崖の上のポニョ(2008)PONYO
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【解説】 「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」の宮崎駿監督が、アンデルセン童話の『人魚姫』をモチーフに描くハートフル・ファンタジー・アニメーション。“人間になりたい”と願ったさかなの子・ポニョと5才の男の子・宗介の愛と冒険を、CGを廃し、手描きアニメーションにこだわった迫力とイマジネーション溢れる映像表現で描き出す。 海辺の小さな町で崖の上の一軒家に暮らす宗介はある日、頭がジャムの瓶にはまり困っていたさかなの子・ポニョを助け出す。ポニョはクラゲに乗って家出してきたところだった。それ以来、彼らは互いを好きになる。しかしポニョは、人間をやめて今は海の住人となっている父フジモトによって海の中へ連れ戻されてしまう。それでも、“人間になって宗介に会いたい”という気持ちが抑えられないポニョは、父が貯めていた生命の水を海中にまき散らしながら、いもうと達がつくりだす大津波に乗って再び宗介のいる崖の上へと向かうのだった。 【ウェブリンク】 【ユーザー評価】
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今作で印象的だったのはデジタルではないアナログな感じの画質。インク、ペンの温かみのある描写。芸術アニメ作品(理屈ではない)という印象を受けた。BGMも含めて。
具体的な話の中身は人魚姫の話を思い出させるものだった。
もののけ姫やナウシカなどのように難しい背景を作らず、よりスマートにし、子供向けに仕上げた作品である。
大人には少しもの足りないという印象を受けた。
暑苦しい夏にはホントに一服の清涼剤
「崖の上のポニョ」悪くないです
http://mototencho.web.fc2.com/2008/ponyo.html
ディティールと物語が絡み合った匠の業はどこに。
宮崎駿にこんな点数を付ける日が来ようとは。
ここからは超個人的見解。
気を悪くされる方へは申し訳ない(私も愛情もった一ジブリファンです)。
私見だが、千尋以降あきらかに様子がおかしい。
絵と物語が噛み合わなくなってきたように感じるのだ。
これは単なる燃えつき症候群か、スタイル転換なのか、
はたまた必死に過去の感性を持ち出そうとしているのか。
何れにせよ不鮮明さが漂っている。
どうやら宮崎駿は"欲求不満"なのではないか?
アニメというキャンバスからはみ出し始めたのかもしれない。
絶対にありえないから敢えて書くが、もしかしたら実写、
いやCGアニメなどの次なる表現方法に手を出しても良いのかもしれない。
キャメロンのアバターを観てなお確信に変わる。
異なる分野であろうと、技術(と予算)さえ装備すれば
宮崎駿のイマジネーションは最強なのではないか。
とんでもない妄想であるが、
また素晴らしい妄想空想世界を魅せてほしいものだ。
時々こういうのを見ると、ほっとします。
兎に角、余計な事は抜きにして、心の洗濯をしよう。
いずれも、主題歌が脳裏に焼きついて離れない。子供たちは楽しく歌い続けることだろう。
本作同様、『パンダコパンダ』二部作もツッコミどころは満載だ。
なにしろパンダが日本語を喋るし、二足歩行するし、子供が一人暮らししているし。
でも童話にツッコミを入れても詮ないことだ。
そして、ポニョを『パンダコパンダ』二部作と対比してみると、いろいろなことが見えてくる。
たとえば宗介の母リサの謎。
クルマの運転は荒っぽいし、宗介とはお互いに呼び捨てだし、食事を作らずに酔いつぶれてしまうし…。
ハイハーバーやスラッグ渓谷のおかみさん達とはずいぶん違う。明らかに、宮崎駿監督が描く母親像ではない。
グランマンマーレや、赤子を抱いたボートの女性には、母性への憧れを込めて描いているのに。
実はもう1人、宮崎アニメにはいるのだ。
クルマの運転が荒くて、上下関係を気にせず誰とでも呼び捨て。家事に精出すところなんて見たことない人…。
そう、それは峰不二子。
リサは、宮崎監督が描く「大人の女性」像なのだ。「母親」像ではなく。
