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恐怖分子(1986)

恐怖■子
TERRORIZERS

メディア映画
上映時間109分
製作国香港/台湾
公開情報劇場公開(Far East Entertainment Company=ZEMBUN=ビターズ・エンド)
初公開年月1996/04/26
リバイバル→フルモテルモ=コピアポア・フィルム-2015.3.14
ジャンルサスペンス
恐怖分子 デジタルリマスター版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,004
USED価格:¥ 8,014
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【解説】
 台北を舞台に、カメラマンとその恋人、小説家の妻と医師の夫、その元恋人、不良少女、刑事……様々な人物が幾重にも錯綜し現代の台湾が抱える問題を浮き彫りにしていく。E・ヤンを一躍、台湾ニューウェーブの旗手に持ち上げた現代感覚溢れる問題作。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:4531731投稿日:2015-11-15 10:43:02
人は、憧れの人物に自分のファンタジーを勝手に重ね合わせる。人は「自分が尊敬しているのだから、彼/彼女は自分とは違って人にはない力がある」「これだけたくさんの人に慕われているのだから、彼/彼女は喜んでいるはずだ」と信じて疑わない。だが、その無敵と信じていた憧れの対象が、じつは自分と同じで「ただの苦悩する人間でしかない」という事実を知ったときの苦悩。エドワード・ヤンはこの人々の苦悩に、貧民街に響く乾いた銃声を重ね合わせている。人が羨む賛美。だが、それも時にはあざけりと同じく、差別・無理解でしかないことがある。ブンブンうなる扇風機、風になびくカーテンが端正な画面を通して南国台湾の熱を伝えている。
投稿者:ファルド投稿日:2012-02-04 15:21:16
説明的な要素を極力省き、観る者に様々な解釈を投げかける。静寂の中にこだまする都会の物騒がしさ。社会的、日常で受ける恐怖や孤独。極度の恐怖は人間を狂気や絶望へと導くこともあるだろうね。ラストは夢オチを用いながら、人間が持つ極端な両極性を描いているようにも思えました。
投稿者:paris1895投稿日:2007-10-20 22:51:16
まず何を差し置いてもこの映画の事を語る時に必要となる言葉が一つだけ、この世界で発見されているという事を伝えておかなければなるまい。

 それは、劇中に於いて「不良少女」へ当てはまる事なのだが、「不良少女」はだからこそ劇中にて多大なる変革をもたらす存在となっている。

 (これから先は、未見の方は読まれない方がよろしい。映画の核心に触れる文章である可能性がある故、注意されたし。)

 まずこの映画に象徴的に表象されているものがある。
それはギブスだ。ではギブスとは何を意味するのか。答えは明白である。
 保護、と答える事は可能であるが、この場合は違う。
一度でもギブスをした事がある人なら、お判りだろうが、傷をひどくしない為の保護が、いつしか束縛という概念へと変わっていく。
 というのも、「不良少女」がギブスをはめているのだが、決してそのギブスの存在を快しとはせずに、翼をもがれた生き物の様に、羽ばたこうとしているさまが幾度と描かれるのだから、つまりこの映画に表象されているギブスは、束縛という言葉にひとまず置き換える事が可能となっている。

そして、そのギブスによって束縛されている「不良少女」がもがいて行った行動が、いつしか他の登場人物に多大なる変革と影響をもたらす事になる、という構造を持つこの映画はしかし、特別誰かに依る事なく進んでいく。

 しかし、「不良少女」から特別影響を受けない人物も何人かはいる。それは直接「不良少女」と接する事がなかった人物達である。(この場合の直接とは、画面に表象されている、という事に準ずる)
 では、直接「不良少女」と接した者達はどうなるか。
簡潔に言えば、「解放」されていくのだ。では、「解放」とは何か。
 それは現在の生活から、ギブスはしていないが見えないギブスをしている者達が、本来の自分へと、解放されていく、という事に他ならない。

 だからこそ、カメラマンの男は恋人と一度は別れる事になるのだし、女小説家は、夫の元を離れる事になり、その夫は完全なる「解放」へと続く行動を犯す事になる。
 
 「不良少女」は自分の「束縛」を壊そうとして、他の登場人物の「ギブス」を破壊していく。

 では、その少女はどうなるのか。これはどうにもならないのである。決して劇中では細やかには語られていない事から、冒頭への文章へと繋がるのだが、臆面もなくその言葉を口にする事は許されていない。
 しかし、いまこそわれわれはその「不良少女」が「天使」であったと叫ばなければいけない決断を迫られている。
 なぜなら天からの使者は、必ず迷える子羊に道を示す存在だからだ。
 それはつまり、迷える子羊の世界の濃霧を「解放」する事と同義語である。

 この映画は都市部の暗部や人間の深層心理を描いた映画では、決してない。
この映画は、映画は誰にでも見る事が許されているものではない、と教えてくれている。
 ただ眺める事しか出来ないもの達は、映画から映画を見る事を許されていないのだ。
 
 この映画の「不良少女」は、われわれをも解放しなければいけないが故に、彼女の顛末は語られていないのである。
投稿者:カオル投稿日:2007-09-23 04:16:07
男と女、気持ちのすれ違い、言えないことと言わないこと、葛藤、ひとりの世界・・・と、多くのことを含んでいて、それをこんなにうまく伝えることが出来るなんて・・・と思った映画でした。

さらに壁一面の顔アップにした写真やラストシーンなど、心に刻みこまれるようなシーンがちりばめられていました。タイトルのようにざわざわした感覚はありましたが、意外に見終わった後には静かなものに変わっていました。

よい映画だと思います。
投稿者:電気クラゲ投稿日:2005-02-11 13:19:26
こんな変な映画は観たことが無い!! 電話のシーンがやたら多く、写真をベタベタ貼る青年、
テーブルに置かれた器具がコナゴナに粉砕されるシーン等、ちょっと狙いすぎな感じもあるが、
心理的に怖い映画でなかなかの出来。ストーリーを把握するのが困難だった。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2004-06-06 09:12:25
【ネタバレ注意】

 圧倒的な力を持った傑作だ。画面の強度が飛び抜けている。例えばモーテルで女が男を刺すシーンの画面外からの唐突な運動の衝撃。同じような演出で言えばオフィスで男が女に詰め寄るシーンもそう。それでいて小道具の使い方の周到さも心憎い。例えばプラターズの「煙が目にしみる」をBGMにしたシーンで出てくる第一騎兵師団のマークのついたジッポー。ラスト近くでこの母子家庭の娘がハーフだと説明される伏線になっている。或いはズボンの裾のナイフの面白さだとか。
 巻頭、『バージニア・ウルフなんかこわくない』のリズ・テイラーとリチャード・バートンの写真に被せて台詞が入る部分を見た瞬間からこの映画がとんでも無い力に満ちた傑作であることを確信できる。冒頭数分で主要人物を登場させ、ラストへ向かって加速度的に収斂されせる構築力も豪腕な中に繊細さを合わせ持っている。ばらばらの生活を営む人物達の出会いはご都合主義的な部分もあるがご都合主義を嫌う多くの映画ファンをも納得させるギリギリの線だろう。このあたりの巧さも舌を巻く。そしてラストの夢落ちのショックと余韻。やはりこの監督の力量は世界的レベルでみても突出している。参りました。

投稿者:一番星投稿日:2004-05-19 05:58:14
今見直しても、文法として一番エッジの効いた作りになっていると思います。
この10何年、何も進歩してないとすれば問題。それだけの説得力を持った作品。
投稿者:skull & rose投稿日:2003-04-24 01:59:00
なんとやっかいな監督だろう、まるで無作為に投げ出されたかのような映像断片、音と映像の絶妙な相違、誰もいない空間、そういったものの背後で何かがうごめいている気配だけがする。たんたんと情景を切り取っていく冷徹なカメラ、それだけにラストの男の狂気の沙汰は圧倒的な強度を持っている。クーリンチーもすごいが、その原点的なものだろうか。夕日や電話、照明など赤系の色使いが神経を逆なでする。オカルト系だろうが、その手腕は確かなものだ。
【ソフト】
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