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アカルイミライ(2002)

BRIGHT FUTURE

メディア映画
上映時間115分
製作国日本
公開情報劇場公開(アップリンク)
初公開年月2003/01/18
ジャンルドラマ
アカルイミライ 特別版 [DVD]
参考価格:¥ 7,344
価格:¥ 11,060
USED価格:¥ 1,045
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 Photos
アカルイミライアカルイミライアカルイミライアカルイミライ

【クレジット】
監督:黒沢清
エグゼクティブプ
ロデューサー:
浅井隆
小田原雅文
酒匂暢彦
高原建二
プロデューサー:浅井隆
野下はるみ
岩瀬貞行
アソシエイトプロ
デューサー:
藤本款
脚本:黒沢清
撮影:柴主高秀
美術:原田恭明
衣装:北村道子
音楽:パシフィック231
ビジュアルエフェ
クト:
浅野秀二
録音:郡弘道
出演:オダギリジョー仁村雄二
浅野忠信有田守
藤竜也有田真一郎
笹野高史藤原耕太
白石マル美藤原冴子
りょう軽部
加瀬亮有田冬樹
小山田サユリ美穂
はなわ高木ケン
森下能幸
佐藤佐吉リサイクル店の社長
小南千明藤原カオリ
沢木哲ケイ
笠原秀幸シン
永井有司
三嶋啓介洋一
渡辺琢磨邦彦
松山ケンイチジュン
井上裕季子弁当屋のおばさん
塩山義高道路工事の上司
伊藤英敏テレビのアナウンサー
香川葉月区役所の受付
【解説】
 人と上手く接することが出来ないうえ、何の目的も見出せず苛立ちだけを募らせる青年が、一見穏やかながら内に危険な感情を秘めた同僚との奇妙な交流を通して、新たな何かを見出していく姿を描く。監督は「CURE」「回路」の黒沢清。映画初主演のオダギリジョーが不安と焦燥を抱えた青年を好演。共演は浅野忠信、藤竜也。
 仁村雄二は、同じおしぼり工場で働く同僚・有田守と公私ともに淡々とした日常を過ごしている。雄二は他人と上手く渡り合えず無鉄砲な性格。そんな彼を見兼ねた守はある日、彼ら2人だけしか分からない2つのサインを提案し、それを徹底させようとする。その頃から雄二は守が飼っている猛毒の“アカクラゲ”に興味を示すようになった。ある時、守はそのクラゲを雄二に託して突然姿を消す。守は工場の社長夫妻殺害の容疑者として収監されていた。以来、雄二は戸惑いながらも、何かに取り憑かれたようにクラゲの世話を始めるのだが…。
<allcinema>
【関連作品】
曖昧な未来、黒沢清(2002)ドキュメンタリー
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A風花 kaza-hana (2000)
[002]A座頭市 (2003)
[003]Aシザーハンズ (1990)
[004]B恋愛寫眞 Collage of Our Life (2003)
[005]B仕立て屋の恋 (1989)
[006]Bキス★キス★バン★バン (2000)
[007]Bストレンジャー・ザン・パラダイス (1984)
[008]Bファーゴ (1996)
[009]B刑務所の中 (2002)
[010]Bスケアクロウ (1973)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
30225 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2012-10-26 01:05:09
色んなファクターがうまくリンクして、とは言いがたい。別に繋がることが全てではないけど。www.seisakuiinkai.com
投稿者:uptail投稿日:2012-07-04 09:42:23
演出:8
演技:7
脚本:7
音響:7
投稿者:陸将投稿日:2011-08-24 15:21:54
【ネタバレ注意】

夢の中で未来が見える若者が登場する。
ただ、彼は現在や現実を直視しようとはしない。

未来への可能性が限定されている、狭き世界で日々を生きる若者。
そんな世界で彼を繋ぎ留めていたものが次々と失われていく。
宙に浮いた状態に直面して初めて、彼は今まで目を背けてきた“自分”というものに目を向ける。

本作の重要な要素は、何度も登場するクラゲであろう。
若者たちはクラゲに何を想い、何を重ね合わせたのだろう。

波間にただ浮かぶことしかできず、流れに身を任せて人生を浮遊している姿なのか。
一見弱々しいが、直接触れることはできないという孤独な姿なのか。
世間的には何の益にもならず、駆除されるべき存在だという姿なのか。

