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許されざる者(1959)

THE UNFORGIVEN

メディア映画
上映時間120分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(UA)
初公開年月1960/10/06
ジャンル西部劇

【解説】
 J・ヒューストンの文学趣味が出た風変わりな、彼の最初のウエスタンで、世間的には失敗作の烙印を押されているが、いろいろと解釈の余地のある魅力的な作品だ。テキサスの平原で営む牧場がやっと軌道に乗り始めたザカリー家の長男ベンは、周囲の信望も厚く、いよいよ今迄でも最大規模のキャトル・ドライヴに出ようという矢先、妹レイチェルの出生をめぐっての悪い噂が立ち困惑した。その主はかつては彼の父のパートナーだった老人ケルシー。妹が養女であるのは確かだが、カイオワに殺された移民一家の生き残りと、亡父からは聞かされていた。それをケルシーは、彼女はカイオワから奪った娘でやがてその報いがあるだろうと、不気味な予言をし、ベンの仲間たちも怒って老人を吊るし上げるのだが、彼は真相を知るザカリー家の母を冷たい目で見つめるのだった……。そして、一家は孤立し、レイチェル奪還に現われたカイオワたちと死闘を繰り広げることになる。オードリーのインディアン娘も素敵だが、脇役の充実には目を見張り、ことに、インディアンとの混血でベンを助けるポルトガルという役を演じるJ・サクソンが、三頭の馬を乗り継いで(それはスタントだろうが)カイオワの斥候を捕らえる追走シーンなど新鮮で、印象に残る。敵の呪いのダンスに対抗してL・ギッシュの母が荒野でピアノを弾く場面、長い軍刀を腰に下げ馬にまたがるケルシーをまるで幽霊のように描く所など、ヒューストン好みの奇矯なイメージに満ち、篭城する小屋に自ら火を放って応戦するクライマックスも迫力たっぷりの充実作だ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
536 7.20
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2015-02-25 13:46:20
映画の製作段階から物議のあった作品。まずもって偏見ある視点そのものに問題あり。なるほどジョン・ヒューストンも後日そのことを語っている。バート・ランカスターとオードリーのキャスティング。展開も含めて新鮮さに乏しい。ちょっと冒険し過ぎたかヘップバーンには似つかわしくない配役だった。彼女も痛い思い出を残した作品だろう。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-05-06 20:18:19
西部劇好きとしては、闘いに備えてベンが弾を手作りしているところなどが嬉しくなってしまうし、ザカリ−一家の使っているライフルが連発でなくいかにも頑丈な作りであることも面白かった。しかし、あれだけの人数のインディアンたちを母と娘を含む4人で撃退することが出来たとは信じられない。確かにザカリ−の家は石造りで頑丈なものだが、それなりに攻めようがあろうと思われるのに、無防備に突撃するだけの攻撃では玉砕することだけが目的ではないかとさえ思われてしまう。総じてインディアンの描き方が類型的で、リリアン・ギッシュの弾くピアノの音色に怒りを発してピアノを攻撃するなど、彼らの野蛮な愚かしさばかりが強調されるのは気持ちの良いものではない。とまあ、そうは言うものの、まだ事件が起こらない穏やかな場面の描写は、庭先でのパ−ティの賑やかな楽しさや、ピアノを弾くギッシュが曲名を聞かれて嬉しそうに“ウオルフガング・アマデウス・モ−ツアルト”という場面の艶やかさといい、オ−ドリ−にキスをされた隣家の息子の“キスしちゃった、キスしちゃった”と有頂天(そのために殺されてしまうのだが)になる素朴さといい、見所が沢山有る映画でありました。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:uptail投稿日:2013-04-02 10:22:26
演出:7
演技:8
脚本:7
音響:7
投稿者:bond投稿日:2013-01-11 09:47:28
【ネタバレ注意】

一人の娘の出生の纏わる、事柄。インディアンとの確執を軸に、結局は立場上兄妹でありながらも、愛し合ってた二人のハッピーエンドになる。

投稿者:gapper投稿日:2010-03-28 00:02:24
【ネタバレ注意】

 これは、西部劇ではない。恋愛映画だ。

 バート・ランカスター、オードリー・ヘップバーンを初め多くの西部劇の主演を勤めたオーディ・マーフィー、サイレントからの大女優リリアン・ギッシュ。
 さらに「燃えよドラゴン」のジョン・サクソン、サイレントから活躍する「平原児」「聖処女」のチャールズ・ビッグフォード、「007/ドクター・ノオ」のジョセフ・ワイズマン、「恐竜の島」などSF作品で知られるダグ・マクルーアなど主要な人物はみな日本でなじみの人ばかり。

 何度も見ているが、屋根を緑化したユニークな家などは鮮明に記憶にあるが、今ひとつ理解できなかった作品。

 リリアンは、サイレンと時代を思い出させるような演技だし音楽の使い方も古めかしい部分が多い。
 オーディ・マーフィーは、貫禄がついて主演のウエスタンではベビーフェイスのイメージが強いのだが別人の様だし。
 ケルシー(ジョセフ・ワイズマン)を吊るした後重要な会話にマチルダ(リリアン・ギッシュ)が会話に加わらないなど理解できない部分もある。

 最初からベン(バート・ランカスター)とレイチェル(オードリー・ヘップバーン)は恋仲であることが分かる。
 したくとも出来ない二人の話であると題名から分かるがしっくりこない。
 レイチェルがインディアンだという疑惑が在るが、それが許されないというのであれば差別を題材にした社会派のドラマのようであるがそんな感じではない。
 こういったことで、ずっと分からなかった作品であるが原題を見てやっと理解できた。
 これは、恋愛映画。

 表面的には、許されなかったことはレイチェルをインディアンでないと偽ったことである。
 だが、明確に知っていたのは母のマチルダのみ。
 ラストも踏まえて考えると、ベンとレイチェルが結ばれることと捉えるべきだろう。
 恋愛映画なればこそ、オードリー・ヘップバーンが出演したのだ。

【原題の考察】
 題名も理解できなかったが、原題は Forgive(許す) の過去形 -n に Un の否定がつき The が付いている。
 つまり”ある許されなかったこと”という意味になる。
 邦題とはかなりニュアンスが異なり、原題だとベンとレイチェルの結婚が最後に叶えられるというのが鮮明に感じられる。
 見終わった後だと原題の方が遥かに良いと感じる。

投稿者:TNO投稿日:2009-12-08 00:18:41
【ネタバレ注意】

ジョン・ヒューストン監督の西部劇だが、期待が高かっただけに、非常に残念な作品。ベン・ザカリー(バート・ランカスター)の妹レイチェル(オードリ・ヘプバーン)が、カイオワ族出身であることを、母(リリアン・ギッシュ)が秘匿していた。白人の子として育てきりたかったからだ。真実を知る老人(ジョセフ・ワイズマン)が登場する。かつて息子をカイオワ族に人質として取られ、亡き父にレイチェルを返して息子と交換して欲しいと懇願したが、受け入れられず、息子は敢え無く虐殺された。このことを根に持っていた。この老人は、憐れ狂言師の汚名を着せられ私刑にかけられて首を吊られてしまう。ここで、何故、母親や亡き父親が、娘をカイオワ族に返すことを拒んだのか、何人もの人命を犠牲にしてまで拘る必要があったのか。この娘を父が連れて来た時には、丁度娘を流産した直後だという説明があるが、自分の産んでいない子供に、実子同様の感情移入ができるのか、極めて疑問である。カイオワ族の襲撃で自らの命と末っ子の命が犠牲になり、育てた6000頭の牛もチャールズ・ビクフォード扮する牧場の共同経営者に取られてしまう。家も家財ごと焼かれてしまう。あまりにも犠牲が大きい。この不合理と言い、母親の自分勝手さ(この母は、自分の意志でワイズマンの絞首刑の下手人にもなった)。何か、この家族に味方しようという感情が湧いてこない。二男キャッシュ(オーディー・マーフィ)が、インディアン嫌いであることの描写も安直だ。カイオワ族も、報われない(時代的には、カイオワ族が鎮圧される1874年のレッド・リバーの戦いの直前だと思われる)。最初の方と最後に表れるガンの隊列は、家族の結束を象徴しているものであろうが、"自分達だけよければ、それでよし"という家族だけに、ハロー効果であろうか、これも空々しく思えてきてしまう。細かい事だが、インディアンである牧童(ジョン・サクソン)は、何かキーとなる役となるのかと思ったが、ランカスターに殴られた後は従順な部下となって終わってしまう。ディミトリ・ティオムキンの音楽の付け方は、相も変わらず陳腐。但し、俳優陣は、ギッシュ、ワイズマン、ビクフォード等が好演している。インディアンに殺されてしまう末っ子に若きダグ・マクルーア。レイチェルに求婚する隣人にアルバート・サルミ。ワイズマンは、当時まだ40歳前後だったが、老人役だ。この後007シリーズの初代敵役を演じることになる。

投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-06-04 23:37:26
内容は賛否あると思うが映画としては十分面白く作られていると思う。

イーストウッドの「許されざる者」もそうだったが、
全編にわたって不吉な影が覆いかぶさり、いつ誰が死んでもおかしくないような
嫌なムードが立ち込めている。

どこか殺伐とした大自然を見せるオープニング、
視界が非常に悪い砂嵐の中での捜索、
3頭の馬を乗りついで老人を捕まえる圧巻のシーン、
魔除けの儀式とピアノが重なる異色の雰囲気、
そしてクライマックスの戦闘シーン・・・
ハードボイルドな演出が光り、それぞれの場面が際立っている。
この映画の見どころは非常に多い。

最初は不気味な老人の存在が観客を引きつける。
次にはレイチェルの出生にまつわるサスペンスが存分に面白く、
その後一度バラバラになりかけた家族がまとまってくるあたりも感動的だ。

しかし、そこをただの円満な雰囲気にしないのがヒューストン。
人種問題をはらみ、最後まで良かったのか悪かったのかわからない。
私の意見としては、人種がどうのというより家族が1つになることに
焦点を置いているのではないかと思う。
まあ確かに、白人よりインディアンの死は軽く扱われてる。

個人的には、このなんとも言えないモヤモヤ引っかかる感じが
大好きだったりするのだが。
投稿者:流氷一滴投稿日:2008-05-03 12:30:45
【ネタバレ注意】

製作時期が古いので、クリント・イーストウッドの同名映画(1992)よりは「普通の作品」と思ってDVDをみたのだが、あまりの「目茶苦茶なストーリー」に仰天した。
いわゆる「西部劇」の悪い面が極端に出た作品。

インディアンは「野蛮人=許されざる者」だから白人の土地に近づいてはならないが、インディアンから奪った娘レーチェルは「白人に幼児から育てられ文明人=許されたもの」だから、「白人社会にずっといなければならない」のか。

インディアンが白人を殺すのは「許されないこと」だが、白人がインディアンを殺すのは「許されること」なのか。ザカリー家を訪れたインディアンを、長男ベンは「警告なし」に弟に撃ち殺させているし、妹のレーチェル(インディアンから奪った娘)にも「近づくものは撃ち殺せ」と言っている。
レーチェルは実の兄を撃ち殺す羽目になる。問題はそれで「一見落着」としているところ。「ベンとレーチェルは結婚し、幸福に暮らしました。おわり」ということか。

おそらく制作者は「生みの親と育ての親が違うこと」、特に「インディアンと白人という当時の対立者の間に起こったときの不条理」を描きたかったのだろう。
しかし、このような「重いテーマ」を「普通の娯楽作品」のように観客にみせた責任は重い。

蛇足だが、家に立てこもる白人に対してインディアンが「どうぞ撃ってください」とばかりに馬で突撃することなどありえない。「銃眼」に対して遠方から火矢やライフルで徹底的に攻撃し、沈黙させた後、屋根に火をつけてあぶり出し、外に出てきたところをレーチェル以外は皆殺しにする。
騎兵隊の立てこもる砦だってやられている。民間人4人の普通の家(一応壁は石だが)が持ちこたえられるわけがない!

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-12-21 18:24:55
題材自体は魅力的だが作品として成功してるとは言い難い。クライマックスのインディアン撃退がいつもの古典的西部劇になってしまったのは、狙いを外したと言えるのでは?縛り首になる寸前の老人の演技も前時代的だし。
投稿者:nm810702投稿日:2007-09-04 17:29:17
ある一つの事柄が心に与える不条理な魅力や影響力を主題にしている点で他のヒューストン作品と同じテーマをもつ作品。

