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誰も知らない(2004)

NOBODY KNOWS

メディア映画
上映時間141分
製作国日本
公開情報劇場公開(シネカノン)
初公開年月2004/08/07
ジャンルドラマ
生きているのは、おとなだけですか
誰も知らない [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 2,386
USED価格:¥ 972
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【クレジット】
監督:是枝裕和
プロデューサー:是枝裕和
脚本:是枝裕和
撮影:山崎裕
美術:磯見俊裕
編集:是枝裕和
音楽:ゴンチチ
出演:柳楽優弥
北浦愛京子
木村飛影
清水萌々子ゆき
韓英恵紗希
YOU福島けい子
串田和美大家・吉永忠志
岡元夕紀子大家の妻・吉永江理子
平泉成コンビニの店長・中延司
加瀬亮コンビニの店員・広山 潤
タテタカココンビニの店員・宮嶋さなえ
木村祐一タクシーの運転手・杉原
遠藤憲一パチンコ屋の店員・京橋
寺島進少年野球の監督
【解説】
 「ワンダフルライフ」「ディスタンス」の是枝裕和監督が、1988年に実際に起きた事件をモチーフに映画化した人間ドラマ。母親に置き去りにされた4人の子供たちが、大人たちに知られることなく、兄妹たちだけで生きていく姿を丁寧な筆致で描く。2004年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、長男役の柳楽優弥が日本人初となる男優賞をカンヌ史上最年少で受賞し大きな話題となる。
 とある2DKのアパートに引っ越してきた母けい子と4人の子供たち。しかし追い出されるのを恐れるけい子は、自分と12歳の長男・明だけの2人暮らしと大家に嘘をついていた。けい子は子供たちにも近所にバレないようにと言い聞かせる。兄妹たちは父親がみな別々で、学校に通ったこともない。けい子がデパートで働き、明が母親代わりとなって家事をし、兄妹の面倒を見ていた。それでも家族5人、それなりに幸せな日々を送っていた。そんなある日、新しい男ができたけい子は、わずかな現金を残して突然家を出ていってしまうのだった…。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:ピースケ投稿日:2013-10-29 00:26:07
実際はもっと酷い事件だったけど、
そういう事が起こっているんだと知るきっかけにはなる映画だと思う。
投稿者:こじか投稿日:2011-02-28 01:17:29
いつも事前情報排除で観るので面食らいました。静かにして強烈な一編。カンヌ主演男優賞と言う話題性も、この作品の寿命と鑑賞を延ばしてくれる、とても有り難い泊(はく)を与えてくれたと思います。
そして監督:是枝裕和とスタッフの皆さまによる忍耐力=子ども演出に脱帽驚愕。ため息混じりに素晴らしいです。話題を掻っ攫(さら)った柳楽優弥や”妹役”の北浦愛(京子役)、清水萌々子(ゆき役)もいいのですが、特に茂役の木村飛影。彼へ施された演出と彼自身の演技が、この作品の質を決定付けたんじゃないでしょうか。まるでドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティ。物語を含め最初から最後まで画面全てに見入りました。
投稿者:パピヨン投稿日:2010-06-25 14:30:07
悲惨で、後味の悪い映画でした。
子供達が悲惨な目に会う映画にも、存在意義がある映画もありますが、この映画は、一体何を伝えたかったのか、ハッキリせず、ただ徒に悲惨さだけが心に残る無意味な映画だと感じました。

母親の身勝手さを伝えたかったのでしょうか?
子供たちだけで生きて行くけなげさを伝えたかったのでしょうか?
この様な現実が実際に存在したことを伝えたかったのでしょうか?
どこに焦点を当てているのか良く分かりません。

この映画は実際に起こった事件(この映画よりもっと酷く残酷な事件)をベースにしているとの事ですが、もし、事件の実態を伝えたかったのなら、むしろ、ドキュメンタリータッチで、実際はもっと悲惨だった事実を、事実に即してありのまま描いたほうが、事件のおぞましさと人間世界の不条理さを伝えられ、観客の心を打ったものと思います。
むしろ、ドキュメンタリー作品の方が、観客はそこから自由に多面的に色々学ぶものがあるものです。

事実をベースにしながらもフィクションとして作るなら、やはり、その事実から監督自身が触発され学んだメッセージを伝えられる作品にすべきではないかと思います。

その意味で、中途半端な作品だったために、感銘は得られず、むしろ後味の悪さだけが残る作品になってしまっていると感じました。

ただ、子供達の演技は、とても自然で、素晴らしかったと思います。
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-23 13:31:35
 実際に起こった悲惨な事件「西巣鴨子供4人置き去り事件」。これに材を採り、一本の映画にした是枝裕和。非常に意義ある仕事で、カンヌ映画祭に出品は肯けます。体力のある時にご覧になってみてはいががでしょうhttp://mototencho.web.fc2.com/2006/hanayori.html#nobodyknows
投稿者:さち投稿日:2010-02-18 05:54:35
すばらしい
投稿者:hamapei投稿日:2009-03-22 15:16:28
【ネタバレ注意】

子供は、親がなくては生きていけない。
どんなにしっかりしたように見える子供でも、大人の庇護の下でなければ
「生きる」という最も根源的な活動ですら、ままならなくなるのである。
しかもそれは、非常に危ういバランスの上に成り立っている。
もし親が病気になったら?事故にあったら?いなくなってしまったら…?

私はこの映画を見て、家族の大切さを再確認した。
「どこかに話したら、4人でいられなくなるから」。
明の言葉に、大人の都合だけで物事を判断していた自分に気がつかされた。
どんな悲惨な環境でも、4人でいられることが、彼らの幸せであったのである。
たとえそれが、ほんの刹那の幸福であっても…。

子供は親が帰らぬことを知りながら、
それでも「家族」であることを守り続けた。
あまりにも切ない矛盾。

当たり前の存在だと思っていた「家族」について、
もう一度、その尊さを見つめ直してみたいと思いました。

淡々とした語り口ながらも、
140分引き込まれ続ける作品。

投稿者:だやちゃん投稿日:2008-05-14 07:52:43
ドキュメンタリー映画かこれは。とことん胸を打つ作品。何度も何度も怒りと悲しみにもまれました。こんなことが(現実はこれよりもっと酷かったようだけど)実際に起きているという事実に驚愕せざるを得ない。
監督が伝えたいことがはっきりと形になって私たちに伝わってきたし、2時間20分、全く飽きずに入り込めるのは感動ものだと思う。
子供って正直だから、演技ってなるとまさに棒読みになりがちだけど、おそらくセリフじゃないんでしょう。4人とも素晴らしい!!個人的にはシゲルちゃんが心のツボにぴったりおさまりました。私、子供って好きじゃないんですけど、いつの間にか彼ら達がものすごく愛おしくなって抱きしめたくてたまらなくなりました。本当は10のところ、ハッピーエンドでなく寂しい終わり方なので★9個。
投稿者:マーク・レスター投稿日:2008-04-23 00:26:51
【ネタバレ注意】

「 事実 と 映画 は 違って いたのだ。」



このことを念頭にこの映画のレビューを書きたいと思った。

なぜなら、他の方のレビューを俯瞰すると、この映画の題材となった 「巣鴨子供置き去り事件」 に対する感想に終始しているように思えてしまったからです。
もし、この映画ではなく、「巣鴨子供置き去り事件」についてのコメントをするのであれば、映画とこの事件との相違を認識した上で論じるべきだと感じたのです。


   その 違い とは、


長男14歳 長女7歳 次女3歳 三女が2歳。 男の子は長男だけという孤立した子供の構成で、その中に2歳と3歳の幼児が2人もいたこと。しかも長女はまだたったの7才で、長男の相談相手にもならない存在あった、という事実。
母親40歳は売春や窃盗での逮捕歴もあった人間で、子供を捨てて56歳愛人のマンションで生活をしていたという事実。
そして、子供たちの発見現場には 白骨化した乳児の死体 (自宅で死亡した子供ー生きていれば4歳としている)  もスーツケースに隠されていたという猟奇的な事実。
そして映画では5歳の末娘の死因が椅子から転落した事故死とされていたのに反し、実際は2歳の末娘を 長男14歳と長男の友人2人がなぶり殺しにした上に、そいつらと秩父の雑木林に捨てた、という驚愕の事実。 (長男の友人によって押入れから何回も落とされたことが死因とされている。)

そう。事実は映画なんかよりも重く、辛く、陰惨なものであったのだ。だから事実よりも不当に、軽減されてしまった母親の罪や、美化されてしまった長男の行いについて、この映画で得られる情報だけで語ろうなんてことは僕は思わない。
何故なら、事実は映画なんかよりも、比較にならないほど酷かったのですから。

だから、純粋にこの映画についてのレビューを書きたいと強く思った。事件についてではなく、この事件に触発されて監督が表現したいと思った世界に目を向けようと思ったのです。


 第一条 母親は紳士売り場で働いて、お金を家族の口座に振り込むこと

 第二条 母親は 1ヶ月ぐらいは外泊しても良いが、最終的には家庭 に戻ってくること

 第三条 住居の契約は 母親と長男の二人住まいとし、他の者は存在していないこと
          にすること

 第四条 存在しないとされた者は、決して外に出ないこと

 第五条 なんびとも 学校へは通わないこと



以上のような憲法があの家庭には存在し、永い間、遵守されていたようなのです。

憲法の制定者にしてカリスマ元首たる母親が失踪するという一方的な憲法違反によって “国家”  否、あの家庭が変容していくさまに大いに興味を覚えました。

“国王の亡命” を期に次男が禁じられていたバルコニーに降り立ち、次女の末娘が、帰ってきやしない母親を迎えに行くために駅まで外出していく。
頑なに守り通してきた 「決して外に出ないこと」 を、いとも簡単に破り始め

                          (第一次 鎖国の解除)


その後、長男が同年代の友人を作り、あろうことか家に呼び込む

                           (黒船来航による鎖国政策の崩壊)


未納による電気、水道等のインフラの遮断   (国内資源の涸欠)

それによる公園への侵略行為へと、国土は荒れ、人心も荒廃していくのです。
そして映画には描かれてはいなかったが、最終的には“国連” の介入を許すことになるわけです。

このような “憲法違反” によってこの家庭のありようが変わることは明らかではあるのですが、映画が進行していくうちに上記のような“国王の亡命”はこの映画にとっての進行上の発端でしかなく、あのコミュニティを変えることになるもう一つの要因こそが、この映画が語りたいとしている本当のテーマなのではないかと思えてきたのです。 それが


    “ 成長 ” 。


子供たちの “成長” というものがこの歪んだ国家を瓦解させる、


   「緩慢 な 時限爆弾」


であったと感じました。
それは“母親の失踪”という劇的なことが無くとも、あのコミュニティは変容するべくして変容していったのだと思ったのです。


↓ 制限文字数で語り切れず。完成版はこちらまで。

http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-16.html



http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-16.html

投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2007-12-08 11:58:12
最近の日本の監督って音楽を使うのが下手だよなあ。ラスト近くに流れてくる「歌」でげっそり。なんですかあれは、象徴ですか? 要約ですか? 『半落ち』の最後の「歌」もひどかったが、ほとんどあれと同じセンスだな。
そういうあいまいさっていうか、いい加減さっていうか、気分主義っていうか、映像にも表れてますね。ツメが甘いっていうかさ。でも、こういうのが受けるんだろうねえ。国籍系の差別話の匂わせ方も気色悪い。

しかし、事実とフィクション、真実と事実、このあたりを混同している人たちが多いですね。ある意味、幸せなのかもしれない。だまされやすいから、そういうのって。
投稿者:バフ投稿日:2007-05-02 08:52:54
過酷な現実を、むしろ軽く淡々と描いてあるのに、なぜか泣いてしまった。関係ないのに、わが身のあり様をしみじみ考えさせられた。 大勢の人が回りにいるのに「誰もしらない」。 都会の中に透明人間として生きる恐怖が伝わってくる。 子供たちのくったくのない孤独感は、程度の差こそあれ誰もが知っていることではないだろうか。 結末は納得できにくいが、やはりすごい映画ができたと思う。 しかし、もう一度見る勇気は沸いてこない。  
投稿者:ドミニク投稿日:2007-03-25 05:16:41
こういうテーマの映画に情熱を注ぐ人たちがいることに敬意を表したい。笑っているのか、苦しんでいるのか、分からないような柳楽の不思議な演技を引き出した是枝監督のねばり強さがミラクルを生んだと思う。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-02-27 09:24:25
【ネタバレ注意】

2時間21分を殆ど飽きさせないで観られたので、その点は監督の演出力にお見事と言いたくなった。ただあの兄弟達があのまま生きて行くのはあり得ないし、妹が死ぬのにも説得力が無い。行政に見つかるというオチを拒否した為に、却って納得行かない終わり方になってしまった。
それとは別に、この映画に何の賞もあげない日本アカデミー賞はホントに腐ってるな。武みたいに他の映画人も無視すればいいのに。

投稿者:織田秀吉投稿日:2007-01-28 01:18:01
この映画は、あまりのリアルな演出ですぐこの映画の世界に入り込む事ができた。是枝監督は本当にスゴいと思った。そして、YOUの自由奔放すぎる母親役はまさに適役だと思った! 多分、他の女優だったら、あの奔放さは表現できなかったと思う! でも、本当にあの4人の子供たちの扱いを見てると自分の半生とフラッシュバックでよみがえってきて、涙が止まらなかった。
投稿者:トウショウファルコ投稿日:2007-01-13 11:38:42
疲れる映画だということは想像していた。画面が貧相だし・・・しかし先入観なしの観賞で
トランクの中身に驚かされてしまった。それから居た堪れないハラハラ感を味わうことに
なる。この子供達のひずみ・遅れはどうなってしまうのかとか、物語の進行と共に違う感情が
湧き上がってくる。

大人の破滅・刹那はいくらでもありそうだが、子供の破滅をここまで描けたことに驚きを
隠せない。『火垂るの墓』なども残酷でありながら、アニメだから匂いまでは感じはしない。
すさんでいく生活臭、子供の汗臭さは慢性的でツーンくるものさえ感じさせる。

ここまで周りが気が付かないものなのか、放っておけるものなのかは別にして、貧窮する
特異さに、今の世では考えられないギャップも感じさせるのである。

何ヶ月も置き去りの閉じこもりの生活の実感を見事に描いている。子供達のリアリティに
驚き、執拗な粘りに「もう終わらせてくれ!」と心に叫んだ。

しかし・・・この終わり方はなんなんだ?
これは絶対に観客に委ねる終わらせ方をするような作品ではない。
見ている者を安心させて終わらせる映画だと思う。

終わり方だけで
衝撃的な力作になったか、観るんじゃなかった問題作になるかが違ってくる。
救いの手を差し伸べたいが、救いようのないものになってしまったのだ。
疲れきって憤慨する映画だが、観てみてもいいかもしれない作品ではある。

オマケなしなので点数は低いが、強烈なインパクトがあった。 


投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2006-11-17 21:18:24
【ネタバレ注意】

 子供達4人が皆すこぶる映画的な面構えの持ち主で、4人が揃う冒頭の時点で私はこの映画に「現実らしさ」を感じなくなってしまった。映画には所謂リアリティなんて全く不要なわけだが、この映画は見事に狡猾に「現実らしさ」を装ったファンタジー映画だ。

 誰か一人の死という結末はもう完全に予定調和的だ。しかし、子供を育てた経験のある者なら、いやそんな経験が無くても殆どの観客はもっともっと悲惨なプロット展開を予想するのではないか。正直に云うと中盤で「『『火垂るの墓』の現代版だ」と早合点してしまった私には徹底して「泣かせ」を回避した画面はある意味肩透かしだった。この状況であればもっとずっと悲惨な危機的画面を用意し、それをお得意のドキュメンタリータッチで突き放して撮ることで観客の心を揺すぶることも可能だろうが、敢えて回避する選択が行われている。こういう部分でもこの映画は実に狡猾に「現実らしさ」を装っていると思う。いかにも古い映画にありがちな劇的な要素を排除しながらも、実は全編に亘って周到に計算された非現実的な構成を持っている。それは劇的でないことが現代では劇的である、非日常である)というアイロニーもあるが、それ以上に作り手がほしいままにプロットを切り取った、演出を施したという作り物臭さを感じさせる。周囲の「知っていた」人たちが何も行動を起こさない、ということ自体、それが事実に基づいているかどうかなんてこととは関係なく映画として随分と作り物臭さを感じさせるじゃないか。或いは後半の次男・茂の行動がたまらなくスリリングで目が離せなくなる演出なんて「してやられた」という感じだ。

 これは決して現代版『火垂るの墓』ではない。『火垂るの墓』が語り口の上でファンタジーであったが、その実多分にリアルな映画であったのに対して、本作は、語り口は「現実らしさ」を装うが、その実純然たるファンタジー映画である。ファンタジーであるという意味において帰結の甘さは納得できるが、徹底的に打ちのめされる爽快感はない。http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449

投稿者:bond投稿日:2006-11-03 18:07:22
どこまでが真実なのか。細かい部分の描写が良く描かれている、長男長女の健気さが観ていて辛い。いい映画といえるでしょう。
投稿者:マイカル投稿日:2006-09-01 11:53:02
ファンタジーで「現実はこうであってほしい」というメッセージを込めたり、ノンフィクションで「これが現実だ」というのはわかるし、ノンフィクションをファンタジーにして「こうあってほしいけど現実はこうだ」というのもまだわかる。
だけど、あの悲惨な事件をここまで美化しておいて「これはノンフィクションです」みたいな作りにしてあるところに怒りを覚える(この事件を知らない人も多いはず)。
美化するぐらいならいっそのことフィクションでやればいいのに。
柳楽優弥の演技力とかは評価すべきなのだろうけど、実際の長男を知るものとしてはどうしても冷静に見ていられない。
こんな怒りを覚えたのは「火垂るの墓」以来。
投稿者:yuyubuta投稿日:2006-03-22 10:53:46
映画作品として評価はどうなのか、私には複雑な思いがあって何ともいいがたいです。この映画を観たのは自分にも似たような経験があったからで他の人たちのように所詮、映画だし・・・とは思えません。でも、このような映画が話題になる事で虐待に対する関心が高まるのは子供たちの将来のためにはなると思いたいです。この映画はフィクションであってフィクションではないのです。子供はたくましい?そんな単純な問題では・・・。どんな状況であっても子供達の生きようとする姿に胸が詰まりました。でも生きるってそういうことですよね。
投稿者:しげまる投稿日:2006-03-21 08:23:45
 子供たちの生活が淡々と描かれます。子供たちに涙する映画ではなく、子供たちを慈しむ映画と感じました。彼らを何とかしてあげたいという激情ではなく、彼らを守ってあげたいと思う穏やかな心がわいてきます。彼らの笑顔は救いです。もっともっとあの笑顔をさせてあげたいと思います。子供って、大人の嫌なことをたくさんする悪魔だけど、些細なことに幸せを感じ満面の笑みを浮かべてくれる天使でもあります。子供たちの笑顔のために自分のできることをやっていこうと思います。

 YOUははまり役でした。「私が幸せになっちゃいけないの!」と叫ぶ姿はまるで子供。彼女のしたことは、明らかに悪いことなんだけど、ただの悪者にならなかったのは、彼女の大人になりきれない子供っぽさがはまっていたからでしょう。

 そして、なんといっても子供たちの演技が自然でかわいらしかったこと!
http://sigemaru.mydns.jp/
投稿者:寿鵜斗投稿日:2006-03-03 16:36:50
 大変シンプルに現実の歪みを表していますが、日本映画の悪い部分を立派に受け継いでいるのか、単調が目立ちます。だけどやっぱり、歪んだテーマがシンプルに流れる感が興味を引くので、これを僕の中では普通レベルと設定させて頂きます。http://ameblo.jp/juutokii/
投稿者:長春投稿日:2006-02-25 10:15:39
私にはつまらなかった。早く終わってくれないかと思った。親に捨てられた兄弟の境遇だが、ああそうかとは思うものの、共感できなかった。
カンヌ国際映画祭で受賞した「美しき諍い女」もつまらなく、その結末には呆れた。本作も「美しき諍い女」も娯楽性が無いことと、ちゃんとは作ってあることで、問題作、名作に見えてしまう。寝ながら見れば、名作を見たんだなと思い込むんじゃないか。
投稿者:junjun170投稿日:2006-01-29 15:57:10
自分が想像していた内容とあまりにも違いすぎて、見終わった後しばらく呆然としてしまった。大人の身勝手さ、子供たちの純粋さ、そして世の無常さ・・・私にはあまりにも悲しすぎました。沸き起ってきた感情としては子供をもっと大切にしようと思いました。
投稿者:純三投稿日:2005-09-05 22:58:12
映画が終わった後、映画館にいる客たち、誰も席を立とうとしませんでした。そんな作品、そうありませんよ。
投稿者:型作投稿日:2005-08-30 15:06:22
 僕の感想は映画としては普通レベルの面白さでした。「別にこれより他にカンヌに出せるレベルの邦画もあるやろ」って感じでした。まぁそれは「映画」という娯楽作品としてみた場合であって、これを一種の前衛映画(とかくときこえが悪くなるが…)としてみたときかなり完成度は高いし、そしてカンヌに出してふさわしい良い作品といえるんじゃないでしょうか。なんとなく伝えたいこともわかるし、それでいて説教クサイ演出もされていないし、なんといっても重い。こういうメッセージ性のある映画にはやっぱり重さが必要でしょ。観てる人がちゃんと「こうゆうことがあったんかぁ」て心の中に残すような印象的な重い映画になってないとダメなような気がするんですよね。で、その「重さ」がかなりうまく描かれていたような気がします。それでいてみていて苦しくなるような作品じゃなかったしね。
 僕は演技のうまいへたがあんまりわかんないので主演の人(名前忘れました)の演技がそんなに素晴らしかったかどうかもわかんないのですが、多分素晴らしいんでしょう。僕としては途中にちらちらと登場したサイヤ人の姿が一番印象的だったけど。http://katasaku.hp.infoseek.co.jp/
投稿者:松竹錠投稿日:2005-08-23 01:25:55
誰だってこんな境遇の子供を見れば、かわいそうに思うのは当たり前。
この映画の作者は、観客の気をいいように弄んでいるようで気にくわぬ。
しかも140分の長丁場だ。拷問ですか?

不幸な子供を描いた映画であれば、清水宏監督の諸作や、『生まれてはみたけれど』、
そしてほとんど取りざたにされないが、川島雄三監督『花影』など、日本映画だけでも
本作よりすぐれた作品は多いのだ。

下の方で比較してる人がいるようだが、アッバス・キアロスタミ監督の映画で、
男の子がサッカーの試合を観に行くだけの話で、感銘を与えるようなものもある。
客観的に本作と比べて、子供の不幸の度合いは何百分の一である。
にもかかわらず、客をして(すなわちオレ)落涙させるのだ。

「こんな気の毒な子供たちがいました」だけでは、映画じゃない。
投稿者:Sekino☆そら投稿日:2005-08-19 23:50:09
【ネタバレ注意】

ボクはこの映画をみて、一番に思ったことはこの子供たちは不幸なのか、それでも幸せなのか、頭の中をグルグル回転しました。それは、このモチーフ自体は辛く悲しい現実を取り扱っています。しかし、この子供たちは生きるために必死です。今日も生きた、明日は生きられるのか、といった切迫した環境の中でもしっかりと、「生きるための知恵」を自然と学んでいきます。

そして、周りの子供たちよりずっとたくましいのです。だとしたら、
この先、この子供たちが大きくなって振り返えった時、一概に「不幸だった」という一言では言い切れない部分があったのです。ボクはそう感じました☆
また、どっちが大人なのか子供なのかわからなくなるのがこの映画のいわば「いいところ」とも感じられました。それは、ボクら大人といわれる者がこの映画をみて「本当に大人なのか?」を
もう一度、学ぶべきではないかと思ったということです。http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/

投稿者:taka99投稿日:2005-07-16 22:39:05
この作品はドキュメンタリーではないから、
脚色があって当たり前なのが当然と分かっていますが、
ここまで美化されすぎていると、釈然としないものを強く感じます。
投稿者:ちゃき投稿日:2005-05-29 21:18:15
遂にアメリカ公開です。友達と見に行ってきましたが、とにかく長かった。普段この手の映画を見ないので、どうしたものかと思うくらいでしたが、全体的には興味深かったです。実話をもとにした、ということですが、さすがに暗すぎる部分は描かれていない。あくまで、都会の中で、現代で、生きるということに焦点を当てているように思います。

生きることっていうのは簡単そうであり、すごく難しいことであり、生活レベルを保つという観点で言えば、すごく難しいのです。でもただただ生き抜くことはできて、それを普段のわれわれはあんまり考えることなく、日夜不満のなかで生きることの本質を捕らえずにいる、というのがポイントではないかな、と思いました。あと気になったのは、近くて遠い近所付き合い。普通は気づくと思うんですが、それでもあえて言わない、という都会的関係にジレンマを感じてしまいました。見た後にちょっと生きる勇気をもらい、またちょっと重くなる映画です。

余談ですが、どうして一番下の子が死んでしまったのか、という実際の話を聞いて、かなりショックを受けました。知らないほうが映画の世界だけで終われてよかったかも知れません。(03/25/05)http://www.geocities.jp/milestones1980/
投稿者:フラーティ投稿日:2005-05-25 18:42:50
【ネタバレ注意】

わざとらしい演出を極力排し、無理矢理盛り上げたり、メッセージを押しつけたりしなかったことが功を奏している。静謐な空間描写が良い。ちょっと長いけど。
子供たちの素の魅力、自然な表情を引き出した監督が最大の功労者でしょう。監督賞取れなくて残念。柳楽君は目に力がありますね。子供の逞しさと脆さが表現されていました。
屈託のない母親を含めて周囲の人間は基本的には善人なのだが、それがゆえに救いのない悲劇が訪れる。悪人がいれば、全てをそいつのせいにできるが、それすらできない袋小路。自分に飛び火しないレベルの小市民的善意では人を救えないということ。ユニセフ募金に協力した程度で良い事をした気分になってしまう我が身を省みて戦慄せざるを得ない。

投稿者:pokochan投稿日:2005-05-22 18:15:26
この子供達は例えれば北朝鮮の一般市民みたいなもんでしょう。餓死する人が大勢いても物資に恵まれなくても将軍様を敬愛して万歳している姿をみて国家指導者と人民の強いきずなを感じられますか? 児童虐待のおける最大の悲劇の一因になっているのは実は家族のきずなというか子供は親のものという発想そのものでしょうにねえ(ため息)じつにおめでたいおっちょこちょいさんですね。映画としては退屈な凡作ですが、子供にはみせるべきです。幸福があたりまえと思い、親に感謝しないガキどもに親の有り難みを思い知らせるべきです。そしてガキを育てた自分のえらさに涙をがしてセコイ
自尊心をみたしましょう。この映画は子供達の視点に全く立たない監督と大人たちの集団オナニー名作ですから。最後におにいちゃんはやさしかったお母さんよりいっぱい食べさせてくれた、、いっぱい食べさせてやれば他人でも親兄弟でなくっても子供にとってはいいひとです。子供なんてそんなもんですよ。
投稿者:アンドロ投稿日:2005-05-17 00:09:43
【ネタバレ注意】