ラストで海水から真水に馴らされたクラゲが、増殖を繰り返し、河川を大挙しながら海へと押し流される。
1匹1匹のクラゲを見れば、弱々しく儚い美しさを放っているだけだ。
しかし、それが群れとなる時、それは未来への希望や可能性となる。

現在を彷徨う人間たちが“明るい未来”を想起するには、まず現実から逃げてはいけない。
クラゲに象徴されるそれらの想いは、大人の世代から若者たちへと託されている。

投稿者:Jack Yellow投稿日:2010-10-08 22:55:40
この映画を辛うじて唯一ほめられるとしたら、構図がまずまずであるというその一点のみ。
まあ、それも過去の偉大な日本映画が残した遺産のパロディにすらなりえないレベルの代物なのだが・・・

とりあえず造形、構成、台詞のすべてが救いがたいほどにクソ過ぎる。
もちろんキャラクターが曖昧で、プロットがグズグズで、歯の浮くような台詞が連発されているからと言って、その映画が駄作になるわけではない。
そこに確固とした演出家の意図があり、作品全編をしっかりと繋ぎ合わせうるに足る堅牢な技巧があれば、観客を惹きつけられるような映画に仕上がることも稀にある。

この映画の登場人物の薄っぺらさは何なんだろうか?
夢と解釈すべきなのかわからんが、あまりにも抽象的な物語の構成は何なのか?
好意的に解釈すれば黒沢清は演出の効果として意図的にそれらを放棄したのだろう。
じゃあ、それらを放棄した見返りに真摯な観客は別の映画的な至福を得られたのだろうか?
俺はなにも得られなかった。単に時間を無駄に費やしただけだ。

大胆に省略しました風を装って出来るだけ何も描かず、後は観客に丸投げして拡大解釈を期待してるような図々しい真のクソ映画。
こんなクソ映画はあのクソ女監督の『ゆれる』以来、久しぶりに見た。

普通のクソ映画なら、その映画をチョイスした自分の洞察力の無さを呪って不貞寝して済ますのだが、
この映画はあまりにも酷い出来だと思ったので、あえて久しぶりにコメントしてみた。


投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2010-06-21 12:35:58
決定的なシーンを連発する見事な映画。
オレは基本的には寝そべって鑑賞するが、何度も起き上がり、グッと画面に顔を近づけずにはいられなかった。その際、何度も「ケッテイテキだ…ケッテイテキだ」とつぶやきながら(「スゲエ」はオダギリのセリフだけじゃないぜ)。

いわば、浅野&オダギリの「ハンサム映画」で、女優は出ないに等しいが、ガンガン食いつかせる映像&展開が冴えまくる(全体の92%で退屈しない)。
フツウに見てヤバいほどカッコイイ浅野&オダギリと、フツウに見て存在自体が醜いオッサン俳優との対比によって、巧みにコントロールされた(映像的/物語的な)均衡に加え、色彩感を落とした(灰色の)映像処理で、(成長の無い)現代の若者の「キレそうでキレない気分」の持続を描いていく作品。

そのテーマは「無感動な若者を、どう感動させるか」。
シラケるかキレるか、それ以外に何の心の動きもない若者が、やがて、変化する。
主人公は、(成長も)愛も喜びも無い21世紀的日常のなかで、ひたすら「キレそうでキレない気分」を抱えている。そこにサスペンスがある。
「ハイハイ、キレちゃいけないんでしょ」と(ちゃんと)分かっている(知的な)態度が、「当世若者気質」だ(単に衝動的・暴力的なのとは違う)と考えさせられた(が、べつに何も考えなくても、観りゃあ面白い)。

物語・演出的には、ほとんど女を出さないのが正解。
そこに監督の聡明さがある。
若い男の衝動が、女(ないし性欲)のほうへ行かずに、社会的な方向へうまく誘導され、話のスケールを大きくしている(いわば「問題」的なイメージを構築できている)。ここに、もしギャルがいたら、男の鬱屈した欲望が一斉にそこへ向かい、物語のスケールが小さくなるのは分かりきったことだし、おそらく、黒沢清の「少年的なセンス」は発揮されずに終わるだろう。