おそらく宮崎監督は、宗介も『パンダコパンダ』のミミ子と同様に一人暮らしにしたかったのだろう。保護者抜きで子供だけの大冒険をさせたかったことだろう。
でも、ゴジラ映画と併映の小品を作っていた頃ならいざ知らず、67歳の今になって「崖の上の一軒家に5歳児が1人で暮らしていました」では自分が納得できない。
だからしぶしぶ同居の大人を出したのだ。本当は、隣家のお姉さんでも大家さんの娘でも良かったのだが、やっぱり宗介に母親がいないのは不自然なので、いちおう設定上は母親にした、と。
けれども宮崎監督のまなざしは、母親よりも、成人した娘とか、職場の女性社員を見る目に近い(宮崎監督に娘さんはいないので、息子の嫁さんと云うべきか)。
リサは一般的な親らしくはないが、峰不二子が子育てしたら、あんな感じなのだろう。
http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-5.html
結論 もう宮崎駿の新作は短編以外観ない。
ストーリーについて私の解釈を書いてみます。
私には人魚姫や神話の話には思えませんでした。
ポニョは卵子で、宗介は精子。
崖というのは男女が出会う場所であり、精子と卵子が出会う場所。
リサと耕一がラブコールを交わしていたことからリサの身体に変化が起こる。
洪水と浸水はリサの身体の変化を表している。
宗介がリサを「お母さん」と呼ばないのは、まだリサは子どもを産んでいないということ。
リサは出産前の女性。
あの舞台となった島および周辺の海は、リサの身体を表現している。
海の中にいるフジモトはリサの身体の中にある父性のようなもの(あるいは処女膜)
グランマーレはリサの身体の中にある母性のようなもの(あるいは女性としての歴史的記憶)
宗介はこの島の中では女性にモテモテである。
それはこの精子が女性の身体に受け入れられているということ。
ポニョは卵巣から生み出され浜辺まで行く。
宗介はポニョと出会う。二人は無条件で好きになる。
精子と卵子が出会った時点でお互いを無条件で受け入れるということ。
海が実物の海を表現しているものではないので、海水と水道水の違いは重要ではない。
ポニョが魚や爬虫類の形をしているのは、
人間の生命の誕生が、人類の進化をたどっているということを示している。
フジモトはおそらくリサの父親が像としてリサの心の中に侵入した姿。
最初は宗介と出会ったポニョを取り戻しに行く。
再びポニョが宗介に逢いに行く時には洪水が起こる。
おそらくリサの身体が濡れたことを表現している。
あるいは月経周期による身体変化を示している。
月が世界を崩壊させるというのは、月経が女性の身体を大きく変化させるということ。
リサの運転が乱暴なのは、リサが母親になっていないから。
母親になる前の女性とは、無謀なものだということを表現している。
ポニョと宗介が再び出会った頃、嵐は過ぎ去る。
ポニョがハムやインスタントラーメンを食べているのは、母親が食べているものがそのまま卵子に届くという意味。
ある意味で女性に対する警笛。
電気が消え、電波が届かなくなるというのは、
女性の身体が休息状態になり、さらには他人の意見も聞こえなくなるということを示している。
再びリサがデイケアサービスセンターに行くというのは、リサの意識が再び外に向かってしまったことを示す。
フジモトが家を訪れた際に結界がはられていたのは、
すでに精子と卵子が共鳴しあっているということを示しており、
その時フジモトは、連れ戻すのではなく、受精させることが適切だと判断した。
島が沈没することは、すなわち人間の秩序と自然の秩序の対立が無くなること、
人間がたんなる自然の一部になることであり、それが出産の条件。
宗介とポニョは船に乗って家を出る。船は男性器を示している。勃起を示す。
古代魚というのは、人間と自然の分離する前の状態を示している。羊水であることを示している。
夫婦と赤ちゃんと出会うが、それは今後の未来を暗示している。
ポニョはリサが作った飲み物を赤ちゃんに飲ませようとするが、それは母親を介して赤ちゃんに届く。
トンネルに入るとポニョが眠くなるのは、受精の準備に入ったということ。
かつて宗介がそこに来たというのは、以前受精に失敗したということ。
車椅子の老婆たちは、リサの身体の諸器官あるいはリサの記憶で、
特にトキは目的や論理を重視する部分。自分の身体が出産に向けて変化するのを受け入れられない。
他の老婆たちが歩けるようになったというのは、
母性が十分に機能していなかったが受精によって機能するようになったということ。
海中の中で人々が生きているというのは、羊水の中で生命が誕生することを暗示。
グランマーレは、長い時間をかけてリサに母性を伝えている。
ポニョと宗介がキスをしたというのは、受精が成功したということ。
魔法が使えなくなるというのは、恋愛のような魔法は効かなくなるということか。
ヘリや車が登場したということはリサの意識に外部(社会)が入ってきたということ。
キスをして映画が終わったというのは、すなわちキスをした段階で精子と卵子が結合するわけだから、
ポニョも宗介も描けなくなってしまうため。
時間的な流れは必ずしも通時的ではありませんが、
スナップ写真のようにこれでもかこれでもかと性交と受精を描いていると思いました。
こんなふうに解釈するとスッキリするかもしれません。
いろんな解釈が可能ということなのでしょうけど。
子供だけの世界、を作ろうとしたわりには老人たちの出現でぼけてしまいましたね。
また宮崎監督の現代告発の要素を入れようとする癖が裏目に出てしまったように思えました。
母親が宗介(漱石の小説の主人公から取ったんでしょうか??)とポニョをおいて出かけるところから本来の醍醐味がはじまるんでしょうが、ちょっと力不足?? 避難する大人たちの集団が出はじめると途端に「現実」感が出てしまったように思えました。
「となりのトトロ」のような小さな物語、なんでもない物語って作るの大変ですよね。
たぶん実力云々でできる代物でもないのかなという気がします。
運、というか創作の神様みたいのが降りてこないとできないのかな???(笑)
まあ、女が観るとどうかは分からないが、「女がやって来る」男の高揚感は味わえる。ポニョの父親もそう、「あの人=妻が帰ってくる!」
ガラス瓶に首を突っ込んで抜けないとか、さりげなく指の血を舐めるとか、可憐さの表現は抜群だった。
ストーリーも泣ける路線なので、『南くんの恋人』のように最後は「手のひらサイズの恋人」が死んでオレを号泣させるつもりかと少し期待してしまった。ズルいけどイイや、泣くなら泣こうと準備を整えたが、そもそも宮崎駿作品で主人公が死んだことって1度も無かったよな?
やっぱり軽〜いハッピーエンド。そりゃそうだよなあ。
でも、だいたい宮崎作品は日本中の子供が観(させられ)るんだから、ポニョが死んで、幼い観客のトラウマになってしまうほうがいい。というのが、オレの見解である。
それはさておき、後半、オモチャの船に乗って母を探しに出かけるところから、全部要らないって気がするのは変か?
それともジャームッシュの『ダウンバイロー』や『デッドマン』の後半部分に引きつけて理解すべきか?
だいたい、100分映画にはハズレが多いんだよな……
「説明」の必要に迫られて体系を構築し、なおかつ、周囲の好意的期待に応えるために渋々だが、「売り物」の自然賛美もホンネでは放棄しているんじゃないか、という雰囲気さえ窺える(ハムを好物とするポニョの設定とあいまって)。
特筆すべきは、老婆たちの醜さだろう。車椅子でも醜いし、走り回っても醜い。ほとんど憎悪を込めて造形されているとしか思えない。
老醜を自覚していない点が酷い。爺なら間違いなく悪役だが、女であるがゆえに悪役の規定を免除される。
(ただ、老女トキの不機嫌は、醜さの自覚から来るのかもしれない。だから、特別な役割を果たすのかもしれない。)
(以下、或る種のネタバレ。)
ゴリゴリに理屈で考える必要もないが、崖上まで浸水している朝のシーンからは「夢」なのだと思う。朝は、実際には来ていない。「夢の中」でソウスケは「朝」を迎え、母を捜すのだろう。
結局、ラストでポニョにキスされた瞬間、ソウスケは夢から醒めるんじゃないか?(ちょうどこの瞬間、観客が「外」へ出なければならないのと同じく。)
