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長い散歩(2006)

メディア映画
上映時間136分
製作国日本
公開情報劇場公開(キネティック)
初公開年月2006/12/16
ジャンルドラマ
人生は長い散歩。
愛がなければ歩けない。
長い散歩 プレミアム・エディション [DVD]
参考価格:¥ 4,935
価格:¥ 3,863
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長い散歩長い散歩

【クレジット】
監督:奥田瑛二
企画:奥田瑛二
製作総指揮:西田嘉幸
プロデューサー:橋口一成
マーク宇尾野
協力プロデューサ
ー:
深沢義啓
原案:奥田瑛二
脚本:桃山さくら
山室有紀子
安藤和津
(桃山さくら名義)
安藤桃子
(桃山さくら名義)
安藤サクラ
(桃山さくら名義)
撮影:石井浩一
美術:竹内公一
編集:青山昌文
音楽:稲本響
主題歌:UA
『傘がない』
スーパーバイザー:安藤和津
照明:櫻井雅章
録音:柴山申広
出演:緒形拳安田松太郎
高岡早紀横山真由美
杉浦花菜横山幸(サチ)
松田翔太ワタル
大橋智和水口浩司
原田貴和子安田亜希子
木内みどり安田節子
山田昌アパートの管理人
津川雅彦医師
奥田瑛二刑事
【解説】
 「少女」「るにん」で監督としても高く評価される奥田瑛二の監督3作目。人生に悔恨を背負う初老の男性が、母親の度重なる虐待で心を閉ざしてしまった少女と出会い、誘拐の疑いを掛けられる中、少女と共に自らの贖罪の旅に向かう姿を描く。主演は緒形拳、共演に高岡早紀。2006年のモントリオール映画祭でグランプリを受賞。
 名古屋の高校で校長を勤め上げ定年退職した初老の男、安田松太郎。教育者としての厳格さがアダとなり、幸せな家庭を築けず、アルコール依存症だった妻を亡くし、一人娘からは憎しみを持たれていた。ある日、松太郎は引っ越し先のアパートで一人の少女、幸(サチ)と出会う。隣の部屋で母親と2人で暮らしている彼女は、その母親から激しい虐待を受け、誰とも心を通わせることが出来なくなっていた。そして、ついに見かねた松太郎は少女を救い出し、彼にとって数少ない家族との幸せな思い出の地である山を目指し旅に出る。しかし2日後、幸の母親が警察に届け出たことで、松太郎は誘拐犯として警察から追われる身となってしまう。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
752 7.43
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【ユーザーコメント】
投稿者:幸村和投稿日:2009-12-09 23:19:54
【ネタバレ注意】

自分の厳格さが原因でか妻はアル中になって死に、更に娘からも憎まれるような失意の爺が緒形拳演じる主人公、松太郎。そんなダメ爺が、お隣の虐待されている女の子を「空を見に行く」(?)と家から連れ出すロードムービー。
…なんだけど、これ、自分の娘と築けなかった信頼関係を代わりに隣の女の子と築くことで自分が救われようとしているみたいだ。しかしなあ…、あんたの娘はまだ生きているんだけど。それなら娘に詫びたらどうだ。これから娘との信頼関係を回復する努力をしたらどうだ。なんか手近にいるわかりやすくドラマティックにいい人になれる女の子を相手にしてないでさあ。

しかし、主人公はそういう現実的で建設的な行動は一切起こさない。結局やってることは自分の慰みに少女を連れ回しているだけだ。この主人公の行為は、実の娘との関係をまったく変えないし、かといって虐待被害に遭っている少女を根本的に救い出すこともない。少女にはじいさんと楽しい旅行をしたという思い出が出来るだろう。思い出作りして、家に帰ってまた虐待か?何がしたい?その後の人生、思い出食って生きて行けとでも言いたいのか?で自分だけ癒されるのか?少女の5年後10年後を考えもしないで、どれほど少女に残酷なことをしているのかわからないのか。本当に少女を救いたいならもっと幼児連れ去りなんていう犯罪を犯さなくとも現実的な方法があるだろう。児童相談所に通報するとかさあ。あんた、元校長先生だろ。その辺の会社員よりよっぽど詳しいだろう。最低の爺だな。センチメンタルでジメジメしてそんなジメジメな自分に酔いしれて自分の慰みしか考えていない。吐き気さえする。

極めつけは奥田英二演じる刑事のセリフ。虐待する母親(高岡早紀)に「母親なのに子どもに愛情はないのか」ってさあ。この後の高岡がもし「私も苦しんでいる」と言えばまだ良かったけど、そういうセリフは残念ながら聞けなかった。どうせ、奥田英二「世の中の人の気持ちを代弁してやった」くらいにしか思ってないみたいだ。このおっさん、全然幼児虐待について勉強してないな。母親だろうが父親だろうが愛情深い人は愛情深いしそうでない人はそうでない。愛情の深さに男も女もあるもんか。こういう奥田英二のような人々に「子どもに愛情の持てない母親」がどれほど苦しめられているのか、そういう無責任で無教養な世間の言葉がますます母親=女性を追いつめていることがわからないのか、奥田英二。虐待の構造をまったく勉強していないのがミエミエでまったくもって底が浅い。

要するにこの映画、なんか現代社会で問題になっている幼児虐待について勉強している様子が感じられないし、元校長先生とは思えない松太郎の現実的でない行動(てか現実逃避でしかない行動)に同情も共感も全く持てない。「巡礼なら独りでしろ」というセリフは一瞬まともなこと言ったなと思ったけどそれだけだったし。そういえば不登校の少年(青年?)も登場してたな。彼についてはほかの要素が酷すぎて影薄いです。新聞の三面記事だけ読んで、幼児虐待と不登校とか苛めとか出しとけば俺って社会派〜とか思って作ったみたいな映画。奥田英二ってもとからマッチョな感じだからさもありなんなんだけど、そこを安藤和津が手綱引いてるのかと思ってたら一緒にこんな映画作ってるんだね。正直夫婦揃ってこの二人ってダメだな…って思いました。
終わった後には、眉間に深い溝が。どうしてくれるよ。シワじゃないよ。溝だよ。溝。
追記:エンディングのUAの歌だけは凄く良かった。彼女の歌になっていた。なので彼女の歌に☆一つです。

投稿者:ghost-fox投稿日:2009-10-22 22:26:58
ただのセンチメンタリズム
投稿者:常さん投稿日:2007-11-24 21:27:34
 これほど内容深い映画であることを知りませんでした。まず、子役を含めてすべての俳優がそれぞれの持ち味を存分に発揮していたことに驚きました。これこそ監督奥田の力量なのでしょうか。岐阜の山間で撮られたローカル映画だと観る前は思っていたのですが、とんでもない。現代日本の家族の姿を鋭く切り取った社会派映画であるとともに、全編に流れる静かなピアノの音や押さえた演技が心の中に深くしみこんでくる極めて上質な映画でした。家族って何なのか。何のために自分は生きているのか。たくさんの人々に観ていただきたい映画です。
投稿者:Jean-Claude Marais投稿日:2007-03-04 23:52:49
現代社会が抱える大いなる矛盾。それは無関心が現実を非現実化させていくということに他ならない。そんな現代人に蔓延する「無関心」は、確実に人々の心を蝕んでいく。そして、時に心に死を齎すこともある。
初老の松太郎が背負う懺悔と自責の念は、彼自身が家庭という名の人生のテーブルから目をそらして来た結果齎した家庭の崩壊と、それにより失う羽目になった妻の命。娘にも背を向けられ、生きることに意味を見出せない孤独な彼が、皮肉にも、虐待という形で無残に傷つけられている幸という名の少女と出会うことにより、徐々に己の「無関心」に目を向けるようになっていく。虐待される少女は、その意味さえ理解できず、愛というものを知らない。しかし、その娘を鞭打つ母もまた、愛を知らない。母は言い放つ。「自分がされてきたことと同じことをしとるだけよ」と。この母もまた、虐待の犠牲者の一人と言えるであろう。人間は生まれ出時から、悪人であることは有り得ない。生まれ育っていく環境や周囲の人間との関わり合いの中で、生きる術と言うものを学んでいく。この世に生をなした時はどのような状況下にあれども、平等に、天使の羽を持った尊い命であることには変わりない。いずれは、大空に羽ばたく翼となるであろうと。
しかし、現実は容易くない。初老の松太郎と幼い幸の長い旅は、さながら遍路の巡礼の如く、淡々と展開されていく。徐々に心を通わせ、やがては、それが温もりに繋がっていく絆に変わり行くことを、少女は肌で感じ取っていく。松太郎が、幸に傾ける傘は痛々しくも慈愛に満ちている。傘を傾ける側は、時として己が濡れる。それでも、相手の痛みを知ったとき、せめてその傘をさす事で、相手の痛みが癒されるのであれば、傘をさす。己が濡れても、相手にその傘を渡すことも出来うる。それは人間が本来持ちうる、無償の愛情や優しさに他ならない。しかし、そんな松太郎にも、そんな傘をさしてくれる人が、本当は必要であるのだ。雨の中を傘もなくズブ濡れのまま彷徨、高岡の存在が象徴的である。
ふたりが出会うワタルという青年との交流が、幸の頑なな心を解き放っていく。しかし、そのワタルの「笑いながら死にいく姿」には、哀しみも絶望感も伴わない。そこにあるのは、言葉にしようのない、どうしようもない虚無感だけが漂う。彼の存在は、死にしか希望を抱けなくなる程の、深い底なし沼のような現代人の心の暗部を浮き彫りにし、その理不尽さが、さも当たり前のような日常に、ふと恐怖感を覚えるのだ。
監督・奥田瑛ニの手腕は前作より一段と冴え、生ぬるさなど微塵も感じさせない程、現実的に、そんな人の心や現代、社会に鋭く切り込んでくる。その反面、松太郎の遠い記憶の中に刻み込まれた、楽園を目指す旅の過程は、時にユーモラスで、チェロなどを用いた稲本の音楽、石井の柔らく時に幻想的な映像と共に、カットを用いた印象的なシーンや、蝶などを織り交ぜることにより、詩的な響きを称え、観るものを浄化する見応えのある寓話的な作品となった。
子役を主眼に据えたテーマは、時に大人の役者を食い殺しかねない。しかし、緒形拳の贅肉を削ぎ落とした、造り込まない淡々とした演技が、杉浦花菜との適度な距離感を保つことによって、絶妙なバランスが取れているのが良い。またワタルを演じた松田翔太も僅かな登場ながら強い印象を残し好演である。
翼の折れた天使が見た夢は遥か遠く、傷ついた羽を持った天使が見る夢は見果てぬ未知のもの。しかし、すべては「夢」ではなく、現実に、そこにある。


投稿者:黒美君彦投稿日:2007-02-05 00:31:10
【ネタバレ注意】

奥田瑛二監督作品を観るのは浅学にして本作が初めて。モントリオール映画祭でグランプリほか3冠を獲得しただけあって、瑞々しさが溢れる作品ではあった。
緒形拳は最近枯れた役柄が多いので、その巧演も想像の範囲内ではあったが、杉浦花菜という驚くべき子役との出会いによって一層引き立ったように思う。

岐阜の色づいた山並み、そこをトコトコ走る長良川鉄道、幸(杉浦)が隠れ家にしている森といった舞台装置が美しい。ロケ地である岐阜県各務ヶ原市は、奥田瑛二の母親の故郷だとか。道理で地の利があるわけだ。
この作品の脚本に関わった「桃山さくら」は、シナリオの中味を一緒に考えてくれた二人の娘の名と妻(「山」ノ神)を足したのだとか。家族と母親によって支えられた作品だといえなくもない。
さて作品そのものに関していえば、容疑者をやすやすと逃がしてしまうアホ刑事に代表されるように若干展開に難がないわけではない。唐突に登場してくる帰国子女の青年ワタル(松田翔太)は、登場のとき以上の唐突さで退場する。結局彼はスパイス以上の役割がないように思えた。ワタルの事件に関わっているかも知れないと疑った刑事(奥田瑛二)は、次の瞬間どこか安田松太郎(緒形拳)に同情的だし。松太郎は元校長のわりには字が汚いし(とても味はあるんだけどね・・・笑)。「南無阿弥陀仏」とワタルが手を合わせたとき、瓶の中の金魚は元気に泳いでいるし(苦笑)。
あまり細かいところを突くのはよくないですね(苦笑)。
それはともかく、「空」「雲」「花菜が空に舞うシーン」はもう少し観たかったように思った。
ロケ中は天候に恵まれ、緒形拳が「奥田監督には映画の神様がついている」といったとか。私は森で松太郎が幸に鳥のヒナを見せるとき、画面左から飛んできた小さな蝶に驚かされた。素晴らしいタイミングでフレームインし、二人の前を横切る。それが花菜の心の動きにぴったり合っているように思えたのだ。
やや類型的な作品ではあるが、捨てがたいシーンもあり悪くない。奥田瑛二監督、侮りがたい。

追記・羽をつけた少女…というのは、後日観た『ニワトリはハダシだ』(03年・森崎東監督)のなかで重要なポジションの役柄として登場することに気づいた。そのことを奥田瑛二監督がどこまで意識していたかはわからないが、もし知っていたとすると、演出上はちょっとずるいような気もするが。

投稿者:風の日の鷹投稿日:2007-01-24 01:36:18
モントリオール映画祭グランプリ受賞が報じられたとき、本当にうれしかった。
「いつか読書する日」が審査員特別賞を受賞したときもうれしかつたが、あと一息でグランプリを逃したという悔しさも感じた。それだけに奥田監督のグランプリは実にうれしい。それにしても、モントリオール3冠が、大阪ではミニ・シアターでしか上映されないのはなんともやりきれない。
山奥の渓流のような、しみじみと癒される作品である。
奥田作品に漂う、いつもの、つかみ所のない毒気のようなものがなく、不思議な思いに捉われたのも事実だ。
この作品があまりに透明で純文学的だからなのだろうか。
観る者に媚びない、精神的に贅沢なこの作品を完成させるために奥田瑛ニは物心両面でどれほど苦労したことか…さまざまな事を考えさせられた。
高岡早紀のやりきれないほどの巧みな演技と、物語に強烈な衝撃を与えた松田翔平の役どころが心に沈殿して消えそうにない。
選考委員長のキャシー・ベイツは奥田同様、実に渋い俳優だが、よくぞ「長い散歩」に戴冠させてくれた、と心底感謝したい。
ちなみに、奥田の主演作では特に、「棒の哀しみ」と「でらしね」が私のこころを鷲掴みにして離さない。
投稿者:メンタイ投稿日:2007-01-10 00:56:59
昨年のモントリオール世界映画祭のコンペティション部門グランプリ作品。
日本映画の受賞は82年の「未完の大局」以来らしい。
奥田監督、おめでとうございます♪ヽ(〃^▽^)ノ

最近、よく聞く情けなく悲しいニュースの1つに“幼児虐待”がある。
やり返すことも出来ず、逃げることも出来ない小さな子供を自分の都合で殴る、蹴る。
痛々しいを越えて、この病んでるバカ親を殺したくなるニュースが大過ぎだ。

この映画はそんな幼児虐待を受けている5才の傷だらけの女の子を
救って旅に出た、隣に住んでるおじいちゃんとその女の子のロードムービー。
最初は心が病んでいる女の子も徐々に心が解れ、
“とある目的”の為に旅は続く・・・。
しかし、このような行動は当然『誘拐』であり、
警察はおじいちゃんを全国指名手配する。。。

とてもよく出来た作品で、おじいちゃんと女の子の気持ちの交差も面白いし、
刑事とおじいちゃんの絡みも面白い。
もちろん、ラストは泣きましたよ〜2007年初泣きです(T0T)

まー全てが満足かっていうと私的にはそうではないのですが、
泣けて楽しめてグランプリに値する良作でした。http://mentaiman.com/
投稿者:Longisland投稿日:2006-10-23 02:08:32
前作『るにん』の厳しさ激しさとうって変り、静かで穏やかな清流を思わせる作品。
過去のある老人、虐待される少女、自分の居場所を見出せない青年…人物像が丁寧に魅力的に描かれ見手の心を揺さぶる。 緒方拳の円熟した魅力はもちろんだが、子役(花菜ちゃん)の健気さも素晴らしい。
奥田瑛二監督・出演作品の多くを担当した石井浩一の映像は山並、渓谷、原っぱの緑を美しく艶を感じさせ、人物を正面からのロング映像は質感が高い。
音楽の使い方も秀逸、全編を通じる音楽は詩的、何回か繰り返される緒方拳が走るシーンのコミカル音楽が効果的、作品の全てを語るような『ラストで傘がない』UAカバーは絶妙。全てをまとめた奥田瑛二監督の才能を堪能しました。

俳優イジメ?(緒方拳を坊主にするは長廻しで走らせるは、高岡早紀は濡鼠、まさにやりたい放題)女性の魅力を引き出す(5歳の幼女からでも)って奥田監督のトレードマーク?

追記 07-01-08
 自分の06年邦画NO.5でした

【ソフト】
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