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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005)

A HISTORY OF VIOLENCE

メディア映画
上映時間96分
製作国アメリカ/カナダ
公開情報劇場公開(ムービーアイ)
初公開年月2006/03/11
ジャンルサスペンス/ドラマ
映倫R-15
ヒストリー・オブ・バイオレンス(廉価版)【期間限定出荷】 [DVD]
参考価格:¥ 1,980
価格:¥ 4,998
USED価格:¥ 1,450
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【解説】
 ある事件をきっかけに夫の過去を巡る黒い疑惑が浮上、平穏だった一家が暴力と罪の渦に呑み込まれていくさまを、リアルでショッキングな暴力描写とともに綴る衝撃のサスペンス・ドラマ。同名グラフィック・ノベルを鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。主演のヴィゴ・モーテンセンをはじめ、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハートら実力派俳優陣による迫真の演技合戦もみどころ。
 インディアナ州の田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻と2人の子どもとともに穏やかな日々を送っていた。そんなある夜、彼の店が拳銃を持った2人組の強盗に襲われる。しかしトムは驚くべき身のこなしで2人を一瞬にして倒してしまう。店の客や従業員の危機を救ったトムは一夜にしてヒーローとなる。それから数日後、片目をえぐられた曰くありげな男がダイナーに現われ、トムに親しげに話しかける。人違いだと否定するトムだったが、トムの過去を知るというその男は、以来執拗に家族につきまとい始める。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
27202 7.48
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【ユーザーコメント】
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-09-02 21:23:51
マリア・ベロがいいです。
投稿者:りちゃちゃ投稿日:2013-06-04 16:56:32
平凡な幸せを手に入れたら、真人間になれたなら、主人公を残酷なギャングにしたのは環境だったのか?しかし、兄もまたギャング…兄弟だから遺伝か?

息子もプチっと切れたら危ない子に大変身してしまった。遺伝か?

どちらにしろあの親子は、あの小さな町で一生を過ごしたほうが良さそうだね。

嫁のチアコスプレが一番キケン!

面白かった。。。
投稿者:クリモフ投稿日:2013-03-10 01:59:40
平穏な生活を送っていた男の過去が実は、、、、というオーソドキシーをクローネンバーグが丹念に仕上げた一作。初期のイメージが強い自分としてはほぼ正攻法に近い本作はやはり意外でした(そういや「スパイダー」からか、あまり覚えていない、、、)
緊張感の立たせ方で一瞬コーエン兄弟の近作がチラついたりしましたが、より人間の臭みが際立っているのがクローネンバーグらしい。持ち味のグチョっとした描写があくまでストーリーを盛り上げる部分として働いているので、普通に「上手く」なった印象(すこし残念な気もする)
家族に帰結するということでアメリカで高評価なのもうなずけるし、普通に面白いアメリカ映画としてお勧めできる点も凄いことのような気もします。なんていうかつぼにはまらなくても、これを切り捨てられる人っていないんじゃなかろうか。
ヴィゴ・モーテンセン他男優が皆好演で96分とコンパクトに纏め上げたのも監督の力量かな。面白かったです、普通に。
投稿者:MAKO投稿日:2013-01-11 02:48:28
【ネタバレ注意】

粘液ヌルヌル、怪物ゾゾゾではないクローネンバーグは新鮮。

全編いや〜な緊張感が漂っている。冷酷な二人組のシーンから
のどかな田舎の平凡な家族のシーンに移るところは悪趣味ですらある。
この穏やかな町に暴力的な事件が起きますよ〜と言っているかの如く。

モーテンセンは、善人とも悪人とも見える顔立ちなので、不安感を
一層煽る。王様ではなくゴッド・アーミーのルシファを思い出しちゃうしね。

暴力もそうだけど、セックス描写が直接的なのには驚いた。まるで監督の
『クラッシュ』見てるかのごとく。

一言で説明できないが、「すごい映画だったなぁ」と素直に言える映画。

投稿者:こじか投稿日:2012-12-04 21:40:43
未だ愚直に淡白にやってくれるクローネンバーグが好き。
最近の監督作品では一番いいかも。7〜8点。
投稿者:陸将投稿日:2011-04-27 14:08:34
【ネタバレ注意】

本作は日常に秘められている暴力性について多角的に捉えた作品だ。
一見平和そうな田舎町に住む、善良な小市民のトム。
彼はまた良き夫であり、良き父親でもある。

しかし、暴力とは無縁そうな町や人間にも、間違いなく暴力が潜んでいる。
生きている中で、避けては通れない暴力。
その暴力性は、どの人間も持っている可能性がある、潜在的なものだ。
普段は抑制されているそのような感情が、どのきっかけで爆発するか分からない。

そんな人間の危うさを、モーテンセンが見事に体現している。
本作の彼は、トムという人格とジョーイという人格を持っている。
ジョーイとしての過去の自分を捨て去り、トムとして現在を生きている。
しかし、徐々に抑えつけられていたジョーイが顔を覗かせる。
その不安定な人格、同居する2つの顔。
そのミステリアスな存在感は、この作品の世界観と見事に一致している。

描かれる暴力描写も妥協がない。
肉体から飛び散る血液、肉体に刻まれた傷跡。
暴力によって損壊した肉体の生々しさをカメラは逃さない。
暴力は決して美しくも、魅力的なものでもないのだ。

ただ、暴力が必ずしも悪や恐れの対象になるとは限らない。
暴力を行使する理由によっては、それは正当防衛にもなり、誰かを守ることにもなり、行使した人間を英雄に祭り上げることにもなる。

そんな暴力の様々な側面を見せつつ、エピローグでは日常に潜む暴力を受け入れ、それでも食卓を囲む家族の姿がある。
避けられない暴力から目を背けず、恐怖を感じながらも、それでも一家の大黒柱を信じる妻と子という描写は、見事な着地点だと思う。

暴力なんてない方がいいに決まっている。
ただ、世間を見ても、身の周りの日常を見ても、暴力は確実に存在する。
そして、誰でも暴力を行使する側にも、行使される側にもなり得る。

暴力は決してなくならないだろう。
なぜなら、“暴力の歴史”は“人類の歴史”でもあるのだから。

投稿者:mototencho投稿日:2010-03-17 08:44:24
異形・奇形を描くことが得意な鬼才デビッド・クローネンバーグの新作
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は暴力を真正面から捉えた正攻法の1本
http://mototencho.web.fc2.com/2006/historyov.html
投稿者:QUNIO投稿日:2010-01-09 09:41:19
テーマに深みが感じられないのが致命的だが、前半のほのぼのしたムードから地獄絵図へ発展していく後半までエログロが横溢するクローネンバーグ的に解釈した『わらの犬』といった様相。セックスシーンは画面が暗いのでイマイチだった。また変態コスプレ妻の描写など過去の作品の焼き直し感が否めない為さほどインパクトは感じられなかった。エド・ハリスの粘着ぶりがキモい前半の雰囲気は素晴らしく、ギャングの屋敷に殴りこみ報復する後半もテンションが高い。サクサクした演出で薄味なのは仕方ない。

ウィリアム・ハートは『過去を逃れて』でギャングのボスを演じたカーク・ダグラスを相当意識しており監督はジャック・ターナーの諸作を自分流にアレンジしたかったのだろう。
投稿者:nedved投稿日:2009-11-26 16:43:33
ヴィゴ・モーテンセン
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2009-09-21 14:56:07
【ネタバレ注意】

クローネンバーグは何枚か未見のディスクが溜まってるんだが…いや凄い映像美です。
ただ踊り場の壁を映すカットすら美しい。冒頭の事務所も(予想出来ましたが)とんでもないですが。

素直に普通な男が何かヤバい男に間違えられて大変だな〜って観ていたら…
結局は彼を襲おうとする奴等は(完全に…って訳ではないが)いなくなったのだが、ラストの食卓はもう以前と同じではないですね。優しい一般人って思ってたら、バリバリの◎×さんだった…なんて、対応に慣れないせいか空気の重さは尋常ではありません〜対するヴィゴの表情と演技も秀逸。

残虐な暴力&殺戮(しかも親子で)…そしてチアガールプレイも階段セックスも凄まじいですが、何より家族の心理描写が彼女等の演技も相俟って素晴らしいですね…勿論エドハリスの成り切りも驚きますが。


トム化したジョーイが望むもの…それは万人に望むことが許されない高望みなのか?
インファナルアフェア、じゃないですがね。

投稿者:uptail投稿日:2009-07-05 16:40:47
ヴィゴ・モーテンセン
投稿者:投稿日:2008-11-21 09:58:33
とてもオーソドックスな手法で描出、構成された人の意志と衝動を覗き見る深遠な作品。ヴィゴ・モーテンセンは、「傷口にしてナイフ」なのだ。
でもふたつ「喉元に引っかかる小骨」がある。
ファーストシーン。長回しにはいつも危険がつきまとう。長回しが終わり、男がモーテルのフロントに入ってくるカットに変わった途端、一度調子が落ちる。ここは、もう一息続けるべき。
それと、
モーテンセンとマリア・ベロ夫婦のおそらく15年間ぐらいの静かな生活について、映画の早い段階で知らしめてほしかった。二人の子供が、マリアの連れ子または養子かとの疑念が、映画の進行中ぬぐい去らなかった。
それにしても、
クローネンバーグは映画が上手だ。抑制されていて品がある。
また、エド・ハリスやウィリアム・ハートの演技をずっと見ていたい、と欲望した。
投稿者:ローランド投稿日:2008-03-14 22:50:43
 家族思いの平凡実直な男が実は凄腕の・・・・。
日本のサムライ物語の世界、藤沢周平の小説を思い浮かべてしまう
のだけど、寡黙で優男ふうの主人公が、一旦ことに及ぶや、電光石火、
手練の早技で相手をやっつける。いいですね。

  一見しただけでこいつは悪人だと思えるのと、世の中をついで
に生きているような、怠惰が人間の形をして服を着ているみたいなやつ
の悪漢二人が冒頭で見せるモーテルのシーン、このあたりの雰囲気つく
りに、これは面白い作品のはずと確信できます。

  主人公はもとより妻に子供に悪人どもとキャスティングが良かったし、
終わってから考えてもこれ以上はないというような秀逸なハッピーエンド
だったし、最後のアクションはちょっとスーパーマンにし過ぎた感もある
けど、全体的にみれば満足度の高い映画でした。

  階段でのセックスシーン、背中が痛いだろうなって見ていたら、
その後すり傷のある背中の裸体をワンショット入れている。けっこう細か
いところに気を使っていますね。制作スタッフの誰かの経験かもしれな
いぞ(笑)。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2007-11-23 01:40:04
【ネタバレ注意】

やっと見た。もっと早く見ていればよかった。
話の流れやオチが気に食わない人がいるみたいだけど、
テーマとしてはしっかり成立してるし良作だと思う。

始まり方がネットリしていていい。
気だるい雰囲気のロングカットと、バックの虫の声。
一瞬入る車のラジオの音がまた効果的だね。
嫌なことが始まりそうな予感がする。

暴力の連鎖とそれによって崩壊する人間関係。
自分の過去とは縁を切ったはずが、いつしかまたそれに苦しめられることになる。
もっときっかけが些細なことでも良かったと思うけど、
ここを派手にやってしまうところがクローネンバーグっぽい。
息子に暴力性が受け継がれていることがまた大きなポイント。

