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ミリキタニの猫(2006)

THE CATS OF MIRIKITANI

メディア映画
上映時間74分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(パンドラ)
初公開年月2007/09/08
ジャンルドキュメンタリー/アート
ニューヨークのストリート・アーティスト ジミー・ミリキタニ 80年の数奇な反骨人生──
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 15,450
USED価格:¥ 6,000
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【解説】
 ニューヨークの路上で絵を描き続ける80歳の日系人画家、ジミー・ミリキタニの誇り高き反骨の人生を見つめた感動ドキュメンタリー。カリフォルニアに生まれたジミーは、その後母の故郷広島で育つが、強まる軍国主義を逃れて18歳でアメリカに帰国する。しかし第二次大戦中に日系人強制収容所に送られた彼は、アメリカ国家に抵抗して自ら市民権を放棄する。以来、様々な社会保障も受けられず、やがては不運も重なりニューヨークで路上生活を送ることになる彼だったが、自由と不屈の精神を失うことはなかった…。本作は、彼の絵を買ったのが縁で、ときおり彼を撮影していたリンダ・ハッテンドーフ監督が、911テロの直後、彼を自宅のアパートに招き入れ、2人が奇妙な共同生活を送る中で、彼の数奇な人生が次第に明らかとなっていくさまがカメラに収められていく。
<allcinema>
【関連作品】
ミリキタニの記憶(2016)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
329 9.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒らぶクーたん投稿日:2012-10-27 19:16:48
2012.10.21三力谷勉氏92歳で逝去、その新聞記事でTV録画していたBD-Rを鑑賞。米国政府に対する反抗心から一切の支援を拒否、路上生活に甘んじていた彼が、周りの善意にほだされて米国の社会保障を受け入れ、自分がいた収容所を60年ぶりに訪問、過去の怨念から解放され穏やかな表情に戻って行く過程が感動的である。スタンダードサイズ、74分の小品ながら心に残る佳作。2007年キネマ旬報でも13位にランクされている。
投稿者:さち投稿日:2008-08-29 08:34:31
よかt
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-10-27 22:55:49
【ネタバレ注意】

主人公であるジミー・ミリキタニは冒頭、NYのSOHOで路上生活をするホームレスの老人にしか見えない。ひたすら画を描き続け、首が前のめりに曲がった老人。本人が日系だといわなければ、その一風変わった名前からネイティブアメリカンかとさえ思ってしまう。
2001年、ふとしたことから撮影を始めた監督リンダ・ハッテンドーフの手によって明らかにされたのは、ジミー・ツトム・ミリキタニの数奇な人生だった。

ミリキタニは「三力谷」と書く。彼は1920年6月15日、カリフォルニア州サクラメントで生まれ、広島で育った(ちなみに広島は海外への移民に熱心な土地だ)。海軍兵学校への進学を拒み、18歳で米国に戻るが、1942年、大統領政令に伴いツールレイクの強制収容所に入れられた。米国民でありながら収容所に入れられる屈辱。わけがわからないまま彼は市民権を放棄させられ、戦争が終わってもなお「敵性外国人」扱いのまま収容所に入れられたままだった。47年ようやく自由を得るものの、生活の基盤はなく、彼は料理人などの仕事をしながら国内を転々とした。そして80年代後半、雇用主が亡くなったのに伴い住む場所を喪った彼は、路上生活者となり、絵を売ることで細々と生活を続けていたのだった。

ミリキタニが描くのは丸い眼をした猫、そして故郷を灼いた原爆の炎(彼の母方は全滅したという)、強制収容所。くり返しくり返し、彼はそれらの画を描く。そして彼が住むNYを襲った9.11同時多発テロ。旅客機が突っ込んだWTCを観て、彼は自らは経験していない原爆と重ねる。紅蓮の炎。「No War!!」を繰り返す老人。誰もいない路上で咳きこむ彼を見かねて、リンダは彼女の部屋に彼を招き入れ、奇妙な同居生活が始まる。
ブロークンな英語と頑固な彼の人間性がユーモラスでもある。遅く帰ってきたリンダに「独身の女がこんなに遅く帰ってくるな!心配するじゃないか!」と怒り出したり、日本庭園でいきなり苗木を引き抜いて鉢に植えようといったり(微笑)。

「広島の柿だ」と彼が描いた画の何と美しいことか。彼の記憶には10代に見上げた柿の実の赤がいまもくっきり残っているのだろうか。宮島の鳥居の写真に見入る彼は、少年の日を過ごした広島の残景を今もさまよっているのだろうか。
一方で彼は米国政府に怒り続けている。怒りを込めて描く収容所の画。「汚い政府だ」と罵り、決して社会保障制度に頼ろうとしない(リンダがうまく誘導して結局折り合いをつけるのだが)。市民権を一方的に奪い、生きる希望を奪った国に対する怒りは決して収まらない。「おじさん、猫の絵を描いて」とついてまわった少年の収容所での死を彼は忘れられないのだ。
だから、リンダがネットで調べた収容所の写真を観るときだけ、彼の眼は明らかに他と違う。憤怒に満ち、見開いた眼は、日系人収容所を射抜く。

中盤過ぎまでは大傑作といえる出来なのだが、残念ながら後半、リンダの温もりに触れ、怒りが鎮まってくると少々勢いがそがれる。リンダの働きで、生き別れになった姉のカズコにも50年ぶりに連絡でき、市民権も回復した。新たな住まいも決まり、若い友人も増えた…。もちろんそれは彼にとって幸せなことではあるのだが、きわめて勝手な感想を言わせてもらうならば、彼には怒り続けて欲しかった。リンダがあたかも和解の道筋をつけたような(繰り返すが、それは決して悪いことではない)あたかも贖罪するかのような終盤が、このドキュメンタリーの結末となるべきなのだろうか。ミリキタニが怒り続けている方が、彼を「老人扱い」せずにすませられたのではないだろうか…。

こんないい作品なのに何故か私のアンテナには引っかからずにいた。いつものことながらLongislandさんの後押しがなかったら、この作品との出会いはなかったかも知れない。Longislandさん、感謝します。
ちなみにミリキタニ氏は2007年8月、70年ぶり(!)に広島の地を踏んだ。彼の眼に70年ぶりの故郷はどう映っただろうか。おそらくそれは彼の記憶にある故郷とは全く別の地として位置づけられるのではないだろうか。大きな鯉が泳ぐ柿の実が日に照らされる町。彼の中の広島はそのまま変わらないのではないだろうか。

重層的に過去と現在を描いたこのドキュメンタリーは秀作であるだけでなく、ミリキタニを救った作品であることも確かだ。
ちなみに広島市佐伯区には「三力谷印房」という判子屋さんがある。広島の由緒ある家柄であることは間違いないみたいですね(笑)。

投稿者:Longisland投稿日:2007-06-04 23:33:15
昨年の東京国際映画祭『日本映画のある視点』で観ました。監督は米国人なのに何故『日本映画のある視点』で上映されたのか疑問が残るが良く出来た秀作ドキュメント。事前知識皆無、スターさんが出ているわけでなく、そんなに前評判高いわけでもなく、単に時間が合ったのとタイトルに興味を覚えただけで観ました。こういう作品に出会えるから映画祭って楽しく止められない。

何ぞ日系ホームレス老人を主人公にしたドキュメンタリー、ミリキタニなる老画家は、WW兇任瞭系人迫害に抗議し米国国籍を破棄。米国批判を繰返すボケ老人かと思えるが、作品途中から映し出される彼の絵画はマジ迫力があり日系としてWW兇鯤胴颪農犬た苦労が凄い。数十年ぶり肉親との再会もお仕着せがましさなく淡々、古き時代の日本男子とはかくなる意志と高尚な精神を有していたんだね。

T!FF最終日にハッテンドーフ監督を発見、拙い英語で感想と配給会社が決まらず日本国内上映の予定が無いなら『私が買います。オールライツでいかほどですか?』などと申し上げてしまいました(恥   監督曰く『もう何社からオーファーもらってるのよ〜うれしいわぁ』…初映画購入ならず(笑 
【ソフト】
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