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私は貝になりたい(2008)

メディア映画
上映時間139分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月2008/11/22
ジャンルドラマ/戦争
家族へ、帰りたい。
私は貝になりたい スペシャル・コレクターズ・エディション (初回限定生産) [Blu-ray]
価格:¥ 2,920
USED価格:¥ 388
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私は貝になりたい

【クレジット】
監督:福澤克雄
プロデュース:瀬戸口克陽
エグゼクティブプ
ロデューサー:
濱名一哉
プロデューサー:東信弘
和田倉和利
ラインプロデュー
サー:
梶川信幸
原作:加藤哲太郎
脚本:橋本忍
撮影:松島孝助
特撮監督:尾上克郎
美術:清水剛
編集:阿部亙英
音楽:久石譲
主題歌:Mr.Children
『花の匂い』
衣裳デザイナー:黒澤和子
照明:木村太朗
題字:原田圭泉
録音:武進
出演:中居正広清水豊松
仲間由紀恵清水房江
柴本幸敏子
西村雅彦根本
平田満三宅
マギー酒井正吉
加藤翼健一
武田鉄矢竹内
伊武雅刀尾上中佐
片岡愛之助日高大尉
名高達男足立少佐
武野功雄木村軍曹
六平直政立石上等兵
荒川良々滝田二等兵
泉ピン子俊夫の母
浅野和之通訳
金田明夫背広の男
山崎銀之丞山口
梶原善折田俊夫
織本順吉松田
草なぎ剛大西三郎
笑福亭鶴瓶西沢卓次
上川隆也小宮
石坂浩二矢野中将
【解説】
 58年にフランキー堺主演で製作された名作ドラマを中居正広主演で映画化。オリジナル版の脚本を手掛けたベテラン、橋本忍が自ら本作の脚本も担当。一兵卒として戦争に巻き込まれたごく普通の市民が辿る悲劇を描く。監督は「さとうきび畑の唄」「華麗なる一族」などを手掛けたTBSのドラマ・ディレクター福澤克雄。これが映画監督デビューとなる。
 高知の漁港で理髪店を営む清水豊松は、愛する妻・房江と一人息子・健一とともにつましくも温かな家庭を築いていた。そんな彼のもとにもついに赤紙(召集令状)が届き、本土防衛のための中部軍の部隊へと送られる。やがて終戦を迎え、ようやく家族との再会を果たした豊松。そして2人目の子どもを授かった矢先、今度はMP(ミリタリー・ポリス)がやって来て、戦犯容疑をかけられた豊松は再び愛する家族と引き離されてしまう。絶対服従の上官命令に従っただけの豊松は無実を主張するが、そんな彼に過酷な判決が下る。
<allcinema>
【関連作品】
私は貝になりたい(1958)オリジナルTVムービー
私は貝になりたい(1959)オリジナル映画版
私は貝になりたい(2007)リメイクTVムービー版
私は貝になりたい(2008)リメイク映画版
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:UFO投稿日:2013-11-18 21:43:32
これといって。
投稿者:jb投稿日:2012-08-07 14:55:58
まったくハマらず。
投稿者:nabeさん投稿日:2010-05-09 19:39:54
フランキー境演じた名作のリバイバルかと思ったら全然違うお話。これはこれで脚本は成立していると思うが、もっと演技派の地味な俳優で構成した方がどれほど良かったことか。SMAPのイメージでシリアスな戦争モノは無理でしょ。
投稿者:黒美君彦投稿日:2010-01-03 23:29:33
【ネタバレ注意】

予想に反して意外にちゃんと作られている、というのが第一印象だ。
オリジナルドラマ(58年)は勿論未見だが、BC級戦犯については当時あまり取り上げられることがなかったのだから、庶民の厭戦気分との相乗効果で話題になったというのは理解できなくはない。しかも人気を誇ったフランキー堺が、逃げ場のない主人公をシリアスに演じてみせたというのも大きな要素だったのではないだろうか。
ここには、思いがけない災害に遭ったかのような形で処刑される庶民である主人公が描かれているが、軍部の空洞化や戦争そのものは描かれていない。そこがこの作品の弱いところではあるが、多分オリジナルが放送された時の一般社会の受けとめ方はそうした「被害者」の立場に立ったものが多かったのではないだろうか。

中居正広、仲間由紀恵は想像以上に好演。中居はダイエットの成果が現れていたし、新たに書き足された仲間由紀恵が嘆願書の署名集めに歩くシーンも悪くない。
ただ、この作品、仲間由紀恵演じる妻が山を歩くシーンになってから、突然70年代邦画のオマージュと化してしまう。久石譲の音楽もまた同様である。既視感に襲われ、「ああ、監督は『砂の器』を再現したかったのか」と気づく。
「国破れて山河あり」ではないが、緑豊かな土佐の山や海、紅葉、そして雪を効果的に散りばめ、そのなかを小さな人間が歩いて行く…。美しいショットは数多いのだが、しかしながら『砂の器』の必然性がそこにはない。だからそうした分、最初の映画化作品(59年)に比べて1時間余り長くなり、やや冗長になった感がある。
難点は少なくないが、思った以上に真面目に取り組んだ作品だな、と思う。

