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蛇イチゴ(2003)

メディア映画
上映時間108分
製作国日本
公開情報劇場公開(ザナドゥー)
初公開年月2003/09/06
ジャンルドラマ/コメディ
家がお終いになっちゃう前に、お兄ちゃんに出てってもらおうよ。
蛇イチゴ [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,175
USED価格:¥ 770
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蛇イチゴ蛇イチゴ

【クレジット】
監督:西川美和
プロデューサー:是枝裕和
脚本:西川美和
撮影:山本英夫
美術:磯見俊裕
編集:宮島竜治
音楽:中村俊
録音:鶴巻仁
出演:宮迫博之明智周治
(雨上がり決死隊)
つみきみほ明智倫子
平泉成明智芳郎
大谷直子明智章子
手塚とおる鎌田賢作
絵沢萠子喜美子
寺島進前田
蛍原徹通夜会場の男
(雨上がり決死隊)
笑福亭松之助明智京蔵
【解説】
 音信不通だった放蕩息子の帰省から、平穏を保っていた一家のバランスが崩れ、やがて再生していくまでを描いたシニカル・コメディ。監督は「DISTANCE/ディスタンス」など是枝作品で助監督を務め、これが劇場映画デビューの西川美和。出演は本作が映画初主演となるお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之。共演に「櫻の園」「コンセント」のつみきみほ。
 明智家の娘・倫子は、幼い頃から真面目で優秀。現在は小学校で教師をしており、同僚で恋人の鎌田との結婚を控えている。そんな彼女は働き者の父、優しい母、ボケてはいるが明るい祖父に囲まれ、平穏な毎日を過ごしていた。だがある日、痴呆の進んだ祖父が亡くなり、その葬式に10年間も行方知れずだった長男・周治が姿を現わしたのをきっかけに、一家の和やかな雰囲気が一変する。やがて、世渡り上手の周治は、家族に内緒で多額の借金をしていた父の窮地を救い、家に迎えられるのだが、倫子だけはお調子者の兄をどうしても受け入れることができずにいた…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1065 6.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2014-12-22 23:47:21
【ネタバレ注意】

そもそも「蛇イチゴ」が美味しいわけがない。

けれど主人公の倫子(つみきみほ)は、詐欺師の兄周治(宮迫博之)に「子供の頃に美味しい蛇イチゴがあると嘘をつかれた」と迫り、兄は「嘘じゃない」と言って山へと導く。
渓流を越えなかったから見つけられなかったんだ、と兄が差し伸べる手を、妹は拒絶する。それを越えると自分も嘘の共犯者になってしまう、と彼女が直感的に理解したからだ。
だからその後妹は、兄の所在を警察に伝える…。

家族全体が嘘だらけ、というのはいかにも西川美和監督らしい着眼点だ。
彼女の作品は常に真実と虚構の間を揺れ動く人間心理に迫ろうとしている。
その意味では、処女作であるこの作品では特にその関係性が際立った形で表現されているといっていいだろう。
何せ主人公の名前が「倫子」である。
正直を旨としてきた教育者としての彼女だが、冒頭の学級会で嘘をついた(とみなされる)男子児童を指導する中で、女子児童が発言した「ほんとうに増田君のお母さんは病気じゃないんですか」のひと言で危機に立ってしまう。
いったいどこまでが嘘で、どこからがマコトなのか。
例えば家族をとりあえず救った兄の行動は「ウソ」なのか、真実の心情に基ずくものなのか。
財産の名義を切り替えて自己破産する、なんてことはそうそう簡単なことではないし、そもそも財産を隠したとみなされて、そのこと自体が犯罪にあたる(名義を替えたって生前贈与にあたるから税金がとんでもなくかかるし)。

しかし疲れ果てた両親は「ウソ」と薄々わかっていてそこに縋ろうとしている。
蛇イチゴがあった、というのは事実だったとしても、「美味しかった」というのは間違いなくウソだ。
いくつものウソが重層的に重ねられているのが、まことこの世というものかも知れない。
少々類型的ではあるが、西川美和監督の才気を感じさせる作品だと思う。

投稿者:陸将投稿日:2011-11-03 22:09:03
大人というのは残酷で、ズルくて、滑稽な生き物だ。
相手に見せたくないものは平気で隠し、自分の見たくないものは見ようとせず、自分の都合のいいように物事を解釈しようとする。
あるいは、本音と建前を巧みに使い分け、すぐ手のひらを返す狡猾さもある。

ある家族を通して、大人たちの醜くも可笑しい姿を、西川美和は悪意に満ちた目線で描いていく。
まるでコーエン兄弟を髣髴とさせる人間に対するシニカルな視線が最高に面白い。

家族全員が隠し通してきた宮迫博之という「他者」が投入されてから、物語は面白いように転がっていく。
まるで『家族ゲーム』(83)の松田優作のように、各々が被り続けてきた化けの皮を、嬉々として剥ぎ取っていく。

窮地に立たされた状況の中で、見栄や外面から解放された両親の、恥も外聞もない姿。
そんな情けない、人間性がむき出された両親を、息子は侮蔑したような眼差しを向けながら嘲笑する。
親父の、お袋の、「親」という泥まみれの肩書きを悪意的に外させ、残された残骸それこそが「人間」であることを証明した満足感に酔っているようにも見える。

終盤は本作で唯一正直に人生を歩んでいるからこそ、最も傷つき、人生を上手く渡れない姉へと中心が移行していく。
だからこそ、ラストも人間の信・不信という限定的な問題で止まってしまうのがもったいない。
「蛇イチゴ」を巡るくだりは、作り手の着地の迷いを感じてしまう。

しかしながら、監督デビュー作で傑作と言ってもいいほどの作品を撮りあげた西川美和は、やはりただ者ではない。
投稿者:かっこう投稿日:2010-07-19 13:50:42
救いのない内容をどこかコミカルに描いていて最後まで楽しめた。葬式シーンまでは少々退屈な感じもあったが、以降はドキドキ。特に倫子がタクシーでニュースを聞いて以降が地味にスリリング。正反対の兄妹、特に倫子のキャラ(人を疑うことを疑わない!?)が面白い。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2010-01-15 13:56:27
【ネタバレ注意】

へびいちごの花言葉は「可憐」だが、この映画はひどい。

まあ、だいだい、このキャスト(宮迫、つみき)じゃ、どう頑張っても「6点」を超える映画は作れないな……と分かりそうなものだが(覚悟を決めて撮ったのなら、かえって「7〜8点」に到達してしまうような「ブレーク・スルー」もありうるが)、28歳の西川美和監督には、そのような認識は欠けていたようだ。

他のレビュアーの言う通り。
ショーンファン氏いわく「つ・・・つまらないです。がっかりです」。抒情的にして簡潔なコメントである。
ghost-fox氏いわく「つまらん[1点]」。散文的でミニマルなコメント。
さすがに「1点」は無いとは思うが、平均的映画を下回ることは確かだ(3か4で悩む、3点以下はクソという意味なので)。

簡単にまとめる。
仝渓に、物語が、クソつまらない(後半は、1分ごとに休憩を要した)。
映像的に、良いシーンが見当たらない。
1薺擦寒い(セリフも観念的)。

以下もう少し。
西川美和は、斜め気味の奥行きのある構図が好きらしく、しかも長回しのカメラで撮りたがる。照明は少なめで、陰気、汚い(総じてリアリズム志向である)。
たとえば、小学校の教室であれ、ダイニングキッチンであれ、深いアングル、陰気なライト。
ロングショットが好きかというと、そうでもないらしく、露骨に不安定な手持ちカメラで顔面に接近したがる。
そこへ、ミスキャストっぽい俳優たちを集めて、安芝居・ムダ口が延々繰り広げられるのだが、長回しなので、ゴマカシが利かない(可哀相)。

役者は、リアルな演技を要求されているが、紋切り型でウソ臭い物語(リストラを隠している父、コソ泥気質の長男、葬式で大騒ぎ)自体が、なかなか正当化できないものだし(いっそ紋切り型のコミカル・アクションでカバーすべきじゃねえのか?)、西川が「深い内容」と信じているらしいバカバカしいこだわりで、「家族の葛藤、気まずさ、和解の兆し」のほうへと演技を収斂させていかなければならないから、大変である。

観念的な女の書いたストーリーという気がするな。
家族ってドロドロしてるんですよ、でも時々優しくて、ハイハイ(あくび)。

クソつまらなくなり、1分毎にストップボタンを押して観たが、こんなのを高く評価するバカは、冗談でやってるんだろ?

後半は、「間が持たない」と悟ったのか、カットはどんどん短くなり、アングルも節操が無くなる。だったら、85分ぐらいで終わらせろよ(「処女作で2時間は無理」だという法則)。

標準語の宮迫博之など、2秒も映せばボロボロだったと思うが、なぜ画面を切り換えない(ただし、編集でどうにかなるというレベルでもなかったが……。オレは、この監督が宮迫のファンだな、と確信した)。

投稿者:FFF投稿日:2008-12-17 19:28:46
発展途上ではあるが西川美和のテーマに最初からブレはない。
投稿者:ghost-fox投稿日:2008-04-14 22:35:39
つまらん
投稿者:放置映画投稿日:2007-03-10 15:08:37
【ネタバレ注意】

「蛇イチゴ」は一見家族の崩壊を描いているように見えるが、それはうわべで取り繕われた関係性の崩壊にすぎず、父親の借金発覚後お互い本音で語り始めたとき、実は再生へと向かっていた。この家庭観・人生観はヴァーチャルで表層的な21世紀を生活するにはとても重要なことかもしれない。

(祖父京蔵の死亡シーン)
母倫子は円形脱毛なるほどの気苦労があったことに気づく、兄周治は香典泥棒しながら図らずも実家へ戻っていく、倫子は恋人と別れ一人家路をいそぐ、父周治の借金返済にかぶさる警報ともいうべき救急車のサイレン。
それぞれの状況説明をしていく共に、これから家族に起こるであろう災難を端的に予見させていく巧みさに、ともすると忘れがちな映像で語ることのなんたるかを教えられた気がする。

あるサイトで「家族ゲーム」の現代版という感想を見かけたが、これはむしろ川島雄三の重喜劇の流れをくんでいると言った方が的確だと思う。シリアスでありシニカルでありコミカルであるバランス感覚には長けた作品だったが、間を意識するあまり冗長な長回しが続き、せっかくのリズム感を崩している所もあると感じられたのが残念。

