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霊魂の不滅(1920)

KORKARLEN
THE PHANTOM CARRIAGE

メディア映画
上映時間70分
製作国スウェーデン
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1922/02/
ジャンルホラー/ドラマ

【解説】
 ベルイマンにも多大な影響を与えたスウェーデン映画黎明気の巨匠シェストレムが、女流作家ラーゲルレーヴの小説を彼の脚色・主演で映画化した。
 死の床にある救世軍の若い女士官エディトは常に心をかけていた浮浪者ダヴィド(シェストロム)を立ち直らせたいと念じていた。その大晦日の夜、くだんの彼は酒をあおって、仲間の浮浪者二人に墓地で、新年を迎える瞬間に死んだ者は次の一年、死神となって馬車で世界中の死せる魂の案内役とならねばならないという伝説を聞かせる。ちょうど年越しの鐘が高らかに鳴らされた時だった。彼は酔って喧嘩をし、酒瓶で殴られ昏倒し、お役御免の死の御者が彼を迎えに、そして彼の交替に現われる。召されることを納得しないダヴィドは彼の経歴を御者に語る。かつてよき家庭人であり労働者の彼も酒の魔力に囚われてすべてを失った口で、行き倒れかけた不潔な彼に自分の寝具さえも与えた愛の人がエディトだった。ダヴィドは改悛し、妻子のもとに再び帰ったが、それも束の間、また酒に手を出し暴れた。彼の悪癖は止まず、路上での暮らしに舞い戻っていたのだ。御者はしばし彼を〈死の馬車〉に乗せ、死者の世界を案内することにした。それは恐ろしい光景で彼は震えあがる。そして、現在の妻子の困窮し果てた生活も見せる。天国へ旅立つため、彼らの迎えを受けたエディトは、彼を連れてはいけないと、その更生を彼に誓わせ、改めて御者に哀願した。妻は人生に疲れ、子供たちを道連れに毒をあおろうとしている。ダヴィドは猛烈に後悔し、泣いた。御者はこれを見て、現世で精いっぱい生きるよう彼の魂を肉体に還した。急ぎ妻子のもとへ駆けつけた彼は、脅える妻に跪き謝り、堅く抱き合う。エディトは心残りなく昇天するのだった。オーヴァー・ラップで生死の境にいることを表現する手法が、今観ても夢幻の美しさを湛えている。
<allcinema>
評価
【関連作品】
幻の馬車(1939)
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【ユーザーコメント】
投稿者:Bava44投稿日:2009-04-16 07:11:37
モーリッツ・スティルレルと共に、黎明期のスウェーデン映画を世界映画史に残したヴィクトル・シェストレム。この二人は仲が良く、一緒にハリウッドへ行くも、アメリカの商業主義に馴染まず挫折して帰国したらしい。

ベルイマンの『野いちご』で老教授を演じていたシェストレムだが、この映画では若い時の三國連太郎みたいな演技をしていて、悪態ついてばかりの小心者の役が似合う。

全体としてはホラー風のドラマという感じの作品で、セットの造形性重視のドイツ表現主義とは異なり、セットはリアル志向。天井からぶら下がるランプが妙な存在感を持っている。
死のイメージとしての馬車や、過去を振り返る形式で、人間の「生」を見つめ直すところは『野いちご』の原型を感じた。映画でこの形式が効果的なのは、文字通り“過去を見せつける”ところにあると思う。もっともこの映画では、過去のシーンと現代のシーンの切り替わりがあまり上手くいっていないと思うのだが。

あと『シャイニング』みたいなシーンがあったのが印象に残った。
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