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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007)

THERE WILL BE BLOOD

メディア映画
上映時間158分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ディズニー)
初公開年月2008/04/26
ジャンルドラマ
映倫PG-12
欲望と言う名の黒い血が
彼を《怪物》に変えていく…。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,571
価格:¥ 9,980
USED価格:¥ 2,828
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【解説】
 「マグノリア」「パンチドランク・ラブ」のポール・トーマス・アンダーソン監督が名優ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎え、石油を掘り当てアメリカンドリームを実現した男の欲望と裏切りの人生模様を骨太に描く一大叙事詩。原作は、シカゴの精肉業界の実態をあぶりだした『ジャングル』などで知られる社会派作家アプトン・シンクレアが27年に発表した『石油!』。ダニエル・デイ=ルイスは本作の演技で全米の映画賞を席巻、アカデミー賞でもみごと主演男優賞に輝いた。
 20世紀初頭。一攫千金を夢見る山師の男ダニエル・プレインヴュー。孤児を自分の息子H.W.として連れ歩く彼は、ある日ポールという青年から自分の故郷の土地に油田があるはずだとの情報を得て、西部の町リトル・ボストンへと向かう。そして、すぐさま土地の買い占めに乗り出す。そんな中、ポールの双子の兄弟で住人の信頼を一手に集めるカリスマ牧師イーライが、ダニエルへの警戒を強めていく。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
650 8.33
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【ユーザーコメント】
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-08-30 21:41:45
クライマックスのダニエル・デイ=ルイスとポール・ダノのシーンは、圧巻の一言。
投稿者:シュレミール投稿日:2013-03-07 00:36:32
DDL凄い!
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2012-08-26 14:42:28
「グリード」と「天国の日々」を掛け合わせたような、アメリカについての‘神話‘を描いた叙事詩的ドラマ。
石油に対して異常なほど欲望をむき出しにする主人公のキャラクター描写が圧倒的だが、何といっても、外見は只の兄ちゃん風に見える(笑)アンダーソン監督の老成した演出が見事。それだけに終盤の失速は惜しかった!ま、自家用ボーリングレーンを舞台としているのがユニ−クで視覚的に興味深かったけど。ロバートアルトマンを尊敬しておりエンドクレジットにも献辞が出てるが、過去作はともかく本作の作風にはアルトマンらしさは皆無といってよいだろう。
当時の油井を再現したフィスク(テレンスマリック組で天国の日々も担当)のセットや重厚な油絵のような映像美のエルスウィットのキャメラそしてグリーンウッドの不協和音を主体としながら新鮮な感じのスコア・・・とスタッフの働きは素晴らしい。
演技陣。これはもうデイルイスの独壇場で、その骨太の演技には問答無用の力が漲っている。息子役のフレイジャーも健闘。
投稿者:gapper投稿日:2012-08-16 22:17:13
【ネタバレ注意】

 推定予算2,500万ドル、総収益約4,000万ドル(米2008)。

 ダニエル(ダニエル・デイ=ルイス)が求めているのは、石油。
 最初に湧き出た石油の出方、その湧き出る石油の中で2人が血を流していることからも石油が血を現しているのは間違いないだろう。
 そういった中、多くの者が求める血縁についてダニエルの態度は不可思議だ。

 大抵の男は女を求め自らの分身たる子を作るが、ダニエルは女に興味が無いようだ。
 後で分かるがH.W.は、実の子ではない。
 ”土地を得るための単なる道具だった”という台詞があるが、知識を与え利益を分け合うパートナーであった訳だし、他人に預けたことであれだ苦しんだことを考えると嘘であろう。
 また、弟の出現でもその態度は不可解。
 結局は、石油こそ血縁ということか。

 対峙するイーライ(ポール・ダノ)の存在も不可思議。
 金を求めるダニエルに対し神を求めるイーライは、対極の存在のようだが実は同じ穴のムジナ。
 ダニエルは、ラストでポール(ポール・ダノ)とイーライの本質を見抜いた。
 旧約外典のダニエル書補遺でダニエルは裁判の守護聖人とされる所から付けられた名前だと考えられる。

 ポールはパウロ(ラテン語?)とすると、イエスに盲目にされ後に目が見えるようになった人物。
 サンデー家からダニエルと同じ道を歩んだことを示しているのだろう。
 イーライ(Eli)は"El=神"、"i=私の"で”私の神”だが、偽信仰で”私が神”になっている人物。

 なんとも大胆なのが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の第3楽章を用いている所。
 有名なクラシック曲は、各人イメージを持っているのでなかなか使いづらいし使用を避ける場合が多い。
 にも拘らず3大ヴァイオリン協奏曲の一つであるこの超有名な曲を49分30秒頃とエンド・タイトルで使っている。
 特にエンドタイトルは、3楽章丸々演奏される。
 大胆なのか無知なのか − 個人的にはやはり有名曲の使用は慎重にして欲しかった。

【合わせて見たい映画】
 「タルサ(1949)」同じく石油に見せられた人物の話のまったく異なる物語。
http://gapper.web.fc2.com/

投稿者:Normandie投稿日:2011-05-29 00:43:47
のデイ・ルイスの演技に圧倒されながらやっと付いて行けた。
彼は俳優⇔靴屋って行ったり来たりしてやはり職人なのですね。
鑑賞後のグッタリ感はここ数年で最高です。
投稿者:kuro投稿日:2011-05-20 14:32:35
山師は成功しても山師。
変わらなかった、変われなかった。
それだけの男の話。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-02-02 12:04:21
【ネタバレ注意】

ダニエルとイーライが極端なだけで、金儲けと宗教に善も悪も無い。愚か者より利口者がいい思いをするのは当たり前。

投稿者:TNO投稿日:2011-01-09 14:32:31
この主人公は、一世一代で大事業を立ち上げた人物に共通する信念を持った人物ではなかろうか。事業立ち上げのために孤児を利用する。土地を安く入手するために本来の目的を明かさない。ここぞという時にはリスクを取ってでも大風呂敷を広げる。決して感情移入できるキャラクターではないが、世の成功した多くの創業者は、この映画を観るときこの孤独な主人公に共感する部分大ではないだろうか。綺麗事では大事業は立ち上げることはできない。彼に、大事業の創業者の不屈の精神を見る思いがした。生々しい油田開発の現実描写と相まって、力を持った映画だと感じた。タイトルの「ブラッド」は実際の血とカトリック協会におけるキリストの血(ワイン)あるいは原油を血に例えたものか血縁を示したものか。少なくとも大邸宅に住む身分となり外見上は大成したプレインビュー(ダニエル・デイ・ルイス)と牧師イーライ(ポール・ダーノ)が、プレインビューの邸宅内に設置されたボウリング場で格闘する場面は、イーライが昔と変わらず若いままで登場したので、亡霊かプレインビューの幻想かと思った。誤解釈でしょうか。
投稿者:dbma投稿日:2010-11-17 12:31:10
・絵が綺麗。
・ダニエル・デイ=ルイスの演技は上手いけど大袈裟。でも教会でビンタされた時の表情は最高。
・イーライ役の人の演技はイライラした(シャレでなく)。
・どの登場人物にも全く共感できないのが致命的。
・最後のシーンでダニエルが手掴みで食べてるステーキがおいしそうだった。
投稿者:ハッピーm投稿日:2010-04-08 15:42:28
【ネタバレ注意】

重くるしい雰囲気の中、信じる物は石油と金だけ、、と言わんばかりに3時間が過ぎた。  H.W.の事をいつも傍らに置いていたのは交渉しやすくなるからっていうだけ?  石油が噴出した時に聴覚を失った息子を心配し、抱きしめる様子にはそれ以上の愛情を感じたけど。  お金に固執し、地元の人気牧師の胡散臭さを嫌い、欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れる主義の彼にとっての唯一の光のように見えた。  他人を信じることなく、暴言を吐き、弟を名乗る男や牧師を殺すまでに至ったのは全てあの黒い石油に侵されたから・・・ 石油が、金が人の心まで黒く変えてしまった。  完成度は高いけど、見るたびに疲れそう

