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それでもボクはやってない(2007)

メディア映画
上映時間143分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月2007/01/20
ジャンルドラマ
それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
参考価格:¥ 6,300
価格:¥ 2,800
USED価格:¥ 265
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それでもボクはやってないそれでもボクはやってない

【クレジット】
監督:周防正行
製作:亀山千広
企画:清水賢治
島谷能成
小形雄二
エグゼクティブプ
ロデューサー:
桝井省志
プロデューサー:関口大輔
佐々木芳野
堀川慎太郎
脚本:周防正行
撮影:栢野直樹
美術:部谷京子
編集:菊池純一
音楽:周防義和
照明:長田達也
整音:郡弘道
米山靖
装飾:鈴村高正
録音:阿部茂
助監督:片島章三
出演:加瀬亮金子徹平
瀬戸朝香須藤莉子
山本耕史斉藤達雄
もたいまさこ金子豊子
田中哲司浜田明
光石研佐田満
尾美としのり新崎孝三
大森南朋山田好二
鈴木蘭々土井陽子
唯野未歩子市村美津子
柳生みゆ古川俊子
野間口徹小倉繁
山本浩司北尾哲
正名僕蔵大森光明
益岡徹田村精一郎
北見敏之宮本孝
田山涼成和田精二
矢島健一
大谷亮介
菅原大吉
石井洋祐平山敬三
大和田伸也広安敏夫
田口浩正月田一郎
徳井優西村青児
清水美砂佐田清子
本田博太郎三井秀男
竹中直人青木富夫
小日向文世室山省吾
高橋長英板谷得治
役所広司荒川正義
【解説】
 「シコふんじゃった。」「Shall we ダンス?」の周防正行監督が、ある“痴漢冤罪事件”を報じる記事に関心を持ち取材を進める過程で、現在の刑事裁判のあり方そのものに疑問を抱き、その問題点に真正面から向き合った異色の社会派ドラマ。ある青年が身に覚えのない痴漢容疑で逮捕され、その後1年にわたる裁判を経験する姿を通して、刑事裁判の実情を克明に描き出していく。凶悪犯罪が連日のように報じられ社会不安が高まる中で、刑事手続きにおける“推定無罪”の原則が揺らぎ始めている現代社会に一石を投じる力作。
 フリーターの金子徹平は、会社の面接に向かうため通勤ラッシュの電車に乗っていた。そして、乗換えの駅でホームに降り立った彼は女子中学生から痴漢行為を問いただされる。そのまま駅員によって駅事務所へ連れて行かれた徹平は、やがて警察へと引き渡される。警察署、そして検察庁での取り調べでも徹平は一貫して“何もやっていない”と訴え続けるが、そんな主張をまともに聞いてくれる者はいなかった。そして、徹平は具体的な証拠もないまま、ついに起訴され、法廷で全面的に争うことになるのだが…。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:ピースケ投稿日:2014-06-07 20:23:51
映画としても非常に面白いし、裁判制度の問題提起としてもよく出来てる。
先日のPC遠隔操作事件でも関係ない人が誤認逮捕されとるし、
冤罪なんてこの世にゴマンとあるんだろうな。
投稿者:bond投稿日:2013-09-12 09:25:08
なかなか、秀逸なドラマで脇役がいい。陪審員制度でないから、裁判官個人の偏見や考えが全ての怖さ。
投稿者:陸将投稿日:2011-09-10 20:59:09
【ネタバレ注意】

本作では登場人物のプライベートや人間性を描くことを、極力避けた作りになっている。
何故なら、人間の感情や私情は法廷に必要ないからである。

1つの痴漢事件によって、主人公と同じように、観客も警察や司法の世界に投げ込まれる。
その投獄された先で出くわす人間は、血が通っていないように感じる。
全てが事務的で、マニュアル通りで、機械的。

そんな“冷たい”人間が、血の通った人間を裁くという事実。
この“冷たさ”と“冷静さ”の微妙な差異による違和感が押し寄せてくる。

ただ、2時間30分近くあり、しかも人間が描かれることのない本作に引き寄せられる理由は何なのだろうか。
それは、この事件のようなことが自分の身にいつ降りかかってもおかしくないという危機感からだろう。

ほんの1駅間、ほんの十数分の出来事を、何ヶ月もかけて立証していく作業。
その結果によって、後の自分の人生を棒に振るかもしれない。
もはや他人事だとは思えないような感情が、作品に対しての磁力のような働きをしている。

また、裁判へのプロセスを1つ1つ丹念に積み重ねて見せていく、周防監督の演出も的確だ。
その真摯な姿勢は非常に好感が持てる。
さらに裁判自体が、戦略性やエンターテイメント性を内包しているからこそ、最後まで観客を飽きさせないのだろう。

本作では、様々な人物が多くの言葉を語る。
電車内の一瞬の出来事、それは誰にとっても過去のことである。
だからこそ、当事者でさえも記憶を手繰り寄せて、必死に思い出して、真実と思われることを語る。

そこに言葉の危うさや不確実さがある。
言葉の綾や色や温度によって、裁判官の心証が良くも悪くもなる。

証拠がないならば、証言しか判断材料にはならない。
そこに司法制度自体の危うさがあるということを、作り手は痛烈なメッセージとして観客に提示しているのだ。

投稿者:kinenchyu投稿日:2010-04-10 19:11:34
面白かった。キャスティングも良く、有罪になるか無罪になるかきわどいやりとりが、次々と展開され、そして最後に意外な結末。良く考えられた秀作だと思います。
投稿者:mototencho投稿日:2010-03-25 14:08:37
だてに十年間の準備(サボり)期間をおいたわけではない
周防正行監督の最新作
「それでもぼくはやってない」は
きわめて重要な撮られるべき映画
http://mototencho.web.fc2.com/2007/soredem.html
投稿者:半熟卵投稿日:2010-01-01 08:43:34
加瀬亮
投稿者:きらきら投稿日:2009-05-12 13:21:51
映画そのものは、行政サイドがよく作る再現ビデオ(自動車教習所などで見せられる、あれね)と作り方が同じ。
要は立場を逆側から描いただけ。
だから台詞が説明調に(きっと資料写したんでしょうな)なる。
映画そのものとしてはまあまあ。
脚本ができあがった段階でほっとしちゃったんじゃないでしょうか。

でもディレクターのメッセージは伝わります。

警察官にしろ、裁判官にしろ、連中はまず公務員だもの。
巨大組織のひと駒に過ぎないし、自分の評価・給料を決めるのは上司だから、一市民の批判なんか屁でもない。

最近は、生活保護申請も自治体の行財政事情がきつくなったからと、かなりハードルをきつくしてますよね。
「おにぎり食いたい」と遺書を残して死んだひと。
障害者に「働けるでしょ」と言って受理をはねのけ、死んでしまった障害者の記事なんてのも、ここ数年新聞に出てましたな。

「疑わしきは罰せず」が裁判の原則のはず(それは映画のなかでも一人目の裁判官が熱く語っていましたね)。
権力の使い方をまちがえているんなら、行政連中、司法連中、政治家、彼らが行使できる権力を減らした方がいいと思うな。
「全部かいさ〜ん(解散)!」てね(笑)
投稿者:GRIFFIN投稿日:2009-04-10 22:00:39
怖いねぇ。この映画が怖いのは、冤罪ということだけではなく、真犯人が逮捕されていないこと。
つまり、誰でもが容疑者になる可能性があるということだ。

看守、検事、弁護人、友人、、、などなど登場人物にしっかり色をつけて、ドラマでありながら
エンターテイメントの面白さを忘れてないあたりは、さすがに職人芸。

裁判官や検事の実情は、ちょっと胸に迫ってこなかったけど、計算づくであの程度の掘り下げに
したんだろうなぁと思う。娯楽性も確かに大事だし。

悪魔の証明といわれる「やっていないことの証明」は、本当に難しい。
確かに、絶対的な信頼性がなければ、裁判官だって無罪にはできないよなぁ、、、。
人の心は読めないし。

きっとアメリカ映画だったら、被害者の少女の人格攻撃とかにまで波及して
無罪を勝ち取るんだろうな。

ん〜もう少しで裁判員制度か。どうなるニッポン。http://www.geocities.jp/griffin0623/
投稿者:aaf投稿日:2009-01-24 02:32:52
まさにドキュメンタリーですね。
他の人の感想を見てもわかりますがまるでこれが
実際にあったであろう話として語りたくなる。
そういう現実を写しだしている作品ですね。

東京なんかに出張に行くと痴漢の無実を訴えた人が
駅で演説しているのを聞いたことがありますが
話を聞くのとそれを映像で見せられるのでは随分と
違いますね。

やってない罪を認めた方が圧倒的に賢いと言う世の中と
その濡れ衣を着せてしまった女性・警察・検察・裁判官。
ある意味これは犯罪ですよね。

そういう行き場のない感情がこの映画を見ると押し寄せてくる為。
誰の演技が良かったとかあそこはこうした方がいいんじゃないか
とか。そういう客観的な判断がこの映画にはできないですね。

なぜなら彼と同じような不条理にあう可能性は電車やバスに乗って
いる男性なら起こりうるからです。その事実に唖然としてしまう。

家宅捜索までされて持っていたAVまで証拠として提出され
あまつさえ性的趣向を指摘されたりするなんて考えただけで
も恐ろしい。

映画としてこの作品を男性として評価するのは不可能ですね。
女性の方はきっとそんなの1000人に1人よ。
誇張しすぎとか思うのでしょうね。
投稿者:俵場投稿日:2008-06-20 19:25:08
【ネタバレ注意】

観てる間はグイグイ引き込まれる。非常によくできているのは確か。

ただ、日本の司法の問題点を浮彫りにしている点は素晴らしいが、主人公の人となりを忍ばせる描写がなく、無機質な存在となっているため、なぜそこまでして戦い続けることを選んだかがビシッとは腑に落ちない感あり。

 もっと手厳しいことを言えば、裁判もので面白い作品を作るのはそう難しいことではない。エンターテインメントとして過剰演出に走らず、地に足が着いた作風に仕上げたのは立派だが、痴漢冤罪の実情に関しては実際に被害に遭った方の手記を読めばわかることでもあり、周防監督ほどの才能がある人なら、やはり完全オリジナルの新作にトライしてほしかったなァと思わずにはいられない。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-04-28 21:04:09
事を改めて思い知らされる作品。その前にテレビで見た冤罪事件のニュース特集でも裁判員制度の問題点(裁判の迅速化が一番の目的)を指摘していたが、有罪率99・9%への国家の威信は一層強固なものになっていて、民意の届かなさという点でも絶望的な気持ちになる。一番参考になったのは調書に絶対署名してはいけないという点。自分がそれを守れるか自信ないが…。
投稿者:歌王投稿日:2008-03-15 07:45:02
【ネタバレ注意】

専門家から見れば荒唐無稽なところも多いのだろうとは思いますが、これは怖いです。まあ現実では裁判どころか、駅事務室に連れて行かれた時点で人生半分くらい終わっちゃう可能性も高いんですけどね。
裁判所が主な舞台の映画ですが、警察署の代用監獄や自白の強要など、裁判以前の問題の方がヒドイと感じました。

リアルなストーリーですが一つだけ。痴漢を逆利用した女性側の犯罪も多いこのご時世で、駅員が痴漢事件であんなにぞんざいでいい加減な態度に出るもんかな?というのは、やや気になる点ではありました。しかも駅側の登場人物が駅員一人だけってのも、ちょっと弱いような。

投稿者:パゾリーニ投稿日:2008-03-15 01:28:08
正名僕蔵ってスゴイッ!役者だな。本物の裁判官と思った。「ユナイテッド93」みたいなキャスティングもあるし。僕が監督する事になったら、ぜひ一度使ってみたい。
投稿者:NYY投稿日:2008-03-07 22:50:58
交通手段が電車中心の東京で生活してる者には他人事ではない話。
ただ、検察、裁判所を話の通じないような怖い存在として過剰に描いてしまってる気がします。
その意味で、やや偏った作品。

有罪率が99、9%なのは、有罪にできないケースを検察が起訴しないからで、99、9%であること自体は何の問題も無いです。
検察が冤罪を出さないよう気をつけてる、というか、無罪判決が出て「冤罪だー!」って批判されるのを恐れて起訴しない結果、日本では起訴後99、9%有罪になるだけの話(役所広司が語ってたように、99、9%有罪だと、裁判官がオカシイと思っても0、1%の無罪判決は出し難くなることはあるかも知れませんが…)。
 
痴漢は、重罪ではなく迷惑防止条例違反という微罪ってのがポイントです。
微罪だから、認めてしまえば略式で罰金払って帰ってこられる。
そこが落とし所になっていて、警察も検察も弁護士もそっちへ誘導しようとする。
重罪ならありえないが、所詮、罰金で済む微罪だからOKっていうシステムで、警察も、罰金払うだけだからと安心して被疑者を追い込む。
そっちを選べば、何もなかったように普通の生活に戻れる。
 
ところが、そこで「やってない!」と頑張っちゃうと略式でない本裁判が始まって悲惨なことになる訳です。
もし、やってないのに痴漢扱いで捕まってしまったら、民事で示談を済ませて不起訴にしてもらうか、「やった」と認めて略式で罰金を払うしかないんだと思います。
不本意だろうが、そーゆーシステムなんだってこと。
もし、周りの人にバレたら「やってないけど、そーゆーシステムだから、やったことにして罰金を払った」と言うべし。
言って理解してくれない人がいても、この映画を見てもらえばきっと理解してくれますよw。
ってことで、その意味で大変有意義な作品だったと思いますw。
他にも、員面調書という名の警官の書いた作文にサインしてはいけない等、有用なことが述べられてたし。
 
あと、AVを持ってたら裁判官の印象が悪くなるって、日本の裁判所は問題あると思うよ。
AVなんて男は皆見るもんで、有罪率と同じくらい、男の99、9%が見ると言っても過言でないし。
性欲をちゃんと処理することは性犯罪の抑止に働く面もあるのに、AV持ってたら性犯罪者とは、とんでもない偏見だよ。
裁判官だって見てる筈なのに…
そーゆー細かいとこまで描かれていてGoodでした。
 
痴漢冤罪を防ぐには男性専用車両を導入した方が良いのかも。
電車も便所みたいに男女を分けるくらいのことをしないと、社会的弱者である男性を守れないと思うよ。
投稿者:イドの怪物投稿日:2008-03-04 12:38:20
喜劇かと思って見たら、暗いドキュメンタリの様な映画だった。
法廷物は面白いドラマが多いが、これははずれだと思うが、映画館まで足を運んだ訳では無いからそれほどの損は無い。
投稿者:BLADE投稿日:2008-03-03 01:44:00
何とも主人公は、運が悪いとしか言いようがない。寝坊はまだしも、履歴書
を忘れたり、無理に電車に乗って、てっきり自分がいつも乗る電車と勘違い
して、上着が挟まって、このままだと反対側から出ないといけないから
必死に上着をドアから抜こうとしたのが、そもそものはじまりだからね。

まあ、この映画のシリアス度を考えたら、ある程度のオチも想像がつくが、
法学部に通う僕でも、知らない情報ばかり。なかなかタブーとして世の中に
聞こえないのだろうね。オチに関して、スッキリしないという意見も多いが
決して暗い終わり方ではなく、むしろ主人公が前に進もうという新たな
決意を感じる終わり方だった。「評決のとき」みたく、陪審員の心に
投げかけるものではないので、その映画のようなハッピーエンドは
本作には起こらないのは仕方がないかもね。
それにしても、裁判官も有罪を決めて出世するという、裁判所と行政は
三権分立で分けるという、中学、高校で習うことは嘘だったのかと改めて
感じてしまう。

そもそも、痴漢だけに立証も難しい。なぜって、被害者とする人の証言しか
容疑者を容疑者であることの前提になっているから。これがあるから、
携帯のマナーについて注意された腹いせに痴漢として訴えたというケースも
あれば、夫にかまってほしいばかりに全く関係ない人を痴漢として訴えた
という、考えただけでも馬鹿馬鹿しい事件も起きている。

裁判官、警察関係は、たかが痴漢と思っているのかもしれない。しかも、
あとを絶たない痴漢事件だけに、他の多くの痴漢の事件を抱えるあまり、
彼のような余り物扱い、「はい、またか」という扱いになってしまう。
下の方も書いてましたが、重罪度の1番目が「やったのにやってない」、
2番目が「やってないのにやってない」。だから、痴漢と疑われて、
やってないと言っただけで、罪が重くなる。これは、おかしいね。

かといって、被告人のことを考えていたら、それこそ痴漢天国になって
しまうから、厄介だ。映画では被害者が痴漢をされたというのは事実という
ことになっている。もしかしたら、理由は分からないけど少女は痴漢は
なかったのに嘘をついたかもしれない。

そもそも、途中で裁判官が変わった時点で裁判の審議そのものもやり直す
ことができるようにすべきだ。ラストで少女の言い分は正しいと裁判官は
言ってたけど、「お前、少女の時、担当でなかっただろ」と突っ込める。
用は、裁判一人の決定で審議すべきでないということだ。完全に裁判員
制度について説いている。やはり、裁判のルールを分からない市民が人を
裁いていいのか、裁判中拘束されるのは生活もあるからイヤだ、という
意見もある。僕が思うに、裁判官も警察も「有罪」が前提だと考えている
ならば、裁判員制度を設けたところで、市民は裁判所職員に頼ることもある
ので、これもまた危険に感じる。

長々とまとまりのない文章になったが、色々な情報から、何を感じるか、
これが大切といえる。映画について言えば、前半は割とクス笑あったのに、
後半はこんなにシリアスなのかと思った。あの、傍聴オタクが意味なく
主人公に話しかけるところは、普通あんな喧嘩の売り方するやついないだろ
と突っ込みたくなった。それ以外は良かった。セットを使った検証は実際の
裁判でも割りと使われるようになっているが、彼が犯人でないという明白な
証拠がない限り実際の裁判でもあまり参考にしてくれないのが現実だ。

では、僕たちはどうしたらいいのかと考えたら、混んだ電車では、よほどの
ことがない限り、両手はつり革か上の棒を掴んで離さないのが前提かも
しれない。しかし、たとえ手を上に上げていても、男の物が当たって
女性が不快に感じたら同じことだから、女性専用車両と同じく男性専用
車両も必要だ。もし、それでも無実なのに痴漢だといわれたら、絶対に
駅室とかに行くのに応じないこと。結局、逮捕は礼状ないと行けないので
礼状がない以上は行きませんと言い張ること。馬鹿馬鹿しいと思って
立ち去ろうとしたら、かえって犯人と思われてしまうので注意が必要だと
痴漢冤罪のサイトで見た。
投稿者:irony投稿日:2008-03-02 05:27:32
 いつもはいい人の役柄が多いのに・・・ね まぁ狙ってンのだろうけどさ
とりあえずやっていようが、やっていまいが兎に角逃げろ、脱兎のごとく(笑)それともすべての男性は達磨にでもなれと?・・・後は家から決して出ない事かな 防衛策としては・・。 痴漢地獄のDVDで人柄疑われるなら売るなよと言いたい(違法性は全く無いだろ?・・・決して自慢出来る事じゃないけどさ) 裏稼業の憾み屋あたりで裁判官、狙われたりしないのかね?(すぐに示談(脅迫的な)に応じそうだけど) しかし最後の論告求刑の論理は無茶苦茶な論理展開だったな
投稿者:フルメタル爺さんは、投稿日:2008-03-02 01:31:24
★実際に経験した人なら分かると思うが、警察は平然と嘘をつく。過去に話をした中の約半数がそんな連中だったので、組織であろうと個人であろうとハッキリ言って警察の事は全く信用していない。この映画の描写は誇張でも何でもなく、警察に有利な話をする時以外は全く言葉が通じない人種だと思っていた方がいい。そうでないと、この作品の主人公の様な突然の災厄に見舞われた時、まかり間違えば一生後悔する選択をせざるを得ない状況に陥りかねない。
★監督は危機感と使命感を持ってこの作品に取り組んだのだろうな。こういう気骨の有る作品には好みの問題を超えてエールを送りたい。
投稿者:ringoringo投稿日:2008-03-02 00:10:09
インパクトに欠けるかもしれないが、役所さんは弁護士の役では、ないほうが・・・例えば、田口さんと入れ替わってみたら良かったかも・・・
投稿者:藤本周平。投稿日:2008-03-02 00:00:26
なんかコメント書きにくいなぁ〜、結局は被疑者のことなんか考えずに自分の利益や出世、名誉のことしか頭に考えて無いんですね、警察って。それにしても素晴らしい映画でした。
投稿者:リEガン投稿日:2007-12-28 11:40:44
07年鑑賞の新作邦画40本、洋画47本(12月28日現在)。今年はあと1回くらい映画館に足を運びたいが、自分にとっては本作が他を圧倒してのベストワン作品となった。徹底した取材力とそれが支える緻密な脚本は、邦画バブルで締まりのない映画が群生した中、ひときわ輝いていたと思う。日本の司法制度を真摯に憂う周防正行監督の力強いメッセージ。社会派映画久々の傑作である。
投稿者:tanukun投稿日:2007-12-28 02:20:04
周防監督の出世作「Shall We ダンス?」の、待望久しい新作をようやく観た。

結果論を先に述べると、エンタとしての評価はしたくないな、といういう感想である。このサイトの粗筋にもあるとおり、裁判のありかたを問う力作だとは思うが、はて?

主人公の動きが、通勤電車ではあるまじき様子だからだ。
舞台は特に首都圏を意識した京王電車だ。関西に比べて特に凄まじい混雑である。尻押し部隊がいたとしても、前からのる阿呆はいない。
乗れば乗ったで、両手をホールドアップ状態にしなければならない。
であるから、痴漢冤罪を自ら招き入れたわけで、少なくとも私にはノロマなサラリーマンとしか映らないからだ。

少なからず、主人公の動きに現実味に欠ける。
投稿者:新・映画の都投稿日:2007-11-19 01:06:08
周防監督11年ぶりの作品。143分を一気に見せてしまう傑作だ。
留置所の本田博太郎演じる親切男の三井秀男、何の罪だったのか気になってのだが詐欺師の設定なのね。この役、痴漢冤罪者の佐田満役を演じた光石研が演じても面白かったろうな。駅に前作のダンス教室、岸川ダンス教室の看板があった気がしたんだが・・・。また、主人公、金子徹平が面接に行く予定の会社、G・ペックていうコネタも憎い。アティカス法律事務所は「アラバマ物語」からだろうか。細かいところまで、心をくすぐられるな。周防監督、次はもう少し短いサイクルで映画を撮ってね。
投稿者:トウショウファルコ投稿日:2007-11-08 04:02:44
いやぁ、こわい、こわい。でも、まだましですよね。上京してますもん。
実家でこんなことになったら外へ出られませんで。日頃から愛想良く気遣いできる
人ならいいですが、「ちょっと、あやしいと思ってました。」とか地元で言われると
たまらないです。

結果的に有罪確立が99.9%ならいいですが、判決が99.9%の“慣例”に近づいて
いこうとする怖さ。小日向さんのキャスティングも絶妙ですね。

でも本当の怖さは別のところにあると思いました。
ブランクではなく、監督は集められた取材物で使えるものを物語に詰めていく。
それで話が誇張されていくのです。どこまでが誇張されたものなのか、真実なのか
割合が判断できないのです。日本の司法を、もっともっと信じたいじゃないですか。
でも案件を多く抱えている公務員なんですよね。裁判官も。甘すぎるのだろうかと。
自分自身が当事者にならないと、本当のことは実はわからない怖さ。

冤罪に対して、それほど偏見をもたなくなってきてますが、顔写真や態度で
この被告は、やっぱり真犯人ではないかと疑る“眼”もあるんですよね。怖い。

日本映画屈指の力量ある監督だと思います。どんどん撮ってほしいです。
しかし、内容的にも、この映画はもう一度見ようとは思えない映画です。
あえて採点で“おまけの1点”は削りました。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2007-10-08 11:55:25
【ネタバレ注意】

だって「痴漢です」って誰かが女学生に連れてこられて、その男が「無実」なんて思う奴がいたらお目にかかりたいね。冷静に考えたら無実な場合も有るという事は理解するが。

痴漢したら女性に訴えられる…のではなく、まさに国家機構が彼を有罪にしようとするわけ。
泥棒したら商店に訴えられる…のではなく、まさに国家機構が彼を有罪にしようとする如く。

全ての男には動機がある〜もといゲイ以外。「動機」はもはや争点では無いのにも拘わらず痴漢ビデオ/女子高生雑誌云々て…しかも一本/一冊ずつ〜多分、検事の奴より清廉潔白?なのかもよ。(家宅捜索/身辺調査していないので何ともだが)

つまりが、是が非でも有罪にしないといけないわけ。撲滅キャンペーンのスケープゴートとしても、国家機構の威信を守る、という意味でも。

なら初めの警官にカマ掛けられて女性のスカートに手を入れてパンティの上から撫で回すという迷惑行為を認めたサラリーマンのおっさんは?〜拘留もなし…それで被害者は納得するのか…え!

