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紀子の食卓(2005)

メディア映画
上映時間159分
製作国日本
公開情報劇場公開(アルゴ・ピクチャーズ)
初公開年月2006/09/23
ジャンルドラマ/ミステリー
映倫R-15
この世界は虚構(ニセモノ)の楽園

しあわせな家族って、何?
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 Photos
紀子の食卓紀子の食卓

【クレジット】
監督:園子温
エグゼクティブプ
ロデューサー:
諸橋裕
プロデューサー:鈴木剛
原作:園子温
脚本:園子温
撮影:谷川創平
特殊造形:西村喜廣
美術:藤田徹
編集:伊藤潤一
音楽:長谷川智樹
テーマ作曲:園子温
『Lemon Song』
挿入歌:マイク真木
『バラが咲いた』
録音:池田知久
助監督:天野修敬
出演:吹石一恵島原紀子
つぐみクミコ
吉高由里子島原ユカ
並樹史朗
宮田早苗
三津谷葉子
安藤玉恵
渡辺奈緒子
李鐘浩
古屋兎丸
手塚とおる
光石研島原徹三
【解説】
 鬼才・園子温監督が、「自殺サークル」で手がけたテーマを引き継ぎ、崩壊していく本物の家族と、“レンタル家族”という虚構が生み出す幸せな家族それぞれの行く末を描く衝撃のホームドラマ。主演は「着信アリ」の吹石一恵、共演に「月光の囁き」のつぐみと「パッチギ!」の光石研。
 17歳の平凡な女子高生・島原紀子は、退屈な田舎の生活や家族との関係に息苦しさを感じ、東京へと家出する。紀子は“廃墟ドットコム”というサイトで知り合ったハンドルネーム“上野駅54”ことクミコを頼って、彼女が経営するレンタル家族の一員となる。一方、紀子の妹・ユカもやがて“廃墟ドットコム”の存在を知り、紀子を追って東京へと消える。それから2ヵ月後、紀子の母・妙子は自殺、残された父・徹三は“廃墟ドットコム”を手がかりに娘たちの行方を追う…。
<allcinema>
【関連作品】
自殺サークル(2002)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
963 7.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:クリモフ投稿日:2013-07-10 02:34:06
「自殺サークル」は糞映画決定で見放していた園子温。最近やたら評価が高いので見てみたらこれがまたややこしい映画で困ったものです。
サスペンスタッチで進んでゆく展開は普通に上手く、2時間半以上の長尺持たせる手腕はなかなか。引き方が達者なので、多少無理矢理な設定でも見られるようにはなっています。
ただこれは好みの問題なのですが、人間の実存がどーたら、とか言う話にはなったく乗れないし、それを描くために「疑似家族」を見せられるのも気に入りません。どうもスリラーをドラマに昇華できていない印象がします。肝心なところで煙に巻かれている気がする。
あとディティールに穴があり過ぎるのは言っちゃいけない感じですが、「自殺サークル」を下敷きにする必要性は(たとえ当初の構想にあったとしても)ないと思います。結果、あそこだけ浮いてるし、説得力が半減しているように思います。
まぁ、好きではないといってしまえばそれまでですが、ネガティブさが強調される割には想定内に話が着地してしまったので、やや拍子抜け。案の定、深読みさせる作風で、個人的にはそれはずるさに写ってしまいました。
吹石、つぐみはやや演技力が足りないなぁ、と思える瞬間もあったのですが、吉高由里子は意外に上手くてびっくり。
投稿者:ベン・ショックリー投稿日:2011-08-16 00:26:35
【ネタバレ注意】

園子温作品は「自殺サークル」初見時は今イチだったんだけど、「愛のむきだし」で再注目し、「冷たい熱帯魚」でブッ飛んだ。
それにしても、この人の描く"家族”っていつも息苦しいよね。家族の本質を、えぐるように問いかけてくるのが不快であり、重くもある。

吉高"ハイボール”由里子がカワイくていっちゃん怖い。

投稿者:陸将投稿日:2011-07-10 21:08:31
【ネタバレ注意】

人間は孤独な生き物である。
だが、様々な集団に属し、その中で自分の役割や居場所を見つけることで生きている。
その集団とは、社会であり、学校であり、職場であり、そして家族である。

ただ、思春期は自分の居場所が見つからず、自分の役割に徹することを拒もうとする。
そんな思春期の心情を、本作の序盤では描く。
自分が生まれ育ってきた土地や家族という閉鎖的なコミュニティーからの脱出願望。
ただ、主人公には明確な計画はない。
行き先はないが、現状を打破したい。

そんな宙ぶらりんな状態で家出した人間に、居場所や役割を与えてあげること。
それが、本作の最も重要なテーマである“レンタル家族”というシステムである。
擬似家族という虚構の世界で、ひたすら家族の一員という役割を演じる。

だが、それらの家庭には現実では見ることのできない笑顔が溢れている。
まるで絵に描いた“ような”、幸せ“そうな”人々の姿。
そして、様々な役割を与えられることで、生を実感している人々の姿。

本音ではなく建前で、現実ではなく虚構の世界で、リアルではなくバーチャルな繋がりで、人々と接するほうが楽で幸せ。
認めたくはないが、誰もが心の中で思ったことがある現代が抱える病巣の数々を、本作は提示していく。

そんな虚構の世界で役割を演じ続ける娘たちを取り戻そうとする、父親の姿が痛々しい。
擬似家族の中の方が幸せそうな表情を見せる娘たち。
そんな娘たちの姿を見て、父親は駆ける言葉が見当たらない。
そもそも、娘たちが家出をしたのも、娘たちを理解しようとしなかった自分の身勝手さにも原因がある。
そんな彼は擬似家族の父親という役を演じて、娘たちと接するしかないのだ。

