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潜水服は蝶の夢を見る(2007)

LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON
THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY

メディア映画
上映時間112分
製作国フランス/アメリカ
公開情報劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月2008/02/09
ジャンルドラマ/伝記
ぼくは生きている。話せず、身体は動かせないが、
確実に生きている。

ジャン=ドミニク・ボビー
ELLE編集長、42歳、子供3人の父親。
ある日倒れ、身体の自由を失った。
そして左目の瞬きだけで語り始める。
蝶のように飛び立つ想像力と記憶で──。
潜水服は蝶の夢を見る [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 3,600
USED価格:¥ 1,347
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【解説】
 42歳という働き盛りに突然の病に倒れ、身体の自由を奪われてしまったELLEの元編集長ジャン=ドミニク・ボビーが、全身の中で唯一動く左目の瞬きだけで綴った奇跡の自伝ベストセラーを映画化した感動ドラマ。監督は「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル。主演は「キングス&クイーン」「ミュンヘン」のマチュー・アマルリック。
 雑誌ELLEの名編集長として人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビーは、42歳の時、ドライブ中に突然脳梗塞で倒れてしまう。その後、病室で目覚めた彼は、身体全体の自由を奪われた“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となっていた。それはまるで重い潜水服を着せられたような状態だった。意識は鮮明なのにそのことを伝える術がなかった。絶望にうちひしがれるジャン=ドミニクだったが、やがて言語療法士アンリエットや理学療法士マリーらの協力で、左目の瞬きでコミュニケーションをとる方法を会得する。また一方で、今まで仕事にかこつけて顧みなかった家族の大切さを改めて思い知るのだった。そしてある日、彼は自伝を書こうと決意、編集者クロードの代筆でこれまでの帰らぬ日々や思い出をしたためていく。
<allcinema>
【関連作品】
潜水服と蝶-20万回の瞬きで綴られた真実(1997)ドキュメンタリー
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1192 8.36
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-05-31 09:35:20
映画としてはかなり印象が薄いのだ。海を飛ぶ夢と比較してしまう。想像力が欠けているからだと思う。
投稿者:TNO投稿日:2011-04-25 23:32:51
冒頭からしばらくは、昔、西田敏行さんがラジオでやっていた音声多重放送を思い出してしまった。(表向きの言葉と心で思っている本音を表現していた)次に感じたのは、強烈な官能。"こんな美人が目の前で。"この理学療法士に扮するオラツ・ロペス・ヘルメンディアは、監督のジュリアン・シュナーベルの妻のようです。目の前で、舌を丸めて発音の指南をしているだけなのだが。左目の感覚が研ぎ澄まされている様がよくわかる。瞳の周りの毛細血管まで克明に描写(マチュー・アマルリックさん本人のものだろうか)していて、この左目の存在を強調する。本作は、魅力的な女性のオンパレードですね。言語療法士の、マリ=ジョゼ・クローズは、理知的な中にも自身の実績を上げようとしている山っ気もチラリと出していて良かったです。妻ではない"自分の子供の母親"のエマニュエル・セニエの主人公の恋人からの電話を取り次ぐ演技は、最高です。主人公の執筆を聞き書きで助けるアンヌ・コンシニは、愛の告白を主人公に見抜かれる。氷河末端が海に崩れ落ちる映像の巻き戻しの意味は?
投稿者:namurisu投稿日:2011-02-09 15:40:06
勇気をもらった。人は何でもできる。
投稿者:uptail投稿日:2011-01-07 11:31:08
エマニュエル・セニエ
投稿者:Normandie投稿日:2010-05-19 02:32:54
J・シュナーベルは常に何かに囚われた同胞たちを題材に、
お涙頂戴ものとは程遠い映画を提示したことに芸術家として矜持を感じる。
奇跡のようなエンドロールに放たれた曲「ラムシャックル・デイ・パレード 」を生み
急逝したJ・ストラマーに代表される表現者たちへの想いに溢れている。
もちろん主演のマチューも熱演!サントラも良いが未発売の為自分で作ってしまった。
リリカルな邦題からも予見される素晴らしい映画だ。
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-11 19:57:06
主演、マチュー・アルマリック入魂の演技と
監督、ジュリアン・シュナーベルの描写
そして原作の持つ“視点の逆転”があまりにも新鮮
「潜水服は蝶の夢を見る」から受ける感動は本物でしょう
http://mototencho.web.fc2.com/2008/butterd.html
投稿者:AZ投稿日:2009-09-22 12:37:58
映像は好き
内容がなんだかなー
投稿者:あくび★投稿日:2009-08-09 22:56:46
冷たいようだけど、この地球上、どんだけ病気で苦しんでる人がいることか。
この主人公と同じく、脳卒中の人もいれば脳梗塞の人だっている。
いちいちこんなもんを映画化してたらキリない。
もちろんこの作品では、言葉を発せない彼が、
口にしたくてもできない言葉を<>で字幕表示していて
いちいち「じれったいよね。喋れたらあっと言う間なのに。大変だ」と思うよ。
でも、イカれポンチにひどい目に遭ってそうなたわけじゃなく、
病気だもの。
悲壮感のみ漂わせて「さぁ泣け」っていう作品でもないのは
個人的には高評価。

自分のために泣いてくれる家族がいる、
いつでもついててくれる人がいる、
みんなが見守ってくれている、助けてくれている、
どんだけ幸せなことか。

残念ながら、絶対に見ておくべきものではない。
投稿者:scissors投稿日:2009-08-03 11:59:09
最悪だ
投稿者:irony投稿日:2009-01-13 23:24:47
ほうほう、元ELLEの編集長の人の人生録みたいなもんですね 人が変われば千差万別なものができるでしょうね ですからストーリーは「だから、どうした?」的な感想しかないが、観客に見せる技巧としては新鮮でした。
投稿者:bond投稿日:2009-01-13 12:15:28
【ネタバレ注意】

ロックドアウトを前半は当事者の立場中心で後半は他者の目も交えて上手に描かれている。実話なのでリアリティあり、結末が哀しい。

投稿者:ジーナ投稿日:2009-01-13 02:48:18
序盤、私たちに与えられた映像が主人公の左目だけという斬新な手法は観ている者をまるで自分がそこにいるような体現力があり、もう限界だ!と思った頃美しい景色を取り入れるなど主人公と観客の精神状態が少しでもリンクできるタイミングで素晴らしいです。
時折差し込む光の眩しさや病室から一歩外に出るだけで広がる大きな世界などとても効果的に表現できていました。

本の制作に取り掛かってからは、病院でのキツイ生活がリアルなモノから詩的なモノに変わるので想像していたような闘病日記になっていなかったのもGOOD
序盤のようなリアルさで延々と見せられたら、こっちの精神が持ちませんからね。
現在と過去と想像を区別するために用いられた音楽も工夫があり、混乱せずに鑑賞できます。

実話な上に、すごく重たいテーマの作品ですが主人公のシニカルな性格が作品にユーモアを与えていて重苦しさを緩和していました。
しかし、少ない時間で父親との親子愛を見せるなどドラマの見せ方も上手いです。
これ見よがしな感動モノではありませんが、じんわり沁み入る『イイ映画』でした。
淡々としているけど、時間を感じさせない作品・・・それが『イイ映画』だと思う方にはオススメです。

ただ・・・理学療法士2人と代筆者の3人の女性が途中から誰がどれだか分からなくなりました(笑)
もっとビジュアル的に区別できる特徴があれば良かったかな・・・。
それと、読み上げる側にも患者にももう少し負担の少ない方法があるだろう・・・と誰もが思いそうですね(爆)

潜水服から解き放たれるというのが、ベッドから解き放たれる「海を飛ぶ夢」を連想させますがこの作品のほうが爽快感を伴っているように感じます。
もし、こういったテーマの作品でもう少し重さが欲しい場合は「海を飛ぶ夢」をチェックしてみてください。

余談:私の人生は小さな失敗の積み重ね・・・というセリフが妙に頭から離れません。
投稿者:クリモフ投稿日:2008-10-02 03:17:28
全身麻痺で闘病っていう、説教臭くてあざとくてお涙頂戴になりがちなこの題材をこんな風にさらりと描けるのは素晴らしいんじゃないでしょうか。
たいていこういう設定だと、主人公の境遇を過剰に強調して感動を強要してくるのが多いんですが、この映画は障害を軸にしているものの、感動するのはあくまでも主人公の人間的な部分、つまりわれわれでも普段から感じられるし共感できること。本来はこういう映画こそこのように撮られるべきだと思ったり。悲惨さを描くだけなら、かえってうそ臭くなるし、ドキュメンタリーの方がよっぽど為になると思います。
主人公の自問自答や他人との「会話」がとても楽しいのが良い。少し哲学的だったり、愛を絡めるのはお国柄かな。日本じゃこういう感じでは撮れませんな。きわどい設定ではありますが、それを支えるしっかりとした人間同士のドラマがあると思います。良い映画。
投稿者:さち投稿日:2008-09-12 13:28:33
普通
投稿者:ghost-fox投稿日:2008-08-14 22:09:33
疑似体験に疲労困憊
投稿者:三葉十四郎投稿日:2008-04-06 12:54:28
【ネタバレ注意】

闘病と言う言葉がある。 主人公ジャン・ドーは自分が己が肉体に閉じ込められてしまった状態になるロックト・インシンドロームになり、こうした自らの身体を潜水服と表しているのだが、このイメージは特に虚無感にさいなまれた時に現れる。 しかしジャンはピエール・ルッサンと言う人物から得難い助言を貰える。 皮肉にも彼はジャンの親切があだとなり4年間拉致監禁されていた経験を持つ。 ピエールは自分の中の人間性にしがみつけば生き抜ける、と言う。 
そして、言語療法士アンリエットの献身でまばたきのコミュニケーション方法を確立するが、ジャンが紡いでいくアルファベットは"M…O…R…T…、Mort(死)…"、アンリエットは悔し泣きをする。 その晩、ジャンは潜水服の状態で自分の記憶からのイメージを喚起して奮い、翌日の療法で再び"M"から始めアンリエットは表情を曇らすが"E…R…C、Merci"、と続き、彼女は微笑む。 生きる事へ向かう意思の強く伝わる描写だ。 アンリエット役のマリ=ジョゼ・クローズは瞳も美しく、医者の姿がごく自然に見えた。 実際に施術をしている場面が多いからもあるが名演に思う。

アートの世界で名を上げて映画に踏み込んで来たジュリアン・シュナーベル監督はジャンの主観を観客に見せる事において素晴らしい成果を発揮。
光の感じさせ方が卓越していて、意識の戻ったジャンが目を開けると光が滲んで溢れた世界になっている。 光がものにあたって波長を生んで色彩になるんですね。 普通に五体が動かせて見るのとは違って見える、見せるというのはきっとこの通りで、視線の動きが強調されているのも、ジャンがどこに視点を持ったかを観客に汲ませる為の工夫、こういう点はファンタジーを創る以上に想像力を必要としただろう。
想像と言えば、"Beyond The Sea"のBGMでお馴染みの曲をバックにレントゲン写真が映るタイトルが夜の街の絵みたいだったし、これがパラパラと動くと蝶の様に見える部分もあった。 ジャンがもう取り戻せないものの象徴として北極の氷が崩れていく様がイメージされるがエンドロールでは逆再生されて無力が否定される所など含め画面の面白さもある。

ジャンは本の執筆を決心して女性編集者クロード(アンヌ・コンシニ)が招かれる、ジャンの心境や欲望を書き連ねていく訳だから互いに好意を持っていくのは当然として、見舞いに来ないモデルの彼女への心情は遠慮されてしまったのかな。 映画は回想場面の挿入がバランス良く配置された螺旋構成を持ち、ジャンが現在の状況に至る経緯が一番最後に来ているのは話のループを思わせた。 特に老いた父親との回想、その後の病室での電話でのやり取りは、巧く言えないが構成効果により一層涙を誘うシークェンスになってると思う。 人の良い友人ローラン(イザック・ド・バンコレ)の点出も良い。

さて、こうまで持ち上げておいて何だけど、じつは僕は余り感銘を受けなかった。 映画の功罪とも言うべきか、本作を見れば誰しもジャンの境遇に我が身を置き換えてみるものと思うが、そうした場合、僕なら先ず自身と、それから他の健康なヤツを責めたり呪ったり、受けた親切にはもっと大げさに人への感謝したりするのだろうな、などと思うのだ。 彼みたく普通に日々を生きられない。 してみると僕は彼が羨ましいんですね。 これは自分が卑屈なせいでした、どうもすいません。

投稿者:ビリジョ投稿日:2008-03-05 22:35:08
 人は、「自分」は「自分」を制御できると、普段は考えている。例えば、俺が昼にギョーザを食べたのは、自分の意志で食べたのである。
 しかしながら、よく考えてみると、そのギョーザを胃が消化する作用は、「自分」の意志によるとは言い難い。意志とは違う別の何かの力で、あたかも神の力で、勝手に消化し栄養を取り込んでいる感じだ。
 大病したり、大けがをしたりすると、ますます「自分の体」が自分の意志でままならぬことがよく分かるようになる。自分とは何なのか。「自分」は、「自分の体」の一部でしかないのか。

 俺がもし、左目しか動かせなくなった時、俺は、どの程度、元の俺でいられるのだろう。
投稿者:sabu投稿日:2008-02-29 01:17:56
各方面で絶賛を浴びた作品。
ELLEの編集者としてなに不自由のない暮らしをしていた主人公を襲った突然の病魔。
彼は全身麻痺に陥る。

これは実際に起きたノンフィクションものの作品であり、全身麻痺に陥った主人公は約20万回の“まばたき”により、この『潜水服は蝶の夢を見る』を書き上げたという。

この映画の素晴らしいところは、演出やカメラワークにより、徹底的に主人公に感情移入させようと必死になって作られているところかもしれない。

結局、人というのは自分の人生を生きているのであって、大半の人は彼が背負う悲しみや悩みなんて知る由もない。
人は絶対に他人の立場には立てない。これは僕の個人的な通説みたいなもので、人の立場に立って物を考えているようで結局は第三者からの目線でものを考えているはず。僕だって誰だって。

この映画にしても、全身麻痺になった主人公が何を考え何を感じているのかは分かる。もちろん、第三者として。そこには主人公と観客という決して超えられない壁のようなもので隔たっていて、その壁を壊すことは容易ではない。

でもこの作品、その壁を壊しちゃうんですよ。

それがこの作品の素晴らしいところ。
まず、冒頭の30分あまり、主人公の目線で映像は進んでいく。気が付けばベッドに寝かせられていて、四肢が動かない。白衣を着た医者達が慌ただしく病室を出たり入ったりしていく。言葉は発しているはずだ、でも相手は何の反応もない。ここで初めて主人公は自分は喋れないんだ、ということに気付く。深い絶望と悲しみに包まれる瞬間だ。

この作品ではシーンに合わせカメラワークをポンポンと切り替えている。まずは冒頭30分の主人公目線の視点(もちろん、その後も出てくる)。そして俯瞰でのカメラワーク(普通の構図)。そして主人公の回想、想像の世界である。これを絶妙なタイミングで切り替える。全てが計算し尽くされたような素晴らしさ。演出はもはや言うまでもなく良い。

あれよあれよと展開が進むうちに、観客はどっぷりと主人公に感情移入していることに気付く。見事なカメラワークと演出力の賜物だ。
そして主人公はやがて葛藤するようになる。それは自分の人間性に悩む場面だ。

人間であって、人間ではないような気がする。
僕は生きているのだろうか?それともただ死んでいないだけ?
人間でいる、ということは時に足枷にもなり、それは紛れもなく自分の心の弱い部分に入り込む。「こんなの死んだ方がマシだ」と思うが、自分で自分を殺すことさえできない。
それが切々と刻まれるシーンの数々。
やがて彼は自分を憐れむのをやめた。そして自分の人間性に正直に向き合うため本を書くことにした。

本を書いている間も彼は、もしかして自分の人間性を模索していたのかもしれない。
普通の人間が本を書くことは容易なことだ。ペンを握って紙に文字を綴れば良い。
しかし、自分は違う。
彼は自らの言葉どおり「麻痺していない左眼と、記憶と想像力」で本を書いた。
何度も諦めようと思ったことはあっただろう。しかし、彼がそれでも本を書くのを諦めなかった理由。それは、“人間でいたかったから”じゃないだろうか?

彼はベッドの上で時折、想像の中で旅をする。
自分の記憶と想像力を働かせ、未だ行った事がない未開の地へも行くことが出来るし、綺麗な彼女と愛を育むこともできる。
それも人間だからこそできること。

全ての生き物の中で、唯一、人間だけが“想像する”ということができる。
彼は全身麻痺になり、そんな人間のナイーブな本質に触れることにより、自分の人間性を失うことなく生きていけたんだと思う。http://sabuchan0605-id.hp.infoseek.co.jp/
投稿者:ミリアム投稿日:2008-02-28 20:28:22
やろうと思えばいくらでも深刻に、泣かせる演出も可能な実話であるはずなのに、これほど清々しく軽やかな印象を残すのはなぜだろう。
きっと彼の瞳に映る女性たちが皆、魅力的だからだろう。
脆さを孕みつつも凛とした強さをもつ女たち。素敵だ。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2008-02-27 02:21:24
【ネタバレ注意】

冒頭、なんの説明もなしに、いきなりこん睡状態から目覚めたとき主人公の視点になる。
主人公と同様に観客も「何が起こったんだ?」と思うことだろう。

3週間ぶりに開いた主人公の目を、医師たちが興味深そうに覗いている場面から始まる。
その映像が実にユニークで、ピンボケだったり、話している相手の顔が見えなかったり、関係ないところを向いていたり。確かに本人の視点はこうなのだろうが、それを忠実に映像化したのは今まで見たことがなかった。実際に見てみると、実験的でもあり斬新にも感じる。もちろん、この技術の高い映像はヤヌスの技術が一役かっていることだろう。

言葉が話せないこと、身体の自由がきかないことのもどかしさは嫌というほど伝わってくる。映像的には、爽やかな気分になれるような場面は皆無といっていい。せめてもの救いは出てくる女性が綺麗なことくらいか・・。

映画は99%主人公の視点で描かれる。途中、回想シーンや抽象的な映像が少し入る程度。この映像が人によってはうっとおしく感じるかもしれない。評価の分かれ目になるとすればここくらいだと思う。

身体の自由が効かない中で、何人かの人との交流が描かれる。
なんともいえない人間の温かみを感じられる秀作だ。

投稿者:黒美君彦投稿日:2008-02-24 08:24:10
【ネタバレ注意】

軽やかなシャンソン、シャルル・トレネの“La Mer”にあわせて、検査画像が流れるオープニングのあと、私たちはいきなりジャン=ドミニク・ボビー(通称“ジャン=ドー”)の視点に突き放される。「ELLE」の編集長ではなく、“ロックト・イン・シンドローム”(閉じ込め症候群)の患者の視点に。
意識は清明であるにもかかわらず、体はおろか、声も発せず、何一つ外部に対して働きかけ得ない状況に陥ったジャン=ドー。私たちは、彼の内側の声を聴きながら無意識のうちに自分自身も同じ状況に陥ったような歯がゆさを経験する。

絶望と葛藤しながら、ジャン=ドーはそのなかで「想像力と記憶」によって自由を得ようとする。もともと表現能力に長けていた彼だが、その彼の心象風景を描く映像がとにかく美しい。
同じ状況に立った時、「ここ以外の世界」が放つ輝きは驚くほど美しいに違いない。しかしそれに気づいたとき、「ここ以外の世界」に行くことができないという絶望はいかばかりか。彼の陥った絶望の深さははかりしれないのだが、意識の自由な飛翔(それは蝶の飛翔に象徴されるが)によって、彼は「人間性」(=人間の尊厳)を確保し続ける。時にユーモラスな語り口は、事態が深刻なだけに、そのいじましさが心を打つ。

彼を取り巻く女性がみな美しいのも特筆(笑)すべき。子供たちの母親セリーヌ(エマニュエル・セリエ)、ジャン=ドーにコミュニケーションの窓を開いた言語療法士アンリエット・デュラン(マリ=ジョゼ・クローズ)、リハビリ担当のクロード(アンヌ・コンシニ)…ジャン=ドーはまだまだ男盛り。散々浮き名を流したことが窺われるが、肉体の自由を奪われてなお女性を夢見る彼。しかし、彼が言うように「想像力と記憶」がなければ、彼は存在しないのだ。
マチュー・アマルリックが熱演。彼による内側の声は時にシニカル、時にユーモラスで、かしこまったところはない。ジュリアン・シュナーベル監督もまた、大上段に「生とは」と問うわけではなく、生が本質的に抱える脆弱性、一方で人間の強靱な精神性を見事に描き切った。そしてヤヌス・カミンスキーのカメラによる「この世界」の美しさ、ポール・カンテロンの音楽…映画とはここまで美しく切なく描けるものか、と深く感銘を受けた。
大傑作である。

投稿者:movie_love投稿日:2008-02-13 00:07:15
つい先日までは東北新社の「テラビシアにかける橋」の宣伝をおすぎがしてる
と思ったらこんどはこの作品の宣伝をしている。
節操がないというか、なんというか、おすぎという人物が宣伝しても観客は増
えないんだから無能な映画評論家おすぎなど宣伝に使わないで欲しいな。
映画好きもいろいろあるが私のまわりでおすぎなんて指示する人間は誰もいな
いんだけどなんで映画会社はそういうのがわからないんだろう。今回はアス
ミック配給作品ですね。
まあCMだとヒットしなければ「おすぎが映画解説者」をやめると自分で言
ってるんだからこんないいタイミングはないです。
おすぎさん、是非、映画業界からいなくなってくださいな。
投稿者:Longisland投稿日:2008-02-10 00:58:37
昨年のカンヌ監督賞、フランス語作品にもかかわらず本年のアカデミー賞監督賞はじめ4部門ノミネート。昨年のT!FFで観たかったんだが坪川監督「アリア」(名作)と重なり泣く泣く断念…T!FFで観た友人の絶賛を羨ましく悶々とした日々を過ごしていました。 本日公開初日どうしても一瞬でも早く観たく、仕事をおっぽり出しライズ最終回へ…期待を裏切らない、いや期待以上に素晴らしい!! 112分本当に瞬きする瞬間が惜しいほど素晴らしかった。スクリーンに映し出される全てのカットが美しく、控えめだが映像を引き立たせる音楽(U2はじめ選曲が秀逸)、魅力的な登場人物とそれを演じる巧みな演者、そして感動的なストーリー(実話)。この作品の素晴らしさは私の稚拙な表現力では言い表せない、正直キーボードの前で狂おしいほどにもどかしい。

42歳の成功した男が突然の悲劇に襲われ身体の自由を失う。作品前半の音楽を排し歪んでぼやけた映像は正直観ていて辛い。でもその辛さが主人公の苦悩との協調を生む実に巧みな演出。ジュリアン・シュナーベル監督の作風ってスノッブというか才気先行が苦手だったが、本作はその作風が生かされている。失ってから気付く家族の、周囲の愛、そして身体が動かなくても「記憶」と「想像力」により表現し創造することができる人間の素晴らしさに感涙。豊かな想像力を表現した美しい映像(撮影ヤヌス・カミンスキー)が素晴らしい。

主演のマチュー・アマルリックはもちろんだが、妻?演じるエマニュエル・セニエ(ポランスキーの奥さん、ちょっと老けちゃったが魅力は衰えず)、父親役マックス・フォン・シドー(電話シーンは涙なくしては見られん)、言語介護士演じるマリ=ジョゼ・クローズ、オラツ・ロペス・ヘルメンディア(監督の奥さん 美人)…その演技は本当に素晴らしい。
ドゥニ・アルカン監督「みなさん、さようなら」とダブる俳優が多いのは何故?

「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」で嫌味なバスローブ姿出登場、なんか嫌いだったジュリアン・シュナーベル監督、いや〜反省しましたあんたは才人だ。

公開初日最終回のライズは天候の為か4割ほどの入り、ちょっと残念。

↑自ら読み直し「素晴らしい」連発に恥。 でも素晴らしい作品だよ。

追記 09.01.05
08年洋画 マイベスト1
ラストコーション・シークレットサンシャイン・本作
今年の洋画はこの3作品が図抜けて素晴らしく甲乙付け難かった。 
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 監督賞ジュリアン・シュナーベル 
 □ 脚色賞ロナルド・ハーウッド 
 □ 撮影賞ヤヌス・カミンスキー 
 □ 編集賞ジュリエット・ウェルフラン 
□ パルム・ドールジュリアン・シュナーベル 
 ■ 監督賞ジュリアン・シュナーベル 
■ 撮影賞ヤヌス・カミンスキー 
■ 外国語映画賞 (フランス=アメリカ)
 ■ 監督賞ジュリアン・シュナーベル 
 □ 脚本賞ロナルド・ハーウッド 
■ 脚色賞ロナルド・ハーウッド 
 □ 外国語映画賞 
□ 作品賞 
 ■ 監督賞ジュリアン・シュナーベル 
 □ 脚本賞ロナルド・ハーウッド 
 ■ 撮影賞ヤヌス・カミンスキー 
□ 作品賞 
 □ 監督賞ジュリアン・シュナーベル 
 ■ 外国語映画賞 
□ 作品賞 
 □ 監督賞ジュリアン・シュナーベル 
 ■ 主演男優賞マチュー・アマルリック 
 □ 脚色賞ロナルド・ハーウッド 
 □ 撮影賞ヤヌス・カミンスキー 
 □ 音響賞Francis Wargnier 
  Jean-Paul Mugel 
  Dominique Gaborieau 
 ■ 編集賞ジュリエット・ウェルフラン 
【ニュース】
「潜水服は蝶の夢を見る」監督最新ドラマ「Miral」、予告編2010/07/20
DVDリリース情報:「潜水服は蝶の夢を見る」2008/04/11
第80回アカデミー賞、結果発表2008/02/25
米インディペンデント・スピリット賞、結果発表2008/02/24
英国アカデミー賞、結果発表2008/02/12
セザール賞は「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」が最多候補に2008/01/28
監督組合(DGA)賞はコーエン兄弟に2008/01/28
アカデミー賞ノミネーション発表!2008/01/22
第9回ゴールデン・トマト・アウォーズ発表2008/01/22
英国アカデミー賞、ノミネーション発表2008/01/17
アメリカ製作者組合賞、ノミネーション2008/01/15
ゴールデン・グローブ賞、結果発表!2008/01/14
アメリカ脚本家組合(WGA)賞、ノミネーション発表2008/01/11
全米監督組合賞ノミネーション発表2008/01/09
注目の放送映画批評家協会賞は「ノーカントリー」に2008/01/08
トロント映画批評家協会賞は「ノーカントリー」に2007/12/19
ゴールデン・グローブ賞、ノミネーション発表2007/12/14
放送映画批評家協会賞、ノミネーション発表!2007/12/12
LA映画批評家協会賞、発表2007/12/10
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、結果発表!2007/12/06
ダニエル・クレイグ版「ボンド22」、悪役が決定か2007/12/06
米インディペンデント・スピリット賞、ノミネーション発表2007/11/28
【レンタル】
 【DVD】潜水服は蝶の夢を見るレンタル有り
【書籍】
■原作
【単行本】 潜水服は蝶の夢を見る
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