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鏡の女たち(2002)

FEMMES EN MIROIR

メディア映画
上映時間129分
製作国日本
公開情報劇場公開(グルーヴコーポレーション)
初公開年月2003/04/05
ジャンルドラマ
あなたは、愛のともしびを燃やし続けていますか?
あの頃映画 松竹DVDコレクション 鏡の女たち
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【解説】
 60年代から話題作や問題作を撮り続けてきた吉田喜重監督。14年ぶりにメガホンを取った本作は、広島の原爆が根本のテーマになっている。吉田監督自身、戦争体験者であるが被爆者でない自分に葛藤しながら作り上げた渾身の一作。日本を代表する名バイプレーヤー室田日出男、最後の映画出演作品でもある。第55回カンヌ国際映画祭特別招待作品。
 東京郊外の閑静な住宅街に住む川瀬愛。以前は亡き夫と娘・美和の3人で暮らしていた。美和は20歳の時に家出をし、4年後に帰ってきた。しかし、美和は娘の夏来を生むと、夏来を残し母子手帳だけを持って再び姿を消した。24年後、愛のもとに、市役所から連絡が入る。失踪した美和の母子手帳を持った女性が警察に拘留されているとのことだった。その女性は尾上正子という記憶喪失者だった。実の娘か確信を持てないまま、愛はアメリカにいる夏来を呼び寄せる。やがて、少しずつ甦ってきた正子の記憶は、3人を愛が美和を生んだ地、広島へと向かわせるのだった。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
16 6.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:陸将投稿日:2011-08-31 01:12:02
【ネタバレ注意】

本作は“記録”と“記憶”の映画だと思う。

3世代の女たちの、アイデンティティを探る旅。
そこでは、様々なものが記録として残っている。

母子手帳、戸籍、写真、文献、DNA。そこに記された名前、写っている人物。
それは間違いなく自分である。
科学的にも疑いようのない、確固たる証拠にもなる記録。

ただ、それらはただの文字であり、名前であり、呼称である。
それらの裏側にその人物の想いが伴っていないと、それらはただの無機質なものにしか過ぎない。
自分であるはずなのに、まるで他人のように余所余所しく感じてしまう。

一方、記憶というものは不確実であり、薄れてしまうものだ。
そして、人が記憶を内に止めてしまえば、そこで記憶は断絶してしまう。
また、記憶を失うということは、自分のルーツを失ってしまう、即ち自分を見失うことになる。

記憶を記録し、後世に残す。
あるいは、記録から記憶が蘇ってくる。
そんな双方向のベクトルから事実が浮かび上がってくる。

そのプロセスから突如浮上してくる“ヒロシマ”。
ただ、このアイデンティティを巡る問題の根源が“ヒロシマ”に集約していく展開に抵抗も感じる。
そもそも“ヒロシマ”である必然性があったのだろうか。

描きたいテーマは十分伝わるが、複数の要素に手を出し過ぎて、どこか散逸な印象を受けてしまった

投稿者:pumpkin投稿日:2010-01-31 12:38:06
論理的に見ればツッコミ所満載の映画です。それにもかかわらず、ベストテンに入ったのは、むかしATG配給映画を胸ときめかして見た世代の支持があったからでしょう。
すでに当時の監督たちは引退するか、物故するか、作風が変わるかしています。吉田監督はほとんど変わっていません。かつてはこういう映画がいろいろあったのです。
投稿者:uptail投稿日:2009-10-04 19:19:13
一色紗英
投稿者:hendrix投稿日:2006-10-03 11:49:28
まったく奇妙な作品だ。気持ち悪い不気味さ。しかも演技が臭いからなおさら濃い。吉田監督はもう「人間の約束」を発表した時点で完全に老けちゃってるよね。それも名のある日本人監督の恒例だけど、老けると大体このテーマで映画を作る。この映画も妻である岡田茉莉子の為の作品と言っていい。

まったくこのありえない題材でよくキネマトップ10にランクインしたな。
脚色も酷いがキャメラも生理的に気持ち悪い。その気持ち悪さが味になっているとは思うが(広島の原爆が根本のテーマだから余計に)それと固定したキャメラワークに工夫がない。色彩だけはがんばってはいるがまったく機能してない。特にフラッシュバックで見せる防空壕でのシークエンスは吐き気がした(なんだあの臭い台詞!!)代表作「秋津温泉」も全然たいしたことない。この作品よりまだマシだが、けして日本映画史において語り継がれるほどの完成度と、一本筋が通った安定感もない。吉田はあまりストーリーに関係がない余計な演出をしてしまう癖があるのではないか?
それでまとまりがない作品になると言うか・・・
彼の最高作だと思われる「エロス+虐殺」「嵐を呼ぶ十八人」をぜひ見てみたいが、ビデオショップにも置いてないからな。
まぁどうでもいいか・・・BS2特集で我慢するか・・・
投稿者:堕落者投稿日:2004-12-12 20:33:27
安易な反戦思想を排した作風は流石だが,アリバイ的にそして実に中途半端に写真パネルや主人公の独白の挿入を通して,ヒロシマを浮上させようとする作家の作為はとても成功してるとは言い難い。謙虚感からか何かは知らないが,踏み込んで被写体と向き合う事を躊躇した事によって,結果的に被写体との距離感を取る事に失敗していると言える。これは致命的であろう。
主人公達にとって美和が本当の娘であり,母親なのか,それは劇中明らかにはされないが,その謎自体が原爆の隠喩であり,人生の象徴である事は間違いないし,作家の意図は十分理解出来る。巷に氾濫する化石の様に固まった偽善的なクソ反戦映画に比べては遥かな良い事は,まあ確かであるが。
夕日を背景に障子に映った子供と大人が戯れる影の詩的な場面の美しさは忘れがたい。これは結核を患って若くして死んだ吉田監督の母親と幼い時分の自身との実体験なのだとか。
投稿者:iceman投稿日:2003-09-04 22:03:08
【ネタバレ注意】

なんとも奇怪な作品だなと率直に感じました。とにかくこれでもかとばかりの固定カメラでの映像、カメラワークなど皆無の画面、気分の悪くなるよう音楽、カットがかわる時になるブチッという雑音。。。なんだか不快を通り越してトリップしてしまいそうな一作だと思います。主題もひとりよがりな感じで、ガッツ○松のカン○ックを見終わった後と同じような感覚に陥りました。

投稿者:黒美君彦投稿日:2003-05-09 22:12:54
【ネタバレ注意】

吉田喜重監督は「私には原爆を再現する資格はない」という。「(原爆は)死者だけが語り、描く権利がある」と。
きわめて重い言葉であり、きわめて真摯にヒロシマが内包する問題と向き合ってきたことが理解できる言葉だ。
だが、8年の月日をかけて完成させたこの作品は、その結果見事なまでに「ヒロシマの不在」を描いたものとなってしまったのではないだろうか。女たちがそれぞれ捜し求めるアイデンティティーは、残念ながら「ヒロシマ」を媒介しなくてはならない必然性を孕んではいない。アリバイのようにしのび込ませたヒロシマは、シンボリックな慰霊碑であり、岡田の独白であり、被爆者の写真パネルにとどまる。
厳しいようだが、ヒロシマを遠く離れた結果、或いは誠実にヒロシマに向き合った結果、この作品は、「ヒロシマの不在」を強く意識させる牴田茉莉子の映画瓩箸覆辰討靴泙辰燭里任△襦
この作品は男も不在である。吉田監督は「原爆を女性の視点で描きたかった」という。しかし、テーマであるはずのヒロシマが不在となってしまった以上、「男の不在」も、単なる不自然さに過ぎない。期待が大きかっただけに、残念だ。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ ベスト10第8位
【ソフト】
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