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歩いても 歩いても(2007)

STILL WALKING

メディア映画
上映時間114分
製作国日本
公開情報劇場公開(シネカノン)
初公開年月2008/06/28
ジャンルドラマ
人生は、いつもちょっとだけ間にあわない
歩いても歩いても [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 2,379
USED価格:¥ 1,948
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 Photos
歩いても 歩いても歩いても 歩いても歩いても 歩いても歩いても 歩いても

【クレジット】
監督:是枝裕和
企画:安田匡裕
原作:是枝裕和
脚本:是枝裕和
撮影:山崎裕
美術:磯見俊裕
三ツ松けいこ
衣裳:黒澤和子
編集:是枝裕和
音楽:ゴンチチ
照明:尾下栄治
録音:弦巻裕
大竹修二
出演:阿部寛横山良多
夏川結衣良多の妻、ゆかり
YOU良多の姉、ちなみ
高橋和也ちなみの夫、信夫
田中祥平横山あつし
寺島進
加藤治子
樹木希林横山とし子
原田芳雄横山恭平
【解説】
 長男の命日のために、老いた両親に家に久々に顔を揃えたある一家の一日をスケッチしたホロ苦くも温かな家族ドラマ。なにげない会話の積み重ねを通して、家族ゆえのわだかまりやいたわりといったない交ぜの感情を抱える登場人物の揺れ動く心の機微を、ユーモアを織り込みつつ辛辣かつ温かな眼差しで繊細に描き出していく。監督は「誰も知らない」「花よりもなほ」の是枝裕和。
 夏の終わりの季節。高台に建つ横山家。開業医だった恭平はすでに引退して妻・とし子とこの家で2人暮らし。その日、久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。その日は、15年前に亡くなった長男の命日だったのだ。次男の良多は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れのゆかりと再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。両親がいまだそれぞれに長男の死を受け止めきれずにいることが、良多の心をますます重くする。いつも陽気でソツのない長女のちなみは、そんな家族のあいだを取り持ち、家の中に軽い空気を持ち込むが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
326 8.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:pumpkin投稿日:2016-08-09 23:20:01
最近の樹木希林はいい人過ぎて違和感を感じることも多いけれど、この作品では一家を支える存在でありながら怖いところがあって、持ち味を出していると思います。

ラストシーンは墓参りですが、こんなに都合よく両親は死んでくれないんですよね。それこそ普通なら二人とも介護施設でしょう。
投稿者:TNO投稿日:2015-08-29 23:07:38
老夫婦の元に集まる娘息子の家族たち。何気ない台詞や行動に伏線が張られていて徐々に家族の過去や未来が輪郭を現してくる。更に役者達の演技を感じさせないリアル感がある。これといったドラマチックな展開はないのだが、強い吸引力のある映画だ。是枝監督は、かなりの手練れ。
投稿者:ピースケ投稿日:2013-03-24 22:18:10
樹木希林の表情が変わると、その場の空気までもが変わる。
投稿者:uptail投稿日:2012-09-26 10:18:44
演出:8
演技:8
脚本:7
音響:7
投稿者:buccigi-lee投稿日:2011-07-27 23:54:38
【ネタバレ注意】

前回の『異人たちとの夏』を受けて、序でのコメントです。
大林監督もそうなんですが、是枝さんも“癖”のある監督です。
この映画は、肉親を亡くした哀しみや愛おしさも、歳月によって
薄らいでいく、その強い哀しみを残しているうちに、記憶として
映像にしていきたいとの、是枝さんの正直な気持ちが、いつもの
“癖”を出さないストレートな良質なものにしています。
これだけのものを撮ることの出来る監督なのに勿体無いと思います。

YOUさんとかもいいのですが、やはりお母さんの存在感がいいです。
底意地が悪いんです。それでもって可愛げもあるのです。
実母なのですから性悪な部分も判ってるんですが、愛しい母。
希木希林さんならではと思います。

さて、滅多に逢う事のないいとこに田舎で逢うってことありました。
子供同士でいつのまにか楽しく遊ぶのですが、最初は当然に
距離があるんです。その子供達の距離感・空気がドキュメンタリー
出身の監督ならではのリアルさで唸ります。確か『誰もしらない』
と美術の方は一緒だったと思いますが、生活感が出ています。

『異人たちとの夏』では、言葉はいらない労りがありましたが、
この映画の、こと女陣の、肉親ならではの遠慮ないグサッとくる
お言葉の容赦なさが、『東京物語』の杉村春子を想い出させます。

両親と妻と子供達と歩くのですが、足が少し悪くなった母を労り、
そばについていてあげます。お母さんは、やはり、いつまでも、
おかあさんなんですね。

『異人たちとの夏』よりも★3つはいい映画だと思います。

投稿者:さち投稿日:2011-02-23 03:52:55
よかった
投稿者:nabeさん投稿日:2010-07-03 23:32:51
原田芳雄、樹木希林、阿部寛、夏川結衣、YOUらそれぞれの役にはまって、とてもリアルなドラマをノビノビ演じている。家族の会話は時として楽しく、時としてシュール。細かな料理の描写といい、ワンボックスのクルマや携帯と、たぶん20年後に観たら、「三丁目の夕日」みたいにとても懐かしくて涙が出るんだろうな。
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-14 08:37:33
是枝裕和監督、またしてもファン(固定客)納得の1本を完成
「歩いても 歩いても」はしみじみ静かなんだけど、
描かれる家族が恐ろしく生々しかったりして・・・
http://mototencho.web.fc2.com/2008/aruitemo.html
投稿者:幸村和投稿日:2010-03-24 22:46:26
【ネタバレ注意】

「東京タワー」のオカンもそうだったけど本作でも世話焼きで台所に立ちっぱなしのお母さんとして樹木樹林が登場。帰省した娘(YOU)と他愛のない話をしながら一緒に料理する風景はそのまま味噌やだしの素のCMにも使えそうなほどほほ笑ましくなごやかだ。町医者として地元で尊敬を集めてきたらしい父親(原田芳雄)は自尊心が高く、いかにも頑固一徹そうなのも封建的なれどそれで落ち着いているといった家族の平和さを感じる。そんな平凡な家族の二日間が穏やかにしかし退屈に描かれるのかと思いきや、映画が進むにつれ、この家族の持つ悲しい出来事がわかってきたあたりからジンワリ人間のエゴがにじみ出てきて、ちょっと面白くなってきました。この一人ひとりのにじみ出るエゴの加減が絶妙で、そういえば「誰も知らない」も大人のエゴの犠牲になって静かに崩壊する兄妹を描いていたんだけどそれもまったく凄惨さとは無縁にむしろともすれば一見平和にも思える空気を漂わせていたんだよね。是枝監督はなかなかに怖い人だなぁ。というか人間の怖さを分かっているのかもしれません。

例えば娘が実家を二世帯住宅にしようと母親に持ちかけたり、あるいは父親が自分の孫に医者をすすめるようなことを言ったりするのもそう。あるいは娘の夫が写真撮影の時の「おじいちゃん、もっと寄って」なんてセリフも癇に障るセリフだし(私が原田芳雄だったら「わしはお前の爺さんじゃない!」と一喝するな)、よしお君の立ち去った後の父親のセリフときたら人に対する敬意をひとかけらも持ち合わせていないセリフでとても教養のある人間の言葉とは思えない。
そんなお父さんも怖いけど私が一番怖い、と思ったのがやっぱり樹木樹林の帰ろうとするよしお君に言ったセリフです。
あれはかなり怖い。いかにも人の良さそうなお母さんが言うからこそ、その怖さが一段と引きたちます。
そして、お父さんもお母さんも本当は善良な人だけど自分が見舞われた悲劇の前に人間はかくも脆く、エゴをむき出してしまうんですね。
もうひとつ、この映画で時折耳に付いたセリフ「そんなの普通でしょ」。類型的な「普通の」日本の家族を描きながらしばしばこのセリフを言わせているので思わず聞き流してしまいそうですが、よく考えると自分をスタンダードとして一切の例外を土俵にも上げない、ほかの考えを排斥する恐ろしいセリフになりうるんですよね。これを常用するのは怖いです。思考停止とファッショの第一歩かもしれません。何が普通かなんて誰が言えるのかって思います。

交わしている端から忘れそうな他愛ない会話を交わす三世代。孫に囲まれた幸せそうなおじいちゃんおばあちゃんと娘一家息子一家をアットホームに描きながらその端々にエゴが顔を出す、そしてその家族も死別で失うこともあれば、他人同士が一緒になって新しい家族を形成したりまた新しい命が誕生したり。思えば是枝監督は人間の一つの集まりである「家族」を描きたかったのかなと個人的にはそう思いました。

投稿者:カカガラタ投稿日:2010-02-17 16:44:28
まあ、日常を切り取ったって言えばそうなのかもしれないけれど、
家族に対しての問題定義なのかなって気がした。
「くだらないホームドラマ」と言われたら、たぶん何にも言い返せないけれど、
でも、それでもこういう映画が一本や二本あっても良いんだろうなあ。
投稿者:きらきら投稿日:2010-02-07 17:57:14
なんか化けつつあるな。
そんな感じのする一本。

冒頭、あるいは随所で見られる手のアップをブレッソンの、あるいはラストのクレーン撮影を「気狂いピエロ」の引用、だなどと言うのも気恥ずかしくなるほど、是枝裕和は自分の文体を獲得しつつある。

テレビのドキュメンタリーから出発し、そのキャリアにしがみつくことなく、静かに旧体制の技法を飲みこんでいくやり方は、もっと褒められてもいいかもしれない。
投稿者:ジェームス投稿日:2009-11-03 18:15:53
兄の命日に親族が集まる1日を淡々と描いている。人間関係の外と内を見事に描いている。特に樹木希林が好演。人間関係って怖いです。
投稿者:投稿日:2009-10-11 23:35:15
是枝監督の人間観察力に脱帽
夏川の連れ子の演技上手いな
投稿者:はまま投稿日:2009-09-05 23:28:40
【ネタバレ注意】

タイトルの由来は、いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」からのものだが、それ自体ネタバレに当たるかもしれない。改めて聞くと、単純でロマンチックでありながら、ものすごく個性的な歌である。
横山家を描くフィルムの色調は、「ブルーライトヨコハマ」が流行っていた時代の日本映画の色調を思わせる。少しざらついていながらも、しっかりと色を見せている。枝豆のおいしそうなこと。家の中ではほとんど据え置きのカメラワークも、昭和40年代に建てられたと思われる家屋をなんとなく強調しているかのように見える。小津の後期の作品が、戦争をバックライトとして照らされているように、本作は、高度経済成長期からの明かりを下地にしているように思える。この家も、おじいさんもおばあさんも、そこを青春期に生きてきた。しかし、今となっては、彼らの話は、昔語りにすぎない。励ましにも叱責にもならない。お風呂場のタイルのように、朽ち欠けていくしかない。それを仕様がないとすれば、なんと人生とは虚しいことか。ただ、世代は移り代わっても、真夏の墓石に水を掛けてやるという所作を我々はまだ持っていることに救いを感じた。

投稿者:NYY投稿日:2009-08-08 23:50:49
【ネタバレ注意】

地味だけど、かなり良い作品だった。説明不足ってくらいに説明し
ないところが良かった。やっぱり、無駄なことは説明しない方が良
いよ。
死んだお兄さんがドーナツの穴で、その何もない空洞の周りに人が
集まった1日って感じかな。
ジーサンが建てた家でも、子供にとってはオバアチャンちなんだよ
ね。
やっぱり、日本の家の中では男は居場所ないよね〜。実家に帰りた
がらない、阿部寛にちょっと共感した。
あの家の空気が、良くも悪くも日本人の実家の空気なのかも。
 
夏川結衣が気を使って空気読んで喋ってるとこがナイス。最後の方
では疲れた感じになってるとこもナイス。いー女だね〜。
この人くらいのいー女だと、中古で子連れでも全然OKだよねw。
 
「歩いても歩いても」って、ブルー・ライト・ヨコハマだったか・
・・
歩いても歩いても、決局どこにも辿りつかないのが人生というもの
なのでしょう。
しかし、人生の喜びは、その歩いている過程にこそ詰まってるもの
なんだと勝手に解釈した。
 
お兄さんが助けたデブは、2人分の人生を生きてるから、あの体型
なのかね?

投稿者:yukke投稿日:2009-05-31 04:47:48
現在上映中のパリで鑑賞。
異国で見たからなのか、涙が止まらず。

にしても、スシだテンプラだタタミだスモウだスイカ割りだ、結構典型的なニッポンがたくさん出てきて、日本通のフランス人(小津好き)にはたまらない映画だと思ったり。週末は席がないほどパリで流行ったのもうなずける。

万国共通の感情もあれば、これは絶対に日本人でなければシンパシーを覚えないだろうと思えるセリフやシーンもあり、不思議な新鮮さから、1秒も飽きることなく鑑賞。
お辞儀をしあう、床に座って食卓を囲む、一緒に風呂につかる、義理の父にビールを注ぐ。何気ない日本のひとコマがこれでもかと胸をうつ。
そして、あーうちの父さん母さん姉ちゃん兄ちゃんも、こんなセリフ、言ってたことあるなぁ、と思い出す。

はて、母は、黄色い蝶々の話を、誰から聞いたのだろうか。
投稿者:quiet man投稿日:2009-01-27 22:40:44
途中で退場した「しゃべれども〜〜」の続編かと勘違いして見過ごすところ
だったが見といて良かった。愛だの恋だのと、大騒ぎしない普通の生活を、
気の利いたセリフと自然な仕草(特に3人の子役がうまい)の役者たちの
演技が心地良い。
そうだったなぁ、場面を切り取ると人間は残酷なエゴイスト丸出しの
言葉を吐きながら生きていたってのが、よくわかる気がする。
樹木希林は確かにうまいけれど、医者の奥さん役には不向き?
この役は野際陽子か、岸恵子に演って欲しかった。
美形の口からの怖いセリフは、より衝撃が重いだろう。
とは言いながら、使われ過ぎの樹木希林のベストに近い作品と思う。
投稿者:well投稿日:2008-08-16 23:26:21
卑俗な噂話や軽い陰口に笑いを誘われながら、知らぬ間にこの平凡な家族のドラマに引き込まれている。

ふんだんに繰り広げられる何気ない日常会話は、聞き覚えのあるようなものばかりだし、会話の裏に表れてくるそれぞれの心情もまたいつか自分の胸に抱いたもののようで馴染み深い。

親しい間柄ならではのやり取りである。至近距離から撃ち込まれる一言は時に薬となり心の傷を癒やし、時に毒となり傷を押し広げてしまう。
まさにややこしい関係だが、ここでこそ生まれ育まれるものもある。
死というものを捉えあぐねている少年がお墓参りに行き、新しく祖母となった女性がお墓に話しかけるのを見つめる眼差し...
人生の折々にこのように図らず自分の胸のうちに生まれ育ってきたものに思い当たる印象深いシーンだ。

父子と母娘の会話の速度がまるで違っていて、それはキャラクターとそれぞれの関係を表しているのだが、単純にこの緩急のつけ方が心地よく、映画に引きこまれる要因になっていると思う。

タイトルはどうなんでしょ?言い得て妙 のような気がしますが、地味ですし、聞いた感じでは徒労感たっぷりのイメージが先にたちます。
(映画館に行って見るぞ!という意欲は湧いてこないタイトルと思います。)

ともあれ見終わった時、人を愛おしいと思う気持ちが湧いてくる映画です。
そして日々反芻したくなるような特別の映画です。

投稿者:ビリジョ投稿日:2008-08-16 14:09:38
【ネタバレ注意】

 久々の日本映画の傑作。この監督、やっぱり相当の才能の持ち主ですね。樹木希林の才能にも改めて感服。
 どっかの家庭に実際にビデオを持ち込んで撮影したのではないかと思わせるほどのリアリズム。人間には両面ある、両面どころか3面も4面もあるということをこれでもかこれでもかと見せ付ける。
 医者のお父さんが、一番世間とずれていない感じがした。
 近所の人が通りかかる。タイルが剥がれている。母親がパジャマを買う。「お父さん死んだとき泣いた?」と聞かれる。「子供作らないの?」と聞かれる。畳の上で寝る。とうもろこしを油で揚げたのがうまそうだった。
 
 ×溺れた彼の描き方に疑問。ことさらにああいう描き方をしなければならなかったか、どうか。

投稿者:黒美君彦投稿日:2008-08-10 16:10:03
【ネタバレ注意】

監督と私はほぼ同世代。であるが故に、この映画に登場するすべてが私の家族体験に重なり(それはこの作品と設定が同じという意味ではない)、強烈な印象を植えつけた。
次男良多(阿部寛)が久しぶりに帰って来た実家は、彼がこの家にいた四半世紀前のまま時を止めている。異なるのはその住まいの主である両親の老いと、そして住まいそのものの老い…。
そこに残る甘酸っぱい自分の思春期の匂いと情け容赦のない経年劣化、さらには現実そのものが奇妙な空間を紡ぎだす。

昭和40年頃に建てられたという設定の小児科病院と住居は懐かしさでいっぱいだ。縁側があり、システムキッチンなど登場する前の台所。そう、台所で母親はいつも後ろ姿だった。黙々と夕食の仕度をしていたエプロン姿の母親は、残り物で何やら得体の知れないものを作っては「食べてみて」と勧めたものだ。
しかしここにあるのはノスタルジーだけではない。
原田芳雄、樹木希林、阿部寛、夏川結衣、YOU、脚本にアドリブを加えたのだろうか、何げないやりとりのリアリティーは相当なもの。どうでもいい雑談から家族の関係性、そして期待された長男の不在、不器用な親子愛などが浮かび上がってくる。日常の風景として描かれる「ある家族」が、強烈なイメージを伴って映し出されるのだ。
さらにはキッチンテーブルの上に置かれた百日紅の花。
夏の日のけだるい空気に輝く花が、静まった家族の歴史と対照的に美しい。

ただ、原田芳雄と樹木希林の夫婦は、我々の世代の両親像(昭和ひとケタ生まれ前後)というよりは、寧ろ祖父母の姿に近いように思うがどうだろう。家父長の名残を残すのは明治生まれの祖父であり、それに祖母が文句をぶつぶつ言い続けていたのを私は記憶しているが。
是枝監督は、母の死をきっかけにこの作品を作り上げたのだという。風呂場の剥げ落ちたタイルは、私も実家に帰ったときまったく同じ経験をし、同じ感慨をもった。両親のことを記憶に刻んでおかなくては…という監督の思いが、だから私には強烈に伝わった。
家族劇の傑作。私はそう思う。

投稿者:リEガン投稿日:2008-07-31 10:09:14
黄色いもんしろ蝶、ブルーライト・ヨコハマ、黒姫山…野菜の彩りのように、人の心も絆の持ち様も色色。たとえ肉親相手でも人と関わることは決して容易ではない。抱えた思いをそれぞれに秘めたまま、ある夏の一日を切り取った家族の情景。何より樹木希林の存在感が圧倒的。それに応えて他の共演陣も見事に自然な演技で素晴らしい。リアル。共に食卓を囲むことの大切さをあらためて感じたお腹が空く映画でもある。
投稿者:replicant投稿日:2008-07-26 00:00:55
邦画のお家芸でもあるホームドラマの久々の傑作です。重箱の隅を突いている作りは向田邦子に近いですが、そこは監督・脚本が是枝裕和なのでドロドロ感は控えめです。っつーか、それさえもアッサリと素麺(汁には唐辛子が入ってますが・・・)のように描かれています。自然な流れの中で家族が醸し出す甘味、酸味、塩味、苦味、そして、うま味もタップリと味わえます。

樹木希林、原田芳雄、YOU、夏川結衣と芸達者が揃った中で阿部寛がどうかなぁ?と思っていたのですが、父親とソリが合わない“ぶっきら『棒』”のような存在感は妙にハマっていました。内容はホームドラマですから、決して大きな出来事は起きません。ただ、一つ屋根の下で発せられるセリフのひとつひとつ、それ自体が生き物のように飛び交っていて、観ている方は息が抜けません。登場人物は皆、良い人です。でも、良い人だって胸に一物かかえているワケで、並んだ新品の歯ブラシ3本にも人の意思があり、その捉え方も人や状況によって様々だったりします。その辺りの演出がとても巧みで、その巧みの技が生み出す登場人物のリアルな存在感はため息が出るほどです。まさに、是枝監督の真骨頂!とにかく上手い!上手い!としか表現のしようがありません。

阿部寛演じる次男は親にも夫にもなれずに、挙句の果てに失業中・・・宙ぶらりんの状態です。でも、結局のところ“人”ってのは、死ぬまで宙ぶらりんなんですよ。何かに辿りつきたくてひたすら歩き続けるんでしょうけど、歩いても歩いても、小船のように揺れて貴方の腕の中・・・というコトになってしまい、そんな“貴方”は何処にいるんだぁ!ってコトなんでしょう(意味不明)。それにしても、良く出来たホームドラマってのは、観終わった後に身に詰まされますなぁ・・・(/・_・\)アチャ-・・。
投稿者:Longisland投稿日:2008-07-06 02:00:24
どこにでもありそうな家族の日常を淡々と描いた作品。映画的な、劇的なことは何も起こらないんだけど極めて正当な映画になっている傑作。
年老いた両親と中年になった息子の、嫁と姑と小姑の、継父と息子の関係が夏の週末という短い時間の中で濃厚に描かれている。

とにかく樹木希林が凄い!
「10年ぐらいで忘れて欲しくないのよ」ってシーンの恐ろしさ。
室内に紛れ込んだ蝶のシーンは狂気を感じ鳥肌物。

個人的感想なんだが、最後の墓参りはいらなかったんじゃないかな。

追記 09.01.05
08年邦画 マイベスト10
投稿者:ノブ投稿日:2008-07-01 18:15:04
【ネタバレ注意】

のんびりとした田舎を舞台にした「渡る世間は鬼ばかり」のような作品(「渡る世間」ほどあからさまにケンカしたり、相手にイヤミを言ったりしないけれど・・・。その分ギャグも分りにくい)。


http://mamaduke.at.webry.info/

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 助演女優賞樹木希林 
■ 助演女優賞樹木希林 
 ■ 監督賞是枝裕和 
■ ベスト10第6位
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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【書籍】
■原作
【単行本】 歩いても歩いても
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