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春夏秋冬そして春(2003)

SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING

メディア映画
上映時間102分
製作国韓国/ドイツ
公開情報劇場公開(エスピーオー)
初公開年月2004/10/30
ジャンルドラマ
映倫R-15
人生はめぐる季節のごとく
どんな歓びも、どんな悲しみも
いつかは朽ちて…安らぎとなる。
春夏秋冬そして春 -無修正版- 【韓流Hit ! 】 [DVD]
参考価格:¥ 2,940
USED価格:¥ 5,900
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春夏秋冬そして春春夏秋冬そして春春夏秋冬そして春春夏秋冬そして春

【解説】
 心境著しい韓国映画界にあっても、もっとも世界的な注目を集める監督の一人、「悪い男」のキム・ギドク監督が、山奥の湖の湖面に佇む小さな寺を舞台に、ひとりの男の波乱に富んだ人生を5つのエピソードで語った美しく静謐なドラマ。監督のこれまでの作風からは一変し、自然の四季に重ね合わせた人の一生を、耽美的な映像で情感豊かに綴る。
 春――深い山間の自然に囲まれた湖に浮かぶ小さな寺。幼子と老僧が静かに暮らしていた。無邪気な幼子は、いたずら心から小さな生き物を殺めてしまう…。夏――幼子は17歳に成長し、寺に養生にやってきた同い年の少女に恋をする…。秋――寺を出奔した男が、十数年ぶりに帰ってくる。妻の裏切りに我を忘れ、怒りを抑えきれない男に、老僧は心を静めるよう諭す…。冬――中年となり、再び寺に戻ってきた男。そこに老僧の姿はもうない。男は荒廃した寺でひとり心身の鍛練に励む…。季節は移ろい、寺にふたたび春がめぐってくる…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1181 7.36
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2012-01-24 15:27:56
パンソリと般若心経。染み入る韓国古典の世界。僕にとっては韓国映画最高作と思うあの「西便制」は見る人に"煩"を問いかけた。この映画は湖中の小さな仏殿と変わる四季を実に静かな語り口で淡々と写す。その作中に悟りきれない人間の欲と業、そして輪廻の無常を説いた。いまの日本ではここまで仏の教えに対峙する事は少なくなった。端正で緻密な脚本、深い宗教観を現した演出共に素晴らしいと思う。昨今新世代の躍進目立つ韓国映画界に、こういう伝統文化をしっかり受け継ぐ人がいたことが嬉しい。昨今自分に合う映画が少なくなっているので、こういう至って地味で内省自問型の作品は大歓迎だ。
投稿者:TNO投稿日:2010-01-23 18:34:37
深い山中の美しい池の中の浮御堂。この限られた舞台で、人間模様が繰り広げられる。登場人物は、赤ん坊を含めてもわずか11人。盛り込む内容を大胆に切り捨てた。(この老僧達は、近隣の人々のお布施で生きているに違いないし、実際に老僧が、お布施らしき食料を背に浮御堂に帰ってくる描写もあるが、日常の生活についての描写は、ほとんどない。)その代わり、季節の移ろいや犬、猫、鶏、魚、蛙、蛇といった動物達まで総動員して物語に組み立てている。老僧の超能力もさりげなく見せる。韓国の寺院の現実にどれほど近いかは、よくわからないが、大胆に監督独自の創作を組み込んだお伽噺であると見た。この映画のエッスェンスは、老僧を演じるオ・ヨンスの演技と、自然美に集約されるだろう。こういう少なくとも表面上東洋のテイストに貫かれた作品は、多くの欧米人にとって、イチコロだったであろう。キム・ギドク監督の、これ以前の作品は、かなり傾向が違うようなので、観てみたいと思った。
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-08-06 15:47:51
【ネタバレ注意】

キム・ギドク監督作品については初心者なので、あくまで作品の個人的感想に留まるのだが、率直にいうと、ひきだしは多いが、少々寓話的に過ぎる作品、といったところか。
つまるところ、美しい池に「浮かぶ」寺院という発想がこの映画の全てですらある。

外界から隔絶された池。寺院に向かうには、わざわざ門を通り抜けなくてはならない。寺院の中の扉とも共通する、寓意的存在としての「扉」は、此岸と彼岸とを隔絶する。
この絶対的孤立は、船上で生活する少女と老人を描いた後年の『弓』(05年)とも共通する。外界から来た者がその孤立した生活を乱すわけだが、ここでは戒律という、より宗教的な呪縛がのしかかる。

「春」。幼い僧(キム・ジョンホ)は、魚や蛙、蛇に石をくくりつけ、いじめて喜んでいた。それを見た師匠の僧(オ・ヨンス)は、小僧の体に石をくくりつけ、「もし一匹でも命をなくしていれば、お前は一生心に石を抱えることになる」と宣言する。魚と蛇が死んでいたのだが、僧が抱えることになる「業」がここで暗示される。
「夏」。若者となった僧(ソ・ジェギョン)は、病を癒やすためにやって来た若い娘(ハ・ヨジン)と交わり、老僧に別れるよう言い渡される。「欲望は執着を生み、執着は殺意を生む」と老僧はいうのだが、それじゃまるで外界は殺戮が当たり前みたいじゃん(苦笑)。
娘を追っていった若い僧。なぜ破門されない?(苦笑)。

「秋」。10年後、案の定(?)女を殺してしまった僧は、池に浮かぶ寺院に舞い戻り、自殺しようと目、鼻、口を「閉」と記した紙で覆い、自殺を図る。老僧は「自らを殺めてはならん」と諭し、床にネコの尻尾で書いた般若心経をナイフで彫らせるのだ。「心を鎮めるため」だといって。
正直いってこの辺りはよくわからない。経をナイフで彫ること、それを彩色すること…写経の意味があるのか?仏教性らしき雰囲気はあるのだが、ここでの意味合いが私にはさっぱり?
何より、ネコの尻尾を筆代わりにするその神経がよくわからん(爆)。
これがまたよく書けるのだ(苦笑)。ネコにとっちゃ大きな迷惑。生き物を大切にしようよ、まったく。
若い僧が連行されたあと、老僧は、若い僧と同じ方法で感覚器官を塞ぎ、船の上で焼身する。自らの教えが行き届かなかったことを嘆いての死なのか…。

「冬」。刑期を終え?再び帰ってきた僧(キム・ギドク監督自身が演じる)。凍りついた池で上半身裸で拳法を練習し、修行にいそしむ男。うーむ。なぜ拳法を始めるのだ。わからん。
そこに顔を覆った女が赤ん坊を捨てに来る。女は氷の穴に落ち込んでしまう。引き上げた女の顔を見た僧は、菩薩像を腕に抱え、石を体にくくりつけて山を登り始める…。

台詞を徹底して排除したこの作品。
ロケ地の周王山(チュワンサン)国立公園の注山池(チュサンチ)の四季の装いがとても美しい。ちなみに周王山はソウルから南東に高速バスで4時間余り。
周辺には古刹がいくつも点在するらしい(作品内の池に浮かぶ寺院はセットなので、今はない)。
何やら仏教的な意味合いが込められているようではあるが、浅学な私にはよく理解できなかった、というのが正直なところ。映画空間は素晴らしいのだが、どうも「寓話」臭さが強すぎるし、どうも描かれているのも結局「仏教的世界」ではないのではないか。拳法のシーンなど必要性が全く理解できない。

映像の美しさは認めるが、今ひとつ私には伝わってこなかった。残念。

投稿者:hendrix投稿日:2006-10-22 23:42:00
ギドクの作品群で最高の完成度を誇る。シンプルかつ美しく忘れがたい。
だから1シーンも見逃せない。ギドクが独自の作家性を伸ばすため完成度を放棄してまで、暴力やSEXなどを描いてきたが、本作はそのようなテーマでもないし空気感もちがう。非常に画面が落ち着いていて、すべての出来事(悪いことも)を浄化している気がする。時間がどんどん過ぎていていく中でも独自の空間を保ちながら進んでいく演出は脱帽。それと民謡みたいな音楽もマッチしていて忘れがたい(多少うるさいが)

ただ疑問点もあるが・・・例えば石を巻きつけた小魚・蛙・蛇を探し当てるのが速すぎる(どうでもいいことだが)あと主人公の顔が変わりすぎです(最後のおっさんはギドク監督本人です)それに秋・冬編で完成度を幾分か落としている。主人公が荒々しくて・感情が高ぶりすぎだ。その結果少々ストーリーも荒削りになってしまった。ギドクの作品には「訪問者」(うつせみ・魚と寝た女・悪い女・春夏秋冬)と「警察官」(サマリア・魚と寝た女・悪い女・春夏秋冬)と「容疑者」(サマリア・魚と寝た女・春夏秋冬)が良く出てくる。あと自殺も多いね。

外国の映画と自分の映画を所々参考(コピー)にしながら、ほとんど同じセットや設定を愛する。ギドクはデジャブ的な感覚を愛するゆえ、撮る場所を「固定」「指定」する(本作は湖)個人的にギドクのSEXシーンは酷いと言うか見せ方が下手糞。いつもワンパターン。彼のマスターピースを見れる日が来るだろうか・・・ 5.5点 
投稿者:てつやの爆談放送投稿日:2006-02-05 11:29:09
皆さんの点数が思ったより少なかったのは難しい内容で理解がしにくかったのであろう。映画に求めるものの幅広さが欲しい・・・
本作品はアジア映画の秀作で、久々に台詞の少ない(字幕を読まなくてもいい)映画を観た。
国立公園にセットを組むといった大胆な発想と四季のロケが良い。
75点をつけた。http://jf3mxu.g-7.ne.jp/ba9dan/
投稿者:axbxcx投稿日:2005-07-10 01:23:25
【ネタバレ注意】

画面、風景が素晴らしかった。 脚本もよかったし、春夏秋まではドキッとするような場面が何度もあった。 けれど、冬は私にはイマイチだった。 急に顔も人相も変わってしまうし、演歌とも民謡ともつかないようなドンドット、ドンドットという音楽になってしまうし、おっとっとと思ったというのが正直なところ。

投稿者:投稿日:2005-06-11 03:30:32
【ネタバレ注意】

 同一人物が主人公だとは思わなかった。「春」、「夏」で、幼子が青年に成長したことはわかったが、「秋」、「冬」は登場人物の顔が違うじゃないか!同一人物だということで、やっと話が飲み込めてくる。何の予備知識もなく見て、同一人物だと分る人がどれくらいいるんだろうか。

  「秋」で老僧は自殺するが、何故か。あれは「尊厳死」なのだろうか。仏教では自殺は許されるのか。

 この作品は、監督自身の半生を振り返ったものなのだろうか。「冬」では監督自身が出演しているし。

 「夏」に出てくる女は私の好みだった。やはり、女の好みは私と共通するようだ。

 監督は、武道の心得があるようである。型の練習でジャンプするところなど、アクション俳優のようでもある。芸術家タイプなのに肉体派である人というのは、そんなにいないのではないか。三島由紀夫ぐらいか。でも、彼とは正反対のタイプだろう。

 監督の作品を見るのはこれで3作目になる。「悪い女」、「悪い男」に比べて抽象性が高く、インパクトは今ひとつであるが、作風の変化自体は私にとってスリリングである。

投稿者:篭瀬山投稿日:2005-04-30 01:31:05
時代設定がいつなのか、どれくらいの年月が過ぎたのか、冬に登場した男は何者で、何をしているのか、和尚はいつの間に超能力を身につけたのか等々、分らない点が多々あり、もったいぶった話に思えるが、そういった点も含め、ありがたい坊さんからありがたい説法を聞いたみたいな感謝の念が湧いた。ご利益が期待できるとか霊験あらたかとは違うが、神妙な気持ちになる。山間僻地の自然とがっぷり四つに組んだスタッフの仕事ぶりにも驚嘆する。7
投稿者:お気楽極楽投稿日:2004-12-14 11:14:12
「魚と寝る女」「悪い男」の監督が、一転して…のような感覚が韓国でもあり、本作の評価にも賛否あったようですが、「オールドボーイ」をしりぞけて、韓国の映画賞を取ったとのこと。
小生の感想として、監督の人間を見るまなざしは以前の作と変化はないと思います。主人公がお堂を出て行ってる間には、どぎつい男女の話が隠れているはず。
東洋的神秘感にゆえに(意味のあるようなないような扉がいいですね)、欧米で受ける要素があるような。
小生の観るかぎりでは、韓国映画における仏教僧は女犯はじめ破戒僧として描かれることが多い。同じくらいの信徒がいるはずのキリスト教の聖職者が堕落する話は思いつかない。疑問です。
投稿者:堕落者投稿日:2004-11-08 23:57:16
人生を四季の移り変わりによって象徴し,体現した仏教的世界観が秀逸。輪廻は廻る廻るという高度な皮肉と悲しみの両立,仏教は媒体に過ぎない。センスが良いですな。身を洗われる思いである。この作品を観て,高林陽一の『餓鬼草紙』を思い出したんだが,物語の静謐な流れを破壊する,最後の騒々しい音楽だけは野暮だろう。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ インターナショナル(非ヨーロッパ)作品賞キム・ギドク 
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