allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

ラ・ジュテ(1962)

LA JETEE

メディア映画
上映時間29分
製作国フランス
公開情報劇場公開(ザジフィルムズ)
初公開年月1999/07/03
ジャンルSF/アート
ラ・ジュテ デジタル修復版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,063
USED価格:¥ 3,063
amazon.co.jpへ

【解説】
 「ベトナムから遠く離れて」など、主に記録映画を活動の場としヌーヴェル・ヴァーグの中でも特異な位置を占める作家C・マルケルが全編スチール・カットで撮った中編SF映画の佳作。人類が絶滅した未来からその原因となった出来事を探るため過去にタイムトラベルした男は一人の女性と知り合う。何故か見覚えのあるその女性と行動を共にするうち、彼は幼いころ飛行場で彼女を見たことを思い出す。二人はやがて全ての出来事の根源となる飛行場へとたどり着くのだが……。東西冷戦やベトナム戦争など、緊張の激しい世相の中で作られたこの作品は内外で高い評価を受け、現在でも伝説的な名作として知られている。また96年の「12モンキーズ」でも原案として用いられ基本的なストーリーや飛行場のシーンなどがかなり大幅に引用されている。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
759 8.43
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:bond投稿日:2017-07-05 00:51:43
実験的映画。やっぱ退屈。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-08-25 12:32:48
全編スチール・カットでありながら少しも映画的な不満を覚えなかったのは、ひとえに主演女優エレ−ヌ・シャトランの流転する表情の豊かな魅力と、それを少しの遅滞もなく捉えたキャメラと、その映像とモノロ−グをモンタ−ジュしたクリス・マルケルの腕によるものである。不思議な映像作品であった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:william投稿日:2010-12-03 11:09:03
これぞ最も近未来的なSF。
スチール写真と語りだけで進行する未知のSFを堪能あれ。
投稿者:ろーかるひーろー投稿日:2010-10-01 23:16:08
久しぶりに見返しました。
このスチールで構成された映像はとにかく「夢」というものをできるだけその質感を忠実に再現するべく採用された映像世界の手法なのだと感じました。
ベッドでまどろむ彼女のほんの一瞬だけをスチールから連続するフィルムに移行したのも目覚めたとき印象に残る夢の一場面を切り取ったかのよう。
そして主人公の最期は少年期に見た映像が繰り返し再生される夢の原点。
地下世界の様子は当時としてはシュールな悪夢だったのでしょう。
冷戦が頂点を迎え核の恐怖が未来の希望を全て断ち切るかに思えたあの当時、
彼女の美人と言うよりもむしろごく普通の女性を生き生きと表現するその存在感こそがあらかじめ失われた現在を哀切に懐かしむ未来の立場へと見る者を確実に誘ったのではないでしょうか。
冒頭から過去に行くまでは音楽不在の効果音のみで、彼女と出会ってからの前半に始めて流れる音楽は微妙な平穏と不安さを醸し出す音楽。
そして後半打ち解けてからは不安さはほとんど姿を消してたゆたうような平和な音楽。
これらすべて決定的に失われた過去の世界の夢であるというこの映画の現実が映画という夢を通して主人公の夢の世界を観客が体験する事になるのです。
そして当時の観客にとっては間違いなくこの夢は映画と同じく失われる夢となるであろうリアリティとして迫っていたのです。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-06-21 10:19:15
画面が全てストップモーションで構成され、台詞はナレーションのみという変わった趣向の映画ですが、題材が第3次大戦を想定し、それによって壊滅した地球上で過去と未来の世界にタイム・トラベルするというものですから、あまり違和感を感じませんでした。オルリ空港で出会った女性との交際も仮想世界らしさが出ていて面白い作品でした。
それにしてもフランス映画では核の恐怖を表に出したものが、かなりあり、核の被害を受けた日本人より強く感じていることが改めて解りました。これも、ドイツに制圧された事が、大きく影響しているのではないかと思います。
投稿者:のど飴投稿日:2010-06-06 18:51:42
廃墟のパリの地下壕のおどろおどろしさは静止画ならではという感じでゾクゾクとする怖さがあった。小学校の授業で戦争の話聞かされてる時のあの感覚を思い出した。
しかし、未来人が出てくるところはどうしてもビートルズを連想してしまう(笑)
オチは途中で読めてしまったが・・・
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-05-31 22:54:06
テリー・ギリアムが拘ったのも頷けるが、写真のみによる構成が最良の手段だったかというと疑問が残る。普通に劇映画で観たかった気もする。
投稿者:こじか投稿日:2010-04-08 02:30:01
12モンキーズからの流れで鑑賞。
今の私なら、(似て非なる)芸術作品を比べること自体
邪道だと感じるが、当時は少なくともこちらがウワテだった。