投稿者:Bava44投稿日:2010-03-06 21:14:10
悪い冗談みたいな退屈な映画で、無駄に金がかかっているのも×。長い割に物語も浅い。こういう映画にはもっとシニカルな視線が必要なんだよ。
投稿者:namurisu投稿日:2009-07-20 12:36:22
…アメリカ。
投稿者:uptail投稿日:2009-07-20 12:18:23
ダニエル・デイ=ルイス
投稿者:スレイヴデイトン投稿日:2009-05-20 09:48:56
ダニエルさんがAcademy賞を獲得した作品だから、それ相応の期待をするのは洋画Fanの常。
私の大好きな「父の祈りを」のような感動作品を期待したが、肩透かし。
Lastもやり過ぎで不快感が残る。
ダニエルさんの演技は流石ですがね。

この作品を観る直前にDVDで鑑賞した「カリギュラ」の方がよっぽど見応え有り!
投稿者:irony投稿日:2009-05-20 00:33:55
 道は違えど我が覇道を阻む者は排除する二人の物語 BGMが不気味で嫌〜な感じ お互い鬱陶しい関係で、個人的には洗礼のシーンでの嫌そうな顔のダニエルが壷にハマった 
投稿者:bond投稿日:2009-05-19 09:48:02
成功を目指して突き進むのはいいが、なんであんなに怒りを溜めるのかわかんない。短気なだけ?牧師だって殺す程じゃないし、息子との確執も解り難い。結局、超我侭だったのか。
投稿者:ジーナ投稿日:2009-05-19 02:47:38
うむむむ・・・期待しすぎてしまったかな?

印象深い音楽は良かったですし、歪みきった人格の石油屋を演じたダニエル・デイ=ルイスはあっぱれでした。
彼の圧倒的な存在感のおかげで、かなりの恐怖感を得ることが出来ましたね。
感情を押し殺し人間味を一切感じさせない人物であったかと思えば、一気に決壊してキレる様など見事に演じきっておりました。

しかし、残念ながら一番の恐怖感をかもし出す事になってしまったのが伝道師イーライの存在。
石油屋プレインビューと伝道師イーライとの対立?に重点をおいているため、他の部分が影を潜めイーライの存在がドンドン前に出てきてしまいました。
こうなると地上げ云々、血に染まった石油の歴史云々よりも宗教臭さが全面に出てしまい、プレインビューの悪の部分をそれほど感じられないという結果に・・・。
主人公が人々を騙し成り上がっていくと言うよりも、主人公を騙し裏切る者の存在は決して許さないと言う脚本になっているので、、どう登場人物に感情移入して行けばイイのか混乱します。
正直、極端ではありますが偽善を許さないプレインビューに対して悪の部分を見出すほうが難しかったカナ・・・。

主人公が無神論者であるのを表現するにしてもココまで比重を置く必要があったのか疑問です。
序盤は良かったのですが、途中から方向性が違ってしまったように感じました。
神の赦しとか悪魔がどうのよりも、社会派ドラマとして石油会社の欲と血にまみれた歴史を観たかったですね。

個人的にポール・トーマス・アンダーソン監督とは相性が悪いのですが、重厚で見応えのある社会派ドラマをウッカリ期待してしまったのが悪かった(汗)
とりあえず、ダニエルに評価はオマケ気味です。
投稿者:まりっくりん投稿日:2009-05-17 23:21:56
PTA若いけど、相変わらず剛腕ぶりを見せつける。そこらの若い監督みたいに小手先で勝負しない。あくまで真っ向勝負!ともかく立派な・骨太な映画であった。
投稿者:藤本周平。投稿日:2009-03-15 00:04:56
約2時間40分という長編ながら、一つも飽きずに観ることができたんだけど、どうも自分には合わなかった。ダニエル・デイ=ルイスの演技は凄いし、映画自体の出来も完成されてると思うが、正直言ってこの映画の伝えたかったことが自分には理解できなかった。例えて言うなら、キューブリック監督のアイズ・ワイド・シャットを観終わった感じと似ている。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2009-02-21 12:03:01
【ネタバレ注意】