最後は推測でしかないけど、仲直りできるっていう終わり方じゃないね。
息子たちは受け入れようとしてくれてるみたいだけど
きっともう普通の家庭には戻れないんだろう。
こういう内容を半分娯楽作にしてしまうところは
スキャナーズのころから変わってないね。

投稿者:mari投稿日:2007-11-21 00:32:45
体は反射的に動くけれども、戸惑いやためらいが滲み出てくるところが、まるで昔のジェイソン・ボーンのよう。

さらにクローネンバーグの演出が、「片田舎にむかし縁のあったヤクザがやってきてさ・・・」という語り方で、じわりじわりとしていてかっこいい。
http://d.hatena.ne.jp/xxborgesxx/20071119
投稿者:藤本周平。投稿日:2007-11-17 18:47:16
ヴィゴ・モーテンセンの尻と敵の弱さとエド・ハリスのかっこよさに惹かれました。
投稿者:Yassan投稿日:2007-06-01 16:21:15
【ネタバレ注意】

平凡に暮らす男が、実は・・って話もありがちだし、ジョーイからトムになったいきさつもよくわかんない。階段でのsexも「どうしたいねん!」て感じだし。どんなオチなんだろうと思って見てたら、マフィアの兄貴撃ち殺して帰ってきたら突然終わっちゃった..。な、なんだこりゃ!?なんだこのエンディング!?よくこんだけの話で映画作ろうとか思うなぁ。しかも受賞とかノミネートとか..。わからん..。映画館で見てたらかなりヘコんだだろうな。「もっとがんばりましょう。」

投稿者:ブロッケン鈴木投稿日:2007-04-30 09:19:22
【ネタバレ注意】

 最後までヴィゴ・モーテンセンの一人勝ちというのは絶対にあり得ないと思うんだがな。大げさな作品タイトルとリアル(と言うよりはゴア)なバイオレンス描写の割には、最後の方は只のアクション映画になっちゃってる。 それともクロネンバーグがアクション映画を撮るとこうなるという事なの?

 冒頭に出てくる強盗殺人を続けながら旅をしているやさぐれコンビのインパクトが凄い! 特に若い方。いつも俯いていて死んだ様な表情が半端じゃなく、妙に気に掛かった。

投稿者:bond投稿日:2007-04-10 09:26:31
全体にヘヴィー感漂い、緊迫感あった。だけどあの戦いぶりは元マフィアというより、特殊工作員的だなー。普段善玉役多いハリスとハートの悪ぶりは凄みがあった。ラストはどういう意味(円満になったのか?)。
投稿者:irony投稿日:2007-04-09 23:56:50
 何が凄いって出てくる悪人全てを駆逐そして凌駕するトム(ジョーイ)漫画的なその戦闘力 ある女性との出会いがジョーイをトムへと変化させた IDで正体を隠し自己防衛と生活を守る為に如何なくその力を発揮する…何か似たようなお話があったような…そうだアニメのデビルマンにクリソツじゃないか?! チアガールは嬉しいサプライズだった だってお金を払わなくてもいいんだぜ 男性諸君! そんな家庭があるかね まぁ趣味が同じならありえるか(笑)
投稿者:ASH投稿日:2007-04-09 10:47:27
【ネタバレ注意】

 これほどの暴力を扱っていながら、家族の再生モノとして機能しているんだからたいしたもんです。暴力を終わらせるには、暴力が一番有効なのは、今のご時勢にはピッタリのテーマだったりなんかして。で、暴力は、息子にも受け継がれたんかな?

 映画を最後まで引っ張ったモーテンセンが、演技賞ではなにひとつノミネートすらされていない! モーテンセン・ファンは怒れよ。「たのみこむ」なんかで頼み込む前にさぁ。

 無知でスマン、アイリッシュ・マフィア?

 マンネリSEX打破のため、チアガールのコスプレで69! 分かる…。

投稿者:montag投稿日:2007-03-09 03:18:32
【ネタバレ注意】

主人公が繰り出す暴力は、それによって身を守る、という
「必要」の範疇をいつでも逸脱しながら、過激さを増していく。
その過程に、「A History of Violence」というタイトルの意味を
汲み取らせようというクローネンバーグの目論見なんだろうな。
その暴力のたびに主人公も傷を負っていくというのも、象徴的。
クローネンバーグにとっての9.11映画。

ファーストシーンの二人組みの「疲れたよ」という言葉。
自分の中の過剰な暴力に疲れきった人間たち。

それに続く場面の「モンスターを見たの」という女の子の声も、
見終わった後の耳に残ってる。

ラストシーンの深いため息のような家族の儀式が、圧巻。

投稿者:なちら投稿日:2007-02-21 22:09:09
激しい。。予想以上に面白かった。
投稿者:nightwing投稿日:2007-01-12 21:12:08
【ネタバレ注意】

クローネンバーグの不気味でねっとりしたヴァイオレンス映像を期待してたのですが、意外とあっさりでした・・・・。
もっとグチョグチョにやってもらっても良かったのになぁ。
物凄く強い人間を描いてるんだろうけど、そんなに強く感じないのは
相手が弱すぎるから???

エド・ハリスが死んでからの失速はちょっと残念。
特にクライマックスのヴァイオレンス・シーンは普通って感じ・・・・。

エド・ハリスの異様さとラストシーンのヴィゴの表情は良い。

投稿者:kath投稿日:2007-01-01 19:35:50
期待していたよりトムの格闘シーンは少なかったけれども、ロシアの本格的格闘技を彷彿とさせる、本当に「強い」かつ「怖い」アクション(暴力)シーンで妙にリアルだった。妻との関係性もリアルに描写され、「この先」を想像しろと突きつけられる、後になって良さが伝わってくる映画だった。
投稿者:あっきー投稿日:2006-12-28 01:31:03
特にラストシーンは深い!
それまでの観方によって感じ方は異なるでしょうし・・・
意外に2回目以降の鑑賞の方が味が出たりするような作品ですね!
それにしても、やはりエド・ハリスはいいね!

 ↓ 「映画レビュー」始めました! お気軽にコメントをどうぞ!!http://www.0721cinema-spirits.com/
投稿者:カロンタンのエサ係投稿日:2006-11-30 02:11:45
【ネタバレ注意】

ほとんど作品をみたことがなくても知っている、多くの映画人に影響を与えた、ドサッ、ドサッと倒れ、目いっぱいに鮮血が吹き出る人。幸運にもリアルライフでそうやって人が殺されて倒れる場面に出くわしたことはないが、やっぱりあの倒れ方は現実的ではないだろう。そしてあの倒れ方は、作品がリアリティよりむしろ寓話として、しかも現実を映す寓話として成り立っていることの宣言ではないかと思われる。
冒頭の殺戮シーンは見るからに異常としても、店主妻のチアガールコスプレ、息子のさえない学校生活、母子が行くへんてこなショッピングモールといった日常のシーンが、何とも現実味を欠いているところがすごい。映画は、例えばケン・ローチのようなリアリティ重視の社会派でも作家のスタイルから離れることはできないが、それにしてもこの現実感のねじれ方は見事だ。それがミュージカル映画のように、リアリティを飛び越えることなく離れているのがおもしろい。途中、妻に銃を用意しろというあたりの暴走感を経て、店主の正体が明かされていく過程にはあっけにとられた。特に妻に性衝動をぶつけるあの階段シーンは、「暴力の来歴」が濃縮されているようで見応えがある。
それは現実感から少しだけずれた土台を並べた上に広がっていた、やはり現実感のない穏やかさを、主人公の店主自らが崩そうとする、現実的な衝動という風に思えた。しかも、それが奇妙に現実感から遠い映像で描かれるから不気味さは増す。現実感から遠いところでしか描き得ないものが、粗っぽい丁寧さで描かれていて絶妙だ。
それだけに、敵のアジトに行ってからのアクションシーンはつまらなかった。http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/

