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ミリオンダラー・ベイビー(2004)

MILLION DOLLAR BABY

メディア映画
上映時間133分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ムービーアイ=松竹)
初公開年月2005/05/28
ジャンルドラマ/スポーツ
映倫PG-12
ミリオンダラー・ベイビー 3-Disc アワード・エディション [DVD]
参考価格:¥ 6,264
価格:¥ 2,980
USED価格:¥ 490
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【クレジット】
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド
ポール・ハギス
トム・ローゼンバーグ
アルバート・S・ラディ
製作総指揮:ロバート・ロレンツ
ゲイリー・ルチェッシ
原作:F・X・トゥール
『テン・カウント』(早川書房)
脚本:ポール・ハギス
撮影:トム・スターン
美術:ヘンリー・バムステッド
編集:ジョエル・コックス
音楽:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッドフランキー・ダン
ヒラリー・スワンクマギー・フィッツジェラルド
モーガン・フリーマンエディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス
アンソニー・マッキーショーレル・ベリー
ジェイ・バルシェルデンジャー
マイク・コルタービッグ・ウィリー
ブライアン・オバーンホーヴァク神父
マーゴ・マーティンデイルアーリーン・フィッツジェラルド
マイケル・ペーニャオマー
ベニート・マルティネスビリーのマネージャー
ブルース・マックヴィッティミッキー・マック
ネッド・アイゼンバーグサリー・メンドーサ
モーガン・イーストウッドトラックの少女
ルシア・ライカービリー
リキ・リンドホームマーデル・フィッツジェラルド
マーカス・チェイトJ・D・フィッツジェラルド
【解説】
 「許されざる者」「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた衝撃のヒューマン・ドラマ。厳しいボクシングの世界を題材に、そこに生きる名もなき男女の悲愴な人生模様を綴る。アカデミー賞で作品賞をはじめ主演女優、助演男優、監督賞の計4部門を受賞。共演は、ともに本作でオスカーを獲得した「ボーイズ・ドント・クライ」のヒラリー・スワンクと「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマン。
 ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。その指導力に疑いのない彼だったが、選手を大切に育てるあまり、成功を急ぐ優秀なボクサーは彼のもとを去ってしまう。そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩き、フランキーに弟子入りを志願する。13歳の時からウェイトレスで生計を立てるなど不遇の人生を送ってきた彼女は、唯一誇れるボクシングの才能に最後の望みを託したのだった。ところが、そんなマギーの必死な思いにも、頑固なフランキーは、“女性ボクサーは取らない”のひと言ですげなく追い返してしまう。それでも諦めずジムに通い、ひとり黙々と練習を続けるマギー。フランキーの唯一の親友スクラップはそんなマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。やがてマギーの執念が勝ち、フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
105850 8.10
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【ユーザーコメント】
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-09-01 21:58:04
ヒラリー・スワンクはこういう悲劇のヒロインが合っている。
投稿者:sachi823投稿日:2015-03-14 17:19:33
原作者のF・X・トゥールはかつてボクシングに関わったことがあり、
そのときの経験をもとにして晩年に連作を書いています。
シンプルな原作に対して映画化に際しては様々な装飾がされたようですが、
見ていて大変暗く厳しい内容になっています。
イーストウッド扮する主人公には、心に傷をもちながら
それでも生きていかねばならない厳しさを感じますが、
生きていくと言うことは、そういう事であるという
この監督の人生観とも繋がっているように感じます。
投稿者:UFO投稿日:2013-10-23 11:45:11
良いと思う。
投稿者:TetsuyaS投稿日:2013-08-15 00:17:13
【ネタバレ注意】

 クリントイーストウッドの淡々として演出、Mフリーマン、Hスワンクの芝居で、アカデミー賞作品賞を受賞、映画としては大変良くできている。
 前半のボクシング・チャンピオンへの道、その後の悲劇と、動けなくなった彼女の意志を優先した安楽死・・・。自分が同じ立場になったら同じことを望むだろうし、今回の物語としては、このオチしかないと思う。
 「ミスティックリバー」も暗く悲しいラストであるが、「ワル」が心に「傷」を持ちながら「生き続ける」悲しさにはまだ「救い」があり、映画の余韻があった。
 しかし、「殺してしまう・・・」という概念が払拭できず、好きになれない。

投稿者:ピースケ投稿日:2013-04-30 20:20:28
重苦しい映画。 また観たいとは思わない。
投稿者:jb投稿日:2012-07-28 23:09:43
予想以上に良かった。
投稿者:has42120投稿日:2011-07-14 13:52:40
ヒラリー・スワンク
投稿者:こじか投稿日:2010-11-23 02:34:00
すごい―。予備知識を全く入れない性分なもので、
中身をなにも知らずに鑑賞し度肝抜かれました。

観たい(期待・想像できる)サクセスエピソードは前半までで、
そこから先はむしろ直視したくないものだけを描いていくような構成。
前半があるからこそ、後半徹底して描かれない懲悪が悔しいほど苦しく、
(実際もし相手への制裁エピソードが描かれたとしても)正義と悪では
解決することのないふたりが置かれた現実の残酷さだけが際立つという
とてもシンプルで大胆な物語進行。

さらにこの現実にコントラストをより鮮明に与えるのがその他の登場人物。
彼らは自身への悔いや生き様を他者に投影したり、
ジムで再スタートをしたり、なにか”再起”をはかろうともがく人物ばかり。
もともと主演のふたりもその一遍であったはずだからこそ、
最後に訪れるものによって腹の底を抉(えぐ)られるほど
重たく突きつけられます。

終始ストイックな演出なのにこの映画的な“問い”を成り立たせてしまう
イーストウッドの手腕に脱帽しきりでした。
投稿者:幸村和投稿日:2010-08-04 00:05:15
【ネタバレ注意】

なんでしょうね。この人は自分が俳優として出てしまうとカッコよく魅せたいという色気が出てしまうんでしょうかね。その時点でカッコよさから遠ざかってしまうんですけどね。C.イーストウッドのことですけど。
これまでブラッド・ワークやグラン・トリノ、そして本作と3作品を観ましたが、このイーストウッドが俳優として出る作品はどれもなんだかなあ…感が漂う。
本作でもグラン・トリノの時に感じた違和感がそのままあって(時系列ではこの後にグラン・トリノなんだけど)この人の作品っていっつもこうなんだろうかと思ったり。

その違和感は主要登場人物が孤独であったり、貧困であったり、生きるのに不器用であったりと、わかりやすく同情を引く存在であることに対し、その人物を作り上げてきた土台の部分、つまり生い立ちや環境、人間関係になるととたんに不可解になってくるところで特に感じる。
本作でも、なぜか娘から拒絶されている孤独な老トレーナー、フランキー(イーストウッド)、そしていくら尽くしても家族からちっともありがたがられない貧困家庭の娘マギー(ヒラリー・スワンク)が登場。娘に至ってはなんでこんな姿になっても家族からかような仕打ちを受ける?とハテナマークしか頭に浮かばない。たまたまこのような無慈悲極まりない人間が家族として集結してしまったのか?そしてそんな孤独で心と体に傷を負った二人が強いきずなを結ぶってのもどうにもわかりやすい話だ。

ジムでは発達障害者らしき青年デンジャーも登場する。印象的なキャラクターで人間ドラマ風に展開されるけどマギーとの絡みはほとんどない。
そもそもデンジャーを含むジムの仲間もそう。彼らは鼻で笑っていたマギーの快進撃やそのあとの悲劇をどうとらえていたのか。ジム内のメンバーの話は物語の軸に影響も及ぼさないエピソードのように平行して描かれているだけ。
同じスポーツで成功を志す者として、彼女の成功も敗北もなんらかの反応があっていいはず。毎日ジムで顔を合わせていたのに。ましてや、あのような体になっては他人事ではない動揺を感じるのが普通じゃないか。しかしそんな描写も全くない。
彼女にかかわるジムの人間はフランキーとエディ(モーガン・フリーマン)だけ。そして他の人の指摘もあったけど、マギーを殺すに等しい行為をした試合相手はその試合の後、作品から存在を消す。

マギーの世界には元から善人フランキーとエディの二人とそして悪人家族、そして彼女の語る父親しか存在しない。それ以外の人間が全く見えない。というかこの映画は見せない。マギーは引きこもりでもなければ、ましてや性格に問題のある娘でもない。寧ろひたむきにボクシングに取り組み、家族を愛する優しい娘だ。こんなに性格のいい娘が30年以上生きてきてなんで友達もいなければ家族にもないがしろにされる?なんでここまで孤独なんだ?変じゃないか。これって設定だけじゃないか。「孤独な娘であること」という思いつきのような設定だけ。フランキーも同様だ。人間に深みがない。
そしてグラン・トリノの時もそうだったけど、とたんに映画の軸になる話になると周りの人々が姿を消し、物語に都合のよい人間だけが残る。映画としてはこれ以上のわかりやすさはない。でもこんなわかりやすさ、絶対変だ。

前半の絵にかいたようなサクセスストーリーといい、そして後半の涙を誘う展開といい(私は誘われないが)、先に「こんな物語にしたら絶対みんな感動する=売れる」っていう発想があってそれを元に作ったみたいに見える。これ、原作があるみたいだけど原作通りなんだろうか。テーマは一体何だったんだ。なんて薄い物語だ。
尊厳死の問題をこんな娯楽作品にしてしまうのも不快でさえある。しかもラスト姿消しちゃって、モーガン・フリーマンにいかにもカッコよい男であるかのように語らせてるし。何?それ。カッコよくないよ。
まるでイーストウッドの中に「映画が商業的に成功する方程式」があってそれに則って作っただけ、みたいに見える。こういうの凄く嫌だ。
思えばグラン・トリノもそうだった。ますます騙され感が湧いてきた。

投稿者:ノブ投稿日:2010-05-15 12:18:00
【ネタバレ注意】

「ミリオンダラーベイビー」(監督:クリント・イーストウッド 133分)
話の内容は、全編は女性ボクサーがチャンピオンめざしかけのぼる話・後半は暗い安楽死の話。
主人公の女性ボクサーが、ウェイトレスをしていた時に、お客の残したステーキをこっそり持って帰るという演出が貧困を強調していた。
せっかく母親に家をプレゼントしたのに、喜ぶどころか母親は「現金をくれ」と文句を言ってくる演出が面白かった。
大口を叩く弱いボクサーをリングでいじめている黒人のボクサーを、元ボクサーの黒人の老人が止めに入って、いじめていた黒人をぶったおす演出が良かった。
後半の全身麻痺から安楽死のシーンと演出はとても重かった(特に女性ボクサーが舌を噛み切って自殺を図る演出。唯一母親がディズニーランドのTシャツ着て見舞いに来て、以前は「生活保護を打ち切られるから」と娘にプレゼントしてもらった家を自分名義にするのを拒否していたのに、今度は弁護士を連れてきて自分名義に変えさせようとする演出がヒドすぎて笑えた。「身体が動かないので歯でペンをかんでサインさせようとする演出もヒドすぎて笑えた」)
全般的に
ボクシング映画だけど主人公が女性というのも良かったと思うし、前半はボクシングのサクセスストーリーと老トレーナーと女性ボクサーとの交流・後半は重たい安楽死の話という動と静のコントラスト演出も良かったと思う。しかしいかんせんオチが重たすぎて、観た後とても憂鬱になった。
セリフもいいセリフがいっぱいある。俳優陣もイーストウッドとモーガン・フリーマンは人生の重たさを知った老人役をいい味をだして演じていたし、ヒラリー・スワンクもこの貧乏人の女ボクサーという役はハマリ役だったけれど、やっぱりオチが重すぎてボク的には観ると気分が重くなる。とても「暗い作品」。
http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:フラーティ投稿日:2010-05-13 01:32:50
【ネタバレ注意】

 頑固で不器用ゆえに世間から取り残されている孤独な師弟が「ボクシング」を唯一の武器としてのしあがっていく・・・となると、日本人なら『あしたのジョー』を想起しますね。あの漫画もラストは悲劇ですが、精一杯戦って敗れたので、まだ救いがあります。本作はあまりに残酷。

 前半の高揚感に満ちたサクセスストーリーから一転して絶望へと叩き落とされましたが、物語当初から「練習生が帰った後の夜のジム」など画面を暗闇が覆うシーンが印象的でしたから、まあ明るい話で終わるわけはないですね。「自分の身を守れ」という教えを受けたボクサーが自らの命を絶とうとして、選手の身を極端に案じる過保護トレーナーが自殺幇助すべきかどうかで悩む。この悲劇的な反転が胸を衝きます。


 尊厳死うんぬんで議論になったわけですが、マギーが病院に延命治療の停止を求める、というのでは、何の意味もないわけですね。マギーに「ボクシング」という充実した“生”を与えてくれたフランキー自身の手で“死”がもたらされなければ、マギーの人生は完結しません。
 
 フランキーはマギーに娘の代替を、マギーはフランキーに父の代替を求めましたが、悲しいかな、両者の関係は所詮「ボクシング」を介してのものです。マギーはもうフランキーにトレーナーとしての喜びを与えることはできないし、ボクシングしか知らないフランキーがマギーにしてやれることは限られている。ボクシングが失われた今、両者の関係は決定的に変容してしまい、互いの愛をもってしても、どうすることもできません。「本物以上の親子」へと両者の関係を昇華させるには、あの結末しかなかった。それこそが本作の真の悲劇でしょう。


 『ボーイズ・ドント・クライ』で体当たりの演技を見せたヒラリー・スワンクが今回も渾身の演技。他の女優は考えられないほどハマっていました。身体もメチャメチャ鍛えてましたね。イーストウッド監督・主演作は「イーストウッドのイーストウッドによるイーストウッドのための映画」になりがちなのですが、本作では彼女の存在感が光っています。


 素直に感情を口に出せないフランキーの代弁者であるエディを演じたモーガン・フリーマンも良い味出してました。フランキーとエディの息の合ったやりとりが観ていて心地よかったです。

投稿者:ringoringo投稿日:2010-04-01 07:32:49
勝手にサクセスストーリーと思い込んでいたから、あのような結末はとても驚きました。

それにしても、マギーの家族は酷い人達ばかりでした。あれじゃ、彼女が可哀相過ぎます。
投稿者:いまそのとき投稿日:2010-03-23 16:12:29
【ネタバレ注意】

イーストウッドはうまい職業監督だと思います。毎年のベストテンの常連になりました。見せ所、押さえ所、観客の急所をわかっている人です。哀愁たっぷり西部劇のバラード。老いぼれSF映画。少年の記憶とサスペンス。なんだってこなし面白く見せる人です。老けてもまだまだ負けないぞ!活力を失わない映画魂とでもいいましょうか。テーマの捉えかたも普通じゃない。いろんな意味ですごい人だと認めます。この映画も只ならぬストイックなヒラリー・スワンク。うまいです。ただすべてのイーストウッド作品にいえる疑問。カッコつけすぎじゃないの!!

投稿者:mototencho投稿日:2010-03-11 13:33:49
アカデミー賞は肯ける、本当の意味でのヒューマンドラマかも
ミリオンダラー・ベイビー
http://mototencho.web.fc2.com/2005/milliondb.html
投稿者:brilliant tomorrow投稿日:2009-11-30 21:40:52
 意外な展開というのでしょうか。。。「こういう方向転換はサギだ!」と、『AI』を観たときと同じ感覚にとらわれました。「こういうジャンルの映画を観よう」と思った人をだまし討ちにするようなものではないかと。後味が悪いと言っている人が多いのはそのせいではないかな。
 イーストウッドは好きです。が、現役トレーナーを演じるには、いかにも体が動かないと感じました。
投稿者:IDU投稿日:2009-09-22 00:22:17
クリントイーストウッド凄くね?
投稿者:uptail投稿日:2009-06-20 15:24:37
演出:10
演技:9
脚本:9
音響:8
投稿者:Kircheis投稿日:2009-06-08 06:31:48
【ネタバレ注意】

観終わった後に感じる暗い気持ちは半端ない。
同じく後味の悪い同監督の『ミスティック・リバー』は大好きだし、ハッピーなエンディングじゃないと嫌とは思わないがこれはストーリーに感情移入できなかったなぁ。
まぁつまんないとは思わないし、キャストはイーストウッドをはじめ素晴らしい演技!!
でもアカデミー受賞はちょっと納得いかないかな…。他にもいい作品が沢山あったやん!!

投稿者:なちら投稿日:2009-04-28 15:25:04
【ネタバレ注意】

『ミスティック〜』を見た後にこちらを見ると、本当にシンプルな愛の話だなと思います。
シンプルだからこそ、誰でもその感情に同調できて、素直に涙できる良い作品。

愛する人が苦しんでいるなら、何がなんでも願いを叶えて救ってやりたいだろう。
彼女にとっての死を避ける為に協力し、彼の心は死んでしまったのかもしれないが、
彼女が感謝している事を思い返して、自分を許して欲しいと願うしかない。

投稿者:コメット投稿日:2009-03-07 12:26:03
【ネタバレ注意】

 この映画では前半と後半で趣きが大いに違うが、前半に数多くの伏線が張られていてそれらが後半につながっており、実際は一貫したものになっている。後半では、主人公(イーストウッド)における心の葛藤がえんえんと描かれる。それは建て前と本音、つまり「自分のことは自分で守れ」という教えと「愛する人間を失いたくない」という感情の間のものだ。やがて、「モ・クシュラ」というゲール語がその建て前と本音を見事に一致させるが、その言葉の意味は、ヒロイン(スワンク)を感動させるものであると同時に主人公を巻き込んでしまうものであることが、映画のラストで暗示されている。とても悲しいが、ハートフルな映画。

(蛇足)
 この映画では、個人の尊厳がテーマになっている。尊厳dignityというと堅苦しく、なんだかわたしたちには縁遠い言葉のように聞こえるが、そのラテン語の語源からすれば、なんのことはない、「価値」という意味だ。個人の尊厳を守る最大の存在は、ふつうは親だ。ヒロインの心中で、母親に愛されたい、認められたいという望みが断たれた時、それまでの「自分のことは自分で守れ」という教えは、「自分の尊厳は自分で守れ」というものに変化したはずだ。そして主人公はあの場合、「モ・クシュラ」の言葉の意味を明かすことが、娘の最後の悲痛な甘えを受け入れてやる父親の立場になるということを、覚悟していたのだろう。

投稿者:きらきら投稿日:2008-09-24 13:57:18
いいと思いました。
イーストウッドの映画だから、安心して見ていられる。というより、今のアメリカで彼のような演出家が育たない、というのがアメリカの悲劇かな。

単なるボクシング映画ならまだしも女性のボクシング、というネタにイーストウッドが惹かれたのは、おもしろいと思う。
女性は「美貌」や「知性」は褒めやすいけど、「力」は褒めにくいものね。
ましてや女性ボクシングのジャンルってどうなんだろう? アメリカのボクシング事情はわからないけど、テニスやゴルフだったらもっと褒めやすくて、いわゆる「感動的」なものが描けたのかもしれないけど、あえてそういう部分には背を向けたイーストウッドの気骨はいい。

マギー演じるヒラリー・スワンクも、妙な内面性みたいなものをちらつかせない演技がよかった。

むかしイーストウッドがインタビューで言ってたな。
「どんなところに気をつけて演技していますか?」という質問に対して、「自分にはせりふがないんだけど、他人の話を聞いているところかな」
このあたりが演出部にも反映されているようで興味深い。

この作品を見て、よかったなと思った人、昔のイーストウッド作品もぜひ見てください!
ということで…
投稿者:ひめ投稿日:2008-02-21 17:28:37
役者が良い、演技が良い。この辺だけ評価させてもらうと2点。
でもトータル2点です。人がこの世に存在する意味をはき違えてる気がする。
投稿者:kinenchyu投稿日:2008-01-05 16:00:29
かなり重いテーマを取り上げた、何日もずっしりと心に残るヒューマンドラマです。私はこの作品で、監督としても俳優としてもクリント・イーストウッドの大ファンになりました。とにかく人間を丁寧に描いています。シンプルなエピソードやセリフで、登場人物の人生や生き方をダイレクトに心に響かせるところは、さすがの一言に尽きます。キャスティングも素晴らしいです。ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン以外に考えられないと思えるぐらい作品に溶け込んでいます。主人公のヒラリー・スワンクの魅力にどんどん引き込まれ、ハッピーエンドを迎えてほしいと願いつつも、ラストの30分は、涙なくしては見られない重い展開になっていきます。テーマとしては、何か結論を言いたいわけではなく登場人物それぞれの生き方そのものを描きたかった作品だったようにも思いました。
投稿者:きゃる投稿日:2007-12-04 00:06:03
計算しつくされた「ボクシングの試合」の音と映像、妥協なし、一流です。
で、本作品のテーマを描くには必要不可欠な前置きだったわけですが、
あんな母親いるのかな。いるとしても子どもは見放すでしょう。と、思いました。
投稿者:mackoy投稿日:2007-10-23 23:38:03
【ネタバレ注意】

全体的に細切れの小話をつなげたような、
極めてチープでアメリカカートゥーン的な序盤〜中盤で
「ああ、こういうのもアリかな?」とか思っていました。
素材もマッチョなイーストウッドにピッタリなボクシングものだし、
このまま終わればまあまあイイ感じでしたが・・・。
終盤の究極的に不合理な悲しい内容・・・まるでラース・フォン・トリアーのような
救いようのない、いい所なしの、ただただ悲しいだけの終わり方は???で、
取って付けたような終盤の内容にはむしろ笑ってしまいました。
この作品がアカデミー作品賞と監督賞を受賞したとは・・・やはり彼もまた「光の子供」なのでしょうか?

投稿者:Comell投稿日:2007-09-06 20:02:14
ここのサイトを閲覧していていつも思うことだが、
最近の作品のレビューはあまり当てにならない。
映画通の人間でない人のコメントが多いからである。
映画も読書と同じで読解力というか、視解力みたいなのあって、
沢山の名作を観てきた人とそうでない人では感じ方が全く違う。
この映画は駄作ではないが、取分け騒がれるほど名作ではない。
映画通には満足できない代物である事は間違いない。
世の中には宣伝力不足で埋もれてしまった名作が沢山ある。
この作品が評価されるのは、ハリウッド映画でありイーストウッドが
監督だからである。
これが稀代の名作だと思う方は、是非ハリウッド映画以外の他国の映画を
沢山観て貰いたい。
投稿者:naoron投稿日:2007-08-30 09:21:20
本当に素晴らしい。イーストウッドの最高傑作。

暗く重い展開に耐えられない人もいるようだし、物語に異を唱える人もいる。
しかし本当に多くの事を考えさせられる。
ボクシング映画だが、それ以外の場面がいい。
主役のアホな家族が印象的だが、無学と低所得が原因ではない。高学歴で高所得でも同じことをする人間はいる。

一度目より二度目の鑑賞でより強く感動した。情熱的に激しく、かつ詩的に深く静かなる人生・・・

ハリウッド以外の外国作品と比較する方がいるが、それは名作という定義・・価値観が異なる。ハリウッド映画は基本的に娯楽映画。
たとえば、アニメの世界にも名作というものが、多分あるだろう。そこでの比較は出来ない。このサイトを利用している人の、大多数は好き嫌いにかかわらずハリウッド映画を鑑賞している。だからこそ一般人(私を含め)のコメントは参考になる。
投稿者:ASH投稿日:2007-08-06 20:48:45
【ネタバレ注意】

 正直僕も女版「ロッキー」みたいな映画になっているもんだろうとばかり思っていたのだが、イーストウッド御大がそんな映画を撮るはずもないわけで、ボクシング映画特有のカタルシスがない代わりに、世代を越えた友情と、生命の尊厳をジックリと描ききった秀作に仕上がっています。ということで、「ロッキー」とは違ったアプローチであって、どちらかといえばスポーツ映画じゃないんですって。

 一部で評判が悪いのは、そういうスポーツ映画のカタルシスを期待していたら、あんなどよ〜んとした終わり方をするもんだから面食らっちゃたんでしょう。スポーツ映画を観た後の爽快感がないもんね。でもさ、70年代〜80年代ならいざ知らず、老境の域に達した御大がそんなもん撮ると思う?

 しかし、マギーの家族のトラッシュっぷりにはヤんなるねぇ。家を買ってあげたら生活保護が打ち切られるから「余計なことして」と怒鳴ったり、真っ先に娘のお見舞いに病院へ行かずに遊園地へ行ったり…。こういう無学で低所得な人たちの描写もまた救いがないんだよね。

 ニューシネマの洗礼を受けた世代や、後追いで一生懸命追いかけている人ならば、この余韻、分かるよね。それと、オスカーは作品の優劣や完成度を競う賞ではないし、批評家が選ぶ賞でもありません。この場合、前年に下馬評が高かった「ミスティック」にあげなかったら、ゴメンねという意味もあるんですって。でもま、オスカーなんて一介の観客には関係ないね。「良い・悪い」「好き・嫌い」は自分で決めりゃあいいんだから。

 以下、余談。「絶叫計画4」ではマギーが大怪我をする試合の場面が、お見事にパロられています。この映画を愛している人が観ると、結構複雑な気分になります。僕は、笑かしてもらいましたが…。

投稿者:ヤマゲロ投稿日:2007-05-18 13:50:19
ビ、ビックリしたぁ。内容まったく知らずに観たので、「まじですか?」が正直な感想。
ですが、正しいとか正しくないは別にして「生きる」とは?を真面目に映したすばらしい映画でした。
キーワードは「モ・クシュラ」と「レモンパイ」。未見の方は是非。

光と闇を巧みに生かした映像、監督のイーストウッドが自ら作曲した抑えたBGM。イーストウッドとフリーマンの地味で渋い台詞。スワンクの吹替えなしのリアリティー溢れ且つかくもあっけない拳闘シーン。そして無駄のない構成。全てが美しかった。

こういった作品がアカデミー作品賞受賞なのは喜ばしいです。真のアメリカンドリームシネマなのでしょうか?
投稿者:ロビーJ投稿日:2007-04-25 12:40:48
衝撃的なヒラリー・スワンク主演のスポーツ・ドラマ。この作品でヒラリーは2度目のアカデミー主演女優賞を獲得したのも納得の作品。やはりクリント・イーストウッドはすごい監督で俳優ですね!
 最初に見た時、きっと『ロッキー』シリーズのように主人公のボクサー(この映画は女性)がチャンピオンになっていくんだろうな。と思っていましたが、まったく予想がハズレました。もうラストが・・・。とにかくビックリ!だいたい映画って成功していきハッピーエンド!って話が多い中、こういった現実的な悲劇の物語にしていくこと自体、すごいと思います。ラストの選択は正しかったと信じたいです。後、モーガン・フリーマンの演技も素晴らしかった。一度見たら忘れる事の出来ない映画です。
投稿者:さち投稿日:2007-03-23 19:54:49
食べて嫌いなのと、食わず嫌いはまったく違う。
長い。だるい訳ではない。この今も自分の時を作り上げているのは誰でもであるということ。
喜びの後の悲しみ。喜びが多ければ多いほど、後は辛くなる。
ベイビーの顔は死んだ瞬間がもっとも美しかった。
投稿者:SHELTER PEOPLE投稿日:2007-01-24 02:08:38
ストーリーが全てという感じで分かり易い映画だと思う。
ま、良かったです。
投稿者:ケラヒロミ。投稿日:2007-01-22 17:28:12
【ネタバレ注意】

マギーがボクシングでチャンピオンになってハッピーエンド。
って話だと思い込んで観たから物凄い衝撃を受けました。
フランキーがマギーを死なせてあげるシーンは涙が止まらなかった・・・

投稿者:terramycin投稿日:2007-01-05 21:54:46
【ネタバレ注意】

話題作であり、内容は知らずボクシングを題材にした映画であることは知っているという状態で観た。
もし、概要を知っていたら観なかったかもしれない。

前半は、女ロッキーを髣髴とさせるサクセスストーリーが展開される。
それはそれで爽快感があり楽しくもある。
後半は、全く予期していなかった展開で驚きもあり、その点評価できるが、内容は個人的に、あまり惹かれなかった(感動しなかった)。

終盤の展開がなければ全く違う作品になっていたわけで世間ではそれが評価されたのだろう。

投稿者:ちんちら投稿日:2006-12-15 20:05:38
【ネタバレ注意】

この映画はボクシング映画と思わせておいて後半から尊厳死を唐突に扱い出すフィクション作品なので、サクセス・ストーリーを見たい方や悲しい映画を見たくない人は見ない方が良いです。こういったテーマはノンフィクションだけが扱っても良いのではないですかね。ボクシング映画やサクセス・ストーリーを期待されている方は、ノンフィクションでもサクセス・ストーリーの「シンデレラマン」をお薦め致します。コメディ映画のパッケージの作品が後半からホラー映画になることが許されるんですかね。

ここからは単に映画の感想だけ書きます。ネタバレ含みます。

理屈じゃない

「ボクシングは理屈じゃない」というセリフが沢山でてきますが、その後にはばっちり「理屈」を言っています。
私はこの「理屈じゃない」って言葉に少々(かなり)抵抗がありまして。
「理屈」っていうのは、何かを説明しようとしたら全部理屈なんですよね。
「全部反対のことをしなければならない」と説明したら、それはそういう理屈でしょう?

ただ、この映画のボクシングに対する見解には哲学的なところがあって私が好きな部分です。

モ・クシュラ

モ・クシュラという言葉について。
日本人にはどうにも解りにくいですね。こんな発音しにくくて語呂も良くない言葉がマギーのあだ名になるんですかね?
英語圏ではそうでもないのかしら。って思っていませんって(笑) 多分この言葉の意味がいいのでどうしても使いたかったのでしょう。
そもそも、この「モ・クシュラ」という言葉の意味もわからずにみんな使い始めますかね?
マギーは死の直前までその言葉の意味を雑誌や観客の誰からも聞かなかったって?
ありえません!<キッパリ>
どうしてもモ・クシュラという言葉を作品の中核に持ってきて、ラストで意味を語って満足したかったのでしょう。フィクションならではの現実にはまずありえない作品です。

反則女

マギーを全身麻痺にしたドイツの女ボクサー"青い熊"ビリー。
なんで試合に負けたのがマギーなの?反則負けでないの?って、これはボクシングのルール通りなのかな。

自殺を阻止する権利はある?

マギーは自殺を何度も試みますが、病院によって阻止されます。でも自殺を阻止する権利ってあるんですかね?
病院から「検査を受けに来て下さい」って言われても、無視したって病院はお構いなしです。「来るも来ないもあなたの自由」って言われます。それが例え死に直結するものであったとしても。でも、病院にいたら強制しなきゃならない。「建前」ですね。本当はどっちでもいいんだけれど、目の前でやれらたら適わない。後で誰になんて言われるかわかったもんじゃない。だから、まあ、仕方ないから助けるか。死にたがっていようが関係ない。
でも、私は自殺はその当人の最後の権利であると私は思います。全てを失っても最後に残るものが唯一自分の命だからです。尊厳死は認められるべきです。
まあ、この映画の言いたいことはそこなんでしょうけれどね。
そうなる前に尊厳死に署名しておけってことなんでしょう。

デンジャー

この笑いも楽しさもない暗い映画、どんどんどんどん更に暗くシリアスに無理矢理観客を引っ張り込むこの映画の中で、唯一道化の役割を任ぜられたのがデンジャー君でした。
「才能でなく努力」っていろいろなところで言う人がいますが、建前なのか、人はそもそも理想家なのか。
どんなにがんばったって全員が強くなれる訳はないし、全員が頭がよくなれる訳もない。生まれついた「その人」の中で人は生きていくしかないのです。
彼のエピソードはこの暗い映画を薄めるためにあります。
フランキーが去ったときにデンジャーは等価交換の法則としてジムに戻ります。
と、いっても、デンジャーのことを考えると私はとても悲しくなります。彼は果たしてこの映画の中で”救い”の役割を果たせていたのですかね。もしかして彼こそが最たる”悲しみ”では無かったですかね。

ブログに字幕と吹き替えの訳の差などもっと詳細に感想を載せています。http://chinchila4.blog76.fc2.com/blog-category-8.html

投稿者:楽楽投稿日:2006-12-11 23:36:46
主演俳優たちがアカデミー賞を受賞した映画ということでしたが、あまり期待せずに観ました。(最近のハリウッド映画は期待ハズレが多いので)    いやしかし、ホントに見応えのある作品だったと思います。一緒に観た友人は「救いようがなくて、辛過ぎる....」と言っていましたが、確かに人間の哀しくて深い、どうしようもない感情を極限まで表現している映画だと思います。淡々と進んで行くストーリーは、決してハッピーエンドにはならないことを、暗い画面が予見させていました。自分に置き換えて、色々考えさせてくれる機会を作ってくれた素晴らしい作品でした。     でも、気持ちの余裕がある時に観たい映画ですよね。落ち込んでる時は更に落ち込みそうで....
投稿者:たまきち投稿日:2006-12-08 16:58:26
女性版「ロッキー」or「傷だらけの栄光」を期待してみたらなんとなんと。。。
この結末は何ともやり切れません。
「ロッキー」、「傷だらけの栄光」は過去何度も見ましたが、この映画はたぶんもう見ないと思う(映画の善し悪しに関係なく)。
この映画で果てしなく落ち込んだ方、「傷だらけの栄光」を観て立ち直りましょう。
投稿者:藤本周平。投稿日:2006-12-08 00:26:51
最後はなんとも受け入れ難いですが、観てよかったと思います。
投稿者:dadada投稿日:2006-11-23 19:31:36
散りばめられたエピソードが巧みに絡み合う物語の構成、抑制の利いた語り口、影を効果的に使った映像...見所は一杯あるのだが、単純にこの物語へ感情を委ねて観ていると、やっぱりチト辛いかな。
物語を読み解く楽しみ方もあるだろうが、最近は個人的に映画の物語へ単純なハッピーを求めているもんで...。(おバカなだけか...)
投稿者:柳絮投稿日:2006-10-21 22:20:00
この映画は、クリント・イーストウッドがアイルランド移民であるとカミングアウトしている映画として、映画史に残るべきです。アカデミー賞とか最高傑作とかいう話ではないのです。逃れられない出自を持つ人が、その運命と正面から向き合わなければならない、という物語なのです。
投稿者:マーク・レスター投稿日:2006-08-13 12:12:30
【ネタバレ注意】

ポータブルDVDプレイヤーによる 車内鑑賞レビュー

8月2日(水)  第1回目

地味です.....。

主役が二人の爺さんと、アスリート系の30過ぎの女性なのですから.......。でも選手とマネージャーの関係とか、“女性ボクシング”という知らない世界を目撃できて、楽しいです。また、

         プチ・ロッキー的

な高揚感も期待通り用意されており、まずまずの出だしと言ったところです。
しかしビッグタイトル戦まで昇りつめる描写が、時間的に割愛されている気が、どうしてもしてしまい、プチ・ロッキーの様相を呈しているこの物語にきっと、成功モノ以外のオプションが用意をされているものと、穿った観方をし始めてしまいました。どのようなサプライズがかくれているのか、これから始まるビッグタイトルの行方に注目です。

      


8月9日(水)  第2回目 最終回


「甘かった............。」


サプライズどころの話しではなかった。
驚愕の展開がビッグタイトル戦での、たった一発の反則パンチによってもたらされたのでした。
この一撃によって、この映画はそれまでかぶっていたウサギの仮面を脱ぎ捨て、過酷な自分の本性をあらわにしてきた。

一撃がもたらしたもの、それは、脊椎損傷による、全身マヒという運命。
身体を極限までに躍動させるボクシングという行為から、一転して、永続的な肉体の棺おけにマギーは押し込まれていくことになる。
そしてその極度な停滞が行き着いた末の、血液循環悪化による片脚の切断。「プチ・ロッキー的な高揚感」を味わってしまった観客にとっては、同じ肉体が経験するこの過酷な運命の前に誰しもが愕然となる。

さらにこの映画は“肉体”の問題から“存在”という根源的な問題へと突き進んでしまう。自らの存在を自らの意思で消滅させる「尊厳死」という権利。宗教的な教えの前に老トレーナーが逡巡している間に、自分の意思を反映してくれる唯一の器官となってしまった“舌”を噛み切っての自殺未遂。
何という「負」への凄まじいまでの疾走感なんだろうか! この尋常ではない暴力的なまでに強靭なマイナス方向の力によって、
私はこの映画における 自分の立ち位置を完全に見失ってしまった。
自分の気持ちを平穏に保ち、折々の局面に対応する平常心と客観性を保つことなんて、到底できなくなっていたのだ。

はかなくも映画が企てた罠に陥り、無残にも映画の餌食となってしまった身としては........、


もう何も語ることができない。



8月9日(水)  第3回目  最終回の次の回

「ミリオンダラー・ベイビー」のレビューを完了しましたが、最終回のレビューにおいて、映画レビュー繋がりの バニーマンさんから、

 「監督のクリント・イースト・ウッドが、
      “この映画は 父と娘の恋愛(ラヴストーリー)だ”
                 とインタビューでコメントしたそうです。」
   
との書き込み情報にインスパイヤーされて、「最終回の次の回」として特別にレビューを続けます。

        なるほど.......。

老トレーナーの命名によるマギーのニックネーム
 “モ・クシュラ” は 
 “愛する者よ、お前は私の血” と訳すのですが、
 “私の血” が意味するところは

         “娘”

なのだろうと、このインタビューから強く思いました。

息子や娘のことを表現する時に
“血を受け継ぐ”とか“血を引いた”などと日本では言いますが、
この表現を強引に転用すると、老トレーナーはマギーに対して“自分の娘”
という思いで接していたことがわかります。

「父と娘の恋愛(ラヴストーリー)」 とのことですが、
究極的に相手を“思いやる気持ち”の物語なのでしょう。
あの二人は血は繋がってはいませんでしたが、
親子のように深く思い合う二人による、“魂の触れ合い”をこの映画は語っていたのです。
いや、そんな生ぬるい言い方ではダメだ、二人の

      “魂が強くぶつかり合う”

映画だったのですね。

愛するが故に、その命を苦渋の選択の末、終わらせてあげる映画。
そして、信頼している人に、無限地獄から、死をもって解放してもらう映画。

そんな深く濃密な人間関係の物語だったのです。

悲劇的な語り口に深く動揺して、その中心にある、“魂の物語” に言及できないでいたのでした。
反省.......。
http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/

投稿者:くろひょう投稿日:2006-08-02 19:06:00
 DVDをレンタルしてきた後、嫁さんは言った。

「この映画、良いらしいけど救いがないんだって」

 はて?救いがない良い映画?単純な私は直裁的にベルイマンの「沈黙」を連想した。とうとうイーストウッドもベルイマンいうところの神の沈黙に手を染めたのか?・・まさかね・・だが、観終わって全く別の次元の感想を抱くに至った。

 そもそも「救い」とは何だろう?なぜ私たちは「映画」に「救い」を求めるのだろう?

 私たちがこの映画から衝撃を受ける最大の理由は「尊厳死」を扱っているからではない。確かに当人たちにとってこれ以上の悲惨はないに違いない(リング上で息絶えていたほうがどれほどましだったことか・・)。問題はこのさきにある。
 それは、これほどの個人的悲劇にもかかわらず、ほとんど何も起こらない、といっても差し支えないほど、周りの状況に変化がなかったことだ。

 直接的な原因となった憎たらしい対戦相手が涙を流して懺悔するわけでもなく(それどころか描かれさえしない)、マギーがあれほど念願していた家族との心の和平も得られず(かえって悪化)、フランキーの娘もまた帰ってくるはずもない(帰ってきたのはジムのちと頭の足らないあんちゃんのみ)。まさに「不条理」。だが、これはそんなに驚くべきことなのか?

 そう。驚くべきことなのだ。なぜか?、この「不条理」は我々が観慣れた劇映画の踏襲パターンから逸脱しているという意味での「不条理」なのであって、実態は「不条理」でもなんでもない。これは、残酷なまでに「現実そのもの」の姿だからだ。

この映画をオールタイムのベストに推す者がいてもおかしくない。大げさな言い方が許されるならば、商業映画でありながら「現実そのもの」を描いた史上初めての作品かもしれない。

 イーストウッドが終始抑えた演出に徹しているのもそれゆえのこと。「現実」はちっとも「劇的」でもなんでもない。むろん、安易な「救い」が空から降ってくるわけでもない。そのことを私たちは無意識のうちに骨身にしみて理解している。

 だからこそ、私たちは「映画」を観るのだ。勧善懲悪でも因果応報でもなんでもいい。心地よく騙されたいのだ。むきだしの「現実そのもの」など誰も欲してない。そんな私たちをみまうカウンターパンチのなんと強烈なことよ。

 「救」われるべきは、マギーかフランキーか?それとも我々自身か?

 
投稿者:赤★優投稿日:2006-07-25 05:42:23
【ネタバレ注意】

「ボクシングは相手の尊厳を奪うスポーツだ」
最初のモノローグが、この映画の全てを象徴している。
身も蓋もなく言ってしまうと、この映画が「尊厳死」をテーマにした映画だからだ。

クリント・イーストウッドはオーソドックスな演出を好む監督で
本作も特別なことは何もしていない印象がある。
というより何もしなさすぎで、逆にオーソドックスではない、とまで言えるほどだ。

例えば、ボクシングにつきものの過酷なトレーニングを丁寧に描写すれば、
試合での勝利の歓喜が観る者に伝わりやすくなるのに
あまりそういった風には描かない。

また、連戦連勝を続けるくだりを、もっと劇的に演出すれば
その後に待ち受けている悲劇が、落差によって一層悲しく観る者に迫るはずなのに
役者の感情を爆発させたり、劇的な音楽で安易に試合を盛り上げたりもしない。

この淡々と事実を描いていく手法は、観る者の感動を煽らない独特なものだ。
「感動したがり」な観客は、これではフラストレーションがたまってしまう。
そして、圧倒的な悲劇への共感が薄れて、重たいシコリのような不快感だけを
映像から受け取ることになる。
「うわ〜重い・・・暗い・・・悲惨・・・」と。

後半も同様に、一見すると全てが淡々と描かれているように見える。
実娘との断絶、無力な宗教、冷ややかな家族の態度・・・
それらに対する哀しみ、遣る瀬なさ、怒り・・・といった感情は内面に封じこまれる。
観ている者が感情を補いなさいと、突き放したような演出なのだ。

だがしかし、アメリカ映画で頻繁に描かれるトレーラーハウスで生活している
いわゆる「貧乏白人」のサクセス・ストーリーではないわけで、
劇的な感動を「あざとく」与えないよう、敢えて演出を抑えたのであろう。
この辺りにクリント・イーストウッドの並々ならぬ監督としての手腕を感じる。

ラストはある種の「ハッピー・エンディング」である。
後悔を引きずったままダラダラ生きて老醜を晒すよりも
やりたいことをガツンとやって死ねたら、人間としての尊厳は喪われない・・・
という話なわけだから、純粋な悲劇でないことは確か。

大切なのは血のつながりよりも、
本当に自分を愛してくれる者なのだ・・・というメッセージも
いかにもな救いにはなっている。

しかし、「軽い」というか「薄っぺらい」というか、宗教の描き方とも相まって、
とても短絡的にして深みを欠いたテーマであるように感じられてしまう。
これはイーストウッド監督作品全てに共通していることで、
その原因が彼の知性の欠如のためなのか、老人特有の頑固さのためなのか、
または、単に凡庸な人だからなのか・・・
ん・・・かなり辛口コメント。

これまで彼が演出を手がけてきた秀作、佳作を振り返ると
『許されざる者』、『マジソン郡の橋』、『スペース・カウボーイ』、『ミスティック・リバー』
どれも良い脚本による成功が多いという印象がある。
(『バード』や『ピアノ・ブルース』は監督の思い入れ映画)

ただし、前作『ミスティック・リバー』もそうであったように
役者たちの好演が極めて印象深い。

モーガン・フリーマンは、まあ・・・手堅い芝居。
ヒラリー・スワンクは自分に華が無いことを熟知しているのだろう。
必死に役作りをやるのは『ボーイズ・ドント・クライ』と同じ。
ビバヒルのTV役者というカラーをよくぞここまで払拭したものだ。

私の言う好演というのは、もっと脇役たちのことを指していて
ヒラリー・スワンクの家族たちが醸し出す不快感、
ジムに通ってくる間の抜けたボクシング青年の味、
いかにも憎々しい東欧のチャンピオン。
脇役の演出にかけても、イーストウッドは抜け目なく巧い。

でも、結論としては
「いい映画だけど、そんなに大騒ぎしなくても・・・」
というところが正直な感想である。

投稿者:サメ投稿日:2006-07-09 10:57:48
クリント・イーストウッドが監督と主演を兼ねているこの映画。
2004年度のアカデミー賞で主要な賞を総ざらいしてしまった。
女性ボクサーを指導するという、ある意味単純なストーリーに思えたこの映画の、
何がそんなに良かったのか? そこに興味を持った。
  
日本では、女性ボクサーの試合なんて全然メジャーではない。女性同士が戦って、
鼻血なんか流していたら痛々しくてしょうがない。アメリカのテレビでは、女性
ボクサーの試合の番組は多いのだろうか?
それはともかく、この映画を絶賛する声は多い。

おすぎは、週間文春の2005年6月9日号で、この映画に最高の五つ星をつけている。
さらにこんな熱いコメント。
「星の数が幾つあっても足りない。今生きている総ての人が見るべき映画だと断言
してしまう。」
同じくこの週間誌で小林信彦氏は、「ミリオンダラー・ベイビー」を取り上げ
「クリント・イーストウッド監督・主要作品のベストワンだと覆う。というよりも、
映画史上のベストテンに入るのかも」と、これもまた大絶賛。

ここまで、みんばがほめまくるのならば・・・・と、影響されやすいオレは仕事帰り
にさっそく観にいった。
結果、心がズド〜ンと落ち込んだ。あまりに救いがないではないか。
場面場面で、いいところは確かにある。抑えたストーリーに曲に演技に・・・と。

でも、この後半のストーリー展開では気持ちがまったく晴れない。
どうせ観るなら、もう少し明るさのある映画を観たい。

会社の人に「ミリオンダラー・ベイビー」の感想を聞かれたときに、
「心がはしゃぎすぎてもうちょっと自分の浮かれすぎトーンを落としたいなぁと、
思ったときに観たらいいかも」と、話したら
「そんなんじゃ、オレ一生観ないよ」と、言われてしまった。
 
はたして、『この映画を観てあなたは絶賛派になれますか?』と・・・・、
ミリオンダラー・ベイビーを観た全ての人に聞いてみたい。 
http://same.finito-web.com/
投稿者:vim1964投稿日:2006-05-28 08:46:43
DVDで鑑賞しました。若いころ散々娯楽映画に徹していイーストウッド。その反動か、監督作品はヒューマンなものに傾注している。運命ってこんなものかなって思う映画、秀作です。
投稿者:ブロッケン鈴木投稿日:2006-04-15 13:12:20
【ネタバレ注意】

かつてマグナム44で多くの悪党共の命を奪ってきたイーストウッド。いくら悪党とは言え、派手な銃声一発で面白いくらい次々と身体を吹っ飛ばされて死んでいく悪党たち。そんなシーンを観ながら、僕たち観客は拍手するかのように喜んでいた。そして後年、名作であるが超暴力映画とも読み取れる「許されざる者」が生まれた。アクション映画では仕方が無いのだけれど、人の命が軽しめられる(それが見せ場になる)作品に長年主演を続けながら、名声と人気を得てきたイーストウッド。そんな彼が老齢になりながらも現在も映画界の第一線で活躍し続け、こんなにもひとりの人間の命を重たく描いた作品を作るとは。彼が演じるのは人生に苦悩し続ける男。長年大事に育ててきて将来有望になった門下生ボクサーを他人に取られる。自分は和解したいのに何十年も娘に拒否され続けている。毎日キリスト教会のミサに何十年も通い続けている。その割にはキリストの教義に無知だったりする。まるで悔恨の人生を送っているかのように哀しい運命を背負った役は、今回が初めての気がする。でも、彼が演じるその枯れた姿は渋くてカッコ良く見えるのだが。映画の最後の方で、彼は人の命について悩みに悩みもがく。壮絶な現実に呆然とし、既に皺だらけの顔にさらに皺を際立たせる。そして、最後には決着をつけるのだが。ラストの物語の幕の引き方も感動的だが、結局カッコ良く見えてしまうのは、イーストウッドのカリスマ的魅力が出てしまうからなのだろうか。

投稿者:けっけこ投稿日:2006-04-14 19:14:36
なーんていうか、狙い過ぎみたいな。ボクシングならボクシングでラストまで突き進んで欲しかった
投稿者:しげまる投稿日:2006-04-07 19:27:55
【ネタバレ注意】

 フランキーがマギーに「泣くのか」と聞くときの困惑した顔が好きです。イーストウッドってチャーミングやなぁと惚れ直しました。

 映画の内容をよく知らずに観たので、スポコンものとして観ていたのが、突然尊厳死という思いテーマが出てきたので、フリーズしそうになりました(^_^;。

 家族にも見捨てられ、観客の歓声を忘れる前に死にたいと願うマギー。彼女を一番幸せにした歓声「モ・クシュラ」。最期のときにその意味を教えるフランキー。歓声は愛の言葉に変わり、彼女は大好きだった父親をフランキーの中に見出す。このときの彼女の笑顔が大好きです。涙が止まりません。

 マギーがフランキーに教えたホームメイドのレモンパイを出す店が最後に映ります。フランキーはここにいるでしょう。激しく後悔だらけだった人生から、読書とレモンパイの静かな人生へ。マギーの中に娘を見出したフランキーも、幸せなのでしょう。
http://sigemaru.mydns.jp/

投稿者:エバ投稿日:2006-04-05 18:12:38
【ネタバレ注意】

結末が結構不幸なわりには、なんだかいかにも大団円な仕上がりになってしまって
るのはどうしてなのか?
レモンパイ話もむりやり突っ込んだ感じだね。ちょっと苦しい…
それにしてもモーガンさんがこれでオスカー受賞ってなんなのサ!?

投稿者:acasic投稿日:2006-04-04 16:53:08
【ネタバレ注意】

この映画のテーマは父娘の愛(モクシュラ=お前は私の「血」)であり、
ボクシングの成功物語はそのテーマを描く手段にすぎないのだろう。

フランキーは自分の娘を見捨てた過去があることが戻ってくる手紙で強調される。
だからこそ、マギーを一度受け入れたからには、もう決して「見捨てない」。
「私には誰もいない」という言葉に「俺がいるじゃないか」と答えた以上、
たとえそれが社会規範や宗教心から逸脱したものであっても、決して見捨てない。

フランキーの自殺が暗示されるラストシーン。2本の注射の1本は「もう死んでも
いい」レモンパイの後で自分に使ったのだろう。マギーをあの世に送った以上、
当然の帰結だろうと思った。なぜなら、彼はあの世でもマギーを見捨てないと
約束したのだから。

おそらく二人は、イエーツの詩のイニスフリーの小屋で「ゆったりと訪れる平穏」
を味わっているのだろうと思った。

投稿者:りちゃちゃ投稿日:2006-04-02 01:38:48
【ネタバレ注意】

共演者を死なせる映画が多いのはなぜ?

投稿者:まりんこ投稿日:2006-03-31 01:57:42
モーガンとクリントの会話のやりとりが、とても好きです。最後まで見て結末を知った上で、二人で頑張って試合に勝っていったり、なんだかんだ云いながらもクリントさんが彼女を思う行動なんか回想したら急に泣けて来ました。そんな映画でした。
投稿者:96投稿日:2006-03-23 00:10:23
イーストウッドが好きで、出演・監督作品を沢山みてきました。本作はアカデミー受賞作であり期待していました。駄作とは思いませんが、これがアカデミー?といったところでしょうか。イーストウッドの疲れた雰囲気は演技なのか地なのか。正直なところ、観た後には何も残りませんでした。
投稿者:quiet man投稿日:2006-03-11 21:15:59
イーストウッドの最高傑作。光と影が印象的な名画。私のベスト5に入る一本。絶望的なラストだけれども、希望の光が見えた最後だった。宗教心は乏しいのに何故か来世を信じたくなる希望の作品でもある。
投稿者:メカゴジラ投稿日:2006-03-06 21:06:03
映画の質としては高いとは思います。
ただ、私はわざわざ大切なお金と時間を使ってまで、これほど救いのない
どうしようもなく暗い話を観たいとは思いません。
そこまで明るく楽しく余裕ある毎日を送っていないので。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2006-03-06 18:09:08
【ネタバレ注意】

よく言われてるように後半の方がずっといい。ただマギーが死にたい一心で何度も舌を噛み切る描写はキツい。いい映画だとは思うが、「トラフィック」のような圧倒的な完成度は感じられなかった。周りの評価が高すぎると思う。「許されざる者」も「スペースカウボーイ」も好きだが、これは別に無冠でもおかしくなかったぞ。

投稿者:bond投稿日:2006-03-06 12:27:42
最近のクリントの「許されざる者」「ミスティック・リバー」の延長線上にある映画。いずれもいいようのない、やるせなさ、虚無感を含んでいる作品。悪くは無いがオスカー取るほどかなー。
投稿者:vv投稿日:2006-02-22 03:05:00
なぜ史実でもないのに、こんな特別運の悪い可愛そう物語を撮らなきゃいけないのか?
「こういう事も起こりうる」と言うのなら、世の中どんなことでも起こりうる。
その中からわざわざ一番悪い方を切り取って見せられて、気分を害されたくはない。
二度と見たくない映画。
投稿者:Bu--yan投稿日:2006-02-19 07:33:05
明確なテーマの無い映画と思う。
前に観た「たそがれ清兵衛」も同様の作品だった。

様々なテーマを置いて鑑賞者は好きなだけ拾う、そういう映画。
バイキング料理みたい。

大きな感動を得られるかどうかはその人次第。
それまでの人生で何をしてきて、何を感じてきたのか。
それが試される作品。

私の場合、残念ながら大きい感動は得られなかった・・・。
投稿者:BLADE投稿日:2006-02-12 20:25:01
見終わった後、何とも言えない脱力感が残りました。僕には、ラストの
イーストウッドの行動は納得が行かない。精神的にも強い力を持っていな
ければならないボクサーの師匠が、あのような行動をしたらダメだと思う。
途中までのボクシングシーンが面白くて良かっただけに、あんなラストにし
てほしくなかった。せめて、イーストウッドが師匠として、愛する者として、
説得するような展開にしてほしかった。
もちろん、フィクション的な映画にはない、「現実」というものを
これでもか!と描いている姿勢は見える。現実は映画みたいなハッピー
エンドになることはなかなかない。何も解決してなければ、何かが
進展するわけでなく、むしろ後退していくばかり。しかし、それにしては
個々の人物が描ききれていない。彼女を身体不随にした女ボクサーの
ことも、彼女の身勝手な家族といい、何かステレオタイプな描きで丁寧さに
かける。これでアカデミーになるんだと、不思議に思う。まあ、そもそも
アカデミー賞も人が選ぶもので、アカデミーとかゴールデンとかを受賞した
映画が面白いとは限らないし、最終的には個々人が実際に見て判断する
ものだからね。日本アカデミー賞だって同じことだけど。僕的には
そんなに賞をとるほどのものとは、あまり思わない。尊厳死を肯定するか
どうかは人それぞれ分かれるが、彼女のような状況になっても必死に
生きようとする人からすれば、何とも救いのないとしか言い様がない。
ナレーション中心のストーリー展開も、印象が薄く感じた。
投稿者:ふじこ投稿日:2006-02-12 15:01:17
“ミスティック・リバー”同様、観た後にズシーンと残る重さ。さぁ、君ならどう考える?って問われてるようで、観た人それぞれとらえ方が異なる作品ですが、自宅DVDで観たのにもかかわらず暫くその場から動けなかった。
スワンク、フリーマン、イーストウッドそれぞれの演技も本当に文句無しだった。過酷で観てるこっちも生きる事がつらくなってくる。あぁするしかないのかな・・

特にイーストウッドが担当した音楽ですが、すごく作品に合ってていつまでも心に残って離れなかった。
70歳を過ぎてもなお力作を撮り続けるイーストウッドに圧倒された。
投稿者:kachu投稿日:2006-01-07 03:37:46

3つにすぱっと分かれる分かりやすい構成に、各人物のプロットが良く組まれていて前半、中盤とかけてオーソドックスながら飽きがこない。各人物の心情が映像で端的に表現されていて、監督の熟練さが窺えます。

どうでもいい話ですが、久しぶりに演技してるのを見たイーストウッドがあまりに老けていたので、特殊メイクしてるのかなと思ってしまいました。
投稿者:佐々木投稿日:2005-12-31 16:35:58
評価6点
クリントイーストウッドという事でまた自己満足映画かと
期待しないで観たが内容も深く個人的には良かったと思う
ただ…これから観る人には本当に救い様の無いストーリーではあるので
覚悟して観て欲しい

テーマとしては惰性で長生きするか一瞬でも輝いて短命に生きるかだと思う
私なら後者を選ぶ
投稿者:メトロ投稿日:2005-12-13 02:17:37
【ネタバレ注意】

前半の言葉が、後半に浮かんでくる。
『自分を守れ』『ボクシングは相手の尊厳を奪う競技だ』『ファイトだけでは勝てない』
一歩ひいた言葉の数々。しかし、その場所にこそ自分を見失わない境地がある。
同時に、そこは『負け』に怯える者が住む暗がりだったりする。
僕には、負け続けたのはフランキーに思える。
彼の人生こそ、苦悩に満ち、腹から笑えぬ僕たちそのものではないか。
(いや私は腹から笑うという御仁にはごめんなさい)
自分を見失い続け、繰り返す悲劇に立ち向かわない。
そういう風に感じました。

もうひとつ、疑似的家族が誕生する。スクラップとやる気だけのボクサーだ。
あの義父に捨てられたボクサーを馬鹿にせず暖かい愛情で包み込もうとした
スクラップに、フランキーには足りない愛情表現が垣間見れる。
フランキーの言葉の端々に漂う冷たさ。一年もヒロイン弟子入りを断り続け
無視したそっけなさが、スクラップの暖かさとコントラストを作り上げ
ジムの消灯シーンの雰囲気とあいまって、とても心地よい小世界を作ってる。

前半では、マギーの足が良く映る。(後半への布石か)
フランキーのアドバイス通り、「こうきたら重心を左へ・・・」などと
ステップを練習するマギー。
人生がうまくいかないという、先刻ご承知のこの大前提に、僕たちは
軽くするべきフットワークをいつも重くしている。
いつしか、消灯後のジムで一人サンドバッグを叩いているマギーに
自分を投影してしまう。ひょっとして俺、誰かがちょいとアドバイスしてくれるのを
期待してこんなに頑張っているのかな……。
誰しも、心のどこかで、そんな小さな期待を抱いて毎日をすごしているのかな。
スクラップに見出されるまでのマギーが、万人に見えた。
(いや私は期待してないという御仁はごめんなさい)

後半、宗教的解釈もチラリズムだが、彼女にとっての極楽浄土はきっと
言葉通り歓声に沸くリングだったろう。そこへフランキーは帰したのか。
あるいは我々の想像する俗っぽい天国へと帰したのだろうか。
苦悩から開放される後者だと思う。フランキーは自己の罪の意識も手伝い
きっとそうしたに違いない。が、映画はそこまで答えは勿論出さない。
出てくる神父も、遠まわしに「お前に任せる」と言っているようだ。
この神父、見方によっては無責任神父にも見えるし、フランキーの苦悩とと
23年間も付き合った神父ならではの凄いおっさんにも見えるからグッジョブ。
いろいろ意見が分かれる後半だが、映画なんてそれでいいのだ。

なんにしても、マギーのお母さん、お兄さん、反則バリバリ相手選手、やる気だけは
人一倍のダメダメボクサー、あんたら良い味出してたよ!

投稿者:袋小路投稿日:2005-12-11 19:11:27
映画の完成度とは何かと考えると映像、脚本、演技などの映画的要素が監督の意図の下に的確に表現されているということなのだろうと思う。その意味ではこの映画はきわめて完成度が高い。罪や尊厳、家族、勇気などのテーマに対し、それに必要な部分を集中的に表現していて、余計な描写や要素を削っているので、ぶれない。ストーリー全体や、家族などの個々の表現はステレオタイプなのだが、よく出来た脚本もあって過不足なくテーマが素直に届くようになっている。多くの凡庸な監督が整理されないままの表現を持ち込んで映画を難解にしてしまっているのに対し、
イーストウッドはとてもシンプルに躊躇なく言いたいことを明確に表現している。
またミスティックリバーでもそうだが役者にきっちりと演技させているのはこの監督の手腕なのだろう。老境に達し名匠にふさわしい貫禄が出てきたように思う。
投稿者:fulcrum投稿日:2005-11-30 01:58:28
ひどい映画です。
暇つぶしに見たら、ひどい目に遭った。たかだか映画のくせに、ここまで人をひどい気分にさせることができるなんて。人生、誰にもつらいことや苦しいことがあって、それを忘れる一瞬を求めて映画を見るんじゃないか。それなのに、自分の人生よりもひどい人生を画面から突きつけられ、涙も出ないくらい打ちのめされるなんて。そんなことってアリ?

おととい「ミスティック・リバー」を見て、ひどい気分になって、「これなら口直しになるだろ」と思って見てみたら、さらに地獄の底に突き落とされてしまった。こんなことならハリーポッターでも借りときゃよかった! 間違いだった! 人生の選択ミスだ! たった一枚のDVDでここまでひどい思いをするなんて…。観客を、想像を絶する苦悶に陥れる、恐ろしい映画人です>イーストウッド。

まだ見てないあなた、悪いことは言いません。見てはいけない。絶対にこの作品は見てはいけない。あなたの平穏な人生が、かき乱される。昨日までの人生が音を立てて崩れてゆく。それでも、この作品を見るのですか? もうかつての安らかな日々は戻りませんよ? こんなに言っても、見るのですか? わかった、もう止めません。好きにおし。そしてあなたも苦しむのだ。地獄に堕ちて業火に焼かれろ。私のように。
投稿者:かえるさん投稿日:2005-11-28 20:33:53
話題作という事で見たが、期待外れ。あまりにも「感動した」「泣ける」といった情報が氾濫していたからか。いや、そもそも話題作だから見たという私の動機も駄目なのでしょうが...。
 全体を通してのメッセージ性が理解不能。「見所は?」と問われた場合、何であろう?やりきれなさのみが残る作品。悲劇度は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同等。演技派の役者揃いの割に、ストーリーが宙ぶらりんであるといえまいか。
 やっぱり、映画は前評判抜きに見たいものですね。今回はいわく付き(大賞受賞作品)だったので、理解しようとするので精一杯。つまり、純粋に見れなかった。
 期待外れであったことは別にしても、作品の完成度としても高いとは言えまい。
投稿者:stand alone投稿日:2005-11-27 12:00:21
【ネタバレ注意】

この映画を見終わってから30分近く泣きました。

確かに先が読めるストーリーではあったけど、
だからこそよかった気がする。
マギーが必死に練習するシーンだとか
親に家をプレゼントするシーンだとか
彼女の一途なところが
バッドエンドが予測できてこそぐっとくる。
ラストより中盤の方が泣けたのはこのせいでしょうか。

後、ヒラリー・スワンクの演技やばいですね。
アカデミー賞とっちゃいますよ、これは。
彼女が時折見せる愛くるしさが良かった。

投稿者:irony投稿日:2005-11-24 16:59:30
 その一回が問題だ。マギーの人生はまるで流星のようだ、一瞬のきらめきの後燃え尽きる。人生は選択の連続で結果はどうなるかは、いつだって闇の中。「あなたの人生、はいそれまでよ」と突き付けられたら、グーの音もでるまい。
 見終わった後はかなり複雑な心境になった、彼女の選択に賛成か反対か。自分ならどうするだろうかと・・・
 しかしボクシングの反則シーンはボクシング好きの私にとっては許せないものがある、偶発的な事故ならまだしも、ありゃ殺人行為だよ。
追記 本日07/05/07 お気に入りのボクサー チコことディエゴ・コラレスがバイク事故で逝ってしまった…。ホセ・ルイス・カスティージョとの第一戦での逆転ノックアウトは記憶に新しい ttp://www.youtube.com/watch?v=imZaiGJgbsw 
投稿者:glamfreak投稿日:2005-11-21 18:32:50
むかし、マンハッタンの下町風なレストランで美味いステーキを食べた。その時、近くのテーブルで三人連れが食事をしていた。ハーレムが似合いそうな恰幅のいいスーツ姿のオヤジが、中年太りだが美人の奥さんを抱き寄せていて、その向かいに、好青年が座っていた。好青年の足元には大きなスポーツバッグ。咄嗟に思った。ボクシングジムの弟子の旅立ちだなと。

もちろん、そんなのは私の勝手な妄想で、たぶんに間違っていると思う。だが、あれが、ボストンの大学寮に向かう甥を見送る銀行勤務の伯父夫婦だと言われたら私の感動は半減していただろう。それほどボクシングには、「ボクシング」というだけでドラマを感じさせる。

『ミリオンダラー・ベイビー』はそんな映画だ。あの田舎もののウェイトレスがテニスか水泳の選手だったら全然面白くない。ミュージカル女優の卵なら、まったく別のお話になる。

苦虫を噛み潰したような感覚が残る。かなりのステレオタイプだけれども、なぜだか心地よい。気がつけば、今年の自分ランキングのベスト5に入ってしまいそうなこの映画の、そんなほろ苦いズルさに乾杯!
投稿者:witness投稿日:2005-11-11 18:02:43
【ネタバレ注意】

「シンデレラマン」を劇場で見て、成功物語に浸ったばかりでこのDVDを見た。

スポーツをテーマにした映画って最後は勝つみたいな話が多いけど,この映画の場合,すごい悲しい・・・悲しすぎる。一時の夢を見れただけで満足できちゃって、「それで人生はおしまいだよ!」って何ともキツイよな。人生うまくいくばっかりじゃないっていう現実を突きつけられた。

それと、モーガン・フリーマンがナレーションすると、「ショーシャンクの空に」みたいな雰囲気が出るね。現実の厳しさを物語る映画にはピッタリなのかな。

投稿者:しみゆう投稿日:2005-11-09 14:04:53
あの悪家族と悪ボクサーのワルっぷりがいかにもってかんじで、少々興ざめました。。
投稿者:人生はロードムービー投稿日:2005-11-08 01:39:06
【ネタバレ注意】

私もちょっと期待していたのとは違う内容で、十分楽しめませんでした。映画のできは良かったのですが、これでいいのかなぁーという感じです。

この映画って、実際に事故で半身不随になった人には配慮のない内容ですよねぇー。

イーストウッド監督も、シンプルなラブストーリと言ったそうだけど監督自身も評価や議論があまり深刻な方に行かないようにコメントしたように思う。ラブストーリーなら好きか嫌いかという私的な判断で評価できるから。(まあ、なんでも結局は、好きか嫌いなんですけどね。)

投稿者:デジゴン投稿日:2005-11-01 04:14:09
宗教の問題です。
自殺は地獄に行くのですから、
やはり愛なのでしょう。

貧しく学も無く不器用な生き方。
何と美しくいとおしいのだろう…。
この涙をとめてもらいたい…

投稿者:てつやの爆談放送投稿日:2005-10-12 23:27:51
【ネタバレ注意】

映画は神戸の新劇が一番観やすい。いつも映画を観るには、なるだけ前評判や必要外の情報を仕入れず、出来るだけ「はまろう」とする方が良いと思ってスクリーンの前に座る。この作品も同じだが、イーストウッドやモーガンフリーマンの知名度があまりに高いため仕方なく予備知識を入れて観た。なるほど、世評通りアコースティックのいい音色に包まれた作品で感動ものだったのは確かである。二人の大物俳優の演技もさる事ながらヒロインの娘も役柄に似合っていた。人生がテーマの作品だけあって、生きざまやファイトシーンも迫力がある。映画は作りものだから本物とは当然違うが、出演者やスタッフの作品にかける根性は命がけに近いものがあり、それらが本物以上のリアリティーを産む場合があるのがこの作品の良さだろう。
ただ、気になるのは、現実の世界も同じで、命の尊さや罪をあがなう手段は必ず究極の選択とも言えるほど二分される。従ってこの作品が物語る意味は理解は出来るのだが、判断としては間違っていると感じた不快感が残った。70店をつけた。http://jf3mxu.g-7.ne.jp/ba9dan/

投稿者:いなかもん投稿日:2005-10-02 18:02:23
全編に漂う暗さ。たとえ華々しいタイトルマッチでもフランキー、マギー、スクラップにはいつでも孤影がついてまわる。それぞれ家族にも社会にも世の中からも見放され、疎外された3人がボクシングを通して居場所を見つけていく。昔はスクラップに、現在はマギーにトレーナーとして尽くすフランキー。しかし試合中にスクラップは失明、そしてマギーは全身不随になってしまう。2つとも防ぐことが出来た事故。それをフランキーは防げなかった。自分で自分を責め、後悔し、その2度の罪、十字架を背負うフランキー。そしてせめてもの事をしなければと思い、本人の望み通りマギーを事実上、殺してしまう。ボクシングという媒体を通じて、師弟であり、父娘のような真の絆で結ばれた2人。そんな“娘”マギーが望む尊厳ある死。しかし娘が失われることが怖い“父”フランキー。道徳的、宗教的な考えと、娘の望みをかなえるかどうかの間で苦悩するフランキー。そしてそんな極限な状態でフランキーが出した答えは、マギーの魂を神聖な場所へ運ぶ役目を果たそうとすることであった。しかし、フランキーは最後まで悩み、躊躇し続ける。それは当たり前の事である。神に一生呪われ続ける覚悟で、それを遂に実行し、暗い病院の通路を1人、ゆっくりと歩いていくフランキーの後姿が全てを物語っている。観る人々の感情の深淵を抉り出し、絶望や希望といった簡単な言葉では語れない。人間の心の奥深くに悲しみがひしひしと伝わってきて、胸を痛められずにはいられない。イーストウッドは遂に人間の根底にある存在意義や神との関係といったテーマを的確に描いてしまった。もう彼自身、神の領域に達したと言えるだろう。
投稿者:oohlala投稿日:2005-09-28 13:54:47
歴史に残る名作。今AFIのTOP100やったら、TOP10に入る。
投稿者:シネマ野郎投稿日:2005-09-19 14:38:10
結末が悲しくても、傑作である事は間違いない。文句なし。素晴らしい。
投稿者:stained投稿日:2005-08-14 22:56:39
やっとこの映画を見て、さあみなさんのレビューを…と思ったら、下の方の009<ビーン>さんの投稿を見ていやになりました。
「この映画が、まったくわからない人間は、心がないと思う」って…。最近こういう常識の書けた書き込みをする人が増えてますね。いいと思わなかった側の人は誰も「こんなちゃちな映画で泣けるなんて」みたいな失礼なこと言ってないのに。言わないのが当たり前。このコメントも消されるかもしれないけど、009さんのようなひとりよがりなコメントも消していただきたい。映画好きな人たち全体のレベルが下げられてるような気がします。
投稿者:anemoneruby投稿日:2005-08-14 17:48:31
【ネタバレ注意】

話が急展開するというのは知っていたけれど、ここまで変わってしまうとはと絶句した。
途中まではフランキーとマギーが父娘のような関係に深まっていくまでの過程を、ボクサーとして成功していく様と合わせて描いていく。フランキーは昔いろいろあった(みたい)から娘に手紙を出しても読まれもせずにつき返され続けているし、マギーの方は母親に家をプレゼントしても全くよろこばれないという、お互い家族の愛に恵まれない境遇。それを埋め合うように絆を深めていき、それをスクラップが見守っているという感じ。

でも、マギーが試合中に相手の反則で大怪我を負い、話すことしかできない全身麻痺になったことで急激にテーマが''尊厳死''というものになる。キリスト教では自殺は禁じていて、フランキーは敬虔なクリスチャンだけれど、結局はマギーのために自殺を手伝うことに決める。マギーが思う、この状態で生きることが本来の生きているという意味にはならないということを分かってあげたからだと思うんだけれど、まさに苦渋の選択だったんだろうなあと思うと胸が痛い。

でも、この映画を良かったとかそうでもなかったとか、簡単に言うことはできない気がまだしてる。実際映画を観ている時も、すぐに泣いてしまう私が涙も出ないという感じだった。呆然として泣くのを忘れた。現実(現実じゃないけど)として理解はできるけれど、受け入れられないと言うか・・・、うまく言えない。
今まで数多くの映画を観てきたけれど、観終わった後の感覚が全く味わったことのないような感覚だった。悲しいとか、苦しいとか、美しいとか、そういうありきたりの言葉じゃどれもしっくりこなくて、だけどそういう風に単純に割り切れない映画なんて今までだって何10本も観たと思うけれど、でもそういうのも全て凌駕している感じだった。これから時間がもっとたって、もしくはまたリピートして感想がはっきりすると思うので、今回は星を3つにしました。

ひとつ言えるのは、私がマギーでもやっぱり死にたい。そしてフランキーのように理解してくれる人がいたらすごくいいと思う。
でも、私の場合はあまり生きていることに執着がないから言えるだけで、彼女のように懸命に何かをやってきてないし、これからする予定もないから意味は全然違うんだけど。http://www.geocities.jp/anemoneruby/

投稿者:ゆうじ投稿日:2005-08-10 22:04:19
「ミスティック・リバー」に続くドロドロの人間ドラマと思いきや、前半と後半で話の雰囲気をガラリと変えた、メリハリのある物語。登場人物もそれぞれが物語のキーになっているなだ、まさに計算されつくされた映画。それ故、結構なものを見せてもらったという気分にはなったが、新しいものに出会った驚きや感動はなかった。まあ、そこまで要求するのは、かなりの贅沢とも言えるが・・・。久々に泣きも笑いも怒りもせずに、真面目に淡々と映画を見てしまった。

投稿者:Cinema Trek投稿日:2005-07-28 04:14:23
【ネタバレ注意】

アカデミー受賞後に日本で公開された作品。最近のクリント・イーストウッド監督作品は「ミスティック・リバー」同様、単なる娯楽作品に終わらず、観客にテーマを与えて宿題を残すと言う手法を取っておりその答えは与えていない。今回の作品は、大きく2つのパートに分かれ、前半は、娯楽作品そのもの。まさしくミリオンダラー・ベイビーで、趣味で始めた無名の女性ボクサーをチャンピオン目指して、トレーニングしていく姿を描いている宣伝どおりのストーリー展開。普通なら「ロッキー」のごとく、感動で終わらせるのであるが、クリント・イーストウッドは、途中から反則によって植物人間になった状態を中心に、尊厳死と言うものをテーマにしている。これは、予告編や宣伝文句になかったストーリー展開。主演のヒラリー・スワンクの演技はアカデミー賞主演女優賞に値する演技で感心させられた。しかし、最後は重たいテーマを突きつけられたようで、素直に「良かった」という印象は少なかった。個人的には落選してしまった「Ray/レイ」の方を作品賞に一票を投じる。

20050531_Cinema鑑賞_80点

投稿者:montag投稿日:2005-07-17 07:40:08
【ネタバレ注意】

イーストウッドとスワンクとの関係は次第に父と娘という
意味合いのものになっていくにしても、それがボクシングの
技術や精神を「継承」していく関係の上に成り立っているものだと
いうことが、この映画を美しくしている。

デザイナーは『許されざる者』と同じヘンリー・バムステッド
(ヒッチコック『めまい』のアーティスト!)。
彼が作ったジムのセットが素晴らしい。

イーストウッド自作の音楽も、『許されざる者』とすごく似てる。

そう言えば、スワンクに致命的なダメージを与えるのが
娼婦あがりの女、というところも、『許されざる者』の倒錯した反映か。

ナレーションはスクラップ(なんて仇名だ!)役のモーガン・フリーマン。
彼と主人公との関係を「長年連れ添った夫婦みたいな」と、
イーストウッドはインタビューで形容しているけれど、
「傷」を仲立ちにして結ばれている相棒の声が
孤独な主人公の輪郭を描き出していることで、
観客はこの残酷な映画を受け入れられるんだと思う。

残酷な映画だけれど、ラストに「救いがない」というのはどうだろう?
彼らは見失っていた生の輝きを取り戻すことで、
死っていうものに正面きって向き合うことが出来たんだろうし、
それによって死を乗り越えることが出来たんじゃないか。

『ミスティック・リバー』もそうだったけれど、
イーストウッドの最近の映画は、つけ焼刃のヒューマニズムを
超えた次元での「救済」がテーマになっているんだと思う。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2005-07-15 22:06:45
 イニスフリー。イーストウッドの『静かなる男』。
 なんという透明な美しさ。勿論「物語」のことを云っているのではなく「画面と音」のことを云っているのだ。いずれイーストウッドがこのような地平へ到達することはかなり昔から明らかだったと思うのだが、それにしても純度の高い演出だ。この映画を前にして、物語とその帰結について思い巡らせても殆ど意味がないと私には思える。リバータリアンとして至極当然の帰結というだけだ。画面と音に対する圧倒的な「愛おしさ」にこそ思いを巡らせようじゃないか。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:イドの怪物投稿日:2005-07-15 17:23:55
今日滑り込みで見ましたが、オスカー納得の内容。
イーストウッドとスワンクの見事な二人芝居の脇を静のフリーマンが支えた様な感じで、フリーマンは触媒と言ったところか。
ヒラリー・スワンク、この映画では非常に綺麗に見えた。これが演技というものか、うーーん。
アメリカのアカデミー賞は本当に価値を感じる。
投稿者:名無しです投稿日:2005-07-14 19:31:50
【ネタバレ注意】

海外出張に行く飛行機の中で観ました。日本公開の直前かな?
「女性のボクシング」という事以外、全く予備知識がなく観たので、
全体的に暗い雰囲気の中、あのラストは衝撃的でした。
賛否両論分かれるでしょうが、あまりに救いようが無さ過ぎて、
同じ俳優が出演しているというのもありますが「セブン」を観た時
のような、後味の悪さが残りました。映画のジャンルとしては全く
異なりますが。
それでもイーストウッド、ヒラリーは濃い演技をしたと思いますので
ヒラリーのオスカー受賞は納得できますが・・・
フリーマンはどうだろうか?私としては主役二人の映画だと思うので
映画自体のオスカーに貢献したほどの「助演」ではないと思うのですが。
フリーマンは名作から駄作まで幅広く出演し、好きな俳優の一人ですが、
個人的には、ドライビングMissデイジー、ショーシャンクの空に、セブン、
チェーンリアクションあたり(作品自体の良し悪しは別として)の方が
良い演技だった気がします。(あくまで個人的に)
上記作品の中からも含め、これまで何度かノミネートされ、やっとの受賞
には心からおめでとうと言いたいですが、オスカーの審査員の基準は未だに
よくわかりません。

投稿者:yan投稿日:2005-07-09 01:26:22
前半、試合のシーンで痛そうなところはあったが、主人公が次々とノックアウトしていく様を見ているのは、とても爽快感があった。
後半、なんだか、ダンサーインザダークの救いようのない雰囲気が漂いはじめ、
最後の4分の1は、もう、やめてよー。
という気持ちになった。
いつも、エンドロールは最後まで見る方だけど、この映画の場合は、早く劇場を立ち去りたかった。あの場所にいたくなかった。
後半はずっと泣きっぱなしだった。でもそれは感動の涙ではなく、悲しいからでる涙だった。結婚式ででる類の涙ではなく、お葬式ででる類の涙。
映画の構成、俳優の演技などは、素人の私には文句のつけようもなく、とても完成度の高い作品だったと思う。
でも、映画に娯楽性、明日を生きる希望・力を求めている私には、合わなかった。
ああいう運命はしょうがないとしても、もう少し救いをいれて欲しかった。
ぐったりしすぎたので、帰りの車の中は、とびきり明るい曲をかけて帰りました。
投稿者:セルヴィー投稿日:2005-07-06 12:02:08
【ネタバレ注意】

友人ふたりから、「泣きっぱなし」「号泣!」という評判を聞いていたので、ハンカチ片手にみましたが、わたしにはどこで泣けるのかわからないまま終わってしまいました。みなさんの評価をみているとわたしって心がないのか・・・と別の意味で落ち込んだりして。
前半のあの映画が持つ空気感はすきでしたし、ふたりの絆もよくつたわってきて、握手のシーンやスピードバックのくだりなどはジーンときました。
けど後半の展開には・・・「アンビリーバボー」に登場するようなドキュメンタリー、真実の話ほどの説得力もわたしはかんじとることはできませんでした。 ただただ不快感がのこるエンディングでした。

投稿者:hira投稿日:2005-07-04 14:17:56
 もうすぐ終わってしまうので観てきました。場内は若い人は全然いなかったですね。こういう作品は老若男女に観て欲しいですね。

 やはりイーストウッドは天才です。娯楽作、ドラマとどっちも監督できるアクション・スターなんて、そうそういません。しかもジャズミュージシャンでしたね。この作品のメッセージを伝えるためには、あえてボクシングを題材にしなくてもよかった気もしますが、そのボクシングをおざなりにせずきちんと描いているため意味が出てきます。悲しい話ですが、同時に爽快感も味わえます。現実と想像が入り混じったラストシーンは一生忘れないでしょう。
 ちょっと作品のテーマはスコセッシの『救命士』に似てましたね。本作の方が伝え方はスマートでうまかったです。イーストウッドはスコセッシも超えた!?
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2005-07-04 08:36:12
【ネタバレ注意】

個人的には“ミスティック・リバー”の方が良く出来ていると思う。
が、本作もイーストウッドらしい(と思う…)佳品であろう。本作こそがドラマの王道、とも言える。
アカデミーを狙ってる訳じゃないと思う。本当に撮りたい“意味のある”映画を目指しているだけだろう。
そして、ヒラリー・スワンクは素晴らしい。また、あの明るさが…ね。
モーガン・フリーマンの110回目も格好良い。
そして、カメラも素晴らしい!
ストーリーは…実際、夢のように楽しい(でもないが…秒殺シーンは多分観客も「モ・クシュラ!」状態だろう)前半から、全然知らなかった後半のストーリーが始まると周りが異様な雰囲気…個人的にはエンドロールの最後まで何時も観るが、イーストウッドの作った素晴らしい音楽が流れる中、周りで立ち上がる人がいない!…異様。
世の中の真実とは何か?偉い人が言うから正しいのか?生きているのは我々人間だ。我々のそして人間各々の心こそが全てにおいて大切にされるべきものなのだ。…勿論、気持ちは変わるものではあるが。
そして本ドラマにおいて、人間それぞれが怒り、悲しみ、喜ぶ…それは、世の中にある全ての出来事に対する自分の判断基準を見直すきっかけになれば良い…と思う。
神父も、あの家族も、あのチャンピオンも、本作を観て泣くと思う。…が、生き方は変えないだろうが。
呆然自失で落ち込みながら家路につきたくない人は、避けて通るべきかと思う傑作ムービー。

※そう“救済”とは人に与えられるものではないと思う。“状況”はそれぞれ一人ずつ違う。

投稿者:jyunn投稿日:2005-07-02 18:58:53
【ネタバレ注意】

尊厳とはなにか。

投稿者:竹村健一投稿日:2005-06-30 23:48:03
「許されざるもの」「ミスティックリバー」は個人的な嗜好があるためゆずれないけど、イーストウッド映画ベスト5には入るし、それは人それぞれだから最高傑作といっても全然不思議ではない傑作だと思います。イーストウッドの映画はいつもあんまりお金かけてない感じがしたり、たまに演出が雑なんじゃないかな?って感じる点(今回はマギーの家族の描き方に感じた。ミスティックリバーではラスト)その辺もこの映画ではそんなことはどうでも良く見えてしまう一本の鋼の芯みたいな力強さが観客を凌駕してしまいます。さらにそれが、最近の映画の一応お金かけて撮ればそれなりに見られる、マーケティングに力入れればヒットする凡庸な映画と一線を引いてるような余裕を感じさせます。
ミニシアター系でも大箱映画でも好きなものは好きな人におすすめな映画できる映画でした。
投稿者:vale投稿日:2005-06-25 10:50:57
イーストウッドらしく男臭く重い悲劇でアカデミー賞も納得できる佳作です。ヒラリー・スワンクはやる気マンマンの女優さんで評価も高いのですが、どの映画でも周囲の人達との関係や距離感が伝わって来づらいですね。今回も’え・どうしてこんなに家族から嫌われるの?’やら’イーストウッドとは親しい関係ができてるはずだよねぇ・・’とか感じました。誰も傷つけずに一生懸命自分なりに生きているだけなのに何故か関係性が全く築けない。あるいは脚本とは関係なくそれが表現しきれない。それだけに見ている人は今ひとつ感情移入できないところがありそうです。
ボクサーを夢見る少し足りないジムの少年のエピソードが好きです。
投稿者:篭瀬山投稿日:2005-06-20 21:57:03
【ネタバレ注意】

話そのものよりも、話の構成の美しさに打たれた。一つの物語を追いかけていると、突如話が方向転換するのだが、別の物語を語り出すのではなく、それまでの話を包み込んでもっと広い視野を持った話へと転化する。こういう体験は小説なんかも含めて初めてだなあ。してみると禁じ手みたいなもんかもしれん。役者陣の抑制的な演技、静謐な画像、感情を静かに掻き立てるイーストウッド作曲の音楽、等々の総合力も効果絶大。8

投稿者:ローランド投稿日:2005-06-20 08:30:02
【ネタバレ注意】

純愛がメーンテーマと受け止めたが、尊厳死、宗教の無力さ、
運命の力など暗く重いテーマも感じさせる。こういうストーリーだと、
力のない監督だったら映画会社が承知しないだろうと思われる
だけに、イーストウッドに喝采を送りたい。

運命を観念し死に向かう直前、「モ・クシュラ」の意味を知った
ときのマギーの微笑み、これはキリスト教社会では禁忌の心中
ものを思わせるのだけど、よくもそういったものにアカデミー賞をくれ
たものだ。安易なハッピーエンドものにうんざりしていたってことなの
かな?。

投稿者:紅竜投稿日:2005-06-18 20:37:50
イーストウッド演じる老トレーナーは8年間手塩にかけて育てた
将来有望なボクサーにあっさりと逃げられてしまい、
試合に出た事のないハートだけのボクサーはハートの欠けらもない
ボクサーたちに嬲り者にされ、
そしてヒロインはガッツと夢だけで頂点を目指そうとしますが...
全編これボディブローのように観客に対し現実のつらさ苦さ諸々が
画面から叩き付けられて来ます。
金を払ってまで何でこんな暗い映画を..と怒る方もおられるかも
しれません。
でもイーストウッド監督は観客を決して突き放したり、神に頼ったり
、予定調和な結末に持って行こうとはしません。
理不尽な世の中を心の中で嘆きつつ誇り高く精一杯生きることの
美しさを示して映画は終わります。

緩みっぱなしの涙腺と格闘しつつ(それこそイーストウッドの
ように目を細めながら)観終わったあとの観客が得る物。
タフな日常を送る人には一握りの優しさ。
他人に優しすぎる人には一握りのタフさ。

投稿者:nehane215投稿日:2005-06-18 06:12:27
【ネタバレ注意】

泣きたかった。いや泣いていた。でも涙は出なかった。うえ〜ん(泣)
う〜ん…「海を飛ぶ夢」の次に観た劇場作品がコレだもんさ〜。
タイミングが悪いというかなんというか・・・。
でもいい映画でした。
それにしてもイーストウッドはホント映画づくりがウマイねぇ〜。
長生きしてもっともっと映画を撮ってほしい。
それからヒラリー・スワンクもいいけど、
モーガン・フリーマン渋すぎ。めちゃいい。
DVD出たらもう一度じっくり観たいですねぇ〜。
ラストのレモンパイの店のシーンあたりをじっくりと。。。
あと「アイリッシュ・アメリカン」のことを知って、
さらにこの映画の深みが理解できてgoodでした。

投稿者:右心室投稿日:2005-06-12 19:16:57
【ネタバレ注意】

スポーツ映画じゃなかったんですね。

ボクシングだけに力を注いできた。
ボクシングが全てだった。
ボクシングが出来なくなった。

これからは、何のために生きるの?

「命の価値」を問いかける力作だと思います。

投稿者:マーティン投稿日:2005-06-12 18:14:08
【ネタバレ注意】

前半と後半でガラッと変わるところは、小津安二郎監督の東京物語を思い出します。
またボクシングを題材にしたところは、ロッキーと似ています。
ロッキーは最後世界チャンピオンを破って自分がチャンピオンになりますが、この映画は違いました。
貧しい女性ボクサーが老トレーナーと組んで、厳しい練習を行い連戦連勝をしていき世界タイトルに挑戦する。
結果は頚椎骨折と言う負傷です。
後半は物語のオチの仕方かもしれませんが、悲しいし救われません。
誰かがコメントしていましたが、のどに人工呼吸器をつけてあれだけしゃべれるでしょうか。
単純に言うと前半はボクシングの立身出世もの、後半は病院が舞台のものとなります。
老トレーナーの娘さんはどういう人なのでしょうか、その辺が出てきません。
この映画は最後悲しいし、ロッキーのように拍手喝采できる映画とは違います。

投稿者:メンタイ投稿日:2005-06-10 09:45:38
“アカデミー会員向け作品”として上手く刺さったので
受賞できました〜なんつー賞に対する分析はどーでもいいよってくらい
“1本の映画”としての凄さを感じる。

イーストウッド   スワンク   フリーマン

なんとも言えない見事な3人の競演。まずはこれに拍手。
イーストウッドなんてさ、「ダーティ・ハリー」世代のおいらにゃ
主演&監督として今でもこれだけ凄いってことに敬意を表しますよ。
スワンクも最初は「また“女っぽくない”選んでもー。ズルイ」なんて
思ってしまった自分に反省。ごめんなさい。やっぱ素晴らしい熱演でした。
フリーマンも「ドライビング MISS デイジー」なんていう名作から
「フラッド」なんつーどーでもいい映画まで本当に幅広い。

「ミスティック・リバー」に引き続き、物凄い競演を楽しませて頂きました。
まー中身は「ミスティック・リバー」同様、重く重く撮っていて、
感動のさせ方が“イーストウッド監督っぽい”為、賛否両論。
ラストについては本当に一人一人の解釈が違うと思う。
おいらは「うんうん」ってレベル。泣いてる人もいたし、
引いてる人もいた。2作連続でこの手なのでイースト作品って難しいよね。

観るべき作品だけど、万人向けじゃない。http://www.h4.dion.ne.jp/~mentai23/
投稿者:akikoワイルダー投稿日:2005-06-09 21:28:14
【ネタバレ注意】

70歳を越した人には人生を総括できる意見っていうのがあるんでしょう。
なおかついつも面白いけどどっか自己満足でB級エンターテインメントでは
最高のクリント作品が気にいってた自分にとって、こんなテーマ!一体、彼女の人生をあんな、表現で終わらせてほしくなかったね。あとに残るは気持の悪さだけ。勝利の
あとに起こることにもっともっと時間を費やすべきだったんじゃないの。
若い者たちに彼女の人生を納得させる力のある映画とは思えない。貧しかったけど一瞬輝いたけどまたしぼんじゃったの。ええっ、じゃあ、どう、がんばったらいいのよ。って悩む映画。

投稿者:変なおじさん投稿日:2005-06-08 17:22:47
【ネタバレ注意】

見終わった後で、何故アカデミー主要四部門を受賞しながら脚本賞にはノミネートすらされていなかったのか、分かった気がします。尊厳死に対する宗教観の違いを考えさせられた映画でした。でも個人的にしらけたのは、この患者の場合、気管切開して人工呼吸器をつけたら話すことは出来ません。また人工呼吸器を停止させたらすぐに看護婦が飛んできます。日本でもアメリカでも。

投稿者:はやと投稿日:2005-06-08 16:34:44
セオリー通りに進む映画。所々良かったところはあるのだけれど、やはり先が読めすぎてしまった。
投稿者:かなちゃん投稿日:2005-06-07 22:44:42
さすがに見ごたえありましたが・・・
最後はああなるしかないのかなぁ。

なんか落ち込んで劇場を出ました。
投稿者:フランソワーズ投稿日:2005-06-07 09:59:26
【ネタバレ注意】

前半のマギーの生があまりにも強烈に描かれているので
ラストの選択に納得がいくのだ思う。

主人公はあくまでもイーストウッド。
ずっと孤独なアウトローを演じてきた彼は
やっぱりここでも孤独。

投稿者:009<ビーン>投稿日:2005-06-06 22:29:10
【ネタバレ注意】

 泣いた。初めて映画で泣いた。最後にパイの美味しい店が映った瞬間ただでさえ泣いているのに、かなり泣いた。この映画が、まったくわからない人間は、心がないと思う。
 

投稿者:takes投稿日:2005-06-06 13:14:25
深く渋みのある作品。オスカーも頷ける。でも、後半は急に重くなりすぎかな。まあ、あれがボクサーの生きざまなんだろうけど。
投稿者:投稿日:2005-06-05 02:47:29
【ネタバレ注意】

 この作品には、品格があり、優雅さもある、と言われているらしい。私もそう思う。これはたぶん、監督:クリント・イーストウッドの人間性から来るんだろう。内容は激烈なものを含んでいるのだが、過度に感傷的にならず、抑え気味のタッチにしているところがいい。いわば、「大人の雰囲気」だ。神話的なものに昇華させていると言ってもいい。それゆえ、内容に反して作品が暗さから逃れられている。この辺が、凡百の作品と一線を画するものになっている由縁だと思う。
 音楽も、その抑え気味の雰囲気にマッチしているが、クリント・イーストウッド自身の作曲だという。たいした才能だと思う。アメナーバルより上だな。

 構成、演出も上手い。試合は一発KOシーンの連続で、マギーと共に、見る者も大きなカタルシスを感じる。リング上でのマギーの昂揚した表情、観客の熱狂する姿も強く印象付けられるが、それと、後半のマギーの置かれた状況のギャップがあまりにも大きく、マギーの最後の決断も何となく納得させられてしまう。30過ぎてやっと見つけた生きがい、せっかくそれしかない、というものを見つけたのに、それがかなえられなくなってしまった。マギーの気持ちはよくわかる。「海を飛ぶ夢」では、あれほど自殺にこだわった俺だが、今回は簡単に納得してしまった。今回の場合は「尊厳死」と言う言葉もしっくり来る。俺がフランキーでもああしたかもしれない。一見似ているようで、ラモンとマギーでは、具体的事情が全く違うのだ。
 スクラップ(モーガン・フリーマン)ガフランキー(クリント・イーストウッド)の娘に充てて書いた手紙の内容がナレーションになっているのだが、父が自分と同世代の女性を娘のように愛し、その最後を看取ったことを知ったことで、実の娘は、父に対する認識を新たにし、父との新たな関係に踏み切ることを決意するかもしれない。具体的に父子の関係を描かず、そのように観客の想像にゆだねるような終わり方をしているところも、いいと思う。

 ヒラリー・スワンクが素晴らしい!!! またいい女優と出会ってしまった!!好きになってしまった!!! ハードなトレーニングをして、筋肉だけで9キロ増やしたそうだが、試合のシーンの迫力は凄い。これだけでも見る価値がある。監督は、「この映画は、ラヴストーリーであって、ボクシング映画ではない」と言いつつ、「ロッキー」を髣髴とさせるような壮絶な打ち合いシーンも見せる。このリアリティーがあるからこそ、ラヴストーリーが生きるんだと思う。生きがいを見つけて、ボクシングに打ち込む彼女の生き生きした表情、動き、目が忘れられない。
 彼女自身もトレーラーハウスで育ったそうで、マギー役のリアルさは、ここからも来るのだろう。
 彼女は、監督の演出態度や人間性に感銘を受けたそうだが、その気持ちが、さらにいい演技を生み出したのだと思う。

 俳優:クリント・イーストウッドの演技もいい。指導者としての苦悩、喜び、娘のようなマギーに対する想いなどが、抑え目の演技の中に良く出ていて、秀逸だ。

 モーガン・フリーマンの演技は、アカデミー助演賞に値するほどのものとは特に思えなかった。

 クリント・イーストウッドは、いつもスタッフのみんなと一緒にテーブルの端っこで食事をするという。決して偉ぶら無いそうだ。「今も、新しい物語や新しいアイディアを試しながら、僕は人から何かを学ぼうとしているよ。誰かと会う度に人間は何かを学び取っていく。毎日、何かを学んでいく。人生や人間から学び、決して自分を閉じてしまわないこと。もっと学ぼうという熱意さえあれば、常に前に進んでいけるんじゃないかな。」74歳でこのように語る彼は、可能性に満ちている。この作品よりいいものが、またできるかもしれない。
 この人は、長生きする。彼が100歳になったとき、どんな作品を撮るだろうか。それを見てみたい。

投稿者:ぶくろう投稿日:2005-06-05 01:19:50
後半の描き込みが中途半端な気がした。
でもまぁそれなりに。
投稿者:Georgia投稿日:2005-06-03 18:59:54
【ネタバレ注意】

良かったです。
ただ、主役3人の演技は絶賛に値しますが、内容的にはどうだろう?

感動させようとするポイントは2つ。
まずは、苦境の宿命を背負ったヒロインがアメリカンドリーム(古いか!)を手にする課程。
次、病床で苦悩する3人の生き様、なのですが、
この天から地に落ちるところに、もう少しメリハリがあれば良かった、かな?

いつも思うのですが、クリントイーストウッド(以下CE)は何を演じてもCEそのままで
映画を自分側に引き込む力のある、正しく"スター"ですね。

投稿者:ロールシャッハ投稿日:2005-06-03 15:08:24
悪くはないけど・・・暗い話だなぁ・・・。
なんで最近のイーストウッドは、こうも社会派なんだろうか。「監督もする俳優」から「映画作家」になってしまったからなのかな。見終わって映画の感想を口にすると、それがそのまま、なんらかの政治的立場の表明になってしまうような映画ばっかり、撮ってる。
しかも、今回は、絶対に当事者以外は理解できない、第三者が口を挟めそうもない、深刻な問題を扱っているので、正直、私のアタマでは手に負えませんでした。
アメリカには、映画に出てきた神父の様に、聖書と全ての問題を照らし合わせて、「考えるまでもない」事にできる人たちが、いっぱいいるのかもしれんが・・・。

たまには、「良かった」or「イマイチ」で済む映画を作ってほしいなあ、イーストウッド。アカデミー賞抜きで。
投稿者:Longisland投稿日:2005-06-02 21:05:07
【ネタバレ注意】

redneck(貧乏白人層)女性が境遇から抜けだす為に努力する。
過去を引きずる老年のトレーナーとの誤解と和解、才能開花、汚いライバル・・・・・
解りやすく、考えさせる、実に良く出来たストーリー。
イーストイウッドらしい、撮影&照明のお手本のような光と影の映像。
本作品は素晴らしい要素が多々あるが、なかでも最高なのはヒラリー・スワンクでしょう。
美人で演技力も有るだけでなく、主人公の生い立ちを感じさせる演技は流石。

追記 06-01-09
 自分の05年洋画No.2でした

投稿者:NYY投稿日:2005-06-02 20:15:17
 予想以上に重い映画だった。

 尊厳死は日本では要件が厳しく殆んど行われていないので、日本人の感覚では見ててショックでした。
 死にたいから死なせてあげるという考えには馴染めないし・・・ 家族とは疎遠になり、実際の親子みたいになっていた二人だから、子が死ぬときは自分の手で楽に逝かせてあげるっていうのは分かるが、うーん、難しい・・・
 自殺でも尊厳死でも、死という人間が自ら経験できないことについて、人間が選択してしまう点に疑問というか抵抗を感じる。
 個人的には少しでも長く生きて欲しかったと思います。苦しくても格好悪くても生には価値があると考えているので・・・
 
 見なきゃ良かった〜。ん〜、だけど、下のコメント見てると意外と評判良いんだなあ〜・・・ 
投稿者:クロード投稿日:2005-06-02 12:39:44
 イーストウッド監督作品は変な格好付けが嫌味と思っていて、『アウトロー』がその分少なく、それが一番と思っていました。それに、年取って今一粘りに欠け、雑な作り。
 それがどうでしょう、すっかり爺さんになったのに、粘りにねばるさまは、全く意外であり驚きでした。
 私は『ダーテーハリー』で犯人からぼこぼこにされる場面がずっと気になっていました。何故なら背中に十字架の塔がそびえ立っていたからです。イーストウッドという人の生涯のテーマはこの十字架なのですね。
 脱帽です。
投稿者:Calvin投稿日:2005-06-02 03:20:28
さすがにオスカー受賞作だけあって配給会社は力入れてるらしいね。
こんなとこにまで営業社員派遣とは、恐れ入った(笑)
全洋画さんもページビュー伸ばして有名になったからね。
↓の辛口映画評論家さんの意見面白かったのになんで消されちゃったんだろう。
まあ、確かにユニバーサルはフロリダじゃなくてハリウッドだけどさ。
ともかく、オスカー受賞しちゃったわけだから、映画ファンなら見なくちゃ
ならない映画になったのは事実だね。そんなお飾りがなければ、ただ
忘れられていくだけの映画だと思うけど。映画館での観客の反応から
言ったら、「Ray」のほうが数倍よかった。
まあ、あとはご自分で見て判断してください。
個人的には2千円払って見ると腹立つと思うんでビデオでいいと思いま〜す。
投稿者:南青山の住人投稿日:2005-06-02 01:13:32
 普段はエンドロールは見ないのですが,打ちのめされてしまい,終
わっても立てませんでした。
 随分遅れて公開されたとは言え,映画館で封切り時に見ることがで
きてよかったと思います。
 ヒラリー・スワンクを思い浮かべるだけでじんとしてきます。

 今日発売の『週刊文春』の映画欄で5人とも満点で,小林信彦氏は
「映画史上のベストテンに入るのかも」と言っていますが,同感です。
21世紀になってハリウッドが産み出した初めての傑作であることは間
違いありません。

 おすぎは,「今生きている総ての人が見るべき映画」と言っていま
すが,残念ながらあの牧師や,マギー母が見たところで,何も感じな
いのでしょうね。
投稿者:JANG投稿日:2005-06-01 03:57:04
いまの迷えるアメリカを象徴するような映画。
とうとうアメリカも社会的な成熟期に入ってきたんだなあと実感。
今さらながらアメリカ的価値観にぐらつきが出始めているらしい。
この作品だけでなく、最近のアメリカ映画はみんなそう。
歴史を振り返る的作品が妙に多くなったりね。

この映画自体の大きなテーマのひとつが「選択」であることは言うまでもない。
ただ、いままでのアメリカ映画と違うのは、その選択が正しいのだと断言できないところにある。
つまりは、価値観が揺らいでいる。
それが今のアメリカ社会に受け入れられたっていうのがこのオスカーの構図じゃないか。
まあ、他の国から見れば何をいまさらと思うが、本人たちにとってはいたって
深刻な問題らしい。
今までアメリカ的ヒーローをさんざんやってきたクリント・イーストウッドが
70過ぎてこういう映画を作るってのも皮肉だ。
実際、娯楽性を差し置いて大真面目に作っちゃってるところがおちゃめではある。
やはり、本人はいたって真面目なのだ。
作品自体は、ようやく自我に目覚めた中学生並みの精神世界ほどのレベルだが、
今のアメリカ社会の変化という背景と照らし合わせてみると興味深い映画ではある。
ちなみに映画館で見る必要ありません。地味地味なんで。
投稿者:ハリー・ハウゼン投稿日:2005-05-31 23:08:18
観た後の充実感が並じゃない。
投稿者:バフ投稿日:2005-05-30 22:35:15
アカデミー作品賞というほどの出来映えとは思えなかった。 前半と後半の断絶が大きすぎて、違和感が最後までぬぐえない。 家族との葛藤、貧困問題なども、作品の中に うまく溶けこんでいないと感じた。 孤独な3人の、それぞれの孤独感も 今一つ迫るものがなかった。 イーストウッドは、皺くちゃで、声もわるく動作も緩慢で魅力なし。ヒラリースワンクも、「ボーイズドントクライ」の時のほうが遥かにナチュラルでうまかったし、ボクサーとしては迫力不足だ。 モーガンが右眼に白いコンタクトをいれて、いちばんリアルな存在感があった。 後半の尊厳死とキリスト教の葛藤も表面的だし、結末も「そんなもの?」という感じだった。
でも、やっぱり、ちょっと泣いてしまったけどね。
 
投稿者:miucherry投稿日:2005-05-30 21:17:14
あたしは映画評論家でもなんでもありません。
なので、素晴らしいレビューは書けません。
この映画、確かに賛否両論なのかもしれません。
ですが、あたしの心にジーンと響くものがありました。
号泣しました・・・。
投稿者:ブル510投稿日:2005-05-30 20:52:04
良かった点…栄光を得るために夢を貫き通したゆえの悲劇と矛盾を、決して声高に描かずに静かなタッチでフィルムに焼きつけたイーストウッドの力。
気になった点…監督としては超一流だが、役者としては…。

観て一言…イーストウッドは第二のJ・ヒューストンになっていくような気がする。

投稿者:IM投稿日:2005-05-30 19:28:45
昨日観たのですがコメント書くのを控えたんですよ。
「もっとこの映画について考えてからにしよう」って。
なんかまだ消化不良ですな。
あと2回ぐらいは観たいな。んでないとこの消化不良は直んないかも。
特に感動も衝撃も感じなかったんだけど、こうまで考えさせられた時点で
作った側の勝ちみたいです。
投稿者:たあくん投稿日:2005-05-30 15:20:52
うーん、無念、無念です。ある程度内容を分かった上で見たので、そんなにショックは受けませんでしたが、何にも分からない人には、そりゃないよ、可哀相すぎる展開が待っています。でも、映画の作りはさすが、千両役者ですよ、皆さん。
とくに、マギーが成長していく過程、フランキーとスクラップの関係が良く描かれていて、とても良かったです。やっぱり、うまい映画はちがうなあ。
投稿者:でぼら投稿日:2005-05-25 17:12:11
予告がネタばらしになってる。詳しいストーリーについては映画雑誌でも評論化諸氏もかなり慎重に口をつぐんでいるのに、これは何? 最近の配給会社は無神経だ。・・・と思う。
投稿者:カナリア投稿日:2005-05-19 21:46:18
前作の「ミスティック・リバー」の余韻が未だに強烈に残っているにもかかわらず本作の観賞・・・。エンディングの音楽が鳴り出した時、すぐに立ち上がれなかった。それほど観終わったあと考えさせられ、監督クリント・イーストウッドの強烈なメッセージが胸に突き刺さった。

同じ境遇になった2人の演技。素晴らしかった・・・。特にヒラリー・スワンクの前半の演技からの後半の出過ぎない押さえた演技。圧倒的な存在感とその演技力、本当に素晴らしかった。

クリント、ヒラリー、モーガンの3人の演技だけで十分な本作。賛否両論はあるだろうけど、とりあえず何も言わず観てほしい。
投稿者:籐四郎投稿日:2005-05-17 11:46:38
 「シンプルなラブストーリー」と監督自身は言われてますが、むしろ人生をどう生きるかという問題に真正面から取り組んだ作品のような気がします。
 生きることの意義をどこに置くかということに対して、深く考えさせられました。
 従来のハリウッド的な夢物語を真っ向から否定しているせいか、「ミスティックリバー」であれほどの成功を得ながらも、ワーナーはわずかな予算しかつけなかったらしく、ボクシング会場の観客のシーンではマネキンを混ぜてごまかしてたくらいだそうですが(全然分からなかった)、かえって飾り気がなくリアルな雰囲気が出てました。
 それに本当に虐げられた経験が無ければ分からないであろう優しさに満ちていました。「誰でも一回は負ける・・・次に世界チャンピオンを目指せばいい」と励ますシーンには、思わずグッときました。
 こういう作品がオスカーレースで完勝するということは、いかにハリウッドの映画関係者も、ここ数年の豪華絢爛で中身の薄い大作主義にうんざりしていたかということだと、納得です。
 最後に、クリント・イーストウッドは世界一美しい74歳だと思いました。
投稿者:黒美君彦投稿日:2005-04-08 15:33:02
【ネタバレ注意】

この作品が評価されるのはわかる。ヒラリー・スワンクの体当たりの演技もいいし、イーストウッド、M・フリーマンのいぶし銀のような深い演技もいい。リング上の迫力もある。典型的なアイリッシュ・アメリカンの物語。
ところが後半の展開でトーンはがらっと変わる。
そこで個人的には「そこに話がいくか?」と思ってしまった。頑固なボクサーの一徹さが伝わる繊細なシーンの数々・・・。
だが、イーストウッド監督の作品の結論に対して私はいつも違和感を覚えてしまう。それって「愛」か?と思ってしまう。ジレンマに苦しむことをわかっていて託すのが「愛情」なのか・・・と。
恐らくはヒラリー・スワンク演じるマギーが責めてくれれば、私なりに納得できたのだ、多分。
評価されるべき深い作品であることはわかる。だが、直感的に抱いた違和感は拭い去れそうにない。

投稿者:tanatali3投稿日:2005-02-10 08:31:03
ボクシングといえば、吹き溜まり、青春、ほんのつかの間の完全燃焼、そして白い灰、そんな若者の群像劇「明日のジョー」を想像してしまいがちだが、この映画はむしろ人生をありのまま飾らずじっと俯瞰(ふかん)した、社会の底辺に生きる人々の、愛と生の人間ドラマいえるだろう。

観客側からすれば、じっと耐え忍ぶ人生をよそに、つかの間の完全燃焼を期待するのが人情というものだが、そんなハリウッド映画のテーゼを破り、時を超え、不変のテーマを推敲(すいこう)している。

映画ではよくありがちなボクシングシーンの代役を一切排したヒラリー・スワンクの熱演は、クロスカウンターなみの強烈さで我々を圧倒する。おそらく2度目の主演女優賞も夢ではないだろう。

クリントイーストウッドはこの映画の完成で、ついに佳境に入ったといえる。
是非これからも末永くいい映画を創ってほしい。
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