allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

(1931)

M
M - EINE STADT SUCHT EINEN MORDER [独]

メディア映画
上映時間99分
製作国ドイツ
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1932/04/
リバイバル→ケイブルホーグ-94.12
ジャンル犯罪/サスペンス
フリッツ・ラング・コレクション M [DVD]
参考価格:¥ 5,832
価格:¥ 16,500
USED価格:¥ 6,549
amazon.co.jpへ

【解説】
 1920年代、ドイツを震撼させた連続殺人鬼“デュッセルドルフの吸血鬼”ことペーター・キュルテンに材を採ったF・ラング初のトーキー作品。
 幼い少女が次々と惨殺される事件が発生。警察当局の懸命な捜査にも関わらず犯人の見当は全くつかず、やがて暗黒街にまで捜査の輪は広げられる。これを機に暗黒街の面々は独自で犯人探しを開始、浮浪者や娼婦まで動員し憎き少女殺しを追い求める。やがて盲目の老人の証言が有力な手掛かりとなって遂に一人の男に照準が絞られた。浮浪者の機転によって背中に白いチョークで“M”の刻印を捺された男は、暗黒街と浮浪者たちから徹底的に追い詰められ捕らえられてしまう。地下室で人民裁判が開かれ、民衆は男の処刑を声高に要求するのだった……。
 光と影を効果的に使い、犯人の恐怖感や民衆の狂気を巧みに描き出しているF・ラングだが、その本当の狙いは、“殺人者は我々の中にいる”という、この映画の持っていたもうひとつのタイトルにある。“M”となる可能性、“M”を目の前にして暴徒と化す民衆、理屈では説明できない人間の殺人衝動の恐怖こそ、この映画の最大のポイントであった。後にハリウッドへ渡り個性的バイプレイヤーとして活躍するP・ローレの、いつもおびえた表情にもそれは隠されている。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
13108 8.31
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2015-08-30 13:13:50
主演のペーター・ローレ の個性に見とれてしまいます。
今日の刑法上の問題点も指摘されていて、その先見の明に
驚かされます。また民衆の様子には、当時影を落としていた
ファシズムへの恐怖を感じさせます。
投稿者:bond投稿日:2015-03-01 11:07:13
今ではあいきたりの題材だが、当時の映画でグロテスクなくスリリングに展開していく。しかも、観ている者の予測と違う展開をしていく。今リメイクしたらどうなるだろう。
投稿者:noir fleak投稿日:2014-07-07 23:43:45
舞台をロサンゼルスに移して、同じく「M」という題名のリメイクを作った。オリジナルと筋は大体同じだが、これも秀作だ。犯人役はピーターローレほどではなくても十分不気味。最後の長セリフなどはすごい。たぶん舞台の人なのだろう。LA市内や豪壮なビルのロケ撮影も素晴らしい。
投稿者:こじか投稿日:2013-12-07 21:30:13
【ネタバレ注意】

素晴らしかった。

投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-07-13 11:31:23
この映画の手柄はピ−タ−・ロ−レ−という怪優を世に送ったということであろう。彼が姿を見せた途端にこの映画を見る観客はこれが犯人だと直感する。それほどにこの人の存在感は不気味なものがある。その彼が犯罪の衝動に駆られると無意識に吹いてしまう口笛が、彼を特定するための重要な手掛かりになるのだが、まさにト−キ−というものの特性を生かしたラングの心憎いばかりの仕掛けである。口笛とナイフと風船と、使われる小道具が不気味な意味を帯びて生かされている。ラングという人の天才を感じさせる傑作である。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:gapper投稿日:2010-07-22 21:06:45
 都市型殺人を扱った、ペーター・ローレ主演作。

 1931年というトーキーになってまだ間もない時期に、性的無差別殺人を題材にしている。
 無差別殺人に対して一般市民がパニック的な行動を取るなど現在に通用する内容だ。

 舞台はベルリンだと思われ、人口450万人と言う台詞が出てくる。
 イギリスの”切り裂きジャック”も無差別殺人で、相当昔からこういった犯罪があったというのは記憶にとどめたい。
 日本では、戦後殺人件数は減り続けているそうだが、金銭目的や怨恨がその主なものだろう。
 最近こういった犯罪が増えていると言うのが一般的な認識だろうが、目立ってきていると言うことも意識しておきたい。

 後半になると前半と異なり少女と中年男が居ても周りは何も反応しないとか、ビルに不法侵入し器物を破損しても犯罪ではないかのような疑問の部分もあるが全体としてはすばらしい出来だ。
 特にペーター・ローレは、適役かつ名演で彼しか出来ないと感じるくらい良い出来だ。
 刑事と犯罪組織のボスの2者が追い詰めるため、対立関係や緊張感が盛り上がりきらないのが残念だ。

