欲望という名の電車(1951)A STREETCAR NAMED DESIRE
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【解説】 貴婦人(サザン・ベル)ぶってはいるが、父を亡くし家を失った故郷で放蕩の限りを尽くし、未成年誘惑のかどで追われるようにして都会に出た、もう若くはないアル中の南部女ブランチ・デュボワを、曲がりなりにもスカーレット・オハラだった女の演ずるということがハリウッドにもたらした衝撃、推して知るべし。V・リーは「風と共に去りぬ」に次ぐ第2のピークを本作で迎え、以後、映画ではこれに匹敵する演技を残さず死んでいった。一人のスター女優を燃やし尽くしてしまった、この作品の持つ“熱”……。彼女が訪ねるニューオリンズの妹(K・ハンター)、そして、その浅ましい夫(M・ブランド)は、救いを求めて彷徨する魂に手痛いしっぺ返しを喰らわす。ブランチの気位の高さに魅かれていた男ミッチ(K・マルデン)も彼女の真実を知り、露骨に肉体を求めてくる。ラスト、義弟の逞しい“男”に屈してしまう女の性……。狂気の他に彼女の逃げ場所はないのだ。南部の湿り気が暗い白黒の画面からむせるように伝わってくる、T・ウィリアムズ戯曲、会心の映画化作品。当然のごとくリーはオスカー主演賞に輝き、ハンターは助演賞を獲得した。 ![]() 【関連作品】
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(しかし、後でも述べるが、あまりにも「醜い」のが難点。)
毒性の強過ぎるテネシー・ウィリアムズの芝居を若干下品に、コテコテの演出で(ブロードウェーを経験した役者をそのまま起用し)映画化しただけという感じも受ける。T・ウィリアムズがあらかじめ冷徹な視線を向けているから、「映画」監督としてはほとんど何もしなくていい(エリア・カザン監督が舞台版の演出もやっていたらしいが)。
とはいえ、舞台観劇の場合では、ここまでヴィヴィアン・リーに粘着的に接近し続けることはできないので、クローズアップの力は発揮されている(カメラがほとんど静止しないのも特徴)。
問題の内容についてだが、DVDの解説によれば、美しく繊細なものが野獣によって破壊されてしまう、という「悲劇」を意図したものらしい。
ところが、映画を観る限り「真逆」になってしまっているのが、完全な失敗じゃないか?
つまり、演出のせいなのか、あるいはヴィヴィアン・リーの「イヤミな中年女像」が上手過ぎるせいか(アカデミー主演女優賞獲得)、こりゃ叩きのめされて当然だろ、といった醒めた感じで眺めてしまう。
(「ガンバレ、オバちゃん!」と応援したくなるように、或る意味で美しく撮らねばならないのに……そのためには最低でも1回は、彼女がマジでぞっとするほど美しく見えるシーンが欲しいところだ。リアルに撮りすぎなんだよ!!)
ウィリアムズとカザンの意図が「可哀想な中年女」にあったのなら、ここまで残酷(つまりブサイク)にV・リーを撮る必要は断じて無いと思う。まるでV・リーが「悪役スノッブ」、マーロン・ブランドが「古いものを破壊するヒーロー」になってしまっている。
そこが、大失敗である。
老いかたを知らない女、老いを受け入れられない女は、現代にも溢れている(化粧&健康の2大産業を支えてもいる)ので、まあ、そういう点から観れば、物語自体はまだ「有効」かもしれない。
マーロン・ブランド(約27歳)は好演しているが、いつもイライラして、しょっちゅう爆発する役は、上手く見えやすい。むしろ「低学歴だが直観力は鋭い」という難しい部分を説得力のある演技で支えているかどうか、という点がポイントだが、そこはイマイチに思う。
大好きなヴィヴィアン・リーの凄過ぎる熱演が忘れられません!彼女の痛々しい姿はあまりにも強烈で、あの目の表情や台詞の言い回しもとても印象的でした。マーロン・ブランドやキム・ハンター、カール・マルデンなどもハマり役を見事に演じているので作品全体が完璧に感じます。
可哀想で悲しすぎるブランチの過去と現在、そして未来は見ている方に熱いものを感じさせてくれます。なので最後には涙も溢れてしまいました。という訳でヴィヴィアンの見事な名演によってかなり強烈な印象を残す作品です。でももう見たくない!とは思わず必ずもう一度、いや、何度も鑑賞したい作品なのです。
Rolling stone誌かなにかの「観るべき映画100」(みたいな主旨の企画)では「この映画の物悲しいのは、彼女が老いたスカーレット・オハラを思わせるからだ」とか書いてあったと思うのですが、言われてみればそう。言われるとよけいに辛いです。
美しいせいで、狂気の沙汰になると映える映える。
原作を穴があくほど読んでるけど、違和感がないどころかはまりすぎて、一瞬どちらが原作かわからなくなりそうでした。
マーロン・ブランドの粗雑でセックスアピールのある存在感も、リーのアブない儚さと好対照。
これはほんとうに傑作です。
徐々に迫力が増していき、ラストは壮絶だった。
すっかり引き込まれた。
俳優陣のもの凄い名演、もの凄い存在感。
マーロン・ブランドってやっぱりカッチョエ〜
望まぬ結果。心の傷。愛を得る為の嘘。押された烙印、そして失われゆくもの…
誰もが悪いと言い切れる訳じゃない。ボランティアとは人に強要するものではない。責任云々ではなく、それが好きだから、こっそりと心から望んでやる事だ。(偉いと思っているのか?そういう行為が下品とされる世の中なら?)…そして嘘をつくのは本当に優しい行為だとでも?(が、マーロン・ブランドは(主義はともかく)やり過ぎ〜ミッチは、計らずも残酷過ぎ)
ヴィヴィアン・リーは美しすぎたかもだ。「俺が抱きしめてやる」ってのは(白日にさらされた)ルックス込みか?
冒頭いきなりタイトルのセリフが出てくるので、一瞬観る前に手品のネタをばらされたような気がしたけれど、観終わった時、その言葉の持つ本当の意味がわかって身震いする。
観た後の気分は決して良くはないが、ブランチの芝居がかった(+時代がかった)セリフ回しや立ち居振る舞いにも関わらず、どこまでもリアルなストーリーテリングには唸る。
しかも最後の最後までそれを演じ続けたブランチを演じたヴィヴィアン。
彼女を含めキャスト全員が素晴らしい演技を見せてくれました。
一番怖いと思ったのは、マーロン・ブランドの役ではなく、その友人の男性だった。実年齢が知れる怖さと「嘘もいつかは本当になる」と思っているビビアン・リーに向かって、思いっきり白熱灯を向けて、「思った以上に老けてる」というシーン。そして罵倒を浴びせる、結婚する気はさらさらないが、キスをして身体を求めてくるシーンはちょっとひどい。毎日の生活に疲れてしまうと、現実逃避をしてしまったりするけど、この映画はそれさえも許してくれなさそう。
ヴィヴィアン・リーは「風と共に去りぬ」では、ワガママ振りが鼻につく感があったが、
この作品では、それが見事に役にハマっている。
その他のキャストも言うまでも無く素晴らしい。(M・ブランドには有名な「ステラ!」もあるしね)
室内や夜のシーンばかりなのが、何とも言えない緊張と暑苦しさ、息苦しさを増長させている。