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ミュンヘン(2005)

MUNICH

メディア映画
上映時間164分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月2006/02/04
ジャンルドラマ/サスペンス
映倫PG-12
わたしは正しいのか?

1972年のオリンピックで11人のアスリートが殺された
深い哀しみの中、政府がくだした決断は<報復>――
ミュンヘン [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,037
価格:¥ 1,391
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【クレジット】
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
バリー・メンデル
コリン・ウィルソン
原作:ジョージ・ジョナス
『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』(新潮文庫刊)
脚本:トニー・クシュナー
エリック・ロス
撮影:ヤヌス・カミンスキー
プロダクションデ
ザイン:
リック・カーター
衣装デザイン:ジョアンナ・ジョンストン
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:エリック・バナアヴナー
ダニエル・クレイグスティーヴ
キアラン・ハインズカール
マチュー・カソヴィッツロバート
ハンス・ジシュラーハンス
ジェフリー・ラッシュエフライム
アイェレット・ゾラーダフナ
ギラ・アルマゴールアヴナーの母
マイケル・ロンズデールパパ
マチュー・アマルリックルイ
モーリッツ・ブライブトロイアンドレアス
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキシルヴィー
メレト・ベッカーイヴォンヌ
イヴァン・アタルトニー(アンドレアヌスの友人)
マリ=ジョゼ・クローズジャネット
アミ・ワインバーグザミール将軍
リン・コーエンゴルダ・メイア首相
アモス・ラヴィ
マクラム・フーリ
ヒアム・アッバス
ジャメル・バレク
オマー・メトワリー
メーディ・ネブー
メリク・タドロス
アロン・アブトゥブール
【解説】
 「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」のスティーヴン・スピルバーグ監督が、1972年のミュンヘン・オリンピックで起きたパレスチナ・ゲリラによるイスラエル選手殺害事件とその後のイスラエル暗殺部隊による報復の過程をリアルかつ緊迫感のあるタッチで描いた衝撃の問題作。原作は、暗殺部隊の元メンバーの告白を基にしたノンフィクション『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』。主演は「ハルク」「トロイ」のエリック・バナ。
 1972年9月5日未明、ミュンヘン・オリンピック開催中、武装したパレスチナのテロリスト集団“黒い九月”がイスラエルの選手村を襲撃、最終的に人質となったイスラエル選手団の11名全員が犠牲となる悲劇が起きた。これを受けてイスラエル政府は犠牲者数と同じ11名のパレスチナ幹部の暗殺を決定、諜報機関“モサド”の精鋭5人による暗殺チームを秘密裏に組織する。チームのリーダーに抜擢されたアヴナーは祖国と愛する家族のため、車輌のスペシャリスト、スティーヴ、後処理専門のカール、爆弾製造のロバート、文書偽造を務めるハンスの4人の仲間と共に、ヨーロッパ中に点在するターゲットを確実に仕留めるべく冷酷な任務の遂行にあたるのだが…。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
56429 7.66
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【ユーザーコメント】
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-08-30 07:36:37
内容が重い。
投稿者:renta12投稿日:2014-05-06 03:15:28
S.スピルバーグの作品は好きなんで大体観てます。
この作品にかぎっては、エンターテイメントとして、観たら痛い目にあいます。

同じ史実を基にした作品『シンドラーのリスト』は『ミュンヘン』に比べると多少エンターテイメント性が有りましたが、僕個人としては非常に重くて、好きなタイプの映画では無かったのが率直な感想です。
投稿者:ASH投稿日:2014-02-15 23:04:25
【ネタバレ注意】

 今夜は「ミュンヘン」に全力投球します。お楽しみにねっ!

投稿者:緑茶投稿日:2013-03-16 12:11:08
イスラエル側からも批判があったらしいがスピルバーグはもちろん想定の範囲内だったはず。BGMをほとんど使っておらず冷たい静寂の中での暗殺劇はスリル満点。まるで一昔前のフランス映画のようだ。暗殺部隊は完璧なプロ集団ではないのがミソで、一人のユダヤ人としての主人公の苦悩の物語としてもドラマチックだし、我々日本人にとってわかりにくいパレスチナ問題を多少とも理解しやすくしていると思う。暴力描写はプライベートライアンほどではないので身構えるほどでもなかったが、これほどのエロチックな要素はスピルバーグは初めてじゃないかな?奇をてらうようなものではなくとてもよかった。なんだ、やればできるじゃないかという感じ。オランダ女が殺される場面は「絶対エマニエル夫人だろ!」って思ったが(笑)主役のエリック・バナをはじめ役者はみんな素晴らしかったがイギリス、フランス、ドイツとヨーロッパの俳優を多く使っている。このリアルな倦怠感やニヒリズムはやはりハリウッド俳優には出せないだろう。情報屋のルイを演じたマチュー・アマルリックの存在感は群を抜いている。
投稿者:モノスキー投稿日:2011-07-22 01:32:42
映画のベースとして宗教問題がある故に、真剣に理解しようとすると無宗教の日本人(私も含めて)には解りづらいと思う。
いろいろ政治的にも宗教的にもあるとは思うが、オスカーに多数ノミネートはされたが一つも受賞はできなかったということが、この映画を物語っているのではないだろうか。
投稿者:uptail投稿日:2011-04-01 10:42:48
エリック・バナ
投稿者:こじか投稿日:2011-03-06 20:03:48
スピルバーグが職人ぶりを遺憾なく発揮。どよーんと暗く派手さはありませんがさすがの力作です。劇場公開前は良い評判を多くの場面で見聞きしたのに、公開以降はあまり聞きませんねぇ。どうしてなんでしょう。
投稿者:BLADE投稿日:2010-01-29 17:16:45
重い映画ではあるけど、これより重くて疲れる映画は地獄の黙示録のほうがすごい。
報復は報復を生むだけ・・・それをひたすら描いている感じ。
この実際にその場にいるかのようなリアルさ。
さすがはスピルバーグだし、下手に適当な映画ばかり作らずw、ちゃんとそれなりにやれば、今でも名作は作れる。
投稿者:QUNIO投稿日:2009-11-28 16:12:16
↓批判が多いね。僕としてはここ最近のスピルバーグの中でも最高傑作、というか21世紀アメリカ映画の頂点に君臨する作品だと思ってます。全ジャンルを超越した映画表現がピークにまで登りつめた監督の才気、いや狂気が全編に炸裂している。

まあ社会派映画としては粗が多く演出も大袈裟だが、多分スピルバーグは脚本を逸脱させてどんどん無意識の内に映画を作り変えていく演出を敢えて狙ったのではないかと。結果、理由無く殺し合う人達を描いたロード・ムービー風ファンタジーに。
投稿者:nedved投稿日:2009-11-26 17:43:49
エリック・バナ
投稿者:Bava44投稿日:2009-06-13 09:15:03
秘密結社が登場した時点で、マンガだと思った。客を馬鹿にしてやがる。
社会派風味のスパイ大作戦だった。
投稿者:Kircheis投稿日:2009-06-10 09:19:56
この報復事件について無知なのだが、それでも十分エリック・バナ扮する暗殺部隊長の気持ちは伝わってくる。

悪くないね、やっぱスピルバーグの作品は良いわ。
投稿者:ジーナ投稿日:2008-05-26 00:21:40
イスラエル、パレスチナ・・・正直、私はこのあたりの情勢に疎い。
だから、この作品も容易に入り込むことが出来なかった。
まず、ミュンヘンオリンピック自体よりもこの土地柄の知識を持ち合わせている方のほうが鑑賞に向いていると思います。

しかし、退屈しても不思議ではないストーリーを分からないなりに観ていられるスピルバーグ監督の見せ方は、相変わらず上手い。
そして、エリック・バナの功績も大きい!
彼の抱えていた苦悩が飄々とした中に垣間見れたとき、深く胸に突き刺さりました。
ダニエル・クレイグも異才を放っていましたね。
彼ら以外の人々もみんな印象的な目で訴えかけてきて、重いストーリーをより重く感じさせてくれます。
ただ、映像が暗くて観づらい部分があるのが残念。
内容が重く暗いのだから、映像はクリアに見せても良かったと思います。
それと演出はもう少し控えめなほうが良かったかな。
ここが見せ場だよ、と明らかに分かってしまうような演出は正直この作品には不必要だったと思います。

報復が報復をよぶ悪循環をドラマ仕立てで観たい方はこちらの方がイイでしょうが、ミュンヘン五輪の悲劇自体を観たい方は「ブラックセプテンバー」のほうが良いでしょう。
鑑賞の順番としては「ブラックセプテンバー」を観てからの鑑賞をオススメします。
投稿者:NYY投稿日:2008-05-11 19:39:54
【ネタバレ注意】

公開時に見に行ったんだけど、退屈で途中で居眠りしたせいか意
味不明で、コメントしてなかったんだけど・・・
レンタルで見直したら、やっぱり意味不明だったw。

完成度が高くて見応えはあるが、あんまり深い内容は無いね。
殺しまくってるのも、想定の範囲内の衝撃だった。
ただ、少なくとも、スピルバーグがいつもの偽善者を封印してる
点は評価できる。
 
イスラエル・パレスチナの双方から批判されたそうで、スピルバ
ーグのバランス感覚は、なかなか良いかも。
作品として、面白くないのは偏ってないからかな〜w。
やっぱり、どちらかに一方的に偏ってないと、悪い奴をやっつけ
る勧善懲悪な娯楽映画にはならないからね〜w。
その意味で、これは娯楽映画ではない。
在外ユダヤ人によるイスラエル批判映画で、「おめーらが世界中
で殺しまくってるから、おれら在外ユダヤ人の立場が悪くなるじ
ゃねーかよー。」って、愚痴ってるような気がしたw。
ついでに、「殺す奴は、殺されるぞ!」って、現在のアメリカへ
の警告もしちゃう映画かな。
 
アヴナーの工作員チームが素人臭いのは、やはり最初から使い捨
てることを想定したチームなんだろうね。
『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』も見てみると、結
局、イスラエルはミュンヘン五輪事件を利用して、自分達に都合
の悪い奴を暗殺したんじゃないかと。
アヴナー達は、誰を殺したのかもよく分からないと。
それが国家だと。
 
ま、日本は島国で良かったね。
ただ、日本同様、第2次大戦でポカやって軍が好き勝手に動けな
いドイツで、警察がポカやって、それがきっかけで起きたことな
んだよな〜。
世界は複雑で救いは無いという結論か。
 
で、最後は奥さんとセックスか・・・
人生には、それくらいしか救いがないよね〜。
「暗殺なんかしてないで、セックスしましょう。」というのが、
スピルバーグからのメッセージなのかもw。
 
あ、だから、カールはオランダ女に引っかかったのかw。
あの女、ナオミ・ワッツかと思ったら、違うんじゃん。
マリ=ジョゼ・クローズって人か・・・
あんな良い女が暗殺者とは、やっぱり救いがないね〜w。

投稿者:reubsand投稿日:2008-02-11 17:25:29
これを見る前日、衛星でたまたま「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」を見た。
地球の裏でナニが起こっていたのか疎い日本国民には
S.スピルバークだとかミュンヘンだとかをただの興味で見に行く前に、
イズラエルと欧米諸国の位置関係、アメリカとの関係を学んでから見たほうが判りやすいかもしれない。

私はあと3回くらい見たくなった。スピルバーグはアカデミーを狙って作品を作っていないと思う。
投稿者:投稿日:2007-12-03 12:01:47
これは『商業映画』なので構造だけ取り出させてもらう。結論から言うと、幾度かフラッシュバックされるミュンヘンテロの映像は、あり得ない。ラストのシークエンス近くの夫婦の性交シーンは、主人公の抑圧を痛々しく表現しようとして痛々しいのだが、彼の脳裏にミュンヘンテロの映像は、あり得ない。無理やりイメージして(臥薪嘗胆)、自らの殺戮行為を正当化しようという表現なのか。スピルバーグを含む製作者たちは、スピルバーグが創造したところの“天才的なSFファンタジーのドラマツルギー”に悲惨な現実を“外挿”してしまったのか。無茶苦茶な脚本だ。せっかくの表現の力とテーマが台無しです。構造だけとは、言いましたが。
投稿者:サカスキ投稿日:2007-11-17 02:34:22
オリンピック中に起こった事件を知らなかった。そのことに対する驚きと、その後の報復まであったことに更に驚き。その2点の事実を、知ることが出来ただけでも、観る価値はありました。殺し合いがなくなるには、どうなればいいのか。主人公の心理の移り変わりを見て、考えさせられました。
投稿者:paris1895投稿日:2007-11-04 05:06:53
いまや、ハリウッドの21世紀という覇権争いを制したのはやはり、スピルバーグだったという事実に若干の安堵を感じぜずにはおれない。
 ゴッドファーザー以降勘違いした、「駅馬車」の監督がまだジョンと名乗っていなかった時代の名と同姓同名の監督や、香港映画の愚かなるリメイクによってアカデミー賞を受賞した監督や、ましてニコラス・ケイジを世界貿易センターに配した監督などは言う迄もなく、前述の監督達などではなく、やはりスピルバーグがハリウッドの21世紀の覇権争いに勝利したのだと核心せずにはおれない。

 ではこの事実を基にした映画は、何故これだけの長尺になり、娯楽性を回避したのか。
そこにこそ、スピルバーグの決意表明を感じなくてはならない。
 かつて、アメリカンニューシネマを終わらせ、ブロックバスター映画を量産し続けた頃のスピルバグにはあったものが、いまや、スピルバーグは持たないと言っている。

 それは何か。
彼は、映画は映像ではない。と叫んでいる。
映画は言葉だと。
画面に表象されているのは、映像ではなく、言葉なのだと、彼は限りなく一人で叫び続けている。

史実を求めて映画を見るものなど、この世にはいましまい。
純粋なる事実を求めて、映画を見る事など愚かさを通りこして、もはや犯罪だ。
 映画には何を求めるべきか。
それは、真実という言葉でとりあえず表現することが出来る。

 21世紀になってようやく映画の真実を描こうと足掻く、この孤独な監督を我々は、安易な気持ちで酷評すべきではないのかもしれない。
投稿者:gustav投稿日:2007-07-20 22:55:39
シリアスな題材をエンターテインメント作品として消化しきれていない代表的な例。

奥が深そうに見えるだけの冗長な作品でした。訴えたい事はわかりますが、そこに行き着くまでの描写が浅く、もっと時間を短縮すれば印象も随分変わったと思います。

「シンドラーのリスト」でもそうでしたが、SEXシーンは必要ないだろ。…スピルバーグ監督作品にそういうのを求めるのは野暮だったかな?
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2007-06-17 16:35:15
「シンドラーのリスト」に続く、スピ君のシリアスエンタメ路線もの。
ステディカムやクレーンを多用した、そのカメラワークがまずは減点である。カミンスキーの鮮やか過ぎるライティングともども、リアル感の喪失につながってしまうのだ。
ストーリーも表面的だし、実在するだけに主人公の感情面に寄りすぎるのも疑問。ま、アメリカ映画界にユダヤ人は多いのだから、真っ当なイスラエル批判ができるはずもないが。
それでも、娯楽作として見れば悪くはない。
演技陣。バナ・クレイグ・カソビッツは甘くてどうもね・・・アマルリックが唯一の収穫だ。
投稿者:irony投稿日:2007-05-22 17:37:04
報復はよくないとアヴナーが個人的に述べる このメッセージの為の作品 それ以上でもそれ以下でもない 政治的に難しい題材だから仕方がないと言えば仕方がない wOwOwで見たけど正直なところその後でやったミュンヘン真実の暗殺者の方が見応えはあったね…。
投稿者:bond投稿日:2007-05-22 09:48:40
この手の戦いは報復が繰り返され終わりはない。淡々と報復する行動はリアルだ(女殺し屋を撃つ時等)が、展開がぶっきらぼう。もう少し脚本練ってほしかった。ダニエルはこういう役が合ってる、ボンドなど不釣合い。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-05-21 21:20:18
脚本が練られてないし、スピルバーグの演出も平板。「衝撃の真実」の切り札も無いんだから、せめて2時間にまとめて欲しかった。テロについて少しでも知識や興味がある人は、既に何本も作られているドキュメンタリー(映画とは情報量が違いますからね)を観れば得る物は断然多い筈で、今作を決定打とするのは間違いでしょう。
テロは許されない行為だが、自分は親パレスチナ派。イスラエル政府の方により嫌悪感がある。
投稿者:真壁 六郎太投稿日:2007-04-23 16:40:14
【ネタバレ注意】

市井の人々の日常を描かせたらスピルバーグの右に出る人はいないと個人的に思っている。「プラベートライアン」はミラー大尉が高校教師だったという伏線が物語に息を吹き込んでいるわけで…。でもどうだろう、モサドのエージェントがラストであのセリフを吐くのかなぁ?コッポラか誰かに撮らせた方が良かったんじゃないか?

投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2007-03-18 01:04:37
【ネタバレ注意】

大儀は国家のため。
…なのだが、金の為であったり、地位の為であったり、責任感?〜同胞、家族の為?
存在しない者となり、「家族」を巻き添えにする危険な任務(とは思っていなかったのかも?)を遂行する父親となる優しい男。所詮、命令を下すものと遂行する者達とは理想も思想も異なる。

白いミルクが赤く染まってゆく…爆殺で肉隗が飛び散る破壊された建物…見張り?の頭部は吹っ飛ぶし、血みどろなのだが、あの電話爆弾で女の子が建物に戻るのが実にサスペンス的。
次第に暗殺されてゆく仲間達、情報を呉れるものは、情報を売るのが商売。ナイフで刺され、家ごと爆破され、誘惑に負ける…自分達がしている事は、本当にあのミュンヘンの報復なのか?〜家族は守られるのか?…そして行き着く先は兵隊達の死体の山…その上で人を騙して生き残る一部の人間の欲があるだけなのではないのか?
戒律を守らせ、正しい行動と信じ込ませ、自分達は目的を同じくするもの…って戒律にも縛られる必要がない、目的も実は同じでない己達は一体、何様なんだ?!
騙される者がバカなのか…いずれにしても逆らう事すら危険なのだが…偶然対峙して敵同士になる男達…彼を撃ち殺してまで一体何をしようとしているのか?(まぁミュンヘン事件の主犯を含むリストの11人を殺害するって事だが〜英雄に握手を求める若者…彼が望むのはそんなものではないだろう)それは本当に大事なものなのか?それは本当に大事なものの為になっているのか?

投稿者:風の日の鷹投稿日:2007-01-31 00:10:01
【ネタバレ注意】

賛否分かれた作品だが、「復讐の連鎖」という峻烈さが敬遠されたのか、主要な映画賞からは回避され、ワシントンDC批評家協会賞とカンザスシティー批評家協会賞での作品賞と監督賞の4冠に終わった。

水面下の苛酷な戦いを不気味に描いていて、私は秀作だと思った。

モサドの工作員を主人公にしたフランス映画「哀しみのスパイ」は逸品だったが、スピルバーグが描いて見せた闇の深さは並大抵のものではない。

得体の知れないフランスの組織の描きかたも秀逸だった。
その組織のマチュ−・アマルリック演じる「ルイ」と、ミシェル・ロンズ演じる「パパ」の不確かでつかみ所のない演技の細やかさには感心してしまった。
あまりに恐ろしい相手だが、敵か中立かも判断のつかない彼らから情報を買うしか任務を遂行できない主人公アヴナーの苦悩がスクリーンに色濃く滲む。

アヴナーのパートナーの一人「カール」役のキアラン・ハインズとモサド役のジェフリー・ラッシュもいい味を出していて印象深い。

キアラン・ハインズがの女殺し屋の手にかかるシーン、その女をオランダまで追跡して殺すシーンなど衝撃的な光景が淡々と繰り返されてゆく。
「復讐の連鎖」を見つめるスピルバーグの演出はあくまでも冷徹であり、答えは観る者に委ねられている。

投稿者:ちんちら投稿日:2006-12-10 18:50:27
生きられないのか。

奪った者は常に奪われる恐怖とともに歩まなくてはならない。それでも人は奪っておいてなお、かけがえのない者を持たなくては生きていけないのか。それは自らを正しいと断定する思想によってしか救われることのない人類の中の究極の矛盾なのか。

娯楽作品では省かれるところがこの作品にはある。
暗殺される人間も日常では良き家族、良き隣人。どこからどこまでも憎める相手(ヒール)だから感じなくて済んでいたものをこの作品では感じさせてくれる。この世には絶対悪と絶対善の対立などなく、だから争いはおき、だから争いは絶えないのだから。娯楽作品ではないこの映画には、憎ませて殺すのではなく、好感や哀れみを持って殺すシーンが大半で、悲しい。

暗殺者たちはスペシャリストではなく素人に近い。だから自分が突然暗殺者になった視点ではじめから見ることができる。プロの殺し屋がフィクションで活躍する映画にはないターゲットの信憑性に対する疑問、周りに人が居た時の対応を決めていないなどでおこる躊躇・葛藤。また、フィクションの主人公では当然のように行われる演出、気さくな隣人が声をかけてくれ、睡眠薬までくれると言ってくれた相手に「今回は中止だ」と言うのではなく、次の瞬間には殺しの合図を送る。そう、よくわからない状態に人がおかれたとき、決められたとおりに、言われたとおりに、決めているとおりにやるしかない。悩むのは終わった後で。後に葛藤し、後に苦しむ。

素人だった彼らは、数をこなす上で玄人になっていく。自分の立ち位置もわからなかった彼らが、だんだんと自分のポジションを知りしっくりした位置で暗殺をこなしていく。そして彼らもねらわれる立場となり、仲間を失っていく。そして彼らは自分自身のために報復する。オランダ人女性に報復するシーン。若く美しい肉体が無為に失われていく。殺す必要まであったのか?でも中途半端な報復をする手段を素人集団故に彼らは持たない。また、中途半端な報復はさらなる報復を呼ぶのだろう。撃たれた女スパイが猫を抱きかかえようとするところが何とも悲しかった。

そして、すべてが終わった後に、後悔と疑問と恐怖が残る。
殺しは憎しみの連鎖であり、失いたくない者を持つ者が、奪う者になってはいけない。せめて思想によって人を殺してはならない。それは憎しみの連鎖、殺人の連鎖。奪った者は常に自らも奪われる恐怖とともに歩まなくてはならない。それでも人は奪っておいてなお、かけがえのない者を持たなくては生きていけないのか。それは自らを正しいと断定する思想によってしか救われることのない人類の中の究極の矛盾なのか。

ブログを始めましたhttp://chinchila4.blog76.fc2.com/blog-category-8.html
投稿者:藤本周平。投稿日:2006-12-04 21:37:10
近年珍しいスピの力作。でも観た後は疲れました。
投稿者:travis投稿日:2006-10-11 16:40:35
原作がいいのでターゲットは11人を読んでからスピルバーグのミュンヘンを見た人にはあまり評価は高くないと思う。しかしスピルバーグ監督が言ってるようにけっこう脚色が加わっているとしても、追い詰められていくアブナーの心理をうまく描かれていたと思うし、なにより原作に忠実だったので思っていたよりなかなか映画としてよかったと思う。とくにオランダ人の女スパイに対するむごい報復のシーンは原作以上に味を出してた。
投稿者:むる投稿日:2006-10-09 03:20:12
【ネタバレ注意】

世界最強の諜報機関と呼ばれるイスラエルの諜報機関モサドがあんな稚拙な作戦行動に出たり、つまらないミスを犯して作戦を失敗したりするのが信じられない。また情報源の身元も確認せずその情報に基づいて作戦を立てたり、身元がバレたスパイがどうどうと町を歩いて作戦を続行するなど実際の諜報機関にはありえない話じゃないだろうか・・・

投稿者:目のオク投稿日:2006-09-22 09:29:55
スピルバーグが大衆向けに作る、数々の娯楽作品の合間のたまの、彼が作りたい映画の1つですね。

それは観る前から想像していたし、彼のそれは大抵長編になるのも想定内。
テロリストの正義と家庭と罪悪感などを、彼らしい撮り方で観せてくれます。ただ、それらが想像していた感覚を大きく上回ることはなかったかもしれません。
実話をベースにしてるので、起承転結をある程度除外して作っているからでしょうか。

「スピルバーグのそっち系の映画か。」とわかって観るぶんには楽しめれると思います。
投稿者:佐々木投稿日:2006-09-04 22:15:42
評価1点

伝えたいメッセージは解るけどはたして2時間30分近くもかけて描写するほどの
内容だったろうか・・・
1時間30分ほどで納めていれば評価は変わったかもしれない

ハッキリ言って2時間30分も費やして観る価値は無い映画です
投稿者:メカゴジラ投稿日:2006-09-04 11:22:36

事実に基づく話だというなら、時系列の順番と視点は確定させないと
やっぱりわかりにくいわな。それでなくても長い映画なんだし。
各々のシーンは凄いのになんだかカタルシス不足。もったいない。
テロのシーンはあんなにバラバラ置くのではなく冒頭にまとめて見せる
べきだと思うし、アブナーとテロのシーンを絡めて、苦悩している風に
描くのもなんだか。おまえあそこにいたわけじゃないだろ、と。

まあテロも報復も結局はおんなじ「暴力」ですよ、暴力はむなしいし
人の心を荒ませますよって言いたかったんだろうなーとは思うけど、
それはあざとい演出とか編集で観客に感じさせることじゃないよな。

原作「標的は11人」も読んだけど、こちらは報復作戦について細かく
書かれた、なんだか業務日誌っぽい内容で、テロもそれに対する報復も、
俺たちと同じごく普通の人間がやっていたんだなと思わせる。
投稿者:Hi-Fi投稿日:2006-08-29 01:09:18
【ネタバレ注意】

DVDにて鑑賞。
先に映像特典から鑑賞したためか、事件の概要などを掴んでから見ることが出来ました。
果たしてスピルバーグが伝えたかった事とは違うかもしれませんが、自分なりにこの映画の見方を考えて見ました。
自分は主人公であるアヴナーが祖国であるイスラエルに対する忠誠心から作戦に参加し、その任務の果てに自分を見失ってしまう。
そして作戦を降りた後も、自分の行った行為が果たして正しかったのかジレンマに陥る。
だがそのジレンマも妻の愛によって救われる。
だがそれは祖国を捨てることでもあった、という様に捕らえました。
ストレートに見れば、一人の人間の心の葛藤を描いた物語なのですがそれが微妙に判りにくいのは、発端であったミュンヘンのテロ行為をモンタージュ形式に編集したことかもしれません。
冒頭で事件のパートと任務遂行のパートをきっかりと分けることで、もっと万人にわかりやすくなったのかなあ、と思います。
しかしながら見て損の無い作品であることは間違いないと思います。
特にイスラエルと近隣諸国の緊張が高まっている今、過去にあった事件を振り返ると言う意味でも見て損の無い映画ではないでしょうか。

投稿者:日商簿記2級投稿日:2006-08-22 22:53:13
【ネタバレ注意】

「A.I.」よりは面白かったが、内容が理解できなかった。
 スピルバーグはこの映画でみんなに何かを伝えかかったと思うが、僕にはそれが全然伝わらなかったし、ただ時間が長く、銃を撃っているだけの映画だった。結局、暴力で暴力は解決できないという事がいいたいのだろうか?
 今年のアカデミー作品賞にノミネートされることもおかしい映画だった

投稿者:shiokaraida投稿日:2006-08-17 16:49:49
今更自分が語る事もないと思うので率直な感想を。
「人の死」というのがリアル(なんリアル(なんだと思う)でしたね、特にオランダ人女性のシーンは。
他の人も言っていますが、銃撃戦で喜んでいる自分が嫌になります。
この映画も多くの人に見て欲しいと感じました。
でも半端な気持ちで見るべきではないです、勉強するぐらいの気持ちで見て欲しい。
そして予備知識も必要です。
投稿者:まくらK投稿日:2006-08-15 18:20:32
アヴナーの目線やな。
見てたわけではないのに。
SEXしながら思い出してたりね。
意味わからん。

でもそれ以外のシーンは最高にいい。
こんな映画もめずらしい。
もうスピルバーグは
ある領域まであがっちゃったって気がする。
作品を作る上での何かをつかんだってか。
A.I.の時は相変わらずコイツは〜って
キレそうなったけど。
家族愛にあふれてる。
投稿者:サメ投稿日:2006-06-18 10:58:43
映画「ミュンヘン」を見た人の感想。
「長すぎて前半で眠ってしまった。全然大作じゃないよ。わけわかんなく
てさ。内容がつかめないよ。」
この感想に全て同意するわけではないんだけど、『内容がつかめない』
という点では、同じ思いを持った。

1972年の実際の事件が、ストーリーの途中で回想シーンとして流れ
る。
 この、回想シーンがわけわかんなくさせている。
 映画はファーストシーンに、ミュンヘン・オリンピック開催中にパレス
チナゲリラによるイスラエル選手団襲撃の場面を持ってきている。
 
 ここで、選手団11人殺害の事件の経過を、最後までみせた方がわかりやす
 かったのではないか?
 回想シーンでみせられると、その事件の流れをつかんでないオレなんかは、
 映画で描かれているのが現在の事なのか過去の事なのか、それを頭の中で
 整理しようとすることで混乱してしまった。
 
 映画を見終わった後に、ネットで検索して、この事件の概要を読んだ。
そこで、
 ようやく理解できた場面が数箇所あった。
 
 もうひとつ、映画のシーンで納得のいかない場面。
 妊娠7ヶ月であるアヴナーの妻とのSEXシーンが出てくる。はたして
これは必要なシーンなのか?日常的な夫婦生活のワンシーンとはいえ、
パンパンになっているおなかを気遣いながらの背後からの行為。

 そんな行為を見みせられても、こちらには「きれいだ」とも「仲がいい
なぁ」とも、響いてこない。
 アヴナーが、妻に質問する。「妊婦とはいつまでやれるの?」
 妻は「生まれるまでよ」なんて会話にも、オレとしては微笑ましいとは
思えない。

 なんて、文句ばっかり言ってるけど、それを除けば見ごたえのある作品
の一つだ。
内容のわかりにくさを除けば、突然暗殺チームのリーダーに任命された
 アヴナーを始め、暗殺チームの恐怖と狂気をさまよう精神的な部分は、
こちらに響いてくるものがある。
 
 特に殺しの場面における徹底したリアルさ、暗殺という最も失敗のゆる
されない仕事を遂行する事の緊迫感。情報屋と呼ばれる男の、裏の世界
で生きている存在感ある人物像など、政治的な映画という事とは無関係
に楽しめる映画だ。
http://same.finito-web.com/
投稿者:Longisland投稿日:2006-04-14 10:06:20
公開直後の米国で観た後、昨日日本で(字幕付)鑑賞、原作本(参考図書)も読んでいるし、ストーリーも解っていながら初見時と同じように引き込まれました。 イズラエル選手監禁殺害シーンのリアルティ、主人公達の心理描写、演出力と構成力は凄い。 スピルバーグの力量を再認識させられた作品。  しかし、この時期この題材の作品でアカデミー賞を狙う(推測ですが)のは無謀。

投稿者:RRMN投稿日:2006-04-12 22:44:06
カタルシスを排除したとこに、カタルシスが来ました。

国と国との争いに、カタルシスは要らない、と。

観終わって凹む。それが良かった。凹んで良かった。
投稿者:dorokei投稿日:2006-04-09 17:31:24
といっても「期待していたよりも」という意味です。駄作とは思いませんし、確かに強いメッセージ性と問題意識を持った、硬派で品格のある映画です。この映画を観た人達は、パレスチナの問題を強く心にとどめるでしょう。そういう意味では「いい映画」です。でも、映画としては、つまらんかった……。
わざわざ観に行く必要もなかったな……。家でポテチでも食べながら、ビデオで観る分には後悔しなかったでしょう。
この時期にこのテーマで、それをスピルバーグが撮ったということ、そして、あのよくできたCM──。期待しすぎた私が悪いのです。
でも、でも、あのテーマならばもっとほかに作りようがあると思います。テーマに対する切込み方が月並みで、予想通りなのです。「暴力は何も生み出さないね」なんてメッセージは、もう何回も、何万回も様々なメディアから受け取っています。この映画には「それ以上」を期待したのですが、結局メッセージはそれだけのように思えました(私の受け取り方が至らないのかもしれませんが……)。「もう知ってるよ、十分」。それしか思いません。展開も、ほとんど予想の範囲内。そして、心に残るような場面というのがほとんどなかった。心に自然と刻まれるような映像、演技、台詞が全然なかった。
「ホテル・ルアンダ」がいかに素晴らしい映画だったかを、改めて考えさせられました。
ということで、5点です。
投稿者:Naka.d投稿日:2006-03-12 02:28:28
心の準備をしてかかったんで、爆破シーンなどは特にビビらなかった。
だけどやっぱり観終わった後は、暗い気持ちにさせられた。重い・・・。