イっちゃってますね…

話は「圧倒的に面白く」突然の事故は怖く「映像は素晴らしく」その音楽は不安な気持ちを掻き立てます。大河ドラマな作りはバリーリンドン程は波乱万丈って事はないのだが結構なもの。
が、死体の転がるラストシーン(あぁ済んだよ)から続く力強い音楽(ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調・作品77の第3楽章)…これがやたらと明るいので子供が聴力を失ったり、作業員が死んだり、自分を騙そうとする人間を2人ばかし殺戮したり…ってドラマがまるで喜劇であったかのよう。

成功した「石油屋」である、ひとりの男の生き様と、拘わる周りの人々を描くドラマ。
芸術性はノーカントリー(フォアオールドメン)よりも上かとも思うが、オスカーは芸術性の高い作品が獲得する賞って訳ではないので…うー、でもコッチかもですね〜実際面白いし、一般的にも、そして堂々とした映画ファンの為の傑作ムービーといえるのではないでしょうか?〜ダニエル・デイ・ルイス、凄いです。

投稿者:brightside投稿日:2009-02-10 05:35:05
去年のこの時期、バブルが崩壊する前に行かなきゃ、と初めてNYへ旅行したときこの映画を見た。
60丁目あたりのアッパーイーストサイドの映画館。 お! やってる! と入った。
もちろん字幕なんかない。ひたすら、英語だ。
しかしそれは、ぼくの超リミテッドな英語ヒアリング力でも十分だった。
なぜなら冒頭の11分間は、科白がないのだから。
画と音の迫力で強烈に見せきるオープニングシークエンスはとにかく圧巻。
あとはまるでブルースリーのように「Don't Think,Feel!」の境地でこの映画を感じればよかった。

新作に出るたびに、英語圏の人々にモノマネされるダニエル・デイ・ルイスの演技。
しかし今回も影響度・衝撃度ともに満点の演技を披露する。あらかじめ汗をかくほどの体温、そしてあの声音。
それらはすべてそのキャラクターを的確に表現している。「I Own You!」
きっとデイルイス本人は低体温でか細い声だろうから、やんなっちゃうんだよ。メソッドもいいかげんにしてくれよ。(←誉めてる)

見た方はわかるはずだが、あのクライマックス。
その劇場内では女性の方が、ふつうに、たまらず席を立っていた。ぼくは、無理もないと思った。
アメリカという国を、権力というものを、豪腕のストレートで描いた作品だった。それはたまらなく暗くなくてなんだというだろう。
またそこがNYってのがキタ。鑑賞後ぼくも「病んでんなー・・・」そうため息をついた。
何がどう病んでるのか、自分なのか世界なのか、だれが、どうなのかはその喧噪にすぐかき消されたのだけれど。
投稿者:なちら投稿日:2008-12-28 01:41:22
妬み深く、競争心が強い、他人を成功させたくなくて、人を嫌悪している。
H・Wをビジネスの道具として扱う彼、だが愛情はあり、一人では仕事が続けられないと
メンタルの弱さも見せる。

自分は、この作品を受け止めきれない。
ダニエルの様な愛情と狂気を複雑なバランスで持つ人物の心理を想像出来るほどの経験が無いから。
見終えて、その激しさにただただ呆然とするだけだよ。
投稿者:黒美君彦投稿日:2008-11-03 01:25:44
【ネタバレ注意】

原作は、アプトン・シンクレア(1878〜1968)が1927年に発表した古典的大河小説『石油!』。社会主義に共鳴していたシンクレアは、そこに資本主義における搾取と産業構造の歪みを描いてみせたが、この作品では原作の一部を掬いとって、ダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)の狂気に満ちた半生記を描いている。
米国における先住民の駆逐が最初の開拓だとすれば、ここに描かれているのもある種の「開拓」といえるだろう。一見貧しい土地で暮らす開拓民を巧みに騙し、地下資源を収奪する。それらが20世紀以降の資源大国としての米国の基礎を作り上げ、現代があるのだということを痛烈に示してみせたのがこの作品だ。
ダニエル・プレインビューを演じたダニエル・デイ=ルイスは評判にたがわぬ好演(というか怪演)。誰も信じないモンスター的な男を見事に演じている。唯一愛したHWをめぐっても、接し方は屈折しているし、最後は「血」を理由に突き放す。
彼が信じるのは結局資本そのものだ。第三の啓示教会のイーライ・サンデー(ポール・ダノ)もまた困窮した挙句にダニエルの前にひざまずく。宗教の欺瞞を異常に憎み、「俺こそが第三の啓示だ!」と叫ぶダニエルは、資本家という名の神の信奉者であることを高らかに宣言してみせるのだ。こうした男たちの上に現代がある。

緊張感に溢れ見応えある作品を作ったポール・トーマス・アンダーソン監督の今後の作品も楽しみ。ジョニー・グリーンウッドの音楽も、久しぶりに迫力に満ちた「映画音楽」だったように思う。

投稿者:ghost-fox投稿日:2008-10-19 22:37:23
石油採掘は『ジャイアンツ』を思い出す
投稿者:aldechino投稿日:2008-09-24 00:32:33
何がいいのかよく分からない、ダニエルの演技がコントのようにしか見えない。こんなんで主演男優賞取れるなんて、役者やってる人たちは悔しいでしょうね。
投稿者:クリモフ投稿日:2008-09-23 02:50:12
2008年アカデミー賞をノーカントリーと争っていましたが、こっちの方が収まりがいいですね。どっちが上とかではなく作品賞っぽい作品というか、、、
やはり主演のダニエル・デイ=ルイスなしにはこの作品はなかったでしょう。その狂気さえ感じさせる野心あふれる男をリアルに演じています。この土臭いおっさんの貪欲さや怖さ、エゴなどを人間的に描けていたのはさすが。ここにリアリティがあるために見ている側がこの強烈なキャラクターにも振り落とされず見入ってしまう。個人的に牧師さんがちょっと胡散臭く感じてしまったけれど、あちらでは割と当たり前なんでしょうね。
そして全編に緊張感が張り詰めているし、映像も素晴らしい。火柱が上がるシーは秀逸。音楽と相まって釘付けになってしまいました(ジョニー・グリーンウッドはいい仕事)。
深読みすると、現代のアメリカ、または行く末を象徴的に表現しているようにも取れるし、その辺はノーカントリーも似たような感じですね。
P・T・アンダーソンは苦手で、これも好きなタイプではないですが完成度の高い映画だと思います。傑作の評価も納得。
投稿者:sakur`a`投稿日:2008-08-02 09:27:04
音楽が異様に怖い
男臭い・ホコリ臭い・なんか全体的に暗い・・・のに美しいと感じてしまう
ヒゲ面のオッサンに魅入るhttp://love-cinema.jugem.jp/
投稿者:replicant投稿日:2008-06-12 17:24:13
今年のアカデミー受賞作品で一番期待していた作品でした。というのも『ハードエイト』で並々ならぬ力量を見せたPTAがその後の『ブギー・ナイツ』『マグノリア』と、その力技で引っ張り過ぎて、内容自体が何処かに行ってしまっていたのですが、前作『パンチドランク・ラブ』でやれば出来るじゃん!と、実にコンパクトにまとまった魅力的な作品を送り出したからです。原点回帰した後の2時間40分の大作!期待に胸を躍らせたのですが・・・やっぱり長いや・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ。主人公が無骨だからって語り口まで無骨になる必要はないんですけどねぇ・・・もちろん、決してつまらない映画じゃないですし、長いとは言え、その力技は賞賛されるべきものですし、無骨な印象はそのままゴツゴツとした存在感を観る者の心に植えつけます。それでも、オイラにはここまで長い必要が感じられませんでした。上下巻で800ページを超える純文学の大作小説を“無理して”読んだ気分です。また、長いわりにはストーリーがスムーズに流れていない印象も残りました。話しは当然“血”がテーマで“血が叫べば実行すべし”“血で血を洗う”“血は水よりも濃し”“血も涙もない”“血よりも涙”とか、まさにBlood Sweat Tears & Madness のオンパレード!最後は頭に血が上ってしまい、後味の悪さは特筆ものでしょう。主人公ダニエル・ブレインビューの黒い血が求めていたのは欲望なのか渇望なのか・・・狂気の人物(ダニエル・ブレインビュー)を演じたダニエル・デイ=ルイスの存在感は素晴らしく、主演男優賞は当然でしょうね。ダニエルと対をなすイーライを演じたのはポール・ダノ・・・何処かで見た事のある役者だと思っていたら『リトル・ミス・サンシャイン』の無口のお兄ちゃんでした。今回は喋りますよぉ!また、いつものように音も含めた音楽のセンスが良いなぁ・・・と、感心していたら、音楽はレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドだったんですねぇ!さらに、脱帽で御座います。それにしても、PTAは37歳ですか・・・37歳でこんな作品をモノにするって・・・すげぇーよ!
投稿者:三葉十四郎投稿日:2008-06-09 02:23:59
【ネタバレ注意】

