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ひめゆり(2006)

メディア映画
上映時間130分
製作国日本
公開情報劇場公開(プロダクション・エイシア)
初公開年月2007/05/26
ジャンルドキュメンタリー
「忘れたいこと」を話してくれてありがとう

ひめゆり


 Photos

【クレジット】
監督:柴田昌平
プロデューサー:大兼久由美
小泉修吉
撮影:澤幡正範
川崎哲也
一之瀬正史
川口慎一郎
【解説】
 太平洋戦争末期、壮絶な地上戦が繰り広げられた沖縄では女学生の多くが戦場に出て看護活動に従事することとなった。本作はそんな“ひめゆり学徒”として悲惨な体験をへて生き延びた生存者の方々に会い、その証言を13年の時をかけて記録したドキュメンタリー。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
19 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-07-21 22:50:42
【ネタバレ注意】

1945年4月以降、熾烈を極めた沖縄戦で、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の14歳から19歳までの生徒たちが陸軍病院に駆り出され、「ひめゆり学徒」と呼ばれた。動員された生徒222名、教師18名のうち136名が戦場で命を落とす。
これまで幾度も劇映画化されてきた「ひめゆり学徒」だが、このドキュメンタリーでは虚飾を一切排し、紙一重で生き残った生徒たちの証言を丹念に紹介していく。年端もいかない少女たちが、戦場で体験した酸鼻をきわめる濠の中の病院での実態。留まることのない米軍の攻撃。
すでに沖縄を「捨石」にすることを決定していた本土の軍司令部は、敗色が濃くなっても「最後の一兵まで戦え」と徹底抗戦を命じた。45年5月には南部に撤退するも、米軍に包囲された6月18日、突然「解散命令」が出る。
ここまででの学徒の犠牲は19人。巷間ドラマ化された物語も、病院内での健気な少女たちの看護にスポットをあてたものが多いが、実は「解散命令」後にこそ、悲惨な運命が待っていた。
陸軍は少女たちを働かせるだけ働かせ、米軍に包囲され、病院が維持できない状況に陥った途端、「あとは自分の意志で動け」と彼女たちを見捨てたのだ。逃げ惑った少女たちの体験談は悲惨そのもの。渡された手榴弾で自決寸前までいった者もいれば、米軍による掃射で殺された学友の死体の間で偶然生き残った者もいる。「生きて虜囚の辱めを受けず」という教育を徹底された彼女たちは、捕虜になる前に死ぬ以外の選択はなかった…。

監督は東京生まれで、NHKに勤務していたときに沖縄に赴任。その後東京に戻ったがNHKを退職後、ひめゆり平和祈念資料館から証言集の取材を依頼されたのがこの映画につながったという。
ひめゆり学徒たちは戦後、自らの体験を必ずしも積極的に話していたわけではない。家族にもその話をしたことがない、という人も数多くいるという。
沖縄内部ではあまりに身近すぎる歴史だからだ(それは広島の被爆者などにも共通する)。それだけに、この作品が、沖縄の「外部」の監督によるものだというのは大きな意味を持つ。客観的な立場で、人々の証言を歴史の中で位置づけること。それが可能になるからである。

この国の歴史の中で、沖縄ほど戦争や政治に翻弄され、軽視されているところはない。そこで戦場の最前線に立たされた少女たちの個々の声に耳を傾けることは決して無駄ではない。「捨石」にされている、という意味では、当時も、そして米軍基地が集中する現在もさして変わりはない。
さてさて、自称「愛国者」たちは生き残りの彼女たちまでウソつき呼ばわりしたいらしい。沖縄は国のことを考えて犠牲になれという論調すらある(某新聞で「一県平和主義でいいのか」などと負担軽減を主張する沖縄を批判する社説が掲載されたのには笑った。ならば東京のど真ん中に米軍基地を据えればいいのだ)。
真摯に彼女たちの証言に耳を傾けること。それすらしない(できない)上での批判を私は断固許せない。
1994年から2006年までの取材期間中、証言した女性3人が亡くなったそうだ。
ここにあるのは、彼女たちのまさに「遺言」である。

人間の証言をひたすら積み上げる。これもまたドキュメンタリー映画の一つの形である。

投稿者:sky投稿日:2007-04-14 04:18:50
すでに大きなイメージを与えられてしまっている”ひめゆり”の存在。
劇映画などで美化されて、伝えられていたイメージが強い。

しかし、いままでのイメージは"ひめゆり”の本当の気持ちが表されていなかった。
ドキュメンタリ―映画「ひめゆり」を見ればそれがどういうことか気付く。

記憶を記録する。
映画というアートで表現できることだ。

ぜひ、新たな世代に見続けて欲しい作品だ。http://www.himeyuri.info
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