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パフューム ある人殺しの物語(2006)

PERFUME: THE STORY OF A MURDERER

メディア映画
上映時間147分
製作国ドイツ/フランス/スペイン
公開情報劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月2007/03/03
ジャンルサスペンス/ドラマ/歴史劇
映倫PG-12
それは、昨日まで人だったもの。
パフューム ある人殺しの物語 [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,160
価格:¥ 1,349
USED価格:¥ 742
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【解説】
 パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー『香水 ある人殺しの物語』を、「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」のトム・ティクヴァ監督が映画化した衝撃のサスペンス・ドラマ。ある“香り”にとりつかれた一人の青年が、その香りを追い求めるあまり、恐るべき凶行へと駆り立てられていくさまを緻密かつ緊張感みなぎる映像で綴る。主演は「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」のベン・ウィショー、共演に「ピター・パン」のレイチェル・ハード=ウッド、アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン。
 18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が産み落とされる。危うく捨てられかけた赤ん坊は、間一髪で拾われ、グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚の持ち主だった。やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。それは赤毛の少女の体から匂い立っていた。しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、誤って殺してしまう。以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが…。
<allcinema>
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]Aそれでもボクはやってない (2007)
[002]Aツォツィ (2005)
[003]Aブラックブック (2006)
[004]Aボーン・アルティメイタム (2007)
[005]A007/カジノ・ロワイヤル (2006)
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
20163 8.15
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【ユーザーコメント】
投稿者:scissors投稿日:2011-08-07 03:33:41
時代再現を含めて、もっともらしい映像作りに力が入っているのはよくわかる。
しかし中身は極めて薄味で馬鹿馬鹿しく、申し訳程度にエロとグロがある以外はまるでお子様向け映画のよう。
題材から期待される官能美も無いし、表層的でさほど偏執や狂気も感じられない。
物語を端折るためのナレーションが多く、ダイジェスト版を見せられている気分になるのもゲンナリ。
そのくせ時間は長めだわダレるわで酷い。
投稿者:きらきら投稿日:2010-08-13 16:53:53
【ネタバレ注意】

女性から収集した肝心の匂いがどんな匂いなのか、言及されていないんですよね。
人々を恍惚感に導く匂いとははてはて……。

冒頭のナレーションで主人公の生い立ちを語るところでは、なんとなく期待感を持っていましたが、話が進んでいくうちに、単にアメリカナイズされたヨーロッパ映画、という典型的なパターンになっていきます。

ラストで主人公がわが身にわざと直接香水を振りかけ、自殺していくくだりは、小説のほうがぴんと来たかもしれません。
最後の最後にきて、「ああ、絶望してたんだ」と納得するという感じ。
中間部分で入れなきゃいけない心理描写すっ飛ばしてますよね(笑)。たぶん原作のほうはそれを入れないことが魅力だったのでしょうが……。

投稿者:kinenchyu投稿日:2010-07-22 18:53:03
異色な作品で見る人をひきつけると思います。考えさせられる部分も一ひねりしてあり、人それぞれいろいろな捉え方ができると思います。全編を通じてちょっと間延びしたした感じがしたのが残念でした。
投稿者:uptail投稿日:2010-02-01 21:23:32
レイチェル・ハード=ウッド
投稿者:nedved投稿日:2010-01-04 00:02:49
ベン・ウィショー
投稿者:水ヒラ投稿日:2009-07-15 07:13:27
ほんとうにおもしろくない、映画館で観た人は負け組。
投稿者:kuro1972投稿日:2009-04-09 21:39:41
匂いとか香りってのは色々な事を思い出します。記憶イコールに匹敵するかも知れません。俺が救われたのはこの主人公君は野心ってのが無くて、香りにだけ執着していた事なんです。
純粋なだけに、犯罪という意識がまるで無いあたりがそれで良かった。
http://eccentrics.exblog.jp/9473600/
投稿者:nomopage投稿日:2009-03-29 13:34:24
当ててください。
投稿者:幸村和投稿日:2008-11-05 22:57:55
【ネタバレ注意】

自分のただひとつの欲望に固執しそれを実現した時に、やっと主人公は自分が求めていたのはその目的とするものの完成ではなく、最初に手をかけたあの女(ひと)の「抱擁」、ただそれだけであったことに気が付く。
しかし、それはどれほど求めても今となっては決して叶うことのない望み。なぜなら、その望みを粉々に砕いたのは、ほかでもない自分だったのだから。それはもう「後悔」なんて生やさしいものじゃない、まさに「絶望」そのものでしかない。
そう、主人公が生まれて初めて持った人間らしい感情、それは「絶望」だった。
人を幻惑、支配する力を手に入れても、それは彼にはもうなんの価値もなければ、必要もない。

「絶望」をテーマにした作品は、おそらくこれまでたくさんの小説や映画で作られていると思う。しかし、私がこれまで接した作品でここまで「絶望」を特異な映像表現で成したものは記憶にない。すごいインパクトだ。

観ている私に移入できる感情を、汚濁のただ中に産まれ育った主人公が持ち得るはずもなく、そんな感情移入など一切できない主人公の怪異な遍歴を、しかし私は引き込まれて観てしまった。
「ラン・ローラ・ラン」の時もそうだったけど、この監督、観客を引っ張る腕力が凄いです。

投稿者:なちら投稿日:2008-10-21 14:02:37
あぁ〜これは面白い!
一見、スゴク真面目な作品を想像させられるけど、T・ティクヴァ監督作品だよ。
ちょっと皮肉でコミカルな表現があって当然。
その心構えが無いと、ギャップに違和感を感じて「何コレ?」ってけなしちゃうだろうね。

虐げられてきたB・ウィショーが、特別な自分を示したい、人の心に残りたい!愛されたい!!って
貪欲になって行く様子にグイグイ引っ張られる!
でも、欲は身を滅ぼすものだよね…。