津波をかいくぐって帰ってきたことは事実であるし、母親は施設「ひまわり」へと出かけて行った。ソウスケは独り残され先に眠ったのだ。すると夢の中で「ポニョも家にやって来て、一緒に食事し、朝が来たので2人で母を探しに出かけ、無事に見つけたあと、ポニョにキスされた」という夢をみる。そこで彼は目が覚める。
声優については、やや不満が残る。
リサは現実にはそうではない山口智子を「若返らせ」たかったのか「子供を授け」てやりたかったのかと変な勘ぐりを入れてしまうキャスティングで、どうも演技が馴染んでいない(松嶋菜々子あたりで良かったんじゃないか?)。
豊満そのものの海の女神を、「色気ゼロ」の天海祐希にやらせるのも、セリフが嘘臭く響いた。
所ジョージは意外に良かった(誰の声か分からなかったのが幸いして)。
(余談:謎の潜水艦から幕を開けるのは『アビス』的、奇怪な動物だらけで手塚アニメ風、『人魚姫』は観たことがないが、女の巨大な顔は当然『エヴァンゲリオン』だろう。それ以上に、思想や説明が全部中途半端で、お前らが解釈したきゃすればいいさ、という「姿勢」自体を『エヴァンゲリオン』から学んでいる作品と見た。そんな「学びかた」をするとは、と若干唖然とさせられたが、そういう学びかたも参考にはなる。)
(余談2:四十郎氏いわく「晩年の黒澤明そっくり」。はこまる氏いわく「黒澤明が晩年に撮った異色作『夢』を思い出した」といった複数の感想は正しいと思う。歳を取るともはや理論構築より、気持ちのイイ夢だけ見ていたいという気持ちになるのかもしれない。巨匠の特権だろう。)
それまでの宮崎作品はファンタジィでもディティールに徹底的にこだわっていた印象で空想でもリアリティを重視していたんですが、前作そして「ポニョ」もそんなことはお構いなし。海中の井戸がなんなのかわかんないし、魔法あり、洪水でもみんな元気だし、まずポニョ他がなんなのかわかんないし、そういうとこに重きを置いてないですね。
環境問題とか、少子高齢化が見受けられなくもないけど、普通にポニョと宗介を楽しめばいいと思います。終わり方も大乗仏教的に丸く治めるし、もうそういう段階なんでしょう。一通りやっちゃったし、こういう形で作品を重ねていくんでしょうな。
まぁ物足りなさもあるけど、前作よりは良かったです。モールス信号のとこやおもちゃの船、二人がリサを探す流れなどは宮崎監督らしく、面白いシーンでした。
色もカラフルで美しい、キャラクターも愛おしい。
細かいことは気にしなければいい
それ以外は宮崎駿の現代社会に対する妄執や不信感を匂わせる要素が『ハウル』と同様に濃く出過ぎていて、しかも『ハウル』以上にメッセージ性が空回りしている。さり気なく現代批判っぽい内容だとか、フジモトは危険なテロ願望があるとか、色々言いたかったんだろうけど、後半ポニョのお母さんが出てきてから「どういう事?」みたいな展開になり、何処かの知らない国のファンタジー世界になってしまったからには流石に説得性も薄くなる訳で、水の中で何故溺れないかとか、普通は死ぬだろ、とかツッコミすればキリがないのよ。でもやっぱりポニョは可愛い、ポーニョポニョ。
宮崎アニメの真髄は、このアニメを見ても思ったが、繊細で細かい描写であると思う。彼が作るアニメでは歩きひとつとっても、細かく描かれていて、まったく違和感を感じない。
その特徴は、このポニョにも受け継がれていて、巨匠たる実力が垣間見れたと思う。
ただし、この映画、「ハウル」や「千と千尋の神隠し」に比べてかなり時間が短かったと思う。ストーリーが薄いとはいわない・・・ただ省略しすぎていた感はある。少なくとも私は、最後の最後まで、ポニョとそうすけの恋が世界の命運を担っているなんてわからなかったし、そもそも、世界がどうなっていたのかすらわかっていなかった。個人的に理解力が足りないだけだろうが・・・
宮崎駿の繊細な描写だったからこそ、ここまでの時間の上映時間になったが、ほかの監督だったならば、あっという間に終わってしまっていたであろう。
何度もいうが絵のタッチと描写の細かさは、今までどうりの宮崎駿なので、期待していいと思う。
いや、これはまだ1回しか観てないけど。
けれど、すでに何度でも観られる予感はある。
何10回観たって、また観たいと思う。
ストーリーだって、整合性がないとかわからんとかいう声もあるが、宮崎さんは昔から同じことを言っている気がする。バリエイションはあっても。
生きるってこと。生きてるって素晴らしいってこと。試練があっても、涙しても。
生まれて、そして生きていくってこと。
解釈は人それぞれだが、私はいつもそんなメッセージを受け取っている。
根底にある、優しさ逞しさ愛おしさが私は好きだ。
あ、うちも昔から家族間名前呼びですが、なにか。
絵がとても可愛くて、嵐の場面なんかもすごい臨場感で興奮したし、ストーリーの展開が読めなくて途中ワクワクしながら見てました。
でもとても不思議な映画だった。ファンタジー過ぎてちょっとひいた部分もあったし、そうすけが両親を名前で呼ぶのもどうも違和感があってよくわかんないところが多かった。・・・よくよく考えたらこれ人魚姫の物語じゃん。
とにかくなんだかすごいヒットしてるみたいだけどこの映画、正直なんで?そんなに?って思っちゃう。みんなこの不思議ワールドをすごい傑作を見てるって錯覚してるのかな。宮崎マジックはすごいね。
でもそろそろ映画館の一番大きなスクリーンを占領するのを終えて欲しい。
結局辛口ですいません。
★お話自体は、過去におとぎ話等で散々描かれてきた「人間に恋し、人間になることを夢見る人魚姫」そのままの展開で、余りに何のひねりも無いお手軽な仕上がりに、鑑賞後しばしぼう然。いろいろ寄り道して話をふくらませようとはしているものの枝葉末節の感が強く、肝心のドキドキワクワクに直結する宮崎アニメ特有の強烈な引っぱりが全体的に感じられない。
★「作画が凄い」という褒め方も有るには有るが、そんなプロダクションIGの劇場アニメに対するお世辞と同レベルの褒め言葉を掛けられたところで、宮崎駿クラスの人にとっては侮辱以外の何物でもないだろう。観る側の我々からしても、その程度の作品を宮崎駿に撮って欲しいとは思わない。
★宮崎監督ほどの人なら自分で絵コンテを描いている最中にこの作品の出来が見えていたはずだが、分かっていても作らざるを得ない状況だったのだろう。スランプという事も考えられるが、本作同様パッとしない印象だった『紅の豚』の10年後に『千と千尋の神隠し』を撮り上げた宮崎監督である。必ずや現状をのり越えて復活してくれるものと信じている。
子供にさえ理解してもらえれば良いと思っているようだ。
しかし、自分だけの哲学、または価値基準に片寄りすぎて、大人の観客に説明し納得してもらう事を拒んだストーリーが、子供にわかるはずもなく完全に独りよがりの物語世界が構築されている。
最近の宮崎監督の制作手法として、シナリオを決めないまま制作を進め、ギリギリになってようやく結末を決定するという方法をとってるらしい。
しかし、そのシステムによって、あらかじめ本人が納得していたシナリオをさらにギリギリまで考えて、整合性のあった元のモノを越えようとし過ぎたあまり、ドラマとして越えてはいけないセオリーまで、踏み越えているように思える。
主人公の男の子への試練、もともと金魚として出会ってるのに「本当は金魚だがそれでもいいのか?」という間抜けな質問。
いじわるそうで本当は優しいお婆さんの、最後の行動とその後の顛末など。
全てが納得できず、つじつまが合わないクライマックスに感じた。
映像は素晴らしいが、お話がついてこないという点では、晩年の黒澤明そっくりだ。
物語は微妙ですが・・・でも映画館で観てよかったと思います
CG駆使した綺麗なアニメもいいですが、やっぱり手描きのアニメが一番だなぁと改めて思った作品でした
http://love-cinema.jugem.jp/
宮崎ワールド爆発してます。宮崎好きにはたまらない技とセンスが随所にひかってます。一作品ごとにアニメーションへのこだわりは感じられ、クオリティーアップを確信しますが、内容のディテールに関しては、作品ごとに・・・なんていうの?大雑把?・・・「感性として把握してください」と言われているようで、ちょっと構えて観てしまいます。昔の作品に比べるとすっ飛ばしすぎなように感じてしまいますが、それもあれですかね、抽象画のように、求める部分をディフォルメする、とか、必要な部分だけに注力して突き詰めてゆくと、そぎ落とされていく部分もある。みたいな・・・そんな感じになっていくものなのでしょうか?ね?
素晴しい映像美。アニメーションの天地日本に生まれて、日本人としてこの映画を観られて、ホントにうれしい!!ただ、宮崎ご本人がおっしゃるように、「ポニョ」をラストの作品とするのなら・・・ホントにこれをラストでいいの?と尋ねたくなってしまうなぁ。「心躍る冒険活劇」やっぱここ。あらたなここを拝みたい宮崎ファンはたくさんいるはずだと思うので。
ストーリーは『ハウル』同様あんまり深い意味のないファンタジー。空への偏愛を今回は海に向けた、というくらいのもので、細かい説明も思い切りよく省いてあります。
そんなことよりやはりこの作品で目を瞠るのは「手描きアニメ」による「動き」です。波に追われるカーチェイスのシーンなど、CGとは明らかに手触りの異なる動きが見事に描かれています。
深読みし過ぎかもしれませんが、誤解を恐れず私の印象をいうと、この作品は息子宮崎吾朗に対するメッセージではないでしょうか。
『ゲド戦記』で酷評されながらも興行成績では成功をおさめた息子に対して、「息子よ、アニメとはこういうものだ。アニメにおける表現とはこうした動きだ」ということを、父宮崎駿はこの作品で伝えたかったのではないでしょうか。
動きが死んでいた『ゲド戦記』ですが、息子の監督処女作を貶めるのは親としてできない、ならば形として示そうとしたのではないか…というのが、私の印象でした。
それはともかく、私は「ポニョ」体験を存分に楽しみました。
ストーリーが今迄観た宮崎アニメの中で一番グダグダでした。
観ずに批判ばかりしていても宜しくないので鑑賞してきました。
(高畑さんの作品は好きなものが多いので生粋のジブリ嫌いではありません)
ジブリとしがらみの無い評論家の方たちも触れられてもいますが
海の魚を水道水に入れたりしたらダメでしょう。
この夏、水道水で何匹の魚が死んでしまうかと思うと心が痛みます。
一緒にご覧になった保護者の方は、
是非正しい知識をもってお子さんと共に魚と触れ合って頂きたいな…と切に思います。
そんな瑣末なところで引っかかってしまったので
作品自体も今ひとつ楽しめませんでした。
優しいファンの方は多少ストーリーが破綻していたとしても
宮崎さんが何を言わんとしているのか汲み取ってあげるのでしょうが
絵や演出に問題があっても言いたいことがストレートに入ってくる作品こそ
映画だと思っている私には不満の残る作品になってしまいました。
1作限定でも構わないのでもう高畑×宮崎の新作を観てみたいな…
という思いは強くなるばかりです。
ナウシカで人間文明を批判し、トトロで自然の美しさを謳歌し、紆余曲折を経て、今あえて人間の現状を肯定する意図は何だろう。とりあえず、周りにいる人々を守るべきだ、というメッセージは、宮崎監督にしてはいかにも弱弱しい。「人間になりたい」「ポニョを守りたい」はよろしい。夫婦仲がほほえましいのもよろしい。で、ごみだらけの海はそのまま放っておくのか。ひとまず現状はこうである、という構造主義的な訴えは、今後、どのような挑戦に結びついていくのだろうか。
子供(そーすけと同年)とみてきました。
前評判が賛否両論だったこと、
子供のために作った映画、
2時間の尺に耐えられるだろうかなどと
負の先入観で挑んだせいか、楽しめましたよ。
ポケモンだって一緒にみにいかされるわけですよ。
どれだけこちらの方が楽しめたか。
子供達にはポケモンもポニョも同線上。
子供達に脚本の巧妙差は特に必要ないのだ、
つじつまの合わないこと全てを「アリ」なのだ
として見ていたら充分楽しめました。
クライマックスの試練がどんな試練だったのか、
ポニョが眠っていた方がいいのは何故なのかなどは
よくわからなかったのですが、やはり子供達にはあんまり関係ないんでしょうね。
映像でもっともっと圧倒されたかった気持ちと、
やはり大人目線ではそこもっと説明が欲しいと思ってしまったりでマイナス2点。
映画自体よりも、入り込めなかった自分にガッカリ・・・
ジブリは大好きなはずなのに〜。
もしかしたら、そーすけがもう少し大きい男の子だったら違ったかな。
どうも、終始あっさりとしていた印象でした(追いかけられるとこ以外)
一緒に行った娘は、いつまでもぽーにょぽにょと歌って、
とても満足そうでした。
CMをみても予告を見ても1〜2シーンくらいしかでないし、ネットのニュースには「試写会後の子供たちには評判が良くなかった」って書いてあったり、情報が少なすぎて「これおもろいんかな〜?」と半信半疑で見たんだけど・・。
宮崎監督を信じなかった私にパンチしたいww
色鮮やかな背景に感動!!まずこれで始まって1分ほどで号泣。
ストーリーに「もののけ」や「ハウル」的な謎っちゅー謎はないものの、
その代わりに映像と音楽の大コラボが完璧。
もうシーンのところどころで口をあんぐり開けて見ちゃう。
ポニョの躍動感、キラキラした魔法の世界・・・それからキャラのひとつひとつが本当に可愛らしいし、丁寧に作ってあるんですよ。
エンドクレジットも衝撃を受けました。
だらだら流されるよりも、始まって数分で受けたあの感銘が「ポ〜ニョポ〜ニョポニョ♪」でキレイにスカッと残る感が最高です!!
はしゃいでる子供を見ると泣けてくるって言う人の言葉が初めて理解できました。いや〜これはよかった、、、もう一回みちゃおかな★http://ameblo.jp/dayaya0927/
最後なんか、涙なんか出しちゃったりして
ポニョで泣いてしまったぁ〜
歳のせいか・・・(笑)
いやいや、ジブリのお話が温かいんですよ。
いやぁ〜言っちゃ悪いけど、
思っていたより面白かったです。w
家族にお勧め確実ですね
http://yaplog.jp/mm-mana-mm/archive/887
正直久々の宮崎アニメはどんなもんよ、って斜めに構え観ていたんだが…途中からそんな邪念消え去り作品に没頭。CG全盛の今日、人魚姫をモチーフに鉛筆でアナログアニメを作ってやろうとの志に敬服。特に波を駆けるポニョの動きの素晴らしさ(音楽はビミョーにワーグナー風)には脱帽。隣の席のガキ(失礼、幼年観客)は思わず拍手。普段ならそんな迷惑行為に文句の一つも垂れるんだが、思わず一緒に拍手しちゃいましたよ。
解りやすいストーリー、美しい絵、音楽や声優もバランスが良く映画としてのまとまり、完成度の高さは流石。
そんな作品内容に感銘を受けたのと同じくらい、いやそれ以上にエンド・クレジット表示に衝撃。映画を作り出すスタッフは皆観客の前では平等なんだ、そんな宮崎駿監督の矜持を、映画人としての熱い志を感じ落涙しました。
このあいだ開通した飛騨トンネル工事では、死線をともにした掘削マシンが、いよいよ駄目になった時、現場から運び出す人々が涙した(鋼鉄のマシンに)と聞くが、若い頃アニメマニアを自称していた、おっさんになった私は「動き」に涙してしまった。
ただ、映画ファンにはうけない作品だと私も思う。子供は大喜びだった。
あの試練でトコロジョージはナニがしたかったんでしょう。
どっちがわなの。みかた?娘の結婚反対オヤジ?
何かクライマックスを作ろうとしてグダグダになることが多々ある
ミーヤンですが
(もののけのダイダラボッチのクビを戻すあたりとか
ハウルのタイムワープのくだりとか)
今回もなんだかすっきりしなかった。
でも、やっとリアルタイムにやりたい事やってる感じがよろしい。
某Sプロデューサーにアクションやらされてたりしてたもんな。
毛虫が道路を横断するだけの話がしたいとか言ってたのを
歳とってからできるじゃん、って変更されたり。
(バックにいろいろ言われる)天皇ではなく、
独裁者になって好きな映画作ってくらさい
追記
押井守がこんなこと言ってました
「ミヤさんは自分が何やってるか何もわかっていない。
いままでストーリーらしきものがあったのは
鈴木プロデューサや高畑さんがいたおかげで、
今回はそういうシバリがなくなったおかげで
こんなになった」(というような内容だったかと)との事。
うーん。
確かにお母はんの行動はナゾやし、メルヘンの世界なんかと思ったら
町並みや造船所や軽四なんかはリアルやしチグハグ感はあったなあ。
作りこみが甘いんやな。子供向けって事をなめてたんかな。
もうええかげん宮崎妄信はやめよう。
ちょっとアクションセンスのある博学なだけの人やねんから。
クラゲの中のポニョ−−王虫虫虫の目の抜け殻で午後の胞子を眺めるナウシカ
水中の町−−−−−−−ラピュタの水に没した街
波や水の生き物−−−−もののけ姫のデイタラボッチ
半魚人のポニョ−−−−千と千尋に出てくるガマ
公園へのトンネル−−−千と千尋のトンネル
まだまだあろうが、紛れもなく宮崎ワールドである。
私がこの映画で一番気になったのは「いのち」の意識である。宮崎監督は「進化」にとても興味を持っているようである。ナウシカの中でも「トリウマ」や「キツネリス」を登場させたり「旧世界の動物」を登場させたりしている。「ヒドラ」を従順な哀れむべき人造生物とし、その反面としてラピュタではロボットに生き物へのいたわりと残酷さを表現させている。本作品の中でも、クラゲや甲冑魚を前面に押し立てて、デボン紀や現世の海中の生物のオンパレードである。「いのちあふれる海の豊かさ」をこれでもかと見せつけている。
また、ポニョのパパとママの会話の中で「失敗すればあわに戻ってしまう」「わたしたちはもともとあわから生まれたのでしょ」とポニョのいのちのはかなさといさぎよさを語っている。むずかしいことは本作品の中では何も語っていないが、宮崎監督なのり「生命への賛歌」だと感じる。
もう一つ。「トキさん」へのこだわり。他のばあちゃんとは、明らかに異なる重要なキャラクターを持たせている。「おトキさん」といえば「もののけ姫」の中の「おトキさん」である。声優にも島本さんを当てるなど、理由は分からないが、どうも宮崎監督にとっては「おトキさん」は特別な存在であるらしい。
ストーリはともかく、中盤の海のシーンは凄いと思う。脚本家としての宮崎氏は? だが、アニメーターとしての技量は凄いと思う。
前々から感じていたことなんだけど、ここ最近の御大の映画って、脈絡があまりないんだよね。いろんな謎を残したままお話がズンズン進んでゆくもんだから、あれやこれや考えながら観ちゃうと混乱をきたす場合があるのよ。この映画なんか、決して難解な映画じゃないはずなのにね。それは「面白くない」というのとは意味が違うんだけど。
ま、それはともかく、デジタル・アニメ全盛のこの時勢に、あえて手書きにこだわったかのような作風には、懐かしくも不思議な魅力があるのも事実だよ。御大が目指したものは、テーマ性よりもそっちの方だったのではないかと勘ぐってしまうほど。まあね、玄人筋がその辺をどう観るかは興味深いところだが、素人の僕にはこの絵柄にはなぜか惹かれるものがあったよ。
宗介がリサのことを名前で呼ぶもんだから、初めはこの2人の関係がよく分らなかったよ。まあ、親子だということはすぐに分かるのだが、このリサ、車の運転がものすごく荒っぽい。ということで、御大お得意の軽自動車の暴走がシッカリと出てくる。大津波から逃げる場面の疾走感と迫力は、さすが御大! と、嬉しくなっちまった。インスタントラーメンにハムを入れる、アレは意外と美味いんだよな。
ま、ポニョと宗介の拙い喋り方からも察する通り、ターゲットは間違いなく若年層なんだから、「子供向け」と至極当たり前の言葉で斬り捨てるのでは芸がない。あえてテーマ性を上げるとすれば、月並みだけど環境破壊への警鐘なんかね。で、フジモトが人間を信じていない理由付けは分るけど、このオッサンがどうして海に棲むようになったのかそこ過去が一切描かれていないのが気になるんよ。
もひとつ、オッパイ(母乳のことね)の話が結構、長く費やされているけれど、アレももしかすると…。
平べったい顔の魚のポニョが、鳥みたいな手足が生え、さらに人間の女の子へと変形する過程が、なんか好き。カンブリア紀の海の世界も、なんか好き。お話がお話だけに、御大の映画によく出てくる飛行シーンはないけれど、津波が魚になって追っかけてくるなんていうイマジネーションには、恐れ入ります。ワサワサといっぱい出てくるポニョの妹魚、カワユイ。
それにしても、エンド・クレジットにスタッフ・キャストがあいうえお順でいっぺんに出てくるなんて初めて見たよ。アレじゃ、誰が何を担当したのか分んないじゃん。ああ、子供にはそんなもん、関係ねーか。
アンチ・ジブリ派からの辛口コメント、期待してまっせ!
そんなにめくじらたてて、おもしろくないというものでもないような…
ビン詰めのポニョはかわいいですよ。
今作が宮崎監督の引退作になる訳がないと勝手に
想像しているのですが、去年(2007年)のNHK特集を観る限り
これがキャリアの大団円になるのかなと、
ふと思ってしまうのは何故なんでしょう?
いや、次世代ジブリの祖となる作品になるべきでしょう。
20世紀の伝説的漫画映画工房となるにはまだ早いし、
成熟された日本のカルチャーをリセットする事にもなり、
世界に対する裏切りとも言えるかな…と。
(ま、それが監督の得意とする作戦だったりしますが…)
海が「主役」ともとれる今作は、未だに謎に包まれていますが、
私が期待したいのは、作中のワンシーンに大海原を舞台にして
「どうぶつ宝島」を彷彿させる様な「オール手書き大モブシーン」を
スクリーン一杯に展開してもらいたいと切に願いたいですね。
これぞ漫画映画といわんばかりのワクワク・ハラハラを味わいたい!
これって、みんなが観たいと思う演出ではないかな?
間違ってますかな?宮崎さん。(笑)
…と、勝手に言ってすみません。
劇場公開まで後少し。編集や追い上げ…等、
とにかく頑張って下さい。