傑作の部類に入ると感じたから、とりあえず10点でいい。
投稿者:すけ投稿日:2009-03-04 14:11:15
良い映画
投稿者:花男投稿日:2008-08-18 18:30:21
他人とうまく関係をもてない青年は自分を愛でてくれる存在、自分が愛でる存在を得て少しずつ再生していく。

父親の世代と子供の世代の上下関係が機能していないことで、本来世代を引き継いで行くことで初めて描ける“具体的な”未来の方向性を漠然としか思い描けない次世代の漂流感みたいなものがテーマなんだと思うんですが、ともすればベタベタになりそうなトーンをギリギリで寸止めしてくれていて、全体として平べったい印象を受けますが、一方でありがたい感じもします。

ビル、電柱、電線、コンクリートで固められた川、そして廃棄家電がゴロゴロしている東京(=前の世代が物質的に残してくれたもの)を意識的に盛り込んだカットがストーリーとのコントラストをなしていていいですね。
投稿者:亜蘭澄志投稿日:2007-04-24 14:10:35
【ネタバレ注意】

遅ればせながら,ストリーミングで観た。映画的比喩で満ちた作品であった。クラゲは,今の日本の何を考えているか解らない10〜20代の若者を象徴し,ひ弱なくせに増殖し触ると猛毒を発する。団塊世代とその子どもたちの断絶だけでなく弁護士(りょう)と顧客(藤竜也)の会話や同世代の兄(ジョー)と妹とその彼氏(はなわ)の断絶がゲームセンターで描かれる。うがった見方をすると守(浅野)の髪型もクラゲをイメージしてるのかもしれない。ぼろぼろのコートやパンツも。
藤竜也がうまい。演技力が秀でているため無機質な映画のイメージを変えてしまう瞬間がある。守の幽霊は蛇足のような気がしたが,ゴーのサインの落とし前をつけに来ていると解釈しておこう。
最後に監督は不良高校生たちに新たなクラゲ(白いシャツ)になるべくアカルイミライを託す。それはゲバラのTシャツだけでなく,チームは歩道のお遊びから車道(実社会)へ出てゆく。
監督世代の団塊世代に対する皮肉と嫌悪。下の世代に対する絶望と希望がよくわかる作品であった。

投稿者:たにし投稿日:2007-01-24 11:24:27
申し訳ないが、黒沢清の影のある作風がこういうドラマにも影響すると、辛い疲れる。

 かといって彼はシュールな作風を好まず、相変わらずライティングが静かだ。いろいろとみる人は黒沢さんよりに頭の中で作品を再構築されているようだが、いちいち解釈をさせる監督にどういう評価をくだしたらいいのか。

 まぁでも支持層があるだけいいのか。黒沢さん。

■はなわ がてでいた。
■あんなナイーブでかっこいい25歳って理想なのだろうか

藤竜也さんだけ救いだった。「よかったね、ホントにいたんだね」このセリフは好きです。
投稿者:かっこう投稿日:2006-11-20 00:48:29
全体的に意味不明な行動やエピソードが多いし、2人の若者に感情移入はしにくい。だけど、社長夫妻殺害までの流れは飽きさせないし、クラゲ絡みのエピソードはどれも楽しかった。特に、社長がクラゲの水槽に手をつっこむのを見守るシーンとか。あれはハラハラした。ま、クラゲのエピソード以外の後半は退屈だったかな。
投稿者:Bava44投稿日:2006-05-07 12:51:57
大抵の人は黒沢清や若手俳優目当てで本作を見るんだろうけど、個人的には藤竜也が良かった。
古い価値観を持つ情けないオッサンだが、ちょっと子供っぽさがあっていい。

すぐに心が通じ合うアホな映画の多い最近の邦画の中では、オダギリジョーが藤竜也から説教されても
改心しないところが現実的で良かった。(当然、逆に反発するだけ)


ダルデンヌ兄弟の『ある子供』と似た感じの作品なんだろうけど、現代日本のヤバさとか黒沢清の趣味
(あの警察の描き方は笑えるくらい)によって変な映画になっています。
投稿者:松竹錠投稿日:2005-08-07 17:18:43
床下のクラゲは、中川信夫『東海道四谷怪談』の部屋が突如、沼と化す場面と、
ロベール・ブレッソン『白夜』のセーヌ川観光船の複合イメージか?

