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4分間のピアニスト(2006)

VIER MINUTEN
FOUR MINUTES

メディア映画
上映時間115分
製作国ドイツ
公開情報劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月2007/11/10
ジャンルドラマ/音楽
弾く時だけわかる。
何のために生まれてきたか。
4分間のピアニスト [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,057
価格:¥ 1,650
USED価格:¥ 827
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【解説】
 本国ドイツで大ヒットした音楽ヒューマン・ドラマ。類いまれなピアノの才能を持ちながら殺人犯として収監され、刑務所の中でも手のつけられない問題児となった女囚と、彼女の才能に惚れ込み残り少ない人生を懸ける老教師、そんな2人の女性の魂のぶつかり合いを衝撃的に描く。主演は新人ハンナー・ヘルツシュプルングとドイツの人気俳優モーリッツ・ブライブトロイを息子に持つベテラン女優モニカ・ブライブトロイ。
 ピアノ教師として刑務所を訪れたトラウデ・クリューガーは、机を鍵盤代わりに無心で指を動かしている女性に目を留める。彼女の名はジェニー。天才ピアニストとして将来を嘱望されながらも道を踏み外してしまい刑務所暮らしの日々。心を閉ざし、衝動的に暴力を振るう彼女は刑務所内でも札付きの問題児。それでも、ジェニーの才能を見抜いたトラウデは所長を説得して特別レッスンを始める。来るべきコンクールでの優勝を目指し、厳しくも情熱をもって指導に当たるトラウデに、ジェニーも次第に心を開き始めるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
320 6.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:Kircheis投稿日:2011-08-12 05:08:18
【ネタバレ注意】

音楽物は鉄板で感動出来るんで、当然のようにこの作品にも期待していましたよ…

しかし様々な問題定義をしている割にはどれも解決されず、評判の高かった最後の演奏もクラシックを基調としながらも一種のクラッシュミュージックのような音楽が、ジェニーのそれまでのジャジーな演奏と違い過ぎて違和感ありまくり。


同性愛者がジェニーでは無く、クリューガー先生だと発覚するくだりは衝撃受けたけど全体的にあまり好きではないなぁ…

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-06-12 11:00:04
二ヶ月前の初見の時は15分でリタイアしたけど、今回は続きから一気に観れた。ストーリーはこの為にあると言っていい位、終盤の独奏シーンは迫力があったが、だからこそ聴衆の拍手はカットして欲しかった。彼女の人生にあった経緯を知らない一般聴衆は一部を除いて拍手はしてくれないと思う。
投稿者:gapper投稿日:2010-11-13 21:59:28
【ネタバレ注意】

 音楽、同性愛、近親相姦、DVと問題提起だらけの作品。

 クラシック作品のようにメッセージ性は、無い。
 クラッシク作品のように解決策は、出さ無い。
 クラシック作品のように結論は、出さ無い。
 結局のところ、アクションものと変わらないその場だけとしか捕らえようがない。

 クリューガーとジェニーの音楽性の違いも何のためか分からない。
 ジェニーの音楽は、ポップス調の筈なのにラストの演奏会ではクラシックの前衛的な演奏だった。
 それ以前にないものなので唐突。 いきなり聞かされた聴衆全員が拍手で答えると言うのも不自然。

 練習されるのが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番やピアノ・ソナタ「ワルトシュタイン」というのは分かる。 クリューガーの好みだ。
 しかし、演奏会ではシューマンのピアノ協奏曲イ短調というのはなぜだろう?
 シューマンが精神を犯されて死んだことと関連付けているのだろうか?
 通常イ短調は、シューマンの精神の儚さを含んだような曲調で演奏される。
 しかし、演奏会の演奏はそうではなかった。
 今までの人生を克服したという力強さを現したのだろうか。
 少なくとも私には、素晴らしい演奏とは感じられなかった。

投稿者:uptail投稿日:2010-05-28 09:23:54
モニカ・ブライブトロイ
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-11 07:27:36
音楽は聴く人々を幸せにする、
しかし奏でる人々が必ずしもそうなるとは限らない
音楽を聴かせる映画「4分間のピアニスト」
物語は悲しくとも音楽の素晴らしさを描ききっている
http://mototencho.web.fc2.com/2007/fourp.html
投稿者:william投稿日:2010-01-07 22:34:36
狂気。

ラスト4分間の演奏はもう、ただ「凄い」としか言えない。
最後に見せたジェニーの不敵な笑みに、彼女の人生の全てが込められていた気がする。
少なくとも日本人受けする作品では無いと思うが、これは奇跡的な名画だ。
投稿者:bond投稿日:2008-11-20 11:08:22
【ネタバレ注意】

ナチ、レズ、DV等、様々なテーマが織り込まれれてるが、絶えず投げやり感が漂い、希望が感じられない。エンディングも投げやりな態度で終わってる。この手の映画の絶望から希望への昇華が無い。

投稿者:ジーナ投稿日:2008-11-10 02:01:42
神童と呼ばれたであろう少女時代を映像で見せていないため、何が起き荒れてしまったのかがストレートに伝わってこない。
もちろん、こんな事がありました的な説明は入っていますが、、それが直接主人公の暴力性に影響したのかどうかが疑問な感じなので説得力に欠けている印象を受けてしまいました。

ピアノ教師の過去とそれが現在(囚人である生徒)にどう影響しているのかも分かりづらいですね。
諦めざるを得なかった夢を再び抱いた・・・というよりは、代わりを見つけたって感じがしてしまいました。

二人とも無口で心に壁を持っているから心情描写を深く描けないのは仕方が無いとしても、もう少し二人の過去を丁寧に描いて、ハッキリした信念を見せていれば印象が変わったでしょう。
先生にも生徒にも感情移入できないというのが、私にとっては致命的でした。

それに元々才能があるコなので人格や環境に問題があったとしてもピアノ演奏(練習)自体に厳しさを感じず、スキルアップして行くような成長を味わえないのが、どうにも淡白な印象を与えてしまっているような・・・。

看守や他の囚人の絡みなどはイイ塩梅で良かったです。

玄人ウケしそうな重々しさがある割に不親切な部分があったり、リアリティを出そうとしている割に突飛な展開になるなど矛盾したテイストを感じる作品でしたね。
荒々しさとそこにある美しさ、静かな中にあるパワフルな描写という対比は素晴らしかったのですが、ところどころに違和感があったのが残念です。
冷たい色調とドライな映像は、作風にピッタリでした♪

二人の重厚で迫真の演技も見応えがありましたが、正直、、花はナイです(爆)

二度とピアノに触れられない・・・と分かっているからこそのラストの主人公の行動は胸に来るものがありました。
ただ・・・先生は流されただけ・・・とも取れるのが微妙(爆)

芸術性は高いけど、娯楽性に欠けるのでピアノが登場する音楽映画がとにかく好きだという方にはオススメです。

個人的には、ラストよりも序盤の演奏のほうに鳥肌が立ちました。
投稿者:ghost-fox投稿日:2008-06-25 22:25:59
【ネタバレ注意】

ふたりが認め合った事が、『低俗な音楽』の独演と『お辞儀』では伝わりにくい

投稿者:NYY投稿日:2008-06-10 20:37:05
【ネタバレ注意】

うーん、重い。
しかも、親切に説明してくれないタイプの映画だ〜w。
 
暗い過去を持ってる2人が、最後まで分かり合えないところは、
微妙だな〜。
でも、ここがポイントか。
頑固な人間は、そう簡単に変われるもんじゃないし。
分かり合っちゃえば、フジテレビ映画みたいになっちゃうからな〜w。
分かり合えない中で、音楽のみが共有できるものとして響き渡る
感じだった。
 
猫娘と頑固ババアか。
両方とも、あんまり関わり合いになりたくないタイプですねw。
見てて、これだけ共感できない作品も珍しいかもw。 
 
ババアには、暗い過去があって、ナチス時代に愛した女との思い
出の中で生きていて、人嫌いで音楽にしか興味が無い。
娘のことをサポートしたのは、音楽の特別な才能を見たからなの
か?
それとも、娘が昔愛した女と重なって見えた、愛情の対象として
なのか?
ボクは後者か、それとも両方のような気がしたけど・・・
何れにせよ、自分の人生の最後に出会うことのできた、情熱を注
ぐことができる対象だったんでしょう。  
 
娘は、以前にもガラスに体当りをやっていて、割れないことが分
かっていて、体当たりしたと。
「割れないガラスを割りたい」、この娘のしたいことは、これな
んじゃないかと思った。
壊れない筈の物をぶっ壊したい、不可能なことをしたい、矛盾し
てることをしたい。 
それを形にすると、最後の演奏になるのかな〜なんて思ったりし
た。
 
惜しむらくは、ボクに音楽のセンスというものが欠けていて、
最後の演奏も、いまいちよく分からなかったこと(良いなあとは
思いましたよ)・・・
 
         (・Θ・)

