allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

ラウンド・ミッドナイト(1986)

'ROUND MIDNIGHT

メディア映画
上映時間130分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(WB)
初公開年月1986/10/10
ジャンルドラマ/音楽
ラウンド・ミッドナイト [DVD]
参考価格:¥ 1,543
価格:¥ 927
USED価格:¥ 800
amazon.co.jpへ

【解説】
 50年代末のパリを舞台に、伝説のジャズ・ミュージシャンと彼の音楽を愛するフランス人の、音楽で結ばれた熱い友情を描いた、実話をベースにした人間ドラマ。主人公のモデルは“天才”と呼ばれたジャズ・ピアニスト、バド・パウエル。
 ニューヨークから初老のサックス奏者デイル・ターナー(ゴードン)がパリのジャズ・クラブ“ブルーノート”にやってくる。今や酒に溺れる生活を送る彼だったが、その演奏は健在で、仲間達と毎晩素晴らしいステージを展開して行く。そんなある夜、デイルは彼の古くからのファンで、クラブに入る金もない貧しいグラフィック・デザイナー、フランシス(クリュゼ)と出会って意気投合し、翌日から彼を伴ってクラブに行くようになる。しかしデイルは仲間から止められている酒をしばしば飲んでは病院の御厄介になるようになり、彼の身を案じたフランシスは別れた妻から借金までしてデイルを献身的に守って行くのだった。そんなフランシスの姿に改心したデイルは身も心も完全復帰を果たし、ニューヨークでの活動を再開するため帰国することを決める。しかし帰国した彼を待っていたものは、荒廃した町並みに潜む“麻薬”と言う悪魔だった。
 流れるようなカメラ・ワーク、数々のスタンダード・ナンバーを奏でるライブ・シーンと豪華な演奏者(ビリー・ヒギンズ、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハーバード等)。そして“ブルーノート”やパリの下町を見事に再現した素晴らしいセットと、その絶妙な雰囲気の中で展開される、ジャズを通した心温まる日常生活の交流をゆったりとしたペースで描いた実に気持ちのいい作品。しかし何と言っても本作の成功のカギを握ったD・ゴードンの起用は、どんな名優によっても醸し出す事が出来ないであろう、ミュージシャン特有の雰囲気を一番に考えた監督の思い通りの結果を生み、本物のジャズ・マンであり映画初出演にしてアカデミーにノミネートさせた程のその存在感は“渋い!”の一言に尽きる(殆ど“地”のままと言う声もあるが)。スコセッシ監督一人の登場で“ニューヨーク”を表現した演出も見事。尚、豪華ミュージシャンの一人として出演し、音楽も担当したH・ハンコックは本作でアカデミー作曲賞を受賞している。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
319 6.33
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:o.o投稿日:2013-10-15 02:49:33
「フランス人の目を通して」というのがこの映画の最大のポイントではないでしょうか。アメリカ人の監督が作ったらもっとドラマ的に黒人ジャズ ミュージシャンの世界の内側にぐっと足を踏み入れる感じになったのではないかと思いますが、この映画の場合、どこか片思い的というか、ガラス越しに「彼らの世界」を憧れをもってただただじっと見つめているという感があります。

主人公のデイル・ターナーを演じたミュージシャンのデクスター・ゴードンの、演技とも言えない演技がすごくいい味を出していました。演奏シーンにも思わず目が吸いつけられてしまいます。また、ジャズ ミュージシャンたちが集うパーティーで、いつもぶんむくれて不機嫌なバター・カップが、珍しく上機嫌で、やっぱり稼げない男なんてだめよ風な歌詞の歌を唄う場面が好きです。それにしてもまあ、禁煙協会とやらが見たら卒倒しそうな映画ではあります。

