村の写真集(2003)
【クレジット】
【解説】 徳島の美しい自然をバックに、父と息子が心の葛藤を通して次第に互いを理解していく姿をノスタルジックなタッチで描いたご感動ドラマ。ダムに沈む村を記録に留めるため、写真屋を営む父親とその息子が村の写真集製作を依頼され、2人は家々を巡り写真を撮り始めるが…。監督は「絵里に首ったけ」の三原光尋。出演は藤竜也と海東健。 徳島県の山あいに広がるとある村、花谷村。美しい自然が残るこの村がダムに沈もうとしていた。村の役場では、花谷村の素晴らしさを後世に残すため、村のすべての家族を写真に収めることを決め、その大任を村の写真屋、高橋研一に託す。研一はその仕事を引き受けるに当たって、東京で写真家を目指す息子、孝を呼び戻し、助手につける。あまり親密でない父のこの行動に戸惑いを覚える孝。それでも2人は、険しい山道を歩き、一軒一軒訪ねて回り写真を撮り続ける。黙々と仕事をこなす父の背中を見ているうちに、孝の気持ちに少しずつ変化が生まれてくる。 <allcinema> 【ウェブリンク】 【ユーザー評価】
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撮影開始より先にロケ地に入り、村人とすっかり仲良くなっていたという藤竜也が頑固な写真館主高橋研一役を巧演。息子・孝を演じた海東健も、少々葛藤不足ではあるが頑張っている。
何もない徳島の山間を舞台にした喪われつつある田舎と家族の幻想。
田舎は田舎で生きやすいとは決していえないが、美しい山の緑がとにかく印象的。ある年齢に達して初めていろいろ受けとめられる作品だと思う。
映画のテーマとしてはすばらしい内容ですが、作品としての完成度はイマイチかなと感じました。私がこの映画を撮るならば、バンコク行きのシーンはカットします。ダム絶対反対もあえて描きません。一方で徳島の山々の自然の美しさ、色彩をもっともっと画面に盛り込むと思います。真っ青な澄んだ空を、清流を、木々の美しさを、四季の変化を、山村の人々の生活を。そして、何よりも一番描きたいのは「家族」です。息子と姉の都会生活の疎外感をもっと描きたいです。都会の生活に埋没してしまっている姿も必要でしょう。この映画で一番気になったのが「寡黙な父」を描いたつもりが「偏屈な父」になっていたように感じたことです。確かに携帯電話に対する息子の無神経さを表現することは必要でしょうが、父親の反応も行き過ぎです。もっと静かに描いてもいいのではないでしょうか。誠実に仕事を進めていく父親の姿、ちょっとしたしぐさを通して村人との絆を表現する。「山の郵便配達」にはそんな場面がふんだんに描かれていたように思います。市役所の職員をはじめ村人の描き方もオーバーアクションが目立ち、鼻につきます。山本のおばあちゃんが一番の名演でした。自然に手を合わせてしまう姿は、まさに婆ちゃんの姿そのものでした。
家族4人の心を描ききることによって、徳島の自然の美しさを描くことによって、この映画はもっとすばらしい作品になったのではないでしょうか。
歌を口ずさみ、皆が心穏やかにその歌声に耳を傾けていました。
その時、
息子の携帯電話が高々とおばあちゃんの歌を遮るように鳴りました。
息子は、何の躊躇も悪びれもせず目の前でその電話に出ました。
この無神経さに父は腹を立て、無言で息子に襲いかかりその場で殴り倒しました。
意味がわからない息子は父に抵抗します。。
ボクはこのシーンが何よりも好きでした★
父が40歳そこそこになってようやく納得のいく写真が撮れたその理由、
レンズを通して見てきたもの、風景、空気、そして「人間」への熱い想い、
父親が一番息子にわかってほしい、みてほしい、気づいてほしい、感じてほしい、
全部が詰まった愛情の形だったと思うと、泣けてくるようです。
素晴らしいシネマだと思います。
http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/