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エル・スール(1982)

EL SUR

メディア映画
上映時間95分
製作国スペイン/フランス
公開情報劇場公開(フランス映画社)
初公開年月1985/10/12
リバイバル→フランス映画社-2009.1.24
ジャンルドラマ
ビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』『エル・スール』Blu-ray ツインパック(初回限定)
参考価格:¥ 9,180
価格:¥ 7,283
USED価格:¥ 4,251
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【解説】
 故郷“エル・スール”(スペイン語で“南”の意味)を捨て、北の地へ移り住んだ父の姿を、スペイン内戦や、彼の忘れ得ぬ恋人への想いを絡め、その娘の目を通して描いたヒューマン・ドラマ。監督は「ミツバチのささやき」のヴィクトル・エリセ。
<allcinema>
評価
【関連作品】
ミツバチのささやき(1973)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
14118 8.43
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【ユーザーコメント】
投稿者:呑気呆亭投稿日:2015-10-31 20:31:23
初整体拝受式の時のエストレリャの初々しさと、この荘重な儀式がカトリックの人々にとって意味するモノの重要さが綯い交ぜになって、このシ−ンの映像の美しさは例えようのないものがある。そしてもう一つ、整体拝受式を済ませた少女エストレリャが南から来た父親の秘密を知って悩みながら成長して行き思春期を迎え、白く塗った自転車に乗って自宅前の並木道を黒い子犬に送られながら真っ直ぐ走り去って行き、継いで、固定されたキャメラの画面に彼方からすっかり成長したエストレリャが赤く塗った自転車に乗って迫ってくる一連のシ−クエンスの見事さといったらない。黒い子犬もまた成犬となってエストレリャを迎えるのだった。語ればきりのない映像の意味深さを味あわせてくれる作品である。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:ローランド投稿日:2015-10-23 10:57:15
  前作「ミツバチのささやき」の明るい陽光の降り注ぐイメージが強く残っているせいもあってかこの作品での陰影を強調した映像は絵画的には美しいものの沈鬱な雰囲気が強くて、暗めで静謐な物語に合っていてそれはそれで成功しているのだろうけど「ミツバチの・・・」の味わいを求めて観賞すると期待はずれということになります。  

  スペイン内戦でフランコ側が勝利したことが父と祖父の力関係を左右して敗北という文字通りに寒い北部地方に移り住むことになった、繊細な父と娘の心の機微を主軸にした映像と聴覚で観賞する散文詩とでもいうような仕立てになっているので物語性は重要ではないのだろうけど、父の自死の動機関連をいま少し説明しても良かったのではないのかなって気がしてたら↓のお方の犹餠眛颪里擦い埜緘召・・・瓩箸離灰瓮鵐箸任覆襪曚匹覆辰討海箸法  意味ありそうなエンディングに作り手のメッセージを読み取ろうとして頭をひねっていたら、何のことはない、メッセージどころか・・・と、こういうことは多くあるのかもしれないです。  教訓。 何事も小難しく考え過ぎるな。 考えなしでも困るけど・・・。  

  念力で振り子を動かすところがありましたがこれは大抵の人間にできることで、自分にもその能力があるかもしれないと思った人は試してみると良いです。  5円硬貨に糸を結んで振り子を作り、白い紙に十字線を書いてその中心に垂らして、縦線に沿って動くように念力をかけます。  振り子が動き出す人がけっこういるはずです。  理由は念力というよりは自己暗示が無意識に働いているってことなんだけど、繊細で動揺しやすい人ほどこの能力が出やすいみたい。  

  しばらくぶりにやってみたところ、歳のせいか指が細かく震えて振り子が中心に静止しない・・・笑。 余計なことをくっ喋ってないで自分のことを心配したほうがよいと言われそうだけど、これはワタクシめの場合は睡眠時間が長すぎることが一因です。 同様の人はご参考に。
投稿者:sachi823投稿日:2013-11-02 13:53:49
「ミツバチのささやき」で感動したヴィクトル・エリセ監督作品。
多くを語らず静かに物語を奏でるような
神秘的な作風はそのままですが、
前作の主人公が幼児期の少女だったのに対して、
本作品では、思春期の少女の父に対する内面的な葛藤が
感じられ、内容もより厳しいものになっています。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2011-12-10 15:49:02
温暖なスペイン南部とは違う、寒冷で暗鬱な北部を舞台にした寡作の作家エリセの映像詩。
設定的には、「ミツバチのささやき」と同工異曲な感じだが、今回の少女は傍観者的役割で真の主人公は謎めいた父親だろう。「ミツバチ」ではフランケンシュタインの映画がキーポイントとして使われていたが、今回は1930年代頃と思しき架空の作品になっている。
アルカイネの陰影濃いキャメラによって描き出されるエリセの演出は、やはり芸術性が高く堪能させられたが、途中で父親のモノローグが入ったのは頂けない。あくまで少女の主観で貫き通すべきだろう。ラストも尻切れトンボな気がするな。
演技陣。オメロが貫禄の存在感でいい。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-11-24 15:28:41
エリセ1982年作。光と影。幻想の闇から浮かび上がる被写体。レンブラントの絵画のようだ。そして、これは耳に残る音の芸術でもある。父のバイク。父のステッキ。階段を弾むボール。ベッドの下から聞こえる母の声。父と母の言い争う声。ホテルでのノック。南へ発車する列車。父を呼ぶ切ない母の声。ダンスに興じた懐かしい音楽。内戦を挟んで分断した家族と青春。救いのない孤独感と寂寥感。それを淡々と美しく描き切った逸品だ。