宗教や人種問題が関わってくる国家間の問題なので偉そうに突っ込むことは出来ないけれども、
「人質が殺されたから暗殺してお返ししよう」
「殺してもまた次の奴が現れたら、そいつも殺そう」
「こっちも殺られたから、いっそのこと奴らを一気に殺してやろう」
・・・これが繰り返される“だけ”なのは、あまりにも悲しい。

この作品に対する批判の一つに“世界平和は軍事的な勝利以外ありえない”“暴力の否定だけで済む問題ではない”というものがあったらしいが、確かに「国を守る」ためには時に非道な手段・判断を取らざるを得ないだろうし、こういう意見の方が現実的なのかもしれない。
しかしこんなの観せられちゃあ、やっぱり戦争に否定的にならざるを得ない・・・。

歴史上、暗殺などそこらじゅうであったのだろうが、こういった連鎖には、いつか終わりがくるのではないか、と思う。
しかしそれが平和という意味には直接結びつかないのかもしれない。きっとまた新たな問題が浮上するだろう。そもそも「平和って何?」な世の中なんだから(僕だけか?)。
観終わった後の重たいものってのは、こういう“もどかしさ”が湧き出てきたんだろうな。

・・・テーマに触れた意見はこんなものだが、不謹慎ながらも映画自体が十分面白かった。
冒頭から本題に突入(まあ当然か)、主人公らの行動だけに焦点を絞り、ひたすら行動→結果を淡々と繋いでいる。
「暴力の連鎖の空しさ」を訴える描写や、生々しい暴力シーンをストレートに(強調しながらも)見せるところが、スピルバーグっぽかった。

報復側の視点から描いた作品なので、感想も報復側に対するものしか出てこないが、もちろん問題を引き起こした側にも非はある。かといってこちら側から描いてもまた同じ様なものが出来るのだと思うと、やはり空しいだけか。

いつの時代、どの国も同じ惨劇を繰り返してるのだ、ということを改め認識させられた。
投稿者:FFF投稿日:2006-03-09 21:13:18
相変らず放置されたままの家族の絆。ラストのWTCのシルエット等、スピルバーグの確信犯的演出がさえる「宇宙戦争」と表裏一体の力作。
投稿者:エバ投稿日:2006-03-07 15:00:21
【ネタバレ注意】

下のコメントにもあるが、スピは本当に器用な二刀流監督だと思いました。
これはシンドラーに次ぐ、スピのB面に過ぎないと思います。
いやむしろ両面A監督とでも言うべきでしょうか。

報復からは報復しか生まれない。

ラストのWTCが…印象に残ります。

投稿者:メンタイ投稿日:2006-03-04 06:08:28
「スピルバーグの最高傑作!」と各地で絶賛の今作品。
「E.T.」よりも傑作なのか?って同じ土壌で考えちゃいかんよ、
ってくらいスピルバーグはもはや完全に二刀流の巨匠なんだな〜と実感。
ある意味「1941」がコケてよかったね。

なんてバカな話で和ませたくなるくらい重く怖く恐ろしい作品。
この殺し合いは永遠に続くのか・・・なんて考えると
日本はぬるま湯に浸かりおって!という気持ちの裏に
ぬるま湯でよかった・・・なんていう言葉が出てしまう。
先月「ホテル・ルワンダ」を観たので感じ方はかぶった。
恐ろしい話です。。。。

しかし、ちょっとメッセージを伝えることに重点を置きすぎてないかと。。。
その後が観たかったり、感じたかったりしてしまいました。http://www.h4.dion.ne.jp/~mentai23/
投稿者:glamfreak投稿日:2006-02-27 12:30:35
この映画を見ると、「殺すことの怖さ」と「殺しを人まかせにする怖さ」を、これでもかというほど体感させられる。気分が沈んでいる時には決して見ないように。でも、いつかは絶対に見るべき作品だ。
投稿者:kuss投稿日:2006-02-26 19:40:38
思い切り対岸の火事として適当にしか理解していなかった中東問題。今回少しまじめに勉強をしてみるきっかけとなりました。暴力での解決は暴力しか生まないという、ある意味ありふれた主題とは思いますが、長時間を一気に魅せる非常に重厚な作品でした。くだらない残虐映画『プライベート・ライアン』を撮った監督とは思えない。ユダヤ系スピルバーグは左右から批判されているようですが、一切の迷いのない演出に感服しました。
ただし(安全な日本から)個人的主観を述べさせてもらうと、民族とか宗教とかでいつまでも争って、しかも金持ち白人国家にいいように使われているような人たちの話は、くだらなくて悲しくなってきます。そういう意味ではスピルバーグに一票なのかも。

8点。地球の一員として一度見ておく必要があるでしょう。勉強になりました。
投稿者:常さん投稿日:2006-02-26 01:59:02
 私がスピルバーグの力を認めたのは「シンドラーのリスト」を作ったからです。何度見ても魂を揺さぶる重い映画です。この「ミュンヘン」では、スピルバーグは自らがユダヤ人の血統でありながら、イスラエル政府もまたパレスチナ過激派と同じ過ち犯していることを語っています。報復からは報復しか生まれてこない。ラストシーンで世界貿易センタービルがニューヨークの街並みに映しこまれているのが、スピルバーグのメッセージです。暗殺者もまた暗殺の標的となるばかりか、その家族までも失うことの恐怖が映画の終盤でビンビンと伝わってきます。スピルバーグの思いを打ち砕くように、その後の世界は動いてしまいました。人は報復を放棄する勇気を持つことができないのでしょうか。永遠に・・・。
投稿者:Tom投稿日:2006-02-23 07:41:58
ワールドカップがドイツである年の前年に公開しなくても・・・。別にこの題材は『ギデオン』とか『9月の四日間』とかが既にあるんだから
変な組織が触発されてドイツで何かやらなければいいが・・。
投稿者:bonbi3投稿日:2006-02-21 18:42:49
TBSラジオの解説で興味を持ちいち早く見に行きました。
その前評判ほど、残酷なシーンが連続してあるわけでないのですが、
子供の頃に少しだけ気化された、シベリヤ抑留生活を余儀なくされていた父の
実際の戦争体験話と一致するところがあって、
とても寒気がすると同時に、イラク戦争のことやその他多くの紛争をやめてくれと
切に願う気持ちが湧いてきました。

それと、他の映画の銃撃戦で歓喜している自分がイヤになりもしました。

スピルバーグというといつも最後は友情で終わらせるから
そのような終わり方かと思いきや、
もう金儲けは辞めて言いたいことを言うといってつくったとか?
さすが肝いりで作った彼の作品、裏切られなかったと思います。

ただ、イスラエルやその周辺情勢、宗教をある程度知らないと
おいて行かれる映画ではあります。
しかし、とても心に響き、残る映画。
スピルバーグの最高傑作だと思います。
投稿者:MOVIE-BUG投稿日:2006-02-20 15:16:30
確かにあの短期間で仕上げたにしては素晴らしい出来だと思います。でもスピルバーグの賞狙い作品の中ではちょっと格が落ちるような気がします。
投稿者:the hysteric green投稿日:2006-02-19 19:45:46
これある程度あっちの情勢とかを知っていないと話しに置いてかれちゃうかも。
息もつけぬ緊張感ある展開に釘付けだった。
銃撃戦もかなり細かく作りこまれてて良かった。
中盤の大爆破は突然きたのでビックリして飛び上がってしまったよ(照)
投稿者:Cinema Trek投稿日:2006-02-17 23:41:59
「シンドラーのリスト」と言いこの作品と言い、ユダヤ系アメリカ人のスピルバーグだからこそ執念を持って映画監督と言う素晴らしい才能で映像表現できるのであろう。パレスチナ問題は歴史が深く複雑で我々日本人にとって研究者でない限り更に難解な問題である。しかし、当時のオリンピック選手村での事件後、このようなことが起こっていたのかと世界中の人に分からせる作品になっている。この映画、何処までがノンフィクションで何処までがフィクションなのか分からないが観客を退屈させないように冷戦時代のスパイ映画のような展開で長いとは感じさせない娯楽性もある。導入部の選手村での事件映像は、「まるで当時の映像を使用した。」と錯覚させられるほどの映像処理を施している。さすが、スピルバーグである。ただ、事件後のスパイ合戦は、あまり顔馴染みでない俳優なので1回観ただけでは敵味方が判断つかずやはり相関図で予習が必要な作品である。と言って2回観るには疲れる作品である。

20060215_Cinema鑑賞_75点
投稿者:シネマ野郎投稿日:2006-02-16 18:24:00
冒頭から張り詰めた緊張感が途切れる事無くテンポ良くラストまで続き、6月にクランクインしてから12月公開と言う早いテンポでの撮影にも一切の迷いがないスピルバーグの卓越された演出力。

そして見事な脚本と共に、ジョン・ウィリアムズが奏でる印象的な音楽が見事に作品に一体化していて、完璧な作品に仕上がっている。

これだけ見応えのある作品はそう滅多にお目にかかれない。
投稿者:黒美君彦投稿日:2006-02-13 21:39:41
目を閉じるわけにはいかない現実。
イスラエルとパレスチナにおける報復の連鎖を、「歴史的フィクション」として捉えたスピルバーグ監督。彼の作る社会派の作品に対してはこれまであざとさを感じる場面も多かったが、この作品は観終わって内包された重みに立ち尽くすばかりだった。
きわめて政治的な内容に、世界的名声を得たスピルバーグだからこそ完成させられた、とさえ思えた。
本国では左右両派から批判の的になったらしいが、それも当然だろう。
ユダヤ人として監督した“英雄モノ”、『シンドラーのリスト』の欺瞞性を超え、イスラエルをも厳しい視点で見つめているのだから。

流浪の民ユダヤ人の建国の夢と、失われた祖国を希求するパレスチナの人々。
一方の正義は一方からは悪だ。終わりのない報復の連鎖は、何を生むのか。
ラストシーンの背景にある世界貿易センターが象徴する「今」への問いかけ。
心優しき暗殺者たちは子供を殺戮から守ろうとするが、子供を生かしておくと、次の報復につながるからと、敢えて殺す者もいる。
生命を実感しながら、エリック・バナが視たミュンヘンの惨劇は、対極の現実だ。
スピルバーグの最高傑作の名に値する…そう私は評価する。
投稿者:しょんぺん投稿日:2006-02-12 14:04:21
タンッタンッタンタン、タンッタンッタンタン、ピョロロー、ピョロロー
「おはようフェルプス君……。なお当局は一切関知しない」
これは、
『パッチギ!』meets『ミッション・インポッシブル』
ユダヤ系のスピルバーグさんが自分たちの民族に想いをはせて撮ったマジ映画。
ユダヤ系の人々が、その出自や現在過去未来を考える深さや質は俺らの想像を超えるのだ。
『シンドラーのリスト』と2本合わせて、本人の人生も納得がいったろう。
「あぁ、俺は考え抜いた、撮りきった!」と。
国境問題=居場所を描いたもので、僕らが身近で感触がわかる範囲で、一番近い映画は『パッチギ!』だ。あるいはブラックピープル、スパイク・リー監督の『マルコムX』や、イタリア系移民、スコセッシ監督の『ギャング・オブ・NY』と比べても良い。
「俺たちはどこからこの場所へ来て、どこへ行くのか」の話だ。作り手はマジだ。だから長い。
そんな映画を撮ろうとすると3時間近くは必要になる。

最後、「遠方の客をもてなす」というユダヤの教えの原点中の原点をやろうしたバナ。
だが、イスラエルからブルックリンへ来た政府高官はそれを断る=ユダヤ人の心、忘れてるじゃん!=というオチ(バックには同時多発テロで崩壊したWTCが見えるようだ!)が見事だった。
ヤヌス・カミンスキーのキャメラにはなにか賞をあげてほしい。冴えていた。
「復讐だらけで平和がない」というシンプルなメッセージも覚えやすくてかった。
投稿者:ハリー・ハウゼン投稿日:2006-02-12 00:47:22
「プライベート・ライアン」は戦場をリアルに表現した映画。
「ミュンヘン」は犯罪に至った動機、実行した人物、実行の様子、犯行後の無残な現場をリアルに表現した映画といった印象。

映像の解像度を押さえミュンヘン事件後の当時に撮影したかのような映像が印象的。



投稿者:hira投稿日:2006-02-10 22:24:42
 あまりにもガッツィでパワフルな作品です。164分、ホラー映画にも似た緊張感に支配されます。また、ミュンヘンでの事件やその後の報復合戦をまるでその場にいるように体感できます。生半可な気持ちで観ると、トラウマになる可能性大ですよ。
投稿者:チューイ投稿日:2006-02-09 14:51:07
正直・・・
キャラの名前、国の名前が頭に入ってこなかった。
実際にあった話っという事が強すぎて。。。
アッチの国で行われてる事をあまりよく知らないし
このオリンピックに起きた出来事もよく知らなかった。
でも、この映画でちょこっと知る事ができた。

知ったけれども
この内容は重い。

選手が。。。
殺害されるシーン、映像を観てではなく

心が痛かった。。。

彼らの立場になって考えてみたら
なんて恐ろしいだろう。

この作品については
良い悪いという評価はあわないようなhttp://blog.livedoor.jp/chewie23/
投稿者:verkhovensky投稿日:2006-02-09 01:46:17
イスラエルとアラブ・パレスチナの血で血を洗ふ爭ひを本格的に見せられ、對岸の火事の私にとつては新鮮でした。ベイルートのアジト急襲の場面は、普段はベタの外電記事でしか目に触れないやうな出来事が、具体像として迫つてきました。集団女装には笑つてしまひますね。「ターミナル」「宇宙戰爭」と愚作が續いたスピルバーグの、「シンドラー」「ライアン」以來の、まともに見られる映畫です。

ただし缺點を擧げると、ミュンヘン事件の結末の位置がをかしい。クライマックスがないので、あそこに挾んだのでせうが、主人公が自分の所業に疑問を抱いてゐるのに、動機である悲劇を囘想するのは妙です。また、他の方も書いてをられるとほり、その場に居合はせてゐない主人公が思ひ出すのはやはり気になります。ライアンでもさうでした。スピルバーグは、さういふところは無頓着ですね。いつも脚本はよくありません。

それにしてもスピルバーグの新作の間隔は驚異的です。隨分手のこんだ映畫ばかりなのに、どうしてこんなに矢繼ぎ早に作れるのでせうか。よほど合理的な制作システムを確立してゐるものと思はれます。

イスラエルとパレスチナの關係について最低限の知識が求められます。イスラエルがそもそもどんな特殊な国であるか、その建国の経緯すら知らない人など論外です。モサド、PLO、ファタハ、中東戦争(イラク戦争でも湾岸戦争でもありませんよ)、あるいはKGBといつた固有名詞を聞いたことがない、新聞も読まないニュースも見ない若い人は、到底ついていけないでせう。勉強しないといい映畫は楽しめないといふことです。いい映画といつても、スピルバーグとしては上の部、といふくらゐのことで、大人にとつてはライアン、シンドラー、ジュラシック、ジョーズ同様の通俗的な見世物に過ぎませんが、世事に疎い10代20代の方には、メッセージもたいへん解りやすいことですし、無味乾燥な授業よりよほど中東情勢に興味を持つきつかけになるだらうと思ひます。
投稿者:イドの怪物投稿日:2006-02-09 00:35:26
「テロする方もされる方もそれぞれの生活がある」と言う当たり前のことを粛々と描いて映画は進行して行く。
時間の長さがほとんど気にならない位面白かった。
投稿者:愛媛の伊藤投稿日:2006-02-08 23:50:16
このところスピルバーグは演出に冴えがない
この映画に期待したのだが
アカデミー賞にノミネートされているとはいえ
完全なるイスラエル寄りの構成では
無意味なだけだろう
投稿者:ローランド投稿日:2006-02-07 22:00:56
 時間の長さを感じさせなかったのだから出来のよい映画と
言うことになりそうなのに、観てよかったとかもう一度観たいとか、
そういう気持ちにはなれない。どうしてか。↓fulcrumさんの感想を
読んで納得しました。スピルバーグの感性が衰えたのですね。

 情報提供者ファミリーの、子供達が群れ遊ぶ楽園のような
邸宅の描写以外は、映画美術を脇に置いての事実性重視のつ
もりのように感じたけど、そのわりにはモサドの腕利きたる主人公
が、我が子に会うためには道行く自動車も目に入らなく轢かれそ
うになりながら道路を横断してしまうというわざとらしい場面があっ
たり、 臨月時セックスの体位を紹介したり美人暗殺者の死体
を裸にしたりの観客動員を意識した場面を盛り込んだりして、
どうも首尾一貫したポリシーが感じられなく、何を訴えかけたい
のかが曖昧になっています。
投稿者:fulcrum投稿日:2006-02-07 01:23:33
【ネタバレ注意】

見てしばらく考えたので、改めて感想を書き直します。
この映画は、参考図書「標的は11人」(新潮文庫)を読まなければ、事態の経過も事象の細部も、スムースに理解できません。あえてそうしたのか、そういう不出来な作りになっているんです。
たとえば、舞台はミュンヘン・イスラエル・ローマ・パリ・キプロス・アテネ・ロンドン・オランダ・ニューヨークと目まぐるしく変わるのに、地名がまったくアナウンスされない(ローマとパリで同じ車両が画面に映ってたりするのでよけい混乱する)。
主人公アブナーの人物像も大胆に編集してあります。原作では彼は首相護衛官ではなく、モサドの航空保安要員(対テロ警戒)です。人殺しの訓練もすでに受けている。彼にはメンターである父親がおり、それは劇中でもちらっと触れられますが、元モサド工作員で外国で投獄されていた、イスラエルでは高名な英雄です。しかし劇中、父の存在は完全に割愛されている。父の言葉「連中(政府)を信じるな」はとても重要なのですが、アブナーがモサドから離反するくだりがばっさり落とされている関係でこれもなし。
大胆な編集のせいで意味が通らないシーンもあります。第一の暗殺の逃走シーンで「なぜ撃たなかった?」と仲間から問われますが、映画では説明されない。あれは使用した銃が.22口径の弱装だったから極端に音が小さく、建物の外に聞こえなかったのです。

本作は事実とされる本にインスパイアされたフィクションです。フィクション、なのです。私は長く考えて、そう確信しました。
本作は、スピルバーグの現代的な、政治的な意見を体現するために作ったフィクションです。本作でスピルバーグはイスラエルにもパレスチナにも与していません。若干イスラエルに厳しい描写ですが、基本的にはニュートラル。
彼が本作で目論んだのは、現在の〈帝国〉アメリカへの抵抗にほかならない。彼は1972年からの一連の出来事に興味はない。それらは手駒にすぎない、のです。

もっとも重要な場面は、長い旅を終えてやっと妻の元に返ったアブナーが、悪夢の中で妻を抱くシーンです。ミュンヘン五輪で人質たちが次々と殺される映像が、アブナーの脳裏にフラッシュバックするかのごとく挿入されます。
しかし、アブナーはこの映像を知らないはずなのです。彼はテレビで見ただけですから。ではなぜ、アブナーのセックスと五輪テロの画がかぶさるか。
最愛の妻を抱いているというのに、脳裏によぎるのは殺しの場面ばかり。これは、この世で最悪のセックスでしょう。アブナーはこのような地獄に堕ちたのです。長い殺しの旅を経ることで、彼はすっかりテロリストになってしまった。だから、見てもいない五輪テロの場面がリアルに再現できる。
あるいは、ここで彼の脳裏に去来するのは、これまで自分が犯した殺しの場面だったのかもしれない。それをスピルバーグは五輪テロの画に置き換えて私たちに突きつけたのかも。

恐ろしい、世にも恐ろしい復讐という行為は、殺された者も、殺した者も、地獄に落とされる。だから神は復讐を制限し「復讐するのは私だけ」と言った(これは新約ですが)。

ラストショット、川向こうにWTCが見えます。スピルバーグはそれまでずーっと押し隠してきた本作の主題を、ここだけで見せた。すべては「イラク戦争」と「911」を語るためだった。1972年の出来事は、隠喩にすぎない。

本作のタイトルが「復讐(原作の原題)」でも「モサド暗殺チーム」でもなく「ミュンヘン」なのはなぜか。「イラク戦争」の正しいタイトルが「テロとの戦い」ではなく「911への復讐」だからです。
いま現在、ブッシュがイラクに送り込み、イラクで戦っているアメリカの子弟たちは、やがてアブナーと同じように悪夢に苛まれる。それは恐ろしいことです。大義と信じて戦った後に得られるものが悪夢だけなのですから。
一刻も早くイラク戦争を止めろ、それだけをスピルバーグは言っている。そのためにはイスラエル同胞から裏切り者と呼ばれてもかまわない。

私は、なぜスピルバーグはリドリー・スコットが「BHD」でやったように淡々と原作を映像化しないのか、不思議でした。彼がはしょったものはとても多く、原作にないこともとても多い。いびつな作りの映画です。
それはすべて、スピルバーグが言いたかったことがあまりにも大きく重く、それに匹敵する物語をゼロから作ることは難しかったからではないかと思うのです。だから、事実を忠実になぞるフリをして、彼は映画を私物化した。ちまちました正確さよりも、主張を表現するのに妥協しないことを優先した。

私は捏造美談の「SPR」は大嫌いですが、本作は好きです。圧倒的な作品であり、引用やオマージュ(あるにはあるんでしょうが)も吹き飛ばすオリジナリティある描写に息を呑みました。
また、オマケですが、72年以前の美しい旧車がたくさん登場するのも気に入りました。ルイのシトロエンSMは絶品です。(追記:シトロエンはDSですね。失礼しました)

投稿者:オスカー投稿日:2006-02-06 19:23:57
映画館で見たんですけどエログロがかなり多かったですねえ。中盤位から私も時々目を背けながら見ていました。けれども現在のパレスチナ問題が何故解決しないのか、ユダヤとパレスチナはどうしてあそこまで憎みあうのか考える上で一見の価値があります。ただし見る前に参考書とか読んで中東問題の勉強をしといた方がいいでしょう。難しい単語とかいろいろ出てきますから。
投稿者:純三投稿日:2006-02-06 14:04:13
スピルバーグの最高傑作だと考える。

私は、パレスチナ問題をこじらせた原因の大半はイスラエル側にある、との意見を支持するものである。そうした立場から見ても、この映画には感服せざるを得ない。
スピルバーグはユダヤ系だと聞く。ユダヤ系の彼が、パレスチナ問題をどのように描くのか、期待半分恐怖半分で見た。パレスチナの「非道」を一方的に断罪する作品なのではないか、これをきっかけに自分はスピルバーグと絶縁せざるを得なくなるのではないか、との思いがあった。その予想は外れてくれて、本当にうれしい。
聞くところ、ユダヤ系アメリカ人のうち、シオニズムを支持するのは半分ぐらいらしい。イスラエルや、アメリカの宗教右派らはこの映画に怒るだろう。(てゆーか、見もしないだろう)

ユダヤ問題やパレスチナ問題が、いまのアメリカで極めて微妙でナイーブな問題だということは、私は頭では知っているが、肌で実感したわけではない。スピルバーグの映画魂に心から敬意を表する。第二次大戦中に「独裁者」を作ったチャプリンに匹敵する。

にしても、このスピルバーグという人の才能、人間的奥深さは、私の想像を超える。中には失敗作ではないか、という作品もあるが、紛れもなく映画史に残る人物だと思う。
投稿者:新・映画の都投稿日:2006-02-06 01:29:40
164分があっという間の凄い映画でしたね。テロの首謀者であるパレスチナゲリラ幹部に報復するバイオレンス描写も壮絶でした。終わりの見えない報復の繰り返しに苦悩する暗殺者の姿もよくでていて出演者も皆よかったですね。「ジャッカルの日」のミッシェル・ロンズデールも貫禄充分の凄みのある演技でよかったです。(久しぶりに映画にでてるの見ました!)
スピルバーグはやはり凄い監督ですね。
2006年のベストにはいる映画だと私は思います。
ぜひ映画館でみることをお勧めします。
投稿者:紅竜投稿日:2006-02-05 19:06:37
「ジャッカルの日」のマイケル・ロンズデール演じる
裏社会の顔役とエリック・バナ演じる主人公とのやりとり
のシーンがいいです。殺し殺される非情の世界で一瞬生まれる
友情。(次の瞬間にはその関係が崩れるかもしれないけど)
どこか往年の冒険小説を連想させられます。
原作を元に史実を娯楽性のあるストーリーに再構築し
細かいディテールの積み重ねで観る者を圧倒する。
まさか2006年の初頭にこんな通好みの活劇が
観られるとは思いませんでした。
ただ、スピルバーグは賞レースもきっちり視野に
入れているみたいで、本作を合わせ鏡として今世界中
で起こっている数多くの民族同士の悲劇をも映し出そうとする
作家としての欲がかいま見えて来てそれが少しあざといなと
感じましたが、
しかしそれでも骨太な力作には違いないです。


投稿者:篭瀬山投稿日:2006-02-05 18:48:42
 同胞の犯した罪を、糾弾するのでも弁護するのでもなく、ましてや裁くことなく描くのは、精神的に重い作業だと思いました。それは自分の罪を描くことと同じだからです。糾弾した方が精神的に楽です。それは奴らの罪となり、自分の罪ではなくなるからです。弁護する(この映画を観てそう感じる人はいないと思いますが)ならもっと楽です。罪ですらなくなるのですから。同胞の罪を描くにあたり、ただ罪として描くこと、もちろんそれはしんどいのですが、それが唯一の真摯な方法だと私は考えます。テロとその報復というテーマを描くに際し、他の何物でもなく同胞の間で起きたことを取り上げんとしたのは、映画を作る態度として真摯なものだと思いました。他の映画と比べてどちらが真摯かという視点はないです。

 映像の残忍さに関しては、そうですね、残忍さを忌避する感覚の方が正常だと私も思います。それはテロや殺人を憎む根底となる感情です。スピルバーグはこれを俳優の演技を含む視覚的効果で訴えようとしているのでしょう。確かに覚悟は必要かもしれません。私も当分は見たくないです(なにしろしんどかったですから)。でも、現実は(映像的にという意味でなしに)もっと残忍だろうとも思います。そのかぎりにおいて、私は彼の表現手法を容認できるのです。

 映像への突出した拘りが、物語を破壊しているのではないかということですが、私は若干違う考えです。物語の上での真実に対する探求心と、映像における異常な執着心は別物ではないかと。初めてそれに違和感を感じたのは(監督も作風も違いますが)『パールハーバー』のときでした。それから数年たち、今はそれらは別物だと思うに至りました。映像にも物語にも長けた作品があれば、映像は良くても物語は駄目な作品もある。逆も然り。しかし、この映画の執拗な映像追求が物語を台無しにしているかというと・・・。そのようには感じませんでした。起承転結と言われるような、物語の形式(これはこれで重要です)は踏んでいないと思いましたが、序破急のような語りの緩急(ないしリズム感)は充分にあると感じました。私としては、最後までまったく退屈せずに見られたので、そうとしか言いようがないです。7
投稿者:ぺん投稿日:2006-02-05 15:18:39
【ネタバレ注意】

凄い映画ですね。っていうか、相当やばい内容だし、怖い。

適当に予備知識はあったし、ちょっと勉強してから観たですが、知識は
できるだけ排除した方が、映画そのものの細部が見えてくるかしら。実話が
基になってることすら鑑賞中は忘れてしまった方が良い。エンドクレジット
のあたりで、我に返ったときに、その余韻として、実話であったことを
思い出すと、その怖さが後々まで体感できる感じ。
スプラッター映画よりも残虐で、政治映画よりも政治的。だけれども、
基本的にはサスペンス映画。超一級品のサスペンスだからこそ、他の諸問題
も印象的に描写されている。ここを誤ると、全体をミスリードしてしまう。
極度の緊張感に囚われた主人公の視点から見えていてるなんでもない抽象
的な「何か」(我々も鑑賞中に探し続けるモノ)がWTCの映像に収斂していく。
それ以上でもそれ以下でもない。

投稿者:sabu投稿日:2006-02-05 13:50:21
【ネタバレ注意】

何が正義で何が悪なのか、そして真の平和とは何なのか?というメッセージを根底に敷きつつ、一人の平凡な若者に課せられた残酷な宿命と、彼の葛藤を描いている。個人的にはイスラエル、パレスチナ問題の前知識なんて持ち合わせていないし、人種問題の何たるかなどあまり理解できない。しかし、この作品が伝えたかったメッセージは汲み取れる。このいつまでも持続する緊張感、圧迫感。ザラついた映像によって冷酷さ、悲壮感を伝えるあたりは、さすがスピルバーグ、うまいと思う。演出のほうもだいぶ工夫されていた。今回、率直に思ったことは作品の内容どうこうよりも、スピルバーグの一歩踏み込んだ決意というものが伝わってきた。主人公が暗殺を繰り返し、どんどん冷徹になっていくが、家族というものに触れた時に取り戻す、今にも壊れてしまいそうな虚しさ、後ろめたさ、自分の母親がくれた温かい眼差し。人間の心の心理、動きというものが良く分かった。この辺りの丁寧さは、前作『宇宙戦争』により培われたものが確かにあると感じた。そして、人一人を殺すという事態の大きさ、決断の重さを時間と共にうまく描き出している。しかし、やはり葛藤の強さが足りない気がした。主人公がたまに思い起こす、ミュンヘン虐殺当時のフラッシュバック。スピルバーグにしては結構残酷な描写だが、もう少しやりすぎたほうが良かった。この場合、ユダヤ人という立場において、アラブ民族の残虐さをもっと出したいと思っただろうが、いかんせん、映画においてのエコヒイキと捉えられてしまう場合が多々あり、残虐さの度合いは控えたと思うのだが、これは映画だ。作り手側のそういう貪欲な部分をスピルバーグはもっと出しても良かったんではないかと思う。賞とり作品と言ってしまえばそれまでだが、この作品はスピルバーグの語り手としての成熟さを窺うことができたので満足だ。http://sabuchan0605-id.hp.infoseek.co.jp/index.htm

投稿者:くろくろ75投稿日:2006-01-30 03:08:47
物凄い緊張感。それが尽きる事無く2時間半持続するのが凄い。暗殺シーン、アクションシーンは、流石スピルバーグ!!の一言。そこら辺のヘナチョコバイオレンス映画とは桁が違う。シリアス一辺倒かと思いきや、意外にニヤリと出来る場面もあるし、2時間半の作品をキチンと飽きずに観客に見せる手腕はやっぱり凄い。見ててギクッとしそうな強烈なバイオレンスがあった直後に、訳の分からないギャグがあったりして、そういう所が相変わらずスピルバーグしてます。最近の、マイノリティ・リポート〜ターミナル〜宇宙戦争の流れに納得行かなかったファンも、ミュンヘンでは十分スピルバーグ作品を堪能できると思う。2006年に見た新作映画の中では断トツに最高作。と言っても、今年に入ってまだ何10本も見てないんだけどさ(笑。

DVDではなく、ぜひ映画館の大スクリーンで見たい1本。必見。
投稿者:シネマガール投稿日:2006-01-07 00:33:43
のようで、ハラハラ、ドキドキの部分は流石スピルバーグ。娯楽のツボが見事。後半、どう終わっていいか分からないで、煮え切らないカンジもしたけど、全体的にはいい映画だと思う。イスラエル VS パレスチナの終わらない復讐合戦の無意味さを訴えたい、というのは理解できました。http://cinemagirleastcoast.blog37.fc2.com/blog-entry-47.html
投稿者:マイカル投稿日:2005-12-31 20:36:12
同じ賞狙いで「シンドラーのリスト」という名作を作っているのですから期待は出来るでしょう。
投稿者:koutaro投稿日:2005-12-22 02:29:15
スピルバーグ作品にはいろいろありますがこの作品のできは群を抜いている。是非ご鑑賞するべきですね。実話を映画化したサスペンスです
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