1.最近カンヌではイランやユーゴ紛争の映画が受賞していたけど、それらの映画を作るには国内の過酷な現実が必要で日本では作れないと思っていたのですがそうではなかった。
今の日本にそのような誰もが驚くような現実がころがっていてそれを「誰も知らない」、
私が作中最も興奮したのは子供たちに友人ができかかる時、それは彼らを部屋から引き出し社会に引き出す最初の一歩だからです、彼らの生活に根本的な変化を及ぼしかねない大きな出来事です。結局その方向では発展せず物語は進む。飢えに満ちた将来のない、日陰の存在、でもそれが続いていく、この不安定感が見た一番の感想です。
 しかし、この映画を不登校やひきこもりの子供はどう見るのだろうか?彼らにとっては主人公たちはすごく近い存在で私とは違った感じ方をするだろう。
2.この映画がドキュメンタリータッチになるのは描いているものが現実に非常に近いからです。演出や演技で凄さをかもし出すのではなく、起きている事自体が凄いのです。映画というのは人の死でさえいくらでもおきるから凄くはないように思えますが一旦現実として見ると決定的な出来事です。映画が100才を越えてたくさん仮構の・非現実のスペクタクルを作った結果、それらに飽きて飽和してしまい、また現実の凄さによりかかる事に回帰してきたように思います。
そういった事を気づかせてくれます。

投稿者:SoH投稿日:2005-05-04 06:19:41
【ネタバレ注意】

是枝裕知監督の映画、初めて観る。けっこう役者のアドリブを取り入れる監督らしく(というか役者とディスカッションして話を作り上げることもしてるのだとか)、友達にいわせるとそのためか「無駄に長い映画がある」とのこと。確かにこの題材で、2時間半近くもあるというのはどうかと思ったけれど、観てる内に何度も切なくなりましたよ。演出は淡々とし、キャラも全員静か(終盤、お兄ちゃんキレ気味だけど)。それでも2時間半を飽きさせない。なんといっても母親に捨てられた家族を守ろうとするお兄ちゃんの姿が泣かせる。所詮、あの子も子供だ。その子供ながらの責任感、それがやっぱりたどたどしくて、切なくなった。次第に貧しくなる生活、汚れていく部屋、服。傍らに酒と煙草をはべらしつつ観てた俺は、なんだか申し訳なくなって、正視できない場面もあった。現代の「火垂るの墓」とでもいうような、悲しさ。でも彼らの生活にも楽しさが窺える部分もある。兄弟揃って初めて外に出た時の楽しそうなこと。アコギによる素朴な音楽もいい効果を挙げており(音楽ゴンチチだったのか!納得)、妙に泣ける。エピソードも印象的なものが多く、母親から来たとウソのお年玉をあげる場面、再三行われる万引きシーン、お兄ちゃんがグローブをはめて野球をするとこなどなど、淡々としつつも、脳裏に焼き付く。そして妹の埋葬から帰ってくる場面。ここが一番好きかも。劇中に流れる歌がすごく侘しくて、悲しくて、映像も静かでどこか綺麗で、すごくしんみりした。ラストは「え?あの子たち、結局どうなったんだよ!?」と思ったけれど、まあ、いいか。役者の演技は稚拙ながらも味があっていい。是枝監督は役者に脚本通り喋らせようとは思っていない節があり、そのため、たまに役者の「素の顔」が窺えてしまう所が多いのだが(特に前半・中盤)、それも妙に許せてしまう。カンヌ男優賞を受賞した柳楽優弥くんは、演技は巧いとは思わなかったものの、子供らしさの中に独特な味があっていい(終盤のキレ気味演技は好き)。YOUは「面白そうなキャスティングだなあ」と観る前は思ったのだが、やっぱり「役者」としてはイマイチ。子供たちの絡みはどうしても「家族」という匂いがしない(結局、子供を半ば見捨てる訳だから、「家族」っぽさをそこまで出したくないのだろうが、それでも何か違和感を感じる。子供たちも「親」に接してるという感じが出ておらず、たまに演技を忘れた笑いを浮かべてる)。キム兄やん、遠藤憲一、寺島進らがちょっと面白い役で出てたのは嬉しく、中学生を演じてた韓英恵が一番良かった。「ピストルオペラ」の時も感じたが、その妖艶さと幼さが、すごくエロチックで印象に残る役者さんだ。結局、「子を半ば捨てた親」にまでどこか優しい視線を送っているのは納得しかねるが、子供たちに対する監督の視線はいいと思う。観て損はないかな。

投稿者:一ノ瀬カイ投稿日:2005-04-30 18:18:14
本当の事件をそのまま作品にしてるからこそ、監督が一つ一つ繊細に、大切に、作ってるのが判るし。見る側も慎重に見なきゃいけない。
見終わった後、そんな事を考えてました。
が!
いろいろブログやらで事件の内容をみていると。
事件の悲惨さよりも、映画を見た人達の【興味本位さ】に驚きました。

もちろんフィクションだし映画は楽しく見るものだけど
(これ面白いよ〜)(眠くなった)(泣くならこれ!)等々・・・
そういうのってなんか・・・ねぇ・・・
投稿者:映画観覚投稿日:2005-04-04 23:44:51
 是枝監督は、社会に見捨てられ置き去りにされた子供の光り輝く笑顔と、現代文明(それは、電車や飛行機、携帯電話といったもので効果的に強調される)の中ですさんだ笑みを見せる現代っ子の姿を対比させつつ、その最後を、現代批判や、自然礼賛のきれいごとだけでは終わらせない。
 子供たちのあの輝きを守るために、大人は何をするべきなのか。CMシリーズ「物より思い出」の監督でもあった是枝監督の、われわれへの問いかけが、そしてどこまでも澄んだ子供たちの輝きが、胸にしみる。http://d.hatena.ne.jp/momochiki/
投稿者:みー投稿日:2005-03-12 23:43:11
【ネタバレ注意】

なんにも悪いことをしていない子供を犠牲にしてまでも、自分だけ幸せなりたいとは思わない。
場合によっては、「子供」を妻・夫・友人など・・・その他の言葉に置き換えても同様なのでは?と思いました。
派手なBGMもなく静かにお話が続くため、印象に残る言葉や場面が多かったです。特に「警察に言ったら4人一緒に暮らせなくなる」という言葉が、辛かったです。

