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海を飛ぶ夢(2004)

MAR ADENTRO
THE SEA INSIDE

メディア映画
上映時間125分
製作国スペイン
公開情報劇場公開(東宝東和)
初公開年月2005/04/16
ジャンルドラマ
映倫PG-12
約束しよう。
自由になった魂で、
きっとあなたを抱きしめる。
海を飛ぶ夢 Blu-ray
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,175
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海を飛ぶ夢海を飛ぶ夢

【解説】
 事故で四肢麻痺となった主人公が、法律では認められていない尊厳死を求めて闘いを繰り広げる姿を通して、生とは何かを問いかけていくヒューマン・ドラマ。尊厳死を望んだ実在の人物ラモン・サンペドロの手記を基に「アザーズ」のアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化。主演は「夜になるまえに」のハビエル・バルデム。アカデミー賞外国語映画賞をはじめ数々の映画賞を受賞。
 スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロは19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅して回る。だが1968年8月23日、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。それは、自ら人生に終止符を打つことで、本当の生と自由を獲得するというものだった。そしてラモンは、彼の尊厳死を支援する団体のジェネを通じて女性弁護士フリアと対面し、その援助を仰ぐことに。また一方、貧しい子持ちの未婚女性ロサがドキュメンタリー番組でのラモンを見て心動かされ、尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくる…。
<allcinema>
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]Aバッド・エデュケーション (2004)
[002]Aミリオンダラー・ベイビー (2004)
[003]A21グラム (2003)
[004]Aグッバイ、レーニン! (2003)
[005]Aモーターサイクル・ダイアリーズ (2003)
[006]A父、帰る (2003)
[007]Aチャーリーとチョコレート工場 (2005)
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[010]Aアイ,ロボット (2004)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
31259 8.35
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【ユーザーコメント】
投稿者:陸将投稿日:2010-03-02 16:41:41
【ネタバレ注意】

見終わった時に、どうしても気になったことがある。それは“尊厳死”というテーマに対する作り手の立ち位置だ。こんなにデリケートで難解な問題に対して、こんなに肩入れして描いていいのだろうか。そんな疑問が終始尽きなかった。確かに、映画という媒体で、自分の思想やメッセージを表明してもらうことは大いに結構なことである(むしろ、なんの作家性や思想もない作り手より大分マシだ)。ただ、尊厳死の是非を問いかけるというよりは、尊厳死ありきで物語が進行してしまうので、どうしても違和感が残る。主人公のキャラクターにも同情できない。確かに、彼の尊厳死に対する主張は真っ当である。生きるのは権利であり、義務ではない。だから、尊厳死を認めろと終始主張し続ける。ただ、ストーリーの中で、彼の気持ちはこの一点張りであり、誰のアドバイスも頑なに拒否する。取り残される者の気持ちを考えると、心の葛藤があってもいいと思う。心がブレるような人間が尊厳死を決断すべきではない、ということかもしれないが、それを頑固な性格という言葉だけで片付けてしまうのはいかがなものか。人間の心の変化という映画の活力が本作には欠けているように感じる。それは主人公の周囲にいる人物にもいえることだ。主人公のように身体が不自由になっていく者、尊厳死に賛成の者・反対の者。どの人物の言動も、観る側の予測の範囲から出ることはない。だから、予定調和になってしまう。主人公=作り手の代弁者という構図があまりにもはっきり見えてしまうのだ。ここまで、本作の欠点を連ねたが、かといって優れた点がないわけではない。特に、主人公が想像力だけで野を越え、山を越え、そして海までたどり着くビジュアルが素晴らしい。手を伸ばせば届きそうなほど低空飛行で大地を突っ切っていく映像は、奇跡のような美しさである。また、主人公を毒舌で、かつユーモラスな人物にしたことで、題材の重さを感じさせなかったところが、本作の最も褒めるべき点であるかもしれない。本作を観て改めて、題材と作り手の立ち位置や距離感の大切さを感じた。

