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リア王(上・下)(1983)

KING LEAR

メディアTVM
上映時間162分
製作国イギリス
公開情報劇場未公開・ビデオ発売
ジャンルドラマ

【解説】
 L・オリヴィエによる「リア王」と聞くだけで、ファンにとってはたまらないものだろうが、この作品の出来はそう大した物ではない。確かに各役者たちの魅力も十分で演技だけをみると良い作品とも感じるのだが、結局は舞台劇の延長で、TVMの粋を脱してない。よく出来たNHK大河ドラマと言う感じで、原作を忠実に再現したというだけの作品。自らの愚かさにより、娘たちに裏切られ朽ち果てた王リア。その悲しみに満ちた人生を描いた悲劇。年老いた王リアは引退するにあたり、三人の娘に財産を委ねるべく自らに対する愛情を確かめようとした。長女、次女は共に言葉巧みにその愛を表現したのだが、正直な末娘は言葉に表せるようなものではないと告げる……。
<allcinema>
評価
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投稿者:ぐるんとりっせ98765投稿日:2008-01-25 00:01:43
オリヴィエのシェイクスピア映像はこれで全部観たことになります。
作品に関してはTVムービーということで、映像作品としての完成度を期待する方にはオススメできません。セットは大規模ですが美術的満足を与えてくれるような代物ではなく、カメラも水準以下です。というか特に照明の当て方がいかにもテレビ的に無粋なんです! 今はテレビでも完成度の高い映像は少なくないですが、四半世紀前のイギリスのテレビはこんなものかもしれませんね。(こんなんで国際エミー賞グランプリだそうです 笑)
ただ、カメラの前で繰り広げられる芝居は別で、コリンブレイクリー、ジョンハート、レオマッカ−ンなど確かな演技力を持った俳優陣が手堅く演じています。
特にゴネリル役のドロシー・テューティンはその名声に恥じない演技で、日本で観る機会の少ない名女優だけに本作品は貴重でしょう。
さて、この作品に興味を抱かれる方はおそらくオリヴィエ目当てだと思うので以下にそれについて書きます。

「シェイクスピアをいかに映画にするか」の範を示したともいえる一連の監督作品(「ヘンリイ五世」「ハムレット」「リチャアド三世」)に、長い俳優生活での一つの頂点を築いた名舞台を映像収録した「オセロ」、若い頃脇役で出演した「お気に召すまま」、そして晩年のTVムービーである本作を加えて比較してみると、この希代の名優がいかに「役になりきるか」という事に執念を持っていたのがよく分ります。人を寄せ付けない高貴なハムレット、ニグロの動作や発声を徹底的に研究・模倣したオセロ、諧謔に満ちた陰謀家のリチャード三世、好々爺としたリア王など、全く別人にしか思えません。この点はメソッド演技のブランド−などと較べると一目瞭然です。
ただ正直言うと、本作の演技には今までで一番疑問を感じました。もともとこの劇には、リアがコーディリアを放擲する部分の感情表現がとっぴ過ぎて充分な劇的動機を欠いているというトルストイの有名な批判があります。この批判自体は「トルストイ如きがシェイクスピアに」という風に片づけられる事も多いのですが、ここをどう調整するかという点は、板に乗せる際の重大事で、観る側にとっても注目点です。ここでのオリヴィエは好々爺に近い演技で、そういうリアの「不自然な」頑なさみたいなものがあまり感じられない。それとシェイクスピアには詩劇の側面があって朗々とした台詞回しが期待されます。「オセロ」などではそういう言葉の力みたいなものと、役になりきるという側面が完璧に両立できていたのですが、リア王では歯抜けのようなヨボヨボとした台詞回しで、期待はずれでした。
前半の正気のリアと後半の狂気のリアの演じ分けも明確でなかった気がします。
オリヴィエは「マラソンマン」か「ブラジルから来た少年」までなのかな?とすら感じました。
もっともこの方は長年リアを演じてきたシェイクスピアの権威なので、私の見方などはまだまだ底が浅く、読めていない深いものがあるのかもしれませんが。。。

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