allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

硫黄島からの手紙(2006)

LETTERS FROM IWO JIMA

メディア映画
上映時間141分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ワーナー)
初公開年月2006/12/09
ジャンルドラマ/戦争
硫黄島からの手紙(初回限定生産) [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,571
価格:¥ 1,484
USED価格:¥ 3,000
amazon.co.jpへ

 Photos

【解説】
 硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く2部作の「父親たちの星条旗」に続く第2弾。アメリカ留学の経験を持ち、親米派でありながらアメリカを最も苦しめた指揮官として知られる知将・栗林忠道中将が家族に宛てた手紙をまとめた『「玉砕総指揮官」の絵手紙』を基に、本土防衛最後の砦として、死を覚悟しながらも一日でも長く島を守るために戦い続けた男たちの悲壮な最期を見つめる。主演は「ラスト サムライ」の渡辺謙、共演に人気グループ“嵐”の二宮和也。
 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、合理的な体制を整えていく。上官の理不尽な体罰に苦しめられ絶望を感じていた西郷も、栗林の登場にかすかな希望を抱き始める。栗林の進歩的な言動に古参将校たちが反発を強める一方、ロサンゼルス・オリンピック馬術競技金メダリストの“バロン西”こと西竹一中佐のような理解者も増えていった。そんな中、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めていく…。
<allcinema>
【関連作品】
父親たちの星条旗(2006)第1弾
硫黄島からの手紙(2006)第2弾
硫黄島〜戦場の郵便配達〜(2006)
硫黄島(1973)ドキュメンタリー
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A父親たちの星条旗 (2006)
[002]Aフラガール (2006)
[003]A武士の一分(いちぶん) (2006)
[004]Aダイ・ハード4.0 (2007)
[005]Bクラッシュ (2004)
[006]B太陽 (2005)
[007]B007/カジノ・ロワイヤル (2006)
[008]Bアイ・アム・レジェンド (2007)
[009]B世界最速のインディアン (2005)
[010]Bミリオンダラー・ベイビー (2004)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
74621 8.39
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:o.o投稿日:2016-11-21 02:41:21
アメリカ人であるクリント・イーストウッド監督が、日本人のことをまじめに考えて、まじめに作ってくれたのだろうという、その誠意は伝わってきた気がします。なので、あまり批判的に言いたい気分ではないのですが、それでも客観的に見ると、多くの不満を感じずにはいられなかったと言わざるをえません。

栗林中将と西郷一等兵の家族に宛てた手紙、そして、死んだ若きアメリカ兵が持っていた母親からの手紙。それらの手紙を通して、壮絶な殺し合いをしていても、一人の人間に還れば、戦地から家族を気遣う同じ人間同士ではないかという共感を呼び起こそうという趣旨は分かるのですが、全体の構成の問題なのか、どうもその「手紙」というテーマにしっかり焦点が当たってない感じがして、今一つ胸に迫るものがありませんでした。

また、自分の知る限り、硫黄島の戦いというのは日米双方にとって凄まじい激戦だったはずなのですが (アメリカは、本土でもこんな抵抗を受けるのではないかと衝撃を受けたそうです)、それがちゃんと表現されていたとは思えません。全滅した日本軍守備隊の数は、約 2 万 3000 人とされていますが、この映画ではせいぜい数十人しかいないように見えてしまいます。また、押し寄せるアメリカ軍は CG で表現されていて、ぜんぜん迫力を感じませんでした。

出てくる日本兵は、外国映画でよく見られる変てこ日本人などでは決してありませんが、大日本帝国時代の兵隊さんじゃないよなあという違和感を最後まで拭えませんでした。ちょっと反抗的な主人公の一等兵の態度も、どこかアメリカ軍の新兵を見ているようです。旧軍と言えば、ひたすらびんたびんたの、びんた文化のはずですが、そんなシーンは 1 つもありませんでした。日本人そっくりなのだが何か違う、という感じです。

そんな訳で、不満ばかりを並び立ててしまいましたが、でもまあ、アメリカ人が、ほとんど日本人しか出てこない戦争ドラマを、しかもそれを共感を込めた形で作ってしまうということに、ある種の敗北感を感じざるをえません。その逆というのは、少なくとも今この時点ではあり得ないんだろうなと思います。日本はアメリカに理解を求め、アメリカは日本を理解しようと務める、その関係をいつの日か逆転してほしいものです。

いつの日か、日本人監督が、アメリカ兵に共感を込めた日米戦争の映画を、それも当のアメリカ人がそれを見て心よりの涙を流すような映画を作れる時が来ることを希望する次第です。
投稿者:ちっぷ投稿日:2015-09-16 04:34:55
これほど戦争の虚しさを描き込んだ作品も稀有。端役・二宮くんが熱演。
投稿者:jb投稿日:2012-11-28 13:25:28
イーストウッド素晴らしい。
投稿者:いまそのとき投稿日:2012-06-09 09:28:40
二宮和也が愚痴をこぼす冒頭シーン、加瀬亮が捕虜になり銃殺される場面は今までの日本映画で描かなかった新しい視点だ。数十年前の硫黄島の玉砕を、より生々しく、より痛々しく感じるのはそういう自然なアプローチがあったからだろうと思う。不思議と美化したり、都合の悪いことはなるべく避けようとした「戦争」という過去の事実を何とも空しく、残酷な人間の悲劇として切り取って見せた秀作だ。C・イーストウッドの最高作だと思う。関連作の「父親たちの星条旗」と対で見ると、日米両軍の戦略の違いがよく分かる。
投稿者:たんばのもり投稿日:2012-03-10 18:35:27
 クリント・イーストウッドが、太平洋戦争末期の硫黄島の戦いを映画化した2部作の、日本側の視点で描いた反戦映画。
 私は、この2部作の映画を連続して、2006年の公開当時、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田で見た。この映画を見たとき、若いアメリカ人の学生と思われるグループが見入っていたのを覚えている。
 ハリウッドが作った映画であるが、このような映画は珍しい。初めてではないか。監督もスタッフもアメリカ人。演ずるのは殆どが日本人。もちろん全編が日本語である。(一部、アメリカ人との会話時を除く。)
 出演者は、クリント・イーストウッドが直接会って出演依頼した渡辺謙のほかは、全てオーデションで選び出したそうである。
 物語の中心になるのは、栗林中将、西郷少年兵、元五輪馬術選手のバロン西(西中佐)、元憲兵隊エリートの清水の4人。日本の国土でありながら、戦争のため、生きて島から帰れる望みが殆どない4人の男の生き様が鮮烈に描き出され、見る人々の心を打つ。
 また、実際に戦場にいるような臨場感をもったのも、この映画が今までで一番であった。この監督はただものではない。
 カラーを抑えたモノトーンの映像は、戦争が与える人々の悲しみや非情さが、ひしひしと伝わってくる。

 ※最近、防衛大臣の国会質疑(2012.2)でアレッと思い、この映画(Letters From Iwo Jima)を思い出し、コメントを書いたのであるが、この島は、この映画の製作時は“いおうじま”であるが、2007年6月に改名され、現在は“いおうとう”と呼ぶのだそうだ。
投稿者:半角さいど投稿日:2011-08-13 08:41:59
栗林中将が最後に放った「ここはまだ日本か?」という問いに涙が止まらなかった。

自民党の国会議員が鬱陵島の独島博物館などを視察しようとするも、
韓国により入国拒否されたのは記憶に新しい。
偶然にも中将の孫にあたる新藤義孝衆議院議員がこの中に含まれていた。

硫黄島、沖縄などが日本に返還されたが、依然として現代に大きな影を落とす領土問題。
しかし韓国やロシアに比べると国民の関心はかなり低い。
この映画が他国によって製作されたのが一種の皮肉に思えて仕方がない。
投稿者:こじか投稿日:2010-12-28 22:22:41
2部作構想の中にはこの作品を日本人監督に撮らせるプランもあったが、イーストウッドの抜擢できる適材が”今の邦画界”には見つからなかったらしい。何とも残念な話しですが、この経緯も作品を観れば(いまの邦画界では観ずでもだが)納得せざるを得ない。これまでの日本の戦争映画にもたくさんの素晴らしい作品があります。しかし、この作品並に(世界的、そして経年を超えた継続性をもって)多くの目にしてもらえる可能性、そして作品自体の品質、プラス監督のブランド力が伴うものはそうそう思い付くものがありません。一本でもいいからこのくらいのクオリティのものを”日本人が”撮っておきたかった。それが映画として観た最初の感覚です。とにかくこの作品の完成度には驚愕。さらにわたしたちが見慣れた役者陣を配して、製作者や演出陣の手並みや情熱、映画製作や興行に対する社会的な理解や習慣など、邦画界にとってレベルの差を目の当たりさせてもらえる久し振りの機会だったのでは、と思います。当然製作環境や文化が違うことは大前提ですが、この姿勢へだけでも真摯に尊敬の念を抱きたいと思います。唸(うな)らせて頂きました。
主演の二宮くんについても少し―。二宮くんの演技は個人的に期待値含め評価が高いので何となくは知っているつもりですが、日本の戦争映画において久々に新鮮な演技を披露してくれたことに驚きでした。邦画の戦争モノと言えば、誰も彼もなぜか硬派な喋りだったり、現代人の勝手なイメージである”実直さ”みたいなものを纏(まと)わりつかせた演技が(特に近年)多いのですが、彼が演じたのは一見普通に居そうな生活感の漂うひねくれた若者像。当時の日本兵にとって、まして戦場では口にしてはならないであろう皮肉や怠けを言うくだりなどオープニングから見事演じきっています。日本の戦争映画ではこんなに悠々と演技をする役者は(近年特に!)中々見当たりません。当時のイントネーションなどは当然変容しているでしょうけど、事実わたしの祖父やその世代の方々が戦場へ赴いていたわけです。彼等は確かに全員同じような喋り方ではない。それは戦中戦後の違いではなく、人間としての単純な個性なんですね。今回の二宮くんの演技はシナリオが求める個性、演技にしっかり応えたものだったと強く感心させられました。そして何よりイーストウッド作品でこんな演技を繰り出すんですから見上げた肝っ玉ですね。ただ、彼の出兵前の違和感ある”大人姿”にはどうしても「もったいない」としか言えません。…が、これは彼本人の問題ではありませんものね。異国人ゆえにこの違いを見極め切れなかった監督含むスタッフの問題なのでしょうか。いずれにせよ海外ではそう問題には映らなかったということでしょうか。だいたい彼は明らかに元から幼い顔付きです。それなのにこの違和感に目を瞑り、役者として信頼された選抜を受けたことに拍手を送りたいと思います。ニノ今回もがんばりましたね。二宮評…長すぎ(汗)。
えー、…とにかく素晴らしい作品でした。
投稿者:FFF投稿日:2010-10-27 17:53:42
イーストウッドもポールハギスも人間を描く事にしか興味ない。
そして二宮君視線の演出がなされている訳ですがここが評価の分かれ目かと思う。
子供のいる演技にはみえません。
それでもラストシーンは涙が止まりませんでした。
投稿者:has42120投稿日:2010-10-13 16:17:17
渡辺謙
投稿者:きらきら投稿日:2010-06-13 01:30:01
全体的にはちょっとゆるい感じですが、それが計算によるものに見える感じもして、それが作品にちょっとした魅力を与えてるのかもしれません。
渡辺謙はまあこんなものかな、という感じですが、好演はジャニーズの二宮でしょうか。斜に構えた感じとおどおどしたりと両極端な演技をもとめられる役でしたが、その振幅加減は大きすぎず小さすぎずで絶妙です。
ラストで捕虜になったときに浮かべる彼のほほ笑みは、戦争から解放された安堵感と同時に、どこかただそのとき見た夕陽が美しかったからだとでも言いたげな感じで非常にすばらしいものです。

自決を日本人固有の考えによるものだという視点ではなく、システム上の圧力によるものと捉えた視点は、正鵠を得たものかもしれません。が、なんとなく違和感を憶えるのもたしかです。
映画は幻想の世界です。
たとえ事実に即したものを扱ったとしても、映画という媒体に収めようとした時点で嘘がはじまります。事実の正誤のバランスを優先させるか、映画としての正誤のバランスを優先させるか、そのブレンドがこの手の映画の力を決定するのかもしれませんが、どうもこの映画の場合、史実の正誤への配慮が映画の魅力を減少させているような気もします。

とはいうものの、やっぱり日本人じゃこの質感は撮れないんだろうな〜、という気にもさせます。
そういう意味ではおもしろい映画を見たと思います。
投稿者:mototencho投稿日:2010-03-25 09:57:47
クリント・イーストウッド監督作
「硫黄島からの手紙」は
日本映画の傑作となってしまった。
http://mototencho.web.fc2.com/2006/letterfi.html
投稿者:Kircheis投稿日:2010-01-19 00:38:43
とにかくイーストウッドの映像が秀逸!!
抑えた色彩の中で炎や血と言った赤が際立っていた。

出演者も素晴らしい。二宮和也は演技力が高いとは言えないが、今作の情けない日本兵は適役だったのでは!?

自分の観た戦争映画の中ではナンバー1だ。
投稿者:nedved投稿日:2010-01-03 22:56:13
伊原剛志
投稿者:terramycin投稿日:2009-11-01 11:13:07
【ネタバレ注意】

上の人間程、アメリカとの国力の差を知っている。負け戦と分かって戦う人々の心境とはいかなるものだったのか。

印象に残ったシーンは降伏しても殺されるというところと、手紙は届いたというところだった。

戦闘シーンをもう少し少なくして、時を経て届いた手紙は渡された人々の心にどのような変化を与えたのかを描いてほしかったというのが個人的な感想。

投稿者:なちら投稿日:2009-09-02 00:40:36
言葉が非常に聞き取りづらくてストレス!いつもの倍の音量にして見たよ。

二宮君は不平を正直に出す青年像だったが、自分の印象にある当時の兵士は加瀬亮のようなタイプだったので、
あぁやはり外国人の作った主人公なんだなぁと思ったよ。
そこに多少違和感を抱いたけど、外国人の作った日本人像のヘンテコさってのをほとんど感じないので、
全体では良く出来ていると感心した。

アメリカも日本も、手紙に綴る内容は同じ。サムの母の手紙に皆がはっとする場面にジーン…!
投稿者:フラーティ投稿日:2009-08-17 11:58:52
【ネタバレ注意】

単なる英雄潭、美談ではなく、生と死、喜劇と悲劇、勇敢さと臆病さが奇妙に同居する戦場の実相に肉迫し、戦争の不条理と人間の尊厳を描ききった傑作。




目を覆いたくなるような戦場の惨状を生々しく、かつ容赦なく描いており、出色の出来。特に、前作と同じ画を意図的に使ったのが良いですね。視点が違うと、こうも見え方が違うのかと。


耳を劈く戦闘シーンと対照的に、ドラマシーンは抑制された演出で、
静謐な空間を創り出すことに成功しています。
題材が題材だけに、重く湿った話になりがちですが、
乾いたユーモアによってお涙頂戴になることを巧みに回避。
戦争という異常事態においても食事や排泄という日常はあり、それはどこか滑稽。


現代人たる我々観客の代理人としてスクリーンに登場する元パン屋の西郷という設定をどう捉えるかが本映画の評価の分かれ目になると思いますが、基本的には良かったのではないかと。栗林中将に焦点を当てすぎると、偉人伝になってしまい戦争の不条理を訴えにくくなりますからね。
それに一兵卒の西郷がいた方が感情移入しやすいことは事実だし、
(あそこまでベラベラ本音を喋ってしまう迂闊な人間がいたかどうかはともかく)
内心ああいうことを思っていた人はいたでしょうからね。
(因みに、「お國のため、陛下のために死にたい」と心底思いつつも、やっぱり死ぬのが怖い清水の気持ちも良く分かります)。


芸達者の出演陣は期待通りでしたが、西郷役の二宮君も予想以上の好演でした。
どう見ても兵士として頼りにならない&情けなかった西郷が、
どんどん逞しい目になっていましたから。
本心をさらけだし、「天皇陛下」に逃げることなく真剣に悩み煩悶し、
生きることに最後まで執念を燃やす彼こそが、
実は一番強い人間であるということが、良く表現されていたと思います。
凄絶な戦場においては、生き抜くことは時として死ぬことよりも苦しく勇気がいることですから。ただ裕木奈江と夫婦には見えませんでしたが……(^_^;)


生への執着をふと西郷に洩らす栗林。
栗林の誇りを守るために命を賭けて米兵に立ち向かう西郷。
この両シーンは、
理想的職業軍人の栗林とダメ兵士の西郷との生き方が交錯する瞬間です。


とはいえ、西郷の出番が多すぎでは、という気がしないでもないんですがねww
あそこまで話を創作しなくても、記録されている「事実」(まあ、それが「真実」かどうかは分からないわけですが)だけを基にしても、十分に感動的になるはずです。たとえば西中佐(バロン西)が米兵を助けて、母親の手紙に感銘を受けるのは実話ですし。硫黄島の日本兵が家族に宛てた手紙なんか、泪なしでは読めませんよ。5分と保たなかったという硫黄ガス吹き出る中での苛酷な洞窟掘り作業なんか、もっと描いてほしかった。士気を鼓舞するため、労を厭わず中央に部下の功績を盛んに注進した栗林、そして「感状よりも弾をくれ」と呻いた兵士達も。


劇中、栗林が「生きて祖国の地を踏むことなきものと心得よ」と訓辞していますが、実際、支援ゼロの硫黄島守備隊は「いずれは必ず死ぬ」運命にあったのであり、「100%死ぬ戦場」で「玉砕を禁じる」ことは、玉砕命令よりも峻烈なものでした。「玉砕すら許されない」地獄でのたうちまわった兵士たちの悲劇、そうした非情な命令を部下に与えなければならなかった栗林の苦悩を、もっと描き込んでほしかったです(それにしても、絶望的状況の中で兵士たちを最後まで勇戦させた栗林は、日本陸軍最高の名将ですね……)。





昭和60年の硫黄島日米合同記念式典「名誉の再会」における元アメリカ海兵隊第4師団隊員エド・モラーニクさんの発言:
「40年前、私は日本人ではなく“ジャップ”を殺すために、この島へやってきた。今、彼らと殺し合ったことを心から悔やんでいるよ」

投稿者:william投稿日:2009-08-16 00:05:05
純粋に良い映画だと思った。日本、アメリカ兵双方の苦しみ、そして外国人の目線でもあるにも関わらず、大和魂の誇り高さを視聴者に伝えようとしている。
ビジネスも視野に入れながら、戦争の恐怖と世界平和を強く訴えようとするイーストウッドは本当に名監督。そこらの派手なアクションで戦争映画を売りにしようとする連中とは比べ物にならない。
投稿者:uptail投稿日:2009-07-07 10:55:24
クリント・イーストウッド
投稿者:kinenchyu投稿日:2009-06-07 21:58:52
外人が日本を描くと必ず違和感があるのですが、この作品にはまったく感じませんでした。意外とあっさりとえがかれており、逆にリアル感が出ていてよかったと思います。
投稿者:ringoringo投稿日:2008-12-06 08:25:51
【ネタバレ注意】

諦めることさえ許されない状況で戦う彼等。孤立無援で死んでいった人達を思うと心が痛い・・・

潔さを美しいとする、儚き思いが辛すぎる・・・大和魂が虚しく感じました。

投稿者:irony投稿日:2008-09-25 22:11:55
 自決シーンはあんな感じだったのかなと思うと胸が痛くなる思い 中村獅童は「隣人13号」以来の狂気 ハマるなぁ
投稿者:ジーナ投稿日:2008-04-26 02:51:11
現在では当たり前の思いが当時なら非国民であったり、現在ではあり得ない事が当時では常識の範囲であったりと、やり場のない悲しみや怒りに襲われました。
しかし、この思いは戦争を知らない世代が感じなければならない義務のようなものだと私は思っています。

この作品はメッセージ性が弱いという声もありますが(イーストウッド監督作品全体に言える事だが)私は露骨に反戦を唱えたり好戦的だったりする戦争映画は嫌いなのでこのくらいのテイストが逆に受け入れやすかったです。

キャストに関しては、大絶賛されていた二宮くんの良さをイマイチ理解できず(汗)
彼よりも加瀬亮くんの方がハマってました。
中村獅童のキレた感じも良かったですが、劇中彼がどんな末路を辿ったのかが気になるトコロ。
渡辺謙さんの知的で人間味溢れるキャラも素晴らしかったですが、少々セリフが聞き取りづらかったかなあ・・・。
伊原剛志は文句なしにステキ♪(笑)

この作品をリアルではないと捉える方もいるでしょうが、わたしはアメリカ人がこの映画を作った事を何よりも評価したいです。

ちなみにアメリカの視点と日本の視点から父親たち〜と硫黄島〜を見比べる方が大半だと思いますが、ついでに「太陽」も入れてみて下さい。
同じ戦争を兵士(硫黄島〜)と天皇(太陽)の視点から見比べる事が出来るので、さらに興味深いものがありますよ。
投稿者:kath投稿日:2008-01-20 16:33:05
日本人だけの映画とは思わなかった。良く勉強したというか、いいブレーンがいたのか。。二宮君は好演だった。悲惨さだけが前面に出ない、でも重い作品。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-12-26 18:57:32
二宮は妻子持ちには見えなかったけどね。不満だったのは日本側の作戦が総力戦に見えなかった事(予算の都合か?)あの戦いはあんなに一方的な物ではなかった筈。
投稿者:bond投稿日:2007-12-25 09:30:45
確かに二つの映画通して、戦争に勝者はいないと実感。最近日本人が作った戦争映画よりはるかに重厚で意義深い。最近の日本映画は軽薄な方が合ってる。見事な戦争否定作品。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2007-11-24 18:04:53
この‘硫黄島二部作‘は双方の立場から描いているとされているが、それだけではないような気がする。
「父親たちの星条旗」がアメリカという国家と個人の問題をテーマとしているのに対し、本作は日本というのを超えて普遍的な‘戦争と人間‘を描いているのだ。それだけに本作の方が感動指数は高いと思われる。
「シンレッドライン」に似た印象で、かなり日本を美化している感もなきにしもあらずだが、それでも「ラストサムライ」みたいにこちらが気恥ずかしくなるような愚は犯さず、純然たるハリウッドでここまで丁寧に落ち着いたタッチで描いたことは評価したい。
やはり、イーストウッドは只者ではない。
演技陣。渡辺・二宮・獅童・加瀬ともに好演。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2007-11-24 01:35:45
【ネタバレ注意】

上陸作戦において大量殺戮された戦闘etc.の裏側。つまり「敵」の動きが解るバージョン(の割には、あの写真の男達とは余り連関してないけど)。
まぁ中村獅童の「格好悪い」役が笑えます。
確かにパン屋がちゃんと玉砕集団から「脱走」出来るか(ってかするか?)、どうか?ってのが実際、このドラマの軸でしょうね。
彼がアメリカンな元オリンピック選手の上官と出会って、戦って、憲兵かと思いきや犬も殺せぬ(ってよりは子供を悲しませたくなかったのかね?)男〜彼の運命、そして上官たち、それぞれの運命…ってのが本作のストーリーですね。勿論、敗走(自決…これは父親たち〜で描いてた)のドラマでもでもある。
裕木奈江か…頑張ってますね。あの可愛いが不思議に弾けてた(バカ一歩手前…演技だろうけど)彼女が大人しくなっちゃって。
捕虜になったら玉砕地獄から脱出出来ると思いきや…まぁ人間には栗林もいれば伊藤いる、それらを一括して日本人の性質と呼ぶには無理がある、って事を知るべきではなかったかと…逆に運だよね、これは。

投稿者:ETOOpm投稿日:2007-11-16 02:49:51
異なる国家同士の衝突、殺戮という異常事態に「善悪」があるはずもない。
それは当たり前である。

今回の『硫黄島〜』は、ハリウッドによる撮影であるが、つまりアメリカ人の創作である。
アメリカ人は現在、中東に攻撃を仕掛けている。
私は思うが、いずれ「イラク戦争」を題材にした映画がハリウッドで作られたとき、
制作者の「スタンス」は「中立・公平」をとるのではないだろうか。
その時、アメリカ本国は「イラク攻撃に大義はなかった」と、映画の中で非難されるだろう。
その「非難」をするのは、制作者である「アメリカ人」である。

戦争の当事者が戦争について「中立・公平」な立場をとるのは、
馬鹿げたことだと私は思う。
当事者であった限り、たとえ歴史に対するいかなる検証、補償を尽くしたとしても、
けっして彼らが「中立・公平」な境遇に戻ることはあり得ない。それは当たり前ではないか。

戦争について述べるなら、「絶対反対」という態度を示すのが「まとも」だと
私は思っている。『硫黄島』の制作者がそういった態度をとるつもりがないのは、
現にアメリカによる戦闘が続いていることを見れば明らかだろう。

時代に新参者として現れた「中立・公平」というスタンスを、
「正義のヒーロー」であるイーストウッドが、
自らの行動が「正義」であることを誤魔化して、採用したというのが
この映画の全容であると、私は思う。
アメリカ人は決して「戦争」をやめないだろう。それはこの映画が示している。
その映画に対して私が「大っきらい」と言うのは、当然のことである。
投稿者:nagaoka投稿日:2007-09-24 01:18:17
“巨匠クリント・イーストウッドの下”と言うことからか
日本人俳優の意気込みが感じられた。
かなり役者たちに芝居を任せたと出演者のインタビューでも聞きました。
臭い芝居を感じなかったのは自然体で演じさせてくれた監督のおかげだろうか。だた、その代償であろうか、聞き取り難いところがあったので、
日本語字幕も出しながら見るのも手かもしれません。

アカデミー賞 音響効果賞を受賞しただけあって、戦闘シーンは迫力があります。もちろんドンバチ系の安っぽい戦闘シーンではなく、見るものに考える余裕を与えるテンポだと思います。

もっとおぞましい事態が起こっていたことを聞き及んでいる方は
それほど入魂して見ることは出来ないかもしれないが、一度は見て欲しい作品です。

投稿者:S&H投稿日:2007-09-07 01:23:08
「パールハーバー」のように「父親たちの星条旗」によって米国の反日感情が再燃し観客動員に影響しないよう、イーストウッドの日本への配慮から生まれた作品でしょう。発想は画期的だが、作品の出来としては非常に低く、残念に思う。
脚本の基本ができていない。たとえば、時間経過の描写、位置関係の描写。友人が腹痛になったと思ったら次のシーンでは赤痢ですでに死んでいなかったり。塹壕の描写も誰がどこにいるのかまるでわからない。
実際は、2万人の日本兵を動員し、巧みな戦術で、対する7万人の兵力と圧倒的な武力をもつアメリカ軍と1カ月以上も戦った。しかし、あの映画では疲弊しきった数百人の少数部隊が迷走し、ほんの数日で陥落したように見える。栗林中将の最期の描き方も不自然。
そういえば、戦場にかける橋も全く英国寄りの作品だった。実話では橋は落ちなかった。
とはいえ、あまり日本寄りに描写しすぎては、イーストウッドが今度はアメリカから反感を買ってしまう。あれが限界だったのでしょう。
所詮はアメリカ映画。父親たちの星条旗と相対する映画ではなく、あくまでメインを際立たせるためのおまけにすぎない、と私は感じました。
投稿者:exparty投稿日:2007-08-19 12:03:51
【ネタバレ注意】

日本が主題の作品に対し、外資が金を出すのも、外国人が監督するのもとてもいいことだ。
外人に日本映画に興味を持ってもらういい機会だし、何より日本映画の監督に日本人が
最適であるとは限らない。「ロスト・イン〜」よろしく恋愛映画、アクション映画でも
こういう試みをどんどん試して欲しい。これについてこの作品は良いテストケースになった。

作品の内容はかなり細やかに描写されている(記録に近い、という意味で)。素人目にも
小さな間違い、ちょっとした違和感はあったが、よくここまで表現したものだと思う。
ただ回想シーンくらいは、日本でロケしてほしかったけど。

で、後回しに感想を言わせてもらうと、面白くなかった。当時硫黄島にいた人々の気持ちが
主役の映画だと思うが、各人物の心的描写がどこか曖昧で、入り込めない。これは監督が
日本語を解しないから、とは前述の理由から思いたくないが、監督にはもっと個々の演技に
こだわりを持って欲しい。
ただ中村獅童演じるある海軍士官(脇役)はなかなかよかった。登場はわずかだが、己の
正義を貫こうとする前半、正義が折れてすっかり憔悴した後半(というか1,2シーン)の
変化に、人間臭さが溢れてた。

とにかく1つ言いたいのは、アメリカ人さん、日本には渡辺謙よりマシな俳優はいっぱい
いますよ?ということだ。劇中で贈られたピストルに関するエピソードは渡辺が提案し
追加したらしいが... あの不気味な笑顔がたまらなく嫌だった。

投稿者:ASH投稿日:2007-08-06 15:15:47
【ネタバレ注意】

 「星条旗」「硫黄島」の順で観ることがおススメ。映画としては断然、「硫黄島」の方がクルね。だって日本人だし。

 大宮のパン屋の青年が、召集令状で連れてこられて戦地に赴く。栗林中将は指揮官という立場なので、感情移入して観るならこの青年、西郷だよな。穴掘りしながらボヤいたりと、観客にとって一番等身大なキャラ。ゆえに、彼の置かれた状況を考えると、いかにあの戦場が恐ろしいものなのか、よく分かる。

 清水の最期には泣いた。投降した捕虜に対してもあんなことするなんて…。自決を美徳とする当時の日本兵の理不尽さに、涙。

 出番は少ないが、奈江がなかなかいい。エンドクレジットでは、ただ単に「NAE」と表記されていた。彼女はこの名で米国進出したんだな。

 最後に、やっぱり日本が撮るべき映画だよ。だから、日本資本でさぁ…。

投稿者:藤本周平。投稿日:2007-07-19 15:37:24
観た後かなり暗い気持ちになりました。これは「父親達の星条旗」も見ないといけませんね
投稿者:paris1895投稿日:2007-07-12 04:28:15
2部作両方を見て感じるのはイーストウッドが、やはり、戦争時代の映画への特別な思いを隠さなかった事である。
 日本の戦争では、小津や溝口、成瀬のかけがえのない映画監督としての時間が奪われた。
まして、山中貞雄などは、この戦争のせいで、二度と映画を撮る事が出来なくなってしまった。

 アメリカではどうだろうか。
希有の呪われた天才、オーソン・ウェルズは、戦争中にデビューした事によって、ある種、自分の運命を決定づけたと、言ってよい。
 それに反して、P・スタージェスはちゃんと戦後にデビューしている所なんかは、賢明だ。

戦争で数多くの若者の命が、失われるのも、とめどなく無駄な血が流れるのも
一本の映画のプリントが失われる事よりは
重要ではない。

山中貞雄を戦争で殺した事を、世界は未だ、償えずにいる。
投稿者:ちゃき投稿日:2007-07-12 00:52:40
やはり戦争映画は始終暗い。でもいわゆる敵国であった立場クリント・イーストウッドが日本人を使って、非英語で、偏りの少ない映画を作ってくれたのは感謝したいところだと思う。

あまり戦争映画、特に日本の事を描いた作品はあまり見ないのだけれど、イメージでいえば、実際の日本はもっと軍国主義だったのでは?と思ってしまう。それに比べてこの作品の彼らはまだ一般的な考えを持っていて、かなり優秀に思えてしまった。

若い戦士たちの技術のなさや、武器の少なさから、当時の戦争はかなり切羽詰まったものだったことは海外の人に伝わるだろうか。この映画をみていて、今の北朝鮮などの独裁主義に通じるものを感じた。半世紀過ぎれば国がひとつ大きく変われることをしみじみと感じてしまった。今の自分があることに感謝したい。http://ameblo.jp/milestones/
投稿者:イドの怪物投稿日:2007-06-03 21:38:10
取り立てて名作だとは思わない。
ましてやイーストウッド監督であればなおさら残念感があるし、「父親達の星条旗」の方が心に残った。
投稿者:袋小路投稿日:2007-05-05 02:13:36
teineさんの意見にほぼ共感です。反戦映画にしなかったのがイーストウッドの優れた視点です。過去に日本でも戦争映画の傑作はありますが、時代の要請で戦争責任と被害者加害者の論理が全面に出てしまって肩の張る映画になってしまっています。本当は日本人が今の時代にこういう現代的な冷静な視点から我々の戦争を描く映画を作っているべきでしょうね。ミリオンダラーベイビーもそうですがイーストウッドが枯れてきて魂の尊厳を語り、鎮魂の映画を力まずに作れるようになったのは素晴らしいことだと思います。
投稿者:トウショウファルコ投稿日:2007-04-26 02:48:19
【ネタバレ注意】

ただ戦争の儚さを描いた映画ではない。
『ラスト・サムライ』よりも侍な指揮官がいた。
虚しさに、自らの洗脳を解き放たれた男がいた。
生きて帰ることが恥だったかもしれないが、生きて帰ることを考えていた男がいた。
戦争の悲惨も感じさせながら、ヒューマニズムを魅せつけた良心の映画だと思う。

現実は、もっと悲惨だったと聞く。
もっと悲惨に描けただろうが、抑制したのだろう。
ドキュメンタリー的である必要は、この映画にはない。
事実を伝えることよりも、これは映画であることを忘れてはいけない。
出来るだけ忠実そうには描き、実は人間を描写する映画であって当然だと思う。

いい映画だと思う。良識を感じさせる。
しかし、いつまでも心に焼き付いてしまう映画でもない。
邦画ならもっといい点をつけるかもしれないが、どこか無難な淡々さも見えてしまう。
アメリカ映画だからこそ、日本の家のセットをもっと本物っぽく見せて欲しかった面もある。

回想シーンがありきたりすぎるが、生まれてくる赤ん坊に、ああして声をかけるのは
当たり前のような気がするし、憲兵の犬のくだりは、短く説明するには、これしかないとも
思える。役者では、二宮君がいい。いつの間にこんな役が出来る年齢になったんですかね。
点数も無難に8点にしときますが、7点でもいいでしょう。

投稿者:takakazu投稿日:2007-04-03 01:38:20
武士道精神により涵養された当時の士官や兵隊達の精神状況や風格が全く表現されていないばかりではなく、極めて感情的にして、しかも動物的。この映画を創ったのが最早伝統的な日本人の魂を持った人物でない事は明らか。日本の武士の真の姿が獣の様な力を漲らせる仁王の様な存在ではなく、実は獣性からは程遠い極めて人間味の溢れた柔和で優しい冷静な勇者であるのを知る者は日本に既に居なくなってしまった様だ。願わくはこの映画を創った人物連が神風特攻隊員を描写するが如きの不敬を行う事のないよう心から祈る。
投稿者:kuro投稿日:2007-03-20 16:31:07
【ネタバレ注意】

他の方も言われているが、主人公のパン屋の首をはねようとした鬼上官が玉砕できずに生き残るシーンは、他の映画で同じような展開を何度も見たことあるような気がしました。
それでも全体としては私なんぞに感想など、なかなか書けずにいたほどの素晴らしい映画でした。
少なくとも日米どちらの視点に偏るでもなく、バランスがよい正統派の戦争映画でした。
ゴールデンウィーク明けに公開される石原都知事がプロデュースした映画も見に行くつもりですが、少し心配になってきました。

投稿者:Sekino☆そら投稿日:2007-03-15 12:30:45
【ネタバレ注意】

「オレら何掘っているんだろうな。」と隣の兵士が聞くと、「墓穴掘ってるのかもな。」みたいな会話がある。うまいジョークだなあとつい感心してしまったが、ボケツだったのか墓穴だったのかは誰にもわからない。

どれくらいの深さとどれくらいの大きさの穴を一体どれだけ作れば、戦場に狩り出された兵士たちの気持ちを埋められるのだろうか。このシネマにずっと渦巻いていたテーマを象徴しているようなシーンであったと、ボクは最後までこのジョークが頭から離れなかった。
http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/

投稿者:Jean-Claude Marais投稿日:2007-02-21 12:24:54
アメリカから見た硫黄島はこれまで、幾度も映画化されてきた。ジョン・ウェインの「硫黄島の砂」が良い例である。
イーストウッドは「父親たちの星条旗」と本作を合わせて、戦争の意義を問いかけてくる。戦争映画を描くにおいては、しばしば、片方が「善」であり、片方に「悪」が存在する。しかし、イーストウッドはそんなものを通り越したところで、本作を観客に提示する。
そこに「何の意味があるのだ?」ということである。
戦争に「良い」も「正しい」も存在し得ないのであるということと、2作品を通して、彼は「戦争」によって生まれる「悲劇」はアメリカにも日本にも存在し「英雄」など存在し得ないということも語っている。
そもそも映画自体に真新しさはない。しかし、日・米双方の視点での、戦争そのものに対する「道義性」と「客観性」を提示した意義は大きい。

政治が、軍が、武力を持って他を抑圧することは、いかなる状況下にあれど、決して正当化されるものではなく「罪と罰」以外、残るものがあるとすれば「生か死」である。幾多の血が流れ、命が消え、それれは風と共に散った事か。愚かなり、人間は過去から学ばず、過ちを繰り返しては、右往左往する。イラク戦争が泥沼化し、ヴェトナム戦争を髣髴とさせる現在において、この映画が「今」全米において評価されている事実を、しっかり認識すべきときであろう。

しかしながら、本作が日本で描かれなかったことに関してのみ、不満が残るが、現在の日本人の精神的に堕落した現状においては、なかなか、この水準で描ききることは難しかったであろうとも感ずる。
アメリカで本作が高い評価を得て、「父親たちの星条旗」がそれに準ずる格好になっている現実は皮肉としか言いようがなく、逆説的に、日本では「父親たちの星条旗」の方が作品としての評価が高いのが事実である。
これはすなわち、単純なる「国民感情」の現れに他ならない。観客動員数が反転している事実が、如実に物語っている。愛国心の上において、アメリカで「父親たちの星条旗」が描く「英雄否定」の思想は、受け入れがたいものであるのは事実であり、客観性あるリヴェラル派は、どちらが、より現実的であるかが、判断材料として別れるところとなる。

本作を、日本人の視点において描ききったアーティストとしてのイーストウッドの辣腕には頭が下がる。あえて言うならば、二宮は好演しているし、彼の存在が、映画のなかで描く戦争の悲惨さと過酷さを象徴させる役割でもある。単純に考えれば、彼の存在により「感情移入しやすい」と錯覚されるかも知れぬ。が、彼の存在はこの映画の本義に不要な、感傷的役割を果たしすぎたがあまり、映画単体においては、時にその「感傷」が主軸をブレさせ、渡辺謙演じる栗林の視点が曖昧になる感も否めない。

国家の名において許された戦争という美名の傘の下、人を殺しても「勲章」が授与され英雄とされる。しかし、日常で人を殺めれば「殺人犯」なのだ。
「殺人狂時代」でチャップリンが語ったことを、人々は忘れたか。
この映画に「救い」はない。
戦争そのものに「救い」など、存在し得ないからである。
投稿者:isa投稿日:2007-02-18 18:46:35
大戦時の敵国が監督が、これほど日本側の立場で描けたことがすごいと思う。この作品で何度か聞く「靖国で会おう」「来世で会おう」という言葉が印象的だった。「靖国」とは「いつまでも平和で穏やかな国」というような意味らしい。「来世で会おう」という言葉にも「来世の(靖国)で」という意味が込められていたと思う。戦争がもたらした結果がどれほど悲惨なものであったにせよ、当事者にとっては「平和」のための戦いであったのだと思う。ただし作品事態に、他の多くの戦争映画と比べて目新しいものはない。
投稿者:kumirin投稿日:2007-02-03 20:52:42
 アメリカ人スタッフが、ほとんど日本語の太平洋戦争映画を作る。
これは、評価されてよいことだと思う。

『日本鬼子』『蟻の兵隊』『鬼が来た!』。
日本人は、中国語のみで満州事変や日中戦争を描けるだろうか?
投稿者:リEガン投稿日:2007-02-02 11:13:43
演出の狙いなのか、なぜかどこかで観たような新しさのない印象が残った。加瀬君のお父さんって社長になった人?
投稿者:matuda投稿日:2007-01-29 13:13:26
■■私たち日本の国について■■
父親たちの星条旗と、両方見させてもらいました。
そして、両者の違いから、自己中心的な日本人に気づかされた。

■戦争に何故戦うのか?
・アメリカ(父親たち):お国の為、"仲間"の為
・日本(硫黄島) :お国の為、天皇の為、自己の"信念・誇り・武士たる者"、の為に

外国映画と比べて初めて気づきましたが、仲間よりも自分を優先(自己中心的)
にする傾向が強いのが我々の国、日本。仲間よりも自分。

誇り高き文化は 外国にも誇れるものだが、
人の気持ちに合わせるだけなく、気持ちや意見を 尊重する海外の文化も素晴らしい。

鎖国である日本の、武士道や誇りの 無くなった日本に今必要なのは、
表面的に真似するだけでなく、外国の文化・血なのでは?。
どうしても、技術力・経済力は向上しているが、人間性が低下しているようにも・・・

最近もてはやされる言葉【武士道・サムライ】、
人を殺めることが正しく無い時代に、
武士道が存在するのだろうか??? 無い道を極めようとしてどうする・・・
過去だけが誇れる国【日本】なのか・・・。

これからは日本技術力・経済力だけでなく、人間性も発展させる必要があると思う。
でなければ世界に遅れをとるかもしれませんね。
そうでなければ、現代の世界に対して誇れる国に、
私達 【日本】はなれないと思いました。

※外国の監督・映画が私たち日本を気づかせてくれる、貴重な映画だと思います。
投稿者:ets投稿日:2007-01-25 14:41:09
薄っぺらいカンジがしました。

テーマが明確でないし、なにを伝えたいのか分からない。
最近の洋画はホントにテーマに一貫性がなくつまらない!

全編日本語でもしょせん洋画。

がっかりしました。
投稿者:メンタイ投稿日:2007-01-16 23:03:51
「天皇陛下、万歳!」

今の北朝鮮とダブりました。
そういう過去を知っていても、目の前で観ると重く感じてしまいます。
ドキュメント色の強い作品なので、
ヒーローなんかいないんだよ」というメッセージの“父親たちの星条旗”と比べると、
反戦以外に『伝えたいこと』が見えにくかったです。
ただ、それほど、日本を描いていたんだなという気もしました。

本国、米国ではイーストウッドが撮ろうが、
『外国語映画部門』なので、しょぼい館数しか公開していなかったところ、
この賞レースでどう変るでしょうか。
世界の人々に、観て欲しいような観て欲しくないような。。。http://mentaiman.com/
投稿者:warrior投稿日:2007-01-09 22:07:51
愛国心+民族心などもたず、人間の所業世界である歴史の普遍性・平明性を重んじる私からすれば、本作はまことに力強い。

物語のなかで、手榴弾を頭部にカンカンと叩いて胸に押し当てて自殺してゆく人間群像が圧巻!
心から「天皇陛下万歳!」と素直に感じ入って死んでゆく兵士など、ただの一人としていなかった。

英霊のために唯涙流すのみ!
投稿者:tanatali投稿日:2007-01-08 15:49:22
1月7日(日曜版)ニューヨーク・タイムスの映画セクションはオスカーと題し、「硫黄島からの手紙」「Children of Men」「Little Children」三作品の画像で表紙を飾っております。

「硫黄島からの手紙」については、多く方が語られていますので省略することにし、アメリカ国内の評価、現状について簡単に触れてみましょう。

「硫黄島からの手紙」の米国内公開予定は2月9日だったといいますから、本来「父親達の星条旗」の“Complementary/補足“とウイキペディアで紹介されているように、2部作というより一石二鳥的意味合いからのスタートだったと思われます。

ところが、「父親達の星条旗」が予想に反してオスカーの対象として話題にも昇らなければ、興行的にも客足が伸びず、逆に「硫黄島からの手紙」が日本で公開されるや話題沸騰となり、こちらでの公開を早めたという経緯があります。

とはいっても、「ラスト・サムライ」や「SAYURI」と違い、アメリカ国内では東西のニューヨーク市内2ヶ所、LA、他サンフランシスコを加えるかどうかという、きわめて限定的な映画フリーク専門の公開のため、DVDの発売を待ったとしても、3億人のアメリカ一般大衆にほとんどが知られる事もなく、未見のまま忘れされれるのが現状でしょう。

私は公開一週間後にニューヨーク市内のアッパー・ウエストへ観に行きましたが、400人収容の館内はほぼ満席。シネマ・コンプレックス内2ヶ所を交互に1日6回公開しておりました。
観客層は厚く、中高年のカップルが多く東洋人がちらほら、日本人客はそれほど多くありません。
上映中ほどで、中年の観客から二ノ宮君の言動に失笑したり、特に鬼気迫る栗林中将の「万歳!」のシーンに笑う観客がいるなど、国が違えば観客の反応も異なります。

一方、LA批評家協会賞受賞やゴールデン・グローブにノミネートされるなど、国内外の映画評論家の受けはいたってよろしい。
”rotten tomato"
の専門家の評価は群を抜きます。


但し、アカデミー賞候補となると、アメリカ製作のアメリカ映画でありながら、日本語のために、皮肉にも外国作品扱いとか。

政治的色彩を出来る限り排除したいアカデミー賞ですが、近年状況が少しづつ変化しつつあります。どうなりますことやら。

日露戦争や日華事変を相手国側から描く日本人監督はいまだかつて出現しておりませんが、アメリカの監督が第二次大戦を日本側から描くというのはやはり前代未聞です。

なにはともあれ、かつて敵国であったアメリカ人が、日本人の目を通して描こうとするその真摯な姿勢に、拍手を贈りたいと思います。

PS

映画評論家の絶大なる支持により、オスカーは外国語映画賞ではなく、作品賞・監督賞を含め4部門ノミネートへ修正。
これを受け、各メディアの宣伝並びに全米で上映中です。

思い起せば、1998年度イタリアのロベルト・ベニーニ監督の「ライフ・イズ・ビューティフル」が作品賞・監督賞・主演男優賞他7部門にノミネートされ、主演男優賞・外国語映画賞・音楽賞の3部門を獲得したのでした。

イラク問題を背景にアメリカの良識がここまで動くとは、20年以上の在米生活で初めてです。

米国が持つ自浄作用の力と原点がこの辺にあるのかもしれません。



http://tanatali3.exblog.jp/5270378
投稿者:B-con投稿日:2007-01-08 00:14:06
【ネタバレ注意】

ストーリーは面白かったのだが、映画化は遅すぎたと思う。 役者も頑張ったと思うが、平和を60年以上も経験してしまうと、あの時代の戦争を体現することが出来なくなっていると思う。 イーストウッドが語ったように、黒沢が生きている内に撮らせていたら、役者も大分違った感じになったかも知れない。
渡辺謙ですら、ラストサムライとほとんど同じ演技だった。 西中佐役の伊原剛志もスマート過ぎた。栗林の「本土の子供たちのために 1日でも長く硫黄島を守る戦いには意味があるんです!」の熱弁は、そこだけ切り取ってCMで見る分には良い。 が、頭の固い古参将校1人だけを前にした本編では空しい(監督の意図かも知れないが)。 日本人同士の感情に訴える場面は故意にクールに、だが栗林のアメリカ人との関わりの回想シーンは叙情的で、日本人から見れば不満が残る。
現代日本を形成する元になった、日米決戦映画ゆえ、映画を無視した観念論的な批評もありそうだ。しかし映画は硫黄島の前後にはほとんど触れておらず、あの日あそこで何が起きたかを、二宮和也の目線で追体験するだけで十分と考えるべきだろう。

投稿者:日商簿記2級投稿日:2007-01-04 17:58:08
【ネタバレ注意】

「父親たちの星条旗」を見ずにこの映画を観ました。
 これを観なくても分かると思い、映画館に行って観てきました。
 二本で一本だとは思いました。
 ほんとにアメリカのシーンはなく、日本の視点から描いていて、「ベスト・キッド2」や「パール・ハーバー」のようなおかしい日本のシーンも全くありませんでした。外国人の監督がここまで研究して、アメリカが一番というようなこともなくよくできた作品だなと思いました。
 二本で一本だと思った理由はやっぱり二部作で公開されたっていうのもあるが、一番の理由は交錯するシーンがあり、こっち側ではアメリカ人は悪魔のように扱っていた。「父親たちの星条旗」でもこういうシーンはあると思う。それそれの視点で戦争というものはどういうものかを観客に訴えているのではないかと思います。しかし、観ててなんか物足りないと思いました。メッセージに欠けているとおもいましたし、映像化不可能といわれた「硫黄島の戦い」をクリント・イーストウッドは映像化に取り組み二つの視点から描いているが、映画的な演出も多少あったし、人間が狂っていく戦争は人をダメにするというような感もなかった。「フルメタル・ジャケット」みたいな事をやってもいいじゃないかと思いました。感動路線に作っている。むごさ、残酷なシーンをもっと入れても大丈夫だと思う。戦争映画だから内蔵が飛び出るなどのグロテスクなことをやっても十分に伝わるし、大胆なことをしても大丈夫だとは思った。
 俳優たちの演技、渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童は非常によかったと思う。特に、渡辺謙はもうハリウッドの貫禄が出てた。みんな見事にマッチしていた。
 俳優のおかげでこの作品の質は高くなったんじゃないかと思います。

投稿者:カロンタンのエサ係投稿日:2007-01-03 17:40:36
【ネタバレ注意】

そう多く戦争映画をみてきたわけではないが、個人的には戦争の「恐怖」ならキューブリック『突撃』、「狂気」ならコッポラ『地獄の黙示録』、「無常」ならマリック『シン・レッド・ライン』、「緊張」ならペーターゼン『Uボート』、「不条理」ならヴェルヌイユ『ダンケルク』が印象に残っている。しかしイーストウッドが満を持して放った日本軍からみた太平洋戦争映画は、そのいずれの点においてもこれら先行作に負けていない。
例えば映画において恐怖は、どんな風に喚起されるのだろうか。多くの日本人が西洋恐怖映画より邦画の方に恐ろしさを感じるとすれば、それは実は文化や言語に関係があるのではないか。だとすれば、本作のあの洞窟内のシーンは、軍内部の規律のために処刑される『突撃』より恐ろしいだろう。
なるほど『地獄の黙示録』は、戦争という異常事態で西洋的な神を持つ人間が陥るだろう狂気をこの上なく見事に表現している。しかし本作での一部上官たちの狂気は、「神国」という幻想よりより日本世間的な「面子」に立っているものではないか。岸田秀氏が「対人恐怖症」とした日本人のメンタリティには、本作の狂気の方がより身近に感じられるはずだ。
過激な戦闘シーンに美しい自然や故国の幸福な場面を隣接させた『シン・レッド・ライン』は、戦争のばからしさを感じさせるのにある意味最も有効な手法を使っていた。しかし本作の手紙や千人針という小道具はそれが愛する人の手によるものだけに痛切で、しかも同じ文化を持つ日本人にはこれほど訴えかけるものはない。
確かに『Uボート』のリアルな海底シーンは、「手に汗握る」ということにかけては映画史上有数のものだった。だがイーストウッドによるストレートでメリハリのきいたな人物描写で作中人物は観客に近い存在になっているだけに、その戦闘シーンは自分のことのように苦しく逃げ出したい様相を現出させている。
防戦の手段をほとんど持たず、相手の攻撃にさらされたままの『ダンケルク』は、どうしようもない戦争の「他者性」を極端なかたちで描いていた。しかし2部作の第1弾として米軍側からの『父親たちの星条旗』をみた観客は、あの恐ろしい米兵たちがそれぞれに故郷を持ちジャズシンガーの美しい歌声に涙を流す「人間」であることを知っている。その「神の視点」は、両軍の様子を並列に語るのでなく一方を語った後でもう一方を語るという画期的な手法でさらに際立ったものになった。
これらのことからしても、本作は史上に残る戦争映画といえる。文化が違うという日本人以外の観客とってのハンディも、捕虜になった米兵の手紙のエピソードが語るようにその価値観は普遍的なだけに問題にはならないだろう。
といってこれはただ私の個人的な「映画」観に基づく判断で本作の重要さを損なうものではないのだが、本作が「戦争映画」として先にあげた5作より忘れられないものになるかといえばそうも言い切れないでいる。すべてにおいてこれ以上なくまっとなイーストウッド作には、「映画的」な驚きが少ない。たとえば冒頭以降はほとんど戦闘シーンがない『突撃』、作品内のみならず製作者側が狂気に陥った『地獄の黙示録』、荒くれた戦闘シーンに唐突に絶世の美女が出現する『ダンケルク』のような、「映画」という形式の「謎」について考えさせる「驚き」こそが私が映画に求めているものだからだ。
とはいえ本作は映画史上にも、戦争映画史上にも、映画人イーストウッド史上にも、日本の歴史認識史上にも重要な作品だろう。そういったまったくぶれのないプロフェッショナルな完成度の高さこそが、映画人イーストウッドの魅力なのだ。
たとえば西郷・二宮和也が妻・裕木奈江と卓袱台をはさむシーン。いつものアメリカを舞台にしたイーストウッド作でテーブルをはさんだ会話とまったく同じように絶妙のタイミングでカットがつながれてた後で、西郷が妻の横にそっと座る。渡辺謙・栗林中将や伊原剛志・西中佐は、外国人ということもあってかこれまでのイーストウッド作ではなかったほど典型的に完璧で高潔な軍人として描かれた。中村獅童・伊藤中尉は、例えば『許されざる者』のジーン・ハックマンとか『ミリオンダラー・ベイビー』の非道家族のように観客の感情を逆撫でする。この思い切りステレオタイプな人物造形があるからこそ、観客にとってドラマは切実さをもって立ち上がる。出演陣はイーストウッドのかっちりした演出のもと自信たっぷりに演じていてすばらしい。
74歳にしてとんでもない地点にたどり着いたイーストウッド。それでも個人的に今後もっとみたい彼の作品は、やはり『ホワイトハンター ブラックハート』、『ブロンコ・ビリー』のような珠玉の映画なのだけれど。

※本レビューは1月4日に一部修正しましたhttp://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/

投稿者:gohandesuyo投稿日:2007-01-03 10:18:58
CGを多用したバーチャルな戦争映画が流行の中、イーストウッドはその映画作家としての確かな手腕で、表面的にリアルな映像だけでは決して伝わらない、兵士が心と体で体験した総体を観客に体感させることに成功している。
その結果、描き方の表面的な部分には左右されない、より深い重い何かが伝わってくる。確かにアメリカのヒューマニズム、個人主義に傾いた描き方をしているが、しかし観客はもっと深いところで何かを受け取っているように思う。硫黄島の地下からのトンネルが現在の観客の心の奥底に確かに繋がったのだ。
投稿者:シンネマン投稿日:2006-12-30 03:55:23
ちょっと期待しすぎたこともあり、思ったほどのめりこまなかった。
日本の戦争映画を数多く観てきた身としては、どの兵士のエピソードも大して目新しさがなかった。
戦闘シーンの凄まじさを観る映画でもないし。
しかし他国の人間がよくここまで撮ったという感慨はある。
二宮和也のような軍国主義に染まっておらず、ひたすら「ああ死にたくねえな」とぼやいているような若者はきっと当時もいたんだろう。
加瀬亮とか上官みたいな奴ばかりではなかったはず。
渡辺謙の栗林中将も親米派でホントは「アメリカと戦いたくねえな」と思いながら日本軍を指揮しなきゃなんないんだから大変だ。
この2人を主演にすることで戦争することの矛盾がよく伝わってくる。
それが戦争の欺瞞を描いていた『父親たちの星条旗』と合わせ鏡のようになって、戦争という行為の不毛さを鮮明に浮き上がらせている。
投稿者:木島投稿日:2006-12-29 19:31:09
父親たちの星条旗は見ていないのですが,これはかなり好き。
戦争映画によくある,残酷でグロテスクな表現のみだけではなく,
その時代の人の心理や感情をちゃんと映しているなと感じました。
二ノ宮も粗がありますが,いい演技していたと思いますよ。
ただ,皆さんのレビューにも少しありましたが,結構多数の人物が
それぞれクローズアップされるので,ややこしいと思いましたね。
でも,そのおかげで内容の詰まった映画になったわけですが。
私は戦争映画を観た後,暫くは戦場の迫力に放心状態になるのですが,
この映画はそれ以上に胸にぐっと来るものがありました。
これを,日本とアメリカで作ったというのがいいですね。
投稿者:た・ぴ・お・か投稿日:2006-12-27 01:03:16
 仕事から帰って疲れてのレイトショーのため、睡魔に負けるのではないかと危惧したが、それはどうやら杞憂に終わったようだ。
 短絡的に反戦・厭戦映画などと思ってはならない壮大な叙情詩であり、史実を忠実に再現しようとしたイーストウッドの意欲作だ。観終えた後はもちろん爽快な気分などとは無縁な重苦しさを感じるだろうが、だからといってそこから何かを学べなどとは、おそらくイーストウッドは考えていないだろう。何かを考え学ぶのはその次の段階であって、まずは知らなければ先へは進めない。そんな架け橋のような役割をイーストウッドが引き受けたのだと考えるべきだろう。日本人が観ても違和感を感じない日本人たちがそこで生きて死んでいった、そんなハリウッド作品に初めて出会えた気がする。
 戦争という通常ではない、異常な状況の下、天皇への忠誠・国家への忠誠という一種の熱病に冒された彼らの描写は見事と言う他はなく、日本人以上に日本人を理解していると言っても過言ではないだろう。ここ最近のハリウッドの安直にリメイク作品を創るという風潮に大きな楔を打ち込んだようなこの作品、残念なのはそれが日本人の監督の手によるものでないということだけだろう。
 ただ、他の俳優たちの熱に冒されたような演技と比較すると、二宮和也の無表情からは何の感情も伝わらず、この作品の唯一の汚点ではないだろうか。冗談にしても「世界的俳優」などと自己紹介するとは、恥を知ってもらいたい。
 最後に一言。ここは特定のコメントに対する批判をする場所ではないので、そのような発言を掲載したい方は他の掲示板でやって欲しい。http://www.tapioka1002.com
投稿者:ローランド投稿日:2006-12-25 22:03:32
 戦争の悲惨さの訴えかけでは文学に
かなわないので、ち切れた腕や自爆した遺体な
ど刺激的な映像を安易に使う。

 主役が複数になってしまった感じで物語性
が散漫になり、製作者の自己満足的な印象だけ
が残る。

 評判が良く期待が大きかったせいかも
しらないけど、この程度の感性だったのかイース
トウッド、という印象です。スピルバーグ爺さんが
足を引っ張ったのでしょうか?。



 字幕のない映画を観たのが久しぶりな
せいなのかも知らないけど、台詞が聞きづらくて
困ったんですよね。テレビなんかだと俳優として
の基本を身に着けていない人気先行の出演者
がいて仕方ないことだけど、映画俳優がこれ
では困るのであります。
投稿者:常さん投稿日:2006-12-24 19:20:54
 予想以上に内容の重い映画でした。アメリカンであるイーストウッドがよくここまで日本人を描けたものだと感服いたしました。ラストサムライでは限界を感じたハリウッドの日本理解も、「さゆり」や本作品は日本人監督以上に日本を理解し表現しようとしているように感じ取れました。もはや、日本人、アメリカ人という枠を超越して「人間」を見つめた作品にまで高めているように思います。硫黄島2部作としては本作品の方がイーストウッドの本命であると感じました。
 硫黄島2部作に共通するテーマは「戦争はこれほどまでに人間性を否定するもの」ではないでしょうか。観客にひしひしと訴えかけるイーストウッドの力量に感服します。ここのところイーストウッドはミリオンダラー・ベイビーといい、ずいぶん重い映画に傾いてきましたが、語らずにはいられないイーストウッドの執念のようなものを感ぜずにはおれません。
 日本の国会では「防衛庁」が「防衛省」に格上げされました。教育基本法は「国を愛する心情」を教えるように改訂されました。「不当な圧力に屈することなく、国民に直接責任を負う」とされた旧教育基本法の「不当な圧力」は「国の権力の教育への介入」を指すものでした。今の日本の現状に大きな不安を感じるのは私だけではないと思います。「鬼の目玉」への不安を今ほど身近に感じるのは私だけではないと思います。(注)「鬼の目玉」については松谷みよ子さんの本を読んでみてください。
投稿者:新・映画の都投稿日:2006-12-24 03:38:46
見終わった後、どのように表現したらよいのわからないズッシリとした余韻が残りました。この映画を安易に自分が語っていいのか憚れます。
出演者もみんな良かった。見るなら絶対に劇場でをお勧めします。
投稿者:篭瀬山投稿日:2006-12-21 23:13:36
何が何でも生き抜きたい、と考える日本人は、もちろん一定の割合でいたと思うが、少なくとも、そういう思いを抱く自分自身に対して、恥ずかしさを感じていたはずである。一方で、戦陣訓の悪しき効能については聞いたことがあるし、将校クラスに自死を選ぶ傾向の強かったことも事実とは思うが、この映画では、無責任、というより、死にたくて死にたくて仕方なかった人間が、死ぬのに適当な理由を見つけて自殺したように見えてしまう(それは今の日本人のことだ)。イーストウッドが根本的に勘違いしているのは、現代の社会的な混迷は、社会が全体として大きな目的意識を失ったことにあるのだとして、戦前戦中の日本はむしろ、目的意識を共有したことにその(善し悪しは別として)特徴があるということに気づいていない点だ。彼の理解した<ジャパン>を、同胞のアメリカ人に説明してみせた、というところがこの作品の本質だと思うが、どうしても、私の愛する日本を貶められたように見えてしまう。といってもこの作品を賛美する日本人がまたぞろ出てくるのだろうが・・・。4
投稿者:おしゃべりチャック投稿日:2006-12-21 01:05:15
「父親たちの星条旗」と二部作で、両方共見ましたが、断然こちらの方の出来が良く、また考えさせられる点も多かったです。映画は2005年、硫黄島からの手紙が発見され、1944年にタイムスリップし、手紙を基にした史実が展開されます。「父親たちの星条旗」も最後晴れる気持ちになりませんでしたが、今回は更に重苦しく、辛い気持ちになりました。史実を基に色々な人物が登場しますが、今回は上官ばかりでなく、下級の人物、また捕獲されたアメリカ兵も、日本人と同じ気持ちで、【戦争は嫌で早く終って欲しい】皆思いは同じだった事を垣間見られました。特に考えさせられたのはやはり、「玉砕するか」もしくは「最後まで戦って死ぬか」の選択肢。いつも日本の戦争映画には「上官絶対」、「天皇陛下万歳」の精神論が展開されますが、この忌まわしい精神論が「正しい」か「否」かと言う点でした。私はこの精神論は無益で正しいとは思えません。タイトルの手紙はそれ程話の展開には重要ではありませんでしたが、映画のキーワードだったと思います。内容は理解しやすく、あっと言う間の141分でした。劇中に流れるあの挿入歌と言うか弾き語りが一層涙を誘いました。
投稿者:でぃぎん投稿日:2006-12-19 01:17:54
【ネタバレ注意】

「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」
とは東条英機の名で発せられた戦陣訓のようですが、何度となく聞かれる
「玉砕」なる言葉を誰が発明したのか、なんと悲しく愚かな言葉だろうと思いました。
原爆を落とされてもなお、本土決戦、一億玉砕を唱えていたことを思うと。。
特攻を初めて発令した海軍中尉は自らの作戦を「外道の統率」と認識して
いたようですが、栗林中将ならずとも、あの状況では、天皇陛下万歳と
叫んで玉砕するほかなかったのか。
硫黄島の日本軍は大本営から見捨てられ、2万余の兵隊が自ら掘った墓穴
に入れられ、ただ戦えと強いられます。
帰還された方々の証言によると実際の壕内は想像する以上の修羅場だった
ようで日本兵同士による殺し合いはまさに畜生による地獄絵図
だったとも聞きます。
この映画によって「玉砕」を西欧人はどう理解したのか。
この映画というよりも、なによりその史実がやりきれない。
米国の想定以上の日本軍の奮闘のエピソードをヒロイックに誇らしげに
語る人達もいますが、星条旗を掲げた米兵をただ喝采するのと一緒だと思う。
硬派イーストウッドでもなお硫黄島の真実を描く事などできるわけもなく
結果、映画はごく詞的なものとなりました。
映画の白眉は戦闘が始まるまでのトーンをおとして描かれる硫黄島
での風景だったと思う。結末を知っているだけに胸がしめつけられます。
それ以外で印象に残っているシーンは、すり鉢山陥落時、西郷の同僚の兵隊
のそれまでの言動からすると唐突にも思える自決と、
栗林中将の突撃に挑む際の「天皇陛下万歳」です。

投稿者:RRMN投稿日:2006-12-19 00:04:05
場内に聞こえるお婆さんのすすり泣く声がやるせなかった。

言いようの無い力を持った映画だと思います。必見です。
投稿者:レッド・キング投稿日:2006-12-18 18:55:24
【ネタバレ注意】

昨日見てきました、いい映画でした・・とくにバロン西が米兵の持ていた手紙を読むシーンは、涙がとまりませんでした。オイオイと声をあげて泣きそうでした。皆さんが映画の素晴らしさを↓の様に、言っておられるので割愛しますが・・・
二宮の演技だけが?でした・・私には素人並みの演技にしか見えなかった・・・脚本が素晴らしく良く出来てるおかげで、存在感があるように見えたけど・・・
アメリカ人は日本語が分からないから、べたな台詞でもいいのか?
とも思いました。
でもいい映画ですね!

投稿者:サッツー投稿日:2006-12-18 18:28:12
本当に素晴らしい大傑作です…。なぜ、こんなにも日本人を描き切った映画をアメリカ人が作る事が可能だったのか。その映画制作への努力と真摯な態度、様々な苦労を想像すると本当に頭が下がる思いです。イーストウッド監督に本当にありがとうと言いたい…。出来るだけ多くの人に観てもらいたい作品です。日本映画とするなら「七人の侍」クラスの映画史に残る作品だと思う。満点です!
投稿者:阿里不哥投稿日:2006-12-18 01:55:28
皆さんのコメントにあるように、「戦争映画」の描き方としては非常に素晴らしく、また独自の視点を持っており、自分としては共感(?)できるところも、気づかされるところも多かった。

ただ、テーマがはっきりしており、そのテーマ、或いは「戦争」に対して真摯であるがゆえか映画的なカタルシスに少し欠けているように感じた。

自分としては今、戦争を扱った映画として「これしかない」という微妙な部分を表現していたと思うし、それを教えてくれたこの映画は素晴らしいと思うのだが「これしかない」がゆえに真面目すぎる、と。

つまるところ今のこのご時世にあって戦争映画を作る難しさを感じてならなかった。

と、まぁ「父親たちの星条旗」を観てない自分としてはこんな感想となりました。
投稿者:teine投稿日:2006-12-17 19:07:29
この映画は反戦映画じゃありませんね。現代日本では、「戦争=悪」で、商業
主義的な映画であれば「戦争映画=反戦映画」という先入観で観てしまうのか
もしれんけど、そういう映画ではないですね。現実主義者の監督が出来る限
り歴史的現実を再現しようとした意欲作。戦争への批判やら、理想やらは、
映画の外でやってくれと言わんばかりに淡々と叙事的に製作されている。
人が死ぬシーンがグロテスクなのも、色が淡いのも現実主義に基づくところ
なのかと察します(面白くしようと思えば、もっと面白くできたはず)。
で、他に二宮評も多く上がってますが、二宮演じる西郷のみが特殊な役処。
二宮以外は歴史的な現実(事実かどうかは別)で、本作中の西郷は謂わば観客
の「目」。現実主義的映像の「目」である訳だから、役者がどう演ずるかは
非常に難しい。ひとつ間違えると、「何か」を主張する映画になりかねない。
そこを二宮は上手にやり遂げたと思う。
その勝手なことをしてはいけない「目」が自主的に動いた唯一のシーンが、
ラストで弔いをするところ。ここであの困難に遭遇した方々の慰霊こそが、
監督がやりたかったことなのかな。
投稿者:appia投稿日:2006-12-16 15:36:11
「父親たちの星条旗」は、1961年にトニー・カーティス主演の「硫黄島の英雄」という似た映画があり、原作は違えども、ネタとしては二番煎じだったが、「硫黄島からの手紙」は、栗林中将の絵手紙の最近の発見を基にした、ほぼ全編日本語の映画。それぞれの役柄をきちっと描き、戦争の悲惨さ、無意味さを乾いた、ややセピア調の画面で観客を飲み込む。「ローハイド」やマカロニウェスタンの俳優だったイーストウッドの大監督の手腕に改めて脱帽。俳優出身の監督としてはハリウッド史上最高でしょう。二宮和也の存在感は想像を超えている。レイトショーでしたが、わりと若い女性連グループも多く、幅広い世代に受け入れられる反戦映画。
投稿者:koooji投稿日:2006-12-16 08:05:18
素晴らしい映画でした。
戦争映画としては、二十年以上前に見た『Uボート』以来の“映画の余韻”
が残り、夜中に寝付けない程でした。
見る人により、大きく感想は違う映画だと思います。
栗林中将に思い入れが強ければ、人物像などの描写、ドラマ性が物足りない
かも知れませんが、イーストウッド監督は戦争そのものを見事に描写してい
ました。但し、それは戦争の悲惨さの表現ではなく、そのものを(ドラマ性
も持たさずに)描写したものでした。

二宮の演技(人を演じない演技:そのものになるなら演じる必要がなくな
る、ジェームズディーンの様に)も良かったです。演技しかできない役者にしかお目にかかれない昨今においては新鮮でした。(ピンポンのスマイル
ARATA以来か)
赤紙が渡される時の付き添いの、顔の大きなおばさんも迫力があり、良かっ
た。
映画の良し悪しは、観る側の感性と経験知で判断されるものですが、この映画は是非、映画館で見てもらいたい。日常を感じずに、一気に硫黄島へ。
投稿者:サイババ2投稿日:2006-12-15 17:52:02
何の参考にもならんよ。
クリントさんは偉いんだから、クリントさんの作った映画を黙って観よう。

君らは劇中に出てきたダメ日本兵を思わせるな。
投稿者:ノブ投稿日:2006-12-15 10:33:16
【ネタバレ注意】

「硫黄島からの手紙」(監督:クリント・イーストウッド。141分)
話の内容は、硫黄島の日本軍の絶望的な状況を描いた作品。
「パン屋に憲兵がやってきて、「肉→パン→道具機材の鉄」とどんどん取り上げていって、何もとるものがなくなり店をつぶした上、最後には店主の体まで兵隊にとっていった」という話が面白かった
実際の米軍機の空爆を撮ったシーン(爆風で吹っ飛ぶ日本兵のシーンなどを多用)より、日本軍が隠れている洞窟に爆音が響いたり、洞窟全体が揺れて天井から砂が落ちてきたりするシーン(空爆をモロに撮らずに暗示する撮り口)の方が、「空爆の激しさを効果的に描けている」とボクは思った。
洞窟で手榴弾で自決するシーンは、グロテスクな映像だったのでイヤだったが、あっけなく吹き飛んでしまう所はボクには妙に「リアル感」があり、印象に残った(家族の写真に自決した兵士の飛び散った血がかかるとか上官の血が主人公の顔にかかるとか色々考えて撮られていたが、そういう所まで撮るのは少し「過剰」のように感じた。)
全般的に
日本を変に戯画化(アメリカ人から観た変な日本像)しないで描けているので、違和感なく観れた。
俳優陣も上手く演技していたとボクは思う。
主人公は、仲間同士の自決から逃げ出し、上官の打ち首から助かり、敵の弾をよけ、敵に投降したのに殺される事を回避したり、色々な経験を経て「敵と戦っても逃げても死ぬ」という極限状態に陥るが、最後にはアメリカ兵に捕まって生き延びるというメインのストーリーがしっかりあり、それを補う形で他のキャラクター達のエピソードや過去のフラッシュバックが挿入されているので、「父親たちの星条旗」より話が複雑でなく分かりやすかった。
特別に凄いシーンや演出はなかったが、空爆が始まってから「戦況が益々悪化して苦しくなっていく」「戦っても投降しても死ぬという極限状態の中で戦いながら生きていく事の厳しさ」みたいな感じは作品全体に良く出ていたと思う
確かに142分と長いが最後まで集中してみれる作品http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:Longisland投稿日:2006-12-14 23:47:14
う〜ん、そんなに良い映画かな〜? NBRを受賞、本サイトをはじめ概ね好意的な評価が多く期待していたのだが・・・・。
指揮官栗林中将と召集兵西郷、日本軍内の精神主義と合理主義、攻撃側と守備側・・・色々な対比が混濁してまとまりに欠ける。 また栗林中将の守備方針に反対する現地陸・海軍士官、巨大地下陣地構築の苦労、40余日にも及ぶ戦闘等々 どれも深堀りされず観手に伝わってこない。反対に、主人公2名以外のサイドストーリーがバカ丁寧に描かれているが、終盤で集約してゆくわけでもなく冗長に語られているだけ。確かに硫黄島の戦いに「バロン西」エピソード入れたいのは解るけど、加瀬亮の憲兵くずれや中村獅童の精神主義一辺倒中尉は必要だったのか疑問。ポール・ハギズお得意の群像ストーリーを目指したんだろうが、丁寧に各エピソードを描いただけで時間を喰ってしまった感が否めない。 前作「父親たちの星条旗」でも同様な傾向が見られたけど本作は(良くない方に)より強くなっている感がある。 映像もほぼ全編を占める夜間及び地下要塞内が、一本調子(トム・スターンらしい光と陰翳を強調した)画調で飽きちゃう。

資本・スタッフ共に完全な米国映画ながら、日本人・日本を丁寧に描いていてイーストウッド監督の良心を感じるものの・・・平凡で心に響くものを感じられなかった作品。
投稿者:キャスティングカミヤ投稿日:2006-12-13 13:08:39
父親たちの・・・とは比べ物にならないくらい映画としての完成度が高く、ジョンウエインの「硫黄島の砂」(日本兵は虫けらのように殺されるだけしか存在感のない敵として描かれていた)を観て育った50才代の我々にとって、ようやく本物の硫黄島が描かれた作品を観ることが出来て感無量である。ただ惜しむらくはラストで西郷が(2度あることは3度あるの流れの中でシナリオの変更は無理かもしれないが)殺されたほうが手紙を通し精神的か霊的な結末(たとえば数十年後の日本でのエピソードを結とする)で締めくくることが出来、大きな感動を呼んだと思うと残念である。
投稿者:haruko投稿日:2006-12-12 17:23:47
観てもないのに☆ひとつの最低の評価をつけるのはどうかと思います。
期待ですなどのコメントはいりません。
他の人が見て、役立つコメントだけでいいです。


投稿者:watari投稿日:2006-12-11 17:24:35
父親たちの星条旗は、アメリカで一番有名な戦争写真にまつわる話。
アメリカからの視点を主体に表現してたので、日本人には共感出来る部分が少なかったが。
日本からの視点の映画、、
「硫黄島からの手紙」は、それをどう変えてくれるのでしょうか期待です。
投稿者:愛媛の伊藤投稿日:2006-12-11 16:11:13
メディアの先走りだと思うが二宮和也がゴールデングローブやアカデミーに
ノミネートされるのは疑問だろう。
戦時中教育を受けたのに現代チックなセリフは序盤の物語を壊してるかもしれない。

逆に伊原剛志や加瀬亮などはストーリー上での存在感もあり
演技も申し分なし

ケンワタナベに関してはコメントしなくっても映画を観た人は
演技等には満足だったろう
私個人的意見ですがなんとかゴールデングローブ&アカデミー主演男優に
ノミネートされればいいかなと希望をもちたくなった
投稿者:紅竜投稿日:2006-12-11 12:01:37
【ネタバレ注意】

本作では二宮和也が演じた西郷と言う一兵卒の存在が大きい。現代人の視点を持った語り部。「タイタニック」におけるディカプリオみたいなもんか。外は米軍の集中砲火、内は自決か特攻を迫る上官。死への誘惑が満ち満ちた状況下で国への忠節や名誉をかなぐり捨てて妻と子のため生きようとする彼の人間として至極当たり前の行動は先の「父親たちの星条旗」の中の米兵たちが戦勝国の人間であるがために語ること、触れることのできなかった部分を描いているのではないか。「父親たち〜」のラストで息子に看取られながら命をまっとうする元兵士の姿は本作「硫黄島からの手紙」ラストの生き延びて安堵の表情を見せる西郷の姿と見事に重なっていく。

投稿者:ぺん投稿日:2006-12-10 03:21:29
硫黄島2部作の片割れってことですが、本作の方が更に出来が良くなっとり
ますな。「星条旗」の方で、戦闘シーンを淡い色使いにしたのは、戦闘シー
ンを撮る際の流行とか、血しぶきの映像がキツクならないためとかじゃない
ような気がする。本作を実直に制作するなら、この色以外に有り得ないよう
な気がした。ってなくらい、大真面目な映画。この2作で日米2方面からの
視点ってことを売りにしとるようですが、視点はこの際どうでも良い。1本の
映画じゃ、双方を同時に表現できないだけの話で、2作ともに、まさに「現場」
を表現している。ま、つまりは、反戦だとか、軍国主義だとか、右とか左と
か、そういう後付的で優等生的な解釈は一切許さない。現場で何が起きてい
そこに居合わせた人達は、何をし、何を考えていたのかを、淡々と叙事的に
語っているって感じなのかな。解釈は多様だし、その構造は幾重にもなる。
戦争は難解だ。現代の僕らは戦争を簡単に解釈する傾向がある。その戒めに
なり、より深い思考をするようになるきっかけになる映画だと思う。
投稿者:FW190A3投稿日:2006-12-09 19:26:51
細かいところでいろいろ粗を指摘することは容易だと思いますが、全体として、秀作と言える一品だと思います。

死と向き合い葛藤する個々の登場人物が、クニ・ムラ・イエと不可分な皇軍兵士ではなく、いかにも西欧的な個人の枠内で描かれている点が、最初のボタンの掛け違い、などのちんけなケチを凌駕した作品だと思います。
投稿者:Mrカラスコ投稿日:2006-12-09 19:17:47
【ネタバレ注意】

今まで観てきた戦争映画の中で、最も素晴らしい。そう自信を持って言えるほどの大傑作である。イーストウッドは、傑作「父親たちの星条旗」で自らハードルを上げて臨んだ本作で、その高く設定されているハードルのはるか上を高々と、そして軽々と超越してくるのだから、さすがである。戦争について、アメリカ人について、そして日本人について深く鋭く冷静に考察し、その結果いくつものテーマが浮かび上がっている。もはやその手腕は他の人間が為せる業ではない。彼は戦争の勝敗に全くこだわっていない。もはやそんな事にこだわること自体、馬鹿馬鹿しい事だと思っているに違いない。何事に関しても中立公平で、冷静で、客観的な視点を貫いている。なので、決して栗林中将を英雄としては描いていない。彼も硫黄島を守り抜こうとした男の中の一人なのである。そんな栗林中将も含めて、各キャラクターの人物像を、手紙やフラッシュバックなどを用いながら、くっきりと浮かび上がらせている。そして最も感心したのは、真の本作の主役を、タラタラと軍国主義を非難し、力も弱く、銃もろくに撃てず、怖くて玉砕もできず、おまけに脱走し降伏しようとする、愛国心のかけらもない青年に据えたことである。当時の人々にとって、このような男は国の恥であり、もはや命がなくても同然である。しかし、もし自分が当時の硫黄島に徴兵されたことを思うと、きっとほとんどの人がこの青年と同じような事をしてしまうのではないだろうか。そしてそのような行為は、決して恥さらしや腰抜けなどとは違い、自らの命を守るという、人間として当たり前の行為であり、現実的で、論理的な行為ではないだろうか。ただ歴史上の出来事を忠実になぞっているのではない。それに加えて、本作は現代の視点(青年の視点)から硫黄島の戦いにおける日本軍を描いている。なので、堂々と当時の精神論を批判し、兵士の名誉だった玉砕も、ただの自殺の強要と言わんばかりに描いている。また栗林中将やバロン西といった、かつてアメリカと友好関係にあった人々を通して、かつての友と戦わなければならない理不尽さや葛藤がひしひしと伝わってくる。さらに軍国・愛国主義をとことん教育されたが、結局玉砕できず、投降してしまう清水や伊藤中尉から当時の精神論の馬鹿馬鹿しさが伝わってくる。どのキャラクターからも、様々なメッセージが観る者に投げかけられる。どのメッセージも強烈なもので、どのシーンも涙なくしては観れない。そのなかで僕が一番印象に残ったのは、このシーンのハイライトともなりうる、バロン西が負傷したアメリカ兵を殺さずに介抱し、結果的に死んでしまうのだが、そのアメリカ兵が残していた手紙をバロン西が部下たちに向かって読むシーンである。その手紙から、アメリカ兵もまた自分たちと同じように、戦争なんか早く終わって故郷に帰りたいと思っていると知る。アメリカ人も日本人と同じ気持ちなのだ。戦争などしたくはないのである。敵同士が共有する思い。では何のために今自分たちは戦っているのだろう。そんな理不尽な矛盾を通して、戦争の無意味さを改めて観客に痛感させる。こんなに様々なメッセージを発する映画はおそらくないのではないだろうか。俳優陣は皆好演なのだが、なんと言っても二宮和也。最高の演技である。思わず舌を巻いてしまった。これだけうまく演じていて、役作りは特にしなかったのだから、イーストウッドも言っていた通り、彼は演じるという才能を持っている。磨けばますます光りそうな原石を、本作で発見した。そんな演技を引き出したのも、間違いなくイーストウッドの演出があってこそである。彼はもうどの映画監督もたどり着けないほどの境地に達している。そしてその境地を自らの手で、1作品ごとに高めている。その境地は本作で、もはや神の領域に達したといっても過言ではないだろう。

投稿者:ibaiba投稿日:2006-12-07 22:39:57
暗いかなと思ったけど、考えさせられる事が多いのでつい見入ってしまう。
指揮官(渡辺謙)が以外とフランクで本当かなと思ってしまったけど、けじめをつける時、涙ぐんでしまった。
投稿者:Blurtit投稿日:2006-12-06 21:30:34
戦争について改めて考えさせられました。

http://jp.blurtit.com/q798834.htmlhttp://jp.blurtit.com
投稿者:黒美君彦投稿日:2006-12-03 01:41:38
観ている間、ずっと体が緊張していた。まるで、その場所に自ら身をおいているかのように。逃げ場のない不毛の孤島。最後まで闘うことを義務づけられた息苦しさ。体を貫こうと唸りをあげる銃弾。空から降ってくる爆弾・・・。

これがクリント・イーストウッド監督の手によるハリウッド製の映画だということを、観ている間にすっかり忘れてしまっていた。日本映画ですら今や戦時の考証が杜撰になりつつあるのに、あまりに見事な再現ぶりにただただ感服した。その日本語脚本も全く違和感がない。
栗林忠道中将についてはいくつかの資料で既に知ってはいたが、乗りに乗っている渡辺謙がこの役も見事に演じ切っている。かつて米国に武官として赴任していた栗林は、敵国に友人も多く、その圧倒的な軍事力にも精通していた。彼は硫黄島における守備隊の使命は「消耗戦」に尽きる、と考えていた。この作品では明確ではないが、海兵隊に大きな犠牲を与えることによって米軍の士気を下げ、ひいては和平への道が拓ける可能性があると考えていたのだ。
栗林は無意味な玉砕を戒めたが、精神論に傾いていた軍人の中には米軍が喜んだという「バンザイ攻撃」に走った者もいただろう。洞窟の中で手榴弾で次々自決していくシーンは、思わず目を背けたくなる。
戦闘シーンはとにかくリアルで、綺麗事はそこにはない。戦場では理性も失われる。米軍が捕虜を射殺するシーンもあれば、バロン西(伊原剛志)が逆に米軍兵士を介抱させるシーンもある。人間性と狂気が行き来する戦場がそこに描かれる。

ひとつの戦場をめぐって、日米双方の視点で描いた前代未聞の二部作はとにかく画期的だ。言葉もわからない得体の知れない敵、という描き方ではなく、それぞれに守るべきものをもって戦った者たちの悲哀がそこにある。その意味では、やはり二部作両方を観て初めてC・イーストウッドの「硫黄島」を観たことになるのだろう。いずれにせよアメリカでこの作品がどう評価されるか、とても楽しみだ。当時の狂気にも似た日本軍のメンタリティーがどう受け取られるだろうか。
二宮和也、加瀬亮も好演。
敢えて難をいうなら、36日間に及ぶ戦闘の時間経過を示して欲しかったか。
だがいずれにしてもこの二部作が、戦争映画史に燦然と輝く金字塔であることは間違いないと思う。
投稿者:グリーン投稿日:2006-12-02 06:45:17
スタッフのほとんどがイーストウッドのパートナースタッフ
監督、脚本、製作がハリウッドで、役者だけ日本人。
日本映画スタッフがどれほど低レベルか思い知らせてくれる、痛烈なお仕置き映画であってほしいと期待してます。 常々思うのは、日本映画は監督、脚本、製作(キャスティング)が全くやる気がない。 良い物を作る気が無い。 独りよがりで、なんとか事務所のプロモーションみたいな下衆な作品ばかり。
黒澤かぶれや、アングラもどきも、もう飽き飽きです。 
投稿者:痛風投稿日:2006-11-28 21:22:12
真面目な造りだし色調、特撮もリアルで良いが、ドライで琴線に触れてこない。
投稿者:ジャギ投稿日:2006-11-25 18:24:10
試写会で観に行ってきました。数ある戦争映画の中でこれほど戦争について考えさせてくれる映画はないと思います。この映画にどっちが正義で、どっちが悪というのは存在しないです。
投稿者:ミンティ投稿日:2006-11-23 15:42:44
映画の感想がなかなか出てこないくらい
考えさせられる題材でした。
ぜひ、たくさんの方に見て欲しいと
勧められる映画です。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 監督賞クリント・イーストウッド 
 □ 脚本賞アイリス・ヤマシタ 
  ポール・ハギス 
 ■ 音響賞(編集)Alan Robert Murray 
■ 作品賞 
■ 外国語映画賞 アメリカ
 □ 監督賞クリント・イーストウッド 
□ 作品賞 
 □ 監督賞クリント・イーストウッド 
 ■ 外国語映画賞 
■ 外国作品賞 
【ニュース】
伊原剛志ハリウッド進出第2弾「Ninja」、予告編2009/05/07
全米興行成績、J・アニストン出演恋愛群像コメディが好スタート2009/02/09
スティーヴ・マーティン主演「ピンクパンサー2」、予告編2008/11/07
スティーヴ・マーティン主演「ピンクパンサー2」、ティーザー・トレーラー2008/06/09
2007年allcinema ONLINEユーザー投票集計結果発表2007/12/28
「硫黄島〜」の日本人俳優、「ピンクパンサー」続編に出演へ2007/08/23
第33回サターン賞結果発表2007/05/11
DVDリリース情報:「007 カジノ・ロワイヤル」「パプリカ」etc.2007/03/16
DVDリリース情報:「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」etc.2007/03/08
アカデミー賞結果発表2007/02/26
サターン賞、ノミネーション発表2007/02/21
アカデミー賞、ノミネーション発表!2007/01/23
ゴールデングローブ賞、結果発表2007/01/16
放送映画批評家協会賞発表2007/01/15
英国アカデミー賞、ノミネーション発表2007/01/12
シカゴ映画批評家協会賞発表2007/01/05
高倉健さん、サンディエゴ批評家協会賞で主演男優賞獲得2006/12/19
ゴールデングローブ賞、ノミネーション発表2006/12/15
NY映画批評家協会賞は「ユナイテッド93」に2006/12/12
放送映画批評家協会賞、注目のノミネーションが発表に2006/12/12
【訂正】LA映画批評家協会賞他、映画賞続々発表2006/12/11
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞は「硫黄島からの手紙」に2006/12/07
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION