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逢びき(1945)

BRIEF ENCOUNTER

メディア映画
上映時間86分
製作国イギリス
公開情報劇場公開(BCFC=NCC)
初公開年月1948/05/25
ジャンルロマンス/ドラマ
Brief Encounter [DVD]
USED価格:¥ 6,137
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【解説】
 語り尽くされた感のあるメロドラマの名作だが、そのモノローグの切実さ気高さに今観ても我が意を得たり、というロマンチストは多いのではないか。製作・脚本のカワードの原作戯曲では順次的に語られる物語が、甘美さを控えた理知的な回想形式で描かれ、その抑制が、主題である中年の淡い不倫の恋にぴったりより添い、地味な人妻のヒロインを燦然と輝かせている。ローラは会社員の妻で、息子が一人。毎週木曜、近郊の小都市への買い出しついでの昼食や映画鑑賞を楽しみにしている平凡な女だ。ある夕方、帰りの汽車を待つホームで目に入った砂を医師アレックが取り除いてくれた。何となく感じの良い人物と思って別れたが、その後も待ち合いのバーで顔を会わすうち、次第に彼に魅かれていく。夫は愚直だが善良な男で、罪悪感に駆られ顔色を悪くする妻を優しく慰める。それが余計、彼女には辛かった。アレックにも妻子があったが、彼女への気持ちは本物だ。一時は全てを洗いざらいぶちまけて、夫に許しを乞うことも考えたローラだが、アレックの友人のアパートでの密会を友人に誤解されたのを契機に、二人して敢然とその思いを断ち切り、アレックは海外への赴任を打ち明け、想い出のためにも強く生きて--と彼女を諭して去っていった。映画館でデートを重ねたり、冬の公園で遊ぶなどディテールが実に豊かで、50年代以降大作ロマン専門になった感のリーンの繊細な本領を「旅情」同様、十二分に窺わせ、ことに列車の窓に、二人の幸福な絵姿を夢想する場面は、それまでの抑えた描写が効を奏し、実に甘くはかなく忘れ難い。
<allcinema>
評価
【関連作品】
旅情(1955)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
760 8.57
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【ユーザーコメント】
投稿者:アキ投稿日:2013-12-16 11:10:40
もともと深く結ばれていた魂同士が出会ったとき、二人は必ず恋に落ちる。お互いに愛する妻子がいるにもかかわらず。この映画は、魂の次元まで読み取らないと、単なる中年の不倫のしそこない、一時的な気の迷いとしか映らない。二つの点で感動する。その深い魂の叫びと真実を淡々と芸術的な映画に結晶したこと。そして制作は戦争中にもかかわらず、それをおくびにも出さずに、デリケートな人生の機微に触れる映画を創作できた余裕。これでは日本が戦争に勝てっこないわけだ。精神文化の次元で違いすぎていた。
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2013-07-28 07:59:37
お互いが一歩踏み出すのさえ勇気がいる感じ、がよく出ていたと思うwww.seisakuiinkai.com
投稿者:sachi823投稿日:2013-07-27 22:18:25
メロドラマの見本のようで、非常につくり方が
上手いと感じました。
脚本に無駄がなく、2人の良心的で平凡な市民の
出会いと別れが繊細に描かれています。
ラフマニノフの曲も雰囲気を盛り上げています。
映画として面白いストーリーなので後にリメイクも
されましたが、やはり大スターが演じると
本作のような良さは感じられないです。
ラストシーンもなかなか洒落ていますね。
愚鈍と思われた夫が実は、全てを飲み込むような
寛大さをもっていたという事実。
あんな人になりたいものです。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-01-24 17:04:58
【ネタバレ注意】

1908年生まれのデビッド・リ−ンはこの製作年に37歳。ノエル・カワ−ドと組んでの処女作から第三作目。それでこれだけの完成度の作品を仕出かしたことにまず驚く。主人公二人の恋を描くだけではなく、彼らが度々落ち合う駅のバ−の女主人と駅員との恋模様もさりげなく絡めて行く所などは、さすが後に名匠と謳われた人だけのことはある。二人の恋は短いが恋をする者のトキメキが胸に迫るほどのリアルさをもって描写される。そのトキメキが平凡な主婦であったロ−ラを別人のように輝かせるのである。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/

投稿者:クリモフ投稿日:2011-10-23 13:24:59
巨匠デビッド・リーンの有名な諸作は観ていなくて、長い史劇の人というイメージ持っていたんですが、この小作は普通に面白くて嬉しい誤算。不倫モノのラブストーリーですが、無駄がなくサクサク進んでいくし、ベタベタのメロドラマでもないし単純に見せ方が上手い印象を受けました。巨匠に対して今更ですが。
回想によって進んでいく物語も、無駄がないストーリーテリングのために機能していて、主人公によるナレーションも過多にならず、いやみがありません。冒頭と最後の同シーンも中身がわかったら、こうも受け方が違うのかという感じ。今となってはオーソドックスですが、基本がしっかりしているため映画を観たというカタルシスをえられました。
列車やら喫茶店、映画館などのシチュエーションもべたですが基本がしっかりしているからなんだかんだで切ないラブストーリーの舞台としてよく見えるのも流石。
90分に満たない作品ですが職人監督の手腕を見せられた感じ、やっぱり名前が残っている人はちがうなぁ。代表作にも興味がわいてきました。
投稿者:gapper投稿日:2010-06-21 21:21:54
 「ラスト・コンサート (1976) 」でも使われたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、大元はここと言うことかな?多くの恋愛物の原点のようです。
 その為、かなりくさい部分もある。

 特にナレーションは何度も出てきて、昼メロ風になっている。
 現在の基準では、前期のようにくさい部分もありさほど出ないが原点であることを考えると大きく評価すべきだろう。
 個人的には、他人の不倫を見ようと言う趣味はないのでリアリティは要らない。
 よって主人公は美男美女が良いのだが、一般的にはそうでないのが受けたようだ。

 監督のリーンは、この辺後半の作品まではこの路線を貫いている。
 回想形式を取っているが、半端な感じでもっと明確な形にした方が良かったように思う。
 最初の方で、突然いなくなり急行を見ていたという場面が、ラストで自殺未遂だったと言うのが明かされるというのは事前に解っていた為、印象が弱くなってしまった。
 不満はあるものの、総じては良い出来で、恋愛物の原点。
投稿者:ララルー投稿日:2009-07-08 19:31:24
20代の頃、真夜中にテレビで放映されていた。
結婚やら不倫やら、男女の恋愛事情なんて、まったく知らない時期に見たのに
なぜか見終わって涙が止まらなかった。
こういうのが本当の名作って言うんだろうなあ。。。

ちなみに「ヒストリー・ボーイズ」でこの映画のシーンが再現されてますね。
先生よりも早く「brief encounter!!」って答えました。えへへ・・
投稿者:o.o投稿日:2007-04-30 00:46:40
主人公が夫の前で回想にふけり始め、数週間前に時間が遡ってから、冒頭のシーンの時間 (数時間前) に追いついて我に返るまでの時間は、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第 2 番』がレコードで流れている間 (20 〜 30 分程度 ?) な訳だから、考えて見るとずいぶん短い時間の出来事です。たった数週間で死を考えるほどに日常から遥か遠いところへ行ってしまうということ (まさに「BRIEF ENCOUNTER」です) と、たった数十分の間に数週間分の過去を旅するということが、二重になって、ラストの「よく戻ってきたね」というセリフの効果を上げていると思いました。

今の映画なら、あるいはアメリカ映画だったら、ヒロインを結構な美人女優が演じて嘘っぽくなるのでしょうが、この映画では、いかにも平凡な中年主婦といった感じなので許せます。相手役は、最初に見たときは、神経質そうな印象で何がいいのかと思いましたが、喋ったり笑ったりするのを見ているとそう悪くはないなと納得です。もう二度と会えないかもしれない大事な大事な別れの時に、間の悪いお喋りおばさんを割り込ませるところがうまいと思いました。主人公が思わず「殺してやりたい」と心の中でつぶやく気持ち、当然であります。

こんなに良い旦那なのに浮気されてしまう。男はつらいよ、という感想です。
投稿者:さち投稿日:2006-10-18 15:23:49
よかった
投稿者:ムタト投稿日:2004-07-03 20:45:16
ごく普通に家庭を持って生活していた二人の既婚男女が、ふとしたきっかけで出会ったことでお互い が惹かれ合い、そして二人はあっという間に深く愛し合うようになり、不倫という反モラル意識に対して 働く理性と、押さえがたい相手に対する愛情との狭間で苦悩する彼らの心の葛藤を描くこの作品は、 単なるメロ・ドラマという枠を遙かに越えて、映画という芸術の至高を極めた作品として映画史上に燦然 と輝く永遠の名作です。(以下、↓)
投稿者:ご飯投稿日:2004-03-12 09:45:19
【ネタバレ注意】

 デビッド・リーン監督は大作でも小品でもじっくりと見せてくれる真の巨匠です。不倫をしている主人公の切なさをじっくり描いて、同種の映画のなかで抜きん出たもの。でも、一番グッときたのはラスト。ヒロインは善人だが面白味がまったく無い夫に物足りなさを感じ不倫してしまうのだが、彼女が家庭に戻るときの夫の台詞は良かった。「君は遠いところへいっていたね。でも良く戻ってきてくれた」夫は不倫を察知していて、なおかつ妻を許す度量の広さを示した。これが上質のアクション映画の主人公のような男の理想を描いたものと同等の感動があった。男はこうでなくちゃ、嫉妬に狂うなんて見苦しいぞ、といっているような。なんの特徴もなさそうなキャラクターにそんな台詞を言わせて映画を終わらせるとはどんでん返しのような衝撃を私に食らわせた。やっぱり家庭が一番というような教科書のようないささか説教臭い話かもしれないが、この夫の台詞だけでもこの映画は傑作になったと思う。

投稿者:Ikeda投稿日:2003-08-16 11:13:42
この映画は好きな人と、そうでない人の二つに別れそうです。デヴィッド・リーンらしい演出で、主役の演技も良いし、二人の子供を持つ女性の微妙な愛情をつぶさに描き、相手の男性の理性的な演技も好感が持てます。ただ展開が少し単調です。回想形式は成功していると思いますが、それにこだわって、モノローグがしつこいのが良くない思います。映画ですから、もう少し、言葉ではなく、演技や撮影で観客に解らせる必要があると思いました。それはそれとして、この映画で一番印象に残っているのは、トレバー・ハワードが去った後、セリア・ジョンソンが、走ってくる急行の前で自殺を思い留まる前後からラストシーンにかけてでした。

投稿者:映子投稿日:2002-12-27 20:41:35
最後のお別れの大事な短い時間をおしゃべりなおばさんにつぶされてしまった皮肉。なんともいえない余韻の残るシーンだったと思う。
こういう感じはデニーロ版の「恋におちて」はなかったような気がする。
投稿者:徘徊爺投稿日:2002-07-14 20:38:00
後ろめたい恋はしたくないけれど、惹かれる相手に出会ってしまったら多かれ少なかれ心の苦しみを経験しなければならないのは、古今東西普遍的な定めなのかしら。
結婚制度がある限り、不倫や離婚も永久になくならないんでしょうね。
投稿者:ケークン投稿日:2002-05-24 11:36:26
淡い淡い恋ごころ。戻ってきた妻を優しく迎える夫。時代が変わってしまったのだろうかとつくづく感じさせられる作品である。この状況を現代に置き換えたとき、こうしたことがその通りに起きる例は非常に稀であろう。ただ、そうした社会の風潮に流され、その中に適応して考えてしまう現代人にとって、対極にあるこの作品を改めて見てみることは自分自身を考える上で大きな意味があるのではないだろうか。こんな優しい夫としての立ち居振舞いにどれだけ迫れるだろうかと思いながらそれぞれの俳優の見事な演技を楽しみました。
投稿者:長春投稿日:2002-04-22 16:09:04
【ネタバレ注意】

人妻が恋に落ちるが、夫を裏切っているという倫理観に悩む。その妻を許す夫の心の広さ。良き時代の良き映画である。

投稿者:hs0077投稿日:2000-07-16 11:32:19
これだけ性の話題が成熟(爛熟、腐敗直前)の現在において、この慎ましやかな男女
の物語をまっとうに評価するのは難しい。私は10点の採点をしたが、最初の人は2点
しかいれていない。確かに古めかしいモラルから脱却せず、妻が夫の元に帰るというラストは議論の余地大いに有りでしょう。名作といわれているこの作品が今現在
でも色あせず人々に感動を与え続けられるかそれはわからない。けれど語り口の巧さ、ラフマニノフのピアノ協奏曲を使った音楽、主役2人の名演技は当然として駅員
売店の女主人、ピアノを弾く太った女性、そして妻の異変に気づきつつ優しく迎え入れる夫等、全ての面に目の行き届いた、その名に恥じない秀作だと思う。
ちなみにほとんどこの映画の再映画化といってよい「恋におちて」(デ・ニーロと
ストリープ)も大好きです。
【ソフト】
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