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駅馬車(1939)

STAGECOACH

メディア映画
上映時間99分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(松竹映配)
初公開年月1940/06/
リバイバル→ヘラルド-73.4→マーメイドフィルム-2014.9.27(デジタル・リマスター版)
ジャンル西部劇
駅馬車 HDリマスター[Blu-ray]
参考価格:¥ 3,240
価格:¥ 2,649
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駅馬車

【解説】
 1880年代の西部を舞台に、様々な人物模様を乗せたまま、アリゾナからニューメキシコへと疾走する一台の駅馬車を描いたジョン・フォードの痛快西部劇。医者、商売女、酒商人、銀行頭取、大佐夫人、賭博師、保安官、御者、それにお尋ね者のリンゴオ・キッドを加えた8人の道行きを、短い場面やセンテンスに凝縮させた脚本の巧みさ。そして、クライマックス、ダイナミックかつスピーディに展開されるアパッチの襲撃シーンの凄さを語るのに、今さら付け加えるべき言葉はない。だが、当然の事ながらフォードの演出が冴え渡るのは何もアクション・シーンに限っての事ではなく、リンゴオ(ウェイン)と商売女ダラス(トレヴァー)の感情の触れ合いを始め、キャラクターの成長と変化をさりげなくも効果的に描き出している。役者陣も皆良く、中でも酔いどれ医師に扮したT・ミッチェルはアカデミー助演男優賞を受けた(オスカーは他に作・編曲部門にも与えられた)。アメリカ映画、いや全映画史に燦然と輝く娯楽映画の金字塔である。どこを切り取っても名場面、それがその証明だ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
15137 9.13
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【ユーザーコメント】
投稿者:イエガー投稿日:2017-03-08 04:41:03
大昔にNHKで観て以来だね。Blu-rayでの観直してです。やっぱ古典だけあって、あれっ?これって・・・なシーンがいっぱいあるね。映画全体で考えると、内田吐夢の血槍富士なんて絶対に影響受けてるし、マッドマックスの怒りのデスロードなんて、全編がこの映画の駅馬車とアパッチのチェイスシーンだし(笑) 。 こういう映画のハッピーエンドって祝福できるね。
投稿者:sachi823投稿日:2015-01-11 17:02:41
若きジョン・ウェインが初登場する場面の格好良さ。
アメリカ映画史におけるスター誕生の瞬間でしょうか。
登場人物の人間模様を巧みに描きながら
動的な演出と構図の素晴らしさに感心します。
後に様々な映画に影響を与えたであろうことが想像できます。
人種問題などでもうこのような作品はつくれないでしょうが
西部劇が西部劇らしかった時代の名作であると思います。
淀川長治さんが生前この作品に対する熱い思いを語っていたことが
思い出され、見る者を夢中にさせる力のある作品かと思います。
投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2014-05-02 03:00:18
この作品が世に出てから75年経った今、初めて観ました。
疾走しながらのインディアン襲撃シーンが売りのアクション映画の古典
かと思っていたのですが、それだけではありませんでした!

個性的で魅力的な登場人物たちの群像劇としての秀作であり、その後の
作品にその意味でも、かなりの影響を残した作品であると知りました。

賑やかな御者、飲んだくれの医師、怪しげな賭博師、心やさしい娼婦、
給与横領の銀行家、毅然とした大尉夫人、気弱な酒の販売人、
実直な保安官と、それに追われるお尋ね者リンゴ・キッド(若きジョン・
ウェイン)

・・・まったく性格も、それぞれの目的も異なる彼らがひとつの駅馬車に
乗り合わせ、利害の衝突が起き、そして、アパッチの襲撃という共通の
危機に見舞われ、その中で起きる人間ドラマを監督ジョン・フォードは
丁寧に描いて見せてくれます。

個性的な登場人物たちの群像劇とアクションの融合、という点で、
黒澤明監督「七人の侍」あたりも、おおいに影響されてるのでしょうか。

私がすぐに思い出したのは、元祖パニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」
(70年代オリジナル版)でした。転覆した船の中で生き残った、やはり
個性豊かな登場人物たちがそれぞれに背負ったドラマのぶつかり合いの
中での脱出劇。
ことにこの中のレッド・バトンズ扮する雑貨商のキャラクターは、当作品で
ドナルド・ミーク演じる気弱だが良識あふれる酒屋とよく似ています。また、アーネスト・ボーグナイン演じる気の荒い刑事の妻は元娼婦だったり・・・

