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失われた週末(1945)

THE LOST WEEKEND

メディア映画
上映時間101分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(PAR=セントラル)
初公開年月1947/12/30
ジャンルドラマ/サスペンス
失われた週末 [DVD]
参考価格:¥ 1,543
価格:¥ 973
USED価格:¥ 303
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【解説】
 ひとりのアル中の苦悩を真っ向から描き、アカデミー作品・監督・脚色・主演男優賞に輝いた力作。売れない作家ドン・バーナムは重度のアルコール依存症。兄や恋人の懸命な努力も効を奏せず、目を離した隙に一杯あおる始末だった。馴染みの酒場でも彼の病気は知られていたが、いよいよ酒代がなくなったドンは、街をさすらう内に気を失ってしまう……。開巻、隠すために窓の外に吊り下げられた酒瓶を捉えたショットから、ワイルダー&ブラケットの巧みな構成が光る。作家にとって命の次に大切なタイプライターを売ろうと決意する辺りも鬼気迫るものがあるが、ようやく思い立ったものの祭日のためにそれがかなわないと知った主人公の落胆ぶりなども上手い。深刻な題材がゆえに娯楽性など感じさせないが、それでも見せてしまうというのは、一にも二にもその達者な造りに依るところだろう。それまで大根で通っていたR・ミランドがオスカーに輝いたのは、ハンディキャップを背負ったキャラクターを演じたからというだけでなく、その熱演ぶりが観客に、アル中患者の充分リアルな恐怖感を与えたからだ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
965 7.22
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【ユーザーコメント】
投稿者:カール犬投稿日:2015-02-17 01:17:44
これでもかとレイ・ミランドのロクデナシぶりが続く。

彼がいかに酒を飲むか手に入れるか、というクズな行為がスリリングタッチ。

そんな男を立ち直らせようと美人で欠点の見えない恋人が尽くす尽くす。
そんなことってあり得る? まぁそういう愛もダメ男には結構な重圧だよね。

飲まずにはいられないぜ。

でも“酒”を“チョコレート”に置き換えて観てたらあ〜ら不思議。
レイ・ミランドの暑苦しい依存症演技がちょっぴり身にしみた。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-02-11 21:01:03
ワイルダーとブラケットの脚本はアル中のみならず何かに憑かれた人間の心理と行動を、まるで自身がその経験を経て来たように偏執的なほどの細やかさで描写する。酒瓶をあそこにも此処にも、煙草をあそこにも此処にも…、麻薬をあそこにも此処にも…、チョコレ−トをあそこにも此処にも…、誰しもが知っている心中の悪魔の囁きに負けることの快楽を、奈落に落ちる快感を、これでもか、これでもかと叩きつけてくる映像、バ−・カウンタ−に印される淪落の輪、後年のワイルダ−作品の「アパ−トの鍵貸します」で、ジャック・レモンが同じバ−・カウンタ−に描いた孤独なマティ−ニのオリ−ブ・ステックのまだそれなりに整然とした輪に比べての、錯乱の輪の跡が総てを物語る。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:Normandie投稿日:2013-02-03 16:11:59
私も「酒とバラの日々」の方が好き。
投稿者:いまそのとき投稿日:2012-04-23 16:30:55
レイ・ミランドの怪演。1945年のニューヨーク。しかし、酒に溺れたこの男が果たして立ち直れるかどうか曖昧なラストだ。何故J・ワイマンがこの男を見捨てないか不思議だ。その意味で作家が想い描く夢の部分が輝くとこの作品は生き返ったと思う。たしかに同情に値しない醜態を徹底して描いたが、依存症の苦悩自体は映画になりにくいのかもしれない。
投稿者:クリモフ投稿日:2011-12-22 02:18:14
一般的なワイルダーっぽさがまだ確立していない初期の作品。とはいってもやっぱり十分上手いです。あまりにシリアスなため、中期〜後期しか観たことがなかった自分には、言われなきゃワイルダーとわからない印象(自分が未熟なだけかもですが)まぁ、ひもにつった酒瓶などの小道具、王道ですが心地よい伏線などらしさは散見できます。
もう本当にダメダメな主人公で、観ていてもまったく共感できないですが、不思議と嫌悪感を抱かないのは、シリアスながらドギツクならない演出のバランス感覚でしょうな。健気なヒロインが主人公に惹かれる理由が不明確なのも、鑑賞中はあまり気にならないので、特に問題ではないと思います。
好きなタイプの作品ではないですが、アル中一発でここまで引っ張れるのは流石。あっけないラストの甘さも、職人監督の技でしょう。結局伏線回収してきれいに終わってるんで、文句もありません。絶望的にならないのが、如何にもワイルダーらしい。
投稿者:陸将投稿日:2010-12-02 20:59:25
【ネタバレ注意】

アルコール中毒。
それは抜け出そうと思っても抜け出せない。

なりたいもの(作家)になれないから、アルコールに頼ってしまう主人公。
ただ、そのうちに金が尽きてしまう。
だから、アルコール中毒の自分の自伝を書こうとする。
だが、書いているうちにも酒が飲みたくなる。
だから、作家として命の次に大切なタイプライターを売ろうとする・・・。

