プルートで朝食を(2005)BREAKFAST ON PLUTO
【クレジット】
【解説】 「モナリザ」「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン監督が、激動のアイルランド現代史を背景に、女の子の心を持つ一人の青年の波乱の人生を軽妙なテンポで綴るコメディ・ドラマ。「ブッチャー・ボーイ」でもコンビを組んだパトリック・マッケーブの同名小説を映画化。シリアスな状況にも常に明るさを失わない主人公キトゥンに売り出し中の若手、「28日後...」「バットマン ビギンズ」のキリアン・マーフィ。 アイルランドの小さな町に生まれた赤ん坊パトリック。生みの親は彼を教会の前に置き去りにして行方をくらまし、パトリックは近所に住むブレイデン家の養子として育てられる。幼い頃から綺麗なドレスやお化粧に興味を示し、周囲からは“変わり者”のレッテルを貼られるパトリック。やがて自らを“キトゥン”と名乗り、美麗な青年へと成長した彼は、居心地の悪い田舎町を飛び出し、実の母を探してロンドンへと向かうのだったが…。 【ウェブリンク】 オフィシャル・サイト http://www.elephant-picture.jp/pluto/ オフィシャル・サイト http://www.breakfastonpluto.co.uk/ (英語) オフィシャル・サイト http://www.sonyclassics.com/breakfastonpluto/ (英語) 【ユーザー評価】
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そんな主人公の生き様が、ご機嫌な音楽と一緒に軽やかに流れていく。
そうだなー、私も世の中の人もなんだかいつも肩をいからせて戦々恐々としてるけど、そんなシリアスになってどうすんのよ、って気持ちになりました。生きてるだけでシリアスなのに、って。
確かに肩の力が抜けて勇気づけられる作品でした。
イギリス版ヘドウィグ・アンド・アングリーインチといった感じでしょうか。
レンタルして見たので一週間という短い時間の“夢”だったかように私は、DVDを返してからというもの、どうも何かが欠けているかのような感覚になってしまいました。今月になって、もうこんな状況には耐えられないと、本作のDVDを取り寄せてついに買っちゃいました!最近はほとんど毎日のように本作を見ています。なので何か嫌な事があって落ち込んだりしたときは、いつもキトゥンが助けてくれます。本当に私は本作にめぐり逢えて幸せです。
そして主演のキリアン・マーフィーもまた、今私の心を捕らえて離さない存在です。初めて彼を見たのは本作ですが、彼の優しく繊細で包み込むような演技は本当に素晴らしいとしか言いようがないですし、輝く美しいブルーの瞳もまた見る度にうっとりしてしまいます。それから70年代のファッションも見事に着こなしていたし、少しずつ美しくなっていくキトゥンをキリアンは本当に自然に演じきってくれました。
本作はストーリーも音楽もキリアンをはじめてとする出演者の方たちも皆素晴らしくって、何度見ても私は『魅惑の巴里』などで活躍したミュージカル女優ミッツィ・ゲイナー似の本当のお母さんを探すキトゥンと一緒に旅をしている気分です。何回見ても飽きないし、これからもずっと大好きな映画です。なのでこんな素敵な作品に出逢えたことを心から嬉しく思います。
幼馴染のチャーリーに親身に寄り添い介抱するキトゥン。これは、普通の友だちでもここまで面倒見良くないだろうなと思うくらい、打算のない愛を感じた。
出会う人々はみな、キトゥンの魅力に呑み込まれてゆく。とてもスタイリッシュな、キリアン・マーフィの底知れぬ演技力がたっぷりの作品です。
この映画を思い出すだろうなぁ〜。
まぁ好き嫌いは分かれるかもしれないけど、
私はすご〜くお気に入りの作品となりました。
黒美君彦さんが言うように、
人生への肯定感。そうですよね!
いつも自分らしく、らしさを大切に…自然に
苦しくても、苦しいときこそ、
明るく笑顔を絶やさず前向きに行きてゆく…ごくごく自然に
実際にはなかなか難しいことだけど、
そんな生き方って素晴らしいなぁ〜と思っちゃいました。ホント自然に(笑)
いつまでも瞳の輝きを失わずにいられたらいいのにね。
この映画を観て、少し私のおめめも元気でたかも。ラッキー☆
しかし、であるからといって、気難しく重いだけの物語では決してない。
全編ユーモアに溢れ、冒頭のコマドリの飛翔のような不思議な浮遊感があるのだ。
主役のキリアン・マーフィーは作品の中でどんどん美しくなっていく。その透き通った青い瞳のなんと美しいことか。
神父(ファーザー)のリーアム・ニーソンの内省的な演技も好感。キトゥに関わる人々もそれぞれ存在感があって愛しくなってしまう。
そうした肯定感は中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』(06年)やJ・ロイ・ヒル監督『ガープの世界』(82年米)に通じるように思う。
テロリストとして誤認逮捕された後、感化?された刑事がキトゥに「銀河的孤独感だろ?」と共感を示すシーンがあるが、人間なんてもの、本来はどこかで通底している感覚を持ち合わせているはずなのだ。無理に“serious”に生きなくても、生きることは“serious”と隣り合っている。
不思議な愛すべき佳品だった。
だだ、重要なサブプロットであるIRAの取り上げ方はありきたりでつまらないように感じました。それを除いた主人公の生き様を考えてみると、どうしても女になりたいというわけでなく、流れのままという感じがあり、心に訴えるものが今ひとつ感じられました。
雲ったアイルランドの空と70年代のファッションの見事な対比、豪華な助演陣のしっかりした芝居、
脆くもやさしい『キトゥン』を見事に演じるキリアン・マーフィ、全てにバラスがとれている。
同じような題材の『ヘドウィグ・アンド・アグリーインチ』がオリジナル楽曲を使い、「怒り」を武器に繊細だが力強く生きる姿を描いているのに対し、本作は70年代既成楽曲を使用、厳しい現実をあるがままに「受容」してゆく。 共にあまりにも、愛しく、寂しく、やさしい…
月並みな表現だが胸を打つ作品。
追記 07-01-08
自分の06年洋画NO.4でした
ジョーダン作品常連組に加え、豪華なカメオ陣をお見逃しなく。