ファンタジックな雰囲気、メルヘンチックな音楽が流れる中で、あまりにも過酷な現実が突きつけられる。
口当たりのいい甘さの中に隠されている苦みから、園子温は決して眼を背けることを許さない。
詩的ナレーションが大半を占める中で、登場人物の口から発せられる言葉は、まるで心の奥底から叫び出た祈りのようにも聞こえる。

本作はプロローグもエピローグも、家族が食卓を囲む場面である。
それは一見、幸福な家族の象徴のような状況を表すが、どちらのシーンも本当の幸福とは言い難い。
一体幸せとは何なのだろうか。
そしてそれはどこにあるのだろうか。
人間はそれを求め、またひたすら歩いていくのだろう。

投稿者:さとせ投稿日:2009-05-06 10:24:03
廃墟ドットコムの存在を知ったふっきーは家出をし、東京へ向かい「レンタル家族」の一員になる。妹は姉を追い、母は自殺、父は子供を取り戻すために「レンタル家族」を追う。

「自殺サークル」の続編だが、前作のような暗さやホラー感は無。「衝撃のホームドラマ」と謳っているように予備知識なしで見ると本当に家族映画にミステリーを味付けしたような映画。
投稿者:ymo1191投稿日:2008-07-24 22:25:15
吹石一恵って旬ですよね。この「紀子の食卓」でつぐみと女の子どうしで二人寝をするシーンいいですね。この映画で初めて園子温監督に出会って、今まで全うな映画では見たことのない奇才ぶりにほれ込んでしまい、今この監督の作品群を研究中です。この「紀子の食卓」との関連で考えると、自著『自殺サークル 完全版』を映画化したとあるように、前作「自殺サークル」を完結するために本作を作ったかに思い「自殺サークル」も見てみました。が、確かに、本作にちょっと余計とは言いませんが、無理やり「自殺サークル」の女子高生集団自殺のシーンが封じ込まれてなぞめいて関連付けられていますが、本作が社会病理(擬似家族)の社会派サスペンスタッチなのに対して、その感覚で、「自殺サークル」の方を見ていたら、気持ち悪くなってしまいました。でこれはなぜなんだろうと数日悩んで、ああ、「自殺サークル」の方はホラー映画なのだから深く考えすぎないようにしようというのが、私の個人的解決でした。次にこの間「 園子温 ファンタ・ジア」をレンタルしたのですが、レンタル前はなぜこの監督がグラビアアイドルを集めてショートフィルムなんぞをと、まあ研究のためと思い借りてみて、びっくりしました。これって、「紀子の食卓」のレンタル家族(擬似家族)の習作みたいな作品なんだなって。ですから、園子温監督のテーマには一貫性があるわけで、ますますこの監督に感服しました。まだまだ他の作品での発見がありますが、今回はこの程度で。
http://blog.livedoor.jp/ymo1191/
投稿者:irony投稿日:2008-03-09 23:42:11
 きっついなぁ…というのが感想 しかも160分 ネタばれを知ってて観る人は観るジャンルかね、こりゃ…知らずに観て後悔した 吹石一恵に興味が湧いて観たんだけど吉高由里子がなかなかの演技で新たに興味が湧いたと思ったらWOWOWで「紺野さんと遊ぼう」がやってたのね 案外意識してリンクさせてんだ…。 血がドバァーっと言ってもシチュエーションがキツイのよ つぐみ…怖いし ナンて言うか、何かがまとわり憑いてくる感じ?で… 嗚呼疲れたよ…。
投稿者:トウショウファルコ投稿日:2007-03-11 06:17:54
『誰もしらない』同様に、インパクトが強い、好きになれない映画ですね。
映画・登場人物がどの方向に進んでいくのか判らないのでハラハラはします。
それもかなり危険な方向性で、引きながら観てました。

自分を生きていますか?
映画は登場人物と観客に問いかけます・・・それはそれでいいんですよね。
そこからが凄くネガティブで独りよがりの変態なんですよ。
いったいこの映画は誰がメインなのか・・・強烈なんですが、誰もがどこか
最後の方でボケてくるんです。
自分を全部出せずに生きていますよね。どこか隠しています。
じゃあ、別の自分になったら、本当の自分が見える映画にしてほしかった。

台詞が嫌いです。そしてラスト。観客が置き去りにされる終わり方はどうもねぇ・・・

『誰もしらない』は観てもいいかなって思える映画なんですが、これは
観ちゃいかんでしょ。疲れました。
投稿者:ダンボ投稿日:2006-10-01 20:11:19
【ネタバレ注意】

「自殺サークル」の内容をより深く抉り出した作品です。
よく「あるべき自分」とか「本当の自分」なんて事を
口にする人がいますが、そういったものへのアンチテーゼだと思います。

家族内でも友達との関係でもまた自分に対してでもある種の役割を演じ、
そんな自分に不満を持つ少女が主人公ですが、
レンタル家族というシステムを通して虚構の役割を演じることで、
閉じたサークルの中での居心地の良さを見出していく。
でもそんな本物の自分とか、閉じた輪の中だけの役割としての自分とか、
そういったものを超えていこうとする少女が素晴らしいです。

「バラが咲いた」はやりすぎのような気がしますが、
家族を描いた作品として出色だと思います。
でもやっぱり血がいっぱい出てくるんで、嫌いな人は嫌いだろうな。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ ベスト10第9位
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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