完全な悪循環にはまってどうすることもできない男。
酒を求める彼の姿は鬼気迫るものがある。
狂気と錯覚に苛まれていく様は恐ろしささえ感じる。
いちいちタバコを逆にくわえてしまう演出も、彼が普通の精神状態ではないのをさりげなく示している。

酒屋や質屋が休日である、週末に起こった出来事であるという点もミソである。
神の祭日で皆が教会に行く日に、逆に酒にありつけず苦しむ男。
神にも世の中にも見放された男を唯一見捨てなかったのは恋人である。
どんなに主人公が堕落しようとも、彼女だけは彼から離れようとしない。
酒より私に溺れてほしいという一心だろう。

そんな一心が、負の輪廻を自らの手で断ち切ろうとした主人公を救うことになる。
酒もタバコも止めて作家として生きる主人公は、今までの彼の姿を見ているとどこかあっけなくも感じるのだが、酒のスパイラルから脱して上昇しようとする彼に希望の光が差してくるのが救いである。

上映時間は比較的短いながらも、ピストルのくだりや、台詞の掛け合いの見事さ、レインコートのエピソードなど、ワイルダーの絶妙な演出も巧みである。

ただ、主人公はまだ完全にアルコール依存症から抜け出せたとは言いがたい。
そのことを、オープニングとエンディングが繋がっているような映像で見せることで、まだ完全にはアルコールの輪廻からは脱却していない、また週末を迎える前の状態に戻ってしまいかねないことを示唆しているのである。

投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 11:00:05
レイ・ミランド
投稿者:gapper投稿日:2009-04-04 00:13:20
【ネタバレ注意】

 アルコール中毒を扱った作品で、同じく正面からアルコール中毒を扱った作品には「酒とバラの日々」がある。2作品の重要な違いは、女性のアルコール中毒患者を扱っていないのと、結末と愛の姿であろう。
 女性を扱っていないのは、時代的に仕方がないかもしれない。しかし、現在見るにあたりその辺は理解しておくべきだろう。
 ラストについては、疑問が残る。それは、人生の悩みと同じく決心すれば克服できる様に描かれているからである。アルコール依存は、決心をするその心自身を蝕むものであり単に意志の力の問題ではない筈だ。この作品を、そのまま受け取ってしまうと依存患者は単に意識の弱い努力の足りないだけとなってしまいかねない。この作品のような”警告”が通用するのは、依存になるずっと以前の人だろう。そのような意味で、「酒とバラの日々」の方が遥かに上だろう。アカデミーについても「アラビアのロレンス」や「アラバマ物語」、「奇跡の人」といった強敵のいない運の良い年だった為に取れた部分が大きいと思われる。
「酒とバラの日々」は、あれをしたこれをしたといった行動でなく、雰囲気で”愛”を演出している点がすばらしい。愛を女性に偏重していないのも良い。特にそれを支えるのが音楽で、ヘンリー・マンシーニの傑作であろう。こちらはミクロス・ローザだがホラーを思わせるもので、この映画は単に怖がらせているだけのように思えてしまう。
 レイ・ミランドは、アカデミーを取っていて熱演であるが巧い演技には思えない。看護師が患者である主人公を幻覚を見るようになると脅すが看護師にあるまじき行為で、後の主人公が幻覚を見る部分のための単なる説明だと分かってしまう。その特撮部分が”安物の特撮映画”のようで、ハッキリ映さずにもっと上手く演出できたようなのも点数を低くする。
 作品そのものは、それなりに良い作品であると思われるが、映画は教科書でない。恐ろしいから駄目ですよという解説でなく、心を動かすものが必要であるとするならば「酒とバラの日々」とは格が異なるといわざるをえない。

投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2009-03-03 20:39:21
【ネタバレ注意】

いや、どうしようもない男です。
文才はあるのかどうか知らんが。
如何に兄貴やらの目を盗んで酒を飲むか、如何に酒を手に入れるか…もう手段は選びません。
飲んだら飲んだで、底なし。そりゃー禁酒法も必要なんじゃないか?って展開。この男が如何に酒(を飲むための金)を上手く手に入れるか(または回転木馬から降りられないこの男の焦燥)、また結果とんでもない事になっちゃうか…ってのがこのドラマの主軸です。
なんだが、この男の彼女、恋敵は「酒」と心に決めて、一心に尽くします。
馴れ初めから酒瓶の幻想ですからね。彼女の両親ともまともに逢えません。
自殺するくらいなら、まだ飲んでる方がマシ…ってこの男、彼女は好きなんだろうが、心底失いたくない…って気持ちもなく…アッチにふらふら、そしてコッチにふらふら…全ては酒を飲む、それが最大限の重要事。
僕でも壁から小動物が出てくるのを見た事はないぞ…まぁ携帯吸殻いれが、何故か一杯…と思った何秒か後に再び見たら空だった…とか、普通に話をしてたら何故か意識が飛んで、山小屋からヘリコプターで病院に運ばれた事は有るが…老いた舞台俳優のような手振りで何か知らんがセリフを吐いていたらしい…(まぁ気にしないで下さい…僕も覚えてないし…)

ラストは、まぁ有り得ないんだが、彼女の健気さに免じて良しとしませんか?
ってか、思いっきりコントロールされてるようですが…

投稿者:まらそんマン投稿日:2007-03-11 00:26:55
惨めなアル中男を見放すことなく世話をやいてくれるヘレンはまさに理想の女。ドンを煙たがりつつもタイプライターをわざわざ拾って届けてくれるバーのマスターは粋でやさしい男。兄は駄目な弟を愚痴一つ言わずに養ってくれているいわば聖人。世の中捨てたものではないってことやね。
投稿者:さち投稿日:2006-06-13 10:31:09
よかった
投稿者:seimonkou投稿日:2005-09-02 09:06:15
【ネタバレ注意】

大学のサークルで一年目に先輩に無理やり飲まされ酔いつぶれ、
上級生になったらそんな経験も忘れ、下級生に無理やり酒をのました時代を送った私にとってはとっても怖い映画であり、罪の意識をあおる映画でした。
映画そのものは中毒の中期から後期にかけてを上手に描けています。
ただ最後の展開がなぁ、タバコもアルコールも薬もそんなにアッサリ辞められたら…8点

投稿者:oohlala投稿日:2004-12-20 11:55:13
R・ミランドのアル中演技は見ものでしたね。酒瓶(窓からぶら下げ、電灯の傘から天井に反射)等小道具の使い方も上手く、ワイルダーの演出もいいです。同じくアル中もの「リービング・ラスベガス」のように救われない結末でなくてホッとしました。
投稿者:inamura投稿日:2004-12-14 17:51:04
よく表現されている。ここまでひどくないけど体験したものとしては、とにかく酒瓶がないと不安になる気持ちは同感しながら見ました。それにしても、酒を飲まない人には、前の人が書いている通り、アル中は嫌だね、としか思えないでしょうね。
投稿者:トレマー図投稿日:2003-04-03 02:30:41
アル中はやだなあ、という印象が強く残っている。
投稿者:Ikeda投稿日:2002-12-21 00:56:40
アカデミー賞を4っも取っていますが、題材が題材だけに、それほど期待していませんでした。然し見て、それだけの価値は充分あることが解りました。レイ・ミランドは勿論ですが、ジェーン・ワイマンがそれ以上に良かったと思います。演出を初めとして、音楽効果も撮影も上々でした。
ミランドの眼のクローズアップ、窓からぶらさがった瓶、質屋のマーク等の描写も効果的でした。ミランドが「椿姫」を見に行き、ウイスキーのポケット瓶を入れたコートをクロークに預けて入りますが、「乾杯の歌」が始まると、クロークのコートが一斉にミランドの頭の中でメロディーに合わせて揺れるシーンは50年以上たった今でも目に浮かびます。
[2006-7-14]
最近、再見しました。公開時、私はまだ酒を公に飲める年ではありませんでしたし、アル中とはこうゆうものだとしか考えていなかったと思います。その後、私も成人して、かなりの飲んべえになりましたが、このレイ・ミランドとはレベルが違います。
もともと日本人は酒に弱いそうで、これほど飲む人は希だと思います。日本でいうアルコール中毒は殆ど急性で、慢性になる前に体をこわす事はあっても、幻覚症状まで起こす人はあまりいないのではないでしょうか。
再見して思いだしたのは、ミランドがタイプライタを質に入れようとしても、ユダヤ教の祭日で全部しまっているシーンです。この時、アメリカでの質屋はすべてユダヤ人経営だと知りました。これもキリスト教が利子を扱う職業を禁止していたからだそうで、現在のアメリカの状況をから見ると考えられないことです。
投稿者:Longisland投稿日:2001-03-27 20:45:48
幼少期この映画を観て(TVだったのかな?でもTVで放送するような映画じゃないんだけど・・・)酒とはかくも恐ろしいもの、大人になってもおいらは絶対に飲まんもんね、と心に誓った・・・のだが、現在は・・・
アル中物というくくりだけでは収まりきれない、映像・人物描写はやっぱワイルダーの偉大さか。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 ■ 主演男優賞レイ・ミランド 
 ■ 監督賞ビリー・ワイルダー 
 ■ 脚色賞チャールズ・ブラケット 
  ビリー・ワイルダー 
 □ 撮影賞(白黒)ジョン・サイツ 
 □ 劇・喜劇映画音楽賞ミクロス・ローザ 
 □ 編集賞Doane Herrison 
■ グランプリビリー・ワイルダー 
 ■ 男優賞レイ・ミランド 
■ 作品賞 
 ■ 男優賞レイ・ミランド 
 ■ 監督賞ビリー・ワイルダー 
■ 作品賞 
 ■ 男優賞レイ・ミランド 
 ■ 監督賞ビリー・ワイルダー 
■ 新規登録作品 
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