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阿弥陀堂だより(2002)

メディア映画
上映時間128分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝=アスミック・エース)
初公開年月2002/10/05
ジャンルドラマ
いつの間にか、
遠くを見ることを
忘れていました
阿弥陀堂だより [DVD]
参考価格:¥ 3,455
価格:¥ 50,900
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 Photos
阿弥陀堂だより阿弥陀堂だより

【クレジット】
監督:小泉堯史
エグゼクティブプ
ロデューサー:
原正人
椎名保
プロデューサー:柘植靖司
桜井勉
荒木美也子
原作:南木佳士
(『阿弥陀堂だより』文藝春秋刊)
脚色:小泉堯史
撮影:上田正治
美術:村木与四郎
酒井賢
編集:阿賀英登
音楽:加古隆
衣裳協力:黒澤和子
照明:山川英明
録音:紅谷愃一
助監督:酒井直人
出演:寺尾聰上田孝夫
樋口可南子上田美智子
田村高廣幸田重長
香川京子幸田ヨネ
井川比佐志助役
吉岡秀隆中村医師
小西真奈美小百合
塩屋洋子田辺
内藤安彦村長
荒野祥司鬼剣舞
北林谷栄おうめ婆さん
【解説】
 芥川賞作家・南木佳士の同名小説の映画化。監督は前作「雨あがる」を初監督し、国内外で高い評価を受けた小泉堯史。撮影は、四季の変化がはっきり感じ取れる長野県飯山市を中心とした奥信濃で行われた。東京での生活に疲れた熟年夫婦が、信州の美しい自然の中での暮らしを通して、次第に生きる喜びを取り戻していく姿を描く。
 東京に住む上田孝夫と美智子の夫婦。孝夫は売れない小説家、美智子は大学病院の有能な医師だった。ある日、美智子は流産をきっかけにパニック障害という心の病にかかってしまう。都会の生活にも仕事にも疲れきっていた2人は、孝夫の故郷である信州へ移住することを決心した。2人は移り住んだある村で、村の死者がまつられた阿弥陀堂で暮らしているおうめ婆さんを始め、様々な人々と出会った。喋ることが出来ない難病を抱える少女・小百合は、おうめが日々思ったことを書きとめ、村の広報誌に“阿弥陀堂だより”として連載していた。
<allcinema>
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]Aボウリング・フォー・コロンバイン (2002)
[002]AALWAYS 三丁目の夕日 (2005)
[003]Aたそがれ清兵衛 (2002)
[004]A至福のとき (2002)
[005]A鬼が来た! (2000)
[006]Bチョコレート (2001)
[007]Bジョゼと虎と魚たち (2003)
[008]B誰も知らない (2004)
[009]BHERO (2002)
[010]B少女の髪どめ (2001)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
30242 8.07
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【ユーザーコメント】
投稿者:uptail投稿日:2012-08-16 11:29:39
演出:8
演技:8
脚本:8
音響:7
投稿者:out_to_lunch投稿日:2010-08-16 00:38:53
【ネタバレ注意】

寺尾聡が、広報誌を届ける際、お年寄りと交わす会話にちょっとびっくり。
あのお年寄り、ロケ地に住む素人ですよね。その素人ぶりが、大女優、北林谷栄のうまさに通じ合うような気がして、驚いたわけです。
演出の意図としてはうなずけますが、なかなか成功するものではないでしょう。
でも、成功してると思いました。すごいですね。
人物の描きこみが不足という(批評家のような)意見もありましたが、“描きこみ”なんて、所詮、使い古された手法を使うことになってしまいます。それなら、この映画『阿弥陀堂だより』のような語り口がベターだと思います。それと、この映画、「登場人物の背景や心の動きの表現が、ほとんど台詞による説明に頼っている」わけではないですよ。

投稿者:いまそのとき投稿日:2010-04-25 15:29:37
捨てたモンじゃありませんと言いたいです。佳作です。年をとって来るとこってりした洋画よりあっさりしたこういう日本映画の方が安心して見れます。やっぱ米と野菜と魚の食生活、里の四季、静かな信仰は日本人の奥底に流れている精神と思います。時は静かに流れ、死して生まれる。風が抜けるその様がやさしい。なぜか自然と泣けます。プーシキンいいなぁ。若いときに好きだった。また読んでみましょう。
投稿者:hiropon2007投稿日:2009-02-26 05:21:06
【ネタバレ注意】

新人賞をもらったきり鳴かず飛ばずの小説家と、先端医療に取り組む女医の妻。妻がパニック症候群の病を得たのをきっかに東京での勤めをやめ、夫婦して夫の故郷である信州の村に帰ってくる。阿弥陀堂を守る老婆らとの触れあいを通して、癒されていく二人。

そこは実は大陸からの引き揚げ者らが戦後、爪に火を灯すようにして開拓した村であり、いまでは過疎化にともなう無医村化という厳しい現実を抱えているのだが、しかしそうした酷薄さよりも、強調されるのは人々のゆったりと心通うさまや、貧しいが精神的に豊かな暮らしぶりである。季節の風景はあくまでも日本的で美しく、川辺で花を摘むわらべらは「夕焼けこやけ」を唱いながら帰宅するという、まるでおとぎ話のような世界である。

同時にこれは死と再生の物語でもある。あるいはさまざまな治癒の過程の物語かもしれない。末期ガンの治療を拒絶して死んでいく小説家の恩師がいて、まだうら若いのに喉の腫瘍で声のでなくなった美しい娘がいる。女医はその娘の手術にかかわることで、医師としての自信と、「心が死なない限りはそれは病に対する敗北ではない」という新しい患者観ともいうべきものを獲得するようになる。夫婦が一度失った子供、それがまるで恩師の生まれ変わりのようにして夫婦に再び宿ることを告げるラストシーン。阿弥陀堂を守る90歳を過ぎた老婆(北林谷栄が好演)は、実在のというよりは、そのような村人の生と死をつなぐ幽玄の世界に棲む住人であるのかもしれない。

あくまでもヒューマンな、そしてもしかするとすでに失われたかもしれない世界。しかし、たまにはこういう映画があってもいい。

投稿者:kuro投稿日:2007-01-03 23:46:43
流行っていた観光振興目的のご当地映画だから仕方無いとはいえ、いくらなんでも毒が無さ過ぎます。今時、NHKの中学生日記でもまだ刺激があります。
キャストで失敗していますね。寺尾聡は良いとしても、樋口可南子や小西真奈美はミスキャストです。
樋口可南子の良さは、あの凛とした知的雰囲気の美人がエロチズムを演じることができるところにあります。
これでは、全く彼女の女優としての良さが生かせていません。
小西真奈美については、診察シーンで胸ぐらいは出せる女優を使わないと医療関係者から突っ込みがありそうです。
夫婦愛、人の生死の問題、医療のあり方と、かなりテーマを欲ばっていながら描ききっていないためにアラが目立つのです。
重いテーマを描きたければ、人間の汚い部分も見せないとだめです。
「優しくて利巧な女は滅多にいないのだから大事にしないと」という婆さんの言葉が嫌に耳に残ってしまった私は、本当はこの映画を見るべきではないのかもしれません。

投稿者:Albali投稿日:2006-10-14 01:48:44
 静かな時の流れの中で生と死がゆっくりと展開する。自分を見つめることを忘れるほど忙しい生活の中では感じ取れない深い世界がそこにあると思う。
 都会的な生活の中では、誕生と死は、大きな出来事としてクローズアップして注目されるかもしれないけれど、その誕生と死は、自分とは別のところにある関わりのないもののような感覚に陥りがちではないだろうか。ゆっくりとした時間の流れの中では、生と死は、自分自身の大切なものに深く関わりを持って登場する。生と死は、そこでは劇的な印象は薄れ、日常的なものになっていく。
 ドラマチックな展開を楽しみたい人には、わかりにくい大きなテーマかもしれないが、この映画では、そのテーマがかなりよく描かれていると思う。

 演技していることが感じられたのは、北林谷栄くらい。なかなか良かった。でも、他の俳優が演じている役は、演技してはいけない役がほとんど。だから皆、演技はかなり控えめ。役者的な演技があったら、この作品は深みがなくなって駄作になっていただろうなと思う。
投稿者:terramycin投稿日:2006-07-03 22:33:22
日本の映画らしく言葉・音楽が少なく、落ち着いた感じの作品であった。
映画というよりドキュメンタリーのようだった。

この作品を映画にしようとした意図が分からなかった。
要するに、お金を払ってまで見る必要があるかという点において疑問を感じた。もちろんタダなら、時間が許せば見たほうがよいとは思えるが・・・。
結論として、商業的でない映画。
村での生活が緩やかに進んでいく。

寺尾聰は本当によく邦画で見かけるなと感じた。
投稿者:民生1973投稿日:2004-06-02 03:04:37
【ネタバレ注意】

大好きな役者(樋口可南子と吉岡秀隆)見たさに借りたのだが、ストーリー、キャスティング、映像と、三拍子揃った傑作であった。
観て心が安らぎ、心が引き締まる。いつまでも忘れない邦画になるだろう。心底観て良かったと思えた。
「祈ること」「祈る人」を(深く洞察することなく)小馬鹿にしがちだった己を嗤い、反省。

投稿者:デボラを捜して投稿日:2004-03-04 15:12:54
最近の日本映画で印象に残ったのは「郡上一揆」「阿弥陀堂だより」「たそがれ清兵衛」です。もちろんこの他にも良い映画が有り
ただ私が見ていないだけとは思いますが、見てがっかりする映画のなんと多い事か。一体いつから日本映画がこんなにつまらなく
なってしまったのか。「面白い映画を撮れる監督が居なくなったからでしょう」 母の言葉です。

「昔だって面白い映画というのは年に何十本も有った訳ではありません、殆どが詰らない映画ですよ、ただつまらない映画にも
それなりに見せる部分があったのね。スターの魅力とか役者の芸とかでね、私などは詰らない映画ばかりを見てきたと思う。若い頃は
長谷川一夫や高田浩吉、高峰秀子や原節子といったスターの映画ばかりだったからね。
チャンバラ映画もよく見に行ったわ、山本富士子や山田五十鈴は器量ばかりじゃなく所作も好くってねェ、男優では坂妻や千恵蔵、
大河内伝次郎に月形龍之介。この人たちはもう画面に出てきただけでその映画が締まったものよ。 
美空ひばりの映画もよく見に行ったね、こましゃくれていたけれど憎めないところがあって、可愛かったなー」

「そのうち、生言うようになって、監督が誰それだから見に行くとか言い出してね、溝口健二や木下恵介の映画はよかったけど、
端の内は小津安二郎や黒沢明はなんかなじめなくてねー、マキノ雅弘や伊藤大輔は好きな監督だったね。
戦後間もなくして東映と言う会社が出来て、ここがチャンバラ映画を一手販売に引き受けてチャンバラ・スターを次々と集めて行ったの、大スターばかりでなく歌舞伎界の若手も引き込んで子供向けのチャンバラ映画を多く作ったのよ」

「錦之助や橋蔵はこの頃デビューしたのね、私は橋蔵派、そうなのよ、東映ファンは錦之助派と橋蔵派に分かれていたのね。 
他の映画会社も時代劇を作っていたけれど、チャンバラ映画という点では東映に遅れをとっていた様に思うわ。 そして各社それぞれ自社カラーというものを出す様になったの、大映、松竹は女性路線、東宝は文芸物、新東宝と日活はちょっと影が薄かった、
ところが新東宝が出した『明治天皇』モノが大当たりして興行収入の新記録を作ったの。
日活は、裕ちゃんよ、潰れかかっていた日活は、裕ちゃんで起死回生の大ホームラン、そして日本映画の黄金期となった訳」 
母が映画の話を始めるとキリが無いのです、続きを聞きたい方は、大川橋蔵までお越しください。 
投稿者:黒美君彦投稿日:2003-03-10 23:05:10
想像を遥かに超えた。
ゆったりとした時間、そして季節にいつの間にか溶け込んでいく自分がいた。
全て自らの力で成し遂げられるという傲慢な思いを捨てて里山と向き合い、お梅婆さんの言葉に耳を傾ける時、「生きる」ことを思い出す。生きることは、深呼吸するようなものだ。新鮮な空気を胸いっぱい吸い込むこと。
夫婦の深い愛情、台詞に頼らず、演技で語る数々のシーン。ロケ地に生きる老人への寺尾聰によるドキュメントタッチのインタビュー。長野の自然。風の匂い。水の囁き。陽光。どれもが素晴らしい出来だった。
日本映画の頂点のひとつとさえ感じさせたこの作品は、私からすると、はっきり傑作といっていい。北林谷栄は無論だが、時折少女のような表情を見せる樋口可南子の演技にも目を瞠るものがある。
ある年代に達しないと、この作品の意図するところはなかなか伝わらないかもしれない。少なくとも肉親の死に立会い、自らの老いや死に方を考えざるを得ない年代になるまでは・・・。
つまり派手なストーリー展開を期待する向きに受けないのは必定。しかし、また改めて観る機会があれば、また違った見方が出来ると思う。
ちなみに南木佳士の原作もお薦め。映画とはまた違った意味で、傑作と信じる小説だ。
投稿者:ナツ投稿日:2002-12-05 18:44:50
とにかく、北林谷栄さんをスクリーンで観られるということにワクワクして観に行きました。なにからなにまで、愛らしくてその挙動を見ているだけで涙が出てきちゃって。前半、説教臭い言葉を読み上げたりするシーンが何回かあって、それは鼻につく。なんていうか、作為的だなあと思う部分が何箇所か。ドキュメンタリー的なシーンに変わってしまって身構えてしまった所もあった。でも後半に進むにつれてどんどん良くなり、最後の方は涙、涙でした。
今まで、日本の映画なんて、と毛嫌いしていた部分があるのですが、この作品を観て考えが変わりました、北林さん最高です!
投稿者:D.T投稿日:2002-11-05 23:58:22
『阿弥陀堂だより』という小泉堯史監督2作目の本作品、云わば、確信犯的な良心作とでも言えるかと思えます。もうオープニングからラストまでどきどきする…。映画全編にわたる主人公夫婦(寺尾聰、樋口可南子扮する上田孝夫、美智子夫婦)の間に於ける丁寧な言葉のやりとりや穏やかで誠実な互いへの向き合い方、加えて、この上田夫妻に於ける、阿弥陀堂に起居する北林谷栄扮するおうめ婆さんへの、また、農婦やら、子供やら様々な村人への余りに飾りのない、そして、誠実な向き合い方にドギマギ、時にはジリジリしてしまう…。

ただ、少なからぬ観客はこの夫婦を仕舞いには受け入れていると思えますね…。透明感を湛えてどーんとスクリーンに広がる奥信濃の風景に半ば無条件に見惚れているのが心地良いのと同じようなレベルでこの極めて小泉的な夫婦を、少なくとも僕は受け入れてしまえました。

冒頭、長閑な風景の中を歩く主人公夫婦。何か菓子折りの紙袋をぶら提げて、にこやかに歩く上田孝夫(寺尾聰)の飾りっ気のなさにどぎまぎ…。

所々、寺尾や樋口がアマチュアと絡むシーンが有るが、実際スクリーンで向き合っていると、これじゃ、ルポルタージュなんだか、教育ビデオなんだか分からないじゃないかってなもんで…危なっかしくって多少なりとも、また、一瞬にせよ身構えてしまう。

劇中、奥信濃(※寺尾扮する作家・上田孝夫の故郷)に移ってくる前の美智子(樋口可南子)が東京の大学病院の有能な医師だったこと、(何人もの)死に接する日々の中、妊娠した子供を流産してしまい、その後“パニック障害”なる心的な病に苦しみ、病院を離れた事などが明かされて行く。

美智子の様々な葛藤は彼女が田舎の道端でしゃがみ込んでしまったりする描写や、親しくなった村の娘・小百合(小西真奈美)の症例を知るや、彼女の担当医を志願し病院のハードワークに戻り小百合への臨床、手術に没頭して行く過程の中で適当に明かされて行きます。

一方、夫の孝夫は劇中飽くまでも淡々としている。泣き言をこぼすでもなし、苦悩を垣間見せる訳でもなし、自己弁護も自分を貶(おとし)めたりすることもなくいつも穏やかでにこやかで人懐っこいが、決してでしゃばった印象を与えない身振りは中々カッコ良い。