投稿者:sflover投稿日:2005-02-19 09:11:45
サンフランシスコで上映されてるので観てきました。

一言、重いですが素晴らしい作品です。
世間が誰も知らない4人の子供たちの日常生活をドキュメンタリー風に自然なタッチで描いてますが
母親が出て行った後の彼らの風貌がボロボロになっていくのが悲しかったです。
真夏の日本、電気・ガス・水道を止められたら、現実はあんなモノじゃないのは
知ってますが、ドキュメンタリーじゃないんで悲惨な光景は見たくないし。
映画なので実際に起こった事件の内容を少し変えていますが
現実に起こった悲劇を思い出すと最後のエンドロールで涙が出ました。

柳楽君、演技云々はおいといて確かに存在感が光ってました。
ホントに素晴らしいキリっとした目をしてますね。
オリエンタルな雰囲気、ヨーロッパで絶賛されるのは分かります。

でも僕は、YOUはじめあの家族全員で柳楽君の賞を勝ち取ったと信じたいですね。
投稿者:黒美君彦投稿日:2005-01-17 07:59:37
生きるということ。その瞬間を生きるということ。生きるということを意識しないこと。死ぬことも意識しないこと。誰も信じないこと。肩を寄せ合う兄妹だけを信じること。それでも遊ぶこと。誰かと笑い合うこと。してはいけないことをしないこと。誰も信じないこと。でも慈しみ合うこと。ただ生きるということ。

是枝監督のドキュメンタリータッチの映像が切ない。救おうにも「誰も知らない」のだ。子どもたちの小さな小さな世界。・・・状況は大きく異なるが、現代版の『火垂るの墓』はいまもそこここにある。
小さな指や汚れた足元のクローズアップが多用され、不思議な切なさが漂っていた。
投稿者:O投稿日:2004-11-08 22:26:50
まともな大人がひとりもいなくなった世の中で、子どもたちはどうするのか。その答えは、毎日のように、ニュースで伝えられてきます。陰惨な事件として。でも、そうじゃない答えもあるはず…。という、若干希望的観測の入った想像力が、この映画の世界を成している。というような気がします。
時代性と結びつけた批評や、甘ちゃんすぎるという批判も可能でしょうし、そういうのも読んでみたい。
けれど、生半可な言葉を費やして、意味を限定してしまうのはもったいない。そう思えるだけのものが、この映画にはあるのです。
なぜなら、そこに世界があるから。
すぐれた映画に対する最高のほめ言葉。それは、
そこに世界がある
だということに、今僕が決めました。
投稿者:Cinema Trek投稿日:2004-10-30 02:39:34
柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最年少主演男優賞を獲得したという話題の映画。浮気性の母親と異父兄弟の親子。その母親が最後には子供達を置いて他の男を追いかけて家を出てしまったので子供達だけの生活を強いられる実話を元に描いた作品。柳楽優弥の自然体の中の演技として光るものがあるが、映画は母親のYOU以外はほとんど無名に近い役者。ストーリーやその中の会話も演技していると言うよりも普段の自然体の会話と淡々と綴られていき結末もなく話の途中でエンド・ロールが流れ、映画を観ている者にとって消化不良的に終わってしまうメジャー系ではない作品。最年少主演男優賞という話題性がなければ決して映画館で上映されずビデオやケーブル・テレビ等、マイナー的にかかる作品であったに違いない。

200400829_Cinema鑑賞_60点
投稿者:敦煌投稿日:2004-10-13 00:12:17
 鑑賞を終えて素朴に思うのは、子供ってつくづく愚かだなということ。母親の
失踪後、兄弟4人の暮らしを一身に背負った長男は確かに健気ではある。だがそ
んな暮らしが遅かれ早かれ破綻することは、大人の目から見れば一目瞭然なのだ。
それが子供にはわからない。
 監督の是枝裕和は、兄弟4人の暮らしに束の間の幸福や安逸を描く。それによ
り、巧妙に価値の逆転を生じさせる。いきなり部屋を訪ねてくる大家などは、本
来、子供たちを保護する救いの神となるはずなのだ。だが多くの観客は、4人の
幸せな暮らしを壊しかねない闖入者と意識する。売れ残りのおにぎりなどを譲っ
てくれるコンビニの店員は、あるいは優しい人たちだと映ったかもしれない。だ
が彼らの行為は行政の介入を遅らせるだけ。子供たちの福祉という観点からは逆
効果と言うべきだろう。
“親切な”大人がなすべきは、彼らのことを然るべき公的機関に通報することだ
った。登校拒否の女生徒の登場で事態の好転が期待されたが、彼女もまた4人の
暮らしに取り込まれただけに終わる。結局4人の兄弟は、最後までコミュニティ
との接点を持てずに終わるのだ。その役割を担うべき母親が、子供の出生届も出
さず、学校にも行かせずという無責任ぶりでは、接点などできようもないが。
 母親役のYOUが、まことにもって適役だ。あの人、本当に子供を捨てそうな
タイプに見えますよね。
http://homepage3.nifty.com/atsuo-m
投稿者:asi投稿日:2004-10-11 16:07:45
話題の柳楽くんが見たくて遅ればせながら見ました。眼差しがとても強くて鮮烈な印象でした。始めはちょっと退屈かな…と思って見ていたのですが、後半は涙なくしては見ていられませんでした。4人の兄弟姉妹がそれぞれに印象的で特に一番下の女の子の無垢さが心を打ちました。日常の誰の記憶にもあるようなささやかな幸せや些細な諍いや少し哀しい人間関係を淡々と描いた監督。その裏にある限りなく優しい眼差しを感じて涙が止まりませんでした。だんだん荒廃してゆく柳楽くんの演技、生きるための強い本能みたいなものを感じさせる柳楽くんの演技もすごく心に残りました。
投稿者:filmer 2004投稿日:2004-10-02 15:37:11
【ネタバレ注意】

 きょうだいのお父さん達の無責任さ、でもそれぞれに事情があって、深く関わりたくはない、それはアパートの大家も同じ。そしてなんとなくおかしいことに気づいているけれど、あきらの気持ちを尊重するコンビニの店員。日本人の奥ゆかしさとある種の冷たさ、そして優しさによって命が犠牲になることもある、小山市のきょうだい殺害事件でも周囲の対応は少し似ている。もう少し関わっていたなら、小さい命が犠牲になることはなかったのかも、という意味で。
 でも、映画はもっと多面的にいろいろ見せてくれる。子供達が抱える捨てられた限りない寂しさと、子供たちだけの輝くような時間。難民の子供達のドキュメンタリーみたいな、弱いけれどたくましく生きていく様子、貧しいけれど、心は豊かだったりする子供達の様子。一番感じたことは、子供の力強さ(人間の力強さというべきか)か。貧しくても大人の世界に助けを求めず、自力できょうだいを養って、励まし合いながら過ごした日々は、輝くような時間でもある。ある意味、今の世界の価値観に真っ向から何かをつきつけているのだ。
 だって見かたによっては「無知ゆえに」ということになってしまうでしょう?同じような設定でも、きっと強さも別のところに求められて、子供達が弁護士や頼れる大人を訪ねて奮闘したりするのが、今っぽいエンターテイメントだと思うから。パンフレットを読むと、是枝監督が一番はじめに書いていた脚本は、もっと装飾的で凝ったものだったみたい。そうした飾りをいっさい排除して、子供達の時間にフォーカスしているのは、表現者としての小手先の技を捨てている点ですごい。細やかなディテール、モチーフの使い方は巧みだけれども、あまり凝っては偉いないというかむしろシンプルともいうべきで、心で勝負した作品だ。
 実際の事件が起きたのは1988年?今から16年前、ということはその少年はもう30歳近くになっているわけだ。今どんなふうに暮らしているんだろう。虐待の本なんか読むと、子供を置いたまま何日も出かけてしまうネグレクト親もいるみたいだし。この映画、単純に、置き去られた子供達の生活を美しく切なく描いただけじゃない。そういえば、パチンコ店を訪ねるシーンで、駐車場で子供の泣き声が入っていた。そういう、社会的なメッセージもちゃんとちりばめられていたりして、いろんなことを考えさせる映画だ。