犯罪に走る若者の描き方が黒沢清と思えぬほど、ステレオタイプ。
投稿者:pokopoko投稿日:2004-11-16 04:46:18
【ネタバレ注意】

何だか良かったのやら悪かったのやらといった感じ。
黒澤清の映画は始めてみるし、カンヌで賞を取ったりと人気の人なのでどんなもんかと。賞を取るのは分かるし、この人が評価されるのも分かるが、個人的な好みとしては、どうなのだ?これは?
クラゲ、リサイクル、そのどれもが比喩としては効果的に働いているが、比喩はあくまで比喩でそれ以上の効果は望めない。
意味づけがされすぎていて、ちょっと素直に感情移入できない。最後に、アップで一度も映ることの無かった、顔を撮られることの無かった、不特定多数としての「少年達」が映されるのも、ああそうすけど。という気持ちにされる。詩的要素が無いので奥が浅い。あざとい。
あと、こういう最近はやりのジャンプカット連発プラス、ドキュメンタリー的カメラワークの作品はなんでいつもこうテンポ冗長なのかな。

投稿者:ホーマー投稿日:2004-07-12 14:58:53
社会の隙間に入り込んでいる、ありがちな生活が、ふとしたきっかけで現実から破錠していくさまがリアルだった。行く道が見えなくなっていたオダギリさんが、浅野さんの残したレールを進みながら、自分へのサインに気づいた瞬間、にごった色がすんでいくように見えた。BGMのバックホーンの「未来」がすごくはまっていてよかった。
投稿者:4531731投稿日:2004-04-26 00:09:59
 親父の世代が若い頃見ていた明るい未来ってこれかよ。そういう皮肉を感じますね。うちのオヤジなんかも朝の六時から夜中の12時まで働いてた。外人がたまげるほどで。
 ある意味オヤジの世代は子供たちの分まで横取りして働いてたわけで。近代的なもろもろの物を残してくれたようで実は何も残してない。だから若者が無気力だったり、ポリにおまわりってのは本来は危険な仕事だってのを思い出させようとするてのはある意味、人間として健全だと言える。
 詩人の観察眼は精神科医の知識や臨床経験なんか軽く凌駕する。自分のことを教えてもらいに行くというのは滑稽もいいとこですね。医者は消費者としての基準を満たすことが出きるよう軌道修正しかしない。あいつらがどれほど人間のことを語れるんだろう。
投稿者:くんばか投稿日:2004-01-18 23:34:38
この映画を褒めようとしたけど、それドコじゃない。
あのオダギリの妹の彼氏(まともに就職してまともに社会で生きているやつ)
が「はなわ」だったのか。迂闊だった。
こういう発見があるからこのHPは楽しいですね。
実際はどう見てもオダギリのほうがはなわよりもまともなのにね。

にしても、カンヌ下馬評では酷評されてたんですってね。この映画。
クラゲが床から出てくるビザールな感じが嫌だったのかしら。
月並みな感想だが、やっぱりクラゲと駄目人間のファンタジー映画ですよ、
これ。いいなあ。
投稿者:えすだ投稿日:2004-01-08 06:08:55
生活を描くということが映画において肝要である。と、私は考えるのですが突出していると思われるオダギリ&浅野の生活というのは、没個性という言葉すら死語になった現代においてはやはりリアルなのである。サラリーマンに個性があるのかないかと問われれば私は「否」と答えますし、個性という言葉にすら嫌悪感を覚える。そもそもサラリーマンという括りが時代にそぐわない。「アカルイミライ」というタイトルから我々は明るい未来を見ていない現代に生きていることを感じなければならない。そして黒沢清の放つ言葉よりも映画を観て彼を理解しなければならない。なぜなら彼は映画監督なのだから。
ここまで一鑑賞者に思わせる作品を作る黒沢清に日本の映画を託しても良いと思われますが、世間はそんなに甘くないようで。
投稿者:ゆーき投稿日:2003-12-10 11:56:33
うーん。ちょっと・・・・という感想でした。
結構周りで評判だったので、期待して観た映画だったんですけど・・・
邦画独特の映像&テンションの暗さ、それ自体はそんなに嫌いじゃないんですけど。
とにかく意味が無さ過ぎる言動が感情移入の妨げになりました。
主人公の苛立ちとか、対人恐怖症。まあ、日本人の内側にある感情ではあるんですけど、はっきり言ってあんなダメ人間だったら生きていけません。
どっちかと言えば主人公側に近い生活をしてきたにも関わらず、全くもって感情移入できませんでした。
悪いなら徹底的に悪く。弱いなら徹底的に弱く。という現実があるだけに、ちょっと「ハンチク」な映画でした。
ちょっと悪いんだけど強くは無い、といった高校生高校生あたりが観ると、いい感じに刺激されて、いつもよりちょっとだけ大きい悪い事ができるかもしれないなぁ〜、といった映画でした。★☆
投稿者:parole投稿日:2003-10-30 14:00:36
結局「しがらみ学園」や「School Days」でやっていたこと、やろうとしていたことを、
今に至っても愚直になぞっているんだと感じた。
もちろんテクニックやら手法やらは進化しているし、
ホラーものやVシネマの経験により、
映画を商売にするコツというか技のようなものも体得したと思う。