【映画からの薀蓄】
 ハンス・ベッカート(ペーター・ローレ)が吹く口笛のメロディは、グリーグ作曲のペールギュントのなかの”山の魔王の王宮にて”のメロディ。
投稿者:タニ投稿日:2010-05-06 23:55:43
 単なるサイコキラー映画で終わらせなかったところにこの映画の斬新さがあり、同時に時代背景と切り離せられない重みもある。
 時代から解放されたときこの映画が映画として初めて報われる気がするが、頭のなかでぼやっと解き放った時、脳裏に浮かぶのはピーター・ローレの怯えたあの眼だ。とすると、フリッツ・ラングの手腕、構築された映画表現の迫力は時代を映した鏡だったのか。
 うんにゃ、あの眼こそ時代を映す鏡だったのでは。
 という風に、いまだに時代背景抜きには評価できない映画だ。
 素晴らしいことには変わりはありませんが。http://moviearth.at.webry.info/201005/article_3.html
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-03-01 21:39:58
【ネタバレ注意】

25分で休憩中。この前観た「警察日記」と同様にゆっくりとしたテンポと刈り込んでない展開が退屈。終盤の市民裁判が内容的には古さを感じない。

追記 10-3-4(木)
続きから観始めたが、10分で早くもギブアップ。

投稿者:クリモフ投稿日:2009-08-03 23:24:36
てっきりサイコキラーの犯罪映画だと思ってたんですが、ぜんぜん違うんですね(笑)。もう古典映画の金字塔で現代に通じる普遍的なテーマを描いていて評価が高いのも納得ですが、なかなか自分の好みとは合わず、、うーん。
この殺人鬼をサイコキラーにしないで最後に犯罪の持つ本質的な問題を突いたり、人が人を裁くという矛盾をつくのはいいんですが、そうなると前半のごたごたがちょっと空騒ぎの感じがします。まぁ狙ってやってるんでしょうが、最初見ていて、大して怖さのない犯人に何でここまで大騒ぎするんだ、ってのが気になってしまい、物語に乗れませんでした。八人殺したってのもただ台詞として出てくるだけだし。そんな犯人に世間が振り回されるってのもわかるんですが、映画としての興奮の土台が薄いと自分には感じてしまいました。
が、撮影とか演出は本当にすばらしい。モノクロを生かした影の使い方など流石です。さらにトーキー映画初期にもかかわらず、音が完璧。口笛や足音、ざわつきなど場面を盛り立たせる技術は本当にすごいです。カメラもそんなとこからっていうショットがいくつかありました。
名作には間違いありませんが、ちょっと遊びがほしかったかな。フリッツ・ラング、今生きてたらどんな映像撮ったんだろう、という気になりました。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 17:07:14
ペーター・ローレ
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2008-07-19 16:21:23
これほど、‘犯罪と社会‘を鋭く抉り取った問題作はなかろう。それが、1931年に作られたという凄さ!
前半は地味なドキュメント調でいい感じなのだが、無音のシ−ンも多いので退屈する人もいるかもしれない。しかし、‘人民裁判‘のクライマックスは多少、演劇臭もあるものの圧倒的な迫真力で見る者を揺さぶる。
以前のラング大作群と比べて、本作のキャメラはトリッキーな移動ショットが多く、ぎこちなさがちょっと目に付いたが、リアルタッチが素晴らしい。ビリーワイルダー「深夜の告白」が、参考にしたのも頷ける。
演技陣。ローレもいいが、ヴェルニケ・グリュントゲンスも好演。そして、風船売りに扮したラング組常連のゲオルクヨーンがなかなか味わい深い。
投稿者:paris1895投稿日:2007-04-27 19:50:05
始まり冒頭から、ただ事じゃないと思わせてくれるこの映画の始まりは、もはや教本。