うっかり、またレンタルしてしまった。何度見てもいいね。ミツバチよりコッチの方が好きだね。最近いい映画少なくなったから。ホントにね。父の孤独がヤッパリ沁みるのです。ポイント7点に上げます。こんなにきれいな映像はそうそうないよなぁ。
投稿者:has42120投稿日:2010-08-04 00:25:07
オメロ・アントヌッティ
投稿者:阿里不哥投稿日:2010-05-15 16:45:04
秀逸。超秀逸。
投稿者:uptail投稿日:2010-02-01 21:22:55
演出:10
演技:10
脚本:9
音響:10
投稿者:Bava44投稿日:2009-10-03 11:50:50
少女の持つオカルト的な傾向は現実世界を主観的に捉える事が出来る。この映画では、客観世界しか写し取ることが出来ないカメラの眼に対して、脚本と演出が少女の視点を含めながら作ってあるので、(子供の頃に)現実世界に存在していた異世界を見事に映画化することに成功している。
映画のもつ形式を上手く利用している主観的に見た現実という作品。彼女の眼には些細なことが大事件である。その繊細な視線で映画を見ることができるかどうかで作品の評価が決まると思う。

作品を構成する画面外の音の巧妙さと豊かな表現。新鮮味はないが完成度は凄く高い。
人間にとって幼年期が黄金時代であることを教えてくれる映画である。
投稿者:花男投稿日:2008-03-17 16:39:04
十何年ぶりに観ました。

見るにあたってストーリーの記憶はあやしげだったんですが、レストランでの父娘のシーンや主人公が家の前を自転車で走るシーンとか、いくつかのシーンは鮮明に脳裏に焼きついてました。もちろん画的なきれいさもちろんありますが、インパクトのある映像で印象に残るというよりは、登場人物の心理を巧みに表現し、観ている側の内部にじわじわと染み込んできて印象に残っているという感じです。
あらためて観ると、10年こちらも歳をとった分見方の重心が父親に多少寄ってしまったため思ったより新鮮に観ることができました。

教訓:挫折したナイーブな中年男は始末に負えません。
投稿者:ゴン投稿日:2006-01-05 21:47:40
小説「ナラタージュ」でこの作品が出ていたけど・・・。どうなの?
投稿者:マイカル投稿日:2006-01-01 02:17:37
個人的にはやっぱりラストは中途半端に思えて仕方なかった。丁度打ち切られた連載小説のような感じ。
そもそも、領収書、女優などの伏線をあまりにも残しすぎている。伏線を未回収のまま自己完結させてしまうのはやはり映画文法においてどうなのかと思う。
「2001年宇宙の旅」のラストとは明らかに異なるだろう。
エリセ監督に大した思い入れは無いが、残念に思っていると言うからには本作の完結編は是非とも作って欲しい。
投稿者:さち投稿日:2005-12-06 04:08:54
まあまあ
投稿者:parole投稿日:2004-05-27 02:01:48
実はこの映画は資金難により当初予定されていた後半部分が撮影されなかったらしいですね。
後半部分は原作にある通り、主人公が南へ向かい、父親のかつての恋人に会い、
その息子が自分と異父兄弟であることを知る・・・つまり自分は父親と、
その恋人との間に生まれたことを知るという物語だったようです。
しかし結果としてはEgiさんご指摘の通り、この後半部分が「隠された」ことのよって、
作品としての重みと隠すという統一感が成され、結果としては成功だったように感じます。

私は個人的にフォードの「捜索者」におけるイーサン(ジョン・ウェイン)の過去が、
徹底的に隠され最後まで明らかにされることがなかったことと通底しているように感じました。
もっとも、エリセはそこまでは意図していなかったとは思いますが・・・
投稿者:4531731投稿日:2002-02-16 00:08:18
 前作同様、人物が映画をきっかけに自分の内に秘められていたモノを目の当たりにする瞬間が描かれてる。あの親父がスクリーンで目撃したモノはファンタジーに侵食された過去の事実、思い出という名の幻想。
 幻想と分かっててもそれを追わずにはいられないという悲しさ。その力に抗えない恐ろしさ。それが娘の目を通して描かれる。こんなにも遠くまで来てしまったのかと実感する時、誰でもこうなるんだろうな。
 でも、この出来事は「理想の父親」というファンタジーから彼の娘(主人公)を現実に開眼させた言える。彼女がこのつらい事実を受け止めることが出来るか、或いは目をそらすか、が彼女が父親の人生を反復することになるかどーかの分かれ道ですね。映画は正にそこで終わるし、同時にそこから始まるってトコがなかなか面白いです。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-01-03 09:20:16
 まず、見せないという演出が最高に巧い。省略の巧さ。謎の提示の仕方。謎を
謎として突き放し、それでいてドラマの全体像を浮かび上がらせる見事さ。ここ
でのオーロール・クレメンの扱い方。祖父の扱い方。
 そして、ホテルのレストランでのシーン。このカットバックはどうだ。これこ
そ映画の王道をいく演出だ。これ程のカットバックは久しく忘れていたという気
がしてならない。現在の映画作家は皆どこかに置き忘れてきた演出だ、という気
がしてならない。
 エリセは一見、詩的で散文的な作風に見えるのだが、しかし、これ程説話的に
ねられた映画は無い。ラストもこれで良いと思う。南の風景を見せたかったのは
判るが、しかし、見せないことで、この映画を恐ろしい迄の厳格さに高めている。

 ファーストカットの朝の透明な空気。赤い毛糸。その下のベージュのカーペッ
トの質感。家事をする母親をつなげたシーンの幸福感。妙にマイナーなブルーム
ーンの歌声。初聖体拝受の日の父と娘が踊るワンシーン・ワンカット。エンエル
ムンド!もう麻薬的だ。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールヴィクトル・エリセ 
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