が、しかし、黒沢清が追い求め続けているのは、
映画というものが存在し、成立し、鑑賞されてしまうことに対する、
苛立ちであり、落ち着きの無さであり、悦び(喜びじゃなくて)なんだと思う。

だから、この映画の見方で一番正しい(?)のは、
↓のnatumeさんのように「つまんねえ・・。と何度もつぶや」きながらも「心のどこかはやられて」しまったり、
映画など見たこともないような高校生あたりが「わけわかんないけどワクワクする」と叫び出すことなのだと思う。
(公開の際には本当にそう言うことがあったらしい)
投稿者:ヤース投稿日:2003-09-03 04:13:06
映画というものは現実を描くものではない。描けるわけがない。映画は所詮というか当然というか、寓意であり作り物である。現実のフリした嘘っぱちの横行する映画の中で、ゆえに「クラゲ」なのは直球勝負であり、この映画の奇妙な開き直りのようなすがすがしさに通じていると思った。居心地のいいようなわるいようなどう言っていいのか判らない何かを貰ったような感じだ。正直言って、謎だ。が、それは単なるコケオドシな修辞であろうか。そんな感じは全くしない。非常に美しい類い稀な映像があった。本物という気配を感じた。だがなぜこんなにも韜晦しなくてはいけないのか。それはこの映画の真の主題があまりにも危険だからだと思う。

死んだ方がいい人間たちが居る。だが彼らを殺すことは容易ではない。だがそれを「実行する」人間たちが居る。その両方の可能性を秘めた予備軍のような人間たちも居る。クラゲの毒が効くときこそアカルイミライが開ける可能性もあるということかな。


投稿者:Longisland投稿日:2003-08-07 01:23:44
現在30代後半♂の自分には、主人公に共感するには年をとりすぎ、藤竜也・お絞り屋の親父に共感するには若すぎるせいか何の感動も感想も生じ得ない作品だった。私見だがくらげに暗喩される弱さと強さ=現在のわが国の若者 てのはあまりのもストレート過ぎるんじゃないか? (比較するのもなんだが、「狂気の桜」で描かれるナショナリストかぶれの若者の方が共感できた。)
映像も取り立て美しく感じず、前半と後半の雰囲気に違和感を覚え、弁護士(りょう)妹&妹の彼等思わせぶりも人物描写にふくらみを感じず。オダギリ演技も平坦。唯一浅野の静かな狂気を感じさせる演技だけは流石で観る価値あり。ところで本作品は今の若者には共感を呼ぶんだろうか?その辺を20代若者にコメントして欲しい。

しかし、ラストの少年集団がそろって「チェ」のTシャツ着用とはね(いねえよ、そんな若者)監督&製作側の世代を感じて幻滅。
ところで、本作品がカンヌコンペ出品作品なんだって、いろいろな意味で驚愕。
投稿者:natume投稿日:2003-01-05 23:10:00
つまんねえ・・。と何度もつぶやいたが、変なところは1ヶ所も無かった。全部変だったから。
でも、心のどこかはやられてたみたいで、最近もの凄くもう一度見たいと思うようになってきた。黒沢清を尊敬すらしてきた。それどころか、今まで面白いと思ってた作品が色褪せて見えてきやがった。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドール黒沢清 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞黒沢清 「ドッペルゲンガー」に対しても
 ■ 主演男優賞オダギリジョー 
 ■ ベスト10第1位
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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