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ウンベルトD(1951)

UMBERTO D

メディア映画
上映時間87分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(イタリフィルム)
初公開年月1962/10/
ジャンルドラマ

【解説】
 年金支給額を上げよ--とのデモ行進に参加していたウンベルトは老退職公務員でアパートに一人暮らしの身。いつも小型犬のフライクを連れている。家賃が大幅に値上げとなり、その前に滞納分を払わなければ早刻立ち退き、と女家主に言い渡された彼は、現実問題、年金じゃどうにもならない。退職記念の金時計を手放そうと友人間を回っても、希望額の半値でも売れない。部屋がホテル代わりにマタ貸しされても、怒りの持って行き場がない。借金の話を持ち出してもみんな無情。彼の唯一の相談相手、下宿の下働きの娘マリア(「屋根」にも出ていたカジリオ)にそんな甲斐性はない。逆に彼女から、二人の兵隊とつきあって、そのどちらかの子を妊娠したと聞かされ返す言葉に詰まるのが関の山。それでも何とかかき集めた分だけでも渡そうとすると、家主は“全額でなければ”とけんもほろろ。彼は乞食も考えるが、プライドが許さず、代わって犬がチンチンで帽子咥えて道往く人に金をねだるが、それも気の毒で、いよいよ自殺に思い当たるが、取り合えずフライクの処遇を決めてからだと、ペット預り屋に全財産を託して面倒を頼もうとする。けれど、まともに散歩もさせていない様子なので断って、貰い手を探し回るが、結局、見つからず、彼を道連れに鉄道に飛び込もうとして、その悲鳴に思い留まる。まさに犬あっての彼の人生は孤独で同情したくなるが、主演のバティスティはやぶ睨みで、あまり人好きのするキャラクターではない。演技には全く素人の大学教授だそうだが、なるほどという感じ。だから、チャップリンには到底なり得ず、ひたすら辛気臭い。そして、そこがデ・シーカの狙いなのだろう。大家に勝手に犬を処分されそうになり、必死の形相で犬を保健所まで探しに行く段は、ちょっと鬼気迫るものがあった。
評価
【関連作品】
屋根(1956)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1195 8.64
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【ユーザーコメント】
投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2007-12-14 12:16:24
犬を道連れにしちやいかんなあ。

しかし、ヒトゴトじゃないな、最近の日本。
投稿者:無双一文字投稿日:2006-07-23 21:44:37
【ネタバレ注意】

ヴィットリオ・デ・シーカの「ミラノの奇蹟」に次ぐ作品ですが、同じ様に敗戦国の都会における住宅難が描かれていて、戦後日本にも現れた「連れ込み旅館」が出てくると、当時の東京を思いだします。
ただ違うのは年金問題が大きく取り上げられていることです。イタリアでは年金、特に公的年金は優遇されていて、日本の恩給より良かった筈なのにと思いましたが、これは戦後の猛烈なインフレのため、その価値が下がってしまった為なのかも知れません。
ストーリーとしては年金だけでは生活できない退職公務員が愛犬を心の支えとして金を工面しようとするだけですが、誇りの高さも邪魔して、なかなか成功せず、その間の心の葛藤が見事に描かれています。
当時のイタリア・リアリズムと言われた映画では素人が出演する事が多かったですが、それが現実味を出して成功していました。この作品のカルロ・バティスティも、その例に洩れず好演です。メイド役マリア・ピア・カジリオはデ・シーカに認められて出演したそうですが、「われら巴里ッ子」の時と同様に可愛いですし、フライクというテリアも名犬です。
最後にこの二人や犬がどうなるかは、観客の想像にまかされていますが、これも当時のイタリア映画の典型的なエンディングです。




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愚作 投稿者: 黒津 明二郎 投稿日: 2006-04-15 17:17:00
なんとなく、同時期に製作された黒澤の「生きる」を思い起こさせる老人の‘ネオリアリスモ‘ドラマ。
シナリオはつまらんし、デシーカの演出も完全に的を外しており、どうにもならない。それに輪をかけるのが、主演のお爺さんだ。この老人の一人芝居が基本にあるわけだから、素人にやらせちゃ駄目であろう。老人だからしょうがないが、表情が全くないので孤独の悲哀が感じられないのである。




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主人公が 投稿者: irony 投稿日: 2006-04-12 00:07:17
 アインシュタインにちと似てた。現代においても、自殺者が日本でも増加している事を鑑みると過去の作品とはいえ、身につまされる。




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ぼろ泣きしました 投稿者: ぽこちゃん 投稿日: 2006-04-11 23:11:55
自転車泥棒と比べるとこちらは、あまり評価されていないのかな? 鉄道自殺を決意した老人のあとを犬がまとわりついて離れないあたりからラストまでひたすら泣けてなけてしかたなかった。しかしこの映画のテーマは年金難民やら弱者切捨てにむかうこれからの高齢化社会ニッポンにとっては決して他人事ではないような・・そう考えると恐ろしい映画ではあります。

投稿者:Ikeda投稿日:2006-04-28 14:30:06
ヴィットリオ・デ・シーカの「ミラノの奇蹟」に次ぐ作品ですが、同じ様に敗戦国の都会における住宅難が描かれていて、戦後日本にも現れた「連れ込み旅館」が出てくると、当時の東京を思いだします。
ただ違うのは年金問題が大きく取り上げられていることです。イタリアでは年金、特に公的年金は優遇されていて、日本の恩給より良かった筈なのにと思いましたが、これは戦後の猛烈なインフレのため、その価値が下がってしまった為なのかも知れません。
ストーリーとしては年金だけでは生活できない退職公務員が愛犬を心の支えとして金を工面しようとするだけですが、誇りの高さも邪魔して、なかなか成功せず、その間の心の葛藤が見事に描かれています。
当時のイタリア・リアリズムと言われた映画では素人が出演する事が多かったですが、それが現実味を出して成功していました。この作品のカルロ・バティスティも、その例に洩れず好演です。メイド役マリア・ピア・カジリオはデ・シーカに認められて出演したそうですが、「われら巴里ッ子」の時と同様に可愛いですし、フライクというテリアも名犬です。
最後にこの二人や犬がどうなるかは、観客の想像にまかされていますが、これも当時のイタリア映画の典型的なエンディングです。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2006-04-15 17:17:00
なんとなく、同時期に製作された黒澤の「生きる」を思い起こさせる老人の‘ネオリアリスモ‘ドラマ。
シナリオはつまらんし、デシーカの演出も完全に的を外しており、どうにもならない。それに輪をかけるのが、主演のお爺さんだ。この老人の一人芝居が基本にあるわけだから、素人にやらせちゃ駄目であろう。老人だからしょうがないが、表情が全くないので孤独の悲哀が感じられないのである。
投稿者:irony投稿日:2006-04-12 00:07:17
 アインシュタインにちと似てた。現代においても、自殺者が日本でも増加している事を鑑みると過去の作品とはいえ、身につまされる。
投稿者:ぽこちゃん投稿日:2006-04-11 23:11:55
自転車泥棒と比べるとこちらは、あまり評価されていないのかな? 鉄道自殺を決意した老人のあとを犬がまとわりついて離れないあたりからラストまでひたすら泣けてなけてしかたなかった。しかしこの映画のテーマは年金難民やら弱者切捨てにむかうこれからの高齢化社会ニッポンにとっては決して他人事ではないような・・そう考えると恐ろしい映画ではあります。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 原案賞チェザーレ・ザヴァッティーニ 
■ 外国映画賞 
【その他のおすすめ】
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