投稿者:ショーンファン投稿日:2006-11-02 22:59:15
つ・・・つまらないです。がっかりです、是枝監督。あなたの作品好きなのに。
投稿者:theoria投稿日:2005-02-21 23:29:24
「蛇イチゴ」なんてそんなに珍しいモンなのか?ツチノコじゃあるまいし。どっかの深山幽谷の山脈に続くような過疎地の廃校寸前の小学校の裏山を深く分け入って熊に襲われそうな気配の渓谷に達してまで探し出しているかのような演出を必要とする代物なのか?エーッ、ドーなんだよ!!是枝の犬ドモよ!ンなワケねぇーだろう!?蛇イチゴなんてのは、町中だろうが郊外だろうが田舎だろうが、一昔前までは通勤・通学途上で多かれ少なかれ見かける薮地と野っ原の混生地みたいな宅地造成候補地にイッパイ存在していたハズ(だと思うが?)。生態系がそんなにも激変したのか??しかし、そんな「蛇イチゴ狩り」にしても「香典泥棒」にしても、雨上がりだか病み上がりだか知らんがシュウジ(宮迫博之)ってのは決死の「け」の字も窺わせない。何をするにしてもニタニタと常に笑ってケツカル!10年ぶりに再会した兄のシュウジに強い不信感を持つ妹のトモコ(つみきみほ)だけが兄妹の信頼関係存亡を懸けた試金石として決死の覚悟で兄の「蛇イチゴ狩り」に深夜、付き合わされるダケのこと。中学生時代は妹のトモコの下着を売って金稼ぎ、大学時代は大学へ行ってるフリして学費を親からネコババして父親(平泉成)から勘当されて家出していたドチンピラ丸出しの下衆野郎のシュウジ・・・。真っ赤な宝石を思わせて子供を誘惑する蛇イチゴ、まさに禁断の果実を「毒があるかも?」なんて頭の片隅で僅かに感じつつも、それ以上に童心を擽る深紅の欲望に攫われる無防備な状況下では、犬だか人間だかのヒッカケた小便の臭う実も経験上いくつかあって辟易したものの、手で拭って口に放り込んでいた子供時代。時には異形の実もあり齧るのに躊躇したこともあるが一度口にすればソノ甘味と酸味に子供の幻想世界は無限に広がっていたのである・・・そんな「蛇イチゴ」の身近な想い出を冒涜しているコノ作品!!・・今のガキには想像が困難かもしれないが、放課後は専ら級友と野原で駆け回って遊ぶのが当り前の時代。痴呆で満腹中枢がヤラレて何時までも食っては噎せ続ける前掛けした醜く厄介なゾンビ義父(笑福亭松之助)の面倒をシッカリと見る嫁(大谷直子)が頑張っていた時代(だからこそ、一瞬気を抜いて義父が死んでも許容範囲なんだ 笑)。70年代後半までは暗黙の社会秩序が残存していた。そもそも最近は「痴呆症」を「認知症」などと国民投票(笑)もせずに変更ならぬ「偏向」させて喜ぶ日の丸族。認知症だと?おい、ナンカ足りねぇんじゃないか!ソーだよソースだよッ(愚)!精神分裂白米野郎どもに欠かせない「失調」若しくは「欠損」が足りねぇーんだよ!「認知症」ってのは事象をバリバリに認識しまくってアドレナリン出しまくりの、今風に言えばドザエモンだかホリエモンだか何だか知らんが(まぁ、どっちも水ぶくれしてるがね 笑)、あの類の「どこでもドア」で何処にでも行けると錯覚して悦に入るカフェイン中毒野郎のハイテンション症状であるハズ。痴呆症は「認知を欠いている」症状なんだから統合失調症とやらを真似て「認知失調症」にするか、ズバリ「認知欠損(不全)症」にするのが当然だ。ホント、日本人ってのはネチネチウジウジ、陰湿で曖昧、そして「蛇の生殺し」を好む本質的に邪悪な民族だ。コノ作品、昔のニッポンを回顧している節が多分に見受けられるが、結果的に相違を際立たせて「現代的な」陰湿と曖昧の最大公約数を暴露しているに過ぎない。片端映画しか作れぬ現代日本。「認知症」なんて片端の病名をピョコピョコ付けまくって喜んでるんだから、まっ仕方ないやね(認知! なんか不義の子みてぇだな。やっぱ、痴呆!でしょう 笑)。でも、痴呆ジイサン役の笑福亭松之助の「廃人お食事シーン」、いや〜、アレはほんと抱腹絶倒ものでしたよ。でも自宅で逝けたのは幸せだったろうね。特養施設に入れられたら週末には終末だもんな(合掌)。
投稿者:moco投稿日:2004-10-31 20:12:08
ラストがあもりにも想像できちゃう感じ。しかも、宮迫がお兄ちゃんをすごく好演してるわりに、設定があいまいってゆうかちゃんと描けていない感じ・・・。他の人たちはすごくキャラが良かっただけに。ただ婚約者のひとは全く訳がわからんけど。でも是枝監督が同時期にプロデュースしていたカクトよりは好きです。次回作に期待ですね。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 新人監督賞西川美和 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】蛇イチゴ2004/04/23\3,800amazon.co.jpへ
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