ポール・トーマス・アンダーソンは苦手な監督だった。 「マグノリア」の"カエル"などは観客を試す作劇ぶりに、馬鹿だから判んねえよ、と見ながら怒ったりしたもんです。 それが本作ではもう映像作家として大家の相、いや驚いた。 

エゴイスティックな人物像は珍しくないけれど、ここまで人格を掘り下げてみせたのは近年では極めて稀。 
薄闇の中、火花を散らしながら岩を掘る男が穴から出て来て、その長躯を伸ばしたところでダニエル・デイ=ルイスと気づかせる辺りからして巧いのであるが、この主人公ダニエル・プレインビューは強欲な男で、仕事仲間の遺児H・Wを自分の息子として伴った交渉の席での、自分こそが石油屋で皆さんは手数料だけ取って行くニセモノに騙されてはいけない、の物言いはまんま自身の事だったろう。 
自分は人の悪の部分を見抜ける、と言うのがこうした経験則から来るのは想像に難くない。 だから新しく掘る土地で霊験を顕わに信者を魅了する若き牧師イーライ・サンデーを見て即座に判断する。 "こいつも人を欺く男だ"と思ったに違いない。 

彼は人を好きにならない、とも言っているがH・Wに対する態度は父性そのものだし意外にも仕事は堅実、死んだ部下がいればきれいにしてやる様に指示をしてもいる。 悪人て訳じゃなくて自分には嘘は吐かない人間なのだな。 H・Wが事故に遭った時や聴力失っての気遣いを見せもするがここまででは進んで愛情を示すシーンが無い。 大事にはしてるけど愛してるのとはまた別なんですね。 
そこへ血を分けた異母兄弟のヘンリーが現れてH・Wは施設へ入れられる。 前述したダニエルの心情はヘンリーに語られていて、生家を飛び出した過去がありながら、また似た家を持ちたいとも言う、こんな傲慢な男でも一人では生きられないのか。 
だがヘンリーの無気力ぶりから血縁で無い事が判ると躊躇いなく撃ち殺す。 実害は何もなかったはずなのだけれど信頼を裏切ったら容赦をしない。 
タイトルにもあるとおり、本作での石油採掘シーンは大地からの出血や噴血を思わせる描写に描かれているが、殺したヘンリーを埋める穴にも水が湧いていて、これもやはり"blood"を強く意識させたものだろう。 
一夜明けるとリトル・ボストンの街で一人だけ土地を売らなかった地主バンディが側に居て、イーライの教会で洗礼を受ければ話を聞くと言う、ダニエルはイーライに平手打ちを喰らいながら、息子を見捨てた、と絶叫。 H・Wを呼び戻すと、あれが俺の息子だ、と人に誇って溺愛する。 
こうして話は25年後に跳んで、イーライの妹メアリーと結婚したH・Wはダニエルに独り立ちを申し出すると、お前は俺の血を継いでいないカゴに入ってた孤児のロクデナシだ、と罵倒して決別する。 そして酔っ払って荒れ果てたダニエルの元へイーライが現れる。 