最後にデイルが空港に姿を現さなかった理由は分かり切ったことです。ニューヨークからパリに来た時にはアル中だったデイルは、フランス人の献身によっていったんは立ち直るものの、ニューヨークに戻ったとたんに酒どころか今度は麻薬に溺れてしまう。この流れには、ジャズを本当に理解し愛しているのは私たちフランス人なのだという思いと、しかししょせん私たちは「彼ら」ではなく傍観者でしかないのだという一抹の寂しさが込められているような気がして仕方ありません。

音楽の世界にあれほどの革命を起こしながら、社会の底辺でひっそりと生き、死んでゆく黒人ジャズ ミュージシャンたち。幸福だとか不幸だとか、成功するとかしないとか、充実してるとかしていないだとか、なんかどうでもいい話だよなあという気分にさせられた次第です。
投稿者:sachi823投稿日:2013-03-16 09:48:13
「田舎の日曜日」に続くタヴェルニエ監督作品。
この人も独特の世界観をもち、自分の分身のような演技者を
通してその思いを伝えたいようです。
JAZZが好きな人にとっては、冒頭からラストまで
ムード満点で至福の時間だったでしょう。
パリの夜の情景の描写が優秀でよく雰囲気を出しています。
デクスター・ゴードンの何処までが演技なのか
よくわからない自然で圧倒的な存在感は見事です。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-04-29 04:40:49
ジャズプレイヤーの生涯にも関心のある本格的なジャズファンなら楽しめるのだろう。ジャズはあくまで好きな音楽ジャンルの一つでしかない私のような人間には10分が限界だった。
投稿者:Ikeda投稿日:2009-10-05 12:03:11
最後に「バド・パウエルとレスター・ヤングに捧ぐ」という字幕が出て来るように、この二人の生涯を織り交ぜて作った映画です。特にパリで主人公デールを助けるフランシスは実際にパウエルと親交のあった実在の人物だそうです。またヤングはフランスでの演奏旅行から帰ってきた翌日に亡くなってしまったので、この映画で追悼するのが、ピッタリという感じがします。
フランス人はアメリカ人を、どちらかと言えば嫌う事が多いようですが、黒人ジャズ・ミュージシャンについては別で、多くのジャズメンがフランスで演奏しています。これはアメリカ人にとってはアフリカ系の人は奴隷の子孫だという隠れた偏見を持っている人が多いと思われるのに反し、フランス人にとっては対岸の大陸の人たちなので、それほど差別感がないからではないかと思っています。
主役デールにデクスター・ゴードンが出演している事は知らなかったので驚きましたが、この人も麻薬中毒の時期があったし、フランスへも行っていましたから、彼自身の事を描いたと言っても良いと思います。私はビバップ以降のジャズは、あまり好きではありませんが、彼が40年代前半に所属していたビリー・エクスタインのバンドでの演奏は、かなり聴いています。このバンドは進歩的すぎて長続きしませんでしたが、それがゴードンの、その後の活躍には寄与したのではないかと思います。
レスター・ヤングは、かなり年上ですが、バド・パウエルとはあまり年も変わらず、かなり共演していますし、一緒にフランスへも行っています。ただし、ヤングが50才で亡くなったのに対し、ゴードンの方はこの映画の4年後に亡くなっていますが、この時67才ですから、パウエルに対する思い入れは強かったと思います。彼が主演賞にノミネートされたと言うのは、多少、首をかしげますが、ミュージシャンでありながら、その自然な演技は立派なものだと思います。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 16:46:56
ハービー・ハンコック
投稿者:SHELTER PEOPLE投稿日:2008-12-06 15:15:09
すごく良かった。
投稿者:さすらい2投稿日:2006-04-12 06:57:14
としては最強の作品だと思います。
つまりサントラが最高ということです。
投稿者:ぶくろう投稿日:2005-04-21 18:20:03
なんか淡々としていた。
投稿者:黒美君彦投稿日:2003-09-27 12:47:47
私は熱心なジャズファンではない。だが、好きな音楽の中にはジャズも含まれている、という程度の節操のない音楽好きだ。その程度の観客としてこの作品を「音楽」ではなく、「映画」として観たとき、私には熱いものが伝わってきた。
デクスター・ゴードンの存在感、映画全体に溢れる音楽への愛情、フランソワ・クリュゼの体現した情熱、ブルーノートの澱んだ空気、天才の孤独、そしてアメリカで生まれたジャズがアメリカに窒息させられる切なさ・・・「世界はからっぽだ」と浜辺でデクスター・ゴードン演じるデイル・ターカーは呟く。あたかも、「からっぽ」であるからこそ音楽が生まれる必然性があるのだというように。
ジャズの門外漢である私には、十分楽しめる作品だった。
投稿者:モンク投稿日:2002-10-14 10:04:33
【ネタバレ注意】

村上春樹がポートレイト・イン・ジャズのデクスター・ゴードンの項目でこんな事を言っていた。「僕にとって映画『ラウンド・ミッドナイト』を最後まで見通すことはつらい。それは、映画の質の問題以前にこの映画は一つの喪失の記録だからだ。」と。
僕はそれを聞いてこの映画はたいしたこと無いんだ、そんなに見る価値は無いんだと、その言葉の意味を安直に捕らえていた。しかし春樹は映画の質が低いと言いたかったわけではなかったのだ。
この映画はアメリカにおける一人のジャズミュージシャンの晩年を通して、アメリカという国が黒人たちにしてきた仕打ちを痛烈に訴えかけている。そしてそれだけにとどまらず、ジャズという音楽の移り変わりをも的確に捉え、表現している。
主演を演じるデクスター・ゴードンの世代のジャズメンは激しい人種差別のなかで「ビ・バップ」を創造しながらも、アメリカ国内ではまったくぞんざいに扱われながら死んでいったのだ。
映画の中でデクスター演じるデイルがアメリカの病院で死んでしまった後に、ハービー・ハンコックが追悼にデイルが作曲した曲を演奏するシーンがある。その曲は確かに旋律は同じ物なのかもしれないが、デイルが創造した音楽とは似ても似つかぬものだった。血と汗と人種差別にまみれた、しかしだからこそ魂の昇華とでも言えるべきだったデイルの音楽はさわやかなシンセサイザーの音と共に二度とは戻らぬものとなってしまったのだ。
僕はデクスターが1940年代に残した若さにあふれた溌剌とした演奏を知っている。もちろん映画の中の彼も年老いながらも素晴らしい演奏をしている。しかし、そこには何かが失われてしまっていた。そして劇中で彼が演奏していたのは、彼の祖国アメリカではなかった。
僕はこの映画の中のデイルの言葉を忘れることができない。「なあフランシス、世の中には親切が少ないよ。」

投稿者:ひでや投稿日:2002-05-19 13:56:54
【ネタバレ注意】

友人「あの音は客には通じないよ」
Jazzman「分かってる」
友人「それでは失業だ。悪いことは言わん。俺のような音を」
Jazzman「ああ、分かってる。俺はパリへ行く。今夜な。」
Jazzman「パリなら通じるよ」

早すぎた偉大なJazzmznがパリの藻屑となって消えていく。

最高のJazz映画。
ハービーもショーターもマクラフリンも最高。
映画としてどうこう言うよりも、これはJazzの本質を良く表し点で評価します。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演男優賞デクスター・ゴードン 
 ■ 作曲賞ハービー・ハンコック 
■ 音楽賞ハービー・ハンコック 
  デクスター・ゴードン 
□ 男優賞(ドラマ)デクスター・ゴードン 
 □ 音楽賞ハービー・ハンコック 
□ 作曲賞ハービー・ハンコック 
■ 音楽賞ハービー・ハンコック 
 ■ 音響賞William Flageollet 
  Michel Desrois 
  Bernard Leroux 
  Claude Villand 
【ミュージック】
【CD】 ラウンド・ミッドナイト
新品:
13中古品¥ 189より 

【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION