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松ヶ根乱射事件(2006)

メディア映画
上映時間112分
製作国日本
公開情報劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月2007/02/24
ジャンルコメディ/サスペンス/ドラマ
映倫PG-12
人間の情けない本音が出てきちゃう。
松ヶ根乱射事件 [DVD]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 3,000
USED価格:¥ 2,027
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松ヶ根乱射事件松ヶ根乱射事件

【クレジット】
監督:山下敦弘
製作:山上徹二郎
大和田廣樹
定井勇二
大島満
企画:山上徹二郎
プロデューサー:渡辺栄二
脚本:山下敦弘
向井康介
佐藤久美子
撮影:蔦井孝洋
美術:愛甲悦子
衣装:小林身和子
編集:宮島竜治
共同編集:菊井貴繁
音楽:パスカルズ
エンディング曲:BOREDOMS
『モレシコ』
照明:疋田ヨシタケ
装飾:龍田哲児
録音:小川武
助監督:石川久
出演:新井浩文鈴木光太郎
山中崇鈴木光
川越美和池内みゆき
木村祐一西岡佑二
三浦友和鈴木豊道
キムラ緑子鈴木みさ子
烏丸せつこ国吉泉
安藤玉恵国吉春子
西尾まり富樫陽子
康すおん立原勇三
光石研刑事
でんでん青山周平(弁当屋)
榎木兵衛鈴木豊男
中村義洋富樫圭一
鈴木智香子荻野セツ子
宇田鉄平坂部進(べーやん)
桜井小桃富樫真由
【解説】
 「リアリズムの宿」「リンダ リンダ リンダ」の俊英・山下敦弘監督が、とある地方の田舎町で繰り広げられる悲しくも滑稽な人間模様を辛辣かつ温かな眼差しで描き出すダーク・コメディ。どこからかやって来た流れ者のカップルの登場が引き金となり、平穏に見えた町の水面下で静かに進行していた人間の欲望が織りなす様々な歪みが一気に吹き出していくさまがオフビートなタッチで綴られてゆく。主演は「ゲルマニウムの夜」の新井浩文。
 90年代初頭の雪に閉ざされた小さな田舎町、松ヶ根町。鈴木光太郎は派出所に勤務する真面目な警察官。彼とは対照的にだらしない双子の兄・光は、姉夫婦が切り盛りする畜産業を気まぐれで手伝っている。そして、さらにだらしない父親・豊道は現在家出中。そんなある日、道端で女の死体が発見される。連絡を受けた光太郎は検死に立ち会うが、ほどなく女が生きていることが判明する。ひき逃げされたらしいその女は、翌朝意識を取り戻す。彼女の名前は池内みゆき。いかにも訳アリなみゆきはその後、安宿で待つ西岡佑二という男のもとへと戻っていった。そして、2人がこの町へとやってきた理由が徐々に明らかとなっていくのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
964 7.11
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【ユーザーコメント】
投稿者:陸将投稿日:2011-07-21 23:13:41
【ネタバレ注意】

本作の主人公は警官である。
だが、彼は警官の格好をしているだけで、権力を振りかざそうとも、事件を捜査しようともしない。
彼は松ヶ谷という土地を巡回する傍観者のような立ち位置である。

彼の目に映る寒々とした田舎町に住む人々は、どうしようもない愚かな人間だらけである。
そんな人々を不快に思い、この土地を憎み恨む主人公。
だが、田舎町という小さな共同体であるが故に、そこから逃れることもできない。
その閉塞感のような感情が募っていく過程は、息が詰まるものがある。

ただ、そんな主人公も確実にこの土地の住人であり、確実に人間のクズのような親の血を引いている。
傍観者である彼も、間違いなくこの町が発する毒素に侵されている。

そんな事実を自覚した彼が、どこにぶつければよいのか分からない苛立ちを不意に“暴発”させるラスト。
物語の見せ場となり得る場面を、あまりにも淡々と描くドライな演出は、一貫して作り上げた松ヶ谷の空気感を損ねることなく見事である。

だが、どこにぶつけてよいのか分からない苛立ちや不快感は、観客も共有することになる。
本作を見ていると、コーエン兄弟に通ずるようなものを確かに感じる。
だが、彼らと決定的に異なるのは、ブラックユーモアの“ユーモア”の部分、即ち人間の持つ“可笑しさ”の部分が引き出せていない点である。
だから、本作を見るということ自体、辛いものとなってしまうのだ。

確かに、不条理な世界観や、人間の愚かさを描くことには成功している。
それは例えば、オープニングで白い雪原で倒れている赤い服の女に近寄っていく少年の行動を見れば一目瞭然である。

だが、登場人物の奥底にある人間性は引き出せていない気がする。
だから、登場人物に対し、誰一人として愛情を注ぐことができない。
物語に救いを感じられる余地が残されていないのである。

その人間たちとの距離感が山下監督ならではかもしれないが、本作に限っていえば、観客が見えてないように感じてしまう。

投稿者:幸村和投稿日:2010-05-27 00:04:35
【ネタバレ注意】

ほとんど予備知識を持たない状態で観たのですが、いやはやなんとも不快な映画でした。
視覚的に不快というのではないんです。それなら気持ち悪いシーンを入れれば人の気分を悪くさせることは比較的容易だと思うのですが、そういうことではない。
なのに、冒頭の仰向けになった女性に近づく小学生。このシーンからすでに凄く嫌な感じがして、そのあともジワジワ確実に不快度が上昇する。例えば金を溶かそうとして無残な状態になっているシーンはストレートな暴力シーンよりも私は暴力的なものを感じました。90年代という背景から、それはまるでバブルの残滓を踏みにじり唾棄するかのようにも見える荒んだ風景です。この表現力はたいしたもんです。
観ながらこの感じは阿部和重の「シンセミア」みたいだなと思っていたら、既に指摘がありますね。地縁血縁の強いうらぶれたとある地方の町。そこに現れた闖入者という異物が入ったことでその共同体のいびつだった秩序に綻びが生じ、そこに住まう人間の醜い部分が静かにドロリと濃い粘液のように表出してきます。
閉塞的な環境の中で人間関係は良くも悪くも濃密になり、その濃さの中でたとえ歪んでいてもその共同体の暗黙の秩序ができていくことは時代を問わずあって、その中で生きる人間の滑稽でグロテスクな部分をこの映画は余すところなく描いていると思います。その共同体の中で孕まれた狂気の暴発はいずれどこかへ向かうのか、そら恐ろしいです。このラストは。

俳優陣の演技もいいです。新井浩文の目が最初は温厚そうに見えていたのがだんだん死んだようになってきてほんま怖いですし、姉(西尾まり)の叫びも共感を呼びます。思考するのをやめたのか、もとからそうなのか、ああいう母親もいそうです。「嫁」という漢字を体現しているようなお母さんです。ほかにもお父さん(三浦友和)、チンピラ(木村祐一)、弟(山中崇)、みなさんそれぞれ印象的な演技ですが私が一番不快に思ったのは池内みゆき(川越美和)でした。被害者にすり変わることに長けた粘性の女性の怖さ、タチの悪さをじっとり感じ、気持ち悪かったです。

どこかにお粗末な部分が見えたりすれば、多分ここまで不快にはなれない。それだけこの映画はとてもよくできた、質の高い映画だと思います。ただ、あまりに不快でもう一回見る気は起きませんが。
追記:この監督の作品とあまり意識せずに「天然コケッコー」と「リアリズムの宿」を見ていたことに今回気がつきましたが、この監督は人間のダークサイドや情けない部分を描いた方がいい映画を作れるんじゃないかな。音楽のセンスもいいですね。

投稿者:QUNIO投稿日:2010-01-21 15:22:18
90年代が「空虚」だったなんて誰にでも分かる事で、そんな「空虚」を松ヶ根という田舎町に置き換えた発想は秀逸。全員何らかの関係の上で繋がっているという意味では『ファーゴ』というより『マグノリア』に近い手法だと思った。あと中上健次の秋幸三部作(特に『枯木灘』)や阿部和重の『シンセミア』にも触発された趣がある異色の群像劇。たぶん山下なりに新解釈した「テロルの予兆」がこの映画の最大のギミックなんじゃないかな。そうなるとラストの乱射は一体何処に向けられて発砲されたのか、それは共同体とか国家とかいう枠組みから外れた「ぬるい空気」に他ならない。要は「空気」を描いた後で、その「空気」は明らかに「毒素」であるという事実を浮き彫りにする事で終末の象徴としての田舎を描きたかったのだと思う。バブルが終わり、いよいよ世界崩壊の序曲を意味するボアダムスのエンディング・テーマが、この映画の世界観をうまく表現しており素晴らしい。個人的には日本産ブラック・コメディの最高傑作。見終わって不快になるかもしれないが、ストーリーの面白さは一級品。特に新井浩文が滑稽極まりない。ラスト、犯罪を防ぐ為の警察が犯罪作ってどうすんだよ!という不条理なオチも痛快。
投稿者:かっこう投稿日:2009-11-03 18:58:13
地味で嫌〜な感じの作品。閉じられた田舎社会の怖さみたいなものが感じられる。面白いかというと非常に退屈。ラストはまさかの乱射事件。そういうことか・・。予測不能。
投稿者:ジェームス投稿日:2009-07-19 00:49:01
山下敦弘監督は2007年「天然コケッコー」と、本作を発表している。どちらも田舎町が舞台なんだが、前作は田舎町の美しく描いたのに対し、本作は田舎町のダークサイドを描いている。都会も怖いが田舎も不気味。
投稿者:william投稿日:2009-04-17 16:15:26
世界観は「ファーゴ」、ブラックユーモアは「ビッグ・リボウスキ」の丸パクリ!コーエン兄弟の作品に対する冒涜!
ジャパニーズムービーの将来はこれでいいのか?!
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-07-16 18:15:14
12分でリタイア。全くつまらないです。コーエンと比べ物になりません。山下監督の演出法は全然共感出来ません。こういうボソボソ聞こえる話し声に神経を集中させて、大した事も起こらない話に何かが起こるかもしれないと気を引き締めて観るという観賞法は私の主義に反します。キネ旬ベストテン入選作という触れ込みに私も度々ダマされますが、「リンダリンダ」にも特にピンと来なかった人間なら結果は解っているのに、観た私がいけないんです。
お色気シーンに期待して早送りしながら観てたのですが、最後のあれが「乱射事件」ですか。凄い、あれなら誰も予測できません。山下監督も評価したキネ旬の審査員も皆インテリです。そうしたインテリ好みの映画は私には不要です(たまにめっけ物もありますが)。同時にテレビ関係者主導のジャニタレや織田主演の映画も同じく不要です(「交渉人真下」は割と楽しめました)。とにかく今日は山下監督の作品がよく解りました。夏帆が出てる「天然コケッコー」は観ようと思ってたのですが、やめにしました。
投稿者:シンネマン投稿日:2008-02-25 23:43:14
要するに1990年代版『略称・連続射殺魔』をやりたかったわけだな。
風景に向かってぶっ放したわけだ。
存在しないネズミへの苛立ちとか面白い要素はあるが、やはりちょっと弱い。
同じ地方の狂気を描いた映画なら『Helpless』には及ばない。
投稿者:FFF投稿日:2008-02-11 23:57:14
山下監督すばらしい。何一つ解決せずライフゴーズオン。キム兄どうやって生き返ったんや?「もうだいじょうぶです」ってアドリブ?正しくリアルな日本映画。フジテレビ系をぶっとばせ。
投稿者:imu投稿日:2008-02-04 10:13:30
これが松ヶ根乱射事件だったのか、と思わず呟きました。
毎回M的な人物の悲哀とその追詰められ方を楽しんでます。
今作では兄の光君も良かったのですが、三浦友和氏が素晴らしすぎました。
投稿者:Excusez-moi投稿日:2007-03-09 00:13:51
山下ワールド全開!前作「リンダ…」のようなものよりやはり今回のようなオフビートな作品のほうがウマイ。三浦友和イイ味出してます!
投稿者:Longisland投稿日:2006-11-06 19:48:45
山下監督らしく市井のどうしようもない激安人物の描写は流石に上手い…でも個人的には嫌い。
三浦友知のダメ親父、木村祐一の不気味なヤクザは素晴らしいものの、新井浩文(現在日本映画界の宝だと思う)が弾け無い! なんで新井浩文が爆発しないんだ! 拳銃を数発撃つだけかよ、最低10人ぐらい素手で殺せよ、内臓抉り出せよ(三池作品になっちゃうか 笑)

新井浩文の狂気が足りなかったことに欲求不満
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 助演男優賞三浦友和 「転々」に対しても
■ 監督賞山下敦弘 「天然コケッコー」に対しても
 ■ ベスト10第8位
【ソフト】
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