デッドマン(1995)DEAD MAN
【クレジット】 【解説】 ジム・ジャームッシュ書き下ろし脚本による、モノクロのウェスタン。1870年頃、アメリカ西部に東部クリーグラントから来た会計士ウィリアム・ブレイクは、ディッキンソンが支配する町マシーンで花売りの娘のセルの難儀を助け、彼女の部屋に誘われた。そこへ、突如ディッキンソンの息子でセルの許嫁だったチャーリーが現れる。2人を見てチャーリーの銃が火を吹いた。銃弾はブレイクをかばおうとしたセルの胸を貫き、ブレイクの心臓の脇にのめりこんだ。お返しに撃った1発がチャーリーの喉に命中する。ブレイクは胸をおさえて窓から逃げ出したが、息子を殺されたディッキンソンは、3人の殺し屋を雇って彼を追わせるが……。ジャームッシュがアメリカの原像とも言える、19世紀後半のアメリカ西部、ウェスタンの世界を、コミカルに、残酷に、雄大に描いた長編叙事詩。 ![]() 【ユーザー評価】
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1つよりも2つのほうが良いというわけでもないだろうが、やはり、手札の少ない映画作家だ(毎度、出し方の違い、並べ方の違いだけだ)と、つくづく感じさせられる。
しかし、「作家」は皆そうなのだ。こだわりの要素の反復と、洗練あるのみ。
それでも、反復の延長にありながら、新境地に入ったとは感じる。
たとえば、フラッシュバックを初めて採用してみせた点(次の『ゴースト・ドッグ』では使いまくり)。
露骨に登場人物の名前で遊んでいるのも、新しい試みだろう。主人公が「ウィリアム・ブレイク」というと、まあ、明治時代を描く日本映画で、主人公が「松尾芭蕉」とかいうのに近いチャレンジだろうな。外国人には分かりにくい「お遊び」だとしても、英米の観客は、ずっと「気持悪さ」「くすぐったさ」を感じながら鑑賞するのだろうと思う。
しかも、脇役ノーバディ(ネイティブ・アメリカンが「人間でない」という社会批判的ニュアンスもあるんだろう)が、ウィリアム・ブレイクの詩を暗唱するほど尊敬しているのだから、これもたとえると、「岩にしみいるせみの声」とか言っちゃってるのに、主人公の松尾芭蕉が「それ何?オレ知らねえ」とか応じるような、面白さがあるのだと思う。外国人には分かりにくいけどな。
誰か、才能のある日本人監督が、そういう映画を作ってくれないと、『デッドマン』の面白さも、どこか腑に落ちない部分が残るわけだ。つまり、まあ、開拓時代の北海道あたりを舞台にして、弁護士・松尾芭蕉が人を殺して逃げる途中、アイヌと出会い、繰り返し「古池や」とか言われるんだけど、「知らねえなぁ」とか呟きつつ、死んでいくというような……
(そう考えてみると、『デッドマン』ってのは、かなり文明批判色が濃いぜ、おい)
とにかく、これ以降の「ジャームッシュ後期」は、ドンパチ物路線だと言えるかもしれない。北野武と同じように経済的な理由もあるんだろう。客寄せが多少は楽になるというような。
いずれにしても、アメリカの映像詩人としての地位を確立した名作。
(アメリカなんかで「映像詩人」をやるというハンデ……ジャームッシュは、ロシアに生まれていればトクしていただろう、マジで)
ニール・ヤングのサントラは素晴らしいです。はっきり言って本編より面白かったから。未だにこれと『イヤー・オブ・ザ・ホース』はニルヤンの真骨頂です。ニルヤン信者のボクにはたまらない贈り物だ。まあ映画のほうも併せて見ると如何にニール・ヤングがロックの才人か改めて思い知らされる。だから、PVとしての価値は大いにあるので5点を献上します。ニルヤン万歳。
なんかストーリーも良くわからんし、眠いし。ただその雰囲気は流石で、やはりジャームッシュって思います。なんかインディアンのおっさんと頭つぶすシーンがやたら頭に残ってます(あ、あとかっこいいギター)
うーん、また機を見て再見したいです。
ジョニー・デップはやっぱりこの時みたいに性格俳優がいいよね。今のスター扱いは浮いてる気がします。
それにしてもジム・ジャームッシュとジョニー・デップって最高の組合せですね。
白黒の画もすばらしい。映画の中で流れるゆっくりとした空気と時間にひきこまれてしまいます。この時代のアメリカ西部の雰囲気とか背景とか実際知らないけど、生と死について考えさせられてしまう映画でした。
ただちょっと体調が悪かったせいか途中何度も夢の中へ。。。
モノクロ映像、少ないセリフ、テキトーに入れたようなヤングのギターとくれば後は睡魔との果てしない戦いが続くのであった。
ストーリーは?だけどラストはかなり素敵だった。いい映画だと思うな。
後半のネイチブの村が最高。もー夢見ているみたいでここちよい。ゆらゆらゆらーる。
しかし、君、せめて改行くらいしたら?↓
好みがあるので、好きじゃない人にとってはまったりと睡魔が襲ってくるかも。このモノクロ映像の中のジョニー・デップがとてもいいね。実に不運な男なのだが悲壮感はそこからはあまり漂ってこない。流れてゆくまま、自然に戻ってゆくまま・・
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」なんかもそうですが、ジム・ジャームッシュのモノクロ映像はそのままポストカードにしてしまいたいような独特の雰囲気があってすごく好きです。
ウェスタンと言っても、馬が砂漠を颯爽と走り抜けたり、バーで女を取り合って悪玉善玉が戦う映画を想像してはいけない。
列車からいきなり銃でバッファローを打つシーンはギョっとした。
当時、実際そういうことがあったそうな。
映画全編に流れるニール・ヤングの激しくかきむしるギターは、会計士のウィリアム・ブレイクから、詩人のウィリアム・ブレイクへと誘ない、最後は鎮魂歌のように死人を葬りさる。うっかり油断してみていると銃で心臓を打ち抜かれ、ジム・ジャームッシュの作り上げた世界の死者と共に旅に出てしまいそうになる。
ジムのインディアンに敬意をはらう映画でもあります。けっして古き良き時代のウェスタン映画を批判してるわけではありませが、この映画に出てくるインディンは従来のウェスタン映画で出てくるようなものとはかなり毛色が違うのだ。
公開当時は往年のロバート・ミッチャムも出演したことでも話題になってました。で、当時あまり知られていない、ビリー・ボブ・ソーントンが森の怪しい人食い役で出演してます。
サントラは超お薦め!
さすがは鬼才ジム・ジャームッシュだと感心してしまったよ。
「なんかロバート・ミッチャムみたいな人だなー」と思ったら本人だったり。
「え!ジョン・ハート?どんなだろう・・・ウワーこんな感じ悪い役かよ!?」
「ほげー!ランス・ヘンリクセン!? こ、これかいっ(汗)」
などなど、楽しくてワクワクしどおしでした。
この肩の力の抜け具合、毎回いいかんじです。
ジャームッシュといえば、場当たりの雰囲気重視撮りで知られた監督だけど(だったような気がする)、錚々たる役者陣、みんなそれにつきあわされたのかと思うと、その様子を想像するだけでもうニヤニヤ。へへへ。
いろんな意味でおもろい映画ですた。オレは気に入ったぞ。
思想・理念が変わっていく様子を率直に描いている。
孤独なインディアン、ノーボディーの思想に感化され
「殺られる前に殺れ」と主人公の理念が根本的に捻じ曲がってゆく。
しかし、いきなりの人格の変貌に少し衝撃を受けてしまうのは
デップの演技力が甘いからだろうか?
特筆すべきは、ノーボディのキャラクターで
(「ゴースト・ドッグ」でチョイ役登場が嬉しい)
彼が画面に登場している間は終焉まで倫理的なメッセージを語り続ける。
映画的な楽しみも忘れずにコミカルに展開を進めるのはさすが
ジャームッシュといったところか。一単調なBGMもよろしい。
列車の中です。
タイトル出る前なので見落としやすいです。
モノクロに音楽に
知らず知らずに画面を凝視してた
あと、クリスピングローバーどこに出てた?
あの肥ったネイティブアメリカンがそう?
どれもはまっていたと思う。
台詞の少ない映画だな〜なんて思っていたけど見終わってみると
逆に多かったらおかしいだろ、って思った。
私にはかなり不思議な映画だったけどその不思議な魅力に引き込まれて
しまったような気がする。
映画でもこんなことができるんだ」と感動した。先住民の住居のスペクタクルに
も圧倒された。(こんな住居はかつて映画以外の他のメディアでも見たことがな
い!)ただし、西部劇というジャンルへの諦念がスプーフ(ちゃかし)として表
出している部分は好きになれない。この映画のスタイルは一貫性が無いように思
う。はっきり言って、ラスト、浜辺の遠景の演出なんかつまらない。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/