投稿者:イドの怪物投稿日:2009-03-07 16:47:04
じっくりと見させてもらった。
何とも言いようの無い良い映画で、たまにこういう映画を見ると、魂洗濯した気分になれる。
アカデミー賞というのは伊達ではない。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-03-06 11:46:24
アメナーバルの中では最高傑作だと思う。

評価すべきはこの映画の視点の豊富さ。
ラモン本人より周りを取り囲む人物の描写に力が入れられている。
しかもそのほとんどがラモンを理解している人物でないというのが極めて現実的で冷静な視点。
ラモンは3人の女性から愛情をもらうが、3人愛情はそれぞれまったく別物。
このあたりは非常に面白かった。

しかし、その代りラモン本人の「死にたい」と思う気持ちが十分に伝わりきらなかったのが欠点。
下手に辛辣になりすぎないのはいいが、感情表現は確かに希薄。
それはラモンが笑顔を絶やさず弱みをあまり見せない人間だったからだろうか。

良い意味でも悪い意味でも死にたい気持ちなんていうのは本人にしか理解しきれないのだなと思った。
(「潜水服は蝶の夢を見る」くらいになると別)
実際に自分がああいう状態になってみないとわからない。
結局、周りの人間も真に理解している人はいないのではないだろうか。

時々ふと夢の中に入ってラモンが動きだすのが面白かった。
重いテーマを扱っていながらサラリとした後味が不思議。
完璧とは言わないが、見る価値のある作品だと思う。
投稿者:william投稿日:2009-03-06 00:33:38
うーん、なんか単に自分勝手な人間な気がする。
尊厳死は医療の世界での永遠のテーマであり、これからも大きな課題のある問題であり、その大きな問題を取り上げている点には大いに感銘を受けるのだが、この主人公に対しては共感出来ない。
果たして残された家族の存在意義は?その家族が20年以上もの歳月かけてきた苦労は一体?なんか後味が悪い。
唯一共感できる点は、御節介な神父に言い放った姉の一言。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-09-26 04:06:51
ラモンが死ななければならない理由は描けていなかった。あと複数の女性の設定もきちんと生かされてたとは言い難いし、家族の葛藤の描写はあっても死を受け入れるシーンが無いなど、足りない描写が多かった。一番印象に残るのは義姉が神父に言い放つ「一つだけ分かります。あなたはやかましいわ」
星一つ半。
投稿者:kinenchyu投稿日:2008-01-20 23:26:16
生と死を考えさせられる作品です。題名から受けるすがすがしいイメージとはかけ離れた重い話ですが、美しい風景や、主人公にたくさんの愛が注がれるストーリーは、尊厳死に対して新たな考えをもたらします。ただ、最後の選択をしたのも20数年の長い年月を経てからの結論ということを考えるとやはり命の重さを改めて感じさせられる作品でした。
投稿者:幸村和投稿日:2007-07-15 16:57:37
手厚い、愛に満ちた介護を受けながらも、尊厳死を望むラモンに、生きるということや、いのちについて考えさせられた。
結局、尊厳死については、ひとつの正しい答えはないと思う。自分はどう生きたいかを考え続けるしかない。それをあたかも一つの正しい答え(真理)があるかのようにしている宗教があるが、聡明なラモンがその宗教の持つ欺瞞を喝破するシーンは胸のすく思いがした。宗教色の強い国にいて、あれほど、曇りのない何ものにもとらわれない自由な思想を持てるラモンに強い憧れを持ったし、自分もかくありたいと思う。
また、肉体の制限を凌駕するようなラモンの想像の羽ばたきを映像にして魅せたシーンも素晴らしい。
ちなみにやっぱり監督自身もラモンが正しかったのかどうか、答えが見つかっていないのではないでしょうか。私にはむしろ、ラモンの目線も表現し、且つ、遺される者たちの哀しみも表現することで、監督自身もそして観た私たちも考え続けて欲しかったのではないかと思う。そしてその「スタンス」こそが、本作を名作にしていると思う。
投稿者:なちら投稿日:2007-02-25 23:55:28
衝撃的。
投稿者:おるず投稿日:2007-02-13 13:29:02
最近観た中では一番いい映画だった。

尊厳死がいいとか悪いとかは本題ではない。法的にも宗教的にも考えたら限のない難しい問題を多方面からよく描いていたと思う。ラモンにとって生きることはプライバシーも何もない地獄であって、権利でなく義務になっていることが度々出てくる映像でよく分かる。主人公を説得しかけたロサのようにむやみやたらと生を押し付ける人間、神父のように宗教的側面から異議を唱える人間。そして、兄のように死を願わない人間が周りにいながら死を選ぶことが純粋な自己決定と言えるのか?結局作品中では尊厳死が合法化されず、問題は未消化であり、尊厳死・安楽死が現在進行中の課題であることを痛感する。

ところで少し疑問が残る。
死を誓いあったフリアは結局訪れず、最後の最後に炎と氷くらいに人生観の違っていたロサが「あなたを死なせる決意をした(=愛している)」と言って尊厳死の手伝いをするわけだが、ラモンは変わらずフリアを思い続けるのか?それともロサに心変わりしたのか?
そしてラモンが海へ飛び込んだ理由とは?はじめは「自殺したかったの?」と思ったのだが、自殺の理由にあたりそうな事柄が出てこない。
投稿者:kath投稿日:2006-10-23 15:41:50
実話ベースだからか、観終った後はいろんなことを考えさせられた。DVDジャケットから、主人公には奥さんがいるんだと勝手に想像してたがそうでは無かった。兄のお嫁さん、尊厳死を支援してきた人、弁護士を名乗り出てきた人、尊厳死を止めようとたずねてきた人。この4人の女性が重要な役割を果たしているのだが、結局自分のためでなく、主人公のことを考えたのは誰か、ということを深く考えさせられた。スペインの映画は風景がいつも綺麗だと思う。
投稿者:Salat投稿日:2006-10-10 22:11:46
【ネタバレ注意】

足を子供がつねるシーンで、子供の悪気の無い残酷さを目の当たりにし複雑で辛い気持ちになった。観ている間は退屈に感じられたが、観終わった後に長く考えさせられた作品。

投稿者:さち投稿日:2006-03-06 10:35:24
まあまあ
投稿者:Sekino☆そら投稿日:2005-09-21 03:42:21
【ネタバレ注意】

このシネマを観て、「尊厳死」という「死」の尊厳とは一体何か、その尊厳ということを定義しえないほど「生」というものの持つ意味をすごく考えさせられました。

ラモンと長年付き添ってきた周囲の人間であっても、
最終的にはラモンの意思に手助けした者と、最後までそれを認めない者、手は下さないがその意思に従わざるをえない者がいた事によって、
ラモンが26年もの間、生と死の淵を彷徨い、このような結論に導かれるまでに至った過程は、本人のみしか知りえないものであって、これを「生」に身体的不自由なく生きる者にとって推し量られるべき容易な問題ではないことを示しているに他ならない、そう思うのでした。。

ラモンは口で筆を執ることによって
肉体的に残された「生」を限りなく生き抜いたことは確かです。
そして、精神的に残された「生」をも全うしたかったのだとしたら、
「死」に対するラモンの尊厳の意味付けもまた自分の出した結論による「死」からはじまる「生」を生きたいという、
人間の根源的な「生」への無意識な領域の表れなのかと思うのでした。

実に考えさせられる素晴らしいシネマだと思いました★

http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/

投稿者:ふじこ投稿日:2005-06-08 17:53:30
二十数年も四肢麻痺で寝たきりのラモン。自分がもし同じ立場だったら、やはりこれからも生きていくということはとてもつらいことだろうと思う。
ただずっと自分の世話をしてくれる人々の気持ちも考えると彼のようには決断できず、ただ生きてゆくしかできないのかもしれない・・と。

いろいろ考えさせられる作品でした。ラモンの立場、家族の立場、それぞれの気持ちを考えると答えを見つけだせない。
あの身体で、死んでしまったらダメじゃない、生きなきゃ・・って私も強くは言えないと思う。観る人それぞれがこの作品から各々答えを感じとるのだろうか・・。でも犂尭悪爐箸いΔ里箸楼磴ΑΑΔ△譴任茲ったのだろうかという何とも複雑な気持ちが、ラモンのすがすがしい最期の顔とは裏腹に残りました。
一緒に逝こうと言ってたが、生きる事を選択したフレアはラモンの存在すらわからなくなって・・でもとても幸せそうに見えた。

映像も音楽も俳優陣の演技も素晴らしい。ハビエル・バルデム文句なし。
私はラモンが家族との別れで家から去るところ、特に父親の顔を観た時が一番つらかった。残されたものもまた同じようにつらい。
投稿者:バフ投稿日:2005-06-01 22:02:29
 尊厳死ー生と死の問題に真っ向から挑んだ奥深い作品で、心に沁みる美しい映画。 映像、音楽、セリフ、シナリオ すべて1級品だ。
カトリックの国スペインで、尊厳死の権利を勝ち取ろうとして20数年戦った漁師の実話に基づく映画だそうだが、ラモンは頭脳明晰なインテリという印象が強く、漁師というイメージがないと感じた。 主役達も魅力的だが、周囲の人々が、また みな巧い! 特に ラモンの日常生活を支えるマヌエラは、いかにも田舎の素朴な愛情深い女性として秀逸だ。 テーマは重くて、考えれば考えるほど分からなくなってしまう・・・簡単に結論を出す事ではなく、観客に考えさせると言う点では 成功しているのではないだろうか?
最後に、女性弁護士が病によって頭脳を犯され、ラモンのことも分からなくなり、尊厳死しようという意志も失ってしまう事も 痛ましいが、考えさせられる事だ。
 同じ尊厳死をテーマにした「ミリオンダラーベイビー」よりも、この作品のほうが 心に深く沁みこむ感じだった。
そして、全く別件になるが、正岡子規の「病床六尺」を思い出した。 
投稿者:た・ぴ・お・か投稿日:2005-05-15 17:45:48
【ネタバレ注意】

 昨日、地元の劇場で公開が始まったので早速観てきた。作品に描かれた情景は美しく、登場人物の心情も手に取るようにわかる、そんな丁寧に作られた作品だと感じた。

 この作品、原作は実話に基づいているとのことだが、私は決して主人公のラモンに同感できない。なぜなら、一見周囲の世話になってしか生きられないから死だけは尊厳をもって臨みたい、と言う彼の理論には理屈が通っているように思えるが、その実彼のすべての言葉のモチベーションにあるのは自分のみであり、周囲の人々の思いに応えようという意思が全く感じられないから。

 確かに、健常者にとって生きることは権利であり、四肢が麻痺して動けない人間にとっては生きることは義務だ、という彼の言葉は真理かもしれない。しかし、自分は生きようとする者を批判しない、だから死のうとする自分を批判するな、などという言葉は、単なる詭弁に過ぎない。「死」には尊厳などあろうはずがない。もしラモンが尊厳ある死を望むのであれば、周囲の人たちから与えられた愛情に応えて精一杯生き、最後の瞬間までその努力を怠ることなく生を全うした時に初めて「尊厳ある死」となるのだ。

 人間は一人で生きている訳ではなく、誰もが多かれ少なかれ誰かの力を借りなければ生きていけないのだ。だから、誰かに世話をしてもらって生きて行くこと恥じる必要は微塵もなく、自分の世話をしてくれる人に対して自分は何が出来るか、何をしてあげられるか。それを考えて実行していかなければならず、それを放棄したラモンは人生の敗者に成り下がってしまったのだ。そして、私はそんな徹頭徹尾自分主義で独善的なラモンに同情することは出来ないし、彼に感情移入することもできなかった。http://www.tapioka1002.com

投稿者:黒美君彦投稿日:2005-05-09 12:13:20
【ネタバレ注意】

従来のアメナバール監督の作風とは異なる、きわめて重い命題と向き合った人間ドラマ。
だがそのせいか、やたら理屈っぽい作品となってしまった。
ラモン・サンペドロが「生きる権利」に対する「死ぬ権利」を振りかざせば振りかざすほど、周囲の人間の悲しげな表情が強烈に残る。「息子に死なれるだけでもつらいのに、本人が死を望むとは・・・」と首を振る父親。
「生きようとする者を批判しない。だから死のうとする私を批判するな」・・・一見正しいように思えるが、「自己決定論」は果たして万能なのか。生死に関して他者との関係性は不要なのか。
一方で四肢麻痺者の想像を絶する状況を、私は乏しい想像力で想像するしかない。「経験した者にしかわからない」と言ってしまえば、経験至上主義から逃れられなくなる。しかし、「他人の手を借りた自殺」を「尊厳ある死」とは呼びたくない。「無知」とラモンにののしられた兄が、「家族には決して手を貸させない」と怒鳴る気持ちはよくわかる。
義姉・マヌエラ役のマベル・リベラの哀しみを秘めた眼差しが印象的。
やたら理屈っぽく、どこかすっきりしない違和感が残った。

投稿者:投稿日:2005-05-08 12:23:03
【ネタバレ注意】

 実話に基づいているという。一見、非常に美しく、感動的に作ってある。映像、演出、音楽、すべていい。しかし、どうも、何か引っかかる。何か、おかしい。

 監督のスタンスはどこにあるのか。自殺するラモンの側に立っているようにも見えるが、どこか中途半端だ。それは、完全に肯定すると、物議をかもすことはわかりきっているので、あえて、少しだけ距離を置くようにしているからではないのか。この辺があざといと、私は思う。

 ラモンは、なぜ自殺を考えるようになったか。「尊厳死」というと何か聞こえはいいが、要は自殺ではないか。四肢麻痺の状態での屈辱的な日常に耐えられなくなった、と映画の中で本人は言っているが、それだけなのか。だとしたら、それはあまりにも利己的ではないか。音楽を楽しむことができ、詩を作ることもできる。車椅子に乗ることだってできる。頭脳明晰で、人を思いやることもでき、周囲の人に愛されている。特に女性にもてる。健常者だって、彼ほどもてない奴はいっぱいいるだろう。俺も、その口かも。自殺をしたら、その人たちを悲しませることになるではないか。自分は、一人で生きているのではない。かかわりある人たちと、助け合いながら、一緒に生きているのだ。そこを、どう考えているんだ。例えば、父親に自殺された子供は、強いトラウマを持つという。子供の人生に、深い傷を与えてしまうのだ。自殺は、自分だけの問題ではないのだ。

 詩作も、生きがいまでにはいたらなかった。ラモンは、19歳のときの事故を悔やむばかりで、生きがいを持てなかったから自殺を決意した、としか私には見えない。
 そのような凡庸な話を、無理して感動的な話に作り上げようとしたのがこの作品なのではないか。

 どうもこの監督の作品というのは、「オープン・ユア・アイズ」にしろ「アザーズ」にしろ、最初にテーマありき、のような感じがする。そこが気に食わない。何か、受け狙いで自己言及が無いように思う。その点が、ペドロ・アルモドバルと違う。

投稿者:nehane215投稿日:2005-04-28 23:56:46
カキコせずにはいられませんでした…(涙)
傑作ですっ!!
劇場で観ないと飛べませんよ〜。
劇場で観ないと損しますよ〜。
投稿者:vegirama投稿日:2005-04-24 23:12:09
作り手の思考の奥深さにびびる

心をえぐられる思いを久々にした

希望のあるえぐられ方だ
投稿者:glamfreak投稿日:2005-04-24 09:29:57
なんとシネマチックな映画なんだろう!
そして、アメナバール監督の「生と死」の描き方にまたもや圧倒された。
しかし、見終わった後に残るのは、
「生/死とは何か」よりも「愛とは何か」だ。

この映画は実話に基づいているが、
きっと現実には、苦しい場面が、もっともっとあったのだと思う。
けれども、映画はとてもやさしい。
PG-12に惑わされず、ぜひご家族で観ていただきたい。
投稿者:kuss投稿日:2005-04-23 21:29:27
【ネタバレ注意】

死ぬことを選んだ人、選ばなかった人、そして新しい命の誕生。観ている人に選択を迫る終わり方でした。こんな映画を観た時、一番多い答えはどれになるのでしょうか。私は自分の人生観から、人には死ぬ権利があると思っており、人とはたぶん違う感想になっていると思います。しかし、前抜きに死ぬ権利を主張しそれを行使した彼の生き方は「尊厳」に値するものではないでしょうか。
それにしても「宗教=自分で考えることの放棄」みたいな感じ。宗教者にはキツい風刺でしたね。ここが一番面白かったかも。
秀作 9点。

投稿者:My投稿日:2005-04-21 22:42:38
まだ未見です。
楽しみですな。http://www.geocities.jp/miukin25/
投稿者:Longisland投稿日:2005-04-20 20:13:20
人は生きる権利があると同時に死ぬ権利もあるのか? どんなに辛くても自らの命を放棄するようなことはいけない・・・確かに正論だが、四肢麻痺のラモンの死を望む気持ちを否定できるのか?考えさせられました。 
なによりラモン役のハビエル・バルデム(36歳 驚)が素晴らしい!周囲の人達に向ける表情・気遣い、動けない自分への苛立ち・自嘲、途中まで初めて見た50代の西班牙演技派俳優だと思って「夜になるまえに」の主演だと気付きませんでした。

自ら死を望むラモンと彼を取り巻く支える家族・彼を愛する女性達・死んで欲しくないと願ってしまう支援者、皆が切ない。

動けない病床から海への俯瞰映像は落涙。 

昨年度アカデミー外国映画賞受賞は納得の素晴らしい作品 

追記 06-01-09
 自分の05年洋画No.1でした
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 外国語映画賞 (スペイン)
 □ メイクアップ賞Jo Allen 
  Manolo Garcia 
■ 男優賞ハビエル・バルデム 
 ■ 審査員特別賞アレハンドロ・アメナーバル 
■ 外国語映画賞 スペイン
 □ 男優賞(ドラマ)ハビエル・バルデム 
□ 作品賞 監督:アレハンドロ・アメナバール(スペイン=フランス=イタリア)
 ■ 監督賞アレハンドロ・アメナーバル 
 ■ 男優賞ハビエル・バルデム 
 □ 脚本賞マテオ・ヒル 
  アレハンドロ・アメナーバル 
 □ 撮影賞ハビエル・アギーレサロベ 
■ 外国映画賞 監督:アレハンドロ・アメナバール(スペイン)
□ 主演男優賞ハビエル・バルデム 
 ■ 外国語映画賞 
□ 外国映画賞アレハンドロ・アメナーバル (スペイン/フランス/イタリア)
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ロンドン映画批評家賞発表2006/02/09
ロンドン映画批評家賞、ノミネーション2005/12/16
「海を飛ぶ夢」&「アメナーバル・コレクターズBOX」がいよいよDVD発売へ2005/09/26
DVDリリース情報:「海を飛ぶ夢」「ザ・インタープリター」etc.2005/07/12
N・ポートマン、名優J・バルデムと共演か?2005/04/21
アカデミー賞発表!!!2005/02/28
米インディペンデント・スピリット賞発表2005/02/27
アカデミー賞、ノミネーション発表!2005/01/25
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