投稿者:メカゴジラ投稿日:2006-09-16 23:01:13

もっとゴア度高いのかと覚悟して観たら、意外とそうでもない。

ラブシーンの悪意に満ちた撮り方(逆に笑う)とか、主人公に撃たれた
悪漢が吹っ飛ばされた顔からゴボゴボ血泡吹いてるシーンとか、
クローネンバーグ的には、「みなさんのお好きなハリウッド的アクション
とかラブシーンって、本当はこーんな感じなんですよ」って言いたかった
のかな。
007シリーズのキスしかしないベッドシーンの対極というか。

惜しかったのは主人公が「強すぎる」奴だったことかな。
射撃も格闘技もセガール級の殺人マッスィーンで、敵をバタバタやっつける。
こうまで強い奴でなければ、クローネンバーグの狙いがもっと
伝わりやすかったんじゃないのかと思う。原作もそうだし。
投稿者:サメ投稿日:2006-07-15 14:40:03
この映画の内容は、以前に週刊誌でも読んでいる。
『面白そうだから、みたいなぁ』と、思っているうちに、劇場公開が終わって
いた。
あきらめていたら、池袋の新文芸座でやるというので、さっそく見に行った。

過去を持つ男が、幸せな家庭生活を送ることの難しさをこの映画から感
じた。
家族に執拗に付きまとい始めた男達は、トムの静かな幸せの生活に対し
て、疑問を突きつけているかのようだ。「その生き方は偽りだろ?」と。

それはともかく、トムはすばやいアクションの中に、”輝く生の美”がある
ことを感じさせる。
トムが平凡に店の中でコーヒーを作っている姿より、瞬間的に目にも止ま
らぬ速さで、形勢逆転し、相手を銃で撃っていく姿のほうが美しい。
実にカッコよく決まっていた。

息子が同級生の挑発に暴力を振るって、相手にケガをさせてしまう。
トムは息子に「暴力で物事を解決しようとするな!」と、怒る。
息子は怒りの声で、「それじゃあ、お父さんのように銃で解決すればいい
のかい?」
これは効いてしまう。

この映画でトムは息子に、最低限の社会のルールを教える事すらできない。
息子との関係がこわれていきそうな不安が漂う。
それは、トムの妻との関係においても言える。

「あなたは私が愛したトムではないの?あなたは本当に今まで何人もの人
を殺してきたの?」

その責めに逃げず、向かっていくトムの姿が最後まで、緊張感を保つ。これ
がこの映画にひきつけられたおおきな理由だ。

ひとつ、不満はトムの妻は弁護士という設定のわりには、その職業を感じさ
せない事だ。
トムがつきまとわれて困っているときの対応が、弁護士ならば、そのような
行為に対してもっと別の抵抗、もしくは発言などがあってもいいように思う。

それと、彼女が結婚したときに、トムという人物に関しての情報があまりに
空白。こんな状態で、弁護士なのに何も調べもせずに結婚生活に突入して
いくものだろうか?

ということで、トムの奥さんの描き方に多少不満。
でも、ハラハラして面白かったので、サメとしてはこの映画は80点。

http://same.finito-web.com/
投稿者:ねこめ〜わく投稿日:2006-05-03 18:50:20
【ネタバレ注意】

エド・ハリスの気味悪い迫力、というか瘴気が素敵でした。
自身の片目を潰した相手にじわじわと圧力を掛けていく様が煮詰まった怨念を感じさせます。楽しそうだし。

相手にはすでに社会的地位がある。それを崩せない。
ひるがえって、自身には余裕がある。

やっと見つけ出した仇、簡単に楽にさせない。

私には愉しみを享受する権利がある。

そんな凄みを感じます。
これぞベスト・オブ・悪人。

投稿者:エバ投稿日:2006-05-01 01:19:46
【ネタバレ注意】

マフィア弱すぎ(下のコメントにもあったけど)。
いくら元腕利きの殺人鬼っつったってブランクも相当あったのに
皆やられっぱなし。そのへんちょっとアニメ的でした。

私が嫁ならば、まず刑に服してから出直してほしいですね!!

投稿者:ハリー・ハウゼン投稿日:2006-04-22 17:44:22
今年の中ではお気にいりの一本。
「ミュンヘン」は良かった、「クラッシュ」は物足りないという人にはお奨め。
もっと長くても良かったけど。
投稿者:ginza7投稿日:2006-04-04 23:22:51
【ネタバレ注意】

リアルという意見が多いようですがたった一人の男に潰されるマフィアというのも・・・

投稿者:ぺん投稿日:2006-04-02 00:18:11
素晴らしい映画だね。この感じは、小説なんかじゃ出せない映画にのみ可能
な表現ですな。善だの悪だのは、この映像の前では霞みます。ストーリー
そのものは、西部劇なんかで何度も使われ続けた陳腐なもんだけど、衝撃的
な人間破壊映像を的確に演出されると、全く違う話になってしまう凄さ。
観客に対して緩い解釈を許さない感じ。
今年のアカデミー賞にはノミネートすらされていないのは不思議。
投稿者:殺し屋2投稿日:2006-03-23 14:35:27
本編観ながら、この作品三池監督がリメイクしたら更にとんでもない作品に仕上がるだろうなあ、とほくそえんでいた。
クローネンバーグ臭が充満の見応えある佳作ではあるが96分という短尺のせいか説明不足な点が多々みられる。(それでもラスト家族の食卓シーンは素晴らしい!)特にあの腑抜けと思われていた息子がいじめっ子に対して突如暴力に目覚めるシーンは素晴らしかっただけにその後の成り行きも丁寧に描いてほしかった。周囲の友人たち・彼女などの変化など…。(DVD発売時未公開シーンとして付いてくれてたら有難い)物語がひとつの家族にたいした(家族愛・兄弟愛と暴力)ものだけであるなら納得はできるが…。
余談になるがこの作品三池版で是非観たい!クローネンバーグほど余韻のある作品にならないことは必至であるが。
ヴィゴ→渡部篤郎
マリア・ベロ→鈴木京香
エド・ハリス→竹中直人
ウィリアム・ハート→佐藤浩市
冒頭の強盗二人組み→哀川翔&竹内力
息子→森山未来
おもろくなると思うけどなあ。
投稿者:メンタイ投稿日:2006-03-22 01:53:06
まーこれが本当のリアルなバイオレンスなんだろうな。
撃たれたらこうだし、殴られたらこうだよ、きっと。
そして、この映画みたいに、気まずく、いやぁ〜〜〜〜な気分に
なるんだよ。それが“リアルなバイオレンス”なんだよ。きっと。

けどさー、今まで一番リアルじゃない作品ばかり撮ってきた
クローネンバーグ様がやらんでもええやろ・・・って気はしますよ。
蝿男とか、ゲーム人間とか、お腹ビデオデッキとか、ゴキブリタイプとか・・・more

リンチが「ストレイト・ストーリー」撮った時に似てる気がしました。 http://www.h4.dion.ne.jp/~mentai23/
投稿者:Longisland投稿日:2006-03-13 20:58:09
【ネタバレ注意】

↓の方同様、緊張感あるオープニングにクローネンバーグ節を感じたものの、その後見事に失速。難しい年頃の息子を持ち、中々の美人妻を愛す、米国田舎町のダイナーの親父が実は過去があり強かった・・・おいおいセガールの某シリーズか(笑
唯一唐突にはじまる階段でのHシーン(全然合わない音楽と、必要以上のリアルさ&長さ)に監督らしさを感じたもののあっけない幕切れで残念。
淡白なストーリー展開合わせ、あのバイオレンス&セックスで後味の悪さが売りの変態クローネンバーグ監督も年かとがっかり。