おそらくは、こうした後の作品の手本とされてきてるのが、この「駅馬車」
だったんですね。

アカデミー助演男優賞を獲ったトーマス・ミッチェルは、登場時はなんだか
オーバーな演技をする役者だな、と思いましたが、じわじわとその人間味に
魅かれていきました。賭博師のジョン・キャラダイン、酒屋のドナルド・ミーク、
御者のアンディ・ディバイン・・・どの役者も、他の出演作を観たくなり、
若いジョン・ウェイン以上の存在感と魅力に溢れていました。

アクションとしてもよし、人間ドラマとしてもよし。
ことに人物描写に優れているということが、名作として残り、何年経っても
色あせない条件なのだろうと、この「駅馬車」を観てあらためて思いました。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-06 17:17:21
言わずと知れた西部劇の傑作、というよりアメリカ映画の古典である。映画評論家の故淀川長冶さんはこの映画を60回観たと伝えられる。ワタクシもこれで何度目になるだろうか。良い映画というものは何度見ても新しい発見が有るものだが、そのことをこの映画によって教わったのである。
今回の発見は、駅馬車の乗継所のシ−ンで、夜、インディアン女の乗継所のカミサンが意味ありげなスペイン語の歌を唄うのだが、もしスペイン語を解する者がこれを聞けば、これが、この女と乗継所の雇人たちのその後の行動(逃亡)を示唆する歌であることが分かったのではないだろうか?
それにしても見事な作品である。出だしの「ジェロニモ!」という不吉な音声からサスペンスを畳みかけて行く手法、駅馬車に乗り合せる様々な人生を背負ったキャラクタ−の組み合わせの妙、前衛的とも思える映像処理、そして、ラストの爽やかな締めくくり方。監督・脚本・撮影・音楽・俳優が混然一体となって成し遂げた傑作である。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:クリモフ投稿日:2011-07-09 15:47:53
もうさんざん評価しつくされている金字塔であり、映画史にのこる傑作でありますが、あまりぴんときませんでした。もちろん楽しめなかったわけではありませんが、意外に淡白に感じられてしまってさらっとした印象を持ってしまいました。
最初のインディアンの襲撃の報からリンゴの脱走、様々な理由で駅馬車にのる癖のあるキャラクター、途中のサブエピソードを経てクライマックスと粋なラスト。非常にしっかりしていて飽きないし、起承転結あって観れたんですが、もっと雑味というかそんな雰囲気が個人的にはほしかったです。まぁこの辺は西部劇に詳しくないながらもペキンパーやらマカロニの方を先に観てしまったせいもあるかと思います。こっちが本家なのに我ながら困ったもんです。
ただやはりインディアンが疾走する駅馬車を取り囲むシーンは圧巻。ここで銃撃シーンと落馬シーンでカットが切れなかったらもう最高なんですが、その辺はしょうがないか(笑)あと白黒でわかりにくいですが地平線まで見えるロケーションもすばらしいです。
魅力はわかるのにややのれないといったところ。うーん、フォードはもう何本か観ないとなぁ。
投稿者:ノブ投稿日:2011-03-26 00:59:48
【ネタバレ注意】

「駅馬車」(監督:ジョン・フォード 99分)
話の内容は身重の貴婦人・ギャンブラー・保安官・御者・娼婦・リンゴー・キッド・酔っ払いの医者・酒売りのピーコックさん・銀行のお偉いさん9人が乗った駅馬車の道行き。
西部の荒野をいく、騎兵隊・インディアン・駅馬車のオープニングシーンが良かった。
荒野を駅馬車が画面手前から出て画面奥に小さくなっていく、その後に騎兵隊が続くシーンなど荒野を走る駅馬車のシーンはすごかった。
ライフルを一回転させるリンゴーキッドの登場シーンが良かった。
途中の駅で赤ちゃんが生まれるエピソードが良かった(酔っ払いの医者が酔いをナントカさまして出産させる)。
駅馬車で川を渡るシーンが良かった。
インディアンに襲撃されるシーンは物凄いスピード感と迫力だった(御者が目的地が近いので「生まれた赤ん坊の代金は半額にするか?」と気楽な事を言うシーンから、遠景で馬車が走っている所を撮り、左にパンすると崖の上にインディアンの群れが並んでいる所。ピーコックさんにインディアンの矢が刺さって倒れる所。駅馬車と馬に乗ったインディアンとの追跡劇(土を掘った中からの仰角アングル・疾走する馬が転倒するショット・走っている馬からインディアンが次々銃に撃たれて倒れ落ちるショットなど)。ピーコックさんの治療をしている横でゴチャゴチャ文句を言っている銀行のお偉いさんを医者が殴って倒して黙らせる所。インディアンが駅馬車の馬に飛び乗ってくる所。リンゴー・キッドが駅馬車の馬を次々飛び移って先頭の馬のたずなを引く所。皆の銃弾が切れてもうどうしようもなくなった時に、娼婦は懸命に赤ちゃんをかばい、ギャンブラーは最後に弾が1発残った拳銃で貴婦人を撃ち殺そうとしてインディアンの銃弾に撃たれて倒れ、その直後に貴婦人が騎兵隊のラッパの音に気づく所。画面手前から騎兵隊がやってきて画面奥のインディアンを追い払い駅馬車を無事保護する所などが良かった)。
ローズバーグでの決闘も良かった(リンゴー・キッドが前にジャンプして伏せながらライフルを撃つ。どっちが勝ったか分からない時に、敵が平気でバーに入ってきたと思ったら実は撃たれていて、バッタリ倒れる(古典的な撮り口だけれど良かった)。)
保安官が馬車でやってきて、最後に決闘を終えたリンゴー・キッドを、女と一緒に馬車に乗せて逃がす演出が良かった(保安官と医者が喜んでいるのが良かった)。
最後二人を乗せた馬車が荒野を走っていくラストシーンも良かった。

全般的に
荒野を走る駅馬車のシーンを観ているだけでも楽しい。インディアンの襲撃シーンは物凄いスピード感と迫力だし、インディアンの襲撃とローズバーグでの決闘との二段落ちも面白かった。
登場人物もとても魅力的で、荒くれだが女に優しいリンゴー・キッド、心の優しい娼婦、やるときはやる酔っ払いの医者・名前を間違えられるギャグのピーコックさん(最後は間違えられる前に自分で自分の名前を言う)・お調子者の御者・しっかりした保安官・傲慢で嫌な奴の銀行のお偉いさん・嫌味なギャンブラー・美人の貴婦人など皆いい味を出していた。
ラストも観た後味がよく、馬が疾走するのをこれほど楽しめる映画は他に無いとボク的には思える西部劇の大傑作。
「最近僕はこれほど愉しい映画を見た事がない。映画が好きな士(もののふ)は勿論、映画が嫌いな野武士も勿論、すでに映画に愛想をつかした牢人も、これだけは見る必要がある by淀川長治(*西部劇なのにサムライの話を出す所が面白い)。」心にそう願う駅馬車は一粒で二度おいしいと思う長七郎であった。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:こじか投稿日:2010-11-25 02:15:37
古いなぁと思わせるかなり状態の悪い映像に、
サイレント映画の様なぎこちないモンタージュカットもある冒頭。
結構古典的な映画なのかぁなんて思っていたら、いやいやまったく!
途中からはエンジンがかかってきた様子でテンポも小気味よく、
素晴らしいロケーションのもと魅力的な登場人物たちによる
ハラハラドキドキ駅馬車の旅。ジョン・ウェインが
格別なドリーインのもと登場すれば、現代人が観ても
何ら遜色を感じ得ない痛快娯楽であることにハッとさせられます。
実際あっと言う間である90分余りの作品内にはユーモア、スリル、人間模様、
活劇、決闘などなどたくさんの要素が違和感なく詰まっており、
しかもこれを基本“駅馬車”を中心にやるんですからシナリオ・演出の勝利ですね。
かの岡本喜八も感銘を受けたというクライマックスの疾走場面においては
画面に魅入ること間違いなし。この名作映画を軽くまとめて恐縮ですが、
とにかく楽しかったこの感激は未だしっかり覚えています。
痛快活劇が観たいときはぜひぜひお勧めです。
投稿者:古井武士投稿日:2010-09-30 23:14:26
この作品が西部劇のみならず映画史上特筆すべき傑作であることは論を待たない。
しかし、劇中での先住民の描き方については様々なご意見があるようなので、撮影裏話を。
海抜5000フィートに位置し、夏は猛暑、冬は酷寒のモニュメント・バレーは1938年当時、合衆国一不便な土地だった。
最も近い場所である田舎町アリゾナ州フラッグスタッフから200マイルも離れており、電話はおろか電信設備さえも無かった。
そして、当時そこに暮らしていたナヴァホ族の経済状態は、数年連続の寒波によって最低最悪の水準にあった。
それを知ったジョン・フォードは映画会社の反対を押し切ってエキストラはもちろん裏方の仕事に大勢のナヴァホを雇い入れ、しかも彼らに白人と全く同じ賃金を支払うことにした。
そんなある日、フォードのもとへオールド・ファットという老ナヴァホがやってきて、「私には天気を占い、雲の形を自由に変える力がある」と言った。
フォードは破顔一笑、占師である彼をも週給30ドルで雇った。
ところが、オールド・ファットが自信たっぷりに請け負ったのに、数日後突然の雪嵐がバレーを襲い、見渡す限りの銀世界に変えてしまう。
しかし、一番困っているはずのフォードは余裕綽々ですっかり顔色を失ってしまった老人の肩を叩き、「いいぞ! 画ヅラに変化が欲しかったところだ!」と大声で笑い、彼を窮地から救い出した。
この問題は、劇中で御者に『奴らは寒さに弱いから、安全な雪の山道を選んだんだ』と言わせることで簡単に解決する。
さらにフォードは、今後のため、彼らに劇団を作ることを提案した。
西部劇の黄金時代、エキストラとしてではなく、映画会社と正式な契約を交して出演する劇団を創設することで、ナヴァホに安定した収入を得る道を拓くのが目的だった。
その後、数々の名作を生み出したこの土地はフォード・テリトリー(フォードの縄張り)とまで呼ばれることとなり、デューク(ジョン・ウェイン)をはじめとするフォード一家と彼らは固い友情で結ばれてゆく。
この撮影から3年、フォードが海軍に入隊したとき、彼らは部族を挙げて、戦に向かう戦士の勝利と無事を祈る祈祷を行った。
また、赤狩りの嵐が収まったころ、デュークが左系マスコミに“差別主義者”と糾弾されたとき、「それは違う、彼は偉大な人間だ」と真っ先に否定したのもナヴァホたちだった。
以下はデュークが“差別主義者”でなかった証拠。
彼は自分をA級スターに押し上げた記念すべきこの作品で被っていた帽子をもちろん大切に保管していたが、後にある映画狂のエンターティナーに気持ちよくプレゼントしている。
その幸運な人物こそ、「チビでユダヤのニグロ」と自称していたサミー・デイビス・ジュニアだった。
投稿者:西門投稿日:2010-08-25 15:20:41
溝口健二の『マリアのお雪』は、1935年製作で、原作は、モーパッサンの『脂肪の塊』を川口松太郎が翻案した『乗合馬車』。
フォードの『駅馬車』より4年早い。
投稿者:gapper投稿日:2010-06-28 22:09:21
 グランドホテル形式の乗り物版を駅馬車形式ということがあるそうだ。
 たしかに、グランドホテル形式で舞台が乗り物で39年以前のものは見当たらない。

 フォードがウエインに惚れ込んで作った作品だそうで、それはウエインの登場場面で分かる。
 形式的には悪人だが完全にヒーローとしての演出である。
 しかし、その割にはトーマス・ミッチェルとクレア・トレヴァーに時間的にも内容的にも多くを裂いている。

 ウエインは常にヒーロー役なので、多くの場合ダメ男がいる。
 リオ・ブラボーのマーティンの様に。

 ここでは、トーマスがダメな酔いどれ医者を演じている。
 アメリカでは、定番の濃いコーヒーでシャキッとさせる場面がこんな時代からある。
 そういえば、最近見直したアパートの鍵貸しますでもありました。

 美人の印象はあまりいなクレアと細やかなラブシーンがあるのを知らなかったが、この様なひそかな感じの恋愛というのはフォードには珍しい。
 でも一番の見所は、駅馬車がインディアンに襲われるシーンのすごさだが。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 19:04:47
トーマス・ミッチェル
投稿者:SHELTER PEOPLE投稿日:2008-08-10 12:30:56
テンポが良くて面白かった。終わり方も嫌味なし。
投稿者:マーク・レスター投稿日:2008-06-01 17:08:40
【ネタバレ注意】

「ネイティブ・アメリカンの人権」 なんか眼中になかった、 1939年の “モラル” を今さら非難する気は僕には ない。
それ故、“インディアン” を 「悪」 や 「恐怖」、そして迫り来る 「殺戮」 という


        「単なる “記号”」


として割り切って観ようと念じたのです。
それは、まるでSF映画における “エイリアン” や 戦争映画での “ドイツ兵” のように 「人格」 や 「歴史背景」 のない、ただの 差し障り要因という “記号” として割り切って観たのです。 
(あれ? ドイツ兵にも 「人格」 や 「歴史背景」 というものがありましたっけね)

今作で感心したのは  “インディアン” という “ジョーズ” や “ベロキラプトル” のような 「恐怖の存在」 を決して安売りすることなく、しかし、映画の隅々までその存在感を反映させながら、訴求タイミングにイッキに総動員してくる、そんなバランス感覚に溢れた演出でした。
メリハリを充分に利かせたこの映画のジョン・フォードという監督は、スピルバーグやリドリー・スコット、はたまた、ホラー映画をさぞかし研究したことでしょうね(笑)

また、“駅馬車” による疾走感を敢えて自重し、停車場である “駅” という落ち着いた環境でじっくりと登場人物のキャラクターを語り、物語を進行させ、夫々の人生を浮き彫りにさせていく手法を大いに支持したいと思います。
丁寧にドラマを紡ぎ上げたからこそ、然るべき時間帯に一気に爆発する疾走感にリアリティを与え、観る者の感情を揺さぶって、大きな映画的興奮を創出していたのです。
このバランス感覚に富んだ演出を観ただけで、この映画の監督はさぞかし..... (もうやめておきますね)。

昨今のアクション偏重の薄っぺらな映画を作ってしまった全ての製作者には、教科書のページを捲って、 「1939年のおさらい」 を是非とも行ってもらいたいものだなと思いました。

1939年公開のこの映画が単なるアクション映画に留まってはいなかったことに驚きを隠せなかったわけですが、いきなりの "出産” という展開に対しては正直言って、戸惑いを感じてしまいました。しかし、出産という出来事によってこの映画が加速度的に興味深くなっていったのは事実ではあり、この新しい生命の誕生が契機となって、それぞれのキャラクターに 「回復」 や 「復活」、はたまた 「再生」 というものが成されていったことに非常に大きな興味を持ったのでした。
しかも、それらの救いの数々が “インディアン” という 「受難」 を克服して成就していたことにおいて、僕は


        “宗教的 な 寓話”


をも連想してしまったのでした。
マロリー大尉夫人の出産を通して 酔いどれ医師ブーンに医者としての、そして人間としての 「回復」 がなされ、
酒場女として蔑視されていたダラスにも、出産に際しての貢献が認められて “人間性” の再評価が行われ、
存在感の薄かった酒商人ピーコックも家庭人としての立場から、赤ちゃんや母親を気遣う強い側面を発揮していくことになるのです。
しかし、この流れに乗り切れない異端者2人がいることも事実であり、自分はヒーローであるところのジョン・ウエイン演じるリンゴ・キッドより、この2人の存在にこそ強く興味を引かれ、


        妄想 を 増大


させてしまったのです。それが賭博師ハットフィールドと銀行頭取のゲートウッドという存在。
駅馬車に乗り込んでいる人々の中で、唯一、命を落とすハットフィールドは、この映画で赤ちゃんを産むことになるマロリー大尉夫人の護衛的立場を買ってでるのです。どうやら彼は彼女の父親が指揮した軍に所属していたらしく、志が高い騎兵隊の士であったが、何ゆえか転落してギャンブラーという俗悪なものになってしまったようなのです。
そんな人生を送ってしまった故の贖罪の気持ちからなのだろうか、ハットフィールドはまるで聖なるものとしてマロリー大尉夫人に献身的に接していくのです。そんな究極的な行動が “インディアン” による、“頭の生皮はがし” という蹂躙地獄からマロリー大尉夫人を守ることを目的とした、「彼女に向けられた銃口」 という “気遣い” にあらわれていたのでした。
↓制限字数で語り切れず。完成版はこちらまで
http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-17.html

投稿者:映画元気投稿日:2008-02-08 11:03:24
<元気コメント>
 例え無法と言えども、為すべきことは為すという信念がある時、少しも罪が感じられない。http://eigadegenki.cocolog-nifty.com/
投稿者:paris1895投稿日:2007-09-22 03:05:42
多くを語る必要などない。
ただ「面白い」と語る他、どんな言葉があろうか。
投稿者:o.o投稿日:2007-03-26 01:28:06
大尉の妻ルーシーの行動にはかなり不可解なものがあると思います。まず、彼女は一度も生まれた赤ん坊を抱かないどころか、顔も見ませんでした。インディアンの襲撃の際にも赤ん坊をしっかり抱いているのはもう一人の女ダラスの方で、ルーシーは子供の事はすっかり関心外です。さらには、目的地に到着し、駅馬車を担架で降ろされるシーンで、「赤ちゃんは?」と他人に尋ねられて初めて、はっと我が子の事を思い出しています。彼女が生まれた子供に関心がないか、疎ましく思っているのは明らかではないでしょうか。護衛の騎兵隊が引き返すシーンでの、若い隊長との眼差しの交換が意味深です。

街から追放された女ダラスについては、正直自分は「商売女」だと頭から決め付けて見てしまいました。しかしよくよく考えてみると、そんな証拠はどこにもない。ただその身なりと、周囲の冷たい反応と、子供の頃身内が殺されて一人で生きてきたという身の上話を聞いて、彼女を追放した者達と同じく、勝手にそう思い込んだに過ぎません。「私達は社会的偏見の犠牲者なんだ」という酔いどれ医者のセリフがブーメランのようによみがえりました。また、ダラスのルーシーに対する、事情を知っているかのような微妙な態度も気になります。完全なる推測ですが、彼女は何らかの「濡れ衣」を着せられた存在ではなかったでしょうか、映画の中で、そして外でも。

そのダラスに加え、脱獄囚、アル中、臆病者、賭博師 (御者と保安官も入るかもしれません)、これらは皆、ひっくるめて言えば「敗北者達」であり、この映画が彼等に共感を寄せているのは明白です。逆にそうでない者達、つまり、名家の娘であるルーシーや銀行の頭取は「勝利者達」であって、彼等に潜む偽善と退廃が対比されていると思っています。さらに言えば、この「敗北者達」には、戦争に敗れ、汚名を着せられた「南部」が重ねられていることも、「賭博師」の行動を見れば分かります。すなわちこの映画は、「敗北者達 (=南部) の復権」がメイン テーマだというのが自分の解釈です。

(一見) 良心的な意見を吐き散らし、敗北者達を小突き回す「婦人矯風会」のような者達は、「アパッチより性悪」 (ダラスのセリフより)。同感した次第です。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-06-12 19:22:22
監督賞を逸したのは納得いかない。
投稿者:研ぎ造投稿日:2006-04-09 19:20:35
『駅馬車』って日本語、淀川長治さんが考えたんですってね!
(って、確かご本人が云ってたと思ったけどなあ)
駅馬車が公開された時に、日本には『駅馬車』という訳語が無かったんで、
(日本に元々無いんだから当然か?)当時配給会社の広報に勤務してた淀川さんが
自分で考えたとか。
宣伝用ポスターのレイアウトやロゴデザインもやったそうですヨ。
いや多才なお方だ。
投稿者:ランドルフ投稿日:2005-03-18 22:51:39
ストーリーはいたって単純。にもかかわらず、ここまで面白い映画になったのはジョン・フォードの演出力の賜物だ!この映画が作られたのが1939年で特殊効果もない時代にあれだけ迫力のある映像が撮れたのが信じられないくらい。駅馬車が疾走するシーンは今見ても迫力満点。役者(特にトーマスミッチェルなどの助演人)みんなも味があり、最高の名画です。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2004-12-18 13:59:06
面白かった。
蛇足だが、先住民は悪役として観るべき。差別したい人はすれば良いし、したくない人はしなくて良し。同様に…(以下略)

※たまには「面白かった」だけのコメントを書いてみようとしたのだが…
蛇足を付けてしまい、さらには…
そう、迫力の西部劇でもある。よって差別〃と闇へ排除しようとするな。
投稿者:さち投稿日:2004-08-24 14:07:59
西部劇は一方的な展開が多いんですけど、これは脇にもドラマを持たせ幅を持たせているように思う。騎馬軍団の戦いは見ていて伝わってくるものがあった
投稿者:Ikeda投稿日:2004-02-29 15:38:03
この映画は昭和26年に見ましたが、それまでに、これを手本にしたかも知れない西部劇を色々見た後だったのと、あまりに有名な映画のこともあって、思ったほど感動しませんでした。ただ、印象に残っているのは、トーマス・ミッチェル(医者)とドナルド・ミーク(酒商)の掛け合いとミッチェルが酔いを醒ますためコーヒーを、がぶがぶ飲む所でした。最近、見直してみて、アパッチの襲撃、最後の決闘のシーンなども迫力があって出色の出来だと思いましたが、矢張り、ジョン・ウェインとクレア・トレヴァーの愛情の描き方の良さが大きいと思います。それに上記以外のジョン・キャラダイン他の助演陣が素晴らしく、これがジョン・フォードの演出と相俟って名画になっていると思います。アメリカをインドと間違えて、そこに住んでいた人をインディアンと称し、それを駆逐しておいて悪人扱いをするとは誠に身勝手な話ですが、この時代の西部劇として、この程度は仕方のない事だと思います。
投稿者:引き金さん投稿日:2004-01-31 19:36:41
駅馬車って英語でステージって言うんですね。知らなかった。見所はなんといっても、淀川さんも絶賛のアパッチ襲撃シーン。「今見てもまったく色あせない」なーんて言うとあまりにも月並みに聞こえちゃうけど、実際これほど今見てもまったく色あせないシーンは、ない。バンバン銃撃って次々とインディアンが殺されていくのを観ていると、酔ってるヤツもいるくせにこんなに命中するもんかよ!とか、こりゃやっぱり人種差別の傾向があるな、とか作品本意とは違うところに目がいってしまうけれど、それは別にして。迫力と臨場感だけは至高。あのウィンチェスター片手でクルッて回してリロードするやつ、シュワちゃん以外でやってるひとはじめて見ました。
投稿者:駅 eki投稿日:2003-12-16 20:53:56
駅馬車っていいですねぇ。
映画好きさんの意見は確かにその通りだなぁ。だけど、まぁそれがアメリカ文化だからいいんじゃないですか?
あの映画が大好きです。
ジョンウェインが、駅馬車の上でライフルを撃つシーンがいいですねぇ。
ジョンウェインのほかの映画もあるけど、駅馬車が最高でしょ。
投稿者:ジョジョ投稿日:2003-02-19 22:36:42
アクション主体の映画かと思ったら、実は群像劇である事を知って驚いた。
勿論アクションシーンも凄い。馬車の先頭の馬に飛び乗った後、撃たれて落馬したアパッチ。最初は人形かと思ったけど、その後起き上がりやがった!これには参った。その後のリンゴの決闘も素晴らしく、よく90分にこんなに収めたものだ。
しかし、映画好きさんのおっしゃる様に、この映画は、高校の世界史の資料集に、インディアンの差別問題として載ってしまうほどの作品でもある。でも、僕にはそういう目でこの作品を見ることが出来ない。いいことなのか、悪いことなのか。
投稿者:徘徊爺投稿日:2002-06-16 19:35:45
ジョン・ウェインの取って付けたようなアップの登場場面に苦笑し、2人の女の硬さにはイラツクが、、、、駅馬車を引っぱる馬の走りっぷりには、何度見ても興奮と感動を覚える。
やっぱ、西部劇の一番の立役者は、馬だね。
気が付けば、ジョン・ウェインも馬面?
投稿者:奈良投稿日:2001-07-31 20:18:02
現存するフィルムの状態は悪く、悔やまれる部分ではあるが、映画史上の金字塔だと思う。全てにおいて隙がなく、無駄の無い演出。ラストの決闘も↓の方のご意見とは違って、やはり正解ではないだろうか?全面アクションの映画でありながら、最も肝心なところをオフスペースで処理してしまう潔さと品格。今、こんなことを出来るのはエリック・ロメールとホウ・シャオシェンくらいだ。
投稿者:奈良投稿日:2001-07-31 20:17:56
現存するフィルムの状態は悪く、悔やまれる部分ではあるが、映画史上の金字塔だと思う。全てにおいて隙がなく、無駄の無い演出。ラストの決闘も↓の方のご意見とは違って、やはり正解ではないだろうか?全面アクションの映画でありながら、最も肝心なところをオフスペースで処理してしまう潔さと品格。今、こんなことを出来るのはエリック・ロメールとホウ・シャオシェンくらいだ。
投稿者:空三郎投稿日:2001-07-21 23:09:24
60年以上前の作品とは思えないほど、密度が濃い。
リンゴオ・キッドが主人公になっているが、本当の主人公はダラスではないかと思う。娼婦だが、やさしく思いやりがあるし、馬車の8人のなかで、性格描写が抜きん出ている。また、ダラスの生きかたに感動する。
脚本もよく出来ている。インディアンの襲撃が一番の見せ場だが、ファーストシーンでインディアンが暴れているとの報告を行っているし、つじつまが合っている。
このあたりの正確さは、黒澤明映画なみである。もっとも黒澤作品は駅馬車の後に
なるが・・・。
アクションよりも出演者の性格描写のみごとさがよく出た映画です。
この映画を見るたびに、淀川長冶さんを思いだします。 合掌


投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-03-14 00:02:57
 フォード映画のみならずハリウッド黄金期のインディアン(ネイティブ・アメ
リカン)蔑視についてのヒューマニズムの観点での議論というのはもう1960年代
70年代にやり尽くされている訳で、ある時代にやり尽くされているからもう全て
においてケリがついているとまでは云いませんが、しかし、多くの映画ファンは
そんなことは充分承知の上でこの『駅馬車』の活劇としての力強さを評価し、今
においても瞠目し続けているのですよ。
 私に言わせれば(私の嗜好で言えば)、インディアン蔑視なんて事柄は「映画と
はいささかも関係ない」事柄だと思います。

 さて、フォードは1926年に撮った『三悪人』以降、1939年の『駅馬車』まで13
年間西部劇は作らなかった訳です。トーキー初期のこの約10年間は西部劇がハリ
ウッドの主要映画路線から外れた時期だとされているのですが、確かにトーキー
初期では野外シーンの音響処理が難しかった等技術的な要素もあるのだと思うけ
れど、どうもフォードは『三悪人』の完成度を見て、しばらくこのジャンルを離
れようと考えたんじゃないか、と思うのです。『三悪人』というサイレント映画
はもう西部劇の決定版といっていいくらい劇的要素を盛り込んだ大作西部劇です。
 そんな経緯を前提に置いてこの『駅馬車』という映画を見たとき、フォードは
明らかにジャンルとしての西部劇の完成を志向したのではなく、トーキー時代の
新しい活劇のあり方を志向したのだということが明白になります。事実、この映
画はその後ハリウッドで製作されるB級活劇の模範となりました。

 例えば、この映画のオフで(画面外で)使われる音響効果の素晴らしさ。リンゴ・
キッド(ジョン・ウェイン)登場シーンの銃声音しかり。騎兵隊のラッパしかり。

 しかし、これは私の好みの問題ですが、ラストの決闘をオフの銃声音で表現し、
クレア・トレバーのリアクション演技の見せ場を作った部分はこの映画の唯一の
不満です。確かにこの見せない演出は最高にバッチリ決まっていて誉める方も多
いのですが、私は決闘のカット割りを見たかったと今でも思っています。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:クロマツ投稿日:2001-01-06 19:24:52
 ジョンフォード作品の中でも、個人的に「騎兵隊」と並ぶ最高傑作。人物がしっかりと描かれていて、それだけでもう名作中の名作だ。最後のリンゴ対敵三人の決闘も銃声だけで、映像で描写していないことからも、アクションではなく、人間を描こうというつくり手の意向が見えた。
投稿者:映画好き投稿日:1999-12-31 15:03:20
駅馬車(1939)が映像的にその後の映画作品に多くの影響を残したことはそれだけでもこの映画を名画たらしめてきたのだと思いますが、インディアンとの関係の描き方という観点から、こういった西部劇をいつまでも手放しに名画扱いするのはいい加減にやめにしたらどうかと思います。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 助演男優賞トーマス・ミッチェル 
 □ 監督賞ジョン・フォード 
 □ 撮影賞(白黒)バート・グレノン 
 ■ 作曲・編曲賞リチャード・ヘイグマン 
  W・フランク・ハーリング 
  ジョン・レイポルド 
  レオ・シューケン 
 □ 室内装置賞Alexander Toluboff 
 □ 編集賞Otho Lovering 
  Dorothy Spencer 
■ 監督賞ジョン・フォード 
■ 新規登録作品 
【ソフト】
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