そして女子の体臭の表現!
彼にとって最高の香りでも、きっと本当は中学生の体臭っぽいフェロモン的な臭いだろうなと自分は思うが。
あの、マタタビに酔った時の猫みたいな表情は本当に幸せそうで、強烈に印象に残った。
もう、B・ウィショーの事、絶対に忘れない。
投稿者:nightwing投稿日:2008-10-08 13:53:20
公開前から観たかったこの問題作をやっとDVDで鑑賞した。
美と醜の融合を狂気とエロスと「ニオイ」で描いた、もうこれはホラー。
全編に漂うグロさと主人公の匂いに対する無垢さの対比がいい。
ただし、あまりいい匂いのイメージはわかない。グロさが勝ってる・・・。
問題のクライマックスは本当は主人公の妄想で、目が覚めた瞬間に鉄棒が振り落とされる・・・・って思ったが、ダークファンタジー色強めのラストは
それなりに納得。
こんな恍惚の香りなら一度嗅いで観たい。


お好みの香水を嗅ぎながら鑑賞すると良いかも・・・。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-07-12 20:10:01
【ネタバレ注意】

中盤に最初の「女性薬品漬け」が出てからもう駄目だと思ったし、後半の予告編のようなテンポの殺害と調合シーンの描写は、前半と全然ムードが変わってしまい、主役が「名探偵」物の犯人のようになってしまったのが信じられなかった。終盤の刑場シーンはポルノの関係者も笑った事だろう。
最初にはずみで殺してしまった女性とノーマルな関係を望んでいた主役の心情は解るし、ラストに寓意を感じない事も無いが、私は普通に「否」だな。

投稿者:のど飴投稿日:2008-05-05 02:35:28
美味いか不味いかは別にして、とにかく一度観る価値はあると思います。
奇妙奇天烈、魑魅魍魎なストーリーを美しい音楽、映像、そしてキャストの名演技で魅せることにより、上質なゲテモノに仕上がってます。
投稿者:Stingr@y投稿日:2008-04-30 12:09:57
 映像からは、ヨーロッパ中世物に付き物の「臭さ」は伝わってきたが、「香(かおり)」は一向に伝わってこなかった。それはストーリーの「胡散臭さ」に通じるものだ。体臭は無くたって、透明人間じゃないんだからネェ。人が主人公に気が付かない訳ないでしょ!究極の媚薬は「死臭」だったという忍者物なのかな?CGとホフマンとリックマン、そして“宣伝”に大金を注ぎ込んだ「お馬鹿映画」でした。

 人間の死臭を一度も嗅いだことの無い“お子ちゃま”たちのコメントは明るくて、イイネ。臭覚の記憶は、いつまでも消えてくれない!から頭痛の原因や、PTSDにもなる、というのに。身近にあって、いい匂いだと思っている死臭は、エビやカニの匂い。ちなみに、13番目の香、というか最後に加える香は“○○コの匂い”ですヨ。
投稿者:irony投稿日:2008-04-08 18:19:37
【ネタバレ注意】

 濃度が高いと喰われちゃうんだね これぞ究極の愛の形 ♂と♂ ♀と♀はいなかったなぁ・・・。綺麗な女性からチョメチョメを抽出する 顔の不自由な人はダメってそんな・・・酷い、差別だ いや区別か? この監督さんってある種極限の環境に置かれた人物のサスペンスを好んで撮るようだ。

投稿者:歌王投稿日:2008-04-01 08:41:40
【ネタバレ注意】

2時間半かけて、壮大なコントを見せられた気分になります。途中までは、ジェイソンやテキサス・チェーンソーが「スウィニー・トッド」やってるみたいな雰囲気のサスペンスですが、なんたってクライマックス30分がぶっ飛びすぎです。
ちなみに「スウィーニー・トッド」といえば、リック・ウェイクマンがあれと同じ格好で出てくるのがうれしかったり。

ここまでくると天才とかフェチとかいうレベルでなく、「香りを操るスタンド使い」ですね。そう思うと、序盤からイカレてるんですよこの映画。香水のコピー簡単すぎだろとか、主人公の面倒みた人が軽く死にすぎとかね。そこらでコメディだと気づくべきでしたが、終盤までは格調高い映像美にすっかりだまされてしまいます。

欧州製でこういう題材なのでやや身構えがちな作品ではありますが、間違いなく面白いです。ぜったいおすすめです。個人的には昔のパリがたいそう不潔だったという史実は興味あるのですが、冒頭シーンではその感じをバッチリ再現してくれてるし。物議をかもしたラストも、あんだけ強烈な香水なんだからああなるかもねと納得できました。

投稿者:ジーナ投稿日:2008-03-29 02:01:14
頭で考えるのではなく、目から入ってくる映像を感覚的に楽しむ作品です。
エグさと美しさ、エロスと純真、これをひとつの作品で分離することなく描いているのが素晴らしい。
ストーリー云々ではなく、着眼点や印象に残る映像(演出)だけで満足出来ちゃう不思議な魅力がありました。
頭で考えると、変態の暴走ぶりとトコトンお父ちゃん気の毒だ・・・なストーリーなので感覚を研ぎ澄まし、頭を休めて鑑賞する事をオススメします(笑)
投稿者:りちゃちゃ投稿日:2008-03-26 21:09:43
冒頭の魚市場の出産シーンが一番グロい。
投稿者:bond投稿日:2008-03-25 10:26:33
匂いに取り付かれた人生だが、SEXに関しては無欲なところが、純粋なものを感じさせる。究極の香水とはどんな香りなんだろう。
投稿者:ASH投稿日:2008-03-24 21:02:11
【ネタバレ注意】

 猫茹でに、ムカッ!!