如何にもな因業親父の末路だけど、これが全編通して組まれた優れたミスリードのさせ方で、H・Wが出て行った直後には、メアリーも含めた仲睦まじい頃が回想されているからダニエルは望んだ家族を持っていたはずだ。 
それをああまで非情な態度で断絶した理由はイーライと自身をH・Wの身内から除去する為であって。 正体も無いダニエルを誘うイーライに、自分が偽善者である事を宣言させておいての、その反撃の何と痛烈なことか、痛快と言っても良い。 惨めに逃げ回るイーライを殴り殺すと、観客側に振り向き"終わったぞ"の一言が強烈なアイロニーを生む。 

場面舞台が私設ボーリングレーンなのも何やら面白い。 やっぱり穴掘りのボーリングと掛けてるのかな。 これらも含めたスタッフの仕事はレベルが高く、クレーンを使った縦構図、レールを使った横移動で背景空間を広く撮ったカメラ、耳鳴りを思わせる弦楽器中心の音楽など個性的で無いものが見当たらない。 

ポール・ダノの、あんな狂信ぶった牧師も実在するんでしょうね、とは言え信仰自体を疑わせる映画にはなってない。 ダニエルに神が命じてると言ってくるバンディ老人、あれは神の使いとしているのだろう。 アンダーソン監督は信心も普通にはやらないのだなあ。 ダニエル・デイ=ルイスは「クルーシブル」で神を裏切れない、と言って火炙りになったのに、ここでは"神なんかウソだ、って言ってみ"なんてやらせて楽しげで、しかもアカデミー男優賞まで得たのだから俳優の仕事も皮肉なもんだね。

投稿者:ビリジョ投稿日:2008-05-08 15:47:11
【ネタバレ注意】

 うん。いいんじゃないでしょうか。面白かったです。
 水戸黄門のような、予定調和の作品が好きな人には好まれない作品です。主人公が意外に人間臭かったですね。

 たった100年ほど前の話なのに、ぜーんぜん親近感がわきません。そりゃ、知り合いには石油掘りも宗教家もいないけどさ。ものすごく遠い異世界のお話でした。類似の映画って何かありますかね。ちょっと思いつきません。

 油と、人間と、神と、お金と、土地と。盛りだくさんで胃炎を起こしそう。でも、女っ気が無かったりする。

投稿者:NYY投稿日:2008-05-01 12:35:50
【ネタバレ注意】

コメントし辛い作品だなあ〜。
 
蟹江敬三、もとい、ダニエル・デイ=ルイスが、成金で守銭奴で
カネの亡者(同じ意味かな?)のダニエルを熱演。
ていうか、怪演。
他人は、一切信用しない非道な男で・・・
最後の方では叫んだりして、イッちゃってます。
 
完成度が高くて、密度が濃くて、あっと言う間の158分なんだ
けど、↓の方も書いてるように、娯楽性が皆無で観客を突き放し
てるw。
世界の救いの無さを、これでもかって見せ付ける、純文学ってな
感じの作品。
 
前半、暗い穴の中で怪我しながら見つけた金は300ドル程度に
しかならなくて、ショボイ感じだったのが・・・
その後、石油を見つけて、投資を呼びかけたりとゴージャスな感
じになって、もっともっとゴージャスになろうとする。
そーやって、人は狂っていくんだってのが描かれていた気がしま
す。
 
石油をゲットすることは、誰かの血を吸うことだって言いたいの
かな?
グローバル化する世界で、勝つには他人の血を吸い尽くす吸血鬼
にならなくてはいけないってことか・・・
 
ダニエルとイーライは、悪どい商売をする似た者同士なんだけど
、非道になりきれないイーライは負けたと。  
神を徹底的に否定する奴が最後に勝つと。
ダニエルは、孤独で不幸と言えば不幸な人なんだけど、そんなの
関係ねー、おっぱっぴーって感じw。 
この世界には救いなんてもんは存在しないと、石油は他人の血よ
りも価値があると、悟ったからこそ、最後に下品な高笑いができ
る。
それが、アメリカン・ドリームだと。
 
『市民ケーン』は人間でアメリカン・ドリームの虚しさを描いた
感じだったけど、こっちは怪物でアメリカン・ドリームの闇(チ
ラシの文言)を描いたものでした。
 
 
周りの土地を掘って、他人の土地の下にある石油を吸っちゃった
って?
どさくさで、東シナ海での中国を批判するとは、PTA監督、な
かなかやるじゃんw!
え、違う?  (・◇・)
 
あと、「悪魔よ、出てけー!」って気の触れたようなパフォーマ
ンスは、アメリカ南部のキリスト教独特のもので、ブッシュの支
持母体の宗教保守の集会なんかでは、今でもやってるよねw。
ま、笑ってあげましょう。

投稿者:AQUA3投稿日:2008-04-30 20:31:33
【ネタバレ注意】

アカデミー主演男優賞を獲ったデイルイスの演技は必見ものだし、撮影賞を獲ったエルスウィットのカメラワークも秀逸。でも2時間半かけてこんな突き放された重たい思いに浸るのは、しんどい。最近のハリウッド映画の軽薄で荒唐無稽なくだらなさぶりにも腹がもたれる今日この頃だけど、だからといってこんなに深刻にならなくても。「ノーカントリー」もそうだけど、最近のアメリカ映画には大人の鑑賞に堪えうるイイ感じの娯楽性というのが、欠けている気がする。映画芸術を堪能したい人にはオススメだけど、軽い気持ちで見に行く人にはかなりヘビー。

投稿者:投稿日:2008-04-26 18:07:38
PTA+DDL=PF
PTA:ポール・トーマス・アンダーソン
DDL:ダニエル・ディ=ルイス
PF:パーフェクト・フィルム
本編中の音楽は、武満徹?ぐらいの冗談しか言えないほどの完全無欠な作品。
人を寄せつけない、ような。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ダニエル・デイ=ルイス 
 □ 監督賞ポール・トーマス・アンダーソン 
 □ 脚色賞ポール・トーマス・アンダーソン 
 ■ 撮影賞ロバート・エルスウィット 
 □ 美術賞Jim Erickson 
  ジャック・フィスク 
 □ 音響賞(編集)Matthew Wood 
 □ 編集賞ディラン・ティチェナー 
■ 銀熊賞(監督賞)ポール・トーマス・アンダーソン 
 ■ 銀熊賞(芸術貢献賞)ジョニー・グリーンウッド 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の音楽に対して
■ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ダニエル・デイ=ルイス 
 ■ 監督賞ポール・トーマス・アンダーソン 
 ■ 撮影賞ロバート・エルスウィット 
■ 男優賞ダニエル・デイ=ルイス 
 ■ 撮影賞ロバート・エルスウィット 
■ 作品賞 
 ■ 男優賞ダニエル・デイ=ルイス 
 ■ 監督賞ポール・トーマス・アンダーソン 
 ■ 美術賞ジャック・フィスク 
□ 作品賞(ドラマ) 
 ■ 男優賞(ドラマ)ダニエル・デイ=ルイス 
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ダニエル・デイ=ルイス 
 □ 助演男優賞ポール・ダノ 
 □ 監督賞ポール・トーマス・アンダーソン 
 □ 脚色賞ポール・トーマス・アンダーソン 
 □ 作曲賞ジョニー・グリーンウッド 
 □ 撮影賞ロバート・エルスウィット 
 □ 美術賞ジャック・フィスク 
  Jim Erickson 
 □ 音響賞Michael Semanick 
  Christopher Scarabosio 
  John Pritchett 
  Tom Johnson 
  Matthew Wood 
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ダニエル・デイ=ルイス 
 ■ 音楽賞ジョニー・グリーンウッド 
□ 外国映画賞ポール・トーマス・アンダーソン 
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