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我等の生涯の最良の年(1946)

THE BEST YEARS OF OUR LIVES

メディア映画
上映時間170分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(セントラル)
初公開年月1948/06/01
ジャンルドラマ
価格:¥ 795
USED価格:¥ 174
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我等の生涯の最良の年我等の生涯の最良の年

【解説】
 戦争が終わってすぐ、こうした復員兵の重層的ドラマを作って、そこに多様なメッセージも込め得るアメリカ映画の度量には感心するとして、主人公を三人にまで絞ってなお三者のテーマの拡散が気になる、個々の物語を束ねる視点の欠如は指摘しておかねばならない。
 それぞれに階級も軍暦も違う三人の復員兵が同じ故郷の町に帰ってくる。アル(マーチ)は昔通り、銀行の要職に迎えられるが、今度は退役者相手の融資担当で色々と悩みも多い。フレッド(アンドリュース)は軍務の他ついたことがなく、再就職がなかなか困難で、出征前に結婚したばかりの妻(メイヨ)は家出してナイトクラブで働いていた。若い水兵ホーマー(ラッセル)は戦傷で両腕を失くし、鉤のついた鉄の義手をはめて、恋人や周囲にコンプレックスを持つ。やがて、フレッドはアル夫妻(妻はM・ロイ)の娘(ライト)と恋仲になり、妻と離婚を決め、百貨店で働く。ホーマーも恋人と心から理解し合い、この二組が最後には共に結ばれる。
 ホーマーの劣等感の持ち方がちょっとくどくど描かれすぎだし、フレッドと妻の関係は表層的に処理されすぎ。よいのはどうしてもアル一家の描写となり、ここはさすがにワイラー、手難いホーム・ドラマ演出で見せ場を要領よく作っていた。しかし、そこまでの作品である。アカデミー作品・監督・脚色・主演男優(F・マーチ)・助演男優(H・ラッセル)・編集・音楽賞受賞。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
13101 7.77
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【ユーザーコメント】
投稿者:ルーテツ投稿日:2017-12-20 21:31:53
作品賞他オスカー7部門受賞のいわゆる名作であるが、長尺なのとテーマがいまいち琴線に触れないので長らく未見だった作品をやっと観た

戦勝国側から描く復員兵とその家族の苦悩がテーマで「勝つには勝ったけど、こういう苦労もあるんだよ」と言いたいらしい
日本人側からみれば、当然こっちの方が何倍も大変なんだけど、となる
そんなことは言っても仕方がない
ストーリーが飛んだり跳ねたりしなく、わりとスローに進行するので、長尺は思ったより気にならなかった

3人の復員兵がメインになるのだが、主演賞を獲ったフレデリック・マーチや、キャラ設定がイマイチわからないダナ・アンドリュースより、やはり本物の復員兵のハロルド・ラッセルに目が行く
ほぼ素人というが、雰囲気を持った人で、とくに俯いた時の陰のある表情が良かった
ただ両手の怪我は、実際の戦闘ではなく、記録映画撮影中の事故による負傷という(こういうのは要らない情報だ)

助演陣が、アメリカの模範的な母マーナ・ロイ、模範的な娘テレサ・ライト、キャシー・オドネルという新人はクレジットで特別扱いされている
モノクロのヴァージニア・メイヨも綺麗だが、スティーヴ・コクランとの絡みが『ダニー・ケイの牛乳屋』である
その他ホーギー・カーマイケルの姿も拝める

いろいろあっても、とどのつまりは”強いアメリカ””家族愛”みたいなところに落ち着けたいのだろう
ダナ・アンドリュースとヴァージニア・メイヨの夫婦の描き方が中途半端で、さらにそこにテレサ・ライトが絡むのは蛇足としか思えなかった

ウィリアム・ワイラー監督といえば”階段”だが、本作ではいかにもな階段はなかった
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-02-21 10:44:34
戦争から帰還した兵士の社会復帰の難しさは、わが国でも問題になったらしい。兵士を受け入れる側がその苦労を癒すために気を使って、温かな環境を用意して迎えると、その環境の激変に却って耐えられず、体調を崩したり精神を病んだしして死に至ることが多かったという。私の知る武道家はそれを知る故に、帰還した直後から荒地の開拓作業に従事したと言っていた。この映画の三人のエピソ−ドはそれなりに描かれているが、ベトナム帰還兵の戦後を描いた「ランボ−」ほどの社会性はなく、やはりホ−ムドラマの範囲を出ない作品であった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2011-12-03 13:43:48
これまで「帰郷」、「7月4日に生まれて」など、ベトナム帰還兵を扱った作品は
何本も観て来ましたが、第二次大戦の帰還兵をリアルタイム(1946)で描いたものは、
初めて観たように思います。