1. やったけど、あくまで否認
2. やってないから、否認
3. やったけど、認める
4. やってないけど、認める

重罪度が1〜4の順なのだが、この2.〜4.の順序が変。

まぁ僕も許しもなくおっさんに触られたくはないけど。(結局、相手が嫌かって判断なのか〜)
が、幾らキムタクでも、状況によっては高くつくぞ〜これは。

あの初めにやってなくても認めちゃえって言った弁護士を瀬戸朝香が訪ねてゆく場面が泣かせる。
あの自分の行為を是が非でも正当化しないとって被害者の偽証(彼女の当日の行為自体はやられっぱなしで屈さない、立派な主張だったとはいえ…勘違いだろ?)と、警官の偽証は許せないが。(自分が正しい職務を遂行したと思ってるなら、堂々と言いました、と言え…何で言った事を言ってない、って言われて被告が納得出来るのか?)
で、彼は○△して国家と戦う訳だが、相手は絶対に負けません…李下の冠、瓜田の靴……あな恐ろしや。
143分、結構な長丁場だけど、一応、国家を相手に戦う弁護士達とイジメられっ子のドラマ。〜面白いです。

投稿者:白猫 球子投稿日:2007-08-19 23:05:27
【ネタバレ注意】

平凡な生活が一転、痴漢冤罪により不当な取調べや尋問を受けた挙句、起訴され刑事裁判の被告となってしまう主人公は加瀬 亮にピッタリ。
加瀬 亮の顔って幸薄そうで暗くてマイナーな感じが漂っていると思うのは私だけ?冴えない薄幸な役がよく似合う人だと思う。
個人的には裁判官役の小日向文世が印象に残った。一見いい人そうなイヤな奴をやらせると本当に上手いと思う。

ラストはハッピーエンドにして欲しかったが、おそらく現実の痴漢冤罪の結末ってこんなものなんだろう。あくまでリアリティを追及し、痴漢冤罪の悲劇を訴えたラストはズシリと心に重く響く。
でも、「Shall We Dance?」ファンの私は後味悪かったなあ。
精神的に余裕のあるときに見ないとヘコみます。

投稿者:放置映画投稿日:2007-08-13 03:01:35
ドラマ性を極力排し、事件とその裁判にだけ焦点をあて、感情移入もなにもない状態でただただ事件経過を追っていく。それによって刑事裁判の実情、またそれに関わる国家権力への問題提起を、よりわかりやすく解説することに成功した作品といえるだろう。重い題材を取り上げてるわりには、2時間30分近くの長尺もダレを感じさせることなく、ラストまですっきりと見れたのもこの手法によるものと思う。
いわばハウトゥーものとしては最良だろう。

しかし”映画”としてそれから一歩先を目指すのならば、ミステリー的な仕掛けは必要不可欠に思う。
投稿者:ナースマン咲子投稿日:2007-02-15 12:52:17
「それでもボクはやってない」観てきました。
まぁ内容入る前にCMで素人らしき女が「裁判がリアルに描かれてました!」ってお前だけもう陪審員制度始まってんのかい!先取りしてんのか?実際、裁判を見たこともない奴がリアルとか何で分かるんだよ。メス豚が!
あと、海外でも高評価とかどうでもいい。日本の通勤ラッシュとか制服文化を知らないホワイトアンドブラックアンドボーイミーツガールに何が分かる?ロマンスの神様この人でしょうか?

なんていうか。これが現実だからと言われるかもしれないけど誰も得しない作品ですよね。題名負けしてる。
結局ちゃんとした証拠がないから有罪になっちゃうんだけど、痴漢の冤罪で捕まった人はこんなに頑張ってもダメなんだって思っちゃうだろうし、冤罪の支援者もムダだってなると思うし、女もちゃんとした確信がないと被害を訴えちゃいけないってなるだろうし、警察も検察も裁判官も、ものすごく悪く描かれてて、弁護士も無力。救いようのない感じですよね。
リアルにしようという意図からだと思うんだけど順を追いすぎていて「痴漢冤罪マニュアル」っていう教材みたいな感じもしました。

痴漢モノのAVを持っている人は今すぐ捨てましょう。万一捕まった時に動機になってしまいますよ。そういや植草教授もそうだったもんな。映画って大概飽きてしまうんですがなんやかんや考えてたら最後まで観れましたけど。
投稿者:おしゃべりチャック投稿日:2007-02-14 21:47:09
レディースデーだけあって客の大方が女性でしたが、男性側からの視点の映画にこんなにも女性が来ているのは驚きでした。陪審員制度を見据えたテーマであるのも要因でしょうか?周防正行監督の11年ぶりの新作で、「Shall We ダンス?」を愛拝して見た物にとっては、特撮や視覚的効果など最近の流行路線の傾向を受けておらず全くの社会派で、途中で息が詰まるのではないかと思う感もありましたが、143分まったく飽きる事はありませんでした。、「Shall We ダンス?」とは別な方向で価値が有り、この作品も非常に出来栄えの良い物で、これから何がしらの形で映画を見る事があっても時代錯誤を感じる事はないでしょう。さて、映画の内容についてですが、自分は女性なのですが、冤罪の男性の方に感情移入して、最後まで晴れる気持ちになれませんでした。映画を見終わった後も重苦しくけだるい疲労感が残りました。この映画を見て警察や司法に不信感を抱き、何を信用すれば良いのか人間に対する不信感も深まりました。出演は豪華キャストなのですが、キャスト以上にストーリーが圧巻でした。多分役者を変えても内容は良いでしょう。でも、そんな中、瀬戸朝香さんがやり手女性弁護士役を上手くこなしてました。また加瀬亮さんの演技も迫力がありました。非常に終始地味な映画でした。
投稿者:jasmine投稿日:2007-02-12 12:14:33
【ネタバレ注意】

この映画はアメリカのなんだかんだいってヒューマンな裁判・弁護士ものが薄っぺらく感じる秀作です。

都会にお住まいの方ぜひ一見。次はあなたかも・・。

ケーサツは恐い。裁判所も恐い。昨日まで普通に暮らしていたのに、一転して犯罪者扱い。
実際、警察も、裁判所がらみのところも非常に高圧的です。そうでなければ、犯人を落とせないからそうするのだとは思いますが、いきなり高圧的です。
知人も言っていましたが、映画と同じように自分が納得できない警察調書にサインするのはやめましょう。非常に不利な材料になります。交通事故とかの民事でもそうですよ。
何があっても彼らは徹底的に組織ぐるみで隠しますから。組織で来られたら個人は弱いです。そして証拠の開示さえも警察の手に握られているのです。自分に不利な証拠は出すはずありません。


セクハラはこれまで不利な女性の側を有利にする方向で来たと思いますが、個人的にはいまの女子高生の服装は、ある意味で自分から挑発しているとしか思えない気もします。一歩外国にでれば、あれは売春婦の格好と同じということを気がつかないのでは?一時期よりは良くなったような気がしますが、女の私でも怪しい気分になります(私は男性の方が好きです)。

かといって、痴漢がいいとは思いません。実際、その体験は何年も尾を引きます。

でも、裁判員制度ってアメリカからの押しつけではないですか?
それが、果たして日本でうまくいくのでしょうか?

医療関係では、アメリカのまねをして、医師初期研修を変更したところ、地域医療はまさに瀕死の状態です。いまは何とかその前の世代ががんばっているのでもっているのですが、ますます地方からは医者がいなくなっています。何とかしてくれ!厚労省!

投稿者:たかが映画ファン投稿日:2007-02-10 19:24:17
【ネタバレ注意】

主人公が実際に痴漢行為をしていようがいまいが、裁判に提出された「証拠」からは「彼を無罪と考える可能性が排除できない」にも関わらず

投稿者:織田秀吉投稿日:2007-02-09 14:02:14
この映画は、日本の司法の愚かさを物語っている。痴漢冤罪事件は今もっとも深刻化してるのにも、関わらずあの警察、検察、裁判官の自分の利益しか考えていないやり方には、ほとほとあきれさせられた………。 こんなのが日本の司法、裁判なのだと思うと同じ日本人として恥ずかしく怒りを覚えた。裁判官というのは中立の立場を取って、公平にしなければならないのではと疑問に思った………裁判官も所詮は人間なのだろうか………。これは、日本の裁判制度の見直しがもっと必要だろう………。これは、アメリカの人に日本の裁判はおかしいと笑われても仕方がない………。
投稿者:サメ投稿日:2007-02-09 00:34:29
「石沢さん、”それでもボクはやっていない”を見た方がいいですよ。」
「それって・・・、痴漢の映画?」
「そうそう。いろいろ参考になるから見てください。」

一瞬、その言葉の意味を考える。
「それは電車の中で痴漢をして、捕まった場合の参考になるという意味か?
まるで毎回、電車の中で痴漢をしているようではないか?」
いやいや、確か間違って『痴漢と訴えられた青年の話し』だから、痴漢と
間違われた場合の参考になるとういう意味だ。
と、頭の中で発言内容を整理し、ようやく納得する。

日曜日に見に行った。
見終わってまず思った事は、”これは『間違って痴漢で捕まった場合も、最
後まで戦う』という勇気を与えてくれる”という事だ。
やってはいないが「痴漢を認めたほうが、軽い罰金だけですんでしまう。
すぐここを出られる、解放される」
という警察の甘い誘いに乗らずに、無罪を主張し、裁判まで持っていくのは
相当な決意が必要だ。

ところで、痴漢というのは、満員電車で通勤していると、わかるのだが、
もっとも日常的に目にしてしまう身近な犯罪の一つだ。
女の人が乗り込んだとたん、その人の動きに合わせて車内を移動する、
不審な動きの男がいる。
そんな痴漢予備軍の男の、一人や二人は必ず見てしまう。

もし、電車内をあらゆる角度から、ズームを含め人の細かな動きまでわかる
ように録画できたら、すごい数の痴漢が捕まってしまうのではないか?

しかし、おとなしい女性に、調子づいて痴漢を続けていると、やがてはガツ
ンとやられてしまう。
駅の階段で、逃げようとする男の人の手をむんずとつかみ、
「ちょっと、あんた今の電車で私に痴漢したよね。逃がさないからね」と
いって女の人が痴漢男を階段からひきずり降ろしていたのを見たことがある。
「すごい・・・私にはできない。」と、友達と語り合っていた女の二人連れが
印象的だった。

話しを映画に戻すけど、今回の映画は前作のとても面白く見れた『Shall We
ダンス?』に、及ばない。
その出来を期待していたので、大満足とはいかなかった。
肝心の、女子中学生に痴漢に間違えられた「主人公」の性格が、描ききれ
ていなかった。

むしろ、痴漢を訴えた女子中学生の方が、リアルかもしれない。可愛らしい
顔をして涙声で法廷に立ちながらも、自分に有利になるように(意識的か、
無意識か?)事実と異なる発言をみんなの前で展開してしまう。
そこは、人間の自己防衛の姿を見せられた。

ところで、この映画を誰かに薦めたいと思い、横の席にいる20代の社員に
薦める。

「『それでもボクはやってない』を見た方がいいよ」
「あ、痴漢冤罪の映画ですかね?」
「そうそう。見ておいて、捕まった場合の勉強しなくては」ちょっとちゃ
 かし言うと、彼はそれに答えて、
「僕の場合、『それでもボクはやっている』ですから。否定なんてしませ
んから」
これには、ちょっと笑ってしまった。
http://same.finito-web.com/
投稿者:愛媛の伊藤投稿日:2007-02-08 17:07:37
【ネタバレ注意】

つい最近某県警の初動捜査ミスで痴漢行為ではないのですが無実の人が罪に服してしまったケースあり、まさに映画と同じことが現実におこなわれてる
のです。
ただ、映画では所轄警官の捜査状況をなどのミスを強調するんでなく
裁判重視の内容になってる関係上、判決イコール裁判官次第ってことに
観えてしますのが残念でありますがそこまでやっちゃうと上映時間が3時間越えちゃうでしょうか?w

傍聴人役で高橋長英さんがでておられましたが一瞬初期TV版白い巨塔と
錯覚しちゃいそうでした

投稿者:メンタイ投稿日:2007-02-05 12:12:34
作品の中に今の裁判や警察の杜撰な姿は
みっともなくも、呆れるくらい恥かしく描かれており、
監督が伝えたかった事は十分に伝わった。

「無罪にするということは、
 一回捕まえちゃった限り、警察を否定することなので
 協力的にならない」

「認めちゃえば釈放だから認めなさい」

今の社会の腐りようが描かれている。
まったく飽きない143分。
社会派監督ではないのにさすが周防監督、素晴らしい。

まーラストがどうもしっくりこなくて・・・
あ、ラストですよ、判決じゃないですよ、その後のラスト。
訴えたい気持ちだけで最後の〆ちゃったかーって感じでした。
でも、いい映画です。http://mentaiman.com/
投稿者:ぺん投稿日:2007-02-04 19:41:11
周防さんが久しぶりに戻ってきたら、社会派になっちゃった(笑)。作品は、
態々盛り上がらないように作り、観客に違和感のみを提供するように作った
作品なのだが、やっぱ、ミスリードしやすい感じの作品になっちゃった感あ
り。やっぱ、裁判制度に対する違和感のみを表現するのは難しい。裁判官、
警察なんかの国家権力批判に見ちゃう人は見ちゃうかな(裁判制度の落ち度
は国家権力の横暴が原因だが、映画はそうなってない)。日本人には大岡裁き
の三法一両損(だっけ?)のような”丸く治める”がメンタリティーとして
合ってるんだろうけど、現在の裁判のような白黒はっきりすることが国際的
に信用される方法だから、なんらかの工夫で公平さを保つように消化せねば
ならないんだろうね。裁判っていうと、デュー・プロセスを踏むことを正解
的にコメントする人もいるだろうけど、これは、「ダーティー・ハリー」で
その不満点を爆裂されてるので、問題はありそう。
本作は、痛快に面白く作った「ダーティー・ハリー」の裏返しなのか。
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-02-04 00:10:30
自白偏重の捜査手法や、それを追認するだけの検察、さらにはいかに有罪にするかが目的のような裁判所。この国における冤罪を生む構造は何も変わっていない。外務省で対露インテリジェンスを担当し背任等の罪に問われた起訴休職中の国家公務員が、いわゆる「国策捜査」について痛烈に(かつ客観的に)批判しているが、彼のケースのように、どうみても立件が困難な事案であっても裁判所は「有罪」を言い渡す。
私が身近に知っているケースでも、検察が詐欺事件の被害者としたにもかかわらず、その被害者自身が法廷で「金を騙し取られたとは思っていない」と証言。すなわち「被害者不在」という不可思議な詐欺事件で、有罪を言い渡された例が最近あった。
早い話が、起訴された事件すべてが裁判所もグルになった「国策司法」の餌食になっている、ということだ。
とりわけ刑事事件(特に凶悪事件)では、何が何でも犯人を検挙しなくてはならないという社会的な期待があるために、多少グレーでも目をつぶって有罪にしてしまうことはよくある。特定の刑事や検察官が関与した冤罪事件が多発した50年代、60年代に比べれば随分マシになったともいわれるが、控訴審でまともに証拠調べをせずに有罪を言い渡す手抜きの裁判官はまだまだ数多くいる。
もちろん出世を捨てて法の正義を追求する法曹関係者もいるが、世間知らず、有罪ありきの裁判官も少なくないのが現状だ。
某大国の要請で司法改革などが進められ、弁護士の数がやたら増えるらしいが、その結果到来するのは某大国のような乱訴社会だろう。訴訟件数は増え、裁判は短くなり、その結果ますますいい加減な審理が行われ冤罪的な事案が間違いなく多発するだろう。この国の司法制度は、国の要請に従い、とんでもない方向に向かいつつあるのは間違いない。
この映画の感想で、「犯罪抑止としての有罪」と「冤罪」の違いもわかっていないような意見があったのは何ともはや、であった(苦笑)。

司法に対する懸念はともかく(ちょっとコメントが長すぎました)、映画の方は2時間20分余りまったく飽きず、長さも感じさせなかった。映画的工夫がない、という声もあるようだが、いやいや、あの法廷の空間設計や留置場などなかなか撮影も奥が深い。目先のわかりやすい刺激だけが映画的快楽ではないと思うけどな。
伊丹十三的という指摘はなかなか鋭い。知っているようで知らない世界を徹底した取材で再構築するあたりは確かに伊丹十三的といえる。
加瀬亮は気弱な青年を好演。だが役所広司はいただけない。こうした役を随分やっている彼ではなく、もう少し地味だがリアルなキャスティングで臨んで欲しかった。その意味で、公正に見てくれそうな裁判官役の正名僕蔵はまさに裁判官にいそうなタイプ(但し、彼がそのまま公判を受け持っていても有罪にしたかも知れないが・・・苦笑)。交替したあとのシビアな裁判官を務めた小日向文世もよかった。

裁判を闘うには途轍もないエネルギーと時間と金がかかる。それなら示談ですませた方が賢い、という考え方は必ずしも否定できない。だがそれは民事訴訟ならともかく、刑事事件ではあってはならないはずだ。刑事裁判は国家権力対個人であり、決して個人の倫理の対決などではないのだから。

それにしても最高裁も新聞社とグルになって裁判員セミナーにサクラを出席させるんじゃなくて、こんな裁判制度の怖さをエンターテイメントとして描いて啓蒙した方がよっぽど現在の司法を理解してもらえるのにね(苦笑)。
投稿者:常さん投稿日:2007-02-03 20:07:36
 さすが周防監督です。最初から最後までおもしろい。台詞の一言一言まで吟味されていて役者さんもぞれぞれの立場で好演している。日本の警察、検察、司法のずさんさや権威主義を批判するとともに、一市民の立場がいかにもろいものなのか、ウイットで包みながら真正面から映像化している。陪審員制度の導入をにらんだ作品であるが、人を裁くことの難しさを2人の裁判官を対比させながら描まことでわかりやすく映像化しているのは、さすがである。
投稿者:kumirin投稿日:2007-02-02 19:08:07
【ネタバレ注意】

 実に長い作品でしたが、知らないことばかりだったので考えさせられました。

 只、冤罪と性犯罪が同時に取りあげられていたので、少し問題が複雑になった感があります。
女性の立場でみると、このラストは現状では仕方がないのではないか、と思いました。 これだけ立証が難しいということは、その分こういう状況に乗じ卑怯な行為を行う人間も多くなる可能性があるのでは?
実際、巷ではあまりにも性描写が行きすぎの情報が氾濫しています。 だからといって規制の方向に突進するのはどうかとも思いますが、女性の人権がないがしろにされている表現が多すぎ、その架空情報に憧れている間に、現実の生身の女性の意識とは乖離してゆき、そして取り残されてしまったエネルギーが、より弱者への発露へとつながってしまう。 そういう悪循環に陥っているのが、現代なのでしょう。 「自律」という言の葉は、忘却の淵に沈められてしまっているようです。

 性犯罪は、国家権力と個人の対立ではなく、個人倫理の対立です。
弁護士は憲法に認められた唯一の民間職業であるそうで、その意味では、この作品では視点がブレすぎ、まとまりに欠けるような気もしました。
しかし、市民参加の裁判制度になった際には、非常に参考になると思います。

投稿者:風の日の鷹投稿日:2007-02-02 03:21:34
ユーモアとウイットに富み、小太刀の名手である周防監督がいろんな物を封印して、正眼の構えから斬り込んでいるのを観て驚かされた。

途中で何か仕掛けるのでは…と息を呑んで見守っていたが、テクニシャンが最後まで手練手管を弄しなかったことに衝撃をうけた。
それほどこのテーマに対して周防監督は真摯であり、響いてくるメッセージも大きい。

秀作である。
遊び心を封印したこの大作を本当の意味で味わうには、「食後、三ヶ月はかかるぞ」と感じた。映画館から帰宅するまでの間にすら、幾つもの隠し味に思い当たった。一晩眠ると、明日はまた、きっとハタと思い当たるに違いない。

うまく云えないが、こんな感覚の映画は滅多にあるものではない。
ゆえに、秀作だと感じた。

難解な法廷劇を、これほどまでに「わかりやすく」展開させ、143分まったく飽きさせないこと自体が、周防マジックなのだろう。

心を込めて、そしてその心を砕いて創り上げた、「わかりやすい」石が、この作品なのだ。
現代社会に一石を投じるためには、これほどまでにわかりやすい石でないとダメなのだろう。ただ、この波紋、観た者の心の池で消えることはないだろう。

私には、この作品が裁判官たちの咽喉もとに突きつけられた刃に見えた。
勇気ある刃に見えた。

そういう意味で、裁判官を演じる正名僕蔵と小日向文世は難解な役どころだ。さぞ苦労させられたろうと想像する。
二人とも巧演だった。
正名の後ろにかすかに小日向が映るシーンがあった。
今にして思えば、味わい深い一瞬だ。

観ていて、正名の温和な顔に周防監督の優しそうな面差しがダブった。
小日向の清濁併せ持ったような小ズルイ雰囲気、その表情の微妙な変化は絶妙だった。その彼に向って放たれた弁護士役の瀬戸朝香の最後の一言が耳の底に残って消えそうにない。

私の唯一の不満は、映画のタイトルである。
納得できない。

本田博太郎、光石研、田中哲司、徳井優、高橋長英、山本耕史、もたいまさこ…それぞれ、いい味を出していた。
ただ大森南朋がいつもと勝手が違うのか、少し刑事役をやりずらそうにしていた。
尋問される側が似合う役者だ。

普段、洋画しか観ない方にも、ぜひ観ていただきたい一品であり、逸品でもある。
投稿者:ノブ投稿日:2007-01-30 19:31:53
【ネタバレ注意】

「それでもボクはやってない」(監督:周防正行。143分)
話の内容は痴漢の容疑で捕まって、起訴されて裁判が行われ、有罪になる話。
映画としての面白さ(綺麗なシーンやオモシロ演出など)は全く無かった(無愛想なアパートの管理人が、お土産をもらって態度がガラッと変わって愛想が良くなる演出などいくつかの細かな演出で劇場の他のお客さん達はクスクス笑っていたけどボクはあまり面白くなかった)
刑事裁判に対する批評(「裁判官は処理件数が勤務評価につながるので安易に有罪判決を出す」とか「裁判官も公務員であり国から給料を得ているので、国家権力である警察や検察を否定する事は難しい」とか「裁判は真実を探求するものでなく、裁判というルールの中で有罪無罪を決するにすぎない」など)は、「そうなんだろうなぁ」とは思ったが、冤罪で裁かれる当人はたまらないかもしれないが、人間がやっている以上「人が人を真に裁く」などという事はできないので、そこをつっこんで批評する事にどの程度の意義があるのかとも思った(あまりつっこみ過ぎると「裁くことなどできない」という極端な話になってくる。もちろん「無実の人を裁かない」ように絶えず外部から批評したり、裁判関係者が努力したり改善していく事が必要で重要な事は分かっているのだけれど・・・。又現在の「疑わしきは被告人の利益に」という裁判上のルールが守られていない事を問題視しているだけで「人が人を真に裁く」事の不可能性を問題にしているわけではないという事も分かっているのだけれど・・・)
全般的に映画として面白くないので観ていて「長さ」を感じた。
又現在の刑事裁判に対する批評もボクは極端に考えてしまうので、「そうしたら裁くことができないという話になるじゃないか」と思い、素直には受け入れられなかった。
しかしこういう映画を撮って、多くの人が裁判に関心を持ったり、裁判官・警察・検察・弁護士など裁判に関わる人達が、今の「有罪を前提に裁判が行われる」風潮を反省したり改善したりしようとするきっかけを作ったりするのは、現実的に冤罪を少なくするには「良い効果がある」と思うので、金と時間にゆとりがあれば観る価値があると思った。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:篭瀬山投稿日:2007-01-30 00:12:19
メッセージははっきりしていて、「『疑わしきは罰せず(被告人の利益に)』ということが法本来の大原則であり、現在の日本の捜査・司法現場では、この原則がおろそかにされている点に問題がある、この原点に立ち返れば、多くの冤罪事件は防ぐことができるはずだ」というもの。観客が間違えて取らないようにか、巻頭巻尾で字幕メッセージを付けるほどの念の入れよう。だが、この世の中で本当に重要な問題は、下方↓に指摘してる人もいるが、社会の人間力、ないし人格に対する尊厳度合いの問題だろう。はっきり言って、このケースで彼の無罪を勝ち取れないのは、弁護団のミステイクと思える余地がある。再現ビデオで「ありえないとは言い切れない」と証明して見せたことが、なぜか証拠として採用されてないのに、それに対する言及が皆無。もう少しスキなくドラマを構成できたと思う。被告人の利益を言うのはそれからだ。
投稿者:はこまる投稿日:2007-01-29 21:32:52
日本映画の面白さを存分に味合わせてくれるすごい映画です。やはりこの監督に10年のブランクは関係ありませんでした。観ないと損をする映画です。

