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姉妹の告白 ふたりの肌くらべ(2002)

姉妹OL 抱きしめたい

メディアオリジナルビデオ
上映時間63分
製作国日本
ジャンルエロティック
姉妹OL 抱きしめたい [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,012
USED価格:¥ 2,629
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投稿者:シネマA投稿日:2006-11-14 14:05:11
 2001年に劇場公開された国映=新東宝のピンク映画。タイトルは『姉妹OL 抱きしめたい』が正しい。ビデオ化に際して『姉妹の告白 ふたりの肌くらべ』と改題されたが、DVD版では再び『姉妹OL 抱きしめたい』に戻している。たしかに、こっちのほうがマシだ。

 田尻裕司(1968〜 )。繊細な感受性とリリシズムに定評がある気鋭の映画監督。内容はホームドラマの良心作。一般的なピンク映画の範疇からは完全にはみ出ている。きっと、日頃の憂さ晴らしになるようなポルノグラフィーを期待したお客さんたちには不評だったことでしょう。ま、自主制作映画に近いかな。でも、作品としては一見の価値がある、とおもいます。

 定年間近の夫の健次(足立建夫)に我慢できず家出した清子(乱孝寿)。じつは長年のキッチンドランカーだった。頼りの娘ふたりはすでに家を出て独立している。長女の葉子(金井悦子)は未婚。ひとり暮らしのOL。不倫経験あり。インターネットの出会い系サイトで行きずりのセックスの相手を漁る味気無い日々。二女の香(中川真緒)は既婚のキャリアウーマン。子供なし。日々平穏だったはずが、夫にとつぜん会社勤めを辞めて田舎で農業をやりたいと言い出されて困惑する……。

 てんでばらばらになった都会のとある家族が母親の家出をきっかけにして再生していく。なんて括ってしまうと、いかにもありきたりな題材。向田邦子や山田太一などの過去の名作TVドラマでお馴染みですね。でも、西田直子の脚本の目のつけどころは決して悪くない。普遍性がある。場面に飛躍が多くてギクシャクするのと細部のきめの粗さは惜しいけど。現行版は興行上の制約で約30分カットしたそうなので無理もないか。DVD化するとき、オリジナル全長版に復元できなかったんだろうか。

 まず特筆すべきは乱孝寿。好演。1960年代後半から80年代にかけてピンク映画に出演していたベテラン女優。だそうですが、私は憶えていないです(すいません)。臭みはあるけど達者な役者さん。カップ酒の自販機を足で蹴っ飛ばす。渋谷川のふちに腰をおろして見知らぬ若者と酒を飲む。自転車に乗ってスペイン坂を悠々と下りてくる。歳月の苦労を感じさせる好い表情を満面にたたえていた。お歳は六十前後でしょうか。濡れ場までちゃんと用意されていた。女優魂ですね。脱帽。 
 
 中川真緒も好かったなあ。地味で堅実な容姿。登場人物のなかで最も健全な役どころ。平凡な感じがよく出ていた。自然体。美人というほどじゃないかもしれないが、なかなかチャーミング。短期間で女優を辞めてしまったとか。惜しい。

 しかし、金井悦子はミスキャストだった。ヒロインを演じる女優の器ではなかったとおもう。演技指導や役づくりがどうのこうのという以前に華がなさすぎた。本人にとっても気の毒な起用だったような気がした。極端なことをいえば、もし仮に(突飛すぎてありえない例え話で申し訳ないが)寺島しのぶがこの役を演じていたら、たぶん作品の評価は格段に上がっていたはず。それだけ肝腎要の難しい役だったのに。残念なことをした。
 
 飯岡聖英撮影。渋谷でのロケが大部分を占める。手持ちキャメラで器用に撮っている。軽快なフットワーク。毎度ながら安定した技術を発揮。〈パッヘルベルのカノン〉をスローテンポにして使用したBGM。簡素な心地好さ。
【ソフト】
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