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題名のない子守唄(2006)

LA SCONOSCIUTA
THE UNKNOWN WOMAN

メディア映画
上映時間121分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(ハピネット)
初公開年月2007/09/15
ジャンルドラマ/ミステリー/サスペンス
映倫R-15
女は
哀しみを食べて
生きている
スマイルBEST 題名のない子守唄 [DVD]
参考価格:¥ 1,980
USED価格:¥ 1,480
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【解説】
 「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、謎に満ちた一人の女性を主人公に、その秘められた目的と強い意志が突き動かす彼女の行動の顛末を、徐々に明らかとなっていく哀しみの過去とともにミステリアスかつサスペンスフルに描くミステリー・ドラマ。主演はロシア出身のクセニア・ラパポルト。
 北イタリアのトリエステ。この街にやって来た一人の女性、イレーナ。ウクライナ出身という彼女の過去も、ここへやって来た理由も、誰一人知らない。やがて、彼女はある家族に近づいていく。それは、貴金属商を営むアダケル家。そして偶然を装い、アダケル家のメイドになることに成功、夫婦の一人娘テアの子守役も兼ね、次第に家族の信頼を獲得していくが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
971 7.89
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【ユーザーコメント】
投稿者:Bava44投稿日:2010-01-17 17:15:39
ミケーレ・プラチドを目当てに観たが、特殊メイクが凄過ぎで誰か分からなかった。80年代は男前だったのに、化け物になっている。
対するヒロインのクセーニヤ・ラッポポールトの方は誰だろうなと思ったら、『蒼ざめた馬』で爆死した人だった。感嘆詞をロシア語で言っているのが良かったよ。

出産シーンでテクノ音楽をかけているが、あのノリノリの調子は酷い。
8−
投稿者:uptail投稿日:2009-11-25 16:37:46
クセニア・ラパポルト
投稿者:クリモフ投稿日:2009-09-02 01:57:36
トルナトーレがサスペンス?っと思って観てみたら、サスペンス風味であるもののやっぱりトルナトーレだと思います。ただなんていうかなぁ、ちょっとこれは合わなかった。
書き込みが浅い部分が多すぎじゃないですかね、娼婦時代のイレーナの人間関係(ヒモやら埋められた男やら)や障害を負わせたバアサンなど尻切れで人々の行動する部分がわからない、もしくは理由不十分。サスペンス色を強く押すならありの演出だと思うのですが、これはやっぱり根幹はドラマであるからここはしっかり描くべきだったと思います。というか詰め込みすぎか、埋められた男などバサッと切ってもいいように思うんだけどなぁ。少なくとも中途半端になるよりかは。
撮影は安定していますね。被写体を動かしながら、カメラもゆっくり動くのはなかなか良いです。クセニア・ラパポルトが魅力的に撮られているのも○
よく考えるとあるわけ無いような映画的な話をいかにもリアルに感動的に撮るトルナトーレ節は嫌いじゃないけれど、これは微妙です。あぁ個人的にはシネパラから緩やかに下降線だなぁ。
投稿者:Stingr@y投稿日:2008-12-14 02:03:01
 謎めいたフラッシュバック。女の謎の行動。一体、女の目的は何か?次第にフラッシュバックが長くなり、女の過去が見えてくる。それでも、まだ女の行動目的は不明だ。最後に病んだ社会の一端が見えてくると、女の行動目的が明らかになってくる。

 通常のサスペンスは、主人公の行動目的を明示しておいて、第三者の不可解な行動によって主人公が右往左往させられるのだが、この作品は、主人公の行動目的が不可解で、本当に右往左往させられるのは観客である。もちろん、“黒かび”によって主人公の女が右往左往する状況もあるが、これまでにない新しいタイプのサスペンスだと言える。

 「テアに毎月何がしかの金を振り込みたい」と言っていた前の家政婦を見舞いに行くごとに、イレーナは彼女に(多分振り込み用紙に)サインさせる。さて、このイレーナの行動は、前の家政婦を傷つけた償いとして、彼女の望みを実現させようとしているのだろうか?それとも、わが子(だと信じている)テアのために、彼女の財産を奪い取っているのだろうか?後者だとしても話は通じるし、その方が面白い。
投稿者:さち投稿日:2008-10-17 14:10:03
よかったあ
投稿者:bond投稿日:2008-09-14 16:36:43
リベンジ系かと思いきや、そっち系だったか。養子斡旋の裏世界があるのか知らないけど、ドロドロした重い空気が漂う。母は強しといったところがテーマか。でも残り8人の子供はみなくていいんかい?
投稿者:irony投稿日:2008-09-12 22:18:19
【ネタバレ注意】

 運命に翻弄された女性の物語 悲しい勘違い、思い込みと 人は絶望の中では生きられない ラストは在り得ないがトルナトーレの優しさか?それとも願望か? 彼女さえ現れなきゃ平穏な家族と家政婦だったのにね・・・。

投稿者:りちゃちゃ投稿日:2008-09-12 19:46:37
クリスマス前の1週間を親子のように一緒に過ごすシーンが切なかった。同じ食卓で食事をすることになった時のイレーナの喜びを超えた戸惑いの表情はとても綺麗だった。もちろんサスペンスとしても楽しめる映画です。イタリア語での正しい発音がわからないので単なる推測だけど、マレーナ、イレーナ、確かニューシネマパラダイスの初恋の女性はエレナ。○レーナという名前に思い入れでもあるのかな?
投稿者:ジーナ投稿日:2008-09-12 01:31:16
【ネタバレ注意】

現在の謎めいた行動にフラッシュバックで過去を少しずつ加えていく構成は真新しくもないが、そのフラッシュバックで見せる過去がストーリーが進むにつれ少しずつ長くなっていくのがお見事。

まず、同じ女優さんが演じているとは思えないほど過去と現在の風貌や表情が別人!
これほどまでに生活や心が荒むと表面に現れてしまうものかと愕然としました。

序盤は、一体どういうことだ?が頭を駆け巡り食い入るように観れますし、中盤からは過去と現在が繋がりだすのでドラマ部分を味わえる作りになっています。

驚愕の事実や憎しみ、強烈な母性など重苦しい雰囲気が漂いますがそれを一変したのがラスト部分・・・さすがはジュゼッペ・トルナトーレさんです。
辛いことばかりだった人生(作品)に暖かい余韻をしっかり残してくれたので後味が悪くならずにすみました。
それまでの内容を考えると不釣合いな言葉ですが、爽快な気分になれましたね。

どんな事もいつか報われる時が来る・・・って思って明日からまた頑張りますか(笑)

投稿者:イレーヌ投稿日:2008-06-06 22:17:57
 この映画、過去のトルナトーレ作品と雰囲気がずいぶん異なります。トルナトーレというと「ニューシネマパラダイス」に代表されるようにノスタルジックでハートフルな雰囲気の映画が多いと思われていますが、今回のは同じノスタルジー?でもおぞましいトラウマ的な過去。フラッシュバックで繰り返し再現されるエログロシーン(このせいでR-15指定作品になっていますがはっきりいって余分です)あり、ミステリーでありサスペンスでもあるといった風味の映画です。この分野ではブライアン・デ・パルマやナイト・シャラマン、古くはヒッチコックのほうがじらし方では一枚うわてかな。そういえばヒッチコックを意識している場面もありましたし。

 思うに、この監督のこれまでの全作品に共通しているテーマは、“ままならない人生”ではないでしょうか。全世界を感涙させた「ニューシネマ・・」も長尺版のオリジナルバージョンではよりはっきりわかるように、主人公は幸せではありません。イタリア風「東京物語」といえる「みんな元気で」(確かLDはありましたがDVDは未発売です。ハリウッド製のリメイク版が公開される頃には発売されるのではと私は秘かに期待しています。マストロヤンニが笠智衆をやっていました。)は小津作品よりリアルで不幸です。「マレーナ」もボロボロにされ町を追われます。そうしておいてから、映画の最後の最後に、“でもすてたモンじゃないよ”、といったワンシーンを入れることでバランスと余韻をもたせるという、ある意味であざとい演出ですが、これが、私がこの監督を気に入っている理由です。
 7年ぶり?となる今回作品はその最たるものといえます。さすがロッセリーニやヴィスコンティを生んだ国の監督らしく、今回の主人公の人生は悲惨の繰り返しで、唯一無二の希望も最後に打ち砕かれるというアイロニックな筋立て。ほんとに最後の、さらに最後の一瞬だけでチャラにしようとした監督の意図はあまりにもサディスティック。でも、表面的な作風の変容に惑わされなければ、小道具や仕掛けはさすがトルナトーレと、健在ぶりを確認できました。
 本作は名画として歴史に残るほどのものではないンでしょうが、丁寧な作りの、一見の価値がある上質な作品と思います。
 確かに、暗く重っ苦しいタッチで、過去の作品では砂糖菓子のように散りばめられていたユーモアも影を潜めた「生真面目」な作品(一部はリアルさを追求するあまり漫画的でもありますが)ですので、人によっては何度も繰り返し見るのはしんどい映画かもしれませんが、主演のイレーネ役のロシア人女優と子役の熱演は特筆ものですし、エログロシーンにひるむことなくイレーナの心情に入り込めた観客はラストで間違いなく号泣するでしょうね。たとえささやかであろうともイレーナにとって未来に繋がるものがあったのですから。さわやかな余韻です。でもやはり悲しい映画です。

 私にとっては、ハルストレムとトルナトーレは、たとえどんな駄作であったとしても、この余韻を楽しみに、これからもこだわって見続けたいと思わせる監督です。
 そういえば、トルナトーレとタッグを組んで数々の名曲を世に出したエンリオ・モリコーネのスコアは、今回は私には不発だったように感じましたが。

 それにしてもこの監督、美人女優となるとひんむくのが好きですね。「マレーナ」といいそのひんむき方がむごい。これもかの国のリアリズムの伝統かそれとも監督の特権か。それと、映画の出だしで、結末を人に知らせないで、なるコメントがありましたが、結末にどんでん返しがあるわけでないし、そもそもこういう小賢しいコメントは作品価値をチープにするだけだと思うのですが。
投稿者:NYY投稿日:2008-03-02 00:32:38
【ネタバレ注意】

何と言うか、信じられないくらいに重い映画だった。
でも、よくできてた気がします。
エロいシーンから始まるから、そっち方面の映画かと変な期待を
したら(んな訳ないかw)、どんどん重っ苦しい展開をしていっ
て・・・
ま、エロな世界は裏側で魑魅魍魎が蠢いてるもんだからね〜。

説明的でないところは良かったと思うんだけど・・・
最後に産んだ子供が好きな男の子供だったの?とか、
好きな男の子供だと思ったから大事にしたの?とか、
サインさせた結果がどうなったの?とか、
見た後にいくつも疑問が残ってしまって説明不足とも思えた。
 
救いがない中で少しだけ希望のようなものが見えてくるとこがあ
って、なかなかの傑作だと思うんだけど、もう2度と見たくない
とも感じました。

テアのお父さん、元ブラジル代表のジュニーニョ・ペルナンブカ
ーノにそっくりだった。

投稿者:投稿日:2008-01-10 08:05:27
【ネタバレ注意】

まったく情報を入れずに観ました。
主演女優の美しさと演技には脱帽です。
ただし!
BGM、うるさくありませんでしたか?
音楽使い過ぎではないでしょうか?
主人公の内面は、女優の演技で十分伝わってきます。
それにもかかわらず、音楽がそれを過剰に説明するのは、蛇足!
モリコーネだからって、サービス過剰は映画の良さを殺すと思います。
そして、ボスキャラの異常/特異性を彼のルックスにおいて表象しようとするのも、安易ではないでしょうか。あからさまに気持ち悪いっていうのも、逆に彼の恐さを減じていると思います。
サンタクロースの格好をしたマフィアってのもベタじゃないですか。
もったいないな〜。
いいところもあるのに。

彼女が子供を縛って倒す、起き上がらせる、を繰り返すことについて。
これは単純に、彼女が「本当の母親」として、自らの子を自ら強くしたいがゆえの行動でしょう。
そして、実のところ彼女は「本当の母親」ではなかったところにアイロニックなオカシさ、そしてそのオカシさゆえのカナシさが生まれてくる。
でも、「本当の母親」でない彼女を最終的に女の子が訪ねてくるところで、そのカナシさがもう一回反転して、この物語が「希望」、「再生への可能性」を提示するに至る、ということだと思います。

投稿者:カロンタンのエサ係投稿日:2007-11-08 00:09:08
道中給油がたたり、7分ほど遅れて入場。最初は遅れて入ったからわからないのかなと思いましたが、すぐにこれは最初からみてもわからない話なのだと理解しました。プロット自体がミステリーとして提示される作品は、欧州の国家間格差、犯罪組織、母親の愛情など多くの問題を絡めながら展開します。

個人的には、あまりイタリアらしくない作家だと思っているトルナトーレ。それはこの国の作家らしい気ままさがなく、オーソドックスな、ハリウッドの映画職人的な器用さが特徴だからと思うからで、『海の上のピアニスト』などはまったくのアメリカ映画でしたが、それはいわば「グローバルで現代的なイタリアの映画作家」ということかも知れません。その点でいえば本作は、より完成に近づいたと思わせるもの。ミステリーとして、愛憎劇として、社会派作として完璧なのです。

しかし、これも個人的な印象をいえば、こういった意味でのグローバルな映画づくりにはやや食傷気味。プロットはひねりにひねったようで意外にありふれていて、全体の印象を曖昧にしかしない印象でした。
同じような若手グローバル職人的な映画人ではスティーヴン・ダルドリーなどを思い出しますが、やはり野心作だった『めぐりあう時間たち』がオーソドックスな中にも驚きの連続だったのに較べて、そういうものは残念ながら見つからず。けれどもそれは監督自身の問題なのではなく、“グローバルな映画”全体の問題なのでしょう。

職人的な映画という観点では、演技陣、キャスティング、演出、編集などいずれも高水準なのはいうまでもありません。

11月1日 伊勢崎MOVIXhttp://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/
投稿者:三葉十四郎投稿日:2007-11-07 12:32:18
【ネタバレ注意】

緊密な作風でミステリアス、そして厳しくて悲しくて、そうした中であればこそ愛情が一際光彩を放って見せる。 ジュゼッペ・トルナトーレの、この監督らしい人間味あるドラマと併せて独特のサスペンス演出も冴え渡っている。

構成自体はオーソドックス、主人公の目的の点出は段階を踏んで描写されて行く。 精勤な行動力を見せるイレーナの踏み込む先は、先ず、とある建物に、次に中の一階層にあるアダゲル家、そしてその一人娘テア、ときっちり順序立てて明示をしている。

ここに織り交ぜて行くフラッシュバックの手法に僕は練達の捌きを見た。 具体的には主役イレーナの若い頃と現在の様子での切り替わりがそれで、、その行動の中の折々で起きる事柄が彼女を回想へと運ぶ。 ボディチェックを受ければ娼婦として扱われた忌まわしい過去が、苺を口に含めば甘いひと時であった記憶が帰ってくる。 こうして彼女謎めく人物像のひとつが判る度に今度はそこから新たに何故?や誰?が派生する。

これらのシーンはフラッシュバックであってカットバックでは無い。 カットバックでサスペンスの演出をする場合は、例えばアダゲル家の老家政婦ジーナのバッグから鍵を抜いたイレーナが一緒に見ていた映画を中座して外へ合い鍵作りに出る。 この時のジーナが見ている映画の進行とホームセンターでの順番待ちを交互に見せて彼女の焦りを演出する、のがこの手法だが本作では用いられていない。 あくまでフラッシュバックに限って多用してイレーナを苦しめる過去の出来事へ観客の興趣を惹かせる事に注力がなされていた。
御大エンニオ・モリコーネの作曲もテーマ曲こそ哀切だが、緊張感が走る場面などでは如何にもそれらしいBGMを使っていて、悪く言えば古めかしい、実質は映画作りでの基本に添った音楽を付けた感がある。

主演クセニア・ラパポルト、まさに入魂の演技。 何より容姿の変遷が凄い、巻頭で女性達を実検する場面におけるイレーナの若くて投身のスラリとした肢体と艶やかな金髪、そこから現代のすっかり変色した縮れ髪はともかく、シャワーシーンでの中年の経産婦を窺わせる身体への移り変わりはどうやったのか?、ボディ・ダブルか特殊メイクか、もし自ら体型をコントロールしたとすればデニーロですら驚く事だろう、凄すぎる。

ところでビリジョさん、テイオーの流星さんが指摘されていた箇所、僕なりの解釈を書いてみた。 (差し出がましくてスミマセン)

イレーナがテア縛り上げてを執拗に立ち上がる事を命じるのは、娼婦の頃の自分は、男に突き飛ばされると、そのまま圧し掛かられて犯されるだけの女だった。 そうならない為には転ばされても起き上がる人間にならなくてはならない。 これは母親としての厳しい愛情の滲む、非情なまでに強さの見られる場面だった。

ジーナへの罪ほろぼしに手を添えて書かせたサイン、これは劇中ジーナがテアに幾らか残そうと思って作った細々とした積み立てがあると言っていた事から、イレーナは自分が持って逃げてきた黒カビの金をジーナの名前で信託にあてていたのだろう。 ふつと切ってしまった感じのエピソードになってしまっていて、ここは話し終いでもう少し巧い処理をして欲しかったところではある。

冷酷な女衒である"黒カビ"が生き残っていたとする作劇も、テアの母親殺しの疑惑の残ったままテアの元に居られる可能性を持つよりも、黒カビを殺した事実を明らかにしても真相をつまびらかにしようと思った、イレーナの選択の真摯さを描きたかったからではないだろうか。

尚、映画の前にトルナトーレからネタバレを慎む様に、とお願いが出ていて、上記は監督が伏せて欲しいと思った箇所では無いと信じたいが、これ見てマナー違反と思った方には深謝いたします。

投稿者:テイオーの流星投稿日:2007-11-04 14:43:36
【ネタバレ注意】

謎めいた回想シーンと息詰まるような緊迫感の中でストーリーが展開する極上のサスペンスかと思いきや、そう簡単に片付けてしまうにはあまりにも重く哀しい人間ドラマが隠されていた。イレーナという女性を演じた主演女優はブロンドの髪になるだけで雰囲気が一変し同一人物とは思えないほどだった。テアに厳しくあたったのも単なる虐待ではなく彼女を愛すればこそだったのだろう。前家政婦を見舞いに行った際にサインをさせていたのは・・・?お金にまつわる理由?そこだけがイマイチ不明。9人の子供の中で最後に生んだ子供だけが自分が心から愛した男性の遺児だったので、執着したのではないだろうか。

投稿者:ビリジョ投稿日:2007-09-26 16:46:38
・ムスメをぐるぐる巻きにする意味がよく分からなかった。
・「黒カビ」が生きていて主人公を狙うという設定は無い方が良かったのでは。話がごちゃごちゃになってしまったきらいがある。
・前職の家政婦さんに関する展開も、ちょっと無理があるのではないか。

見ているのがこんなにつらい、息苦しい映画は久しぶり。
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-09-22 02:08:52
【ネタバレ注意】

映画の醍醐味を味わうことのできる作品にまた出逢ってしまった。
『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)から18年。トルナトーレ監督がシチリアという舞台を離れ、北イタリアのトスカーナで作り上げたのは、哀しくも切ない極上のサスペンスだった。

この作品においてトスカーナは冷たく、太陽の光は乏しい。それはウクライナ出身だというイレーナ(クセニア・ラパポルト)を象徴するかのような寒々さだ。悲しみの色を瞳にたたえ、女は、アダケル家のメイドとなるために手段を選ばない。美しさのなかに潜む悪意なのか。何が目的なのか。

物語は一瞬たりとも弛緩することがなく、片時も目を離す事が出来なくなる。
インサートされるイレーナの回想が、やがてパズルのピースを嵌めこんだときのように突然形をなし、それに気づいてしまった衝撃に慄える。
若いイレーナは何をさせられていたのか。なぜこの街に来たのか。何に怯え、何を求めているのか。その悲しみはどこから来ているのか。その強さはどこから来ているのか。

単なるサスペンスに留まらず、人間、それも「女」という性が背負わされた悲劇性を描いたこの作品は、一分の隙もない。とにかくクセニア・ラパポルトが素晴らしい。回想シーンの笑顔が弾ける若き日のイレーナから、笑顔がほとんどない現在のイレーナまでを演じ分け、想像を絶する設定を踏まえた役に徹したのは、見事としか言いようがない。
アダケル家の一人娘、5歳のテアを演じたクララ・ドッセーナも驚くべき演技力。このふたりを観るだけでも十分この作品の価値がある。
エンリオ・モリコーネの円熟した音楽もこの作品に深みを与えている。美しい旋律が、イレーナの出口のない哀切を物語っていた。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新たな傑作の誕生だ。

ちなみに原題の“La Sconosciuta”とは「見知らぬ(正体不明の)女」といった意味。邦題は少々内容とギャップがあるように思う。
もちろん後半、ある程度の展開は読める部分があるが、そんなことはこの映画を楽しむ上で何の影響も与えない。サスペンスの背景には社会が実際に抱える病理が埋め込まれ、単なるエンターテインメントに留まらない深みがここにある。
ただ、私の知り合いの女性はこの作品はつら過ぎたという。加害者も被害者も女であり、女であるが故に搾取され殺される−−、それが同性としてたまらなかったのだという。
しかしそれは、それだけこの作品に衝撃力があったという証左でもあるだろう。
哀切であり、それでいて希望を喪わない作品。いや、大したものである。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 監督賞ジュゼッペ・トルナトーレ 
 □ 女優賞クセニア・ラパポルト 
 □ 撮影賞ファビオ・ザマリオン 
 ■ 観客賞ジュゼッペ・トルナトーレ 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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