「これ以上、大人になっちゃダメ」

前作、『Shall We ダンス?』(96年)を観た故淀川長治さんが周防監督に残した言葉です。

それから10年、邦画の興行収入が洋画を抜くという珍現象が起こる中、いよいよ日本映画界の真打が満を持して帰ってきました。オープニング、暗闇の中、スクリーンに映し出される「周防正行監督作品」というクレジットを観て「おかえりなさい・・」と思ったのはたぶん私だけではないでしょう。一体どういう新たな展開をみせてくれるのか?

脚本は監督自身の映画用オリジナル。練りに練られています。緻密なディティールの積み重ねによって全体を描くことに成功しています。電車の中ではじまる冒頭から、ラストの主人公の感動的な一言まで、絶妙なバランス感覚の中、知性的かつ冷静、それでいて一気に物語が展開していきます。

規律正しく、クスクス笑わせながら、奇跡的ともいえる美しいラストへ進んで行く今までの周防作品とは肌触りが明らかに異なることに最初は戸惑いを覚えるかもしれません。しかしやはりこれは周防映画でした。極めて重いテーマを持ちながらも観終わった時には、清々しい、それでいて真っ直ぐ前を見つめたときのような高揚した気分を味わいました。
これ見よがしな下品な表現は一切ありません。面白くしようと思えば出来るシーンはいくつもありましたが、それらに決して踏み込むことはありません。無駄なものは何一つこの映画には存在していないといってよいでしょう。これこそがプロの仕事です。

驚きの手持ちカメラや移動、主観、長回しもかなりの時間になるはずですが決してそれが前面に出ることはないですし、規則的な編集も見事です。セリフも膨大な量に及びますが、決して誤った種類が使われることはありません。
フィクスの画面の中、被害者の少女、仕切り板、そして主人公をとらえたショットは本当に胸が痛みます。

大切な面接の日に朝寝坊し、髪の手入れもせず、挙句に履歴書も忘れてしまい事件に巻き込まれる26歳のフリーター(ぷー)の主人公 金子徹平を演じた加瀬亮がピッタリと周防映画にはまっています。『硫黄島からの手紙』でも忘れられない日本兵役を好演していましたが、今回はほぼ全編受身での演技で難しかったと思います。が、見事に大役を果たしています。
この他、キャストはいずれも好演ですが、中でも交代した裁判官 室山を演じた小日向文世が気合の入った演技を見せます。個人に対し事務的かつ無慈悲である国家権力の代弁者を冷徹に演じています。ここにもプロの仕事があります。

また、↓の方が「伊丹十三の娯楽性溢れる作風を継承した感がある」と書かれていますが、なるほどのご指摘だと思いました。確かにここにはかつて伊丹が試みた社会批評の目があります。国家と個人、日本と日本人を見つめる視線があります。ただ、伊丹十三の場合はその批評精神が行き着くところまで行ってしまい、日本と日本人に失望し、映画と観客の関係に絶望し、誰に向かって映画を作るのかが判らなくなった中での不幸な最後でした。

もちろん、周防監督の映画が今後そのような展開を見せるのでは?などと思っているわけではありません。しかし、最初に記した淀川さんの言葉を思う時、映画と監督、そして観客の幸せな関係に思いをはせずにはいられません。
そして、この映画で周防監督はそこから新しい一歩を踏み出しました。それも大きな一歩です。ご武運を祈りたいと思います。

とにかく、一人でも多くの方に観て欲しい映画です。深く考えさせられ、ためになり、そして文句なしに面白い、そんな映画を観たいと思っている方は是非劇場(シネコン)へ行きましょう。

投稿者:ets投稿日:2007-01-29 02:57:44
【ネタバレ注意】

『怖いね〜』ぐらいの感想しかありませんでした。

裁判のシーンは細かく、裁判官が途中で変わったりとか
ありそうな事をまじえながら説明しているくだりなんかは
親切で見やすかった。

ラストが結局『有罪』なのは分かっていたけど
裁判にあまり可能性が見出せないカンジでブルーになりました。

自分だったら『はい、やりました私です』
って面倒だから言っちゃうな〜

たとえやってなくても…

投稿者:Kurosawa投稿日:2007-01-28 19:34:53
個人的には人間ドラマを好む方なので好きなタイプの映画ではなかったがなかなかおもしろかった。
冤罪と裁判についてドキュメンタリータッチに描いており、タイトルから内容全般にわたり解り易く作ってあったのがありがたかった。
主人公や関係者、友人や傍聴人、タバコを吸っている人まで全ての会話に無駄が無く、これは一言も聞き逃せない、と真剣に見入ってしまった。社会派ムービーとしてはとてもいい出来栄えだと思う。
監督は刑事裁判システムへの怒りからこの作品を作ったそうだが、よほど取材と勉強を重ねたのでしょう。それを映画の隅々まで盛り込んだ、という内容でほんと勉強になりました。
投稿者:かっこう投稿日:2007-01-27 23:45:07
冤罪という、裁判の最も深刻な問題が提起されており、結局は解決不可能な問題なのかもしれないが考えさせられる。映画の試聴者は、主人公はやってないと知っているから警察での不当な尋問に腹をたてるが、主人公以外の誰にも真相はわからないわけだ。冤罪は絶対に避けねばならないが、犯罪者も絶対に見逃してほしくない。この責任を負う裁判官とはなんと重大な存在か。
題材がよいこともあるのか全く飽きさせない作品に仕上がっているが、もう少しコメディ的なシーンを盛り込んでほしかった気持ちはある(少しはあったけど)。
投稿者:シネマA投稿日:2007-01-26 19:02:23
 社会派エンターテインメントの入魂の傑作、とでも評するほかに言葉がない。周防正行監督、じつに11年ぶりの新作映画です。志が高い。気合がちがう。秘めた叛骨精神の力強さが作品の底流となって漲っている。魂がふるえるほどの昂揚を体験しました。

 脚本・演技・撮影と三拍子そろって傑出したできばえ。期待を裏切らなかった。前作の『Shall We ダンス?』に勝るとも劣らぬ。それどころか、小粒で内向的な作り手の目立つ昨今の日本映画において、悠揚せまらぬ巨匠然とした骨太の風格さえ漂わせていて頼もしいかぎり。

 監督自身による脚本。考え抜かれていて感服した。懇切丁寧。予備知識なしに誰が見てもよくわかるはず。あるとき満員電車で痴漢の犯人にされたフリーターの青年が、正直に無罪を主張しようとしただけで、現代社会でどのような災難に遭うものなのか。日常的な小事件を掘り下げていくと、単に刑事裁判の抱える問題点に留まらない、日本の民主主義の欺瞞だらけの本質にまで到達してしまうという恐怖。戦慄。身近な切り口から、よくぞここまで……。

 沈着冷静な人間観察と理性。ユーモアの筋のよさ。一気呵成に引き込む話術。啓蒙的な薀蓄ネタの連発。冤罪裁判の告発というと、かつて今井正監督の『真昼の暗黒』(1956)という秀作があったのを思い出しますが、周防正行のタッチは遥かに軽妙洒脱。急逝した伊丹十三監督の娯楽性あふれる作風を継承した感が深い。

 適材適所の配役のみごとさ。主演の加瀬亮。当世風の素直だけど脆弱な青年像がリアルすぎる。戦う弁護士役には役所広司。いまや日本を代表する名優。抑制のきいた演技の説得力では、すでに師の仲代達矢を凌駕している。台詞に重みと切れがある。眼鏡のもたいまさこも好演。息子の身を案じる親心を、無言の顔つきで表現。せつない。ガールフレンド役の鈴木蘭々の眼ぢからも印象に残った。

 公判の途中で交代した裁判官を、前半は正名僕蔵、後半は小日向文世、と対照的に演技させたことも功を奏した。劇団大人計画の正名が飄逸な自然体で説いた司法の理想。憎まれ役の小日向がエリートらしい非情さで示した判決の現実。ともに銘記しておきたい。その他、端役にいたるまでキャスティングの妙が光っていたのも伊丹十三の映画を連想させる。山本耕史、本田博太郎(おかまチャン?)、大森南朋、徳井優、竹中直人、高橋長英、光石研らの的確な起用に注目してほしい。

 撮影は周防組の栢野直樹。技術をひけらかさない名手。滑らかで精細なカメラワークが心地良い。菊池純一の入念な編集にも敬意を表したい。二時間半ちかい長丁場をまったくダレることなく最後まで緊張を維持した。しかし、TV放映の際は、CMで流れを分断されて緊張が途切れやすくなるので、おもいきって二時間の別バージョンを編集しなおしたほうが得策だろうけれど。

 慾をいえば、エンディングに流れる女性ヴォーカルの歌は、静謐な管弦楽か室内楽であったほうが、より深い余韻を噛みしめることができたかもしれない。また、『それボク』というネタバレ風な題名は、コピーとしては明快だとしても一考の余地があったのではないかな。まあ、好みの問題かもしれませんが。

 とはいえ、観終ってから、内容について誰かと話してみたい気持にさせるのは、傑作の条件を満たしている証拠ではないかしら。年に1回しか映画館に足を運ばないという人や、洋画ならともかく邦画なんて観るまでもないと日頃決めつけている向きにも本気でお薦めしたい。
投稿者:ビリジョ投稿日:2007-01-23 15:21:27
監督の良心に水を差すつもりはないが、この映画は素直すぎる、性善説すぎる。俺は裁判はいくつも傍聴してきた。もっと悪い裁判官、陰湿な検察官、無能な弁護士が世の中にはたくさんいる。あえてそうした過剰性を排したのだろうけど、食い足りなかった。

監督、マンガ「家裁の人」ぐらい読んでるんだろうなあ。
投稿者:まくらK投稿日:2007-01-23 14:00:55
【ネタバレ注意】

2時間以上の上映時間、ずっと緊張して
見入ってた。
業界の人に観てもらいたい。
裁判長が寝てるってのはよく聞くけど
有罪判決の率や量で
出世が決まるって?あほか。
監督の怒りがストレートに響いてきた。
・・・・
予告やCMで流れてた
裁判所で柵か何かを飛びこえる
(ように見える)シーンが
どこだったか不明。あったか?

投稿者:well投稿日:2007-01-22 23:47:14
そもそも乗車率240%の電車に乗ってる時点で、人間扱いされてないと思うよ。
お人好しの一般市民はとことん嘗められまくる世の中である。
投稿者:きゃる投稿日:2007-01-22 00:36:51
無駄な脚色や不必要なBGMを省いて、
主張のみを押し通したつくりは、まるでドキュメンタリーです。
監督の遊び心(竹中直人みたいな)をもっと楽しみたかったです。
それにしいても、分かりやすく親切なつくり方、
映画のお手本みたいな映画でした。
投稿者:た・ぴ・お・か投稿日:2007-01-20 18:49:53
【ネタバレ注意】

 この作品を観て、「法は力なり」という言葉を思い出した。この言葉、正しくは「法は正義なり」なのだが、ある小説の主人公が「法は力であり、自分はそれを力で打ち負かしてきた」といった趣旨の言葉を吐いており、今回のこの作品はまさに「法は正義」ではなく「力」なのだと改めて感じた。
 裁判とは、決して真実を明らかにする場ではない。それは分かり切っていた。いかに証拠や証言を提示して、何の先入観も持たない裁判官を説き伏せるか、それが裁判なのだ。もちろん、明らかな物証があれば別だが、どの証拠や証言を採用するか、採用した証拠や証言を基にどのように判断するか、それが裁判官の責務であって、それがいかに公正を期したものであっても、決して正義ではない。それが冤罪が生まれる所以なのだ。
 主人公は、自分が痴漢をやっていないという「真実」を知るただ一人の人間だった。自分の潔白を知っているからこそ、裁判で有罪になるはずがないと考える、それは「裁判は正義を実行する場」であるという、(悲しいが)誤った認識に基づいていた。そして、事実とは違う「誤った」判決が下されることで初めて知る。法は正義ではなく力なのだと。そして、法という力業によって真実が歪曲されることがある、それが裁判なのだと。
 「疑わしきは罰せず」とは、刑法の大原則であり、証拠が明らかに犯人であることを示していない限り、「疑わしい」者は罰してはいけない、冤罪者を生んではいけないという観念に基づいている。しかし、刑事裁判において、検事は被疑者を起訴した以上は有罪にしなければならないという責務を負う。一方、裁判官は上訴審で覆されるような判決を下してはならないという責務を負う。法の番人たる以前に、一個人の保身が優先されるのだこういった日本の裁判の実情を知る上でも、極めて興味深い作品だ。しかも、息をもつかせぬ緊張の中にも、時折ウィットが効いたシーンがちりばめられていて、面倒な理屈を抜きにしても退屈させないできばえになっていると言えるだろう。http://www.tapioka1002.com

投稿者:rum投稿日:2007-01-17 12:54:16
上映時間が長いのに、飽きることなくのめり込んで観られました。
無実を勝ち取るのがなかなか困難で、大変。
キャスティングも良くて、おすすめの映画です。
投稿者:8397MT投稿日:2007-01-10 23:06:41
今日試写会で見てきた。おもしろかった。妹からもらったハガキではいったんだけどほぼ女性だけだった。女性試写会だったのか?でもなにもいわれなかった。試写会では有罪か無罪かどっちかに丸をつけるというアンケートがあった。女性だけに聞いたらどう思うか知りたかったのかも。

まず事件が起こって、色々と証拠を提示していって
さあ判決は?というところはやはりミステリーだろうと思う。
のでやはり結末はいっちゃいけないのでしょう。

実に語るところがはっきりした映画だった。
それだけに監督自身には特に語りたいことはあまりないのだろう
と思った。そして恐らくそれでよいのだと思う。
なんの変哲もない話を実にわかりやすく誠実に話していて
それでいて、長いにもかかわらず最後まで興味深く見られた。
投稿者:ちゃき投稿日:2006-10-25 22:39:02
2009年に始まる陪審員制度を見据えたテーマで、問題になっている痴漢冤罪を取り扱うところがすごい。かつ知っているようで知らない法律の現状を垣間みられそう。やっぱりどこかで法律は正当にやっているんだろう、という思い込み?で9割がたの人が生きている中で、冤罪は最もありうる、そしてそれは不意にやってくるというのが引き込まれるポイントかと思います。法律制度といえば、アメリカが最も問題視されていますが、日本は知らないだけにいざ関わってしまうと怖いのかもしれませんね。http://ameblo.jp/milestones/
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞加瀬亮 
 ■ 助演女優賞もたいまさこ 
 □ 監督賞周防正行 
 □ 脚本賞周防正行 
 □ 音楽賞周防義和 
 □ 撮影賞栢野直樹 
 □ 照明賞長田達也 
 ■ 美術賞部谷京子 
 □ 録音賞郡弘道 
  米山靖 
  阿部茂 
 ■ 編集賞菊池純一 
■ 主演男優賞加瀬亮 
 ■ 監督賞周防正行 
■ 作品賞 
 ■ 主演男優賞加瀬亮 
 ■ ベスト10第1位
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