アバウト・シュミット(2002)ABOUT SCHMIDT
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【解説】 仕事一筋のまじめで平凡な一人の男が、定年退職を機に第2の人生を歩む姿をユーモアとペーソスを織り交ぜて描くヒューマン・ドラマ。人生の終盤を迎えて大きな転機に直面し孤独と戸惑いを見せる主人公の悲哀を名優ジャック・ニコルソンが見事に表現。監督は「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」の新鋭アレクサンダー・ペイン。 アメリカ中西部オマハ。この日、勤め先の保険会社で定年退職の日を迎える66歳のウォーレン・シュミット。彼はこれまで妻ヘレンと今は離れて暮らす娘ジーニーと共に、平凡だが特に不満のない人生を送ってきた。そして次の日から新たな人生を歩むことになる。しかし、翌朝目覚めてみると、シュミットは会社中心の生活リズムが染みついていたせいか手持ち無沙汰になる日々が続いた。そんなある日、妻ヘレンが急死する。そして葬儀の準備に追われるシュミットのもとへ、愛娘ジーニーが婚約者ランドールを伴い戻ってくるのだった…。 【ウェブリンク】 【おすすめ作品】
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人生とはかくも悲哀に満ちたものなのか。
幸福に見える家庭や家族も実は大いなる欺瞞の上に成り立っているのかも知れない。
絶句
映画では退職した会社人間の孤独と悲哀という題材を扱っているようですが、この映画の面白さはプロットやストーリーよりディテールにあるんだと思います。
主人公に限らず登場人物全員が見せる身勝手さ、あざとさ、ごまかし、他人に対する無関心、そしてその無関心を隠そうと繕う術、都合のいい言い訳のオンパレード。主人公が見せる涙さえ自己中心的なものです。
しかしながら、これだけ人間のいやらしい面をこれでもかと見せつけられても不思議と不快感、嫌悪感は感じません。語り口が秀逸なんですね。
まあ最後に「養子」からの絵が届くのは、ありがちだけど好き。
笑わせすぎず、泣かせすぎず、に徹しているわね。
それを「大人な映画」と製作陣が捕らえていることが良くわかる映画だわ。
正解かどうかは別にして。
でも核となる展開は実に単純。
最後の絵も、彼とアフリカの子供が
心も体も遠い距離にあるからこそ成り立つものであって
実際に近くにいる人間と関わっていくには衝突も避けられないはず。
だからあの絵をもって繋がりとするならそれは幻想に過ぎないと思うわ。
確かに彼にとってひと時の、もしくは一生の生きがいになるのはわかるけど。
彼は本当は身近な人間ともっと衝突していく中で
新しい関係を構築していかなくてはいけないはずよ。
それに彼が気付かないままラストを迎えちゃうので
どうなのかしら?と思っちゃうわ。
ロードムービーとしての画作りはとてもきれいだったので
そういう点では満足よ。
ちょっとおもしろいところもあるんだけど、そこまでじゃない。
まぁ、キレイな映画ではない。
はまったく意識しなくても「もともと」自分とつながっているのではないか。
ジャック・ニコルソンの淡々とした演技。しかし、その裏には演技プランが
練りに練られたのであろう。私の絵の師がこう言った。「なんとなく訴えて
くる絵をよくみなさい。その筆さばきはあっさりしているように見え、けして
模写できるものではない。あらゆる角度からすべての可能性を試したうえでの
一筆だからだ」と。わが英語の師・ジャック・ニコルソン(といっても自称)
の演技と台詞回しはまさにこの一筆に托された、集大成とも言えるのではない
か。とくに、6歳の養子に送る手紙のナレーションは、どんな英語学習教材に
も勝る出来栄えである(英語学習教材の欠点は、なんの感情も入っていない
ロボット英語であるところ)。
この映画を日本の観客は様々なとらえかたをしているようだが、中心になる
テーマはアメリカの「俗物性」である。その舞台に、アメリカ人なら誰も訪
れたいとは思わないネブラスカ州オマハだ。それだけでもう俗っぽい。様々
なキャラは、さしてハプニングのない映画のシナリオに起伏を持たせるため
に作られたのではない。主人公の妻、娘とその花婿、花婿の家族、結婚式場
の牧師を含むすべての人間、主人公の同僚、およそこの映画に出て来る人物
は「俗物」のバラエティーであり、こんな俗臭にまみれるのはまっぴらだ、
と思っている主人公その人がもっとも俗っぽい。寄付金中毒と言われるア
メリカのこと、月22ドルで養子をもつ、ということ自体、この映画の行為
の中でもっとも鼻をつまみたくなるアメリカ世俗臭なのだから。
その意味では、これほど俗臭のするアメリカ映画はかつてないほどである。
強いてあげれば「アメリカン・ビューティ」だろうが、この映画はその上
をはるかにゆく。
定年のあとに "Golden Age" があるなど、真っ赤なウソ。自分の死をス
ローモーで見せつけられるだけではないか、とプロテストにかかるのが
この映画のプロセス。やってくる俗悪どもと戦うところをみると、伝統的
カーウボーイ映画の路線を馬ではなくキャンピング・カーで走らせている
とでも言おうか。
アメリカの保守的価値観をひっくり返す映画は多いが、これもその新しい
仲間であろう。そして映画はその俗悪さから一歩前進した主人公で終わっ
ている。ハッピーエンドではない、と思う観客は多いだろうが、主人公に
してみれば、これほどハッピーなことはないのである。自分のもつ俗臭に
打ち勝ったのだから。
個人的にアメリカ人により親近感を覚えた私は同じように咽び泣いた。
「恋愛小説家」もよかったが、こちらの演技のほうがニコルソンの集大
成を思わせてくれる秀逸作品だ。
作品としては、省略が多く、ユーモラスなところがある点で、アキ・カウリスマキの作品に似ているところがあると思う。
でも、ジャックの絶妙な表情の名演を筆頭に、イヤなリアル生活描写の数々(特に妻のたるんだ脇の下アップ)、気持ちイイくらいの娘婿のダメっぷり(ウォーターベット販売《絶妙!》、若禿、ネズミ講、それでも憎めないキャラな所も)、プチ浮気相手へのカワイイ嫉妬(ペチッ!)、などなど、予想以上に、ちっとも飽きずに最後まで、楽しく、楽しく、引っ張られてしまった。
確かに、キャシー・ベイツのおっぱいポロリは度肝ぬかれた。が、それ故に、ムチャクチャ楽しかったのも事実。(つーかアノたるみは本物?特殊メイクじゃナイの!?)
「生きる意味」がどうのっつーのには、浅い映画。だから、「良質ドラマ」どまり。
期待以上の良作だったが、唯一の不満は、日本でのCM!
ラストのアレ(まさにこの映画の『肝』)を、クドイ程やってたCMで、散々観て(眼に勝手に入ってきて)しまっていたため、せっかくの感動も99.99%減!!以前にも、CMでおいしいトコを流しちゃってて、いざ観た時にガッガリしたのは何度もあったが、ここまでヒドイ思いしたのは初めて。アレを最初に観てたら、ほんっとに120分意味ナシ化だ。DVDでアメリカ版予告編も観たが、もっちろん伏せてある。映画一回でも観てりゃ、とーぜんだろッ!!アクション映画のハイライトとかと、ワケが違う!完全にオチのネタバレじゃんよ!!なにやってんだ広報部!いったん集客しちゃえば、客の楽しみなんぞ、しったこっちゃないっつー事か!監督にも失礼極まりない!よく考えろぃ!!
社会と縁が切れたら戻るところがない。カワイソウとは思うけど、同じような自分の父親と重なってイライラした。
でも、面白かったです。中年サラリーマンとしては、共感するところ大でした。
この映画のジャックは、自分の存在を否定して会社のための歯車として生きてきたけれども、定年退職してみたら自分の人生は何だったんだろうと疑問を持ってしまった。
つまり、人間は自分の人生を何かのための手段として扱ってはならなくて、人生それ自体が目的なんだということ。自分は自分の人生の主人公であるべきだということ。
しかし、ジャックは自分の人生を取り戻すには既に年を取ってしまっているし、一緒に生きていく筈の奥さんも死んでしまっている。気付くのが遅いために、何の救いも無い映画になってしまってる気がします。
こーゆー人は、日本のサラリーマンなんかにいっぱい居るんでしょうね(って人ごとじゃないですけどね)。
それでは、若いときに気付けば良いかというと、それも一概には言えなくて、フェリーニの「甘い生活」では、マルチェロは手に入らないものを求めて逃れようのない虚無にハマってしまって、最後には女の子の声も聞こえなくなってしまう。
若いときに気付くととても虚しくて、年取ってからだともう遅い。一生、気が付かなければハッピーだが、人間はそんなに単純な生き物ではない。
まあ、若い時の方が美しくて甘い、ということは言えるかも知れない。 でも、そんな風に生きてたら、年を取った時に何にも残ってない気もするし・・・
ところで、娘と結婚した男は、そーゆーことに一生気付かないタイプなのかも知れませんね〜。ジャックが「娘がアホと結婚してしまった。」と嘆いているように、おめでたい人に見えます。
とにかくジャック・ニコルソンって本当にどの映画でも彼の存在は変わんないのに、なんか本当にこのおやじは65年もの人生を生きてきてるのかな?と思わせてしまうような演技ですごいですね。でも本当に弱いものです。日本人にこの手のお父さんは多いのではないですか?娘の結婚相手に口出ししたら、「(今まで私にぜんぜん関心もなかったくせに)今更なによ?」みたいなことを言われてしまったり、奥さんが亡くなったら生活が凄まじくなったり。それでも老人ホームなんてところには行きたくもないというプライドがあったり。結局は自分の無力さに嘆いて、あー私も歳を取ってしまったなぁ、なんて。まいったまいった、と腹立たないところが崇高だと思ってみたり。そういうのと無気力とは混同してはいけません。と若い私なんかは思ってしまうんですが。(08/20/03)http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/1980/
そしてアレキサンダー・ペインの脚本も、いつものことながら素晴らしい。
ラストは大泣きです。 悩みや不満を洗いざらい自白して、その返事が子供の全く純真な一枚の絵なのです。 ひどい鬱状態を経験したことがある人なら、その癒しの効果は理解できるはず。
大満足の映画でした。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2568/index.html
終わり方も「えっ!終わり??」って思いましたが今となってはそれもまた良かったんじゃないか、なんて。
1つ1つの事柄が孤独感を募らせ、自分が年老いたら一体どうなるんだろうか
やっぱり孤独なんだろうか??と考えてしまった・・
ンドゥグへの手紙で、「失ってしまう前に目の前にある幸せに気付き、大切にしろ」といった感じの文章がありましたが大切なメッセージだと思います。
ありがちなメッセージだけど、痛感させられました。
また、「誰かに影響を与える事が出来たのか?」という問いも忘れられないです。
結構笑えるシーンもチラホラあり、少年の絵を見た時、これもウケ狙いなのかと思って不覚にも笑ってしまいました・・
これからの人生考えてみる上で、
いろいろ考えるとこあり。
どんな人間も老いると
それなりになるんだよな〜
もうすぐ40代の自分としては、
身に迫るものをあり。
「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」
(しかしすごい題名もしこの映画アメリカで話題になってなかったら
「シルバーライフ狂想曲、婿の親にご用心」なんてタイトルつけられたりして)を見てたので、今回も満足。オフビートなコメディなんだな〜
ただ、劇場ではストレートな感動作を期待した、
シニアな観客のみなさんが、グーグ寝息と、
途中で帰る人多し。http://mlcity.gaiax.com/home/egawa/main
痛み止めでボヤーっとしたくだりは大爆笑でした。ラストはまんまともらい泣きしちまいました。ただ、ほんとに初老で孤独な人が見たら笑えない、つーか嫌な感じのする話かもなー。その辺で評価が分かれてるのかもね。
老人を主人公とした若い層向けの軽い映画なのでアメリカでヒット
したのではないでしょうか。
定年後の男というものは,この程度のものだと若い人たちが思
ってくれるのであれば,それはそれでよいのかもしれません。
これを観て身につまされる大人などいるとは思えません。
笑えるのは妻ヘレンの「座り方がいやだ」という台詞くらいで
コメディとしても中途半端です。ラストもこれでは一体何の話だ
ったのだと思ってしまいます。
「老後の生甲斐」「老後の孤独」という、下手したら暗くなりがちなテーマを、
明るく上手に笑いへと変換して、全編明るくコミカルに仕上げてあって、
この笑いと涙、重さと軽さのバランスが絶妙。
この映画の場合、主人公(ジャック・ニコルソン)の行動が、
ことごとく私の笑いのツボを刺激しまくってくれたので、
映画の間、絶えず笑いが止まらなかった。
ウンドゥクに一生懸命書く手紙の中に、
本音と強がりが入り混じるあたりも可笑しかった。
笑いながらも、ウンウン。そうだよね。わかる。わかる。
と妙に共感してしまう自分もいて、とても感情移入もしやすかったし、
ジャック・ニコルソンの名演技も伴ってラストシーンは、ついついもらい泣き。
それにしても、キャシー・ベイツの勇気のあるヌードには、おったまげた。
しかし 全体として イマイチ! 恋愛小説家の時のほうが 脇役陣もよかったし はまってた。 なんとも最後のシーンが尻切れとんぼ。 いったい アフリカの子供とは どうなったのさ。
心に響いてくるものがありました。ニコルソンの演技は
すばらしいの一言。仕事を失った喪失感、妻に先立たれた
寂しさ、娘をとられる悔しさ、みたいなものがしみじみ
伝わってきました。と同時に笑いもふんだんにあります。
最後はニコルソンと一緒に大泣きしました。
とても質の高い、大人のためのコメディだと思います。http://hoppingmax.com
ジャック・ニコルソンは確かに上手いが、毒気のないニコルソンはつまらない。毒があるからこそ、彼はジャック・ニコルソンなのであって、この役が彼でなくてはならないという必然性も感じなかった。
笑わせ方も中途半端で「おかしうてやがて悲しき・・・」には程遠いし、脚本もさほどいいとも思えない。何がこんなに評価されるのだろうと、頭を抱えたくなった・・・。
が、それにもましてA・ペイン監督による脚本が輪をかけて素晴らしい作品でもある。
J・ニコルソンはまたしてもオスカー候補で、獲ったらあげ過ぎだけど、獲るかも…。