ウィリアム・ハートは、ほとんどカメオ出演でアカデミー助演男優賞ノミネートは疑問。助演男優なら不気味なオーラ全開のエド・ハリスでしょ。
平凡な親父(トム)、やばい親父(ジョーイ)を演じ分けるヴィゴ・モーテンセンの表情・所作演技は流石。

投稿者:sabu投稿日:2006-03-13 12:23:51
緊張感のある長回しのシーンで始まる冒頭。そうだ、これはクローネンバーグの映画なんだ、という事実をここで再確認させられる、最上のファーストシーン。感想を率直に言ってしまえば、素直にいい映画だった。愛と暴力の対立を見せたと思えば、愛と暴力の表裏一体感を見せる。それが絶妙なバランスで緻密に描かれていく。緻密といっても、このテーマで90分弱の尺は、個人的に短いように感じた。でもその短さの中に、クローネンバーグはありとあらゆる仕掛けを組み込んでいる。クローネンバーグらしい語り口で独特な形に切り取られる物語の様々なエピソード。穏和だった家族に走る戦慄から、それがやがて恐怖、疑念へとすり替わっていく。一見、乱暴だと思える展開がやがて、人間の中に秘められている暴力性を呼び覚ます。何より僕が思い、不思議だったことは、この劇中に多々出てくる、少しグロテスクな暴力描写や性描写を目の当たりにして、不快感を感じなかったことだ。前者については心地いいとさえ感じた。そう、これがクローネンバーグの描きたかったものなのではないのだろうか?個々の人間が本来持っている、暴力という名の本質を引き出し、それを理解する。この映画は観客側の暴力性を呼び覚まし、それを自覚させてくれる。そういう意味ではすごく獰猛で危険な作品なのかもしれない。しかし、それは、あのラストで締めくくることにより、僕らに目覚めた暴力性を置換させる。これを見るにあたって“すごいオチ”というものを期待するとすれば、それは的外れだろう。それ以上のものを教えてくれるのだから。そしてあのラストカットで観客は再び再確認することとなる。これはクローネンバーグの映画だということを。エンドロールが流れた時に、この映画の意味を思い返し、ほくそ笑んでしまった。http://sabuchan0605-id.hp.infoseek.co.jp/index.htm
投稿者:シネマ野郎投稿日:2006-02-16 18:14:49
↑と言う風に全米の批評家に、絶賛されていたウィリアム・ハートの演技。少ない出演時間ながら非常にインパクトある演技でした。オスカーノミネートおめでとう。
投稿者:hurraymovie投稿日:2005-12-19 12:54:38
クローネンバーグ復活。
素晴らしい作品でした。
しかし、ウィリアム・ハート、本当にいい味だしてたなぁ。
是非オスカーノミネートされてほしいです。

投稿者:シネマガール投稿日:2005-12-15 23:13:59
あっと驚くほどのエンディングでもない、チープなお話というかんじ。暴力とセックスは紙一重というコンセプトからか、不必要なヌーディティが多かった気がする。http://cinemagirleastcoast.blog37.fc2.com/blog-entry-6.html
投稿者:くろくろ75投稿日:2005-11-24 08:17:45
【ネタバレ注意】

話の内容に90分は短すぎ、と思った。もっともっと面白くなりそうなのに、アッサリ終わりすぎ。偶然の事件がきっかけで、普通の一般人が「伝説の殺し屋」に間違えられ、闇の組織に追い掛け回される苦悩かと思いきや主人公が本当に殺し屋だったとサラッと白状した時は笑ってしまった。この監督の作品は「フライ」と「デッドゾーン」しか見てなくて、両作品とも大好きです。サイトや雑誌での批評が非常に高く楽しみにしていただけ、がっくり感も大きかった。見る人が見れば違った楽しみ方があるのでしょうか・・ 淡々としながら緊張感のあるオープニングには期待させられたんだけど・・セックスシーンはかな〜り濃かったな、色々な意味で(笑

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