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輪舞(1950)

LA RONDE
ROUNDABOUT

メディア映画
上映時間97分
製作国フランス
公開情報劇場公開(新外映=NCC)
初公開年月1952/07/25
ジャンルドラマ
輪舞 [DVD]
参考価格:¥ 5,040
価格:¥ 5,040
USED価格:¥ 4,329
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【解説】
 A・ウォルブルックの気取ったマント男が揚々と解説をしながら(その度に印象的なJ・コスマのテーマ曲が流れる)、まさに輪舞のように回り連なる幾つもの恋模様。娼婦シニョレは若い兵士(S・レジアニ)に本気になり、それを逃れた彼はS・シモンの小間使いの純血を奪い、その主人D・ジェランの色事師の小説家は彼女を弄んだ上に、上流夫人のD・ダリューをものにする。彼女の夫は色っぽくなった妻を誉めるが、彼にも秘め事の相手はあり、その売り子娘(O・ジョワイユ)を追い回す詩人のJ=L・バローの本命は女優(I・ミランダ)で、彼女が目下夢中なのはJ・フィリップの伯爵士官(その装飾的な制帽の似合うこと。まさに希代の美丈夫である)。その彼が散々、女優と遊蕩の挙句たどりついたは先の娼婦の部屋。泥酔から醒めた彼は女を天使にも喩え、その純潔をはかなくしたと思い込むのだが……。オフュルス的としか言いようのない滑らかなカメラの動き、壮麗なセットが現出させる、今世紀初頭のウィーンの退廃の香り。官能にむせ、夢心地である。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
325 8.33
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【ユーザーコメント】
投稿者:Odd Man投稿日:2019-03-19 13:38:03
世界中どこにでもあるもの」でも、表現はウイーン世紀末体現のオフュルスと御フランスの映画じゃないと観られない象徴劇。
投稿者:こじか投稿日:2014-10-29 23:12:45
【ネタバレ注意】

なんてジャンルの映画になるのか、不意打ち嬉しい。長まわしも見惚れるしカメラワークも流麗にビュンビュン、オフュルスすごい!ユーモアまとってるけど踏み込むなぁと思ったら原作シュニッツラーだと。

投稿者:uptail投稿日:2012-02-06 09:28:42
オデット・ジョワイユ
投稿者:黒美君彦投稿日:2006-09-14 15:46:30
刺激に慣れきった現代からみれば物足りない部分もあろうが、時代背景を考えればかなり思い切った艶話だっただろうことは想像に難くない。シュニッツラーといえば官能性と幻想性が特徴だが、この作品はそんな彼の原作を、思わずニヤリとしてしまう男女の駆け引きと機微に満ちた小粋なオムニバス・ストーリーに仕上げている。
何せ出演者がスゴい。シモーヌ・シニョレ、シモーヌ・シモン、ダニエル・ダリューといった女優陣にジャン=ルイ・バロー、ジェラール・フィリップらの男優陣。アントン・ウォルブルックは神(もしくは監督?)の立場で、自在に物語の中を行き来する。この不思議な解放感。「検閲だ」といいながら、濡れ場?のシーンのフィルムをはさみでバッサリ切り落とす、なんて空前絶後のシーンだ(苦笑)。
まさに恋は回転木馬に因果応報。眺めているだけで溜息が出る在りし日の仏映画を代表する美男美女と、徹底的に下世話な痴話に終始しているギャップが、寧ろ潔い。
カメラを移動しながらの長回しは、キューブリックやベルトリッチにも影響を与えたといわれるが、それもよくわかる流麗さ。とことん面白い、という類のものではないが、ひととき私はこの作品の中の1900年のウィーンに迷い込んだ。だとするとそれは、この作品はシュニッツラーの幻想性を十分内包している証左ではなかったかと改めて考え込んでしまった。不思議な魅力に満ちた作品である。
投稿者:Ikeda投稿日:2006-07-24 14:31:14
この映画は1952年10月に新宿のオデオン座で見ましたが、エロール・フリンの「マニラ」との2本立でした。両方とも殆ど忘れていて、この作品で憶えていたのは主題曲とアントン・ウォルブルックの狂言回しだけでした。最近、再見して彼がカチンコを打ったり、フィルムの一部をカットするシーンがあったのを想い出し、懐かしく思った程度です。
大勢の有力な役者が出てくるオムニバスと言っても良い構成ですが、それぞれのテーマが浮気に限られているので、内容を忘れてしまったのは当たり前かも知れません。カメラが綺麗で、比較的、尺数が少ないので、かなり楽しめますが、これ以上長かったら退屈したかも知れません。
俳優の誰が良いかということは人それぞれでしょうが、私は女優ではダニエル・ダリューに見せ場があって一番良いと思いましたし、男優ではジャン・ルイ・バローの動きのある演技が気にいりました。それに彼やシモーヌ・シニョレが出ているので、映画の内容は全然違いますが、カルネの「天井桟敷」に似た雰囲気があるなとも思いました。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2006-07-19 17:18:19
キューブリックがリスペクトした、あの流れるようなキャメラワークこそが全ての虚実あふれるオムニバスシネマ。
マックスの洗練された語り口には、思わずうっとりさせられる。まさに快楽と陶酔を‘体感‘できよう。
演技陣。狂言回しのウォルブルックが面白い。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-01-13 11:52:11
 もう何十年も前に見てから、ずっと再見したいと思い続けていたのだが、ようやく思いを果たすことができた。初見の時の記憶では、シーケンスショットを多用している印象からもっと悠々たる映画だと思っていたのだが、今回見てみると、なんとも小気味良いテンポで場面転換する映画で驚いた。狂言回し役のアントン・ウォルブルックも要所要所で登場したぐらいの印象だったが、実際は出ずっぱりと云っていいくらい出番が多い。彼の吐くエピグラムやジョークがとても面白い。しかし、オデット・ジョワイユがレストランに現れるシーンで、若いギャルソンに「重要なのは経験じゃない、観察力さ」という警句を吐いたと記憶していたのだが、今回見た字幕ではそれがなく、仏語を全く解さない私には、本来の科白が判然としない。残念。
 また、ダニエル・ダリューの美しさが光り輝くばかりに記憶しており、他の女優の記憶があまりなかったのだが、女優陣は皆素晴らしい。シニョレの退廃もシモンの小間使い姿もジョワイユのコケットもミランダの妖艶もそれぞれに匂い立つような、それでいて洗練さを合わせ持った美しさがある。

 しかしオフュルスの演出は自由自在に見せまくる。長回しのクレーン移動も凄いが、目が覚めるような仰角カットが随所にある。セットも例えばシニョレとレジアニが川辺へ降りていく階段や、J・ルイ・バローの部屋の中二階(?) 等、仰角カットが生きる造型がされている。天井が映っているカットも数カットあり、「映画の中の天井」好きの私としては、とても嬉しくなってしまった。また、J・フィリップの扱いは矢張り別格で、ラスト、シニョレの部屋で彼が覚醒した後のシーンは、類例のない「映画の時間」が定着している。まるで、永遠を見た人のような彼の表情に、思わず鳥肌がたち、嘆声を上げてしまった。

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 冗長だとは思いながらも....物語を正しく要約すれば次のようになるだろう。

 娼婦シニョレは若い兵士(S・レジアニ)に本気になり、それを逃れた彼はS・シモンの小間使いの純血を奪う。シモンは主人(雇い主)の留守中に主人の息子D・ジェランの童貞を奪い、「大人」になったジェランは上流夫人のD・ダリューをものにする。彼女の夫は色っぽくなった妻を誉めるが、街で声をかけた19才の子娘(O・ジョワイユ)とレストランの個室で関係をもち彼女の為にアパートを借りることを約束する。ジョワイユは詩人で劇作家のJ=L・バローと一夜を共にするが、バローの本命は女優(I・ミランダ)で、舞台がはねた後に楽屋でことにいたる。ミランダは彼女の舞台を見て訪ねてきたJ・フィリップの伯爵士官をその場でベッドに誘い、J・フィリップは友人と飲み明かした挙句、朝、泥酔から醒めると娼婦シニョレの部屋。彼はシニョレから、昨夜、長椅子で愛し合ったことを告げられる。J・フィリップはいとおしげに彼女を見つめ、去りがたい気持ちを残しながら、シニョレの部屋を後にする。

#ネタバレなどとお考えめされるな。梗概を既知であることで、面白さが損なわれるようなケチな映画ではありません。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 脚色賞マックス・オフュルス 
  ジャック・ナタンソン 
 □ 美術監督・装置賞(白黒)D'Eaubonne美術
■ 原作・脚本賞ジャック・ナタンソン 
  マックス・オフュルス 
 ■ 美術賞Jean d'Eaubonne 
■ 作品賞(総合) 
【ソフト】
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