投稿者:hiropon2007投稿日:2008-01-31 21:53:57
【ネタバレ注意】

得も言われぬ天使の香りのようなオーラを放つ処刑台の周りで750人のエキストラが服を脱ぎ交接するシーンはCGではないというが、よくぞ撮ったり。パゾリーニ映画を彷彿とさせる群衆の痴態。だが、冒頭の臍の緒をつけたまま産み落とされる赤ん坊は一部CGじゃないかなあ。もしそうじゃないとしたら、ほんとよくやるよ。

たんに物量やグロテスクなシーンで圧倒するだけじゃなくて、何気ないカットにも感性を感じる。たとえば、恐怖の殺人鬼から逃げ出すために、リシ(アラン・リックマン)と娘のローラ(レイチェル・ハード=ウッド)が馬で遁走するシーン。レイチェルのかぶる帽子が風に飛ばされ、赤毛が風になびくところなんか、鮮やかな色彩感にハッとする。

だいたい、女性の裸をこれほど美しく官能的に描いた映画も近年まれであろう。それも生きた肉体ではなく、屍体を。たとえそれが巨大なガラスの水槽につめられたものだとしても……。私に屍体趣味はないが、作品全体にみなぎるエロチシズムは怪しく心を掻き立てる。ふと、リュック・ベッソンが製作にかかわった『つめたく冷えた月』(94年)という映画を思い出したりした。月夜の晩に、美女の屍体を盗む男たちの話だ。

冒頭に死刑宣告のシーンをもってきて、そこから時間を巻き戻すように主人公の生い立ちを語り始め、かなりの時間を過ぎて処刑台となれば、たいていの観客はここでつつがなく下手人が処刑されて大団円と考えがちだ。それでも不満はないほどの、緊密な描写が続いていた。たとえそこからのどんでん返しを予想した人がいたとしても、あのようにゴージャスなカリスマ誕生のシーンまでは想像つかないだろう。そこにこの映画の構成上の最大の見所がある。

この映画のテーマはなんだろうか。倫理的に人間の枠外にある怪物が、最後に贖罪を受けて浄化されるという展開などは、どこかやはりキリスト教文化(たとえそれが反キリスト教的だとしても)のモチーフを感じる。主人公グルヌイユ(ベン・ウィショー)は最後は生まれ落ちたパリの貧民街に戻り、香水で群衆を吸引し、それらによって押しつぶされて、肉体そのものを消滅させるが、これはまるでイエス・キリストの昇天ではなかろうか。香水に幻惑された人々の罪を、すべて購うかたちで消失してしまうのだから(ここでもふと私は、テオ・アンゲロプロスの『アレクサンダー大王』(80年)のラストを思い出したりしていた)。

とはいえ、やはりこれは人の倫理や宗教性を問う映画ではない。あえていえば、フェティシズムの虜となったカリスマの誕生と破滅の物語。愛の不在あるいは究極の愛の形。高度な寓話性をもちながらも、説教臭さを控えめに、娯楽性を厚めにしたところが、キリスト教や香水という文化に馴染みの薄い日本でも受けいられるゆえんだろう。

ストーリーに弱点がないわけではない。たとえば、物語の根幹に触れる部分だけれど、そもそも人の肉体から香水成分を抽出するという発想は、あまり科学的とはいえない。たとえそれが美しい処女に限られたとしても。動物ではジャコウ鹿とかジャコウ猫の生殖腺から優れた香料が取れるというが、はたして人間の肉体はそれほど香るものなのだろうか。ただ、まあこのあたりは物語だから、よしとして。

一歩間違えば、女性の皮を剥いでランプシェードにしたというナチスの悪行を思い出させたり、たんなる猟奇モノに陥りがちなところを、芸術性の高い映像がそれを救っている。 

一つわからなかったのは、アラン・リックマンが「俺は騙されないぞ」と剣を片手に処刑台のグルヌイユに近づきながら、最後は「わが息子よ」と平伏すところ。この「息子」にはどんな意味があるのか。象徴的な意味なのか。それとも実際に血の繋がった息子としてのDNAをそこに感じたのか。もし後者だとすれば、グルヌイユはプロバンスの金持ちがパリの屋台の女に孕ませた不倫の子ということになる。もしそうだとすれば、背徳の罪の因果は巡り来りて、ということか。腐臭にまみれたパリの街で、魚のはらわたの上に産み捨てられた父親も知らない息子。彼が悪行の果てにやっとたどりついたのは、父性のほのかな温もりであって、それによって初めて浄化は完成されるということになるのだろうか。 

主役のベン・ウィショーは新しい発見だ。処刑台から群衆に向かって香水のついたハンカチーフを指揮者のように振るシーンは、まさに大見得切り。あえて、けれん味たっぷりに演じることで、映画の最高潮を演出している。欧州ではときおり、こうしたけっしてイケメンとはいえないものの、繊細かつ野性的な演技のできる若手が登場する。ダスティン・ホフマン、アラン・リックマンといった怪優らとがっぷりよつで、いい勝負をしている。

投稿者:ちゃき投稿日:2007-12-28 15:35:31
ずっと見てみたくて、ようやく観た映画。原作は読んだことないのですが、フェチといって片付く問題なのかということで、心理学的にも興味深いと思います。

匂いを描くという意味では映像化も難しい中、視聴者に表情で匂いを伝えるという意味ではすごく満足でした。

あまのじゃくなので、良いにも関わらず、ストーリーに疑問をいただくとしたら、人の匂いは容姿に比例するのか?という疑問と、13本のとある匂いを集めたという布石を使っているはずですが、それがその女性でまかないきれるのかという疑問。つまり、世界のすばらしい匂いというのは特定の女性の匂いの集まりなのかということなんですが。

でもそれが、彼の性癖というか、匂いフェチ的な部分で説明可能なのかもしれません。
ラストには度肝を抜かれました。想像もしない結末が。そして人の欲とは何なのか。人の欲を引き出す香りがもたらす結末を思い知らされた気分です。http://ameblo.jp/milestones/
投稿者:vandermark投稿日:2007-12-24 14:08:43
こういった映画の原作がベストセラーだというのに驚きました。
やはり、ドイツ人やフランス人の人間に対する深い理解を再認識させられる映画だったと思います。
冒頭で処刑される前のシーンを入れておき、ラストの以外な展開に持っていくあたりはハリウッド的な演出効果のうまさといえるでしょう。
ラストの観衆の前で香水を振りまくシーンは、ナウシカのオームが沈み帰るシーンを連想しました。まあ、映画至上ではかなりの名シーンとなるのではないでしょうか。
猟奇的なシーンについては、通常のオカルト映画のそれとは一線を画したもので、ハリウッド映画に対するアンチテーゼ的な意味合いが込められているように感じました。
かなりグロテスクな映像があるので、万人向きの映画ではないと思いますが、久しぶりに本当の映画を観たという感動に浸れると思います。
投稿者:mari投稿日:2007-11-21 00:38:49
【ネタバレ注意】

話題のラストシーンですが、誰か鼻の利かない人間いなかったんでしょうか?さらに、彼に関わった人間がみんな死んでいくというところをもっと前に出して欲しかった。そうしたらエロスとタナトスのコントラストがぐっと生きたのに。

にもかかわらず飽きない映画なのは、やっぱり原作の良さとトム・ティクヴァの手腕。あと、サイモン・ラトル×ベルリン・フィルの音楽?難しい試みであることは間違いないです。
http://d.hatena.ne.jp/xxborgesxx/20071117

投稿者:waldichen投稿日:2007-11-16 01:26:00
【ネタバレ注意】

ドイツの映画館で観たのですが様々なシーンで皆さん笑っていました。猫を香水の機械の中に入れるシーン、主人公に携わった人たちが死んでいくシーン、殺された女の父親も最後には香りにやられてしまうシーン。特にラストの彼が群集に囲まれるシーンでは大爆笑でした。

私も個人的に笑ったし、それだけじゃなくて映画全体に漂う雰囲気が尋常じゃなかった。映像は本当に美しかった。(グロイシーンは吐き気がするぐらいグロかったけど)。面白かったです。

投稿者:ミーナ投稿日:2007-10-16 20:00:39
ずっと気になってた作品です。近くの劇場ではすぐ終わってしまい見逃してしまったのでDVDで見ました。
見た感想は見た後「あ〜。映画館で見ればよかった・・。」
と思えるくらい素晴らしい出来でした。
香水という現在に通じるアイティムを元に18世紀のパリで生まれたグルヌイユを軸に愛を知らずに育った彼が一人の少女の出会いから運命の歯車を狂わせていく・・・。とストーリーは至って単純だけれど彼がなぜ香水作りに目覚めたのか、彼の狂気の行動の原点はなんだったのか等、彼の内面的なものが恐ろしいほどリアルに描かれており
長い映画でしたがその長さを感じず楽しめました。
私が思うにグルヌイユが最後に作った「究極の香水」は彼の存在を表すもの、またいままで愛されなかった孤独を表すものだと思います。
彼は自分には匂いがないに気付き、自分の存在が
「無」になる事を恐れ自分の存在を示すために「
究極の香水」を作ろうとしたのでしょう。
そのあたりがとてもわかりやすくよかったと思います
投稿者:藤本周平。投稿日:2007-10-01 21:06:59
話の内容はかなりバカバカしいですが、正直言って近年観た映画の中では間違いなく一番です。映画館で見たかったな〜
投稿者:vegirama投稿日:2007-09-27 12:22:59
【ネタバレ注意】

おもしろい

投稿者:映子投稿日:2007-09-17 19:29:00
何の前知識もなく、「ある人殺しの物語」という題名から想像してミステリーかな?と期待して見始めた。パリの魚市場の悪臭漂うすごい出産シーンにまず度肝を抜かれ、どんどん画面に引き込まれていく。・・・
あれ、これミステリーじゃなくて、「レミーのおいしいレストラン」路線?
(そんなわけないよね〜)と思いながら、ダスティン・ホフマンの登場にうれしくなりながら、少し眠気を感じながらも我慢しながら鑑賞。

見終わった感想はファンタジーでした。でも心がなんか寒くなるようなファンタジー。
ところどころに素晴らしい映像美があり、芸術的な作品だとは思いますが、
私は決してもう1回見たいとかましてやDVDを購入する気にはならない。
ここのコメントには良かったという感想が並んでますので見る人によっては
素晴らしいと感じられる作品なのでしょうが。・・・
(ナイナイの岡村には笑ってしまいました。確かに似てます。あと最初に殺された女の人がジュリエット・ビノシュに似てると思いました。)
投稿者:ふじこ投稿日:2007-09-15 14:59:19
以前原作読んでとても面白かったですが、映画化され、あの“匂い”をどう表現し映像化するのか興味がありました。
観る感覚と想像だけですが、実際匂いが解ってしまいそうな感覚に陥ってしまって、その辺りは予想以上に見事な出来栄えじゃないかなって思います。

グロい場面は悪臭も漂ってきそうな感じでしたが、時間を忘れて観入ってしまいました。
それにしても・・人・人・人・・あの群衆。
撮影大変だったろうなとか、あれ程度の香りで群衆を惑わせられるのかなとか、中には鼻炎の人もいただろうに・・とか余計なことも考えたりとか・・。

ローラ役の人が凄く可愛かったし、グルヌイユ役の人はまさに不思議イメージの人でピッタリでした。

投稿者:メンタイ投稿日:2007-04-15 13:14:34
“究極の香りが誘う〜”とか、
やっくんが「観てくれなきゃがっかりだよ!」とか、
そんな宣伝でいいのか?と真剣に考えてしまうくらい
“映画史上最多のSEXシーン”が代表する物凄い変態映画。
ロードショー系なのっ!!??って思ったのは「アレックス」以来かも。
でもでも、素晴らしい出来です。かなりリスペクトです。
絶対音感ならぬ、絶対匂感の少年が、
女性の匂いを保持するために起こした殺人事件の話だが、
そんな説明は本編からすれば“すかしっぺ”くらいのレベルで、
最初から最後まで怒涛の映像と物語が渦を巻く。
なんも知らないで観に行った女の子にはきついだろ〜な〜(^0^;)
ラストが個人的には納得いきませんが、
まぁ元々、尋常じゃない映画なのでいいのかな。

残飯が山盛りのバケツの底にある100円玉を
広いに行ける人は必見。傑作です。http://mentaiman.com/
投稿者:三葉十四郎投稿日:2007-04-14 15:34:23
【ネタバレ注意】

映画は視覚と聴覚に訴える事は出来る、しかし他の感覚は監督の演出に拠るところとなるが、この映画はその内の嗅覚をモチーフに取って表現するだけで無く、物語の主題にして匂いと言う映画では嗅ぐ事が出来ないものの追求をしている様なところがより鑑賞を奮わせている。
匂いの表現へ凝らした意匠として、先ず回想当初からのパリの市場の汚らしさが、ある意味凄く壮麗な場面。 匂いを視覚で感じさせようと思ったら効果は十二分と言って良い。 近頃は単にCGでアラ隠しが出来るだけで無く、セットの製作にも相当技術の進んだところがあるのだなと感じさせる。 美術のウリ・ハニッシュは仕事も経歴もなかなか面白い。
この汚らしい市場に産み落とされて孤児院で育った主人公グルヌイユは無口で非人間的な性格の人物となるが、彼なりの葛藤がきちんと描かれているのでそれほど観客を寄せつけない人間にはなっていない。 彼は話の過程で巡り会った人達を片っ端から奇禍に遭わせながら成長していく中で、香水職人の街グラースへ向かう途中でのグルヌイユを煩悶させる"体臭の無い自分"とは単に匂いを指すものではなく、後の連続殺人に繋がる人間性の無さを表している。
最初に手をかけた赤毛の女から嗅いだ匂いを求めて凶行が続き、最後にやはり赤毛も艶やかなローラがイメージを重複させた犠牲となって香水は完成、同時にグルヌイユも捕まって、ついに刑場に引っ立てられるが、ここで香気の威力の程が明らかになるショーアップ的な構成もユニークだ。
果たして、このクライマックスは盛大な肉体の饗宴になっているが、そこにだけ眼を奪われてはいけないだろう、ここでは監督はグルヌイユが求めていたもの、執着の根元になったものが何であるかを表現する事に成功している。 それは主人公が最初の犠牲にしてしまった女性から、それこそ必死に、掬い上げる様に嗅ぎ取ろうとしたものが"恋"であったと言う事。 この感情こそは人を愛したり愛されたいと言う切実な願いであり、その先には産まれてから直ぐに遠ざけられてしまった母親や人との触れあいを求める心があったに違いない、これは愛娘ローラを殺され復讐心に滾り立つリシですらグルヌイユを我が子と抱きしめてしまう事が証左であると言えよう。 
そして、また不幸にして彼はこの匂いをはからずも殺す事になってしまった女性から求めてしまった為に、"根元的な愛"の香りの生成に次から次へと犠牲者を作る様になってしまう。 この事はミステリーとしては核となる連続殺人の動機の明示を巧妙にしている。
ティクバ監督は本作を非常に寓話性の高い筆致で拵えていて、僕は最後まで大変面白く見たが、人に拠ってはクライマックスのシーンや骨も残さず嗜食されてしまうラストを怒るかも知れない。 しかしこういう嘘の皮みたいなところにこだわってしまっては本編を堪能する事は出来ないだろう。
主演ベン・ウィショーは顔立ち、容姿に繊細さと野卑さが備わっていて、ともすればただのキワモノとしか見えかねない本作の主人公像に妥当性を与えている。 彼が師に選ぶ落ち目の調香師ジュゼッペのダスティン・ホフマンはやっぱり触れない訳にはいかない、キャスティング自体が気の利いた洒落の様で居て、ハンカチに垂らした香水の残り香を嗅ぎ分けする時の顔芸の楽しさと言ったら、これだけで入場料の半分は元が取れた気がする、顔面神経痛みたいなアラン・リックマンが対照の面白さ。 ジョン・ハートのナレーションは聞いていると本作が「ジム・ヘンソンのストーリー・テラー」のスペシャル版の様な気になって来る。

投稿者:ミツバチのつぶやき投稿日:2007-04-10 02:09:29
傑作には、「風と共に去りぬ」のように万人に愛される作品と、「エル・トポ」のように限られた人間にしか理解されない作品とがある。本作は明らかに後者。反感覚悟ではっきり言わせてもらう。ハリウッド映画を有難がっている凡人には分かるまい。
投稿者:日商簿記2級投稿日:2007-04-08 11:51:41
【ネタバレ注意】

 久々に映画といえる物をみたと思った。本当に凄かった。ストーリーもそれほど難しくないし、始まってすぐに映画の中に引き込まれます。主人公が匂いを嗅ぐシーンは自分も鼻を動かし、本当にスクリーンからいい匂い、嫌な臭いが伝わっている様な気がした。鳥肌までたちました。こんな映画今まで観たことがありません。素晴らしいです。ちょっとした笑えるシーン(ダスティン・ホフマンが愛と精霊の臭いを嗅ぐシーン)もあったし、グロテスクなところも美しいと思えました。
 今年、観た映画の中で間違えなく最高傑作と言えるでしょう。

投稿者:Longisland投稿日:2007-04-06 00:21:31
独逸人ってのは生真面目にとことんやりすぎるんだ〜と再確認した作品。
2次元芸術である映画で香りを表現しようとした試みは評価するも、それ以前のあまりにリアル(残酷な)表現に唖然! 独逸映画史上最高の制作費を掛けたらしいが、世界マーケットを考えればなんか方向性が違うんでない?
作品前半から中盤で描かれる丁寧な人物描写は中々良いも、後半から破綻、そんでもって几帳面に描かれる乱交シーンはなんなんだ?
育った環境と倫理観が云々と述べられている方もいらっしゃいますが、それ以前に劇映画として破綻していることが問題。

結構な入りだった渋谷TOEI2(旧エルミタージュ)は、タイトルに惹れデートムービーと勘違いしていた若年カップルが多数。上映後口数少ないカップルさんたち哀れでした。
投稿者:古木はスター投稿日:2007-03-27 21:48:47
冒頭シーンには度肝を抜かれたが、
そのテンションが持続しない。

なんといっても長すぎるんだなこりゃ。

殺し方も全くワンパターンで、暴力映画として機能していないし、
犯人がわかってるからサスペンスフルにもならない。
観光映画としてはあまりにも中途半端。

じゃ、俳優の縁起を堪能する?
途中から、主人公の冴えない男は
ナイナイ岡村にしか見えなくなってきたぞw

乱交シーンの雑さには目を蔽いたくなるし、
最後はカニバリズムで締める品の無さ。
ストーリーテリングだけじゃなく、全てに品が無い。

最低でした!
投稿者:NIMBUS投稿日:2007-03-18 14:54:37
 ワタクシは知人に原作を薦められ、単行本を購入して読み終えてからこの映画を見たので、純粋に映画だけの感想を語るのには少し偏ってしまう恐れがあるので、詳しく書くことは避けようと思います。それに、先に書かれた人のコメントが参考になると思いますし、
「悲しい物語でした 投稿者: YAH! 投稿日: 2007-03-09 02:11:32」
さんのコメントが一番的を得ていると思います。
 

映画とは、それ自体自己完結していなくてはならず、ジブリの「 ハウルの動く城 (2004) 」のように、原作を読まないとその物語すべてを理解できないというものは完成された映画とは言えないと思います。そういう意味で言えばこの映画は未完成。表現不足、説明不足、間違った、或いは説明不足のナレーションに尽きます。しかし、映像化は不可能かと思える原作を、よくがんばったと、痛切に思い、感動します。脚本家はさぞ苦労したでしょう。監督も。
出演者もとてもすばらしい演技でした。美術もとても良かった。
ワタクシはこの映画は好きです。確かに変わった作品ではあるけれど、品質はかなり高い映画だと思います。
ヨーロッパ映画って、どこかブラックなオチがよくあるのですが、バルディー二がグルヌイユから聞いた香水の調合法を記した本を幸せそうに胸に抱いて眠った後が観ていて笑えました。あの辺の件はうまくまとめてましたネ。
投稿者:サメ投稿日:2007-03-17 19:02:24
【ネタバレ注意】

関心したのは、香りを映像で表現した事。
主人公が世の中のあらゆる香りを堪能しているのが、映像と共に伝わって
くる。一種、不思議な感覚を映画と共に共有できる。
見ていて、これはすごい作品だ!と、興奮した事を覚えている。

但し、いくら究極の香りのためとはいえ、何のためらいもせず、次々と女性
を殺していくのは強引すぎる。「少しは罪の意識を感じろよ!」と、怒り
たくもなってくる。

そして問題のラストまぎわのシーン。今週号の週刊ポストがとても大きく扱っ
ていて、「750人の乱交映画これは芸術かポルノか」なんてゆう仰々しい
タイトルをつけていた。

但し、ここを期待して映画をみると、もろにずっこける。
泉谷しげるみたいなおっさんが裸になっていたり、八百屋のおばちゃんみ
たいなのが裸になっていたりで、ほとんど色っぽくない。ただの群集としか
見えてこない。
 
香水の香りひとつで、こんなにみんなが発情し乱れまくったら面白くてしょ
うがないだろう。
というか、その香水が発明された時点で、みんなSEXしか、しなくなって
世界は滅びるかもしれない。

まあ、それはともかくこの映画は映像も音楽も物語も強烈で、賛否両論うず
まく話題作。つっこみどころも満載。
たまには現実を離れて、匂いフェチのとても耽美的な不思議の世界に旅立つ
のもいいものかもしれないと思った。
http://samech.web.fc2.com/

投稿者:ビリジョ投稿日:2007-03-16 23:20:11
 「性」「生」「死」は、映画だけでなくあらゆる創作活動にとって重大なテーマであり、それを正面から描いた意欲作である。「悪趣味」という評価もあり得るだろうが、それはいささか表層的な、幼い批評だろうと思う。

 一歩間違えばただのバカ映画になりかねない奇妙な物語を、丁寧な18世紀フランス描写を交えて、実に重厚に作り上げている。台詞の少ない主人公や、変な顔したダスティン・ホフマンもさることながら、何よりあの群衆が凄かった。エキストラの皆さんに何か賞をあげたい。

 にしても、正直よく分からない。何が作者をして、このヘンテコ物語を作らしめたのだろうか。

 距離感は否めないものの、私はこの映画、大好きです。ウヒヒヒヒ。
投稿者:イドの怪物投稿日:2007-03-13 21:16:37
気分爽快な映画では無いけれど、最後まで楽しめた映画でした。
最後はどうなるのかという展開を楽しむことも出来ましたし、猟奇性がほどほどで多分芸術と下品の境界線やや芸術といった所でしょう。
実際、際どい映画だと思います。
¥1800払ったけれど後悔は無いです。
投稿者:座間投稿日:2007-03-12 20:17:28
まさにフリークスムービーです.

ただ,ベン・ウィショーの演技そのものは素晴らしいもですが,作品その
ものが….

ダスティン・ホフマンやレイチェル・ハード=ウッドなど,前半部分で,
意味ありげに描かれていますが,何のために出てきたのかすらわからない
顛末を迎え,全くの尻すぼみに終わり期待を大きく裏切ります.
終盤は,movie_love氏の指摘にある通りのエログロ・ナンセンスになり果
ててしまいます.

自己本位で,自己実現のためには手段を選ばない(選べないと感じられれ
ば,悲劇性も感じられようものですが…嘆息),主人公の奇形的人格のみ
強調されます.(香りのみが問題なら,被害者に美醜は関係ないはずなの
に,そうした演出は皆無なところから,主人公の変質性,偏執性ばかりが
目立ちます)

※主人公が,ハンカチを投げポーズをとる辺りからの不快感は出色です.
以降,人間が昆虫の群れの様に描かれ,気持ち悪さを頂点まで持ち上げ
ます.ベン・ウィショーの表情は,まさに猟奇的で,ゲテモノ好みに方
には,お薦めできるかもしれません.

私には,本作品のエンディングに全くカタルシスを感じることができず,
言い知れぬ不快感のみが残りました.

私は,「ある人殺し(モンスター)の物語」と呼ぶこととします.
投稿者:きゃる投稿日:2007-03-11 00:44:46
冒頭の造りこまれた映像と音楽、すばらしいと思いました。
スゴイ、これは、きっと面白い!と期待をしました。
不思議な感覚を抱かせ、しかし、居心地の悪いこと、気まずいこと。
え、主人公を哀れみ涙するところ?ウソ、可笑しくて涙が出たよ。
筒井康隆とかウルトラQが好きな人なら、エンディングが楽しめます。
投稿者:YAH!投稿日:2007-03-09 02:11:32
【ネタバレ注意】

誕生してから大人になるまで人間的な扱いを一切受けずに育った主人公が、
唯一授かった稀有な才能を本能の赴くままに成就させようとする映画です。

あの状況下で倫理観は育つ筈がないので、
彼に対して殺人行為の善悪の判断を求める方に無理があります。
(私も中東で無意味な殺戮を繰り返す国の同盟国の国民ですから
 彼に対して偉そうなことは言えない気がします)

流石に究極の香りを表現する場面では宗教観の違いを自覚させられましたが
西洋では天にも昇る状況をあのように表現する場合もあるのでしょう。

最後の場面、彼自身が消えてゆく寸前に一瞬だけ覚えた人間的な感情…
遅すぎたのか、それとも幸せだったのか、
観る人それぞれの判断に委ねられた気がします。

表層的な部分ではなく、作者や監督が何を描きたかったかを考えながら…
そんな鑑賞のしかたをする方にはお勧めの映画です。

投稿者:kumirin投稿日:2007-03-08 04:13:41
 『ある人殺しの・・』 とわざわざ邦題をつけてくれていたのであらすじや結末はさもありなん、と納得ですし、よくわからない処女の香りの定義以外は熟考されているお話だと思いました。
実際、この結末は人類が行なってきた(日本でも同時代、哀しいかな飢饉の際にはあった)こと、どうかすると現在でもどこかの部族で稀にすることかもしれませんし、DNAの塩基配列が 99% もヒトと同じであるチンパンジーにもみられることだそうです。この習慣が過剰になった結果が BSE問題で憂えるべきことではありますね。

 『HEVEN』 でのラストショットの染み入るような空がお気に入りだったのですが、この監督は、高畑 勲&宮崎 駿監督作品もよく観賞しているのでは?
田園や山を征服する姿勢ではなくいとおしげに撮っている、ラベンダーを画面手前に大写しする、場面転換に砂浜の波打ちを挿入する、などが挙げられます。
EU は、日本人のエスプリをよく知ってくれてるんやな、と感じます。
が、 A. リックマンが手にしていたのは 『ロビンフッド』の時のようなサーベルではなく、16世紀頃中国などには大量輸出されていたという日本刀で、思わずそ〜ゆう握り方はして欲しないんやけど、とつっこんでしまいました。

 映画をたくさん観ている方には、おすすめの一本です。
流れるような映像美・音楽との融合が、ここにありました。 そして、明治時代に来日した欧米人が町中の美しさに驚嘆したことや、最近フランスで死刑制度廃止が決定した理由の端緒がわかりました。かの地は動物性油脂と怒気無制限表出の文化であったのだと。
パリやプロヴァンスが舞台なのにフランス語の醸し出す優雅さが味わえなかったのが残念です。
投稿者:movie_love投稿日:2007-03-06 00:26:42
【ネタバレ注意】

この映画は見たあと気分を害します。男女で見に行くのは決してお勧めしません。
ほぼ終盤までヒッチコックやデパルマを思わせる映像やカメラワークなのですが
ラスト20分ぐらいでサスペンス的な映画が集団乱交ポルノ映画へ変わります。
そしてラストは乱交ポルノから人食い映画へと進む悪趣味な映画です。
見終わったあと嫌悪感いっぱいでした。
「ある変態殺人者の物語」というタイトルが適切でしょう。

投稿者:まくらK投稿日:2007-03-05 11:25:51
【ネタバレ注意】

ちっとも退屈しない。
最初のドトウの数分で観る者には覚悟を求められる。
ただのコスチュームだけのコスチューム物じゃないぞ、と。
(「マリーアントワネット」みたいなすかしじゃなく)
匂いを表現するためだけとは思えない異常なカットの数々。
腐った魚に、オッサンの吐くゲロに。
うれしくなるんだよね。
映画ってこうじゃないと。
・・
あの赤ん坊は本物なの?人形?
「トゥモローワールド」でも出産シーンあったけど
もうわからん!あきらかに生まれたてやん!
(「マリーアントワネット」みたいに
 あきらかにかなり前に生まれた子供とちがって)
・・
中盤はまるでホラーだし、ネタバレあほCMで
ゲンナリした大乱交シーンもラストじゃないし。
見習えよハリウッドのへたれスタジオ!

投稿者:黒美君彦投稿日:2007-03-04 02:00:48
何とも「匂い」の強烈な映画である。
映像による匂いは徹頭徹尾強烈で(実際には嗅ぎたくない匂いもたくさん出てくるが)、映像化は困難といわれた原作(1985年に世界的なベストセラーとなったパトリック・ジュースキント(1949〜)の『香水 ある人殺しの物語』(文春文庫))をよくぞここまで作品に仕上げられたものだと感心した。

原作は未読だが、ストーリーは官能的でありシニカルであり、形而下的であると同時に形而上的であり、サスペンスであり寓話である。何とも不可思議な世界が紡ぎだされる。
生来の天才的嗅覚に目覚める一方、人間的な愛を知らないまま育ったジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)が追い続ける処女の匂いの収集。
収集癖があるのは大半が男だが、ここでも留まることのない衝動に駆られ、彼はコレクションのために殺戮を繰り返していく。
主人公には全く共感できないのだが、ラストシーンには確かに驚かされる。処刑場には蓄膿症の人はいなかったのか、とか鼻風邪で匂いがわからなかったらどうなっていたんだ、などという野暮な疑問は封じ込んで、欲望の行き着く先を見据えるのがいいのだろう。欲望と愛は違うのだ。そんなシニカルな視線がそこにはある。

映像はとにかく豪華かつ繊細。下品になりかねないその直前で留めるその流麗さはなかなか見応えがある。個人的にはやや拒絶反応が働く部分もあるのだが、作品としては認めざるを得ない、そんな作品だ。トム・ティクヴァ監督は必ずしも好きな監督ではないのだけれど。
20歳になった美しきローラを演じたレイチェル・ハード=ウッドは撮影時まだ15歳(!)。うーん、だから清純派が務まるのかも。
投稿者:eiji_in_uk投稿日:2007-02-25 07:01:35
今年はまだ2か月も経っていないけれど、この映画は多分、僕の今年のベスト3に入りうるほどの素晴らしい映画でした。
クライマックスで総毛立つほどの興奮を覚えました。こんな経験をしたのは初めてかもしれません。それだけではなく約二時間半の上映時間も長さなど気になることもなく引き込まれ気が付いたときにはすでに頂点へと達していたという感じです。もちろん物語りそのものに魅力があったのでしょうが主人公に共感することはなくとも彼が自分の欲求に任せてどんどん突き進んでいく、その勢いに巻き込まれてしまったのだと思います。
物語の鍵になるのは言わずと知れた「香り」ですが誰もが褒めています、香りを映像で表現することに成功していると。薄汚い路地に詰まれた色鮮やかな果物、草原にそよぐ美しい花々、そして処女から香り立つ芳香。良い香りばかりではありません。市場に捨てられた魚の腐った内臓、家畜の糞、そんなものまでが見事に表現されているのです。

彼は天性の才能のために人間としての理性を失って、殺人を繰り返すのですが、こんなことを言うのは何ですが見ていてその殺人の行為でさえ許せてしまうほどの彼の情熱と才能。もちろん彼は最後にそれに気が付いたのであると思う、そして自滅への道を選んだ。

これほど素晴らしい作品であるのにアカデミー賞などにノミネートされていないのが信じられない。いくら僕はこういった賞を信じてないとはいえ、ここまで無視をされてしまうとやはり腹が立つ。演技賞などは無理としても(でもD・ホフマンはいい味出してたけど)映像化不可能とまで言われた原作を見事に映画化して見せたのだからまず脚色賞、それにあの流れるようなカメラワーク、特にあのクライマックスは圧巻です。撮影賞にもノミネートされるべきでしょう。美術や衣装、編集まだまだ出来栄えの良いものはあります。いったいアカデミー会員は何を見ているのでしょうか?
やはり賞をもらった映画が良い映画とは限らないということですね。

アメリカでは扱いもかなり地味だった様ですがヨーロッパでは割と大きな扱いでポスターも公開のずいぶん前から貼り出してありました。主人公が無名でちょっと不利ではあったと思いますが扱い次第ではもっと多くの観客をよべたのではないかと思います。とても残念です。日本ではちゃんと上手く宣伝して公開してください。
投稿者:moviemania1999投稿日:2007-02-21 17:32:14
●この映画のチラシなんだか変な臭いがするんだよねぇ。(A)(B 2つ折)同じ紙材質。本当だから嗅いで見てください(笑)映画会社も狙って作成したのかな?http://blog.livedoor.jp/moviemania1999/
投稿者:sabu投稿日:2007-02-17 01:43:26
【ネタバレ注意】



さぶネバさん
■詳細
投稿者
平均





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投稿はありません。


とても美麗な映像、美術など、アート的で繊細で、それでいて内容は哲学的な作品だ。

この映画を作るにおいて最重要のファクターである「香り」という映像化不可能なものをどのように観客に伝えるか?が特に気合を入れた部分であろう。
その甲斐もあり、物語冒頭から色々なカット、カメラワークを繰り出し、観客に匂いを想像させることが出来ている。
内容のほうも、ファンタジックに描くことにより物語に矛盾を作らないようにうまいバランスを保ちながら展開が進んでいく。

前知識での想像は、少しミステリアスに物語が進行していくのだろうかと感じたが、そうではなかった。
一人の青年の、まるで病的ともとれる香りへの執着心をありありと描き出している。天才的な嗅覚を授かってしまった青年の悲劇とでも言うべきか、とにかくいろいろと考えさせられる内容だったことは確かだ。
中盤からクライマックスへの畳み掛けるような物語の展開は実に素晴らしい。

ジャン・バティストは確かに、嗅覚は誰よりも素晴らしい。世界一の香水調合師だろう。
しかし彼はその類稀な嗅覚を得る代償として心を盲目にさせられてしまったのかも知れない。

そんなことを考えさせられる映画だった。http://sabuchan0605-id.hp.infoseek.co.jp/index.htm

投稿者:ジョー樋口2世投稿日:2006-10-30 10:53:57
【ネタバレ注意】

どのシーンも「どうやって撮影したんだ」と思うスゴい映像ばかり。
ドイツ映画史上最高の制作費というのも、うなずける。
しかしダスティンホフマンをああいうふう贅沢な使い方するかな。
絶対に映画館でみるべき映画。しかし彼女と行くのはお薦めしません。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 男優賞ベン・ウィショー 
 ■ 撮影賞フランク・グリーベ 
 □ 音楽賞ジョニー・クリメック 
  ラインホルト・ハイル 
  トム・ティクヴァ 
 ■ エクセレント賞ウリ・ハニッシュ プロダクションデザインに対して
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