投稿者:靴下投稿日:2004-09-26 13:29:25
      

       気付いたら自分が大人側に居た!!!!!


決定的な悪が居ない。というのがこの作品のポイントだと解釈しました。
虐待や少年犯罪が話題になる前からこういう事件って起きてたんだなあ、と心が痛みました。
自分も加害者側に居る・・・というのは些かショックですな。
近所のチビっ子達に対する気持ちがちょっと変わる感じ。
考えさせられます。
主張をガンガン押し付けられるような作りになってないだけに尚更。

楽しく遊んだであろう公園が、一変して生活の場に変わっていくところが印象的でした。(女子高生との出会いもここでした。)

傍から見ればどんなに不幸な状況下でも、子供達には独特なファンタジックな世界があって、それがよく感じられました。
20世紀の発見したものは「女性」「原始人」「子供」と言われていますが、邦画でこのような作品が広く見られたのはひとつの成果だなあ、と思います。

投稿者:たかが映画ファン投稿日:2004-09-25 11:59:02
【ネタバレ注意】

後半1/3は、涙が止まりませんでした。
「砂の器」もそういう映画でしたが、同じ主役少年への感情移入なのですが、涙の意味が正反対で、少年を外から見るか、中から見るかの違いだと思います。
「砂の器」では、謂れ無き差別への義憤と父子の絆への共感とが、浄瑠璃演劇のような舞台設定で、観客の涙を誘うのだと思います。
「誰も知らない」では、少年の眼差しそのものが共感を呼んで泣ける。
異父兄弟の面倒を見ながらも、友人を求め、恋心も芽生える。
絶対的貧困でありながら、万引きや援助交際を否定する。
強くて普通の少年の周囲を見る眼差しこそが、この映画を最高のものにしていると思います。

投稿者:glamfreak投稿日:2004-09-24 00:18:00
予告編で号泣したわりには……、という感じはあったが、深い作品でした。
ただ、事実は物語よりも奇なりというか、パンフレットの中で
監督が書いている実際の事件の描写の方が泣けてきた。
そして、監督の狙い通りに、「普通の善良な人々が起こした事件」
という感じが出ているだけに、雰囲気は、やさしいのだけれど、
妙に身につまされる映画である。
子を持つ親なら、いや、普通に生活している人なら
必ず見覚えのある風景がいくつも出てくるはず。
投稿者:well投稿日:2004-09-22 18:44:33
柳楽くんは、噂に違わず、アニメのヒーローみたいな姿かたちの美しさでした。目つきや、肩の落とし方なんかも、異常な存在感ですが、天性のものなんでしょうか?

YOUは、生活臭をまるで感じさせないが、それが悲壮感を軽減させて、全体の印象をすっきりさせていたと思う。そうでなきゃ、たまらない物語ですよね。

それにしても、この映画はなぜここまでただただ一生懸命生きる子供たちの姿だけを追い続けたのでしょう?
“今の世の中、おとなとして考えなきゃいけないことがあるよな。”と深く思い知らされ、胸がズキンズキンズキンと痛む映画でした。
投稿者:skull & rose投稿日:2004-09-15 02:45:20
どことなくキアロスタミを想い起こす。万引きの勘違いや援交、あるいはモノレールを見上げる2人に回り込むようなキャメラワークなど、作為性を強く感じさせるような箇所も多々見受けられるが、それでもドキュメンター/フィクションの境界に跨がるようなバランスは見事なものだ。それは安易な社会批判や、あるいは逆に淡々としたお伽噺になっていない距離感とも関係することだろう。また台詞に多くを頼ることなく、石段や交差点といった空間を積極的に取り込むことで、生活を含めた全体としての彼らの存在を捉えることに成功していると思う。
なによりマニキュアやマフラーなどの物によって母親との関係をつなぎ止めようとする姿勢から、手を印象的に捉えることで、人と人とのつながりに目覚めていく姿には心がうたれるものがある。
投稿者:エバ投稿日:2004-09-11 23:09:48
に尽きるといって、過言ではない。
残念ながら、それを活かせてないのが惜しいと思う。
なんだか…薄っぺらなんだよなあ。
170分の大長編にしたわりには、その意味もあるんだかないんだか…
ワイドショーの再現VTRレベル。
映像のキレイさ+中味の伴わなさ、で岩井俊二に通じるものがあります。
セーラー服の女の子の役、不要だと思う。
実際にああいう子がいたのかな?
いたとしても逆にウソっぽくなってしまってて残念。
コンビニの店員さん、お母さんの元カレ?など
優しい人はけっこうたくさんいたけど、
警察に通報するまでに至ってないとこが
都会の隣人愛の欠如を感じさせる。
そんなもんだよなーって思う。
それが一番こわい。
投稿者:フンボルトペンギン投稿日:2004-09-09 17:40:48
フィクションなのに見事に物語性が感じられない。出来事と出来事のつながりがとても緩やかだからだ。
兄弟が終始直面している潜在的な運命は、観客をはらはらさせる展開とともに顕在化してくるのではない。兄弟は、身体の成長のように、たんたんと無邪気に生活しているだけである。兄弟は、自分たちの特異な環境や過去を省みて、立ちすくむよりも、目の前の出来事と対決することを優先する。気持ちも状況と連動して変化してゆく、たくましさが感じられる。
この作品のもととなった事件の、一連の出来事を伝えられれば、大概の人が浮かぶような感情を、監督は伝達したくはなかったのだろう。そんなメディアのような仕事とはちがう。なるべく出来事を単純化されない形にしようと工夫している。 それはちゃんと実現されたと思う。その結果、登場人物の些細な動きに、素朴に目がいく作品になったと思う。「手」とかよかった。
しかし、劇場の売店ではアポロチョコが150円に水増しされて売っていたけど、なんなんすか一体
投稿者:クロード投稿日:2004-09-02 18:57:46
【ネタバレ注意】