投稿者:幸村和投稿日:2008-05-02 23:50:41
【ネタバレ注意】

皆さんのコメントにもあるとおり、一筋縄ではいかない映画でした。こういう映画かなと思うとスカされます。

クルーガーとジェニーはどちらも完全に閉じているという意味において、似たもの同士です。
その似たもの同士であることが、時にうち解ける気配を見せる要素となるのですが、やっぱり最後まで、黒美さんのおっしゃるとおり、魂の交流はないんですね。

ジェニーは、なぜそこまでそうなったのか、こちらにはわからないにせよ、とにかく激しく傷つき、それが元で内面に激しい憎悪のエネルギーをくすぶらせている。恐らく、ジェニーは誰よりも自分を憎悪しているのだ。そしてその爆発しそうなエネルギーのはけ口を求めている。傷口は一触即発の地雷だ。
ジェニーのピリピリする空気が映画全体に緊張感をもたらして、とても引き込まれました。いい女優さんです。

また、クルーガーは臆病者で、過去にしか生きていない。そこから飛びだす気ももうないように思われる。まさにその哀れな様は世界に絶望しているといってもいい。節度を重んじるその頑迷さも、ひたすら昔の世界に固執することの表れともとれる。
クルーガーが、同じように自分の世界に偏執的に固執し、それに何ら疑いを持たない看守を「見ていて苛つく」と吐き捨てるのは、嫌いな自分の姿をそこに見ているのかもしれない。そういう意味では、ジェニーの才能はかつて輝いていた自分に重なり、看守は閉じた世界の哀れな住人=今の自分に重なっているのかもしれない。

似たもの同士でありながら、お互いの世界の扉を開き未来へ羽ばたく関係となり得ない二人の閉じた扉を開くのは誰か?(「何か」と言ってもいい)

そう、それは、ジェニーの破壊的とも言えるエネルギーのほとばしる、ありのままの表現を素直に受容し賞賛さえしてくれた有象無象の人々、すなわち、怯え、憎悪していた「外の世界」そのものだったんですね。
ラストは何かがきっと変わる、その瞬間を見せてくれて、希望があります。

本当にこの監督さん、ただ者ではないですね。三葉さんのおっしゃるとおり、クセ者です。でも、このクセ者具合、私は嫌いではないです。
三葉さんのコメントは素晴らしいですね。鑑賞した後、モヤモヤした部分があったのですが三葉さんのコメントで一気に霧が晴れました。

投稿者:ローランド投稿日:2008-01-28 07:51:33
 クラシック音楽もたまには聴くけど、
なんせモーツァルトってどこが良くて人気があるのだろ
う?っていうくらいの感受性しかないもので、この映画
も牴山抬瓩亡悗靴討呂△泙蟯待はしていなかったの
であります。

 ところが冒頭で、トラックのカーラジオから流れるとい
うかたちをとったにしてもけっこうビートのつよい曲を流
しているし、途中で使われるまともなクラシックの曲も
リズムが強調されているように感じるし、
ロックファンやジャズファンにも楽しめそうだって気にな
ってきたのだけど、実際にフィナーレの4分間は前衛
ジャズそのものでした。

爛献礇困箸蝋坩戮任△覘瓩箸いΩ斥佞鯒柴世気擦
れたフリージャズ旋風が吹き荒れていた頃、
その本場のドイツではピアノのなかにチェーンを放り込
んで演奏をするだなんてパフォーマンスをやった
ミュージシャンもいたし、この映画でのピアノの
中に手を突っ込んで弦をかき鳴らすシーンに
それを思い出したんですね。


 二人の女性の暗い過去の説明をもっと簡潔
にするか、逆に、囚人仲間の確執なんか省いてその
時間を使ってもっと丁寧に扱うか、どっちかにしたほう
が話が散漫にならずに良かったような気がします。

 ↓の人の紹介では、あのピアノ演奏は日本人だっ
てことだけど、だったら、この映画をきっかけに表舞台
に登場して欲しいですね。お歳のせいか最近は日和
っている山下洋輔なんか裸足で逃げ出しそうです。


 3月15日追記。

 山下洋輔さん、まだまだアクティブに活躍中だった。
悪く言ってスマンでした。『ピアノ炎上2008』観に行き
たかったなぁ・・・・。
投稿者:三葉十四郎投稿日:2008-01-07 23:57:03
【ネタバレ注意】

かなり魅力的に見えるが手に取ったら掴み心地がゴツゴツして痛かった。 そんな感覚を持った本作。

ピアニストと言う優しさや繊細さをイメージに抱かせる役柄で、主役に抜擢されたハンナー・ヘルツシュプルングの人を寄せ付けない反発心溢れる容姿が心象深い。 その女囚ジェニーにピアノ・コンテスト出場を指導するトラウデ・クリューガーのモニカ・ブライブトロイは見かけから痛々しく、映画後半ではジェニーがこの老教師に鉄拳を見舞うシーンなんてのがある。 それに最初は人の良さそうだった看守ミュッツェの歪み具合と言い、初監督のクリス・クラウスは相当クセモノな気配の有りそうな人だ。

のっけから何だが、そのクセが災いしたか二人の人物描写に齟齬を強く感じる。
例えば、最初の予選終了時に寄った病院でジェニーは逃走を図って追い詰められ、その高層階の場でウインドーガラスに体当たりするもガラスは割れずに昏倒する。 トラウデが行為の愚かさをたしなめすると、ジェニーは以前にもガラス目がけて突っ込んだ事がある経緯を話し出す。

確かにこの詳細は痛ましい。 けれども、ちょっと意地悪い言い方になるが、ここではそんな事を聞いたのでは無くて、何故今の取り組みをドブに捨てる様なマネをするのかが問い質されたはずなのである。 はたしてジェニーの気持ちはこちらには窺い知れない。

これは未だ些末な方で、一番大きな点はトラウデがジェニーに語る過去、戦時中での告白の部分で、自分が同性愛者であること、そして愛する女性を失った時の回想がされる。 が、しかし、この話は死者から所持品を剥ぎ取る事が出来る程に冷め切ったジェニーの心を打つものに思えない。

僕が考えるにトラウデとジェニーが心を通わせあおうとする描写の多くは、脚本が課した人物設定のせいで徒労に終わってしまっている。
では、どの様にすれば良かったのか、それはトラウデ自身が当初言った通り、個人的関心は抜きにしてジェニーにピアノレッスンを叩き込むだけで通させる。 実際、衝突ばかりが目立つ関係だし、ここは相互理解を無闇にさせず、ジェニーはジェニーの、トラウデはトラウデ自身が音楽と向き合う姿を対置させた方が主題を引き上げられたのではないか。

ジェニーは養父に性的暴行を受けていた様な、"これまで"は捨てたくて、またその将来には展望も無い。 今、手の中にあるものはピアノを弾くことだけ、だからトラウデのクラスへ訪れた。 言わば自分の魂の導きだ。 そして、そこでただ音楽へ向かうしかなかった姿にこそ、かってのトラウデが映っていなければおかしい。 ドラマツルギーに則していない。

ラストのコンサートの熱演でも同様。 ジェニーは今の荒んだ自分を作った養父を"死ね"の一言で追い払ってしまうが、これは違う。 舞台の演奏で"お前の為にはもう弾かない、これが自分の為の音楽なんだ"と見せつけて相手を打ちのめす。 トラウデもヤケ酒なんか飲みに行ってちゃダメで、聴き始めは落胆しても舞台袖でこらえて聴いて、ジェニーの自己表現に感極まるのも聴衆が拍手をする前に認めておくのが本当だろう。

と、まあ散々に苦言を並べてしまったが、これも本作を買うところがあればこそで、鑑賞のしがいは十分、価値は先に書かれている方々のコメント通りで、見ずには捨て難い一編です。

投稿者:ビリジョ投稿日:2007-12-10 13:39:00
 クラシック音楽賛美映画かと思ったら、全然違った。
 音楽は、才能ある人のためだけにあるものではないと思っているので、その辺の臭いが少し不満だったが、かなり面白かった。見応え十分、迫力十分の映画だった。
 クライマックスは、素直に結構びっくりした。
 主演女優の演技、特に目の演技。それを見に行くだけでも価値があります。
投稿者:Longisland投稿日:2007-12-08 01:09:22
才能ある若者と老教師の対立と和解、そして感動のラストへ…既視感ある展開は王道?。舞台は女子刑務所、ピアノ才能ある女性に性的虐待の過去等々…よくある味付け(設定)で斬新さ皆無といったら身も蓋も無いのだが…。
そこは流石最近元気なドイツ映画、人物設定が重厚であり主演の2人が素晴らしく、音楽音痴の私でさえ感動に震えたラストの前衛的?ピアノの調べ!
変な小細工せず、ド真ん中直球勝負ってことに感心。
老ピアノ教師の音楽への真摯な姿勢と、溢れる才能が抑えきれない少女。
二人の過去の暗さと大きさが本作品の肝であり、いかに観手へ衝撃と重みを与えるかが作品成功への鍵。その点本作品は老女の過去は腑抜けた米国には、独逸以外の他国には絶対に出来ない、独逸ならではの設定と描写…マジ凄い。
相対する若い女性を演じた女優(ハンナー・ヘルツシュプリング)の粗野でいて繊細な性格を表現した演技は素晴らしい。その他脇演者、特に音楽を愛しながらも凡庸な看守の人間臭さの描き方は絶妙であり凡庸な観手の感情を揺さぶる。

あまり話題にもならず興行的にもイマイチな作品だが、ぜひ観てほしい(別にGAGA関係者じゃないけど)完成度の高い良作。

平日午後のシネマGAGAはガラガラ…いい作品なのに。

追記 08.01.04
07年洋画 My Best9


投稿者:黒美君彦投稿日:2007-12-05 22:12:50
【ネタバレ注意】

刑務所にとらわれた女囚と老ピアノ教師の心の交流…やがて女は心を開き、喝采のなか見事な演奏をやってのける−予告編からはそんな予定調和的なハートウォーミングな物語を予想していたのだが、そんな予想は大きく覆された。
大枠では決して間違ってはいない。
殺人や死体損壊で服役する少女ジェニー・フォン・レーベン(ハンナー・ヘルツシュプリング)。彼女はピアノの才能をもっていたが、養父に性的虐待を受けてから暴力的になり、男の身代わり?で刑に服している。
一方、独身を貫くトラウデ・クリューガー(モニカ・ブライブトロイ)は、60年前のつらい愛の記憶を引きずっている。

ピアノを弾きたいという本能的ともいえる想いから、レッスンを求めるジェニーはしかし、相変わらず汚い言葉で罵り、暴力的だ。礼節を重んじるクリューガーは一旦は彼女を拒むものの、彼女の才能を見出し、コンテスト優勝を目指す。

普通なら心のふれあいがテーマになりそうなものだが、この作品における主役二人は決して交わらない。寒々とした刑務所を舞台に、互いに別の場所に魂を置き去りにしてきているようだ。シューマンやモーツァルトのピアノ曲だけが二人をつなぐ。一瞬近づいたかと思うが、その分弾きあうように反発する二人。
ジェニーはクリューガーの過去になど関心はないし、クリューガーもまたジェニーの過去に無頓着だ。否応なく互いの過去を知ってしまった後も、だから対応が変わるということもない。それぞれの過去はそれぞれの過去だ。わかりあえようはずがない。
しかし、クリューガーとジェニーは音楽というただ一点においてのみ共通言語を見出す。いや、それも違うかもしれない。「音楽に対する情熱」においてのみ理解し合える、といった方がより適切か。
「人にはそれぞれ使命がある。そしてあなたの場合それは明らかだ」とジェニーを諭すクリューガー。しかしその声すらもジェニーは拒む。
拒んだうえで、自ら「跳ぶ」。壮絶なるぶつかりあいによって、魂は血を流す。

主演二人の演技が素晴らしい。加えて大胆に台詞やシーンを削ぎ落とした演出も見事。ピアノ曲の優美さと映像の厳しさとを緩急をつけてミキシングし、凍りつきそうなドイツの刑務所を観る者に過不足なく感じさせる。
実はこの作品、二人の日本人ピアニストが演奏に携わっているとか。劇中シューベルトを弾いた木吉佐和美さんと、ラスト4分の壮絶なジェニーの演奏シーンを実際に弾いた白木加絵さん。うーん、スゴいなー。

なかなか壮絶な作品。見応えありました。

投稿者:投稿日:2007-11-17 20:55:17
【ネタバレ注意】

 女囚とピアノ教師の関係の描き方がリアルだった。
 殺人の罪を着せられている人間がそう簡単にピアノ教師に心を開くわけが無いわけで、何度もぶつかることがむしろ自然だと思う。

 その上で、少しずつ心を開いていき、互いに共感する部分も出てくる。その辺の描き方が自然で、上手い。

 主演の二人の女優がいい。

 凶暴だがどこか純なところのあるジェニーをハンナー・ヘルツシェブルングが、重い過去に引きずられながらも、現実を変えていこうという意欲を持つクリューガーをモニカ・フライトブロイが好演。

 最後、予想外の演奏になった時の教え子を理解するクリューガーの暖かなまなざしが印象深い。

 ラストの4分間の演奏も良かった。
 本当に弾きたいもの、自分の心からの叫びを音で表した後のジェニーの晴れ晴れとした表情は、これからの彼女の人生が変わっていくことを暗示していて、見る者を力付ける。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ エクセレント賞Andreas Ruft 音響に対して
  アネッテ・フォックス 
  Robin Pohle 
  Jorg Hohne 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】4分間のピアニスト2013/06/26\1,905amazon.co.jpへ
 【DVD】4分間のピアニスト2015/03/03\1,143amazon.co.jpへ
 【DVD】4分間のピアニスト2008/06/06\3,800amazon.co.jpへ
【レンタル】
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