投稿者:はこまる投稿日:2009-01-03 19:58:43
「だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
 このことは、過去の日本が、外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするものである」(TEXT by 伊丹万作「戦争責任者の問題」より)

これってギブアンドテイクなのでしょうか。いまだにこういった映画作ってみんなで涙流している日本人に絶望した。さらに、戦争を涙の道具に使い、罪なき観客から涙(金)を騙し捕ろうとする作者側の浅はかな商魂にも絶望。『パールハーバー』作ったアメリカ人を低脳呼ばわりする資格なし。映画自体ががっちり出来ているだけに尚更たちが悪い。伊丹万作(橋本忍のお師匠さん)の言葉が胸に刺ささる。どんな時代でも、ものを考えるということは難しい。

中居くん熱演。由紀恵ちゃんも大きいお腹を抱えて頑張っています。脚本の構成がしっかりしている為でしょうか、作品の完成度も非常に高く綻びはありません。失敗が許されない大手の勝負作としては合格の部類か。また、レンズの選択やロケも大規模、目を見張る映画ならではの大ロングショットも見ものです。ロケセットも豪華で大作感たっぷり、キャストも熱演です。が、しかし、何故か感動を呼ばない。作品の焦点がどこにあるのか解らない。天皇か、国家か、戦争か、夫婦か、家族か、スター映画なのか、それともこちらの想像力が足らないのか、作り手側に明確な意志が欠けているのか。期待していたぶんだけ少し肩透かしを食いました。残念です。

オリジナル版のテレビ、映画は共に未見。橋本忍によるシナリオを読んでみようと古書店他を探してみましたが、手に入れることができませんでした。よって今回の映画版を手がかりに橋本の意志を探っていくほかないのですが、いったい彼は何を言いたかったのでしょうか。普段私は、映画を観る時に「この映画のテーマは・・・」などと考えることは殆どないのですが、さすがにこういったものは真面目に観なきゃイカンのでしょう。たぶん・・・。う〜ん・・・。分からん。

本作の公開に合わせるような形でNHKが放送した『最後の戦犯』という秀作ドラマでは、豊松同様に、実際にアメリカ兵捕虜を上官の命令により殺害する主人公が登場します。彼の場合はある状況により自ら殺害を志願してしまうのですが、終戦後、逃亡生活を続けながら、最初は罰に怯えていますが、やがて罪に苦悩するようになります。(本サイトの黒美君彦さんのコメントを参照してください)しかし、豊松は捕虜の腕を少し切ったくらいだったという(実際は分からないが)。つまり、本作は罪と罰の物語ではないということになります。豊松は戦争には参加するものの加害者になることはありません。まず、ここに作劇上の綻びが見えます。

では、「勝てば官軍」の論理で粗雑な裁判を行い、主人公をはじめ、罪なき市井の人の命を奪ったったアメリカが悪いのでしょうか。実際、劇中の描写として、B‐29による無差別爆撃や、それを戦争犯罪として告発する石坂浩二の台詞も出てきますが、この前、問題論文を発表して防衛庁をクビになった幕僚長じゃないんだから、今の時代にそんなものが説得力を持ち得るはずがありません。「全ての責任は私にある云々・・」の台詞も出てきますが、あれは日本人のあり方の理想像であって、作者の志が言わせているだけでしょう。
つまり、主人公は貧しくても善人。あくまでも加害者としての部分はなかったことにして、被害者であることを強調する。本当に悪いのは戦争を始めた上のせいであって我々ではない。この映画の持つ配慮を欠いた思想と一見善人に見える主人公の置かれる境遇が見事にリンクしている。観客はそれを見て涙を流す。さすが橋本忍と言いたいところですが、この辺りの時代遅れの価値観こそが、今見るとこの映画をつまらなくしている本当の理由なのかもしれません。

エンディングで流れるミスチルの歌を聴きながら、ボーゼンと椅子に座っていた私。「自分の力ではどうにもならない力」により死んでいった中居くんには気の毒ですが、大仰なぶんこちら側が置いてけぼりを食ってしまいました。ダイレクトに感情に訴えてくる映画には無反応な私には不向きな作品だったようです。力のこもったいいシーンが多いだけに残念でした。

投稿者:hayate9投稿日:2008-11-30 17:43:45
【ネタバレ注意】

初めの方の明るいシーンではやはり“SMAPの中居クン”という感じです。が、召集されてからは次第に感じなくなってきます。よくシリアスなドラマでは‘絶句して口をパクパク、顔を左右に振る’という動きをしますが、今回はおさえて理不尽な扱いをうける“フツウの男”になっています。
死刑執行を告げられた後の魂が抜けたような顔は狂気すら感じました。水道から落ちる水滴の音が命のカウントダウンを知らせているようで、たまらなかったです。

最初に独房で同室になる死刑囚の大西、全ての罪を背負おうとする矢野、豊松の「チェンジブロック」に自分たちの希望も重ね合わせ我が事のように喜ぶ西沢、豊松と心を通わせ死刑執行の場で涙するアメリカ人の看守、そして面会の時にお父さんに触れた人差し指を太陽にかざす健坊・・・。
ひとつひとつのエピソードが1人1人のキャラクターをふくらませて、それぞれの悲しみや生に対する執着が痛いほど伝わってきました。
そう遠くはない過去に日本で起こった悲しい歴史。今では考えられないけれど、忘れてはいけないですよね。

ところで、理髪店に新しい椅子を持ってきた人って、フランキー堺さんに似てたと思うんですが、気のせいでしょうか?

投稿者:Stingr@y投稿日:2008-11-12 03:31:57
 「私は貝になりたい」は脚本家・橋本忍にとっての話題作りに事欠かない。

 1958年テレビ版では、橋本の、いわゆる“パクリ”問題が話題になった。ストーリー自体は橋本のオリジナルであるが、劇中の遺書が加藤哲太郎の『狂える戦犯死刑囚』の“パクリだ”というのだ。橋本はこれを認めず、終(つい)には裁判にまでなったのだが、確かに、加藤哲太郎の作品には『どうしても生れかわらなければならないのなら、私は貝になりたいと思います。』などと記された遺書があり、“パクッた”と言われても仕方ない。本作では“遺書・原作・題名”として加藤哲太郎の名がクレジットされている。

 1959年映画版は橋本の初監督作品として話題になった。

 本作、2008年映画版は、脚本の改訂をしない橋本が、初めて自身で脚本を書き直したということで話題になった。1958年テレビ版も1959年映画版も、映画関係者や批評家からは「大衆の人気はあるのだが何か物足りない」と評されたらしい。この辺りのことは、NHKハイビジョン特集「映画に賭ける 〜脚本家・橋本忍〜」で自らが語っている。

 私が思うに、この物足りなさは、1958年テレビ版も1959年映画版も、無実・軽微の罪で処刑されること(冤罪)への哀れみを観る人の情に訴えて描いている点なのだ(※)。戦後、南方でBC級戦犯裁判があり、元日本兵が次々と処刑された、というニュースが伝わっていたことも、前作当時、人々の情に訴えることができた理由だろう。だが、感情的に戦犯裁判を否定することは、日本が実際に行った残虐行為から目をそらさせることになる。前作当時は反米意見を作品に取り込むことなどできなかったのかも知れないが、本作では、戦犯裁判に対する日本人の主張を矢野中将に言わせている。だが、米国の非を責めることで、果たして日本人は溜飲を下げることができるのだろうか?今となってはむなしい気がする。米国の非を責めるのと同じ理屈で、日本はアジアの国々から非を責められるだろう。

 何はともあれ、中居と仲間のコンビなので期待はしていなかったが、そのとおりの演技力。フランキー堺の演技と比べると中居の演技など目も当てられぬが、ボーズ頭の中居の人気によって、(若い)女性たちが、この重いテーマの、しかも男ばかり出てくる映画を観に来るのは良いことだ。少しは脳ミソを使う作品も観なさい!と言いたい。でも、『中居クンって演技ウマイよね』という声を聞くと???テレビでは余程演技力のない人が多い、ということか?

 「砂の器 (1974)」ばりの助命嘆願書の署名集めシーンにはほとんど苦笑。冒頭の夫婦の放浪シーンとともに「深められた“夫婦の愛”」のシーンらしいが…。爆笑は大本営に女性がいたことと、その壁に電球付きの大きな日本地図があったことで、どこか実写アニメっぽかった。それに中居と鶴瓶じゃ、制作メンバーのTBSではない某テレビ局の「ザ!世界仰天ニュース」でしょ、固定イメージが強すぎる!本作の海のシーンは、“貝”を連想させるために加えられたものだが、どうも私のイメージとは違う。私はあんな“サザエ”を連想させる日本海ではなく、“暖かな南の海の深い底で静かに夢を見ている真珠貝”をイメージしていたので、橋本に裏切られた感じがした。

(※)林博史「BC級戦犯裁判」によると、「二等兵の場合、死刑判決が下されたケースはあるが、すべて後に減刑されており死刑が執行された者はいない」とのこと。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演女優賞仲間由紀恵 
 □ 撮影賞松島孝助 
 □ 照明賞木村太朗 
【サウンド】
『花の匂い』
歌 :Mr.Children
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