これも数え切れないほど描かれてきている焼け野原になった日本に対し、
アメリカについては戦勝国としてのパレードなどの印象しかありませんでしたから、
この作品に登場する三人の帰還兵たちの悲喜こもごもは感ずるところ大でした。

名匠ウィリアム・ワイラー監督の手腕はもちろんながら、終戦直後のアカデミー賞9部門受賞
の背後に存在するであろう当時のアメリカの国民意識というのも色濃く想像されます。

それは日本やナチスドイツと闘ってきた直後の主人公達の台詞や描かれ方にも
多々あらわれており、このあたり、ホームドラマとして大ファンの方もいるらしい反面、
日本での平均的な評価や知名度がさほど高くないのも仕方ないところなのかと思われました。

元大尉役のダナ・アンドリュースはこの作品で初めて知りましたが、非常な好青年。

これが空軍の”爆撃手”だったということが幾たびとなく語られますが、その任地はフランス
だったとはいえ、日本での空襲の悲惨さを聞いて育った者としては何か複雑な思いが否定
しきれず、当時の日本人には悪魔としか映らず、不時着でもしようものなら日本刀で斬首
されるケースもあったというB型爆撃機の乗員も、なるほど国に帰れば気のいいカウンターの
ソーダ売りである、という事実(映画とはいえ、実際も大差なかったことでしょう)。

が、もちろん能天気に彼らの帰省後を描いているわけではなく、このダナ・アンドリュース演じる
元大尉も、戦中、仲間を失ったトラウマでうなされる描写などもあります。
また、なんといっても実際の訓練中に両手を失ったというハロルド・ラッセルの金属製の義手は、
この作品に強いインパクトを残しています。初めての俳優経験でいきなりアカデミー助演男優賞を
獲得した彼の演技は、いっさい”芝居”をしないでいいように脚本の設定自体から配慮されたもの
ですが、ひとつの理想的な演技のあり方と言えるでしょう。

彼の口からでる「ジャップス&ナチス」というフレーズは、日独と闘った直後の彼らにしてみれば、
当然のもの言いであると理解できますが、第二次大戦というと、まるでヒットラー率いるドイツだけが
絶対悪であったかのような”印象”が、自分の中に存在したことにハッとさせられます。

また、これも印象に残ったのは、このラッセルが「アメリカは参戦なぞする必要はなかった!」
と批判され、激高するシーン・・・作品としてはおそらくこうした批判を、参戦した兵士達に
対する無慈悲で無神経な行為として描いたのかもしれませんが、21世紀の今、見ると、
あくまでそうした意見もアメリカに存在したことがわかり、興味深いところでした。

フレデリック・マーチ演ずる銀行家の復員兵の息子が、ヒロシマや放射能について、
日本人の美点についてそれとなく語るくだりも、46年という時期を考えると
民主国家アメリカの面目、あるいはワイラー監督の知性が感じられます。

と、基本的には日独伊と闘ってきた帰還兵達の感情に則して描かれている作品でありつつも、
あくまで客観性を失わないところにワイラー監督のクリエイターとしての大きさを
感じることが出来ました。これが二流監督や作品なら、もっと露骨にアメリカの正義ばかり
を主張するプロパガンダ作品になりかねないところでしょう。ただ、アカデミー9部門受賞
というのは、そのあたりに対しての評価であるとも思えず、やはり当時のアメリカ国民の
意識にフィットする部分が大きかったのであろうと想像します。

主演の男優三人以外にも、マーナ・ローイの理想の奥さんぶり、テレサ・ライトの純情可憐さ、
ヴァージニア・メイヨの悪妻ぶり、キャシー・オドネルの健気さ、それぞれ個性的に描かれ、
往年の美人女優たちの魅力が堪能できる作品でもありました。

