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サッド ヴァケイション(2007)

メディア映画
上映時間136分
製作国日本
公開情報劇場公開(スタイルジャム)
初公開年月2007/09/08
ジャンルドラマ/犯罪
すべてを包み込み美しく生きるゆるぎない女たちの物語。
青山真治 TRILOGY BOX [初回限定生産] [DVD]
参考価格:¥ 12,600
価格:¥ 12,800
USED価格:¥ 5,778
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【解説】
 「レイクサイド マーダーケース」の青山真治監督が、「Helpless」「EUREKA ユリイカ」に続く“北九州サーガ”の集大成として撮り上げた人間ドラマ。行き場を失った者たちを寛容に受け入れる小さな運送会社を舞台に、そこに暮らす男女の人間模様と、偶然の再会を果たした母と息子の愛憎の行方を、ユーモアを交えつつ鋭い人間洞察で綴る。浅野忠信、宮崎あおい、光石研、斉藤陽一郎ら前2作の出演陣に、新たに石田えり、中村嘉葎雄、オダギリジョーらが加わり、実力派豪華キャストによるアンサンブルが繰り広げられる。
 北九州の港。中国からの密航者を手引きしていた健次は、船内で父親が死んでしまった少年アチュンを自分の家に連れ帰る。そこには、かつて幼なじみの安男から世話を託された安男の妹で知的障害者のユリも一緒に暮らしていた。健次は、家族のような3人での生活に安らぎを感じ始める。一方その頃、若戸大橋のたもとにある間宮運送には、かつてバスジャック事件の被害に遭った梢が身を寄せていた。社長の間宮は、彼女以外にも、スネに傷を持つ流れ者たちに職と住み処を与えていた。そんなある日、ひょんな偶然から、健次が間宮運送に姿を現わした。そこで彼が目にしたのは、間宮の妻・千代子の姿。彼女は、かつて健次を捨てていった彼の母親、その人だった。
<allcinema>
【関連作品】
Helpless(1996)
EUREKA ユリイカ(2000)
サッド ヴァケイション(2007)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
435 8.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:陸将投稿日:2011-10-26 14:43:12
青山真治が「北九州サーガ三部作」と名付けた最終章だけあって、前2作で登場した何人かの人物がそのまま出演している。

昭和天皇が崩御した1989年を舞台にした『Helpless』(96)において、1つの時代の終焉の中で自らも父親という権威を喪失した浅野忠信。
『EUREKA ユリイカ』(00)において、バスジャック事件に巻き込まれ、幼心に深い傷を負ってしまった宮崎あおい。
彼らを含めて、自分の居場所が失われ、行く当てもない人々が小さな運送会社に集っている。

正面玄関の門が印象的に映し出される。施錠された門は、運送会社に集う擬似家族的な人々の内部と外部を隔てる。
それは人間たちを閉じ込める壁であり、あるいは行き場のない人々を保護する壁でもある。

男たちは自分たちの不幸で退屈な日常を憂い、呪い、抗おうとする。
そんな彼らを包み込むのが女性である。
もはや健全な家族構成が崩壊した現代において、女たちは妻や母といった役割に囚われず、あらゆる人間を優しく抱擁しようとする。

いがみ合い、憎み合うことで疲弊していく愚かな人間たちを、糾弾することも同情することもなく、ただただ見つめる女たちの顔。
それは、女性の底知れぬ器の大きさ、さらにこの世に生命を産み出す女性の偉大さをも感じる。

青山真治は家父長制や天皇制が揺らいでいる、権威の不在した現代を女性に託している。
先も見えず、途方もない長旅だった「北九州サーガ」。
その終着点で見ることになったささやかな希望に、疲弊しきったあらゆる人間たちが救われるのだ。
投稿者:さち投稿日:2009-04-24 01:21:36
よかった
投稿者:投稿日:2008-12-19 17:54:30
「Helpless」「EUREKA ユリイカ」を見てればさらに楽しめるだろうが、本作だけでも十分楽しめる。
各役者の演技が光る。

千代子の夫である間宮運送社長の繁輝の心の広さに天晴れ!
投稿者:ミリアム投稿日:2008-02-11 21:38:11
あいかわらず“頭でっかち”の感はあるものの、まあ良いのではないか。
母なる海。マザーアース。すべて人は女から生まれる。
投稿者:眠り猫投稿日:2007-11-28 11:05:59
なかなか理解できないことが多く、この監督との相性はあまりよくないのではと思い込んでしまっていますが、これは初めてといっていいぐらい、作品に入り込むことができました。
でも石田えりの母・千代子には違和感がありましたが...
それと、アチュンがどうなったのかわかりませんでした。
投稿者:マジャール投稿日:2007-09-29 23:22:38
【ネタバレ注意】

最近の映画の監督さんやスタッフ・役者さん、あんまり良く知らないんですが(『レイクサイドーー』は前にレンタルで観た。大したことなかった)、それでも、観る前はそれなりに想像して行きます。
(面白いかな?退屈かな・・・?)

いやぁ〜、やっぱり映画館で観る映画は楽しいですね!
近所の池袋でやってなかったんで、渋谷まで行きました。というか石田えりさん目当てです。

う〜ん、想像してたのとは大分違ってて面白かったです。(ファーストシーンでやられた!)
中国人密入国船、片腕の男、アブレモノたちの寄り合い所帯、母への復讐、長く尾をひく過去の影、磁石を狂わす台地(そして川の中へジャブジャブ入っていく浅野忠信!)・・・・・と、なかなかに魅力的な道具立てで見せる。キャスト陣も皆好演。(・・の割りにベテラン男優が振るわなかったように思うけど、あんなんでいいのか?)オール北九州ロケが信じられない程の効果を生んでいる。撮影は田村正毅。さすが。
己れを捨てて行った母親に憎まれ口たたく、いい年こいた親子喧嘩のシーンがやたら可笑しかった。(「はぁ?」 「何ねん?」 「あんたに関係なかと」)
終盤、その母の口から告げられる衝撃の事実・・・・。

“北九州サーガ”三部作の集大成だそうですが、前二作を観ていない私でも充分楽しめました。
やっぱり、石田えりさんが素晴らしかった!
冒頭の ポンビョン ポンビョン・・・♪ というマカロニっぽい(?)音楽でラストも決めて欲しかったです!!!

本日、シネマライズにて鑑賞。
(点数は、ちょっと辛めに付けました)

投稿者:シンネマン投稿日:2007-09-13 01:50:36
なまじ小説が先に発表されてしまったために、映画のファンにはやきもきさせられる製作期間を過ぎてようやく待ちに待った公開。
『Helpless』も『EUREKA』も5回は観てる私には健次・秋彦・ユリ・梢・茂雄のスクリーン再登場は涙ものである。
前二作とは随分変わった、笑いさえできる軽快さを持った本作。
母性がテーマらしいが、私には健次(浅野)と間宮(中村)が持つ、他者や弱者を許容するリベラリズムの原理と、弱肉強食の世を血の繋がりに固執しながら自己中心的にサヴァイブしていく母親の原理の相克、そして共生へと至る物語に映った。
母を恨み、流浪的な人生を志向しながら「家族」の呪縛から逃れられない健次。
ほぼ健次と同じ境遇にあり、不思議な存在感で健次の家族観を代弁する梢。
幼い健次を捨て、立派になった健次が現われると出来の悪い弟を捨てるしたたかな母親。
これらが共存しえるのか。
しかし結局は誰も決定的な不幸には陥らない。
殺されてしまった一人を除いて・・・
話は陰鬱にもかかわらず、不思議な温かさに満ちているフィルムである。
投稿者:Longisland投稿日:2007-09-12 22:07:32
何ぞ“北九州サーガ3部作”の集大成だとか…ドキュメンタリータッチの冒頭は「EUREKA ユリイカ」しか観てないので繋がりがいまいち理解できなかったが、豪華にして芸達者な俳優陣の演技を堪能できた。音にこだわる青山監督らしく何気ない情景音が繊細にして素晴らしいものの変にファンタジータッチのラストは…?
川に浮かぶ、麦茶を差し出すあおいちゃん、青山監督作品の常連演者達、なんか懐かしくもあり切ない雰囲気を持った作品.

日曜日最終回のライズは9割の入り。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 主演女優賞石田えり 
 ■ ベスト10第3位
【ソフト】
【レンタル】
 【DVD】サッド ヴァケイションレンタル有り
【書籍】
■原作
【単行本】 サッド・ヴァケイション
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