加えて凄いのが、この映画中の上田孝夫という主人公に労働の身振り、素振りが希薄なこと。

彼が映画のタイトルにも冠された「阿弥陀堂だより」のコラムが載った村落の広報誌を配り始めるのは、孝夫が「僕、やる事ないから」と、或る主婦から引き継いでのもの。孝夫、一軒一軒に広報誌を配って行く訳ですが、行った先々の老婦たちに「最近お体(農作物etc.)どうですか」「何か困った事有ったら言ってね」「また来るからねぇ」等々と云った他者を気遣う、しかし、空気みたいなさり気ない言葉を投げ掛ける。この広報誌の配達振りからも使命感やら義務感みたいな欠片は見出せない。何か昼日中の散歩ついでみたいな素振りなんです。

ただ、おうめ婆さんが起居する阿弥陀堂(※村の死者が祀られている)の脇にトイレを作るためトタンを担いでくる場面や、後半、秋の稲刈りのシーンで稲穂から孝夫の笑顔が覗くあたりでは、少しは働いてるなぁと微笑ましくなる。

この映画にある寺尾と北林のナチュラルさは誰にも真似のできない芸でしょう。映画の中程までを観る分には、かつての艶っぽさが褪せたように思えた樋口も後半加速度的に可愛くなってくるのが嬉しい。ここら辺は極めて映画的な部分でしょう。

さて、先述した小西真奈美扮する“小百合”は口が利けない。そんな彼女は、おうめ婆さんが語った様々な言葉を書きとめ、件の広報誌に「阿弥陀堂だより」として連載し続けています。この二人の交流、交歓はラスト近くで少なからぬ人に於いて涙のツボに来るかと思います。

この『阿弥陀堂だより』という映画、まずは、日本人の情緒、琴線に触れてくるであろう、山川、田畑を擁した四季の風景が大きく捉えられていることが大きな美点かと思えますし、そんな風景を擁した山間にぽつんと在る「阿弥陀堂」という舞台装置も全篇にわたって魅力的でした。日々移ろい行く風景の中にあって、そこに起居するおうめ婆さんとは同体化しているかのような滋味深さを醸し出し、村人たちがそこに集うことで、また、季節や一日の移ろいによって、その表情、佇まいは異なった画面栄えを見せていたように思い起こします。

また、役者たちのある種のぎこちなさが奥信濃的、寺尾扮する上田孝夫的、北林扮するおうめ婆さん的なナチュラルに変遷していく過程が僕に取っては快感でした。

『阿弥陀堂だより』という映画、僕にとって、理屈ぬきに、季節を問わず(笑)繰り返し観て行く映画になることでしょう。


■http://ohwell.exblog.jp/

投稿者:ゆうじ投稿日:2002-10-24 20:15:47
確かに映像は美しい。長野県の郊外の四季の移り変わりを、見事に表現している。久々に劇場で息を飲むような日の出を見せてもらった。
が、しかし、肝心のストーリーは、盛り上がりに欠けるうえに主題が不明確。のんびりとしたエピソードが、細切れに羅列されている感じだ。尚且つ、ストーリーがやや説教臭いのも個人的には気になる。
そして、人物の描きこみが決定的に不足。登場人物の背景や心の動きの表現が、ほとんど台詞による説明に頼っているところなど余りに芸がない。樋口可南子、寺尾聰、北林谷栄らの演技は素晴らしいのに、人物の描き方のせいで魅力が十分に発揮できなかったのは惜しい。
投稿者:hikobosi54投稿日:2002-10-08 17:52:01
映画は文句のつけようがない良心作です。
控えめな音楽もいいし、破綻なく進む ストーリーも
我々のこうなってほしいという願望にそむくことなく
予定調和な 結末に収束していきます。
そういう作品なんだからそこを楽しむべきだと思います。
北林谷栄さんを堪能するつもりで行ったけど、
彼女の偉大さは今更言うまでもない。
やはり、樋口可南子が実によかったです。
これであのエセ文化人のだんなさえいなきゃ大ファンになるのに。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞寺尾聡 
 □ 主演女優賞樋口可南子 
 ■ 助演女優賞北林谷栄 
 □ 監督賞小泉堯史 
 □ 脚本賞小泉堯史 
 □ 音楽賞加古隆 
 □ 撮影賞上田正治 
 □ 照明賞山川英明 
 □ 美術賞村木与四郎 
  酒井賢 
 □ 録音賞紅谷愃一 
 □ 編集賞阿賀英登 
 ■ 新人俳優賞小西真奈美 
■ 新人賞小西真奈美 
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