さらには、名曲「スターダスト」の作曲で有名なホーギー・カーマイケルその人が
酒場のピアノ弾きで出演。かなり出番や台詞もあり、その姿を見ることが出来たのは大きな収穫!
ピアニスト、作曲家、俳優であり、なおかつ若い頃には弁護士(!)までやっていた
という驚きの才人。

と、盛りだくさんの3時間弱でした。
投稿者:gapper投稿日:2011-08-27 14:31:02
 興行収益(インフレ調整版)ランキング第71位(2012/06)
 「ベン・ハー (1959)」のウィリアム・ワイラー監督の「ミニヴァー夫人 (1942)」に続く2度目のアカデミー監督賞受賞作品。

 アカデミー8部門ノミネートで7部門で受賞という名作。
 「ミニヴァー夫人 (1942)」でも6部門、「ベン・ハー (1959)」では実に11部門と言うウィリアム・ワイラーは、アカデミー量産監督だ。

 さすがに上手くできていて、戦勝国アメリカの復員兵の話で日本人の私が見てもいやな部分は無いと言っていい。
 実際に両手を失ったハロルド・ラッセルをホーマーとして出演させ、なおかつ単なるお涙物にはしていない。

 フレッド(ダナ・アンドリュース)、アル(フレデリック・マーチ)、ホーマーは、それぞれ空、陸、海で有る意味米軍を代表していてそつの無いつくりだ。
 ただ、アルに融資してもらった復員兵はフレッドの妻マリー(ヴァージニア・メイヨ)のところに来ていた奴だと思うが、それ切りで中途半端だ。
 ホーマーの恋人のウィルマ(キャシー・オドネル)も聖女的で今の人が見ると実が無いと感じるかもしれない。

 1946年の作品で、既にあれだけの戦闘機や爆撃機が解体されていたのは驚いた。
 1年しか経っていないのにフレッドが乗った時の埃だらけは、やりすぎだ。

 しかし、マリーは性悪女だ。
 フレッドは、月300ドルもらっていて帰るとき支給された1000ドルしか持って居なかったらしいのでほぼ全額マリーに送っていたはずだ。
 それなのに殆ど蓄えも無くあの部屋の乱雑具合。
 今でも女があんな部屋にしていると眉をひそめたくなるが、当時ではありえない感じだったろう。
 まあそういう描写もワイラーは、上手いのだ。
http://gapper.web.fc2.com/
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 11:31:16
テレサ・ライト
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2009-04-11 10:04:28
【ネタバレ注意】

または、ヒロシマについて薀蓄を垂れる子供…
戦争とは机上の理論ではなく、正に国家が強いる人間と人間の殺し合いである。
正しいも間違ってるも無いのだが、お前が彼に言うな!…って職を失う男。

全編を貫くのは様々な愛の物語。つまりが人間の感情を描く物語で、そこかしこに泣き所満載です。

両手を失った男…幼馴染の彼女は心底、彼を大事に想ってるようなのだが、自分が誰かの手助けを必要とする人間という認識で、世話をしてまでも一緒にいたい感情など理解出来ない。彼女が自分の何をそんなに手放したくないのか?〜それは戦争前の記憶の中にあるのでしょう。

一番愕然とするのが、20日?しか結婚してなかった男の華やかでやり手っぽい美人妻が、彼に自分の感情を押し付けて詰ったりする…そんなもんで純情可憐で世話焼きみたいな軍曹のお嬢さんが彼女との比較的にも好きで好きで堪らない…ってか妻が嫌い?…って印象の中で語られる、あの仲睦まじくみえてた母親の爆弾発言です。傍から(または映画を観る僕等も)あの夫婦は冷え切ってるとか、憎み合ってるとか、そんな事は絶対に判断できない。人間と人間の関係は、好きだから寄り添って、嫌いだから喧嘩してる…なんて単純なものではない。って僕等に判らせ、銀行屋親爺の、奥さんの事をどう思ってるのかって質問に答えずに彼女とは切れるんだが…お前は男を引っ張り込むか!〜堂々と不器用なあんたなんかとは離婚よって宣言しますか?…え!
まぁ彼女は己の思想に正直な中々良い人間な気がする…お嬢さんへのアドバイスも勿論正直。自分的には正しい事を語ってます。

酔っ払い親爺…元銀行屋(そして復活)の演説。たとえ不幸な交通事故で死亡した男からでも銀行は借金を回収せんといけん筈なのだが…ってかそんな場合に買った土地は誰のものに?
まぁでも理想論〜愛国論的に格好良いですね。あの空けたグラスの数を数える奥さんが魅力的です。

まぁ主人公たる大尉がどうも仕事(だけじゃないのだが…)が上手くゆかず…ってか客商売は戦前のような訳にはいかない…って事が露呈してますが、勿論、悪い人間じゃ有り得ないし、へこたれる様な人間じゃない…命を賭けて任務を完遂する男…この結構長い(が面白い)物語のラストの展開が、あのうち捨てられた戦闘機を切っ掛けに全て噛み合って「最良」な結末になだれ込んでゆきます。

大事なのは「価値観」。…時に変わるって事も有る訳ですが、あの美人な元妻は生涯変わらないでしょうね。「運」が有り続ける事を願うばかりです。

投稿者:さち投稿日:2009-03-06 13:07:16
よかった
投稿者:ONE投稿日:2006-12-18 16:56:58
戦後のホームドラマを丁寧に描いている。170分という長時間を許容したPDのサミュエル・ゴールドウィンが、グッドジョブだ。これがダリル・F・ザナックだったら、間違いなく大幅カットだろう(笑)。ワイラーたっての希望で抜擢したハロルド・ラッセルは上手く演じていると思う。内容は、何もかも綺麗に纏めすぎて、ちょっとプロパガンダ臭いが、素直に見るのが吉だろう。トーランドのカメラは普通。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2006-09-24 17:30:13
三人の復員兵それぞれのドラマを、見事に描く大作だ。
声高に愛国心を叫ぶわけでもなく同情を誘うわけでもない。広島への原爆や政府にたいする疑問なども、さりげなく採り入れていてバランス感覚が働いていると思う。戦勝国アメリカもそれなりに苦悩していたのだろう。それでもラストはハッピーエンドであり、物足りなさはあるが・・・
とにかくこれぞクラシックドラマという感じで、地味かもしれないが品良く日常の生活を描写していくワイラーの名人芸を味わいたい。
それにしても当時のアメリカの風景(家並みや車や家電製品・飛行機の大群etc)を見るにつけ、わが国の焼け野原で、昭和23年公開当時見た観客は何を思ったのだろうか?
演技陣。アンドリュース・ロイ・ライトもいいが、マーチが光ってる。
投稿者:seimonkou投稿日:2005-09-02 08:56:04
【ネタバレ注意】

ワイラー作品の中では一番好き。
戦闘機の墓場で朽ち果てたコックピットに鎮座する男のカットが好き。
セリフが無くてもスクリーンが語っている。

投稿者:odyssey投稿日:2005-05-01 15:03:33
映画というものは、テクニックではなく瞬間の感動であるというのが私の感じ方である。この映画は私に勇気を気づかせてくれた。そしてその対極にある現実も。現実は国や時代や思想によって異なるが、勇気はもっと個人的なもので、人生に対する個人の考え方だ。この一点を気づかせてくれたこの映画は、私にとっては永遠の作品である。
投稿者:Ki-Adi-Mundi投稿日:2003-12-14 23:12:53
とても多くのものが詰め込まれている。
「家族を大事にする日本」への理解、原爆・核戦争の恐怖、赤狩りへの予感。
人それぞれが、それぞれの考え方を持ち、そして同じ地球に共に暮らしているのだ。
帰還兵が職と恋人を探すだけのドラマではない。
ただのホームドラマでは無い。

構成、演出ともに見事だと思う。しかし、ステレオタイプの人物が数人
いるのは確かだ。それでも、賞をとるに相応しい作品だと思う。
ただ、同時期のヨーロッパ諸国の代表作品とくらべてどうかといえば・・
正直微妙だな。
投稿者:トレマー図投稿日:2003-11-19 02:41:29
『映画を観た』という感じの1本。
投稿者:篭瀬山投稿日:2003-11-12 01:08:23
映画は美しくなければいけない。この世には、名作と呼ばれるにふさわしい映画が本当にある。この映画を見て初めて、日本はアメリカに負けたと感じた。ときどき『風とともに去りぬ』あたりの映画を、アメリかが戦前に作っていたことに対し、こんな国と戦って勝てるわけがなかった、みたいなことを言う人がいるが、私はそんなふうに思ったことはない。アメリカが物量の豊富な国であることは知れたことだ。それはもちろんアメリカの魅力の一つだが、そんなものに負けるなどということはない。…この映画を素晴らしいと思えるうちは、まだ負けていないんだと勝手に思うことにする。この映画についてあなたに言うべきことは、ただの一言だ。見よ。9
投稿者:投稿日:2003-04-19 17:03:24
戦争は行うのに苦痛を伴いますが、終える苦痛もあるのですね。
この映画には戦死した人の家族は出てきません。
まだ戦争を終えて間もないころですから当然でしょう。
復員して家と家族を失ったことを知った日本兵の苦しみもアメリカにはありません。当然です。
このあと2年ほどしてハリウッドに吹き荒れる「赤狩り」の予感が描かれているのも注目です。
いろいろな感慨が浮かぶ映画でした。
投稿者:Ikeda投稿日:2002-12-23 18:57:43
故郷のブーン市を飛行機から見下ろす三人の帰還兵。三人で自動車に乗って眺める町の風景の移動撮影。平凡ながら、とても気持ちの良い滑り出しです。

バーで戦地の想い出を忘れるため酔っぱらったフレドリック・マーチがマーナ・ロイと踊り出す。豆をむいているテレサ・ライトのいる明るい台所の風景。食事しながらの対話。ライトとダナ・アンドリュースの駐車場でのキス。軍靴を朝、外へ放り出してしまうマーチ。ハロルド・ラッセルを馬鹿にした男を首にになるのを承知で、はり倒す所。キャシー・オドネルのラッセルへの訪問。昔の愛機に乗り込んで色々想い出すアンドリュース。そしてラストシーンの結婚式のアンドリュースとライトの二人。素晴らしいシーンに満ちた映画でした。

監督のウイリアム・ワイラーは、この映画では、メイキャップを控え目にし、衣装も平常のものを選び、セットも派手にしないでリアリスティックにしようとしたそうです。ラッセルも無名でしたが、ワイラーが掘り出した人です。

この映画が基本的に良いのは、三人の相対的な人間の描写にあるでしょう。その環境が異なっても彼等の求めるものは同じ愛情だという事を強調しています。ここに、この映画における強いヒューマニズムの鼓吹があります。ただ逆に、それにこだわりすぎているのがこの映画での欠点でもあります。ラッセルの劣等感の描写はあるものの、三人の個性がどこかに埋没してしまっています。そのため、全体としての印象が薄らいでいることは確かです。それでも、私が昭和23年に見たアメリカ映画では最優秀作です。

[2006-7-8]
久しぶりで再見しました。かなり長い映画なので忘れていたシーンも多くありましたし、戦後も本当に遠くなりましたので感じる所も変わっていると思いますが、名作であることは確かです。
改めて思ったのは、矢張りキャストが揃っていることです。上記の役者の他、バージニア・メイヨ、スティーヴ・コクラン、レイ・コリンズなどのの有力どころが出ていますが、ホーギー・カーマイケルが出ていることは忘れていました。彼が「ビア樽ポルカ」や「アモング・マイ・スーベニール」を弾きますが、後者はマーチも風呂でちらっと唄っています。これは私の好きな曲で、何かの映画で聞いた事があると思っていましたが、やっと解って嬉しかったです。
投稿者:tomodream投稿日:2002-07-27 04:20:10
すばらしいの一言。
人間心理をよくとらえた映画だ。
タッチも脚本も見事。
それに比べいまどきの映画はシナリオに力がないしタッチもへたくそなのが多い。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 ■ 主演男優賞フレデリック・マーチ 
 ■ 助演男優賞ハロルド・ラッセル 
 ■ 監督賞ウィリアム・ワイラー 
 ■ 脚色賞ロバート・E・シャーウッド 
 ■ 劇・喜劇映画音楽賞ヒューゴ・フリードホーファー 
 ■ 編集賞Daniel Mandell 
 □ 録音賞Gordon Sawyer 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞ウィリアム・ワイラー 
■ 作品賞 
■ 作品賞(総合) 
■ 新規登録作品 
【ソフト】
【レンタル】
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