 子ども達の目に涙がある場面は一つもないのですが、どたばたとトランクから出て、ひっそりとトランクの中に消えて行った末っ子の眼差しが印象深く、見終わって暫く涙が止まりませんでした。
 この監督は『幻の光』でも子どもを上手に使っていました。私はこの監督のテーマは生命の危うさだと思います。
 夏から一年を掛けて作ったそうですが、この映画は何よりもあの子達の為の映画、子ども達にこんな凄い贈り物の出来る人は他にいませんね。

投稿者:yuik投稿日:2004-08-29 07:20:16
【ネタバレ注意】

柔らかそうなタオルケットにじわっと染みていく冷水のような鋭利さ。
知らない内に座席から身動きできなくなりました。
朝お母さんの頬に零れた涙を無言で見つめ続ける明や、母のマニキュアを手に取るもついこぼしてしまう京子、何より親のずるさをわかっていても、微笑まれると強く言えない、大人に妥協せざるを得ない子供の姿に、確かに昔の自分を見た気がしました。
後にやってくるオープニングの正体に明くんという子が凝縮されているような気がします。
ゆきが亡くなったあと、明がスーパーで上の空で歌を口ずさんでたら不意に「あきら」って呼ばれるところで、私ものっぴきならないとこまでいきました…。

投稿者:Longisland投稿日:2004-08-28 15:13:48
母親に捨てられる子供達、電気も水も止められた暗闇での生活、学校に行きたいと願う少年と少女、面白半分ではなく、妹の命を救う為万引する兄・・・・現代の東京で、こんなことは無いと思える反面、隣人に対して無関心の都会では十分にありえるとも思える。 自然なこども達とYOUの演技、最小限の照明で描かれるドキュメンタリー風の画面と演出は完成度高く、本作品がカンヌのコンペ日本代表作品の一つとして出品されたことはうれしい。

硬い表情と目の明が、友達や学校にほんの少しだけ触れた時にみせる笑顔に涙。
12歳の少年がたった一人で背負うにはあまりのも重く切ない責任、兄弟を守るために淡々と出来る限りのことを行っていく姿を演じた柳楽優弥の今後に期待。

追記 2005年3月 私にとって本作品は04年邦画ナンバー1でした。
投稿者:takes投稿日:2004-08-28 11:41:51
【ネタバレ注意】

淡々と語りかけてくるような映画でした。明の電話を取った母の声「はい、山本です。」を聞いたとき胸に衝撃が走りました。こういうことが現実に起こったなんてとても信じられない。柳楽優弥演じる主人公の明は、児童署などに助けを求めず自分の兄弟を守ろうとする強い兄だけど、遊びに走ってしまうシーンがあったりして、12歳の少年が持っている心の弱さもちゃんと描かれていて良かったです。他の子供たちも好演でした。今思うと子供の時の親の存在って本当に大きいものだったんだな、と改めて気づかされたりもしました。多くの人に見ていただいて、何かを感じ取って欲しいです。

投稿者:さじこ投稿日:2004-08-27 18:27:53
【ネタバレ注意】

本当に自然な演技で、物語が
出演者たちのの日常と溶け合っているような感じがした。
でも、不思議と痛々しさは感じなかった。
一緒に観ていた友だちは「途中、可哀想で観ていられなかった。」
と言っていた。
ゆきちゃんの助かる道はなかったのか。
最後に、コンビニの店員さんがやさしい人で良かった。

投稿者:クロガネーゼ投稿日:2004-08-26 20:50:22
知的な抑制の利いた美しい映画だ。説明極少の無愛想な画面に次元の高い詩情が漲る。「セカ中」が愛想のいい中間小説なら、こっちは純文学の美だね。

評判どおり、柳楽優弥がすばらしい。素材のすばらしさではあるけど。(くれぐれもマコーレイ・カルキンの轍を踏まないように祈るよ)
投稿者:Kim2号投稿日:2004-08-23 19:12:37
 この作品のことはこれからもずっと忘れられないと思います。4人の子どもたちと一緒に、嬉しくなったり、不安になったり、時に大人の視点で見守る気持ちになったり、2日経った今も、深く心に何かが響いています。
投稿者:オカン投稿日:2004-08-18 13:54:42
事件が報道されたときは我が子が2歳でした。母親に成り立てでした
施設に入った長男のお子さんが、今何をしたいかの問いに勉強したいと
答えていた事をTVで聞いた時心の中で『頑張れ!』と叫んでいたことを
思い出しました。是非見たいと思ったのに石川県と近隣では上映されていない
大阪までいかなければならないなんて。最近はおもしろ、おかしい、だけの映画しか
やらないのか。そりゃ、ハリポタはおもしろいけど、それと同じくらい、よい映画が日本にはあるよ。
投稿者:籐四郎投稿日:2004-07-11 11:56:16
 観終わった時は胸が一杯で無言になり、帰りの電車の中で不意に涙がこみ上げてきました。
 ある意味イラン映画に近い世界です。ハリウッド的なその場限りの娯楽を期待していると退屈かもしれません。でも、私にとっては生涯忘れられない一本となりました。
 明らかに最初にキチッとした脚本があるのではなく、その場その場で話し合いながら積み上げていったストーリーですし、自然な演技を引き出すために、ほとんど自然光だけでこっそりと覗きこむように子供たちの会話を撮るといったような、かなり大胆な手法が幾つも使われています。にもかかわらず、まるで巨匠の風格が漂うくらいに、とても安定感のある仕上がりになっていることに驚きました。
 今回の受賞にふさわしく柳楽優弥の演技は堂々としたものでしたが、他の子役たちも決して引けは取らない名演でした。
 特に、父親そっくりの弟役を演じた木村飛影のおちゃらけた時の笑顔や、末娘役の清水萌々子が前半の純真そのもののあどけなさから、見違えるほど体が大きくなった後半で見せた疲れた表情への移り変わりなどは、どんなに熟練したプロの俳優でさえ到底達し得ない領域のものだったと思います。
 それにむごいことをしでかしながらも憎めないという、複雑な役柄を軽々と演じのけたYOUもお見事の一言です。
 一見すると悲惨な結末を、監督は答えを大上段から振りかざすのでなく、そのままのかたちで観客に投げかけますが、それでもどことなくカラリと突き抜けた明るい印象が残るのは、生きることに対する監督の揺るぎない信念を反映しているからのように思えました。この作品を前にすると、あたかも小津安二郎監督と同時代にいるかのような誇らしい気分になります。
 なお、監督自身が最初に断っているとおり、この作品は実際に起きた事件に触発されて、監督が自由にイマジネーションを展開させた一種のおとぎ話であって、現実の事件との符号性を検証するのは、あまり意味がないと思います。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドール是枝裕和 
 ■ 男優賞柳楽優弥 
□ 助演女優賞YOU 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞是枝裕和 
■ ベスト10第6位
【ソフト】
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