アバターが3Dである理由。
レイジングブルがモノクロである理由。
ラ・ジュテがスチールである理由。
監督の作品づくりにおいては
同レベルの必然性なのだろう。

ちなみに、3D元年に思う
絶対3Dでは観たくない映画。
投稿者:クリモフ投稿日:2010-01-16 18:17:46
「12モンキーズ」の原案ということで鑑賞。なるほど、大筋からオチまで見事引用してますね。1962年当時にこういう観念的SFとなるとやっぱ先駆的な作品になるんでしょうか。
なかなか閉塞感があって退廃的な雰囲気は嫌いじゃないものの、写真をスライドショーにするのはやっぱりどうかな、と思うところもあったり。これを芸術表現と肯定的にみるか、映像化出来なかったと否定的にとるか、うーん、自分は半々でありました。なんか一回しか使えない裏技的な質感を嗅ぎ取ってしまった感じ。まぁ興味深い作品ではありました。
あとフランスのSFということで観ている間に、ゴダールの「アルファビル」とかルネ・ラルー諸作品が浮かんだんですが、やっぱり多少意識してたのかな。
投稿者:4531731投稿日:2008-10-07 02:23:32
まったく一筋縄ではいかない難解な作品だ。
それ以上に「ラ・ジュテ」は紙芝居の形式で見せる世にもまれな映画だが。

巷ではテリー・ギリアムの「12モンキーズ」の原型だと言われるが、デビッド・リンチが
「マルホランド・ドライヴ」でこの作品の骨組みをいただいている事の方が実は重要だろう。
つまり、コレは風変わりなSFなどではなく、死人(しびと)の思い出のように不吉で悲しい作品なのだ。
まあ、実際には松本俊夫の「16歳の戦争」同様、同じ系統の骨子をいただく作品は多いのだが。

詩人は死霊や亡霊を主人公にすえることがあるが、これは能の精神に通じている。
いつの時代の詩人も、黙って死んでいく人々の代弁者を務めるものだ。
紙芝居形式なのは、ある意味、クリス・マルケルが「これが死者のヴィジョンだ」
という自論を元にしているのかもしれない。
確かに映像で見せるよりは画像で見せた方が世界が死んでいるように見える。
誰かがが死んでも周囲はその人だけが死んだようにしか認識しない。
しかし、死んだ当人にとってみれば世界が死んだように感じるだろう。
まあ、経験したわけではないので単なる推測だが。

あのジェット機の轟音が死者を目覚めさせたのだ!
投稿者:なちら投稿日:2007-02-24 23:43:10
不思議空間。
投稿者:さち投稿日:2006-03-05 13:05:09
よかった
投稿者:Sekino☆そら投稿日:2005-12-14 01:58:06
【ネタバレ注意】

少年の目に焼きついた原風景から語らせたことはとても生々しく感じさせます。”送迎台”から見える彼女の笑顔がまさか「核」によって全て奪われていくものとは思いもよらぬ不吉さと、逢瀬に駆けつけた男がその場で「核」の支配者によって射殺されるといった本末を失った光景は驚愕そのものです★

そしてこの事件が出会いと別れを連想させる空港の”送迎台”で起こったこともボクには意味深に映り、離別や死別にまさる”人間の死滅”をこの舞台に選んだことは、まさに死の淵をみせられたようで思わず目を伏せたくなるような気分でした。。

このシネマをもって
その衝撃の程度は測れずとも

少年期に何だかわからず
未だに謎の光景であるといったことは
誰にでもひとつやふたつは
記憶の片隅にあるはず

ひょんなことからその記憶が蘇えったとき
一体あれはなんだったのだろうと
無理に事実を当て込むよりも

その幻にも似たようなものが与えた衝撃は
まったく当時の心を鮮明に伝えることだけを
使命にしているような気がしてなりません☆


Sekino☆そら
http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/

投稿者:KOTOBA投稿日:2005-04-17 02:13:39
【ネタバレ注意】

映画=モーションピクチャー。
こうした構図は、やがて物語と俳優という二面性とペルソナが主体として
活性化してゆくが、この作品はあえてペルソナよりもイメージを生かした
二者択一の勝利的作品といえよう。
映画らしく、何も動かない。ただ事実が語られる。
しかし、動かぬ山を動かすように奇妙な感動をもたらすラストはまさに映画的手法。
映画らしからぬ、映画のための映画。その不滅なる新鮮美。
プロトSFを語るなら、この作品ははずせないだろう。
ゴダールやタルコフスキーを経て、ジャーマンやトリアーよりも先にこの作品を系図として祖とすべきだろう。
完璧の10点。ぜひコレクションに加えたい。

個人評価:10

投稿者:D.T投稿日:2004-11-30 23:59:32
【ネタバレ注意】

『ラ・ジュテ』という短編映画(※29分)は、僕にとっては、主人公にのみならず、人類を存続させるために主人公を過去、未来に送り込む科学者、加えて、未来人にすら、人間一個(生命)の可能性を感じて複雑に胸を衝くものでした。

また、映画作家も含め芸術家、作家ってこうゆうものだと思えました。
―つまり、『ラ・ジュテ』を含む1962年頃に発表された、時代の不安、痛みを見据えた幾つかの映画を観る限りで言えば、核(戦争)の恐怖と共にある現代人の個的な不安感、(絶望の果ての)希望といったものを作家たちそれぞれがさまざまなイメージに結晶させ、今尚、僕等観客の目を開かせてくれる訳です。

『ラ・ジュテ』という作品の発表は1962年…。
この「キューバ危機」のあった1962年という年は、世界中相当数の人間の意識に“第三次世界大戦”への不安が掠(かす)め、燻っていた時期だったのでしょう。
例えば、『ラ・ジュテ』とは違った切り口ですが、矢張り、この1962年に発表された『太陽はひとりぼっち』(アントニオーニ)では、“核”への動揺が映画終幕でズバリ示されています。

また、「キューバ危機」等の動揺は容易に終息しようもなかったはず。
実際に、1964年には『博士の異常な愛情』(キューブリック)、『未知への飛行』(ルメット)という核の恐怖を扱った力作が発表されている。

この1964年、先に触れたアントニオーニは『赤い砂漠』を発表。
―ここでは、ヒロインの夫が働く巨大な化学工場、疫病が発生する巨大な外国貨物船、加えて、ヒロインが長男に語り聞かせる御伽噺に被さる、美しい少女が日がな海辺で自然と戯れる美しい孤島など等の鮮烈なイメージが、交通事故で精神を病み、不安、孤独に囚われがちなヒロインの姿、存在をフォトジェニックに際立たせている。
そして、映画自体に、アントニオーニが当時抱いていた終末観が巧まずして反映されているように感じます。

さて、『ラ・ジュテ』と向き合った後、改めて、ギリアムの『12モンキーズ』(1995)を思い起こしてみると、“核”が“ウィルス(細菌兵器)”に姿を変えてはいますが、『ラ・ジュテ』にあるイメージ、モチーフ(※主人公の監視者、既視イメージ、夢の中の女との出会い、動物の剥製が並ぶ博物館、壁の落書き、セコイアの切り株、空港、少年…など等)の多くが踏襲されており、ここでも矢張り人間(生命)一個の掛け替えのなさが僕の胸に迫ります。

“LA JETEE”とは、“送迎台”を意味するフランス語。

過去に送られた主人公は「夢の中の女」と出会い逢瀬を重ねて行く。
………(中略)………
朝陽が射しこむベッド、
寝返りを打ちながら女がまどろみから目覚める。

時折り、この甘美な瞬間は僕の中でゆっくりフラッシュバックします。


■http://ohwell.exblog.jp/

投稿者:mari投稿日:2004-01-12 20:16:06
動きがないから、ほんとに全編が記憶の中のフラッシュバックとしてうまく生きている。このぴりぴり感は好きです。
でも30分でギリかな。これ以上あったらキツかったかも。

あれ?主人公が頭につけてるアレ、浜崎あゆみが『月に沈む』でつけてたアレじゃ・・・?
投稿者:アリエアー投稿日:2003-12-08 02:59:43
色もない、動きもないしでたった30分。
情報量の少なさを埋め合わせるかのようにナレーションが絶えず響き渡る。
立派な美術館で、芸術作品としての“ポエムSF”を見せつけられた感があった。要は、お偉い芸術家たちが「瞬間の連続が…」とかなんとかうんちくつけたがるタイプの作品なのだ。

イメージはすごくいいのに、中身が伴わない。
 空港。 未来都市。 過去への旅。 愛した女性。
どれも空虚で、手触りのない、ただのイメージ。
イメージだけでは泣くことはできない。

だから見終わった後、ふっと悲しくなって、それで終わり。
よく言えば、上品。わるく言えば、ハリボテ。
でもハリボテって、そんなに嫌な言葉でもないと思う。

わりに美しい、と思う。
投稿者:ポッパー見習い投稿日:2003-10-27 22:11:53
【ネタバレ注意】

1シーンの映像1コマだけ(一ヶ所だけ普通の映像あり)
で全編製作という斬新なアイデアに脱帽。60年代にこんな
物があったとは驚きです。
写真では味わえない、『映像の一部』というのが、躍動感ありながらも
想像力を掻き立て、次はどうなるんだ、何が起こるんだという、
ある種の恐怖感さえも感じます。不気味な音楽も絶品。
特にラスト。緊張感が少なくなって、そろそろハッピーエンドで
終わるかなー、と思ってたら、急展開。
横たわる主人公。あのカットが怖い。無茶苦茶怖い。
しかし何処かで見たような・・・・と思ったら、
ブルース・ウィリスのアレじゃん!
まあでも全体的な面白さは『12モンキーズ』の方が上かもね。

投稿者:GRIFFIN投稿日:2002-10-19 18:33:13
 映像詩とよりも散文詩の映像版。つまらないわけではないが、面白いと思うようなものでもない。何より字幕を読み続けなければならないのが辛い。たとえ30分であっても。アラン・レネのような香りがするだけで、食わず嫌いの先入観が・・・という気がしないでもないが傑作か?
 仏のSFだったら、「最後の戦い」でしょう。http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/8205/
【レンタル】
 【DVD】ラ・ジュテレンタル有り
 【DVD】ラ・ジュテ/サン・ソレイユ クリス・マルケル作品集レンタル有り
 【VIDEO】ラ・ジュテレンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION