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レイクサイド マーダーケース(2004)

メディア映画
上映時間118分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月2005/01/22
ジャンルミステリー/サスペンス
映倫R-15
お受験合宿の夜、お父さんの愛人が殺されました。
レイクサイド マーダーケース [DVD]
USED価格:¥ 960
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 Photos
レイクサイド マーダーケースレイクサイド マーダーケース

【クレジット】
監督:青山真治
制作統括:中村哲也
エグゼクティブプ
ロデューサー:
亀山千広
宅間秋史
小岩井宏悦
プロデューサー:仙頭武則
原作:東野圭吾
『レイクサイド』(実業之日本社刊)
脚本:青山真治
深沢正樹
CGIプロデュー
サー:
坂美佐子
撮影:たむらまさき
池内義浩
特殊造形:松井祐一
美術:清水剛
音楽:長嶌寛幸
音楽プロデューサ
ー:
松尾潔
照明:中村裕樹
制作プロダクショ
ン:
ランブルフィッシュ
録音:菊池信之
助監督:杉山嘉一
出演:役所広司並木俊介
薬師丸ひろ子並木美菜子
柄本明藤間智晴
鶴見辰吾関谷孝史
杉田かおる関谷靖子
黒田福美藤間一枝
眞野裕子高階英里子
豊川悦司津久見勝
牧野有紗並木舞華
村田将平藤間直人
馬場誠関谷拓也
【解説】
 人気作家・東野圭吾のベストセラー小説『レイクサイド』を「EUREKA」の青山真治監督が映画化したミステリー・サスペンス。3組の家族が中学受験の勉強合宿のために集まった湖畔の別荘で殺人事件が発生、それぞれの思惑を秘め協力して隠蔽を図る親たちの姿と意外な真相を緊張感溢れるタッチでミステリアスに綴る。役所広司、柄本明、豊川悦司ら実力派俳優陣が、それぞれの持ち味を遺憾なく発揮した演技合戦も見どころ。
 ある日、中学受験を控えた子どもを持つ3家族が塾の講師を招き、湖畔の別荘で一緒に勉強合宿を開くことに。家族とは別居中の並木俊介も、中学受験には疑問を持ちつつも、妻・美菜子と娘のためとこの合宿に参加した。そして講師・津久見の指導のもと、子どもの勉強や面接の訓練などに打ち込む3家族。そんな時、俊介の仕事仲間で愛人でもある英里子が突然別荘にやって来る。困惑する俊介。やがてその夜、俊介は別荘のリビングで英里子の死体を発見する。美菜子が犯行を告白する中、スキャンダルを恐れた他の親たちは積極的に事件の隠蔽工作進めるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1493 6.64
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【ユーザーコメント】
投稿者:流氷一滴投稿日:2017-10-15 11:29:19
【ネタバレ注意】

原作を先に読みました。かなり強引なストーリー展開でした。映画は2時間に納めるため、枝葉の部分は切り落とし、4家族から3家族に減らしています。
一番違うのは、殺人犯の数。原作では一人で、誰かはわかりません。映画では何人が関わったのかさえわかりません。原作で、並木が豹変(あることを知って警察に行くのを急にやめる)のがやや心理的に無理だと思ったので、観客へのわかりやすさからは「ぼかした方」がよかったのでしょう。

こんな強引なストーリーで映画になるのかと思っていたのですが、意外と見られる映画になっていました。下手にストーリーを大きく変えなかったのが正解でした。

主演の三人、役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明の演技のうまいです。特に薬師丸ひろ子の「目だけの演技」は絶品! まるで、舞台を見ているようです。

映画の最後の場面は監督の「悪趣味」を晒しただけ。どうしてもやりたければ、湖に沈んだ袋詰めの死体と、その中の顔をちらっと見せるだけでよいです。

投稿者:さとせ投稿日:2014-10-21 06:04:42
中学受験の為、別荘へ講師の豊川悦司を招き合宿に参加させる3組の家族。役所広司は薬師丸ひろ子と別居している事を隠して参加しているが、そこへ浮気相手の真野裕子が用事を装ってやって来る。何とかその場をやり過ごす役所だが薬師丸の目を誤魔化す事が出来ず殺害してしまう。受験勉強に影響するのを困惑する皆はどうにかして死体を隠ぺいしようとするが・・・。

久々に薬師丸ひろ子を堪能したが相変わらず若々しい。映画はトラブルを回避する為に皆が協力するという目的が一緒だったら実際に考えそうな話・・・かな?雰囲気は良いのだがオチが強引すぎたのが残念でDVDでの鑑賞だが5.1chが良く弾む。

原作「レイクサイド」(東野圭吾・実業之日本社・評価3・5)は綿密な捻りと構成で映画版よりかなり面白く映画を見た人は必読!
投稿者:uptail投稿日:2012-10-19 09:28:19
演出:8
演技:7
脚本:7
音響:7
投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2009-09-03 00:50:08
青山真治も堕ちるとこまで堕ちたもんだねえって感じですた。
投稿者:FFF投稿日:2008-02-18 00:33:35
なのは別に良いのだが。演出が中途半端〜!誰の魂も救済されとら〜ん!子供は宇宙人か〜!その他サッツーさんの意見に賛成。
投稿者:かっこう投稿日:2007-02-10 23:12:30
【ネタバレ注意】

事件発生までは退屈だったけど、殺人隠蔽のシーンはサスペンスフルでなかなかにワクワクした。落としたライターや待ってる間に吸ってたタバコなんかが後で効いてくるんだろうなって。でも、この伏線も意味なく、後半は失速。物語としてはいいと思うんだけど、見せ方がどうも。
予告編はもっと推理物っぽくて期待したんだけど、やっぱ本編と予告編ってのは別物だな。

投稿者:黒美君彦投稿日:2006-07-10 14:07:23
可もなく不可もない凡庸なサスペンス…というのが第一印象。
形としては舞台劇のような作り。お受験合宿の3組の親子と塾の講師、そして殺されてしまった主人公(役所広司)の愛人(眞野裕子)。
死体を湖に沈め、犯罪を隠蔽しようとする親たち。
このあたり、推理劇というよりは、心理劇として観た方がよいのだろうが、役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明あたりはともかく、他の役者がもひとつ。心理劇にもなりきれていないのがつらいところ。
「本当の父親になる」ということの意味が、もうひとつのポイントだが、そこも何だか浅いし。「子供のことがわからない」という親の呻きも、何を今さら、だし。
田村正毅のカメラは悪くないが、今ひとつあっさり味。インパクトには欠けるように感じた。
投稿者:terramycin投稿日:2006-06-28 17:29:53
【ネタバレ注意】

有名俳優が多数出ていてそういう意味では豪華な邦画だった。

眞野裕子を殺して色々工作するところはこの後の展開はどうなるのだろうと期待させる作りで飽きずに見た。

中盤以降、真犯人について展開が変わる所も面白かったが、結局真犯人は映像では確定せず視聴者にゆだねているところが見終わった後のすっきり感をなくしてしまっている。
こういう結末もありかなとは思うが、個人的には作者の手抜きかと感じる。
はっきりとした形で綺麗に物語を終わらせようとすると難しいし、このようなあいまいな終わり方にとどめておけば製作者側からすると簡単に作ることができる。自分の代わりに視聴者に最後の終わり方を考えさせる感じを受けた。

作中で眞野裕子は本当に綺麗だった。今後の活躍を期待する。

投稿者:プラム投稿日:2006-06-15 18:30:07
【ネタバレ注意】

3人の中の誰かわからないとされ、終幕を迎えましたが、初盤の展開とカット割りで、私には3人の内の一人が特定出来るように思えました。動機も判った(あくまで私的に、ですが)ので、それを確認すべく、未読の原作を手に取りました。
(-_-;)最初の数頁を読んで、唖然。設定自体全然違っておりました。
でも、これで、逆に増々映画版の犯人特定に自信が持てたのですが、同じような意見をお持ちになった方も、いらっしゃるんじゃないでしょうか。

投稿者:KUROSYOU7投稿日:2006-06-05 14:04:56
かなりおもろい。
投稿者:bond投稿日:2006-06-05 09:13:43
古典的なトリックで、展開もいまひとつ。TVの2時間ドラマでも良かったのでは、薬師丸も老けたなー。
投稿者:mari投稿日:2006-01-04 18:11:20
皆さん辛口ですが、意外に楽しかった。
それこそ2時間ドラマとして観ればかなりのお得感。
陰鬱な天気、湖畔の閉ざされた感じ、愛人が来ちゃったときの気まずーい雰囲気、何となく観ててつらい子供たち、豪華キャストの暗澹たる表情。
どうなるのどうなるので、意外に好きです。http://d.hatena.ne.jp/xxborgesxx/20060104
投稿者:kuss投稿日:2005-12-28 19:27:54
がっかりしました。ま、お受験の合宿って時点ですでに皆くるってる感じ
ですけど。トヨエツは演技がヘタですな。「大停電の夜に」はよかったん
ですけど。                   きびしいですが4点
投稿者:choku投稿日:2005-10-30 01:16:45
DVDでの視聴、原作は未読。推理サスペンスとしたいのか、いわゆる「お受験」や夫婦、親子のあり方を問うものにしたいのか、いかんせん中途半端。仮に後者としても原作自体ずいぶん前の作品のようだしジャーナリスティックな意味でも鮮度は落ちる。普遍的なテーマではあるけど。役所広司演じる男が、妻を含む他者の殺人事件に対する反応に違和感を覚えるあたりはいいが、それが謎解きの妙やサスペンスに直結しないため映画自体にのめりこめないままラストまで行ってしまう。
あと録音担当が悪いのか、あえてそう演出したのか不明だがセリフが一部非常に聞き取りづらい。声を荒げるシーンとぼそぼそ呟くシーンの落差が大きく、視聴時にどちらへ音量を合わせていいか悩んでしまった。映画館では違ったんだろうか?
もし同様なら録音担当は相当に腕(耳か?)が悪い。
投稿者:ふじこ投稿日:2005-09-23 15:31:29
原作は読んでませんがきっと面白いんじゃないかなって。
それはそうと、久しぶりに映画で薬師丸ひろ子を拝見。何だか爐錣燭掘△じいさまを殺してしまった〜・・爐辰謄札螢佞鮓世そ个靴修Δ福Wの悲劇」を思い浮かべてしまった。
レイクサイドで暗ーい雰囲気はすごく良かったけれど、セリフが聞き取りにくく表情が観にくかった。柄本さんのボソボソ・・っていうのは怖い感じがよく出てたけど。
途中までは面白そうだったけれどなかなか展開がまったりしてて途中からダレてしまった。子を持つ親としては、爐受験爐らみ、「何がどうであれ親が自分の子供を守るべきものだ・・」っていう気持ちはわからなくはないが、いまひとつ説得力に欠ける気がした。
投稿者:まりっぺ投稿日:2005-08-09 09:56:20
本当に美菜子(薬師丸)が殺したのか?
真実を知った時のなんとも言えない後味の悪さ・・・。
舞台を見ているような、演技派俳優たちの緊張感ある台詞回しは絶賛。
私もあのラストの演出はあまり意味不明で好きではない。
投稿者:メンタイ投稿日:2005-02-13 01:59:59
役所広司・薬師丸ひろ子・柄本明・鶴見辰吾
杉田かおる・黒田福美・眞野裕子・豊川悦司

もの凄いキャスティングだ。
そして監督は「EUREKA」の青山真治監督。

なのになんで2週間で終わっちゃうの?って思ったけど
“火サスより口説明で事が進む邦画”って感じなんで
「まぁ〜ね」っていう感想です。

受験合宿に来た3家庭&1先生。そこでお父さんの愛人が殺される・・・。
ドンデン返しにつぐドンデン返し!小説は面白いんだろ〜〜な〜〜。
原作のクオリティが高いので駄作にはなっていないけど、
もったいない作品だ。
ラストのあのシーンは・・・・他の方法じゃダメだったんかい? http://www.h4.dion.ne.jp/~mentai23/
投稿者:サッツー投稿日:2005-02-06 15:01:10
【ネタバレ注意】

物語の前半は、子供たちのお受験問題と家庭崩壊に絡めた人間模様が丹念に描かれていきます。役者の芝居(特に薬師丸ひろ子)は最高ですが、設定が余りにも陳腐。行き過ぎたお受験事情も、冷め切った夫婦関係をそこに絡めていく展開も今更という古臭い設定で、新鮮さも現代社会とのリンクも感じられない。中盤になってやっと殺人事件が発生。しかし、今度は伏線の張り方、サスペンスの盛り上げ方が物凄くヘタ。死体処理のハラハラを描くにしてもテレビドラマの監督の方がもっと上手ですよ。青山監督が描きたい人間の業の部分と
出資者サイドが欲しいエンタテインメントの要素を両方入れようとしてどちらも描けていないと思いました。多分この内容なら「アメリカン・ビューティー」+「ハリーの災難」という事でコメディーにするのが最善だったと思う。

投稿者:電気クラゲ投稿日:2005-02-03 13:07:40
所々の引っ張り方に不満が残る。
たとえば豊川悦司の弁明するシーンがいまひとつ切迫感に欠けるし
子供たちの必然性もあまり関係ない様に思えてくる。それと小道具の使い方が手馴れていない。
まあ、それでも面白かったけど。
ラスト、CGの腐った死体のアップで終わらせるのは如何にもこの監督らしいナンセンス。
投稿者:ピープル江川投稿日:2005-02-03 00:17:05
最悪・・・・・
金のためにテレビサスペンス。
そうやって巨匠になるんだ・・
この監督ってこんな映画撮る人じゃないでしょ。
でも「g@me」やら「黄泉帰り」やら・・・
中堅監督の踏絵なんだろうな・・http://d.hatena.ne.jp/pegawa/
投稿者:D.T投稿日:2005-02-02 17:11:14
【ネタバレ注意】

本作『レイクサイド マーダーケース』は、姫神湖なる湖、その湖畔の森の中に建つログハウスを主舞台とし、

そこに名門私立中学の受験合宿の為に集う並木舞華(牧野有紗)始め3人の子供と其の両親たち(役所広司・薬師丸ひろ子扮する並木俊介・美菜子夫妻、柄本明・黒田福美扮する藤間夫妻、鶴見辰吾・杉田かおる扮する関谷夫妻)、

謂わば合格請負人たる塾講師・津久見勝(豊川悦司)、

加えて、主人公の愛人である女流カメラマン・高階英里子(眞野裕子)、

―といった登場人物たちが、所謂“お受験”に翻弄され底無しの荒廃に落ちて行く姿が紡がれて行く映画だ。

主人公の並木俊介を始め所謂大人たちは、劇中、その隠蔽して来たものを他者の前に晒さざるを得なくなって行く、それらの綯(な)い合わさったものは、或いは誰もが抱え持つ醜い利己性、背負った業に通じるがゆえに僕等観客の内面を衝くのだろう。

また、彼等が森や湖上の闇にあって、突然その闇を裂く車のライトに身を固めて立ち尽くしたり慌てて身を伏せるような瞬間がある。これらの場面に僕等観客の身体もが凍り付いてしまうのは、闇を切り裂かれた登場人物たちの慄きと僕等観客の隠し持つ闇が切り裂かれる怖れとが共鳴するからでもあろう。

たむらまさきのキャメラが一貫して緊迫感を孕み艶っぽい。
特に、湖畔に於ける夜や明け方の空気の肌理が塗り込められたような青味が殊のほか美しく、この、時間の移ろいに因って趣を異にする青味の階調の余韻が本作の映像のルックの基調を醸成して行く。

またそのキャメラは、戸外が絡むシーンに於いては深閑とした森と湖に漠と漂う不穏な気配を捉え、一方、ログハウス内、ホテルの一室、英里子の暗室等の密室空間に於いては、登場人物たちが隠し持つものが醸し出す不穏さを濃密に示す。

登場人物個々の利己性を的確に表現した俳優たちの演技からも目が離せない。
特に、映画の核となる並木夫妻に扮する役所広司、薬師丸ひろ子の映画栄えが絶品だ。
美菜子に扮する薬師丸ひろ子は時おり未来を垣間見る能力を持つ女性を演じる訳だが、例えば、その大きな目が赤く輝き示されて行くフラッシュフォワード(未来予見)のビジュアルに薬師丸自体が負けていない。
片や、無頼風情なアートディレクターで身勝手な夫、父親たる並木俊介に扮する役所宏司は、劇中最も転落幅の大きな役どころを演じ切って正に圧巻。

そして、本作が映画初出演となる眞野裕子が演じる、主人公の愛人であり同僚である高階英里子のキャラクターは映画に新鮮な驚きを加えて余りある。

映画冒頭に於けるプールの水面を背に仰向けになったモデルを俯瞰撮影する彼女の視線は、**に於ける湖面から浮上した死者の視線(―自身の未来)を垣間見てもいた…。何にせよ、そのカメラを覗く熱中の視線、自身が嘗て在籍してもいた名門私立中学の入試不正をカメラと共に追って行く探偵的視線、並木俊介の妻に手向ける敵対的な視線、それらに一貫する“眼差しの強度”は眞野裕子によって真に本作の要と相成った。

母・妻―美菜子、娘―舞華、愛人―英里子、
その三人個々の多面性も劇中印象深く示される。

例えば、

英里子が主人公と青いソファで抱き合っているシーンでの、
「並木さんの事は何でも知っているの」「心配しないで、家庭を壊すような事だけはしないわ」「娘さん大事にしなね」等と何を恨む風でも無く語る英里子の諦観したような一見大らかな女性性、そして、並木の妻・美菜子に向ける何処かしら……敵対的な視線、

父・俊介を見詰める舞華の喜びに満ち溢れた真っ直ぐな眼差し、夫婦の諍いを目の当りにした直後に血の繋がってはいない父親の傍に寄って行き「大丈夫?お母さんと」と気遣う健気さ、殺人隠蔽の始まりを示唆しているのであろう陶器(?)が割れ落ちるイメージに続く風呂上りの舞華が見せる女性の色香をも纏った目つき…、

そして、
美菜子の劇中ほぼ苛立ちに一貫した目、表情、素振り、
英里子と向き合った際の、憎悪を湛えた赤く輝く目、
終幕ほど、夫を前にふと覗かせる安堵の表情、

―その綺麗な顔貌からだけでは容易に計り知れぬ三人の女性たちが内に秘めた魔性というものを、青山監督は三人の女性の目が宿すものによっても示し得ていよう。

並木俊介はカメラの閃光や湖面の照り返しに、「熱っ」等と、猛烈な拒絶反応を示す。一見、過剰とも映るその拒絶、苦痛の身振りは、映画終盤に示される、英里子のカメラが捉らえた入試****の証拠写真、そして、湖底に沈めた死体の露顕が彼の身を滅ぼす瞬間の暗示かもしれない。

終幕、主役夫婦の居る部屋の天井に吊された装飾が風を受け回転している、それは、湖上中空に浮かぶ英里子の周りを巡る姫神湖を擁した風景に繋がる。そして、雲を突き破って姫神湖に舞い下りる天の視点ともいうべきものが唐突なフラッシュフォワードを呼び映画は幕を閉じる。


■http://ohwell.exblog.jp/

投稿者:籐四郎投稿日:2005-01-28 23:49:18
 平日の昼に川崎のシネコンで観たら、まだ一週目なのに自分も含め七人だけでした。それでも作品の出来からすれば入っている方だと思います。
 だってよく言っても、せいぜい上質な土曜ワイド劇場みたいな内容なんですもん。
 お金を払って映画館に出かける庶民の立場としては、そんなもんは求めてないです。もっと劇的に感動をさせるなり、驚かせるなりさせてくれと思いました。
 なによりイライラさせられたのは、設定が一応は普通の家庭となっているのに、青山監督が描くと生活感のない学生映画の延長みたいな雰囲気となってしまうので、登場人物に全然親近感が抱けなかったことです。
 何でこの監督が仙頭プロデューサーと組むと、何を撮ってもまるで外国の映画祭の賞狙いのような、もったいぶった作風になってしまうのかが、不思議でしょうがないです。
 観終わったらどっと疲労感に襲われて、来たことに後悔してしまう作品でした。二週目からは、上映が一日二回に減らされてますが、それも無理もないと思いました。
 
投稿者:堕落者投稿日:2005-01-26 20:24:06
見えるものだけが肯定され,良しとされる社会。或いは見えるものしか要求しない,見えるものでしか人間を判断する事が出来ない社会。見えないものは見えない,必要ない,で簡単に否定されるだろう。『ユリイカ』もそうだった。というか,見えないものはこの社会に於いて「害」でしかないですからね。決まった線路(レール)の引かれた,安心で安全の社会を生きる事に魂や個々の価値観は不必要。変わりに必要とされるのは周りのみんなと足並み揃える事と「演技」だけ。この場合,見えるものは学歴だったり,肩書きだったり,経歴だったり,誰かに殺された死体だったりする。それを元に人々は演技をする。だから誰が犯人で何故殺したのかはどうだっていいんです。死体さえ処分出来れば・・・。
でも,否定された人間性や魂は消そうとしても消えないし,それはなくならないだろう。それで見えないものは一体何処へ,どうなっちゃうんだろうか?という問題が浮上する。ここではそれが否定され,歪んだ人間性となった衝動が生む殺人という形で浮上している。歪な社会が生んだ抑圧された人間の証明である。しかし,彼らはそれを認める事が出来ない。だから,「見える」死体と共に湖に沈めなくちゃならないし,隠蔽工作して何処かに隠さなきゃならない。見える死体と違って犯人の顔は「見えない」ので見ないフリをする事は簡単。湖の底には見えるもの見えないもの,色んなものが沈んでいるだろう・・・。皮肉としか言えないですね。親達は自分の子供の心が全く分からない,理解出来ないと言う。それは自分自身の心が全く分からないという事の裏返し=つまりは鏡でもあるのだ。そこには醜い社会と醜い親から子へ,それまた親から子へと受け継がれる歪な流れがあるからだ。この流れを何処かで断ち切り,歪な共同幻想を粉砕しなければならないだろう。
最初,その殺された主人公の愛人はイヤな女にしか見えなくて殺されても仕方ないかなと思ったりしたけど,(笑)実はそうじゃなかった事が明らかになる。彼女はまともだったと言える。だから,殺されたんだろうが。笑
壊れた社会は壊れる事を人間に要求するだろう。壊れた社会をより良く生きる為には人間は壊れるしかないだろう。物語の最後,脱社会化した人間こそがこの社会に最も適応し,上手く人生を生きる事が出来るという,痛烈な逆説=(皮肉)が提示される。痛いし,おぞましいですね。これは『CURE』を連想させる。社会がおかしいのか,個人がおかしいのか,両方ともおかしいのか?無論,両方ともおかしいだろう。この国には最早改革所か,革命が必要なのだ。この社会を生きる事を前提とすれば人間は壊れるしかないから。
青山は『ユリイカ』の後,全然聞かなかったから,一発屋(笑)なのかと思ってたけど,違うという事を本作で証明したと言える。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ ベスト10第8位
【ソフト】
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