1931年の映画なのに、既にモダン。

粋な見事な映画でした。

演出も粋、脚本も粋、役者も粋、トーキー一作目のこの作品での、音の使い方も粋。

フリッツ・ラング。
映画の神様の一人ですね。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-06-08 19:47:18
 今「子供の安全」が問題になっているが、4分の3世紀も前のドイツで、正に今の日本人の不安をすくい取ったような映画が創られていたことに驚く。ラストのローレ演じるベッカーの告白を聞くと、昨年広島で起こった痛ましい事件と不気味なまでにイメージが重なり合うことに気が付いて身の毛がよだった。また、一連の幼女殺害事件のために稼業がやりにくくなった暗黒街の連中が警察を出し抜いてベッカーを捕らえ、裁判を開くという展開になっているが、ベッカーと裁判に立ち会った人々と、どちらが悪いのか分からなくなってくるという悪夢のようなシークエンスは、ラングならではの力強さと重苦しさに満ち溢れている。彼は後にハリウッドに渡ってから、『激怒』で再び犯罪者ではない「善男善女」に対する不信感を露わにしている。キリストの「あなた方の内、罪のない者から先にこの女に石を投げよ」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけだろうか。1つ確かに言えることは、暗黒街の連中は自分たちの商売に差し障るからベッカーを捕らえようとしただけであって、街の治安や被害者の遺族のことなどは恐らく考えてもいなかったはずだ。
投稿者:sennaka投稿日:2005-06-08 06:31:37
 たいへん変わった作品だった。少女を狙う殺人鬼が見せる恐怖に焦点が合っているわけでなく、それを追う警察に合っているわけでなく、被害者に合うわけでもない。この三点が結構ごちゃごちゃ絡み合う展開だった。サスペンスの要素生かすなら、どこかに視点は定めるべきなのだが、この映画は違った。そしてテーマは、公平に裁かれない犯罪者、頼りない警察、国家というものだろう。ラストは「親は子供から目を離すべきでないのである」で閉められる。『メトロポリス』の巨大都市といい、フリッツ・ラングの先見性はずば抜けている。精神を理由に罪を間逃れる犯罪者、子供が襲われる、現在問題とされていることである。犯罪映画の古典と言われているが、犯罪そのものには古典も何も関係なく、普遍的問題を孕んでいるわけだ。
投稿者:ムタト投稿日:2004-07-03 20:19:45
1920年代にドイツを震撼させたという連続殺人魔“デュッセルドルフの吸血鬼”ことペーター・キュル テンをモチーフにして作り上げたサスペンス・スリラーの古典的作品。犯人探しを警察と、その警察の 犯人捜査で商売上がったりの犯罪者グループが競うという設定がなかなかユニークでした。(以下、↓)
http://www11.plala.or.jp/kunihiro/cinema/page202.html
投稿者:Ikeda投稿日:2004-04-21 11:46:18
最初に明るい子供の歌と暗い屋内の、けだるい雰囲気。その後も、サイレント時代の雰囲気が残った感じのシャープな映像は流石、フリッツ・ラングです。対策を練る警察と窃盗グループと会合のクロス・カッティングでは、もうもうたる煙草の煙が凄いですが、葉巻をパイプで吸っているのは初めて見ました。ピーター・ローレは後半しか出てきませんが、矢張り出てきた途端に緊張感が高まります。街頭の追跡の俯瞰撮影も良いし、最後の私的裁判のシーンでのローレの熱演に加えて、色々と問題を提供しています。それにしても「心の中に潜む悪魔」という感じ方は西洋人の場合、特に強いように思えます。
投稿者:amaranth投稿日:2004-03-03 03:37:46
まさにドイツ映画。ラストのマフィア裁判はやや説教くさくしつこい。
wantedポスターに浮かび上がる殺人鬼の影。キャメラは浮上する風船を追い、現場を見せぬことで想像を掻き立てられる。
映画の典型的技法の教科書的作品といえるだろう。
投稿者:アリエアー投稿日:2003-12-08 20:53:41
『M』というタイトルと、“男が無気味な口笛とともに幼女殺害”という謳い文句にひかれて見た。
加えて、ナチス政権迫り来る1931年のドイツ映画、という不穏さ。
イメージ戦略は卓越していたんだけどなあ…。
投稿者:4531731投稿日:2001-07-07 05:03:54
 つらい当時の世相を反映して楽になりたがっている民衆、その前に幼児連続殺人鬼が現れ、初めこそ犯人探しに協力していた大衆も、やがて誰でもいいから見つけて敵に仕立て上げ、自分達の生活上の不満をぶつける方向へと助長していく。
 これは当時ナチスが台頭しつつあった事を考えると興味深い。男は当然罰せられるべきだが、捕まえた男に迫る集団はもはや男自身の犯した罪や、犠牲者と遺族の抱える問題には無関心だ、無関心の持つ影響力は決して人々を良い方へは導かないが、それが結局ドイツに何をもたらしたかを考えれば納得できる。
 ユダヤ人であるラングは極初期の頃からナチスと、ナチスに対する大衆の過剰な反応に対して懸念を抱いてたんじゃなかろうか。
投稿者:くうちゃん投稿日:2001-05-02 23:30:34
殺人を行う前に、ローレーがペールギュントの口笛を吹くんだけど、
これはすごい!と感心した記憶があります。
「ハンニバル」でホプキンスが殺人の前に口笛を吹いていたけど、
Mを真似たな〜って思った。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2000-12-24 08:13:35
 なんとも技巧的に凝りに凝った映画だ。やっぱり、ラングはヒッチコックに優とも劣らない。ヒッチの後年のカメラワークは全てもうこの映画でやられてしまっている。(ちょっと言い過ぎ)
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】M2007/02/24\5,400amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【DVD】レンタル有り
 【VIDEO】レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION