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秒速5センチメートル(2007)

メディア映画 Anime
上映時間60分
製作国日本
公開情報劇場公開(コミックス・ウェーブ)
初公開年月2007/03/03
ジャンルロマンス/ドラマ/青春
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
「秒速5センチメートル」インターナショナル版- 5 Centimeters per Second: Global Edition - [Blu-ray]
参考価格:¥ 7,020
価格:¥ 5,430
USED価格:¥ 3,951
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 Photos
秒速5センチメートル秒速5センチメートル

【クレジット】
監督:新海誠
アニメーション制
作:
新海誠
コミックス・ウェーブ・フィルム
演出:新海誠
絵コンテ:新海誠
原作:新海誠
脚本:新海誠
キャラクター原案:新海誠
キャラクターデザ
イン:
西村貴世
作画監督:西村貴世
美術:丹治匠
馬島亮子
美術監督:新海誠
色彩設計:新海誠
音響監督:新海誠
音楽:天門
主題歌:山崎まさよし
『One more time, One more night』
宣伝:コミックス・ウェーブ・フィルム
声の出演:水橋研二遠野貴樹
近藤好美篠原明里(第1話「桜花抄」)
花村怜美澄田花苗(第2話「コスモナウト」)
尾上綾華篠原明里(第3話「秒速5センチメートル」)
【解説】
 小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く…。貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」の3編を収録した連作短編アニメーション。監督は「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」の新海誠。ありふれた日常の中で繰り広げられる男女の心の機微を美しい映像でリリカルかつノスタルジックに綴る。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
318 6.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:HABBY投稿日:2017-11-06 00:34:40
【ネタバレ注意】

3話構成の物語。実質的な主人公である遠野 貴樹という恋愛に奥手で受動的な少年(青年)は新海監督の自己投影なのかそうでないのか、妙に気になった。3話目にて都会で何かに追われるように盲目的に働くサラリーマンの描写があるので、なんとなく(私小説ならぬ)私アニメという風に受け取ったが(違ってたらめんご)。

1話1話の物語は成就しきれない恋愛というテーマで通底していてなんだか切ない。1話目と3話目(の登場人物)が繋がっているところが面白い。特段目を見張るミラクルが起こるわけではないが、この手のプラトニックな恋模様が好きな方にはアピールするかも。いちばん印象的だったのは1話目の接吻場面かな。個人的には映像美の方に惹かれました。デジタルアニメってすごいんだな。

1話目、2話目で「秒速5センチ(桜の花びらが舞い落ちる速度)」、「時速5キロ(ロケットを種子島宇宙センターまで慎重に輸送する速度」と印象に残る記述がそれぞれあるんだから、3話目にも似たエピソードを散りばめればよかったのに。いや、「互いの心の距離は1センチも縮まりませんでした」という部分がそれなのかな。だとしたらなんとも切ない。

互いが望み合うように通じ合うのって難しいんだな。理論物理好きの新海監督は、この作品の着想をハイゼンベルクの不確定性原理から獲得したのではないかな、などという妄想。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2017-11-04 22:35:27
9年ぶりに再見。切ないし暗いなあ。今観ると最後のPV映像で本編の補足と補完をするという、他の監督とは違う文法で作り上げ、それで成功したんだなと思う。
投稿者:みつあき投稿日:2016-10-10 01:14:49
【ネタバレ注意】

前宣伝に使うなら、こっちでしょう??

実写を取り込んだ(と思われる)美しく詳細な映像に、情感たっぷりの演出、音楽が心をゆさぶり、そして
演者の訥々とした独白のセリフが心にしみてくる。

ただ、お話としてはかなり残念。
青臭くて、女々しくて、未練タップリの男を置き去りにし、かつての彼女?達は勝手に幸せになってゆく…。
まさに男の恋は別フォルダー保管、女の恋は上書き保管。…きっと彼女達は主人公に向かって

「いい思い出だったよね」

との言葉を笑顔で贈ってくれる事でしょう >で。結局、主人公は何がしたかったんだよ。
もうちょっと何かを頑張れば、別の幸福な結末があったかも知れない? >んじゃ頑張れよ。

この主人公。結局は三編とも終始および腰で逃げまくりなんだよねぇ

【以下、ネタばれ?】

「1章:桜花抄」
子供という年齢に逃げている。まぁ実際に子供なんだから「いろいろと制約があって、自由にならない」し
確かに仕方ない部分もあるけれど >自身もそういう子供ならではの無力感に苛まれた経験があるし。

でも、彼女が待っているんだろ?雪で電車が遅延したのなら、漫然と運行再開を待たずになんかしろよと。
岩舟駅なら東武線だって使えるし、雪で遅延しそうならば公共機関で金を借りて予め新幹線を使って早着を
しておく位の機転は使えないのか?
それが出来ずとも、駅で心細く待っている彼女に電話連絡をし遅れる旨を伝え安心させてやれないのか?と。
(中一じゃ無理? こっちは小三の時点で上記の手段を使ってるんで、不可能じゃないと思うんだが??)

「2章:コスモナウト」
やさしさに逃げている。良く優しい男は、自分に一番やさしい…とか言うけど、まさにその通り。
偶然??そんなに何度も同じことが続くかよ? 告白未遂のシーンなんてイライラしたよ。

本当に優しいのなら、あんな頑張っている彼女にあの態度はナイわ。結局は相手に関心が無い…というダケ。
残念ながら、この章の彼女?である花苗ちゃんのその後は明確に終章で示されてないんだよね…。
なんか東京(遠方)から来た浮世離れした男の子に恋しちゃう彼女の気持ちは良く判るんで、個人的に残念。
(きっとプロサーファとして活躍してるんだと、うん。)
そういや、この章は新海監督には珍しく日常シーンに電車が出てこない>まぁ種子島だからねぇw

「終章:秒速5センチメートル」
仕事に逃げている。あれだけ仲の良かった明里ちゃんには逃げられるは、おまけにかってに退職して現在の
彼女理紗さんにもサヨナラされる始末。
そこまでして、手に入れたかったものって何?? 子供の頃に感じたどうしようもない束縛感から抜け出し
やっと自由になったのに、何がしたかったの?? 何もないなら、せめて好意には好意くらいは返せ!!と
問い詰めたくて仕方ない。

結局。チヤホヤされた男は晩年置き去りにされ、取り巻いた女は勝手に解脱?成長して去ってゆく…という
現代版の源氏物語みたいな結末なのかな?

なんか個人的にはNTTのCMっぽい感じで美麗な画に、BGMはケツメイシの「さくら」が似合いそうな
とてもやる瀬のない、救われないお話。

投稿者:こじか投稿日:2014-10-28 23:23:56
【ネタバレ注意】

細かい多数のインサートが示され、どれか1カットだけでも鑑賞各人の琴線へ触れる仕掛けか、そのチョイスと画づくりは気合い有。作品全体は個人的に普通。PV化は…。

投稿者:nabeさん投稿日:2013-04-22 01:17:11
非常に評価の高い日本アニメのひとつである。
オープニングからその圧倒的な絵の緻密さと透明感のある音、そして抜群にセンスのいいカット割りに感動してしまう。日本のとある日常を切り取った作品として、これほどリアリティのある作品は実写では表現できないかもしれない。
新海誠監督独特の光の陰影が強調された画面とそのセンチメンタルなストーリーは、第一話で白眉を飾るが後は次第に自虐的になっていき、ラストは重苦しいよくある結末を迎える。第1話の出来が素晴らしいだけに、特に第3話には失望した観客も少なからずいるかもしれない。しかし、その平凡なストーリーを補って余りあるほど、アニメとしての映像美が芸術的で素晴らしい!
ぜひ続編となる第4〜6話を明里と貴樹の大人のハッピーエンドで描いて欲しいと思う。
投稿者:サーボ投稿日:2013-03-18 18:12:53
初見だとよくわからなかったため、鍵となるシーンを繰り返しみているうちに
作中と似た経験シーンはもちろんですが、まったく経験していないシーンも、記憶のどこかと共振しているような感覚になります。
似たような感覚例では、TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」のエンディング「かたちあるもの」の映像を思い出しました。
どこかで見たような情景だけどそこには人がいない(または、情景のなかで2人以外誰もいない)、日常のようでいて非日常のような感覚などが、共通しているでしょうか。
繰り返し見で気づいたそのようなシーン。冷静に考えると、ちょっと怖いです。
駅のフォームで読書中の女子高生を、通過電車内から明里だと思ってしまう貴樹。このとき、駅のフォームも電車内も人がいません。
貴樹がバイク運転中に横見した瞬間に見える、一人で浜辺?を歩く幻影の明里。このとき、浜辺?の向こうにかげろうのような陸の風景が見えます。

さてさて、このような与太コメントをすることで、妙な共振を減衰させている次第です。
投稿者:umota投稿日:2013-01-10 19:57:01
こういう青春アニメは普段よく見ないけど、なかなかよかった。
ナイーブすぎる感じもしたが、心に切なさを感じさせる映像はさすが。
なんの体験してない自分でも、なんらかの記憶が反応してるのかな。
ただ、あくまでも映像の評価で、ストーリーは心に残るものではなかった。
投稿者:クリモフ投稿日:2012-05-03 15:52:39
光を意識したきらびやかでノスタルジックな作画以外は全く、心に残らない話。別に青臭い話がダメだとか、青春モノが苦手とか以前の問題だと思います。
なんというか実際こういう青春を送った人というの実は全くいないと思うし、少なくとも一話二話の時代というのは、恋愛一本で何年も頭がいっぱいということは決してないわけで、怒涛のようなスペクタクル(第一、男はアホである)と相反する何も考えてないような暇な感覚が同居するもんだと思います。「切ない」というものをデフォルメして描くにしても、この映画の「二人」の関係しかない切なさは青春時代にはあり得ない。友人達(の彼氏彼女)や親達に挟まれて知る「孤独さ」「切なさ」を描いてない時点でこれは説得力のない嘘でしかないです。
さらに噴飯ものが三話目で大学を卒業したくらいの年齢にもかかわらず、ウジウジしていうるへなちょこ野郎で都合のいい御託並べて言い訳しているだけです。しかもいきなりPVにシフト。恋愛の先にある人間的なつながりが大切なはずなのにいつまでも質が初恋というのはキツイの一言。久しぶりにずっこけました。
投稿者:asama投稿日:2012-01-17 11:59:21
で、この表現世界を展開するという作家の意図は、一つの試みとしてとてもうまく機能しているように感じた。異なるスタイルの表現法が、それぞれを補い合い、全体として作家の想いを実現している。初めに映像を見た限りでは、1話、2話に比べ3話の出来がとても気になった。とりわけ音楽が先行し、全体の流れをぶち壊しにするような印象だったが、小説を読んだ後は、映像での大きな不満がすーっと解消している気分になった。映像で表された緊迫感は、散文では後退していたが、それも両者を合わせてみると、心地よいものにすら思えた。映像と散文でひとつの世界を描き切るという作家の大胆な試みに感服。
投稿者:陸将投稿日:2011-04-25 16:45:03
【ネタバレ注意】

“切ない”という言葉がある。
その言葉には、悲しさや恋しさで胸が締め付けられるようである、からだが苦しい、身動きがとれずどうしようもない、という意味が込められている。

まさに3本の短編集の形を取る本作で、一貫して描かれる感情ではないだろうか。
これほど“切なさ”を感じる作品も滅多にない。

出会いと別れが周期的に起こってしまう転勤族同士の恋心を描いた「桜花抄」。
一途な想いを貫きながらも、徐々に自分と相手の気持ちの距離を感じてしまう女心を描いた「コスモナウト」。
そして、社会人となり心の弾力が失われた主人公の、未来への志向を描いた「秒速5センチメートル」。

転校、進路選択、そして社会進出。
自分の人生を歩んでいく中で、避けられない別れ。
その瞬間に立ち会うことで、登場人物たちは自分の本当の感情に向き合う。

その繊細な心の葛藤や揺れ動きは、登場人物のモノローグで語られる。
だが、それが不思議と説明過多だとは感じないのは、その詩的な言葉の連なりが、独特の映像世界と一体化しているからだろう。

特に第2章の「コスモナウト」が素晴らしい。
”切ない”の”切”は心が切れるほどの思いを意味し、”親切なさま”という意味もある。
これはまさにこの短編が映像化に成功したことではないか。

自分の未来はおろか、明日さえ見えない1人の少女。
自分1人で苦悩し、しかしその想いを周囲に言葉では伝えられない。
相手と心の距離を感じているからこそ、相手が自分にしてくれる”親切”に、逆に胸が痛くなる。
そして、それでもまだ彼への想いを断ち切ることができないからこそ、ますます苦しむことになってしまう。

心というものは決して見えない。
相手はおろか、自分の心さえ見えない。
だが、本作を観ていると、登場人物たち同士の心の距離や、心が動いていくスピードが見えてくるような気がする。

本作は確実に好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思う。
3章目の「秒速5センチメートル」は、まるで山崎まさよしの曲のPVのようである。
だが、自分は終始心の琴線を揺さぶられ続け、涙が止め処なく流れてきた。

本作にこれほどまでに感動してしまうということ。
その事実が、自分の心がどのようなものなのか少し教えてくれている気がする。

投稿者:西門投稿日:2010-05-20 11:53:03
我々が愛する映画のスペクタクルとは、戦車競争でもなければ、宇宙船の戦闘でもなければ、豪華客船の沈没でもなく、女優の表情(の変化)である。

このスペクタクルをアニメーションは、未だ持ち得ていない。
手塚治虫はおそらくこの事を余り意識していなかったが宮崎駿は自覚していたと思う。
だからあれほど雲の描写にこだわったのだし、『ラピュタ』や『紅の豚』の面白さもそこにある。
この点を宮崎よりさらに痛感しているのが新海ではないのか。
だから新海のアニメの主人公は、人物ではなく風景(雲)である。あるいは気象の変化と言っても良いかもしれない。
残念ながら、映画でも難しいとされているがアニメではもっと難しい雨の描写に課題が残る。

アニメの形態とは何かと問う事は、映画の形態は何かと問う事同様に愚かであり、高貴な行為である。その愚かさと高貴さに共に付き合うのが映画ファンの役目ではないのか?
投稿者:エト投稿日:2010-04-10 17:50:34
ひたすら美しくて、切なくて、鬱に浸る。

でも、この気持ちは忘れられない、忘れちゃいけない、忘れたくない。

振り返ることは出来ても、取り戻すことは出来ないのだから、歩き続けるしかないでしょう?

ラストシーンをバッドエンドと捉えるかどうかは、小説版を読む前と読んだ後で変わってくるのでは?

小説版を読まないことには新海誠の真意が伝わってこないことから、映画版のみでは8点だが、小説版を読んだ後に映画版を観直した場合は10点。
投稿者:ragos投稿日:2009-05-31 23:37:36
山崎まさよしの名曲のPVとして見れば100点。
最後の10分が無ければ30点位かな。

岡本太郎の「芸術は美しくあってはいけない」という言葉を贈りたい。
投稿者:inres9投稿日:2009-03-14 17:36:51
自分はけっこう好きです。もう少し短くまとめてたらもっとよかったと思う。
投稿者:にゃむばなな投稿日:2008-08-31 14:11:29
この作品は1話1話を単体で見るよりも3話通して見ると
「桜花抄」は雪、「コスモナウト」は月、「秒速5センチメートル」は花を巧く利用して描いていることがわかっていただけると思います。

つまり日本の心の美「雪月花」ですよ。
このあたりまで読み込んで見てみるとまた違った感想が持てるのではないでしょうか?

私はこういう作品、結構好きです。
投稿者:irony投稿日:2008-05-12 19:54:40
【ネタバレ注意】

 暗いのさ? 兎に角暗い 

桜花抄 若いのに演歌してる ケータイもない時代 黒電話で親子電話もない時代? 文通か・・・昔はそれしかないもんね 

コスモナウト ステップワゴン・・・時代は96年以降か? ケータイもメールもしてる それにしても女子高生までカブかよ

秒速5センチメートル 無職になっちゃったよ 

13歳から2?歳まで 貴樹クン暗いなぁ 同性のツレとか全然出て来ない 友人いないのかなぁ ぜん〜ぶ心情を吐露しちゃうのも何だかなぁ・・・。

とにもかくにも、こんなのと付き合って別れ話が持ち上がったら刺される?かもしれん まぁ無事には済まないんじゃなかろうか? お前を刺して自分も死んでやるぅ・・・みたいな 

投稿者:spink投稿日:2008-05-12 02:16:46
かつてこんな青春が自分にもあったなら、と思いながら、実際はある意味湿った暗さの青春を過ごした人たちが好んで見る映画だと思う。
一昔前の大林宣彦の映画がそうやって受け入れられたように。
大人の悩みが青春のそれよりずっと深刻で複雑であると知った今、こっぱずかしくて赤面して観るしかない。
投稿者:paris1895投稿日:2008-03-15 16:31:55
なぜ、アニメーションというフィルム形態を持つべきなのか、と問う事はもっと愚かな事である。
なぜなら、それはアニメーションというフィルム形態を凝視したときに、明瞭に理解されねばならぬ問題であり、つまり、そのフィルム形態を刮目して、なぜアニメーションというフィルム形態を持つべきなのか、という疑問が生じた時点でそのアニメーションは、先の質問よりも遥かに愚かなるフィルム形態へと成り下がっているのだ。

 敢えて、人名を出すならば、宮崎駿その人は彼のフィルム断片たるアニメーションを一目見れば、アニメーションでなければならない理由は一目瞭然になり、そんな疑問を持ちうる可能性すら不可能なぐらいに、あれはアニメーションだ。
 では、この新海誠はどうだろう。
 彼の口上も、やろうとしている事も決して悲観的にならずに否定的見地に立つことなく、聞き流すこともできる。
 だが、それでも尚ひとは問いたいと思う筈だ。
 なぜ、アニメーションである必要があるのか、と。

 それはつまり、彼がなんら新しいものを産み落としていないことと直結する。
宮崎駿は(アニメーションに於いて、手塚治がもたらした)負の遺産を払拭するという快挙を成し遂げることから始まり、動く絵という嘘を現実という嘘と混ぜることによって、アニメーションという真しやかな虚構を作り上げるに至ったという、前人未到の実績があった。
 
 そういう意味で、この新海誠は、自らなにも独創的なフィルム形態を持ち得ずに、かつてのアニメーションの先祖たちの残した正負の遺産のうえに、胡座をかいて、自己完結的なフィルム形態をフィルムの表層に彩りつづけている彼の、アニメーションにすらなっていない、ただのアニメなどは、石原慎太郎氏のような賞賛の声によってではなく、われわれの、そして映画という動く画という奇跡によって、唾棄されるべきなのだ。
投稿者:Cinema☆万歳エンゼル投稿日:2008-01-10 23:30:46
【ネタバレ注意】

.

3話とも、あるのは日常です。
大きな事件があるわけではありません。
でもすごく惹き込まれます。
凄くないでしょうか。
なぜでしょう?


今作、
二人の心の距離を軸に、
素敵な画、風景を堪能できます。
(自然美、光の美学)

他の追随をゆるしません。
まさに芸術の域です。
細部にまで宿る作品の息吹という感じでしょうか。
(ハイクオリティ!)



*第1話*

初恋(思春期)、
初遠出(苦い)、
初キス(一到達点)
みてると、ちょっと照れますね。

人生、うまくいかないこと、思うようにならないことがあるものです。
その心境は思い出になり、物語になりますね。

終盤、
まるで文学作品のような重厚な台詞には、勝負を感じたものです。
「未だ巨大すぎる・・・、茫漠とした・・・」

ところで、
いつの時代も、
手紙っていいものですね。


*第2話*

新海監督のベースには、宇宙的美意識があると思います。(素敵!)
夜空に月ではなく、銀河があるのもいいものです。

ロケット、
空に走る筋、その陰影。
いくつものショットで、みたいものをみせてくれる。(珠玉!)
この場面に出会えただけでも感動もの。

彼女の甘酸っぱい片思いも絵になっていいものです。
一方の、遠野の、彼方にある心の描写もいいものです。
でも二人とも、明日もわからず、一生懸命です。(大事!)



*第3話*

とにもかくにも、
山崎まさよし「One moer time, One moer chance」との
コンビネーションが最高でした♪
(ハッとさせられました)

二人は、違う道を歩んでるわけです。

現代の焦燥感というか、今時は、こういう流れもしっくりなんでしょうか・・・。

「そしてある朝・・・、もう限界だと知ったとき・・・」
「昨日夢をみた。まだ13歳で・・・、いつかまた一緒に桜をみることができると・・・」

(あと少し、ほんのちょっと明るく終わる形を求めるのは、
手厳しいでしょうか。歌とのシンクロ率が微妙になっちゃいますかね。)


全編を通して、場面切り替えの巧みさ、
きめの言葉のエッジがきいていて
宇宙美、自然美、光の美を味わえる、
やっぱり優れた作品ですよね。
別格です。

忘れられない作品となりました。

.

投稿者:yutapon投稿日:2007-12-04 03:54:00
どうにもならない(出来ない)事に囚われて青春を謳歌出来なかった男が行き詰る話。

女はそれなりの青春時代を過ごしたのだと思う。

映像の美しさが後味の悪さになってしまった。
投稿者:カオル投稿日:2007-09-23 04:35:11
【ネタバレ注意】

アニメと過去を振り返ることは、現実を美化したり汚くしたりできる点で似ていると思いますが、その点をうまく組み込めた作品のように感じました。ストーリーは確かにありきたりかもしれませんが、“kill bill 1”でアニメで過去を凄惨に描いていたように、アニメの長所をうまく引き出していたように思います。そして、「昔は良かったなぁ…」という感覚でなく“今”に目を向けさせるようなエンディングも良かったです。“シガテラ”のようでした。よい映画だと思います。

投稿者:リEガン投稿日:2007-04-09 14:45:05
山崎まさよしの名曲「One more time,One more chance」の見事なミュージック・アニメーション。きれいだね。
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-04-04 14:26:36
【ネタバレ注意】

画の美しさ、緻密さ、質感、奥行き、光と影の使い方、そして音の使い方。徹底したロケハンで作り上げたという画の見事さは、他の追随を許さない。
新海誠のこの作品は、期待に違わず惹きこむ力を持っている。

踏切、雪の中動かない電車、ホーム…第1話「桜花抄」は13歳の遠野貴樹(声・水橋研二)と篠原明里(声・近藤好美)の淡い恋を描く。鎖された小さな子どもの世界(東京)から、電車に乗って栃木の田舎に向かう冒険。頼りなげな小さな冒険譚の支えになるのは、会いたい人−明里への思いだけ。雪に閉じ込められ、不安にさいなまれる少年の思いが伝わる。
…でも、13歳だろ〜、キスだの外泊だのちょっと早すぎんじゃないの〜、親にはどう説明したんだぁ?というのは、私の中にある野暮なおっさんの声(苦笑)。

種子島の高校で青春期を送る18歳の貴樹と、貴樹を思う澄田花苗(声・花村怜美)を描いた第2話「COSMONAUT」(ロシアの宇宙飛行士をよくこう呼ぶ…「コスモナウト」というより「コスモノート」と発音する方がしっくりくるが)。ここでは、視点が貴樹から花苗に移る。舞台は種子島という鎖された空間だ。花苗は貴樹への純粋な恋心に全てを託すが、貴樹は宇宙に向けて飛び立つロケットに心を委ねる。貴樹にはまだ、無限の宇宙空間に似た夢と希望と期待があった。
虫の音やヒグラシの声、そしてロケット打ち上げの煙の影が美しい。

第3話「秒速5センチメートル」。都会で働き続け、消耗しきっていつしか何か大切なものを失ってしまったことに気づく貴樹。そこには種子島で期待を持って夜空を見上げた彼はいない。無機的な都会で背を丸めて歩く彼は、あるはずもない明里(声・尾上綾華)との出会いに思いを馳せる。突然山崎まさよしの「One More Time,One More Chance」が湧き上がる。

この3つのストーリーに共通しているのは、甘酸っぱいまでに過剰な自意識。これを「気持ちワルい」ととると、もうそこでジ・エンド。
ひとには過去と記憶を生きる「記憶的人間」とその瞬間瞬間にしか価値を見出せない「刹那的人間」の二種類があるように思うが、この作品はまさに前者の世界。過去の思い出を抱きながらも、現実的な結婚という路へ進む明里と、どこかで歯車が狂ってしまったような貴樹とは、記憶の中でしか交わることはないのだ。貴樹はそれを自覚した上でないとその先に進めない。
この作品から、私はそんなことを考えた。

ところで。
この作品は、もともとサイトで一部先行公開されたようだが、劇場上映で「第1話〜第3話」に分ける必然性が感じられない。筋が全く異なるならともかく、主人公たちを5〜6年おきに追うわけだから、一本にまとめた方がよかったのでは?
暗転が多いのは相変わらずだが、その暗転と相まって3話構成となっていることで、幾分ぶつ切り感が強まったのが惜しまれる。

投稿者:ろーちゃん投稿日:2007-03-26 20:17:13
期待して見に行きました。
第一話はネットの無料配信とはカット割りが結構違って
少しロングバージョン。
う・・・ん良くも悪くも、携帯がない時代の・・・感じ。
物心ついたときから携帯があった世代の子たちにはわからない
感覚だろうな。

第二話・・・俺だったら鹿児島時代のあのサーファー少女と
思い切り付き合ってエッチしまくるけどな(笑)
種子島に1度行きたくなった。

第三話・・・最後のフラッユバックのようなカット割で終わり・・
結局、あかりとは一緒になれたのか?縁がなかったのか?
よくわからなかった・・。
正直・・・なんだかな・・・って感じ。
一言で言うと・・・・『暗いっっ!!!』

精神薄弱な生活を送っている理系な方には共感する部分も
あるかもしれない。

会場の雰囲気・・・
みんなメガネ、みんなキッチリ刈り上げ、オール男。
多少は予想してたけど・・・やっぱアニメだとこう
なっちゃうのか・・・といった感じ。

こういうピュアなものを求めてない自分を再確認した。
違和感があったし・・・まったく泣けなかった。
山崎まさよしの曲はもう麻痺していて全然胸に響かなかった。

それにしても3話に分ける意味って何なんだろう?

アニメにしなくても日曜の昼辺りに新人アイドルでも主役にし
てドラマでやってもいいような内容。

初日の監督の舞台挨拶に詰め掛けたような熱狂的な『新海ファン』
以外はこれを見て賞賛する人はまずいないと思う。

『北の国から』+『村上春樹』といったところか。

最後に何かあるかと思ってエンドロールを最後まで見たが何も
なかった・・・イラストがスタッフ名に入っているのが少し
かわいかったけど。

映画館を出て茶屋町を歩くと可愛くてキレイな女の子がパラパラ
いた。こんな子達と仲良くできれば映画なんて見るよりよっぽど
生産的だろうなと実感した。
投稿者:Longisland投稿日:2007-03-26 00:47:02
昨年は単館系アニメは良作多く(パプリカ・時をかけ・鉄コン)期待してライズへ・・・・。
う〜ん、綺麗な映像、切ない時間の流れを丁寧に描く演出、良質な音楽なんだけど第1話『桜花抄』の明里って幼女系、なんかロリ強くないか?個人的に苦手。これはドツボにはまったかと危惧も、第2話『コスモナウト』は切ない青春恋愛、第3話『秒速〜』は山崎まさよしの楽曲と、美しい映像と、過ぎさった思い出が見事に調和した素晴らしい物語。

全体として完成度高いも第1話がね〜。
【サウンド】
『あなたのための世界』(挿入歌)
歌 :みずさわゆうき
『君のいちばんに…』(挿入歌)
歌 :LINDBERG
『One more time, One more chance』(主題歌)
歌 :山崎まさよし
【エピソード】
第1話桜花抄 
 
第2話コスモナウト 
 
第3話秒速5センチメートル 
 
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