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愛の亡霊(1978)

L'EMPIRE DE LA PASSION
EMPIRE OF PASSION

メディア映画
上映時間108分
製作国日本/フランス
公開情報劇場公開(東宝東和)
初公開年月1978/10/
ジャンルドラマ/エロティック
愛の亡霊 [DVD]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 5,184
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【解説】
 「愛のコリーダ」と同じく、フランスのA・ドーマン製作による海外資本作品。兵隊帰りの藤竜也は、40を過ぎても未だ若々しい人妻の吉行和子と恋仲になる。彼の逞しい肉体を忘れられない女は、不倫の関係を続け、ついに愛人と共謀して夫を殺し、死体を井戸に投げ込む。やがて、夫の亡霊が姿を現わし、夜な夜な彼らを苦しめる……。プリミティブな愛の寓話を描いて、大島の演出はブニュエルのように直截簡明にして幻想的な雰囲気を醸し出す。殺される侘びしい中年の夫を演じる田村高廣の幽霊ぶりが抜群で、彼があまり恨めしげでもなくフラリと出てくるのがもの悲しい。大島監督も「ハリウッド・ゼン」などとあまり気張らないで、こうした愛すべき佳品を、それこそブニュエルのように精力的に作ってくれたら……。
<allcinema>
評価
【関連作品】
愛のコリーダ(1976)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
421 5.25
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【ユーザーコメント】
投稿者:68生男投稿日:2018-08-08 01:58:43
大島監督にしては珍しくしっかりした映画に見えた。愛のコリーダよりずっといい。吉行&藤と、もう一人を田村高廣にしたのが大正解だったかと思う。「気」を出す演技では右に出る者がいない田村氏を使って、怪談の要素を取り入れたことが、ぐんと奥行きを深くしていると思う。それがなければただの残酷物語で終わっていたかもしれない。
「名演トライアングル=名作」という公式があるように思えるのだが、本作もそれかと思う。でも名作というほどではないかも。やっぱり藤と吉行は今一歩なのかな。
投稿者:Bill McCreary投稿日:2013-03-20 14:56:03
ずいぶん昔テレビだかレンタルだかで見て以来で、大島監督死亡による追悼上映で見ました。で、あれ、こんなまともな映画だったかなと思いました。

カメラワークといい演出といい役者たちの演技といい、すごい普通の映画です。逆に大島は、奇をてらわなくてもこれだけの映画が作れる人なのだから、allnecinemaの解説にもあるように、大作志向でなくてもじゅうぶんやっていけたのではとつまらんことを考えます。

戸田重昌が探し回ったというロケ地、宮島義勇のすごいカメラ、日本の土俗的な雰囲気がよく出ています。ローキーで通した撮影を、最後の拷問シーンでは思いっきりハイキーで撮影して観客に衝撃を与える手法も見事です。

出演者は、やはり田村高廣が抜けているかなと。大島らしからぬキャスティングですが、直情的な藤竜也との対比するために、田村のような穏やかな演技が必要だったのでしょう。また若槻繁がなぜか製作を担当していまして、これは宮島カメラマンを起用するために必要だったんでしょうか。

ところで、西の家の旦那の結婚式のシーンて、「儀式」のパロディなんですかね? 河原崎建三は、「儀式」では結婚式を挙げたのはいいですが、花嫁に逃げられていますから(笑)。http://blog.goo.ne.jp/mccreary
投稿者:黒美君彦投稿日:2012-02-21 00:07:03
【ネタバレ注意】

徹底して土俗的。期待される日本の雅な世界には見向きもせず、大島渚は徹底して貧しい農村での怪談をフィルムに定着する。
その意味で確かにこの作品はフランス映画の精神性と通底する。日本の片田舎のちっぽけな愛と罪は、こだわればこだわるほど逆に普遍性を持つ。
おせき(吉行和子)と豊次(藤竜也)が26歳離れているとは到底思えないが(実際は43歳と37歳)、吉行和子の演技は凄まじい。年齢に相応しくない若々しさがみなぎっている。
そして俥屋儀三郎(田村高廣)の亡霊。復讐するでもなく、所在無げに囲炉裏端に座り、酒を飲み、芋を喰らい、俥を引く…。

どこか神話めいて見えてくるのは、武満徹の音楽や宮島義勇のカメラ、そしてロケに使われた滋賀県余呉町の廃村(「針川」という集落だそうだ)のどこか危うげな人の気配のせいかもしれない。
藤竜也はヤバい役をヤバく演じている。
大島渚のこの頃の作品はやはり面白い。

投稿者:MADMAN投稿日:2010-09-26 22:44:58
 大島作品の中では、異色ともいえる、割と普通の映画。筋らしい筋があり、ちゃんと収束する。
 何もない山の中の寒村の雰囲気が本当に良く出ていて素晴らしい。音楽と美術の貢献は大きいでしょう。
 そして、なんといっても虚ろな眼をした田村高廣の幽霊っぷりが最高。あれなら、気がどうかしてしまうのも納得。
 吉行和子の年がいっても、魅力的な農家の嫁さんもはまってる。
投稿者:Bava44投稿日:2006-01-25 06:23:28
人間の情を表現すること中心とした(と言うよりそれだけの)あまりにも率直過ぎる
映画だった『愛のコリーダ』と比べると今回はちゃんと映画作っている感じ。
お金も前作よりかかっているし。
IMDBではジャンルがホラーとされているように、小林正樹の『怪談』のような雰囲気がある。
実際スタッフが一緒。(製作:若槻繁 撮影:宮島義勇 美術:戸田重昌 音楽:武満徹)
アナトール・ドーマンが製作しているとはいえ、昔の邦画の雰囲気が重厚だった。

この時代の邦画としてはかなり完成度が高いが、一つ一つのシーンが丁寧に作られ過ぎていて、
冗長に感じる人もいるかもしれない。
投稿者:ASH投稿日:2003-05-24 01:14:08
【ネタバレ注意】

 「愛のコリーダ」に隠れがちでまひとつ知名度が低いが、俺は「コリーダ」よりもこっちの方が映画としては出来がいいと思う。知名度が低いのは本番がないから? まさかね。「コリーダ」のテーマが究極の性愛ならば、こちらは情欲に溺れる哀しい女の性(さが)か。今やTVドラマの名脇役である吉行和子だけど、この人って若い頃はケッコー色っぺー顔してんだよね。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドール大島渚 
 ■ フランス映画高等技術委員会賞大島渚 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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【レンタル】
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