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ある子供(2005)

L' ENFAN
THE CHILD

メディア映画
上映時間95分
製作国ベルギー/フランス
公開情報劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月2005/12/10
ジャンルドラマ
映倫PG-12
痛みを知ること、
やさしくなること。
ある子供 [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,694
USED価格:¥ 3,843
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ある子供ある子供ある子供

【解説】
 「ロゼッタ」「息子のまなざし」などで知られるベルギーの実力派、ダルデンヌ兄弟が、カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作。若年層の失業率が20%に達し確かな未来を見出せない若者が急増しているというベルギーの社会情勢を背景に、大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめつつ、抑制の中に鋭さを秘めた妥協のない演出で描き出す。主演は「イゴールの約束」のジェレミー・レニエ。
 20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。やることなすこと行き当たりばったりで、思考回路もまるで子供のまま。そんなブリュノは、18歳の恋人ソニアが自分の子供を産んだというのに父親としての自覚を持つどころか関心を示そうとさえしない。そしてある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
18127 7.06
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【ユーザーコメント】
投稿者:Normandie投稿日:2012-05-01 01:28:59
登場人物は自分の周りにはあまりいないタイプの子たちだが行く末は気にかかる。
そう、あの涙の先にある気づきを期待したい。生きてる限り何度でも人生はやり直せるから。
ロバート・B・パーカーの「初秋」から拝借すると「周りが人間的に向上しないなら自分で自分を向上させるしかない」
それでも誰かの助けは必要になるが、ラストで回答は出てると思います。
前の人の〜レニエはデビュー時よりも小汚なくなった〜とのコメントが気になる。
なぜなら「夏時間の庭」や『しあわせの雨傘』では裕福な男性を演じ切ってる。
レニエは役作りのプロだから当たり前だ。今回も見事に瑞々しいまでにそれを貫徹しているだけです。
ダルテンヌ兄弟のパルムドール受賞には異論もあるようだが
簡素でも惨めではないしここまで颯爽と演出できるのはやはり凄いと思う。
前半の二人の生き生きとした描写や、乳母車とスクーターの対比も好きです。
カンヌはキャパが大きくなり過ぎて、米国を意識し過ぎの所もあるが
自分達の立ち位置を明確にすることは素晴らしい決断だと思います。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-05-23 15:47:32
「掏摸」を思い出した。多分にモチーフは参考にしているかもしれない。これもまた魂の彷徨。明らかに違うのは写実の純度と密度。そして孤独感。
投稿者:william投稿日:2011-02-04 01:03:17
将来への希望の持てない現実、そしてその現実が永続的に続く現実。
これが現実であって、そして儚い。
「今」を問われる作品の一つであろう。
投稿者:kinenchyu投稿日:2010-06-25 19:00:17
とてもシンプルな作品だと思います。閉塞感の中で生きる若者への感情移入ができるとこの作品に少し共感できるかもしれません。
投稿者:mackoy投稿日:2009-07-05 23:56:56
いかにもドグマ作品な静かな作品でありながらも非常にあたたかみのある素晴らしい作品です。
低予算映画のお手本のようなこういう映画がパルムドールを受賞するのは本当に勇気付けられますね。
大仰なセットがなくても、何千万ドルもの出演料がかかるスター役者がいなくても、感動的な音楽がなくても、CGがなくても、素晴らしい映画は作れるんだというひとつの証明に感動します。http://ameblo.jp/antonioni/entry-10294106673.html
投稿者:uptail投稿日:2009-05-23 19:44:19
ジャン=ピエール・ダルデンヌ
投稿者:ミリアム投稿日:2008-05-01 21:28:30
初作から変わらぬ誠実さには胸打たれる。若者を見つめる眼差しのやさしさ。そう、悲しみを知るものだけが、真にやさしくなれる。
投稿者:msang投稿日:2008-04-29 01:17:24
これは、感情移入できるかどうかということが評価基準になっている映画ではありません(他者に対する想像力を働かせて見るべき映画だと思います)。その上であえて言いますが、主人公は自分とはまったく違う人間です。でも、とてもとても美しい映画だと思います。
投稿者:Jean-Claude Marais投稿日:2007-02-22 17:56:47
定職にも就かず、仲間と日々窃盗を繰り返し、自堕落な日々を送るブリュノは、18歳にも満たない恋人ソニアの妊娠にも、無関心で、己を省みるという意識すら欠如しているが、ブリュノもソニアも、決して特別な存在ではない。
子供が子供でいられる時間は限られているが、本来その境界線はどこにあるのか?大人になる為に必要で、社会的にも認められた猶予期間を指す「モラトリアム」という概念自体が揺らぐ閉塞感に満ちた現代において、特別な存在とは言えない「彼ら」は、果たして「大人になれるのか?」もしくは、彼らの「大人になる」という、自立意識の芽生えはいかに?という問題を、タルデンヌ兄弟は文字通りの形式主義に反発するかのように、リアリスティックに問いかける。己の子を売ることすら厭わないブリュノの無軌道な疾走は、若者が抱えている“暗闇を照らしてくれる光”を求めて足掻く姿ではなく、その光さえ、探し求める意味や価値があるのか?と言う、彷徨える心を反映している。行き着いた先で突きつけられた現実に戸惑いながら、そこで初めて、自身と恋人、子供の存在意義と意味を知るラストで、ブリュノとソニアの頬を伝う涙が、希望はあるのだという一筋の光を射し込む。どのような結果の「今」であれ、遅すぎるという事はないのだ、と。
投稿者:りちゃちゃ投稿日:2006-12-06 23:43:23
あんなに可愛かったのに小汚く成長したレニエにがっかり。グルメ師匠はもうひと場面ぐらい出てきて欲しかった。監督からラストが想像できてしまったのが残念。
投稿者:Sekino☆そら投稿日:2006-11-20 19:03:16
【ネタバレ注意】

日本は豊かな国なのでこのシネマを観たおそらく大多数の人が
「アナタ。やっとここでわかったの?」と親みたいな気分で彼
を見つめるようになる。たぶんそれでいいと思う。「ショウモ
ナイ話。」それで結構なんだが。。

ただこのシネマに出てきた彼はそれすら自分をちゃんと見てい
てくれるような、支えてくれるような人。経済的なもの以上に
恵まれていなかったものがあるんじゃないかという現実が見え
てくるような気がする◎●

それは彼の行動がいたって素直に見えたからなのだろうか。
無邪気にじゃれあう二人の姿が鮮烈に残ったからだったのか。
それはちょっと甘口な言い方だろうか。。


Sekino☆そら
http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/

投稿者:kosanjyo投稿日:2006-11-19 10:52:46
青年になっても 子供が産まれて 父親になっても まっとうに働くと言う考えが出来ない チンピラな人間だけど でも この映画を見てて 否定的にはなれないなー。
先の事なんか 計算ずくで考えない時期ってあると思うし。 この場合はちょっとワルすぎる気もあるけど、でも 不景気が長引き 世の中は閉息感ただよい、 こんな人生を送る事もありうるしね。
ダルディンヌ兄弟は こんな人生を歩んでる2人を 心優しく見守りながら描いてくれた様に思います。
投稿者:さち投稿日:2006-10-12 10:25:36
面白い
投稿者:kath投稿日:2006-10-08 10:44:19
ベルギーの実情を如実に映そうとしてるのだろうが、見ているほうにはつまらないものになっている。ドキュメントタッチを狙いすぎた手持ちカメラ風は見ていて気持ち悪くなってくる。前編まったく音楽が流れないのも、暗すぎる。そして若い二人が全く子供なのにもかかわらず赤ん坊を授かってしまうという設定は良いが、それ以上の2人の情景描写などは全くない。レンタルショップ屋のコメントを呼んで観たが、思いっきり期待はずれ
投稿者:8397MT投稿日:2006-08-17 13:26:22
 はっきりいってつまらないと思う。カンヌ映画祭でパルムドールをとったらしいが駄作だと思う。

 全編手持ちカメラで撮られているようだ。手持ちカメラによる映像はリアルに見えるところもある。しかしこの映画ではその持ち味はほとんど生かされていないように感じられた。にせドキュメンタリー風のバカな男に関する映画というふうしにしか見えない。
 監督はおそらくリアルに徹しようとしたのだろう。それで手持ちカメラで二人の若い恋人の現実の世界を切り取った映像を映そうといったことが意図なのだと思う。しかしこの映画は全然リアルじゃないし、出てくる男にもまったく魅力がないし、話もつまらないし、見るところがないと思う。
 まず映画の最初の方ではブリュノという男とその恋人のソニアが出てくる。カメラは二人が話しているところや、じゃれあっているところを映すが、その映像はほとんど二人の関係を描けていない。しかも二人の演技もあまりうまくないと思う。
 あとは金のやり取りをするシーンがほとんどだ。こういったシーンが現実的であると監督は考えているのだろうか。はっきりいってつまらないし、リアルでもない。
 脚本が悪いと思う。これではただのバカな男の話でしかない。しかも男のキャラもよく分からない。何でもかんでも売ろうとするけどそんなに金を使うところは出てこないし、女を怒らせたくないようなのに怒らせるようなことばかりする。もっとなんかあると思う。他のところは普通だけどここだけ欠けている男とか、まともだけど色々うまくいかない男とかでないと見る意味が感じられない。現実にこういう男がいるとしても私はまったく同情しない。そいつはただのバカだ。そんなくだらない男に関する話を聞きたくはない。
投稿者:阿里不哥投稿日:2006-07-08 03:45:32
主人公は信じられないほど馬鹿だが、彼の存在もストーリーもやたらとリアルに思わされるし、実際にありえる範囲。
だって彼の行動を追ってるうちに感情移入できるし。
目の前のことしか考えられない。そういう意味では自分も一緒だな。

ちょこちょこ笑ってしまうシーンもあったが馬鹿で必死なやつは愛すべき者ですね。(少なくとも映画の中では。)

絶望感に溢れていて、日本に置き換えたりするとなおさら怖い。
が、ほんの少しの希望こそが、希望こそが…


素敵な映画でした。
投稿者:ぺん投稿日:2006-04-10 01:37:36
「じゃ、どうすればいいの?」と思わず独り言いっちゃいそうな息苦しい
良作。妙な閉塞感が、本当に息苦しい。「主人公がバカ」と言えばそれま
でだし、それで終わっちゃうんだけど(笑)、子供が子供をもっちゃったと
いう現実の中で、主人公にああなる以外に他の選択肢は無かったと思われ。
将来の日本でも、数多く発生していく人間模様なんだろうなと深くため息。
投稿者:篭瀬山投稿日:2006-04-09 20:21:08
 たらたらした語り口に不満は持つも、それが物語を紡ぐための確信的な技巧に見えて好感に変わる。だが途中で劇的な要素を入れたことで確信感が揺らぎ、またそれが単にアクセントの効果しかなかったことで構成力に疑問が生じた。他方、映画作りの試行錯誤が伝わってシンパシーは抱かせた。主人公の青年に向けられた光と陰から類推し、彼という人物を造形するつもりで見れば楽しめよう。カンヌの審査員がどこを評価したのかは分からないが・・・。

 『ロゼッタ』を、初めて見たときの印象はあまり良くなかったが、もう一度見返してみようという気にさせられた。6
投稿者:Bava44投稿日:2006-03-18 20:44:41
【ネタバレ注意】

私が劇場で見たときに女性の比率が多かったのでこんなことを言うのですが、主人公の子供に
対する無関心さに過剰反応して変に深読みしていまう方がいるんじゃないかと感じました。

私はそれに対しては短絡的な日々を送る彼が、自分の仕事(盗み)に夢中だったことや、
お金に困っていたときのとっさの考えだったと説明できると思う。確かに彼が子供を捨てた時
無責任過ぎたけど、自分の配下の少年の事を大切にしていたことを考えると、責任感のなさを
強調するような作品ではないと思う。また、無気力・無関心という言葉もこの映画には似合わない。
むしろ若い男のだらしなさ(情けなさ)みたいな映画だと思う。
(勿論、いろんな見方ができるのが映画の良さですけど)
そういう風に考えると「ある子供(原題も同じ)」という題名に違和感を感じてくるが、この題名は
一体何を表しているのだろうか。


恐らくこの映画は主人公のダメなところを強調した作りでありながら、同時に彼の生き方を肯定し、
なおかつ、監督は彼に間違いを否定させ、「希望」を持たした映画であると思う。

まず、彼は映画の中の人物、つまりヒーローとしては肯定できない人物である。だから観客の多くは、
彼に対してもっとしっかりしろとか、俺だったらそんなバカな間違いはしないとか思うことになる。
つまり、観客は彼の間違いを知っているわけである。

次に彼は大人を軽蔑しているように見える、そして、大人を利用しようとしている。母親に口裏合わせ
をする時も、親子の愛情なんかよりも親を利用することしか考えていない。実際、その母親も家に男を
入れており、尊敬できるような親ではない。また主人公は盗みをすることそれ自体に罪悪感を感じて
いない。監督は「貧しい人たちにこそ、希望の光りをわずかでも見せたい」と言っているので、
若者の貧しさに対して、大人から物を盗むことで主人公を肯定しているようにも見える。
映画の最後で行き詰まってしまった主人公は自首するが、映画はそれに対して「犯罪」を犯したから
という意味付けを与えても、「悪いこと」をしたからという意味には取れない。

映画のラストに観客の誰もが主人公の将来に希望を持つだろう。そこには失敗を経験した者だけが
できる成長があるように見える。(若者の持つ可能性でもある)

この映画の優れている点は、観客が主人公のダメさを感じていながら、ラストで主人公が「希望」を
持っていることを認めるという点にある。主人公の「成長した姿」に喜びを感じて、自分も彼のように
一歩だけでも成長したいとおぼろげに考える。つまり、観客と主人公の立場が逆転するのだ。
主人公が失敗したから出来た成長を観客は体験できるのだ。これは貴重な体験ではないだろうか?

この映画は「ある子供」という題によって分かるように現代的な問題を扱っていると同時に、若者に
対する希望を持たせている映画だと思う。

投稿者:well投稿日:2006-01-28 23:41:53
脳ミソ3gほどかとも思えるような男の行状を、ただ延々と見せられる実に心爽やかならぬ映画だ。

寒いと言って泣き、空腹だと泣く生まれたての赤ん坊と、まるで同レベルの主人公。図体はデカいし、非力でもないのに、、、。
困ったことにこの男は、まだ何者にもなっていない。悪人ですらない!


感じるのは、社会の隙間に容易に滑り落ち、なおかつそのことに無自覚でい続け、いよいよのっぴきならない所に追い詰められてから現実を思い知らされる恐ろしさ。
それから、しがらみが少なく一見自由に見える世の中で、拠り所を見つけ、自分自身の人生を受け入れるということの難しさ。

ちっぽけであっても自分自身がそんな世の中を構成している一要素と思えば、怖い。
一方、知らないうちに実は自分も妙な隙間にすっぽりはまっているのかも、、、と考えるとそれも怖い。
投稿者:カロンタンのエサ係投稿日:2006-01-20 15:38:24
【ネタバレ注意】

ビデオ観賞の『ロゼッタ』に続くダルデンヌ兄弟体験。これもまた驚かされた。
スタイルは一貫している。よく話題になる、音楽がないとか手持ちカメラでアップが多いとかはいいにしても、やはりその極端なキャラクター造型に唸らせられてしまう。ロゼッタをみていて「何でそんなに仕事がほしいんだ」とあっけに取られたように、本作の主人公ブリュノにはその超越的なダメぶりに圧倒させられるのだ。
映画好きとたまに話題にする、映画史上最悪のキャラクターは誰かというテーマがある。私としては、人でなし王として最近の偽装建築騒ぎで再注目の『タワーリング・インフェルノ』リチャード・チェンバレンのバカ婿、ろくでなし王として俳優名は知らないパゾリーニ『アッカトゥーネ(乞食)』のごくつぶし亭主などをあげることが多い。だが、ブリュノはまた新たなタイプだ。
例えば終盤、小学生とバイクで企んだ引ったくり。映画の犯罪シーンというのは大体がスリリングな昂揚感に満ちたものになるが、そういう感覚からははるかに遠いところが恐れ入る。それまでのあまりのダメぶりに、おいおい、やめろよ、どうせうまくいかないよと、感情移入とはいえない奇妙な気分で画面を見つめるしかなく、川に入る場面に至っては、おめえ何やってんだよと、開いた口がふさがらない。
ドキュメントのようにリアルにみえて、ダルデンヌ兄弟の映画はリアリティという以上に極端だ。つまりそれは、周到に、この上なく意図的につくり込まれた劇映画なのだと思う。
象徴的なのは、HPによれば「犬のようにじゃれ合う」二人のシーン。延々と、ベルギーの若者事情に不案内なこっちにしても、いくら何でもそんなことはないだろうと思うような“楽しそうな”じゃれ合い。それが『ロゼッタ』の長靴と同様の、乳母車の、人間のプリミティブな所業のリフレインに隣接することで、経験したことのない映画時間を創出している。ロベール・ブレッソンとの類似も指摘されるが、この奇妙な連なりはブレッソンにはなかった効果だ。
観客がそんな不思議な映画時間に翻弄させられた後で訪れる、あのラストシーン。こんな場所にもM&Mの広告があるのかなどと感じさせられるのも、この映画世界に入り込まされているからだろう。食い入るようにスクリーンをみつめる肩のあたりに、懐かしいような、それでいて味わったことがないような人の手の温もりを感じたことは、本作がめったにない良質の映画表現であることを示している。http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/

投稿者:0517投稿日:2006-01-18 23:38:13
【ネタバレ注意】

ダルデンヌ兄弟に期待するのは、「地味だが過激に見える描写が生む高揚感」とでもいうべきものなのだろうか。期待も過剰にヒートアップ(しませんか?)。「若い、清貧のカップルに子供が生まれる」プロット。良いじゃないか。見たくなる。

しかし、そのカップルとは、街のチンピラであった。
チンピラでも別にいいのだが・・・。

「精神的に子供だが、がんばって子供を育てようとする。が、ダメになる」お話だと、頭の中で決めつけていた。が、全然旦那はがんばらない。案の定、旦那は新生児をほどほどに邪見に扱い始める。

その邪険さが、いかにもいい加減なのだが、彼ならばそうなのだろうと
納得できてしまう。チンピラだからか?何だか通り一遍でつまらない。

そのまま旦那はズルズルと何か段取り悪く、子供に、妻に振り回されるのだが、彼ならば仕方がないなと、これまた納得できてしまう。

そして・・・彼なりに考えてがんばってみるものの、やはり空回りし初め、痛い目にあう。彼は彼なりに何か「解った」のだろうか。いや、何も解っていない彼に「恐怖」を憶える映画だったのか。しかしそんな「恐怖」は存在するのか?そして、そんなような描写があったかどうか・・・

目に見えぬ「生きることの不安の闇」が映画を終わらせたとしても、
肝心な「目に見えぬ闇」が描写としていっこうに現れないので、イライラする。『ラルジャン』を思い出す。

地味さが地味なまま終わったような印象が残る。

しかし「地味だがすばらしく過激だった」わけではないが、「子供を売り渡すシーン」は良かった。これとて彼(旦那)のおかげではない。彼はただジッと待つだけだったのだから。とことん地味で何もしない方が、かえって(映画には)良かったのか?解らないが。


投稿者:若気洋平投稿日:2005-12-21 22:33:46
手を取り合って涙を流す二人の姿、の背後に浮かび上

がる「ダルデンヌ老人」の確信に満ちたマナザシに、反感

を覚える若気は、俺だけか。若気には必要のない映画

だ。それとも、警察にも友人にもヤクザにも、また自分自

身からもねじ伏せられた事のない俺が若気すぎるのか。そ

れともお国柄のせいか?確信も悔しさも、共感できない

類のものなのか。
本作のテーマでもある「人はどうすれば大人になれるのか

」を実際に経験しなけりゃ、わからないことなのかなぁ・・・

もしもそうなら、老人の回顧物だ、若気はハナから鼻にか

ける。
しかし、この価値感覚・確信レベルは、西洋的なものじゃ

ないのか。
投稿者:Longisland投稿日:2005-12-12 23:22:38
過去のダルデンヌ兄弟作品の意志と自我を持った主人公と違い、自分の子供を考えなく売り払う、目先の小銭にしか目を向けない、馬鹿な若者に共感を感じなかった。
ダルデインヌ兄弟監督作品らしい音楽を排した重厚な映像も、上滑りの感が否めない。
カンヌ映画祭パルム受賞作品とのことで期待が大きかっただけに残念。
投稿者:NKYYSD投稿日:2005-11-23 20:17:14
身につまされる・・・というほどではないけど、こうした「大人になれない子供」ってベルギーだけの問題じゃないだろうし、最近のニュースとか見てると全てのことに「無関心、無感覚」になっている人が増えているなあ、てなことにイチイチ気付かされるから、やな映画(笑)。カンヌ・グランプリは納得。http://d.hatena.ne.jp/NKYYSD/20051110/p1
投稿者:黒い豹投稿日:2005-10-19 16:19:54
第10回釜山国際映画祭で鑑賞しました。ひと言、素晴らしい!不器用な人生を生きる主人公青年のささいな出来事や人間関係を描いているだけなのにものすごく根源的で社会的。人ってこんなにも簡単に堕ちることができるのかと納得させられる作品でした。何か一昨年のパルムドール受賞作「エレファント」に通じるものを感じました。やはりこの作品を最高賞に選ぶことができるカンヌ映画祭は偉大です。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ パルム・ドールジャン=ピエール・ダルデンヌ 
  リュック・ダルデンヌ 
□ 作品賞 監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ(ベスギー/フランス)
 □ 男優賞ジェレミー・レニエ 
□ 作品賞 
 □ 監督賞ジャン=ピエール・ダルデンヌ 
  リュック・ダルデンヌ 
 □ 有望若手女優賞デボラ・フランソワ 
 □ オリジナル脚本賞リュック・ダルデンヌ 
  ジャン=ピエール・ダルデンヌ 
【ソフト】
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