物語の冒頭でレイチェルは自分の愛馬と戯れる。互いの相違を意に介さず、まるで友人のように動物と接する彼女が、ふと空にガンの群を見つけた際に愛馬に語った「ガンも私たちと変わらない。ただ空を飛べるだけ」という台詞が示す通り、本作は生あるものの本質的な平等が前提とされている。だがそれにも関わらず、人々は人種の相違に執着し、殺し合う。運命に翻弄され互いに衝突する西部開拓時代の人々を通して、物語は人々が示す執着の根源を探ろうとする。

悲惨な戦いを繰り広げた人々をよそに、映画の終わりを穏やかに締めくくる空を渡るガンたちのショットは印象的。
投稿者:POCHI投稿日:2006-07-15 18:48:11
いくら50年前の作品と言っても、ここまであからさまに人種差別をされると観ていて不愉快ですね。それに「人を殺す」って事にあまりにも安直で、特にインディアンが死ぬことには無頓着と言ってもよいぐらいの描写の仕方で、唖然とします。

しかし、どんな人でもその時代の風潮・文化などを超越することは出来ないので、この映画の制作陣を責める気はありませんが、今の時代にこの作品を資料としてではなく、娯楽としてメディアに登場させる会社・スタッフ等に疑問を感じます。

インディアンであることを汚い者のように描写し、話し合いに来たインディアンを撃ち殺して挑発し、大勢を虐殺し、実の妹が兄を撃っても、昔の西部劇を見なれてる人は「良い映画」って言えるんでしょうけど、ネイティブアメリカンの方がこの映画を観たら、どう思うでしょうね?
それでも解らない人は、設定を現代アメリカにしてインディアンを黒人に置き換えてみましょう。発表できる映画だと思いますか?西部劇って言うジャンルにすると不思議と許されちゃうんですよね。

特にこの映画は人種差別以外にも人の生死(特にインディアンね)に関してあまりにも軽視した描き方をしており、ストーリーを論じる以前の問題だと思う。
いくら良い役者が出演していて、良い演技をしていようがこの様な映画は公開するべきではないと思います。
しかし、資料としての存在価値は高いと思います。「昔はこんなに酷い映画を作っていたんだよ」と後世に伝えるには、もってこいの映画です。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-11 13:26:59
ジョン・ヒューストンらしいと言えば、それまでですが、ストーリーが殺伐としていて好きになれない映画でした。義理の妹をかばい過ぎるバート・ランカスターや、特にさほどの罪を犯していない老人をつるし首にしたり、オードリー・ヘップバーンを奪い返しにくるカイオワを射殺して、戦いをけしかけ、オードリーが自分の兄を殺してしまうシーンなどが残酷です。
しかし、75年もの間俳優を続けたリリアン・ギッシュは大したものだと思います。この映画では、かなり見せ場があるので、特に横顔など「散り行く花」の可愛い面影が残っているが嬉しかったです。横顔と言えば、オードリーの場合、とてもインディアンの血統には見えませんでした。
投稿者:OS投稿日:2000-11-28 15:42:38
「三頭の馬を乗り継いで(それはスタントだろうが)カイオワの斥候を捕らえる
追走シーン」とありますが、捕らえるのは「サーベルを下げた老人のケルシー」
ですね。
投稿者:頓智投稿日:2000-08-22 16:54:37
私も解説文に感激、何故世間の評価が低かったのか分かりません。ランカスタ−のオ−ドリ−に対する愛情が全編
に溢れ、テンポも良く西部劇好きの私は☆4つは間違いなくつけます。イ−ストウッドの新作より断じて良い。
何故イ−ストウッドは同じタイトルをつけたのか、正確には”THE”の有無があるが、また邦題を何故同じにしてし
まったのか、実に不可解かつ不愉快であると今でも感じています。
投稿者:ゴーストタウン投稿日:2000-05-08 22:21:27
解説文に感激。最も好きな西部劇の一つですが、ほとんどメジャーではなかったため知ってる人が少なく、良い評判を聞いたことが無かっただけにお褒めの解説は嬉しかったね。特に最近はイーストウッドの同名映画が出たりして影が薄かっただけにひとしおです。また、脇役陣への賞賛もいいですね。いつもニ戦級のヒーロー役が多いオーディ・マーフィーに対するコメントのないことが残念。反抗的で暗めの次男役がピッタリだが、最後に男を上げる。良かったね〜。ジョン・サクソンいたね、メチャクチャ凄いのが。一気に見せるストーリー展開も面白いし、素朴なオードリーもグッドです。西部劇なんかと思っている方、是非見てください。
【ソフト】
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